JP4935313B2 - 車両の電動牽引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば近年需要が高まっている福祉車両に搭載される電動牽引装置(ウインチ装置)であって、車両の床面と路面との間に掛け渡したスロープを経て車椅子を車室内外間で移動させる際に主として介護者の補助装置として用いる電動牽引装置に関する。
従来、この種の牽引装置に関して例えば特開2004−357879号公報に開示された技術が提供されている。この従来の牽引装置は、左右一対の牽引ベルトを巻き取る巻き取りドラムをゼンマイばねにより巻き取り方向に付勢するとともに、電動モータを駆動源とする駆動装置によりこの両巻き取りドラムを巻き取り、繰り出し方向に回転可能に設け、かつ駆動装置と両巻き取りドラムとの間に電磁クラッチを介装して当該両巻き取りドラムに対する駆動装置の動力伝達を遮断できる構成となっている。
係る構成によれば、両牽引ベルトを車椅子の前部に引き掛け、この状態で駆動装置を巻き取り側に作動させて両牽引ベルトを巻き取ることにより車椅子をスロープに沿って車室内側に牽引することができる。逆に、この車椅子を車室外側へ移動させるには、駆動装置を繰り出し側に作動させて両牽引ベルトをゼンマイばねに抗して繰り出すことにより、当該車椅子をスロープに沿って後退させることができる。
車椅子を牽引しない場合には、電磁クラッチをオフして巻き取りドラムを駆動装置から切り離した状態とすれば、両牽引ベルトはそれぞれゼンマイばねにより巻き取られる。
以上のように構成された従来の電動牽引装置によれば、介護者が車椅子を後方から押してスロープ上を車室内側へ移動させる場合、あるいはその逆に移動させる場合に楽に車椅子を移動させることができる。
特開2004−357879号公報
しかしながら、上記従来の電動牽引装置にあっても次のような問題があった。例えば、電磁クラッチを接続して駆動装置により牽引ベルトを巻き取り、これにより車椅子をスロープに沿って車室内側へ移動させる場合に、介護者の車椅子を押す速度が駆動装置の巻き取り速度(巻き取りドラムの回転速度)よりも速くなると牽引ベルトがたるんでしまう問題があった。牽引ベルトのたるみは、スロープを下って車椅子を車室外へ移動させる場合に、介護者が一旦車椅子を停止させたり、牽引ベルトの繰り出し速度よりも遅い速度でゆっくりと車椅子を後退させる場合にも発生する。また、牽引ベルトのたるみは、車椅子の進行方向あるいは後退方向が傾いた場合にも片側の牽引ベルトについて発生する。
牽引ベルトがたるむと、そのたるんだ部分が車両フロア上やスロープ上を引きずられて汚損したり、他部位に引っ掛かったりして、車椅子のスムーズな移動操作に支障を来す。このため、従来、介護者は、駆動装置による牽引ベルトの巻き取り速度や繰り出し速度に合わせて車椅子の移動速度を調整しながら車椅子を移動させたり、また駆動装置を起動、停止を繰り返して発生したたるみをゼンマイばねで吸収しつつ車椅子を移動させる必要があり、これらの点で従来の電動牽引装置の操作性を改良する必要があった。
本発明は上記の問題を解消するためになされたもので、牽引ベルトにたるみが発生しても従来のように介護者が駆動装置の起動、停止操作をすることなくこれが自動的に吸収され、その結果介護者が牽引ベルトのたるみを気にすることなく任意の速度で車椅子を移動させることができるようにすることを目的とする。
上記の課題は、以下の各発明によって解決される。
第1の発明は、繰り出し先端側を被牽引物に結合して巻き取りドラムに巻き取り可能な牽引ベルトと、巻き取りドラムを巻き取り方向及び繰り出し方向に回転させる駆動装置と、駆動装置と巻き取りドラムとの間で動力を遮断するクラッチと、巻き取りドラムを巻き取り方向に付勢するドラム付勢手段を備えた電動牽引装置であって、牽引ベルトのたるみを検知するたるみ検知機構を備え、たるみ検知機構が牽引ベルトのたるみを検知すると、クラッチが遮断されて巻き取りドラムがドラム付勢手段により巻き取り方向に回転して牽引ベルトのたるみが吸収される構成とした電動牽引装置である。
