JP2003155885A - 車両ルーフ用の日除けローラブラインド装置 - Google Patents

車両ルーフ用の日除けローラブラインド装置

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JP2003155885A
JP2003155885A JP2002328024A JP2002328024A JP2003155885A JP 2003155885 A JP2003155885 A JP 2003155885A JP 2002328024 A JP2002328024 A JP 2002328024A JP 2002328024 A JP2002328024 A JP 2002328024A JP 2003155885 A JP2003155885 A JP 2003155885A
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clutch
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Reinhard Filsinger
フィルジンガー ラインハルト
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Webasto Japan Co Ltd
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    • E06B9/40Roller blinds
    • E06B9/42Parts or details of roller blinds, e.g. suspension devices, blind boxes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的に調節可能なローラブラインド装置を
妥当な力で手動調節することができる、日除けローラブ
ラインド装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、車両ルーフ用の日除けローラ
ブラインド装置に関する。特に2個のローラブラインド
2、4を備えたローラブラインド装置において、後側ロ
ーラブラインド4用の駆動モータ32と巻取り軸28の
間に、摩擦クラッチ48が配置されている。これは後側
のローラブラインド4の手動調節を可能にし、後側のロ
ーラブラインド4が前側のローラブラインド2よりも短
い場合に、ローラブラインド2、4の異なる収納時間お
よび繰り出し時間を補償する。前側のローラブラインド
2が後側のローラブラインド4よりも短い場合には、前
側のローラブラインド2用の駆動装置10と付設の巻取
り軸6の間に例えば、端位置に達したときに駆動装置を
停止するリミットスイッチ装置26が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻取り軸と、この
巻取り軸に巻取り可能であるかまたは巻取り軸から巻戻
し可能であるローラブラインドウェッブとを有する少な
くとも1個の電気駆動のローラブラインドと、ローラブ
ラインドウェッブの自由端に固定され、方向変換装置を
経て巻取り軸の端部に配置された巻取りドラムまで案内
されている引張りケーブルと、巻取り軸に駆動連結され
た駆動モータとを備えている、車両ルーフ用の日除けロ
ーラブラインド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような日除けローラブラインド装置
が公知である(例えば特許文献1参照)。その際、ロー
ラブラインドウェッブは引張りケーブルと共に、常に張
られた無端複合構造体を形成している。この複合構造体
はローラブラインドのあらゆる位置で力がつり合ってい
る。したがって、このローラブラインド装置は比較的に
小さな調節力で手動調節または電気的調節可能である。
この場合、その都度の運転位置で保持力は不要である。
公知のローラブラインド装置の場合、2種類の運転方法
がある。すなわち、ローラブラインドウェッブの引張り
枠に配置された取っ手による手動調節と、巻取り軸に駆
動連結された駆動モータによる電気的な調節である。駆
動モータを備えたローラブラインド装置の場合、手動装
置は不可能である。というのは、一般的に、駆動モー
タ、例えば一体化された減速装置を備えたギヤードモー
タは出力側から動かすことができないからである。それ
によって、電気的に運転可能なローラブラインド装置を
手動調節可能にするという、車両メーカーからの度重な
る要求は満たされない。この要求は一方では、ローラブ
ラインドの操作スイッチに届かない同乗者もローラブラ
インドを操作できるようにすべきであるという要望に対
応するものである。他方では、例えば駆動モータの故障
時に、ローラブラインドを何時でも手動調節できるよう
にすべきであるという要望に対応するものである。後述
するような、1個よりも多いローラブラインドを備えた
ローラブラインド装置の場合、他の利点が生じる。
【0003】
【特許文献1】独国特許第19910830号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、技術
的なコストができるだけ少ないと共に、電気的に調節可
能なローラブラインド装置を妥当な力で手動調節するこ
とができる、冒頭に述べた種類の日除けローラブライン
ド装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従
い、駆動モータと巻取り軸との間に、摩擦クラッチまた
はシフトクラッチが配置されていることによって解決さ
れる。
【0006】両クラッチによって、同様に、上記の課
題、すなわち伝動装置等を付設した電動機を動かさず
に、ローラブラインドを手動調節することができるとい
