JP3438383B2 - 研磨方法およびこれに用いる研磨装置 - Google Patents

研磨方法およびこれに用いる研磨装置

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JP3438383B2 JP04406595A JP4406595A JP3438383B2 JP 3438383 B2 JP3438383 B2 JP 3438383B2 JP 04406595 A JP04406595 A JP 04406595A JP 4406595 A JP4406595 A JP 4406595A JP 3438383 B2 JP3438383 B2 JP 3438383B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B24B37/04Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces
    • B24B37/042Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces operating processes therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は研磨方法に関し、特に半
導体装置等の製造プロセスにおいて、段差を有する基体
を平坦化するに際して適用される研磨方法に関する。ま
た、この研磨方法を実施するために用いる研磨装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の分野ではデバイスの
大容量化が進んでおり、チップ面積をなるべく小さくし
て大容量化を図るために多層配線技術が重要なものとな
っている。この多層配線技術においては、下地の平坦化
が必要となる。下地に凹凸があると、これにより段差が
生じ、この段差上に形成される配線が切れる、いわゆる
段切れ等の不都合が発生するからである。
【0003】ウェハを平坦化するためには、段差の凸部
を化学的機械研磨(以下、CMPと称す。)することに
よって除去する方法が適用されている。
【0004】このCMPを行うには、例えば図1の側面
図に示されるような研磨装置が用いられる。この研磨装
置は、主に、研磨布1が張設された回転定盤2、研磨布
1上に研磨剤3を供給する研磨剤供給手段8、ウェハ
(基体)6を密着保持する基体保持台7より構成される
ものである。
【0005】上記回転定盤2は、その中心に設けられた
軸部2sを介して図示しないモータに接続されることに
より、図中A方向に回転可能となされている。
【0006】また、上記基体保持台7は、その中心に設
けられた軸部7sを介して図示しない駆動機構に接続さ
れることにより、図中D方向に回転可能となされると共
に、図中E方向にも移動可能となされ、基体6を研磨布
1に摺接/離間させることができるようになされてい
る。
【0007】上述の研磨装置によって実際に研磨を行う
には、先ず、基体保持台7に基体6を保持させた状態に
て回転させる。また、回転定盤2を回転させながら、研
磨剤供給手段8より研磨布1上に研磨剤3を供給する。
そして、この研磨剤3を介して基体6の被研磨面と研磨
布1とを摺接させることによって、この基体6を研磨す
る。
【0008】このとき、基体6は、基体保持台7の回転
により自転しながら、回転定盤2の回転により公転する
ことになるため、基体6の被研磨面のある1点が研磨布
1上に描く軌跡は自公転軌跡となり、高度に均一な研磨
が可能となる。
【0009】通常、上述の研磨装置には、ダイヤモンド
等の研削砥粒4が埋設させた回転研削ヘッド5も配設さ
れる。この回転研削ヘッド5は、その中心に設けられた
軸部5sを介して図示しない駆動機構に接続されること
により、所望の回転数にて図中B方向に回転可能となさ
れるとともに、図中C方向にも移動可能とされ、上記研
磨布1への摺接/離間を制御できるようになされてい
る。
【0010】この回転研削ヘッド5の研削砥粒4を、前
記基体6に対する研磨によって摩耗した研磨布1の表面
に摺接させると、該研磨布1の表面が研削されて表面粗
度が回復する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、研磨布1と
しては、基体6にダメージを与えないために、例えば、
その表面が所定の粗度に制御されたポリウレタン等の可
撓性材料が用いられる。
【0012】このような研磨布1は、基体保持台7の押
し付け圧力によって弾性的に変形するため、全体的な厚
みの差やうねりを有するような基体6の形状にも追従す
る。しかしながら、その一方で、除去すべき段差凸部の
みならず段差凹部にも研磨布1が入り込んでしまうとい
う問題も有している。
【0013】特に、表面粗度が大きく、長い毛足にけば
立てされた研磨布1を用いると、研磨剤3を大量に保持
できるため、研磨速度に優れるが、段差凹部まで研磨し
やすく、段差凸部との研磨速度差が確保しにくくなるた
めに、十分な平坦化が困難となる。
【0014】一方、研磨布1表面のけば立ての毛足を短
