JP3438831B2 - 熱可塑性樹脂の製造法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の製造法

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JP3438831B2 JP11509094A JP11509094A JP3438831B2 JP 3438831 B2 JP3438831 B2 JP 3438831B2 JP 11509094 A JP11509094 A JP 11509094A JP 11509094 A JP11509094 A JP 11509094A JP 3438831 B2 JP3438831 B2 JP 3438831B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形品外観、耐候性、
流れ性および耐衝撃性に優れる熱可塑性樹脂の製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】耐衝撃性樹脂として、ABS樹脂と呼ば
れる樹脂−ゴム2相系の熱可塑性樹脂があるが、このA
BS樹脂は耐衝撃性を付与するためのゴム成分であるブ
タジエン系重合体が、主鎖中に化学的に不安定な2重結
合を多く有するため、紫外線などによって劣化しやす
く、耐候性の劣ることもよく知られている。このABS
樹脂の耐候性を改良する方法として、主鎖中に2重結合
をほとんど有しない飽和ゴム状重合体をブタジエン系重
合体の代わりに使用する方法が提案されており、その飽
和ゴム状重合体としてアクリル系ゴムを使用して得られ
る樹脂−ゴム2相系の熱可塑性樹脂はAAS樹脂として
知られている。AAS樹脂は紫外線に対しては安定であ
るが、アクリル系ゴムが架橋やグラフト活性点を有して
いないため、その樹脂中にゴム架橋やグラフト構造をと
りにくい。このため、AAS樹脂は、耐衝撃性及び成形
品表面の光沢がABS樹脂と比較して劣るという欠点を
有していた。
【0003】この欠点を改良するため、ジエンゴムを核
としその周りを架橋アクリルゴムで覆った複合ゴムをゴ
ム成分として用いる方法(特開昭56−133311号
公報)が提案されている。しかし、この方法では得られ
る樹脂−ゴム2相系の熱可塑性樹脂の外観(成形品表面
の光沢)を向上させることができるが未だ不十分であ
り、耐衝撃性向上の効果は認められない。
【0004】また、上記複合ゴム合成時に特定の重合率
で重合を停止して得られる樹脂をゴム成分として使用す
る方法(特開昭58−187411号公報)が提案され
ている。しかし、この方法では得られる樹脂−ゴム2相
系の熱可塑性樹脂の耐衝撃性および成形品外観の両者を
向上させることができるが、成形品外観はABS樹脂と
比較するとやや劣る。
【0005】さらに、上記複合ゴム合成時に架橋剤とグ
ラフト交叉剤を併用して得られる樹脂をゴム成分として
使用する方法(特開昭62−181312号公報)が提
案されている。しかし、この方法では、樹脂−ゴム2相
系の熱可塑性樹脂の外観を向上させることができるが不
十分であり、また、耐衝撃性向上の効果も不十分であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものである。すなわちAAS樹脂の耐衝撃性
と成形品外観を同時に向上する熱可塑性樹脂の製造法を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における熱可塑性
樹脂の製造法は、グラフト交叉剤(I)0.2〜3重量
%、炭素数1〜13のアルキル基を有するアクリル酸エ
ステル(II)67〜99.8重量%および(II)と共重
合可能な他のビニル化合物(III)0〜30重量%から
なる重合性単量体(a)95〜60重量部をジエン系重
合体(b)5〜40重量部の存在下に重合率が50〜9
3%に達するまで乳化重合させた後重合を停止し、しか
もグラフト交叉剤(I)は重合を停止させる重合率より
0〜30%低い重合率に達した時点で添加して重合させ
ることによって得られるグラフト重合体ゴム(A)(但
し、重合途中の場合、未反応グラフト交叉剤を含む)
存在下に、芳香族ビニル化合物(IV)0〜100重量
%、メタクリル酸エステル(V)0〜100重量%およ