第1の発明によれば、牽引ベルトがたるむと、これがたるみ検知機構に検知されてクラッチが遮断される。クラッチが遮断されると、駆動装置の動力が遮断されて、巻き取りドラムがドラム付勢手段により巻き取り方向に回転してたるみが瞬時に吸収される。このことから、牽引ベルトにたるみが発生した場合に従来のように操作者が被牽引物の位置を調整したり駆動装置を停止させたりする等の手間を掛けることなく、当該たるみが検知されてドラム付勢手段により自動的に吸収されるので、操作者は牽引ベルトのたるみを気にすることなく被牽引物を任意の速度で移動させることができ、この点で牽引ベルトの損傷等を未然に防止できるとともに当該電動牽引装置の操作性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、たるみ検知機構は、牽引ベルトの上面に当接されかつ下方へ付勢されており、牽引ベルトのたるみにより付勢力により下方へ変位する検知部材と、検知部材の下方への変位を検知するたるみ検知センサを備え、たるみ検知センサにより検索ベルトのたるみが検知されるとクラッチが遮断される構成とした電動牽引装置である。
第2の発明によれば、牽引ベルトの上面に当接され、かつ下方へ付勢された検知部材は、牽引ベルトがたるむと下方への変位が許容される状態となり、従って検知部材は付勢力により下方へ変位する。検知部材の下方への変位がたるみ検知センサにより検知され、これに基づいてクラッチが遮断されて駆動装置の動力が遮断され、従って巻き取りドラムがドラム付勢手段により巻き取り方向に回転してたるみが自動的に吸収される。
この場合、巻き取りドラムを回転支持するドラム支持軸に回転可能に検知レバーを設け、この検知レバーの回動先端部に上記検知部材を設け、この検知部材を牽引ベルトの上面に当接させ、かつ検知レバーをばね付勢して検知部材を牽引ベルトの上面に押圧させる構成とすることができる。この構成によれば、牽引ベルトがたるむと、検知部材が下方へ変位可能な状態となり、従って検知レバーがばね付勢力により回動する。この検知レバーの一定角度以上の回動(牽引ベルトの一定以上のたるみ)をたるみ検知センサで検知し、その出力信号に基づいて電磁クラッチ(クラッチ)を遮断側に動作させる構成とすることができる。
第3の発明は、第2の発明において、検知部材の下方への変位により牽引ベルトの繰り出し経路が変化してそのたるみが吸収される構成とした電動牽引装置である。
第3の発明によれば、牽引ベルトにたるみが発生した結果、検知部材が下方へ変位し、これにより牽引ベルトの繰り出し経路が変化することによっても当該たるみが吸収される。これによれば、たるみ検知センサで検知されない比較的小さなたるみが瞬時に吸収される。
次に、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態の電動牽引装置10を備えた車両1の後部開口部付近を示している。図では省略されているが、車両1の後部ドアが解放されて後部開口部は解放されている。この後部開口部には乗降用の電動式スロープ装置が設置されている。この電動式スロープ装置は折り畳み式のスロープ板2を備えており、図ではこのスロープ板2が使用位置に展開された状態が示されている。このスロープ板2は、車両1の後部開口部の下部から路面に跨った状態に取り出されている。このスロープ板2は、車室内側から路面側に向かって下る方向へ傾斜している。また、図示は省略されているが、車両1の後部側の車高が通常走行時よりも降下されてスロープ板2の路面に対する傾斜角度(スロープ角度)が緩やか(約8°)に設定されている。
本実施形態の電動牽引装置10は、車両1の後部フロアF上に設置されている。この電動牽引装置10は、乗員が着座した状態の車椅子3をスロープ板2を経て車室内外間で移動させる際に介護者の労力を低減する機能を有するもので、左右一対の牽引機構20,20を備えている。両牽引機構20,20は、それぞれ巻き取り、繰り出し可能な1本の牽引ベルト21を備えている。図1では、左右の牽引ベルト21,21が繰り出されて、その先端フック部が車椅子3に引き掛けられた状態を示している。
左右の牽引機構20,20は、車両フロアF上に固定した車幅方向に長い箱体形状のカバー11内に収容されている。このカバー11の後面には、2つの繰り出し口11a,11aが設けられている。両繰り出し口11a,11aからそれぞれ牽引ベルト21が繰り出されている。
左右の牽引機構20,20は左右対称の構成を備え、かつカバー11内において左右対称に配置されている。従って、以下、図2に示すように車両左側の牽引機構20の構成について説明し、右側の牽引機構20の構成については詳細な説明を省略する。