う課題が解決される。
【0007】その際、摩擦クラッチはきわめて簡単であ
るという利点を有する。この利点は、ローラブラインド
を調節するために摩擦クラッチの限界摩擦力に打ち勝た
なければならないという犠牲を払うことによって得られ
る。
【0008】シフトクラッチとしては、駆動モータと巻
取り軸を選択的に連結または連結中断することができる
装置すべてが適している。この意味におけるシフトクラ
ッチは例えば変速機、磁気粒子クラッチ等である。シフ
トクラッチは摩擦クラッチと比べて、大きな技術的コス
トを必要とするという欠点がある。その代わりに、シフ
トクラッチは、駆動モータと巻取り軸の間の完全分離に
よって、力をほとんど加えずにローラブラインドを調節
することを可能にする。
【0009】本発明の好ましい実施形では、シフトクラ
ッチの使用時に、シフトクラッチが駆動モータと共に断
続される。これにより、シフトクラッチは駆動モータの
起動時に自動的に接続され、駆動モータへの給電の中断
時に再び切られる。それによって、シフトクラッチのた
めの付加的なスイッチを必要としない非常に簡単な回路
装置が得られる。
【0010】前述のように、本発明の他の利点は、前側
の1個のローラブラインドと少なくとも1個の後側のロ
ーラブラインドを備えたローラブラインド装置に関連し
て生じる。並べて配置された2個のローラブラインドを
備えたローラブラインド装置は、既にさまざまなものが
実施されている。例えばバス等のようなきわめて長い車
両の場合に、並べて配置された2個よりも多いローラブ
ラインドを備えたローラブラインド装置が考えられる。
【0011】車両座席の範囲に配置された前側のローラ
ブラインドと、少なくとも1個の後側のローラブライン
ドを備えたローラブラインド装置の場合、一般的に車両
メーカーから、1個または複数の後側のローラブライン
ドを前側のローラブラインドと一緒に電気的に調節でき
るようにし、しかも前側のローラブラインドから独立し
て手動で調節できるようにすることが要求される。
【0012】特に、複数のローラブラインドを備えたロ
ーラブラインド装置の場合に発生する特別な問題は、い
ろいろなローラブラインドが車両の実情に適合した異な
る繰り出し距離にわたって繰り出しできるようにしなけ
ればならないことから生じる。例えば、短い車両のため
の2個のローラブラインドを備えたローラブラインド装
置の場合には、前側のローラブランインドよりも短いロ
ーラブラインドが後側に設けられる。一方、長い車両の
場合には、前側のローラブラインドよりも長いローラブ
ラインドが後側に設けられる。その結果、このローラブ
ラインドのための駆動装置は異なる繰り出し距離に適合
させなければならないという課題が生じる。この要求は
例えば、両ローラブラインドにそれぞれ1個の固有の駆
動装置を付設し、この一方の駆動装置が他方の駆動装置
から独立して切換え可能であることによって満たすこと
が可能である。しかし、この解決策は技術的におよび既
存の組み込みスペースの点で非常に複雑であり、高価で
ある。
【0013】他の公知の解決策では、異なる長さの複数
のローラブラインドを、共通の1個の駆動モータによっ
て駆動し、すべてのローラブラインドが異なる長さにも
かかわらずそれぞれ同じ繰り出し時間および収納時間を
有するように、異なる変速比を有する伝動装置によって
ローラブラインドの異なる長さが補償される。この解決
策も構造的に非常に複雑であり、高価である。
【0014】前述の無端複合構造体の2個のローラブラ
インドが、共通の1個の駆動モータによって駆動する解
決策も既に知られている。この駆動モータは、プッシュ
プル伝動式のケーブルを介してローラブラインドの引張
り枠に連結されている。ローラブラインド側のケーブル
の端部には、側方の案内レールに沿って摺動可能な動力
伝動体が配置されている。この動力伝動体は、引張り枠
に配置されたスライダに係合し、このスライダを開放方
向または閉鎖方向に調節する。その都度短いローラブラ
インドに設けられたスライダは、自由走行中間スライダ
として形成され、この自由走行中間スライダは、付設の
動力伝動体を自由走行させることができる。この自由走
行距離は、ローラブラインドの長さの差に一致する。こ
れにより、短いローラブラインドの動力伝動体は、収納
または繰り出し時に、まず最初に空移動距離だけ進む。
この空移動距離は、ローラブラインドの長さの差に一致
している。空移動距離を進んだ後で、動力伝動体は調節
距離の残りだけスライダを動かすので、両ローラブライ
ンドは同時にその都度の端位置に達する。この構造は同
様に、ローラブラインドの長さが異なる場合に繰り出し
距離の補償を可能にし、自由走行中間スライダが中間位
置にあるときにその都度短いローラブラインドを或る程
度手動調節することを可能にする。しかし、前側のロー
ラブラインドの位置から独立して後側のローラブライン
ドを任意に手動移動させることはできない。更に、この
構造も構造的におよび組み込みスペースの点で非常に複
雑であり、高価である。
【0015】上記のすべての解決策は更に、常にローラ
ブラインドのそれぞれの配置構造に構造的に適合させな
ければならないという欠点がある。すなわち、前側のロ
ーラブラインドが長いのかあるいは後側のローラブライ
ンドの1つが長いのかを考慮しなければならず、場合に
よっては長さの差がどの位の大きさであるのかを考慮し
なければならない。これは特にローラブラインド装置の
メーカーにおいて、更に車両メーカーにおいて、すべて
のバリエーションをカバーするために、きわめて膨大な
在庫管理を必要とする。
【0016】そこで、本発明の他の課題は、構造的なコ
ストが少ないと同時に、後側のローラブラインドを前側
のローラブラインドから独立して手動調節可能である、
前側のローラブラインドと少なくとも1個の後側のロー
ラブラインドを備えた日除けローラブラインド装置を提