びシアン化ビニル化合物(VI)0〜40重量%を全体が
100重量%になるような割合で混合してなる重合性単
量体混合物(B)及び架橋剤(C)を重合させるに当た
り、グラフト重合体ゴム(A)は5〜80重量部、単量
体混合物(B)と架橋剤(C)の合計が95〜20重量
部、架橋剤(C)を重合性単量体(a)の全量に対して
0.001〜2重量%使用し、単量体混合物(B)のう
ち5〜30重量%および架橋剤(C)の全量を重合率が
0%以上に達するまで乳化重合させ、ついで、単量体
混合物(B)の残部を添加し、乳化重合させることを特
徴とする。
【0008】本発明において、重要なことは、ジエン系
重合体(b)の存在下にアクリル酸エステル(II)を重
合する際、重合途中にグラフト交叉剤(I)を添加し、
重合率50〜93で重合を停止したグラフト重合体ゴ
ム(A)を用いること、さらに、グラフト重合体ゴム
(A)の存在下に単量体混合物(B)の一部と架橋剤
)を重合し、その後重合性単量体(B)の残部を重
合することである。
【0009】すなわち、アクリル酸エステル重合体を主
体とするゴムに芳香族ビニル化合物、メタクリル酸エス
テル、シアン化ビニル化合物等の単量体混合物(B)を
グラフト共重合する際、グラフト反応を促進するために
は、ゴム粒子に単量体混合物が含浸しやすいこと、およ
び、グラフト活性点がゴム表面に十分存在することが必
要である。ゴム粒子に単量体混合物が含浸しやすくする
ためには、ゴムが架橋していないことが必要であり、そ
のために、アクリル酸エステル重合時に架橋剤を使用せ
ず、また、グラフト交叉剤も重合途中で添加し、さら
に、アクリル酸エステルの重合を途中で停止することに
より、単量体混合物(B)添加前のゴムの架橋が防止で
きる。また、グラフト活性点がゴム表面に十分存在させ
るためには、グラフト交叉剤をゴム重合の途中で添加す
ることが効果的である。一方、成形品外観向上のために
は、最終的にできる樹脂中のゴムが十分架橋している必
要がある。そのために、重合を途中で停止して製造され
いるので単量体の含浸が容易なグラフト重合体ゴム
(A)に架橋剤を混合した重合性単量体であらかじめ重
合することが効果的である。
【0010】重合性単量体(a)としてはグラフト交叉
剤(I)、炭素数1〜13のアルキル基を有するアクリ
ル酸エステル(II)および必要に応じてアクリル酸エス
テル(II)と共重合可能な他のビニル化合物(III)が
使用できる。グラフト交叉剤(I)としてはアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フタル酸、シアヌル
酸、イソシアヌル酸等の不飽和酸のアリルエステルなど
が挙げられる。このなかで、メタクリル酸アリルが特に
好ましい。炭素数1〜13のアルキル基を有するアクリ
ル酸エステル(II)としては、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等
があり、このうちブチルアクリレートが特に好ましい。
アクリル酸エステルと共重合可能な他のビニル化合物
(III)としてはアクリロニトリル、スチレン等があ
る。
【0011】グラフト交叉剤(I)は、重合性単量体
(a)中0.2〜3重量%、好ましくは0.3〜2重量
%使用される。グラフト交叉剤(I)が0.2重量%よ
り少ないと、耐衝撃性が低下し、3重量%より多いと流
動性が低下する。アクリル酸エステル(II)は、重合性
単量体(a)中、99.8〜67重量%、好ましくは9
9.7〜73重量%使用される。他のビニル化合物(II
I)は、単量体混合物(a)中の0〜30重量%、好ま
しくは0〜25重量%使用される。30重量%を越える
とアクリルゴムとしての特性が十分得られなくなる。
【0012】ジエン系重合体(b)としては、ポリブタ
ジエン、ブタジエンースチレン共重合体等が使用でき
る。ジエン系重合体(b)は予め水性媒体に分散させた
ラテックス体として使用するのが乳化重合に際し、分散
を容易にするうえで好ましい。
【0013】重合性単量体(a)とジエン系重合体
(b)は(b)/(a)が重量比で、5/95〜40/
60の割合で使用される。5/95未満では、耐衝撃
性、成形品外観の改良効果が不十分であり、40/60
を越えると、耐候性が悪くなり、好ましくない。
【0014】グラフト重合体ゴム(A)を得るための乳