この牽引機構20は、電動モータ22を駆動源とする駆動装置を備えている。電動モータ22の回転動力は減速機23を経て電磁クラッチ24に入力される。電動モータ22及び減速機23は、車両フロアFに固定してブラケット25に固定されている。電磁クラッチ24の出力側には、一端をブラケット25に回転自在に支持された支軸26が結合されている。この支軸26には駆動ギヤ27が支持されている。この電磁クラッチ24のオン、オフ動作は制御装置Cによりなされる。また、電動モータ22の回転動作についてもこの制御装置Cによりなされる。電動モータ22が起動すると電磁クラッチ24を経て駆動ギヤ27が回転する。左右の牽引機構20,20の電動モータ22,22は、相互に同じ方向へ同じ回転速度で回転するよう制御装置Cで回転制御される。また、電磁クラッチ24,24のオンオフ動作も左右の牽引機構20,20間で相互に同期制御される。
駆動ギヤ27には従動ギヤ28が噛み合わされている。この従動ギヤ28は、牽引ベルト21を巻き取るための巻き取りドラム30のドラム軸31の一端部に固定されている。このドラム軸31はブラケット25の支持壁部25a,25b間に掛け渡された状態でその軸回りに回転自在に支持されている。巻き取りドラム30はドラム軸31に固定されている。このため、電動モータ22の起動により電磁クラッチ24を経て駆動ギヤ27が回転すると比較的大きな減速比で従動ギヤ28が回転し、これにより巻き取りドラム30が一体で回転する。この巻き取りドラム30に牽引ベルト21の他端側(巻き取り基端側)が結合されている。
ドラム軸31はゼンマイばね33によって牽引ベルト21を巻き取る方向に付勢されている。従って、牽引ベルト21の繰り出しは、このゼンマイばね33に抗してなされる。一方、巻き取りドラム30に対して電動モータ22の駆動力が作用していない状態では、牽引ベルト21がこのゼンマイばね33により最後まで巻き取られる。このゼンマイばね33が特許請求の範囲に記載したドラム付勢手段の一例に相当する。
電動モータ22が繰り出し側に起動すると巻き取りドラム30がゼンマイばね33に抗して繰り出し側に回転する。電動モータ22が巻き取り側に起動すると巻き取りドラム30が巻き取り側に回転する。このとき、ゼンマイばね33も巻き取りドラム30を巻き取り側に回転させる方向に作用する。従って、巻き取りドラム30は、電動モータ22の回転動力とゼンマイばね33の付勢力とで巻き取り方向に回転する。
電動モータ22の起動停止及び回転方向ひいては当該牽引装置10の操作は、車室内側壁部に装備した操作スイッチ4によって行うことができる。操作スイッチ4の巻き取りボタンをオン操作すると、電磁クラッチ24がオンするとともに、電動モータ22が巻き取り側に起動し、これにより巻き取りドラム30が巻き取り側に回転して牽引ベルト21が巻き取られる。この電動巻き取りモードの場合、牽引ベルト21は電動モータ22の回転駆動力とゼンマイばね33の付勢力の双方によって巻き取り側に回転する。牽引ベルト21が終端まで巻き取られると、これが図示省略したセンサにより検知され、これに基づいてドラムロック機構60が作動して当該巻き取りドラム30の繰り出し方向への回転がロックされる。このドラムロック機構60により主として車両の後方衝突時における牽引ベルト21の繰り出しロックがなされている。これについては後述する。
逆に、操作スイッチ4の繰り出しボタンをオン操作すると、電磁クラッチ24がオンするとともに、電動モータ22が繰り出し側に起動し、これにより巻き取りドラム30がゼンマイばね33に抗して繰り出し側に回転して牽引ベルト21が繰り出される(電動繰り出しモード)。
操作スイッチ4の巻き取りボタン及び繰り出しボタンは、オン操作している間だけ電動モータ22が起動し、また電磁クラッチ24がオンする。オン操作を解除すると、その時点で電動モータ22が停止して巻き取りドラム30が回転が停止される。従って、電動巻き取りモード及び電動繰り出しモードにおいて、牽引ベルト21を任意の位置まで巻き取り、また繰り出すことができる。