供することである。この場合更に、ローラブラインドの
長さが異なる場合に長さの補償を行い、ローラブライン
ド装置のできるだけ多くの異なる配置構造を、充分に同
じ部品でカバーすることができるようにすべきである。
【0017】この課題は本発明の実施形に従い、前側の
ローラブラインドと少なくとも1個の後側のローラブラ
インドを備えた日除けローラブラインド装置において、
前側のローラブラインドと後側のローラブラインドがそ
れぞれ固有の駆動モータを備えていることと、すべての
ローラブラインドの駆動モータが共通の1つの給電部を
有することと、給電部がその都度最も長いローラブライ
ンドの繰り出し時間または収納時間に通電時間を制限す
るための装置を備えていることと、後側のローラブライ
ンドがそれぞれ摩擦クラッチを備えていることによって
解決される。
【0018】すべてのローラブラインドがそれぞれ固有
の駆動モータを備えているという特徴は、1個の駆動モ
ータの故障時にローラブラインド装置全体が機能しなく
なることがないので、ローラブラインド装置の信頼性の
ために寄与する。駆動装置の制御のための回路装置をで
きるだけ簡単にするために、すべてのローラブラインド
の駆動モータは共通の1個の給電部と、共通の1個の操
作スイッチを備えている。例えば運転者によってこの操
作スイッチを操作する際、操作が行われるかぎり、すべ
てのローラブラインドは同時に開閉する。本発明の他の
特徴によれば、駆動モータの給電部が通電時間を或る値
に制限するための装置を備え、この値がその都度最も長
いローラブラインドの繰り出し時間または収納時間より
も、異なる運転条件を考慮した所定の値だけ大きいの
で、スイッチの操作時に最も長いローラブラインドが如
何なる場合でも端位置に移動し、短いローラブラインド
がその前にその端位置に達し、したがって通電が続いて
も、短いローラブラインドをその端位置にとどめること
ができる手段を設けなければならない。このような手段
については後述する。
【0019】後側のローラブラインドがそれぞれ摩擦ク
ラッチを備えているので、あらゆる場合に前側のローラ
ブラインドから独立して後側のローラブラインドを手動
調節することができる。
【0020】後側のローラブラインドが前側のローラブ
ラインドよりも短い場合、すべての実施形において、摩
擦クラッチは同時に、異なる長さのローラブラインドの
長さを補償するための手段としての働きをする。なぜな
ら、後側のローラブラインドがその端位置に達するとき
に、設定された通電時間の終了まで、摩擦クラッチが駆
動モータの回転を吸収するからである。
【0021】後側の1個のローラブラインドが前側のロ
ーラブラインドよりも長い場合、設定された通電時間が
経過する前に、前側のローラブラインドが端位置に達す
る。そのために、それ以降の通電時間の間、前側のロー
ラブラインドの駆動装置の損傷を防止する手段を設けな
ければならない。このような手段については後述する。
いかなる場合でも、後側のローラブラインドの摩擦クラ
ッチは、このローラブラインドが既に端位置を占め、通
電が持続されるときに、過負荷防止手段としての働きを
する。
【0022】本発明の実施形によれば、前側のローラブ
ラインドと少なくとも1個の後側のローラブラインドを
備えた日除けローラブラインド装置において、前側のロ
ーラブラインドがその端位置において付設の駆動モータ
への給電を停止するためのリミットスイッチ装置を備え
ている。前側のローラブラインドが設定された通電時間
を経過する前にその端位置に達するときに、リミットス
イッチ装置はこの駆動モータへの給電を停止するので、
駆動モータは負荷されない。そして、長いローラブライ
ンドはその端位置に移動する。
【0023】本発明の他の実施形によれば、前側のロー
ラブラインドも摩擦クラッチを備えている。この摩擦ク
ラッチは、設定された通電時間を経過する前に前側のロ
ーラブラインドがその端位置に達するときに、駆動モー
タの回転を吸収するという機能を発揮する。
【0024】他の実施形では、駆動モータと場合によっ
ては前側のローラブラインドの伝動手段がロックしない
ように形成されている。それによって、駆動システム
は、ローラブラインドが端位置に達した後で、設定され
た通電時間が経過するまで、損傷することなくそれ以降
の通電に耐えることができる。
【0025】前側の駆動システムのためのリミットスイ
ッチ装置と摩擦クラッチ装置またはロック防止は、前側
のローラブラインドが後側のローラブラインドよりも長
いときには機能を発揮しないので、これらの部品または
特性は不要である。しかし、標準化のためあるいは普遍
的な使用可能性のために、すべてのシステムにおいてこ
の部品を設け、それによって在庫管理を大幅に簡単化す
ると有利である。
【0026】ローラブラインド装置を更に簡単化するた
めに、他の実施形では、前側のローラブラインドと、少
なくとも1個の後側のローラブラインドを備えた日除け
ローラブラインド装置において、前側のローラブライン
ドと後側のローラブラインドが共通の1個の駆動モータ
を有し、この駆動モータが分岐伝動装置を介してローラ
ブラインド駆動装置の巻取り軸に駆動連結され、駆動モ
ータの給電部が通電時間を、その都度最も長いローラブ
ラインドの繰り出し時間または収納時間よりも少しだけ
大きな値に制限するための装置を備え、後側のローラブ
ラインドがそれぞれ摩擦クラッチを備えている。
【0027】この摩擦クラッチは前側のローラブライン
ドから独立して後側のローラブラインドの手動調節を可
能にする。
【0028】更に、後側のローラブラインドが前側のロ
ーラブラインドよりも短い場合、摩擦クラッチは、後側
のローラブラインドが端位置に達した後で、前側のロー
ラブラインドに合わせられた通電時間が更に続く間、駆
動モータの回転を吸収するという機能を有する。