化重合において、重合を重合率100%まで行わず、5
0%以上で93%以下の時点で、好ましくは60%以上
で90%以下の時点で停止させることが高外観および高
耐衝撃性を得るための必須条件である。重合を停止させ
る重合率が50%未満では、単量体混合物(B)の重合
の際に重合性単量体(a)が混合物単量体(B)と共重
合する比率が高くなり、熱変形温度が低下する。また、
重合を停止させる重合率が93%を超えると、単量体混
合物(B)および架橋剤(C)の含浸ができなくなり、
耐衝撃性および外観が低下する。
【0015】更に、グラフト重合体ゴム(A)の製造時
に、グラフト交叉剤(I)をグラフト重合体ゴムの重合
を停止させる重合率より0〜30%、好ましくは0〜2
0%低い重合率で添加することが高耐衝撃性を得るため
の必須条件となる。グラフト交叉剤を添加する重合率が
上記範囲からはずれると耐衝撃性が低下する。ただし、
グラフト交叉剤の少量を重合の初期等上記の重合率以外
の時点で添加してもよく、この場合、グラフト交叉剤
(I)の総量は、重合性単量体(a)に対して4重量%
以下が好ましい。上記の重合率以外の時点でのグラフト
交叉剤(I)の添加量が多すぎると、得られる熱可塑性
樹脂の流れ性が劣る。
【0016】グラフト重合体ゴム(A)を得るための乳
化重合は、当業者に一般的に知られている方法で行うこ
とができる。この乳化重合に際し、少量の乳化剤とし
て、オレイン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ソーダ、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ソーダなどのアニオン系乳化剤
が、ポリオキシエチレンセチルエーテルのような非イオ
ン系乳化剤を使用してもよく、また、重合開始剤として
は、通常の乳化重合に用いられる例えば、過硫酸塩やキ
ュメンハイドロパーオキサイド−ナトリウムアルデヒド
スルホキシレート、キュメンハイドロパーオキサイド−
硫酸第1鉄等で構成されるレドックス系のものが使用す
ることができる。
【0017】次に、上記グラフト重合体ゴム(A)の存
在下に、単量体混合物(B)及び架橋剤(C)を重合す
る。単量体混合物(B)は、芳香族ビニル化合物(IV)
0〜100重量%、メタクリル酸エステル(V)0〜1
00重量%およびシアン化ビニル化合物(VI)0〜40
重量%を全体が100重量%になるような割合で混合し
てなる。単量体混合物(B)として、シアン化ビニル化
合物(VI)が多すぎると成形性が低下するので、40重
量%を超えない範囲で使用する。また、芳香族ビニル化
合物(IV)を30重量%以上使用する場合、本発明で最
終的に得られる樹脂の成形性がより良好であり、シアン
化ビニル化合物を10重量%以上使用すると耐薬品性が
向上する。よって、単量体混合物(B)としては、上記
(IV)を30〜100重量%(特に50〜90%)、
(V)を0〜70重量%(特に0〜40重量%)および
(VI)を0〜40重量%(特に10〜30重量%)の割
合で使用するのが好ましい。
【0018】上記芳香族ビニル化合物(IV)としては、
スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
クロロスチレン、p−tertブチルスチレン等、シア
ン化ビニル化合物(VI)としてはアクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等、メタクリル酸エステル()とし
ては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート等が使用できる。また、上記単量
体(B)共重合できる公知の単量体例えば、マレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミ
ド等の、マレイミド類、グルタルイミド、N−フェニル
グルタルイミド等のグルタルイミド、メタクリル酸等を
特性の低下しない範囲で共重合してもよい。
【0019】架橋剤(C)は、上記グラフト重合体ゴム
(A)合成時に使用した重合性単量体(a)に対して
0.001〜2重量%、好ましくは0.05〜0.5重
量%使用される。0.001重量%未満では成形品外観
向上効果が不十分であり、2重量を超えると、耐衝撃性