また、操作スイッチ4の手動操作ボタンをオン操作すると、電動モータ22が停止するとともに電磁クラッチ24がオフされて巻き取りドラム33が駆動装置(電動モータ22)から切り離される。この手動操作モードは、主として牽引ベルト21を車椅子3に引き掛ける場合、及び牽引ベルト21を車椅子3から外した場合に利用される。すなわち、この手動操作モードでは、巻き取りドラム30はゼンマイばね33の付勢力によってのみ巻き取り側に回転する。このため、車椅子3から外した牽引ベルト21を駆動装置による場合よりも迅速に巻き取ることができる。逆に、牽引ベルト21を車椅子3に引き掛けるために牽引ベルト21を繰り出す場合にも、介護者等が手動操作で巻き取りドラム30をゼンマイばね33に抗して繰り出し側に回転させつつ牽引ベルト21を繰り出すことにより、駆動装置による場合よりも迅速に牽引ベルト21を繰り出すことができる。
次に、本実施形態の牽引装置10は、牽引ベルト21のたるみを検知するためのたるみ検知機構50と前記したドラムロック機構60を備えている。たるみ検知機構50の詳細が図3に示されている。このたるみ検知機構50は、牽引ベルト21の巻き取り時又は繰り出し時に当該牽引ベルト21にたるみが発生して他部位に引っ掛かる等のトラブルを未然に防止する機能を備えている。このたるみ検知機構50は、検知レバー51を備えている。この検知レバー51は、図2に示すようにブラケット25の支持壁部25aと巻き取りドラム30との間において、ドラム軸31に回転可能に支持されている。この検知レバー51と側壁部25aとの間には引っ張りばね52が介装されている。この引っ張りばね52によって検知レバー51は、図3において時計回り方向に付勢されている。
検知レバー51の回動先端には検知部材53が取り付けられている。この検知部材53は、牽引ベルト21の上面に当接されている。検知部材53は、引っ張りばね52の付勢力によって牽引ベルト21の上面に押し付けられている。検知レバー51はドラム軸31に対して相対回転可能に支持されていることから、巻き取りドラム30が回転しても検知部材53は常時牽引ベルト21の上面に弾性的に押圧された状態に維持される。
一方、前記したようにカバー11の後面には牽引ベルト21を繰り出すための繰り出し口11aが設けられている。この繰り出し口11aの下部であって牽引ベルト21の下方には、規制バー11bが牽引ベルト21の幅方向に沿って取り付けられている。牽引ベルト21はこの規制バー11bの上側若しくは上方へ経て繰り出されている。
上記検知部材53は、この規制バー11bに対して干渉しない範囲(巻き取りドラム30と規制バー11bとの間の範囲)で巻き取りドラム30の周囲に沿って上下に変位する。図3において実線で示すように牽引ベルト21にたるみが発生していない状態では、検知部材53は牽引ベルト21の張力により上方へ押し上げられた状態となる。
これに対して、牽引ベルト21にたるみが発生するとその張力がなくなるため、検知部材53は引っ張りばね52の付勢力により検知レバー51が図3中時計回り方向へ回動することにより下方へ変位する。検知部材53が図3中白抜きの矢印で示すように下方へ変位して牽引ベルト21が下方へ押し下げられることにより、規制バー11bと巻き取りドラム30との間においてその繰り出し経路が下方へU字形に屈曲した経路に大きく変化し、これにより牽引ベルト21の比較的小さなたるみが瞬時かつ自動的に吸収される。
また、牽引ベルト21に比較的大きなたるみが発生し、その結果検知部材53が下方へ変位して検知レバー52が一定角度以上図示時計回り方向に回動すると、これがたるみ検知センサ54によって検知される。たるみ検知センサ54によって検知レバー51の一定角度以上の回動動作が検知されると、その出力信号が制御装置Cに入力され、これに基づいて電磁クラッチ24がオフされて巻き取りドラム30が駆動側(電動モータ22)から切り離される。その結果、巻き取りドラム30はゼンマイばね33により巻き取り方向に回転して上記たるみが瞬時に吸収される。
このように本実施形態のたるみ検知機構50によれば、電動モータ22の起動による牽引ベルト21の巻き取り動作中(車椅子3の車室内への移動操作中)、繰り出し動作中(車椅子3の車室外への移動操作中)において、牽引ベルト21の巻き取り速度、繰り出し速度に対して車椅子3の移動速度が一致しないために牽引ベルト21にたるみが発生した場合には、検知部材53が移動して当該牽引ベルト21の繰り出し経路が変化することによりそのたるみが吸収され、また一定以上の大きなたるみが発生した場合には、電磁クラッチ24がオフされて巻き取りドラム30がゼンマイばね33で巻き取り方向に回転されることによりそのたるみが瞬時かつ自動的に吸収される。このため、牽引ベルト21にたるみが発生したまま車椅子3を移動させる等して牽引ベルト21がスロープ板2や車両フロアFに擦れて損傷を受けたり、他部位に引っ掛かってしまうといったトラブルを未然に防止することができるとともに、当該牽引装置10の操作性を向上させることができる。