【0029】後側の1個のローラブラインドが前側のロ
ーラブラインドよりも長い場合のために、本発明の他の
実施の形態では、前側のローラブラインドも摩擦クラッ
チを備えている。この摩擦クラッチは既に説明したよう
に、異なる長さのローラブラインドの長さを補償するた
めの手段としての働きをする。
【0030】巻取り軸の回転駆動力は本発明に従い、そ
の都度巻取り軸の一方の側から加えられる。一方、巻取
り軸の他方の側には、引張りケーブル用の巻取りドラム
が配置されている。ローラブラインドウェッブの自由端
エッジに配置された引張り枠が傾斜しないで移動するよ
うにするために、この引張り枠の側方の端部の範囲に固
定された2本の引張りケーブルが設けられている。この
引張りケーブルは場合によって、方向変換装置を経て巻
取りドラムに案内されるかあるいはローラブラインド布
地(ローラブラインドウェッブ)の長さに合わせられた
区間の後で連結されて1本の引張りケーブルとなってい
る。この引張りケーブルは巻取りドラムに案内されてい
る。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の複数の実施の形態が図に
示してある。次に、この実施の形態を詳しく説明する。
【0032】まず最初に、図1の如く1個のローラブラ
インド(巻取りブラインド)102を備えた簡単なロー
ラブラインド装置に基づいて本発明を説明する。このロ
ーラブラインド装置は巻取り軸106と、この巻取り軸
106に巻取り可能であるかかあるいはこの巻取り軸か
ら巻戻し可能であるローラブラインド布地(ローラブラ
インドウェッブ)108と、巻取り軸106の一端に駆
動連結された駆動モータ110を備えている。ローラブ
ラインド布地108はその前側の自由端エッジに、通常
のごとく引張り枠112を備えている。この引張り枠1
12の側方の端部は、例えば側方の案内レール(図示し
ていない)に沿って案内されている。引張り枠112の
側方端部には、引張りケーブル114、116が作用し
ている。この引張りケーブル114、116は方向変換
装置118を経て、駆動モータ110とは反対側の巻取
り軸106の端部の方に案内され、ローラブラインド布
地108の長さに調和した距離だけ案内された後で1本
の引張りケーブルに連結されている。この1本の引張り
ケーブルは巻取りドラム120に巻き取られる。引張り
ケーブル114、116はそれぞれ付設の弾性要素12
2を介して引張り枠112に連結されている。この弾性
要素122は、引張りケーブル114、116またはす
べての複合構造体を緊張保持する働きをする。図示した
実施の形態では、引張りケーブル114、116は中空
の引張り枠11の内部に案内され、そこに配置された弾
性要素122に連結されている。この弾性要素122
は、引張りケーブルの途中の任意の個所に配置可能であ
り、また図示していない方法で巻取り軸106内のねじ
りばねによって置き換え可能である。連結伝動装置12
4は、巻取り軸106に対する駆動連結を行う。減速歯
車装置付きモータとして形成されたギヤード駆動モータ
110と、巻取り軸106との間には、摩擦クラッチ
(スリップクラッチ)またはシフトクラッチ(切換えク
ラッチ)150が配置されている。駆動モータ110は
それ自体公知の方法で、スイッチを介してローラブライ
ンド102の繰り出し方向または収納方向に切換えられ
る。図示していないリミットスイッチ装置はそれ自体公
知のごとくローラブラインド102の端位置に達する際
に駆動モータ110を停止することができる。
【0033】クラッチ150が摩擦クラッチとして形成
されていると、このクラッチ150はローラブラインド
102の手動調節を可能にする。この場合、摩擦クラッ
チを滑らせて、その機能に打ち勝つ必要がある。
【0034】クラッチ150がシフトクラッチとして形
成されていると、駆動モータ110と巻取り軸106の
間の駆動連結をこのクラッチ150によって完全に分離
することができるので、力を加えずにローラブラインド
102を調節することができる。
【0035】シフトクラッチが駆動モータ110と一緒
に操作される場合には、駆動モータ110のスイッチ閉
成時にクラッチが自動的に接続され、駆動モータ110
のスイッチ開放時にクラッチが自動的に切られる。
【0036】シフトクラッチの一例が図7に示してあ
り、この図に基づいてこのシフトクラッチ70を説明す
る。
【0037】2個のローラブラインドを備えたローラブ
ラインド装置に基づいて、本発明を更に説明する。しか
し、本発明は2個のローラブラインドを備えた装置に限
定されるものではなく、1個の前側のローラブラインド
と後側の複数のローラブラインドを備えたローラブライ
ンド装置にも同様に適用可能である。後側のすべてのロ
ーラブラインドが前側のローラブラインドよりも短い装
置は、後側の1個のローラブラインドが前側のローラブ
ラインドよりも短い二重ローラブラインド装置に一致し
ている。少なくとも1個の後側のローラブラインドが前
側のローラブラインドよりも長い装置は、後側の1個の
ローラブラインドが前側のローラブラインドよりも長い
二重ローラブラインド装置に一致している。
【0038】図2に示したローラブラインド装置は、矢
印によって示した走行方向に関して前側のローラブライ
ンド2と、後側のローラブラインド4を備えている。前
側のローラブラインド2は実質的に巻取り軸6と、この
巻取り軸6に巻取り可能であるかまたはこの巻取り軸6
から巻戻し可能なローラブラインド布地8と、巻取り軸
6に駆動連結された駆動モータ10とからなっている。
ローラブラインド布地8は通常のごとく、その自由端に
引張り枠12を備えている。この引張り枠12の側方の
端部は、例えば図示していない側方の案内レールに沿っ
て摺動可能に案内されている。引張り枠12の側方端部
の範囲に引張りケーブル14、16が作用している。こ