が低下する。架橋剤(C)としては、ジビニルベンゼ
ン、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレ
ングリコールジメタクリレート、ノナエチレングリコー
ルジメタクリレート等が使用でき、このうち、ジビニル
ベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ノナ
エチレングリコールジメタクリレートが好ましい。
【0020】本発明において、上記グラフト重合体
(A)/上記単量体混合物(B)と架橋剤(C)の合計
量の割合は、重量比で5/95〜80/20で使用され
る。グラフト重合体ゴム(A)が少なすぎると耐衝撃性
が低下し、グラフト重合体ゴム(A)が多すぎると、機
械的強度、耐熱変形性が低下する。
【0021】また、上記グラフト重合体ゴム(A)の存
在下に上記単量体混合物(B)および架橋剤(C)を重
合させるには乳化重合法が使用される。乳化重合では
重合開始剤、乳化剤、連鎖移動剤が適宜使用される。連
鎖移動剤としては、tert−ドデシルメルカプタン、
n−ドデシルメルカプタン、α−メチルスチレンダイマ
ー等が使用でき、重合開始剤、乳化剤としては、上記グ
ラフト重合体ゴム(A)の合成時に使用できるものと同
様のものが使用できる。重合温度は20〜100℃、特
に50〜90℃の範囲で行うのが好ましい。なお、グラ
フト重合体ゴムの製造に関しても同様の条件を採用すれ
ばよい。
【0022】グラフト重合体ゴム(A)の存在下に単量
体混合物(B)と架橋剤(C)を重合させる際、重要な
ことは、第1段として単量体混合物(B)の5〜30重
量%と架橋剤(C)の全量を添加し、重合率50%以上
まで重合し(そのとき、架橋剤(C)は実質的に重合が
完結している)、その後、第2段として残りの単量体混
合物(B)を重合することである。このような2段階重
合を採用することにより、流動性、耐衝撃性、成形品外
観の優れた樹脂を得ることができる。最初に重合させる
単量体混合物(B)が少なすぎると、架橋剤(C)が十
分グラフト重合体ゴム(A)中に分散できないので、成
形品外観および耐衝撃性が低下し、最初に重合させる単
量体混合物(B)が多すぎると架橋剤(C)がマトリッ
クスポリマーを架橋させるので、流動性が低下する。単
量体混合物(B)中の単量体の混合割合は第1段目と第
2段目とは同一でも、異なっていても構わない。
【0023】グラフト重合体(A)の存在下に単量体混
合物(B)と架橋剤(C)を重合させて得られる耐衝撃
性耐候性樹脂は、該重合が乳化重合である場合は、重合
後のラテックスを硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、カリミョウバン等の塩または硫酸、塩酸等の酸で、
凝固し、脱水乾燥した後、例えば、押し出し機等を用い
てペレット化し、熱可塑性樹脂として成形に供される。
【0024】本発明により得られた熱可塑性樹脂は、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレンーαメチ
ルスチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ア
クリロニトリル−メタクリル酸メチル共重合体、ポリ塩
化ビニル等と適宜混合して使用してもよい。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例を示す。以下「部」お
よび「%」は「重量部」および「重量%」を示す。
【0026】実施例1 1−1 グラフト重合体ゴムラテックスの製造 [配合組成] 成分I ポリブタジエンラテックス(住友ダウ、SNX800
4):300部(固形分) 成分II アクリル酸ブチル:700部 成分III 過硫酸カリウム:0.422部 亜硫酸ナトリウム:0.090部 KSソープ:7.72部(花王製、脂肪酸カリウム、乳
化剤) 脱イオン水:1156部 成分IV アリルメタクリレート:4.20部(成分IIにたいし
て0.6重量%)
【0027】[重合操作]反応容器に成分Iおよび均一
に溶解した成分IIIを仕込んで、混合撹拌した後、成分I
Iを添加し、窒素置換後昇温し、60℃で重合を開始し
た。重合開始後4時間の時点(重合率55%)で、成分
IVを添加し、さらに、1時間重合を継続した後、冷却し