大きなたるみが発生した結果、巻き取りドラム30が一旦駆動装置側(電動モータ22)から切り離されてこのたるみが吸収されると、検知部材53が牽引ベルト21の張力により再び上方へ戻されて検知レバー51が図3において反時計回り方向に戻されることによりたるみ検知センサ54がオフされる。たるみ検知センサ54がオフされると再度電磁クラッチ24がオンして巻き取りドラム30が駆動装置側に結合され、これにより牽引ベルト21が再びモータ動力により巻き取られ(電動巻き取りモード)、繰り出される(電動繰り出しモード)。
次に、本実施形態に係る電動牽引装置10は、主として車両の後方衝突時に巻き取りドラム30の繰り出し方向への回転をロックするためのドラムロック機構60を備えている。このドラムロック機構60の詳細が図4に示されている。このドラムロック機構60は、アンカーギヤ61を備えている。このアンカーギヤ61は、ドラム軸31に固定されている。このため、アンカーギヤ61はドラム軸31と一体で回転し、アンカーギヤ61の回転がロックされるとドラム軸31が回転不能となり、従って巻き取りドラム30が回転不能となる。
アンカーギヤ61の側方であってブラケット25の支持壁部25aには、ロックレバー62が支軸63を介して回動可能に支持されている。このロックレバー62には、アンカーギヤ61に噛み合う複数の噛み合い歯部62a〜62aが設けられている。このロックレバー62の上部には、作動レバー64の一端側が支軸65を介して相互に回転可能に連結されている。この作動レバー64の他端側は、電磁アクチュエータ66の作動ロッド66aに支軸67を介して相互に回転可能に連結されている。この電磁アクチュエータ66は、ブラケット25の支持壁部25aに支持されている。図2では、ドラムロック機構60のアンカーギヤ61のみが図示されており、ロックレバー62、作動レバー64及び電磁アクチュエータ66等の図示が省略されている。
この電磁アクチュエータ66の作動ロッド66aは、圧縮ばね68によって突き出し側に付勢されている。電磁アクチュエータ66に通電(オン)されると、作動ロッド66aは圧縮ばね68に抗して引き込み側に作動し、電磁アクチュエータ66への通電が遮断(オフ)されると作動ロッド66aは圧縮ばね68により突き出し側に作動する。
電磁アクチュエータ66がオンしてその作動ロッド66aが引き込み側に作動すると、ロックレバー62が支軸63を中心にして図4において反時計回り方向に傾動してアンロック位置に至り、これにより噛み合い歯62a〜62aがアンカーギヤ61から外れる。ロックレバー62がアンロック位置に移動してその噛み合い歯62a〜62aがアンカーギヤ61から外れると、アンカーギヤ61は回転可能な状態となり、従って巻き取りドラム30の回転が許容された状態となる。
電磁アクチュエータ66がオフして作動ロッド66aが圧縮ばね68により突き出し側に作動すると、ロックレバー62が支軸63を中心にして図4において時計回り方向に傾動してロック位置に至り、これにより噛み合い歯62a〜62aがアンカーギヤ61に噛み合わされる。ロックレバー62がロック位置に移動してその噛み合い歯62a〜62aがアンカーギヤ61に噛み合わされると、当該アンカーギヤ61の回転が規制され、これにより巻き取りドラム30の繰り出し方向に回転がロックされた状態となる。
また、ロックレバー62の回動先端部には、食い込み部62bと規制部62cが設けられている。この食い込み部62bの下方には、ブラケット25に一体に設けた食い込み受け部25cが位置している。ロックレバー62がロック位置に移動すると、その食い込み部62bが食い込み受け部25cに対して大きな外力(電磁アクチュエータ66の推力)で押し付けられる。この食い込み部62bの食い込み受け部25cに対するくさび作用により、当該ロックレバー62のアンロック位置側への移動が強固にロックされる。
ロックレバー62の規制部62cは、食い込み受け部25cの後部(図4において右側)に設けた規制窓25d内に進入している。この規制窓25c内において規制部62cが移動可能な範囲で当該ロックレバー62がロック位置とアンロック位置との間で傾動可能となっている。