の引張りケーブル14、16は方向変換装置18を経て
案内され、ローラブラインド長さに調和した距離の後で
1本の引張りケーブルにまとめられている。この1本の
引張りケーブルは巻取り軸6の一端に配置された巻取り
ドラム20に案内されている。引張りケーブル14、1
6はそれぞれ付設の弾性要素22を介して引張り枠12
に連結されている。この弾性要素22は、引張りケーブ
ル14、16ひいてはすべての複合構造体を緊張保持す
る働きをする。図示した実施の形態では、引張りケーブ
ル14、16は引張り枠12の内部に案内され、弾性要
素22の一端に連結されている。この弾性要素22の他
端は引張り枠12に連結されている。弾性要素22は引
張り枠12の外側において引張りケーブル14、16の
端部と引張り枠12の間に配置可能であり、また図示し
ていない方法で巻取り軸6内のねじりばねによって置き
換え可能である。
【0039】図2から判るように、ローラブラインド布
地8を繰り出す際に、引張りケーブル14、16に連結
された引張りケーブルは巻取りドラム20に巻き取られ
る。一方、ローラブラインド布地8を巻き取る際に、引
張りケーブルは巻取りドラム20から巻き戻される。ロ
ーラブラインド布地8と引張りケーブルは、ローラブラ
インド布地8のあらゆる位置で力がつり合っている無端
複合構造体である。
【0040】巻取り軸6はそれに対して平行に配置され
た駆動モータ10によって、連結伝動装置24、例えば
平歯車装置、ベルトプーリ装置等を介して駆動される。
駆動モータ10はそれ自体公知のごとく、減速歯車装置
を一体化したギヤードモータとして形成されている。こ
の減速歯車装置によって、駆動モータ10の高い回転数
が巻取り軸6の低い回転数に減速される。
【0041】駆動モータ10はリミットスイッチ装置2
6を備えている。ローラブラインド布地8が一方の端位
置に達した後で、このリミットスイッチ装置26によっ
て、駆動モータ10への電流供給が中断される。
【0042】後側のローラブラインド4は前側のローラ
ブラインド2と同様に、実質的に巻取り軸28と、この
巻取り軸28に巻取り可能であるかまたはこの巻取り軸
28から巻戻し可能なローラブラインド布地30と、巻
取り軸28に駆動連結された駆動モータ32とからなっ
ている。
【0043】ローラブラインド布地30の自由端部に
は、ローラブラインド2と同様に、引張り枠34が配置
されている。この引張り枠34には弾性手段36を介し
て2本の引張りケーブル38、40が作用している。こ
の引張りケーブル38、40は方向変換装置42を経て
案内され、まとめられた引張りケーブルとして、巻取り
軸28の一端に配置された巻取りドラム44まで案内さ
れている。
【0044】駆動モータ32は、連結伝動装置46を介
して巻取り軸28に駆動連結されている。
【0045】駆動モータ32と連結伝動装置46または
巻取り軸28の間には、摩擦クラッチ48が配置されて
いる。この摩擦クラッチ48の限界クラッチ力は次のよ
うに定められている。すなわち、ローラブラインド布地
30の普通の巻取り運転および繰り出し運転のときに、
駆動モータ32の駆動トルクを伝達し、ローラブライン
ド布地30が一方の端位置に達し、同時に駆動モータ3
2に通電されるときに、滑るように定められている。摩
擦クラッチ48はいかなる場合にも、後側のローラブラ
インド4の手動調節を可能にする。
【0046】図2から更に判るように、前側のローラブ
ラインド2の巻取り軸6と、後側のローラブラインド4
の巻取り軸28は、図示していない車両ルーフのほぼ中
央の範囲において例えばこの車両ルーフの横材に、互い
に隣接配置されている。それによって、前側のローラブ
ラインド2のローラブラインド布地8は走行方向に繰り
出され、後側のローラブラインド4のローラブラインド
布地30は走行方向と反対方向に繰り出される。巻取り
軸6と28の間には、駆動モータ10、32がそれぞれ
巻取り軸に対して平行に配置されている。前述のように
ローラブラインド2、4がほぼ力を加えずに繰り出しお
よび収納可能であるので、駆動モータ10、32は非常
に小さな出力のものでよく、したがって寸法が小さい。
駆動モータ10、32が巻取り軸6、28の間に配置さ
れているので、この駆動モータ10、32のためのスペ
ースを巻取り軸6、28の一端に設ける必要がなく、し
たがって巻取りドラム20、44と連結伝動装置24、
46のために設けられた組み込みスペースを考慮して、
この巻取り軸6、28は車両ルーフの側方の境界近くま
で延長させることが可能である。 既に述べたように、
両駆動モータ10、32は共通の1つの給電部を備えて
いる。この給電部は、その都度最も長いローラブライン
ドの繰り出し時間または収納時間を少しだけ超えた値
に、通電時間を制限するための装置を備えている。
【0047】図2に示したローラブラインド装置の運転
は次のように行われる。後側のローラブラインド布地3
0が前側のローラブラインド布地8よりも短いと、後側
のローラブラインド布地30は繰り出し時と収納時にそ
の都度その端位置に先に達する。前側のローラブライン
ド布地8がその端位置にまだ達していないので、両駆動
モータ10、32の通電は更に続けられる。この運転状
態において摩擦クラッチ48が滑るので、駆動モータ3
2は過負荷されない。前側のローラブラインド布地8の
繰り出し運動または収納運動は、前側のローラブライン
ド布地8がその端位置に達し、前側のローラブラインド
用駆動モータ10がリミットスイッチ装置26を介して
あるいは設定された通電時間の経過によって停止され
る。上記の構造の場合リミットスイッチ装置26は不要
である。なぜなら、通電時間がいずれにしても前側のロ
ーラブラインド布地8の繰り出し時間または収納時間で
停止されるからである。
【0048】後側のローラブラインド4のローラブライ