重合を停止させた。この時の重合率は69%であった。
【0028】ここで、上記重合率は、次のようにして測
定した。 重合率の測定法 重合系から少量の反応混合物を採取し、この重量を測定
した後、赤外線ランプで加熱し、乾燥し、残存した不揮
発分の重量を測定し、次の計算式により求めた。 α:重合系に存在する反応混合物全重量 β:採取し反応混合物の不揮発分重量 γ:採取し反応混合物の重量 δ:使用したポリブタジエンゴムラテックスの固形分重
量 ε:使用したアクリル酸ブチルとグラフト交叉剤(アリ
ルメタクリレート)との合計重量 重合率=〔(α×β÷γ−δ)/ε〕×100% この重合率を、以下重合率Aという。
【0029】1−2 グラフト重合体ゴムラテックス存
在下の乳化重合 [配合組成] 成分V 脱イオン水:531部 KSソープ:2.93部 エマール2F:0.616部(花王製、ラウリル硫酸ナ
トリウム、乳化剤) ぶどう糖:5.00部 亜硫酸ナトリウム:0.474部 炭酸カリウム:6.74部 成分VI スチレン:52.8部 アクリロニトリル:17.7部 キュメンハイドロパーオキサイド:0.127部 ターシャリドデシルメルカプタン:0.317部 ジビニルベンゼン:0.28部(成分IIに対して0.1
重量%) 成分VII 脱イオン水:100部 ロンガリット:2.56部 成分VIII 脱イオン水:118部 ピロリン酸ナトリウム:5.00部 亜硫酸ナトリウム:0.241部 硫酸第1鉄:0.096部 成分IX 脱イオン水:395部 KSソープ:8.48部 成分X スチレン:397.0部 アクリロニトリル:132.5部 キュメンハイドロパーオキサイド:0.424部 ターシャリドデシルメルカプタン:2.39部 成分XI 過硫酸カリウム:0.584部 脱イオン水:32部
【0030】[重合操作]均一に溶解した成分Vを反応
容器に仕込み、均一に撹拌混合した後、上記1−1で得
たグラフト重合体ゴムラテックス400部(固形分、グ
ラフト重合体ゴム、スチレンおよびアクリロニトリルの
総量に対し40%)を添加し、窒素置換しながら更に3
0分撹拌混合した。その後、40℃で30分保温した
後、成分VIIを添加し、70℃に昇温して重合を開始し
た。2時間重合し、重合率62%となった時点で、均一
に溶解した成分IXおよび成分Xを4時間で滴下し、滴下
終了後30分保温後、80℃1時間加熱し、冷却した。
この時の重合率は97%であった。この樹脂ラテックス
を硫酸アルミニウムで塩析し、脱水乾燥して樹脂粉末を
得た。この粉末600重量部とAS樹脂(アクリロニト
リル含量24%、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーによって求めたスチレン換算重量平均分子量:14
万)400重量部を押し出し機で溶融混練、ペレット化
し、射出成形機によって試験片を作製し、物性評価を行
った。この樹脂ラテックスの粉末化、ペレット化および
試験片作製の方法は後述する実施例のいずれの場合にも
すべて同様の方法で行った。
【0031】ここで、上記重合率は、次のようにして測
定した。 重合率の測定法 重合系から少量の反応混合物を採取し、この重量を測定
した後、赤外線ランプで加熱し、乾燥し、残存した不揮
発分の重量を測定し、次の計算式により求めた。 α:重合系に存在する反応混合物全重量 β:採取し反応混合物の不揮発分の重量 γ:採取し反応混合物の重量 δ:使用したグラフト重合体ゴムラテックスの固形分重
量 ε:使用したグラフト重合体ゴムラテックス中の未反応
残留モノマー重量 ζ:使用したスチレン、アクリロニトリル及び架橋剤
(ジビニルベンゼン)の合計重量 重合率=〔(α×β÷γ−δ+ε)/(ε+ζ)〕×1
00% この重合率を、以下重合率Bという。
【0032】実施例2 実施例1のグラフト重合体ゴムラテックスの製造におい
て、アリルメタクリレートを重合率A45%で添加し、
重合率A70%で重合を停止した。それ以外は実施例1
と同様にして行った。
【0033】実施例3 実施例1のグラフト重合体ゴムラテックスの製造におい
て、アリルメタクリレートを重合率A68%で添加し、
そのまま重合を停止した。それ以外は実施例1と同様に
して行った。
【0034】実施例4 グラフト重合体ゴム製造時に使用するアリルメタクリレ