また、ロックレバー62の回動先端側の側部には、検知部62dが設けられている。ロックレバー62がロック位置に移動すると、この検知部62dによってリミットスイッチ型のセンサ69がオンし、これによりロックレバー62のロック位置が検知される。このセンサ69のオン信号が制御装置Cに入力されて巻き取りドラム30の繰り出し側への回転ロック状態が確認される。
このように構成したドラムロック機構60によれば、車椅子3が車室内に移動されて牽引ベルト21が巻き取りドラム30に完全に巻き取られた状態となると電磁アクチュエータ66が通電によりオンしてロックレバー62がロック位置に移動し、これにより巻き取りドラム30の繰り出し側への回転が機械的にロックされた状態となる。このため、例えば車両の後方衝突等により車椅子3に対して後方への大きな慣性力が作用した場合であっても、牽引ベルト21の繰り出しが確実にロックされるためその乗車位置が確実に保持される。
車椅子3を車室外へ移動させるため、操作スイッチ4の繰り出しボタンを操作すると、電磁アクチュエータ66への通電が遮断されてロックレバー62がアンロック位置に戻され、これにより巻き取りドラム30のロックが解除された繰り出し側へ回転可能な状態となる。
また、電磁アクチュエータ66の通電が遮断された場合にはロックレバー62がロック位置に移動して巻き取りドラム30の繰り出し側への回転がロックされる構成であるので、電源遮断時等の緊急時に安全側に作動する。
以上のように構成した本実施形態の電動牽引装置10によれば、左右一対の牽引機構20,20についてそれぞれ設けたたるみ検知機構50により牽引ベルト21のたるみが瞬時かつ自動的に吸収される。このため、介護者等がこのたるみを吸収するために車椅子の位置を調整等する手間を掛けることなく車椅子を任意の速度で移動させて乗車及び降車させることができるので、たるみによる牽引ベルト21,21の損傷を未然に防止できるとともに、当該牽引装置10の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態の電動牽引装置10は、左右一対の牽引機構20,20についてそれぞれドラムロック機構60を備えていることにより、車両室内において車椅子3を一定の位置に固定しておくための固定装置として機能させることができる。すなわち、車椅子3のフレーム前部に引き掛けた左右一対の牽引ベルト21,21の巻き取り完了後、当該牽引ベルト21,21についてはそのまま引き掛けた状態とし、さらに車両フロアに別途設けた左右一対の固定ベルトを車椅子3のフレーム後部左右に引き掛けておくことにより、当該電動牽引装置10をそのまま車椅子固定装置として機能させることができる。
さらに、上記のように当該牽引装置10を車椅子固定装置として機能させる場合において、例えば車両の後方衝突時等に車椅子及び着座者の後方への大きな慣性力が作用した場合であっても、左右のドラムロック機構60,60により巻き取りドラム30,30の繰り出し側への回転が強固にロックされて牽引ベルト21,21の繰り出しが確実に阻止すされる。このことから、当該電動牽引装置10に、車両後方衝突対策の機能をも併せ持たせることができる。
さらに、左右一対の牽引機構20,20は、それぞれ電磁クラッチ24をオフすることにより巻き取りドラム30を駆動装置(電動モータ22)側から切り離すことができるので、介護者等が操作スイッチ4の手動操作ボタンを押し操作することにより左右の牽引ベルト21,21をそれぞれ手動で迅速に繰り出すことができる。これによれば、車椅子3に左右の牽引ベルト21,21を引き掛ける場合に、駆動装置(自動繰り出しモード)による場合よりも迅速に牽引ベルト21,21を繰り出すことができ、これにより車椅子3の乗降操作を迅速に行うことができるようになる。なお、本実施形態の電動牽引装置10によれば、左右の牽引機構20,20が独立した構成であるので、左右の牽引ベルト21,21を別々に繰り出し操作することができる。