ンド布地30′が前側のローラブラインド2のローラブ
ラインド布地8よりも長いと(図2において破線で示し
てある)、前側のローラブラインド布地8が収納または
繰り出し時にその端位置に先に達する。そして、リミッ
トスイッチ装置26を介して駆動モータ10への給電が
停止されるので、この駆動モータ10は過負荷されな
い。後側のローラブラインドの収納時間または繰り出し
時間で通電時間が停止されるので、後側のローラブライ
ンド4のローラブラインド布地30はその端位置に達す
るまで更に繰り出されるかまたは収納される。この場
合、設定された通電時間を経過した後、通電が停止され
る。
【0049】図3は図2と類似の装置を示している。し
たがって、装置全体については説明しない。同じ部品に
は、それが説明にとって重要である場合、同じ参照符号
が付けてある。
【0050】図2の実施の形態と異なり、前側のローラ
ブラインド2用の駆動モータ10はリミットスイッチ装
置ではなく、摩擦クラッチ50を備えている。
【0051】ローラブラインド布地30がローラブライ
ンド布地8よりも短い場合、この摩擦クラッチ50は不
要である。ローラブラインド布地30はその端位置に先
に達する。この場合、図1の実施の形態の場合のよう
に、駆動モータ10、32の通電が持続されるので、摩
擦クラッチ48が滑る。ローラブラインド布地8がその
端位置に達した後で、制限された通電時間が終了し、駆
動モータ10、32への給電が停止される。
【0052】ローラブラインド布地30′がローラブラ
インド布地8よりも長いと、ローラブラインド布地8は
その端位置に先に達する。後側のローラブラインド布地
30′の収納時間と繰り出し時間で通電時間が停止され
るので、通電は更に続けられ、摩擦クラッチ50が滑
る。それによって、駆動モータ10は過負荷されない。
ローラブラインド布地30′がその端位置に達した後
で、制限された通電時間に達し、給電が停止される。
【0053】図4はほぼ図2、3に一致している。した
がって、全体的な説明は不要である。同じ部品には、そ
れが説明にとって重要である場合、図2、3の場合と同
じ参照符号が付けてある。
【0054】図2、3と異なり、駆動モータ10はリミ
ットスイッチ装置も摩擦クラッチも備えていない。駆動
モータ10とそれに付設された連結伝動装置24は、ロ
ックしないように、すなわちローラブラインド布地8が
端位置に達した後でそれ以上の通電に対して、損傷しな
いで耐えるように設計されている。
【0055】ローラブラインド布地30がローラブライ
ンド布地8よりも短い場合には、ローラブラインド布地
30はその端位置にその都度先に達する。この場合、摩
擦クラッチ48は滑り、駆動モータ32は過負荷されな
い。
【0056】ローラブラインド布地30′がローラブラ
インド布地8よりも長いと、ローラブラインド布地8は
その端位置にその都度先に達する。この場合、その通電
は、ローラブラインド布地30′がその端位置に達する
まで、更に続けられる。駆動モータ10と連結伝動装置
24が前述のように設計されているので、ローラブライ
ンド布地30′がその端位置に達するまで、駆動モータ
と連結伝動装置はこのロック相に対して損傷しないで耐
える。
【0057】図5は図2〜4のローラブラインド装置に
類似するローラブラインド装置を示している。この場合
しかし、両ローラブラインドのために駆動モータが1個
だけ使用される。ローラブラインド装置の全体的な説明
は行わない。同じ部品には、それが説明にとって重要で
ある場合、図2、3の場合と同じ参照符号が付けてあ
る。
【0058】駆動モータ60は、分岐伝動装置62を介
して前側のローラブラインド2の巻取り軸6と後側のロ
ーラブラインド4の巻取り軸28に連結されている。分
岐伝動装置62と巻取り軸6の間には、摩擦クラッチ6
4が設けられている。分岐伝動装置62と巻取り軸28
の間にも摩擦クラッチ66が設けられている。
【0059】この配置構造は、ローラブラインド布地3
0′がローラブラインド布地8よりも長い、図5に示し
た装置の場合に当てはまる。この場合、ローラブライン
ド布地8は、収納または繰り出し時にその端位置に先に
達する。1個の駆動モータ60の通電が後側のローラブ
ラインド布地30の収納時間または繰り出し時間を少し
だけ超えて停止されるので、駆動モータ60の通電は更
に続く。この場合、摩擦クラッチ64が滑るので、駆動
モータ60は過負荷されない。ローラブラインド布地3
0がその端位置に達した後で、制限された通電時間が終
わり、給電が停止される。この場合、後側のローラブラ
インド4のための摩擦クラッチ66は、前側のローラブ
ラインド2に依存しないで手動調節を可能にするという
役目のみを有する。
【0060】図6は図5に類似する装置を示している。
この場合しかし、後側のローラブラインド4のローラブ
ラインド布地30は、前側のローラブラインド2のロー
ラブラインド布地8よりも短くなっている。
【0061】1個の駆動モータ60は、分岐伝動装置6
2を介して前側のローラブラインド2の巻取り軸6と後
側のローラブラインド4の巻取り軸28に駆動連結され
ている。図5の装置と異なり、巻取り軸6と分岐伝動装
置62の連結は直接的に、すなわち摩擦クラッチを介在
しないで行われる。分岐伝動装置62と巻取り軸28の
間には摩擦クラッチ66が配置されている。
【0062】図示した構造の場合、後側のローラブライ
ンド4のローラブラインド布地30は収容または繰り出
し時にその端位置に先に達する。1個の駆動モータ60
が、前側のローラブラインド2の繰り出し時間または収
納時間で停止される通電時間に対応して更に通電される
ので、摩擦クラッチ66が滑り、駆動モータ60は過負
荷されない。
【0063】前側のローラブラインド2のローラブライ
ンド布地8がその端位置に達した後で、同時に、制限さ