ートの添加量を2.1部(成分IIに対し、0.3%)に
した以外は実施例1と同様にして行った。
【0035】実施例5 グラフト重合体ゴム製造時に使用するアリルメタクリレ
ートの添加量を14部(成分IIに対し、2%)にした以
外は実施例1と同様にして行った。
【0036】実施例6 グラフト重合体ゴム製造時に際し、アリルメタクリレー
ト0.7部(成分IIに対し、0.1%)を重合開始前に
成分IIと混合し、重合すること、および、重合率A5
4%でアリルメタクリレート3.5部(成分IIに対し、
0.5%)を添加し、重合すること以外は実施例1と同
様にして行った。(アリルメタクリレートの合計量は成
分IIに対し、0.6%)
【0037】比較例1 グラフト重合体ゴム重合時に、アリルメタクリレートを
重合率A30%で添加する以外は、実施例1と同様にし
て行った。
【0038】比較例2 グラフト重合体ゴム製造時に使用するアリルメタクリレ
ートの添加量を0.7部(成分IIに対し、0.1%)に
した以外は実施例1と同様にして行った。
【0039】比較例3 グラフト重合体ゴム製造時に使用するアリルメタクリレ
ートの添加量を28部(成分IIに対し、4%)にした以
外は、実施例1と同様にして行った。実施例1〜6およ
び比較例1〜3のグラフト重合体ゴム製造時の条件を表
1に、実施例1〜6および比較例1〜3で得られた熱可
塑性樹脂の特性を表2に示す。
【0040】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表1 グラフト重合体ゴム製造時の条件 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ A M A 添 加 量 AMAの途中添加時期 最終重合率 初 期 途 中 (重合率A) (重合率A) ──────────────────────────────────── 実施例1 0% 0.6% 55% 69% 実施例2 0% 0.6% 45% 70% 実施例3 0% 0.6% 68% 68% 実施例4 0% 0.3% 55% 69% 実施例5 0% 2.0% 56% 69% 実施例6 0.1% 0.5% 55% 69% 比較例1 0% 0.6% 30% 71% 比較例2 0% 0.1% 56% 70% 比較例3 0% 4.0% 55% 70% ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ AMAの添加量は成分IIに対する割合(%)
【0041】
【表2】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表2 熱可塑性樹脂の特性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 光沢度 アイゾット衝撃強さ 熱変形温度 メルトフローレート (%) (J/m) (℃) (g/10分) ──────────────────────────────────── 実施例1 93 450 92 5.0 実施例2 92 443 92 5.5 実施例3 93 455 91 4.8 実施例4 90 440 92 7.0 実施例5 92 465 91 4.5 実施例6 93 445 91 5.0 比較例1 88 90 92 5.3 比較例2 69 330 90 10.2 比較例3 90 460 86 1.5 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0042】実施例7 グラフト重合体ゴムラテックス存在下の乳化重合におい
てジビニルベンゼンの添加量を0.14部(成分IIに
対し、0.05%)した以外は実施例1と同様にして行
った。
【0043】実施例8 グラフト重合体ゴムラテックス存在下の乳化重合におい
てジビニルベンゼンの添加量を0.84部(成分IIに対
し、0.3%)した以外は実施例1と同様にして行っ
た。
【0044】実施例9 グラフト重合体ゴムラテックス存在下の乳化重合におい
てジビニルベンゼンの代わりにエチレングリコールジメ
タクリレートを2.8部(成分IIに対し、1.0%)に
した以外は実施例1と同様にして行った。
【0045】実施例10 グラフト重合体ゴムラテックス存在下の乳化重合におい
てエチレングリコールジメタクリレートの添加量を0.