逆に、車椅子3から左右の牽引ベルト21,21を外してこれを巻き取る場合においても、手動操作ボタンを押し操作して電磁クラッチ24,24をオフして駆動装置から巻き取りドラム30,30を切り離すことにより、当該牽引ベルト21,21をゼンマイばね33の付勢力だけで迅速に巻き取ることができ、これにより自動巻き取りモードにより巻き取る場合よりも車椅子3の降車操作を迅速に行うことができる。また、この場合にも左右の牽引ベルト21,21を別々に巻き取ることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、個別の駆動装置を備えた左右一対の牽引機構20,20を例示したが、単一の駆動装置(電動モータ)により左右の巻き取りドラムを回転させる構成としてもよい。
また、牽引ベルト21に比較的大きなたるみが発生した場合に、検知レバー51の一定角度以上の回転動作をたるみ検知センサ54で検知する構成(常時オフ)を例示したが、逆にたるみのない状態における検知レバーをたるみ検知センサで検知し(常時オン)、たるみが発生して検知レバーが回動することによりたるみ検知センサのオン信号が遮断された時点で電磁クラッチをオフする構成としても同様の作用効果を得ることができる。
さらに、ドラムロック機構60を備える構成を例示したが、車両後方衝突対策及び車椅子固定機能については別の手段によることとして、当該機構60を省略してもよい。
また、牽引ベルトとして平帯状のベルトを例示したが、これに代えてロープ、ワイヤ、チェーン等その他の索部材を用いることもできる。特許請求の範囲に記載した牽引ベルトはこれらの索部材を含むものとする。
さらに、例示した電動牽引装置1は、車椅子の乗降のみならず、荷物を搭載した台車の移動等その他の被牽引物の牽引にも用いることができ、これらの牽引の場合にも車椅子と同等の作用効果を得ることができる。また、車両の後部開口部を経て車椅子等の被牽引物を移動させる場合を例示したが、本発明に係る牽引装置は車両側部の開口部を経て車椅子を乗降(台車を搬出入)する場合にも適用できる。
本発明の実施形態に係る電動牽引装置を備えた車両の後部開口部付近の斜視図である。 左側の牽引機構の平面図である。 図2の(3)-(3)線矢視図であって、たるみ検知機構の側面図である。 図2の(4)-(4)線矢視図であって、ドラムロック機構の側面図である。
符号の説明
1…車両
2…スロープ板
3…車椅子
4…操作スイッチ
F…車両フロア
10…電動牽引装置
11…カバー
11a…繰り出し口、11b…規制バー
20…牽引機構
21…牽引ベルト
22…電動モータ
23…減速機
24…電磁クラッチ
25…ブラケット
25a,25b…支持壁部、25c…食い込み受け部、25d…規制窓部
26…支軸
27…駆動ギヤ
28…従動ギヤ
C…制御装置
30…巻き取りドラム
31…ドラム軸
33…ゼンマイばね
50…たるみ検知機構
51…検知レバー
52…引っ張りばね
53…検知部材
54…検知センサ
60…ドラムロック機構
61…アンカーギヤ
62…ロックレバー
62a…噛み合い歯、62b…食い込み部、62c…規制部、62d…検知部
63…支軸
64…作動レバー
65…支軸
66…電磁アクチュエータ、66a…作動ロッド
67…支軸
68…圧縮ばね
69…センサ

Claims (1)

  1. 繰り出し先端側を被牽引物に結合して巻き取りドラムに巻き取り可能な牽引ベルトと、前記巻き取りドラムを巻き取り方向及び繰り出し方向に回転させる駆動装置と、該駆動装置と前記巻き取りドラムとの間で動力を遮断するクラッチと、前記巻き取りドラムを巻き取り方向に付勢するドラム付勢手段を備えた電動牽引装置であって、
    前記牽引ベルトのたるみを検知するたるみ検知機構を備え、
    該たるみ検知機構は、前記巻き取りドラムのドラム軸を中心に回転可能に支持されて、前記牽引ベルトに当接して該牽引ベルトを繰り出す方向に回転付勢力が与えられており、該牽引ベルトにたるみが発生すると前記回転付勢力により回転する検知部材と、該検知部材の回転軌跡内に配置されて、該検知部材の一定角度以上の回転を検知するたるみ検知センサを備え、
    前記検知部材の前記回転付勢力による回転により前記牽引ベルトの繰り出し経路が変化してその小さなたるみが吸収されるとともに、一定以上の大きなたるみについては該検知部材の前記回転付勢力による回転が前記たるみ検知センサにより検知されて、該たるみ検知センサの出力信号に基づいて前記クラッチが遮断されて前記巻き取りドラムが前記ドラム付勢手段により巻き取り方向に回転して前記牽引ベルトのたるみが吸収される構成とした電動牽引装置。
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