れた通電時間が終わり、給電が停止される。
【0064】図6の場合、摩擦クラッチ66は前側のロ
ーラブラインド2から独立して後側のローラブラインド
の手動調節を可能にするという一般的な役目のほかに、
両ローラブラインドの異なる繰り出し時間と収納時間の
均一化を可能にするという役目を有する。
【0065】図7は、図1のローラブラインドで使用可
能である、変速機として形成されたシフトクラッチ70
を示している。このシフトクラッチ70は図示した実施
の形態では駆動モータ72に構造的に統合されている。
【0066】シフトクラッチ70は、駆動モータ72の
図示していない出力軸に回転連結された入力軸74を備
えている。この入力軸74は太陽歯車76を支持してい
る。入力軸74と同軸的に遊星キャリヤ78が回転可能
に支承されている。この遊星キャリヤ78は、回転可能
に支承された複数の遊星歯車80を支持している。遊星
歯車80は内歯歯車82にかみ合っている。この内歯歯
車82は同様に、入力軸74と同軸に回転可能に支承さ
れている。内歯歯車82は出力軸84を備えている。こ
の出力軸84は例えば、図示していない歯付きベルトを
介して巻取り軸に連結された歯付きプーリ86を支持し
ている。
【0067】遊星キャリヤ78には、電磁クラッチ88
が付設されている。このクラッチ88によって、遊星キ
ャリヤ78は選択的にロック可能または自由回転可能で
ある。電磁クラッチ88は、電源90から駆動モータ7
2と同時に通電される。
【0068】駆動モータ72がスイッチを入れられる
と、電磁クラッチ88が閉じる。すなわち、遊星キャリ
ヤ78をロックする。シフトクラッチ70は普通の遊星
歯車として機能する。この遊星歯車装置は入力軸74に
加えられたトルクを出力軸84に伝達し、同時に回転数
を低下させる。その際、太陽歯車76の回転は遊星歯車
80に伝達され、この遊星歯車80から内歯歯車82に
伝達される。
【0069】駆動モータ72への給電が中断されると、
電磁クラッチ88が切られ、遊星キャリヤ78が自由回
転する。出力軸84を経て回転運動が導入されると、内
歯歯車82が回転する。この内歯歯車82は、遊星歯車
80と遊星キャリヤ78を空転させるので、出力軸84
の回転は阻止されない。
【0070】図7に示した変速機は摩擦クラッチとして
使用可能である。この場合、遊星キャリヤ78は電磁ク
ラッチ88によって、このクラッチ88を取り囲む肩部
92に引き寄せられ、それによってロックするので、入
力軸を経て加えられた回転力は上記のように出力軸84
に伝達される。遊星キャリヤ78と肩部92の間の摩擦
力は、ローラブラインドが端ストッパーに衝突すること
によって出力軸84がロックされるときに、滑りを許容
する。この摩擦クラッチは、通電終了後切られるので、
例えばローラブラインドの手動調節の際に摩擦力に打ち
勝つ必要がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動モータと摩擦クラッチまたはシフトクラッ
チを備えた1個のローラブラインドの概略的な平面図で
ある。
【図2】各々のローラブラインドが固有の駆動モータを
備え、前側のローラブラインドの駆動モータがリミット
スイッチ装置を備えている、2個のローラブラインドを
有するローラブラインド装置の概略的な平面図である。
【図3】前側のローラブラインドの駆動モータが摩擦ク
ラッチを備えている、図2と同様な図である。
【図4】前側のローラブラインドの駆動モータがロック
しないように形成されている、図2、3と同様な図であ
る。
【図5】両ローラブラインドのために1個の駆動モータ
が設けられ、各々のローラブラインドのために1個の摩
擦クラッチが付設されている、2個のローラブラインド
を備えたローラブラインド装置を概略的に示す図であ
る。
【図6】後側のローラブラインドにのみ摩擦クラッチが
付設されている、図5と同様な図である。
【図7】変速機として形成されたシフトクラッチの概略
的な縦断面図である。
【符号の説明】
2…前側のローラブラインド、4…後側のローラブライ
ンド、6…巻取り軸、8…ローラブラインド布地、10
…駆動モータ、12…引張り枠、14…引張りケーブ
ル、16…引張りケーブル、18…方向変換装置、20
…巻取りドラム、22…弾性要素、24…連結伝動装
置、26…リミットスイッチ、28…巻取り軸、30…
ローラブラインド布地、30′…ローラブラインド布
地、32…駆動モータ、34…引張り枠、36…弾性手
段、38…引張りケーブル、40…引張りケーブル、4
2…方向変換装置、44…巻取りドラム、46…連結伝
動装置、48…摩擦クラッチ、50…摩擦クラッチ、6
0…駆動モータ、62…分岐伝動装置、64…摩擦クラ
ッチ、66…摩擦クラッチ、70…シフトクラッチ、7
2…駆動モータ、74…入力軸、76…太陽歯車、78
…遊星キャリヤ、80…遊星歯車、82…内歯歯車、8
4…出力軸、86…歯付きプーリ、88…電磁クラッ
チ、90…電源、92…肩部、102…ローラブライン
ド、106…巻取り軸、108…ローラブラインド布
地、110…駆動モータ、112…引張り枠、114…
引張りケーブル、116…引張りケーブル、118…方
向変換装置、120…巻取りドラム、122…弾性要
素、124…連結伝動装置、150…シフトクラッチ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取り軸と、この巻取り軸に巻取り可能
    であるかまたは巻取り軸から巻戻し可能であるローラブ
    ラインドウェッブとを有する少なくとも1個の電気駆動
    のローラブラインドと、ローラブラインドウェッブの自
    由端に固定され、方向変換装置を経て巻取り軸の端部に
    配置された巻取りドラムまで案内されている引張りケー
    ブルと、巻取り軸に駆動連結された駆動モータとを備え