84部(成分IIに対し、0.3%)にした以外は実施例
9と同様にして行った。
【0046】実施例11 グラフト重合体ゴムラテックス存在下の乳化重合におい
てジビニルベンゼンの代わりにノナチレングリコールジ
メタクリレートを2.8部(成分IIに対し、1.0%)
した以外は実施例1と同様にして行った。
【0047】実施例12 グラフト重合体ゴムラテックス存在下の乳化重合におい
てノナエチレングリコールジメタクリレートの添加量を
0.84部(成分IIに対し、0.3%)にした以外は実
施例11と同様にして行った。
【0048】比較例4 グラフト重合体ゴムラテックス存在下の乳化重合におい
てジビニルベンゼン添加量を8.4部(成分IIに対
し、3%)にした以外は、実施例1と同様にして行っ
た。実施例1、7〜12および比較例4で使用した架橋
剤とその使用量及び得られた熱可塑性樹脂の特性を表3
に示す。AMAの添加量は成分IIに対する割合(%)
【0049】
【表3】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表3 架橋剤とその使用量及び熱可塑性樹脂の特性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 架 橋 剤 光沢度 アイゾット 熱変形 メルトフロー 種 類 添加量 衝撃強さ 温度 レート (%) (%) (J/m) (℃) (g/10分) ──────────────────────────────────── 実施例1 DVB 0.1 93 450 92 5.0 実施例7 DVB 0.05 90 460 92 5.5 実施例8 DVB 0.3 94 400 93 5.0 実施例9 EDMA 1.0 93 400 92 5.0 実施例10 EDMA 0.3 92 450 92 5.5 実施例11 nEDMA 1.0 93 440 92 5.4 実施例12 nEDMA 0.3 92 450 93 5.0 比較例4 DVB 0.3 94 70 94 4.8 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 架橋剤の添加量は成分IIに対する添加量である。DVB
はジビニルベンゼン、EDMAはジエチレングリコール
ジメタクリレート、nEDMAはノナエチレングリコー
ルジメタクリレートを意味する。
【0050】前記表1及び表3における特性の測定方法
は次のとおりである。 光沢度(%):JIS Z 8741 に準じて入射角
及び反射角60度で測定した。 アイゾット衝撃強さ:ASTM−D256に準じて行っ
た。試験片は厚さ1/8インチ、ノッチ付とした。 熱変形温度:ASTM D−648−56に準じて行っ
た。試験片は幅1/2インチのものを用い、荷重1.8
1MPa、昇温速度2.0±0.2℃/分の条件で行
い、試験片の変形が0.26mmに達したときの温度を
熱変形温度とした。 メルトフローレート:JIS K 7210に準じ、2
20℃、荷重49Nで行った。
【0051】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3における熱可塑性
樹脂は、成形品外観、耐候性、流れ性および耐衝撃性に
優れる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−167308(JP,A) 特開 平3−7753(JP,A) 特開 平3−200820(JP,A) 特開 昭58−187411(JP,A) 特開 昭61−296013(JP,A) 特開 昭61−155416(JP,A) 特開 昭57−212246(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 285/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラフト交叉剤(I)0.2〜3重量
    %、炭素数1〜13のアルキル基を有するアクリル酸エ
    ステル(II)67〜99.8重量%および(II)と共重
    合可能な他のビニル化合物(III)0〜30重量%から
    なる重合性単量体(a)95〜60重量部をジエン系重
    合体(b)5〜40重量部の存在下に重合率が50〜9
    3%に達するまで乳化重合させた後重合を停止し、しか
    もグラフト交叉剤(I)は重合を停止させる重合率より
    0〜30%低い重合率に達した時点で添加して重合させ
    ることによって得られるグラフト重合体ゴム(A)(但
    し、重合途中の場合、未反応グラフト交叉剤を含む)
    存在下に、芳香族ビニル化合物(IV)0〜100重量
    %、メタクリル酸エステル(V)0〜100重量%およ
    びシアン化ビニル化合物(VI)0〜40重量%を全体が
    100重量%になるような割合で混合してなる単量体混
    合物(B)及び架橋剤(C)を重合させるに当たり、グ
    ラフト重合体ゴム(A)は5〜80重量部、単量体混合
    物(B)と架橋剤(C)の合計が95〜20重量部、架
    橋剤(C)を重合性単量体(a)の全量に対して0.0
    01〜2重量%使用し、単量体混合物(B)のうち5〜
    30重量%および架橋剤(C)の全量を重合率が50%
    以上になるまで乳化重合させ、ついで、単量体混合物
    (B)の残部を添加し、乳化重合させることを特徴とす
    る熱可塑性樹脂の製造法。
  2. 【請求項2】 グラフト交叉剤(I)がアリルメタクリ
    レートである請求項1記載の熱可塑性樹脂の製造法。
  3. 【請求項3】 架橋剤(VII)がジビニルベンゼン、エ
    チレングリコールジメタクリレート又はノナエチレング
    リコールジメタクリレートである請求項1記載の熱可塑
    性樹脂の製造法。
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