    ている、車両ルーフ用の日除けローラブラインド装置に
    おいて、駆動モータ(110)と巻取り軸(106)と
    の間に、摩擦クラッチ(150)またはシフトクラッチ
    (150)が配置されていることを特徴とする日除けロ
    ーラブラインド装置。
  2. 【請求項2】 シフトクラッチ(150)が駆動モータ
    と共に断続されることを特徴とする請求項1記載の日除
    けローラブラインド装置。
  3. 【請求項3】 前側のローラブラインドと、少なくとも
    1個の後側のローラブラインドを備えた、請求項1記載
    の日除けローラブラインド装置において、前側のローラ
    ブラインド(2)と後側のローラブラインド(4)がそ
    れぞれ固有の駆動モータ(10、32)を備えているこ
    とと、すべてのローラブラインド(2、4)の駆動モー
    タ(10、32)が共通の1つの給電部を有すること
    と、給電部がその都度最も長いローラブラインドの繰り
    出し時間または収納時間に通電時間を制限するための装
    置を備えていることと、後側のローラブラインド(4)
    がそれぞれ摩擦クラッチ(48)を備えていることを特
    徴とする日除けローラブラインド装置。
  4. 【請求項4】 前側のローラブラインド(2)が付設の
    駆動モータ(10)への給電を遮断するためのリミット
    スイッチ装置(26)を備えていることを特徴とする請
    求項3記載の日除けローラブラインド装置。
  5. 【請求項5】 前側のローラブラインド(2)も摩擦ク
    ラッチ(50)を備えていることを特徴とする請求項3
    記載の日除けローラブラインド装置。
  6. 【請求項6】 駆動モータ(10)と場合によっては前
    側のローラブラインド(2)の伝動手段(24)がロッ
    クしないように形成されていることを特徴とする請求項
    3記載の日除けローラブラインド装置。
  7. 【請求項7】 前側のローラブラインドと、少なくとも
    1個の後側のローラブラインドを備えた、請求項1記載
    の日除けローラブラインド装置において、前側のローラ
    ブラインド(2)と後側のローラブラインド(4)が共
    通の1個の駆動モータ(60)を有し、この駆動モータ
    が分岐伝動装置(62)を介してローラブラインド
    (2、4)の巻取り軸(6、28)に駆動連結されてい
    ることと、駆動モータ(60)の給電部が通電時間を値
    に制限するための装置を備え、この値がその都度最も長
    いローラブラインドの繰り出し時間または収納時間より
    も所定の安全値だけ大きいことと、後側のローラブライ
    ンド(4)がそれぞれ摩擦クラッチ(66)を備えてい
    ることを特徴とする日除けローラブラインド装置。
  8. 【請求項8】 前側のローラブラインドが後側のローラ
    ブラインドよりも短い、請求項6記載の日除けローラブ
    ラインド装置において、前側のローラブラインド(2)
    も摩擦クラッチ(64)を備えていることを特徴とする
    日除けローラブラインド装置。
  9. 【請求項9】 ローラブラインド(2、4)の巻取り軸
    (6、28)のそれぞれ一方の側で回転駆動力が加えら
    れ、それぞれ他方の側に、引張りケーブル(14、1
    6;38、40)用の巻取りドラム(20、44)が設
    けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    一つに記載の日除けローラブラインド装置。
  10. 【請求項10】 ローラブラインド(2、4)のローラ
    ブラインドウェッブ(8、30)の自由端にそれぞれ、
    側方の端部の範囲に固定された2本の引張りケーブル
    (14、16;38、40)が設けられ、この引張りケ
    ーブルがそれぞれ巻取りドラム(20、44)に案内さ
    れていることを特徴とする請求項8記載の日除けローラ
    ブラインド装置。
  11. 【請求項11】 リミットスイッチ装置(26)が前側
    のローラブラインド(2)の駆動モータ(10)に直接
    作用するリミットスイッチ装置として形成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の日除けローラブラインド
    装置。
  12. 【請求項12】 回転可能に支承された太陽歯車(7
    6)と、回転可能に支承された遊星キャリヤ(78)
    と、この遊星キャリヤに設けられた少なくとも1個の回
    転可能な遊星歯車(80)と、遊星キャリヤ(78)を
    取り囲み遊星歯車(80)にかみ合いそして出力軸(8
    4)に連結された内歯歯車(82)を有する遊星歯車装
    置がシフトクラッチ(70)として設けられ、太陽歯車
    (76)が駆動モータに駆動連結され、遊星キャリヤ
    (78)が切換え可能なクラッチ装置(88)を介して
    自由回転可能であるかまたは相対回転しないようにロッ
    ク可能であることを特徴とする請求項1記載の日除けロ
    ーラブラインド装置。
  13. 【請求項13】 遊星キャリヤ(78)がクラッチ装置
    (88)によって、クラッチ装置を取り囲む肩部(9
    2)に摩擦係合され、この場合摩擦クラッチの如く出力
    軸(84)のロック時に摩擦力に打ち勝ち、遊星キャリ
    ヤ(78)を一緒に回転させるように、クラッチ装置の
    摩擦力が定められていることを特徴とする請求項12記
    載の日除けローラブラインド装置。
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