くして表面粗度を小さくすれば、段差凸部と段差凹部と
の研磨速度差を確保でき、平坦性に優れた研磨が可能と
なるが、その反面、研磨速度が大幅に劣化してしまう。
【0015】但し、研磨布1は研磨がなされている間に
摩耗してしまうものであるため、上述したような研磨速
度や達成可能な平坦性といった研磨特性も経時的に変化
してしまう。このために、上述したような回転研削ヘッ
ド5を用いて、研磨布1の表面粗度を管理する必要があ
るわけだが、所定量の研磨が終了してから研削を行う方
法では、研磨中における研磨特性の変化に対応できない
ことから、研磨を行いながら同時に研削を行う(同時研
削)方法が提案されている。
【0016】しかしながら、同時研削により研磨布1の
表面粗度を大きく一定に維持すると、安定した研磨特性
が得られる反面、段差凸部と段差凹部との研磨速度差を
確保しにくくなり、十分な平坦化が困難になる。
【0017】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、研磨布の表面粗度を適切な条
件に制御することにより、研磨速度を低下させることな
く、且つ、平坦性に優れた研磨が行える研磨方法を提供
することを目的とする。また、このような研磨を実現可
能とする研磨装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために提案されたものであり、本発明に係る研磨
方法は、回転定盤に張設された研磨布上に研磨剤を供給
しながら、該研磨布に基体の被研磨面を摺接させること
により、該基体に対する研磨を行う研磨方法において、
前記研磨布の表面粗度が前記研磨開始前の表面粗度と略
等しく一定に維持される第1の条件下で前記研磨を途中
まで行った後、前記表面粗度が相対的に小さく一定に維
持される第2の条件下で残余の研磨を行い、前記研磨布
に対する研削は、回転研削ヘッドをその研削砥粒保持面
を回転させながら該研磨布に摺接させることにより行
い、前記第2の条件は、前記第1の条件の研削よりも、
前記回転研削ヘッドの押し付け圧力、回転数、研削砥粒
の硬度、研削砥粒の粒径の少なくともいずれかを減じて
行うことにより生成されることを特徴とする。
【0019】ここで、前記第1の条件は、前記研磨布に
対する所定条件の研削を前記研磨と同時に行うことによ
り生成させ、前記第2の条件は、該研削を停止すること
によって生成させればよい。
【0020】また、次の基体に対して同様の研磨を行う
には、研磨布の表面粗度を研磨開始前の表面粗度と略等
しくなるように回復させておく必要があることから、前
記研磨が終了し、前記基体を前記研磨布から離間させた
後、前記表面粗度が漸減した研磨布に対して、所定条件
の研削を行って好適である。
【0021】
【0022】さらに、前記第1の条件は、ある回転定盤
に張設されたある研磨布に対して所定条件の検索を行う
ことにより生成させ、前記第2の条件は、別の回転定盤
に張設された別の研磨布に対して異なる条件の研削を行
うことにより生成させればよい。
【0023】または、前記第1の条件は、単一の回転定
盤に張設された研磨布に対して、ある所定地点において
所定条件の研削を行うことにより生成させ、前記第2の
条件は、同一の研磨布に対して、別の所定地点において
異なる条件の研削を行うことにより生成させてもよい。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】上記の研磨方法を実現するための研磨装置
は、研磨布が張設された単一の回転定盤と、該研磨布上
に研磨剤を供給する研磨剤供給手段と、該研磨布に対向
する2カ所以上の所定地点にそれぞれ配設され、その研
削砥粒保持面をそれぞれ回転させながら該研磨布に摺接
させることによって、各所定地点の各下流側領域におい
て該研磨布に異なる表面粗度を与えるごとく研削を行う
回転研削ヘッドと、基体を密着保持し、これを回転させ
ながら該研磨布に摺接させるための基体保持台と、該基
体を前記各下流側領域間にて移動させる移動手段とを備
えるものである。
【0029】ここで、研磨布に対して互いに異なる表面
粗度を与えるためには、回転研削ヘッドのそれぞれが、
研磨布への押し付け圧力および/または回転数を互いに
異なるものとなるように制御されて好適である。また、
該回転研削ヘッドにおける研削砥粒の硬度および/また
は粒径もそれぞれ異なるものとなされて好適である。
【0030】
【作用】本発明に係る研磨方法を適用して、途中まで
は、研磨布の表面粗度が研磨開始前の表面粗度と略等し
く一定に維持される、あるいは、表面粗度が相対的に大
きく一定に維持される条件(第1の条件)で基体の研磨
を行うと、ある程度の平坦性を短時間で達成することが
できる。その後、研磨布の表面粗度が漸減する条件、あ
るいは、表面粗度が相対的に小さく一定に維持される条
件(第2の条件)で基体の研磨を行うと、平坦性をさら
に向上させることができる。
【0031】本発明に係る研磨装置を適用すると、異な
る研磨布に互いに異なる表面粗度を与えること、あるい
は、同一の研磨布に互いに異なる表面粗度を有する領域
を形成することができるため、研磨の途中で基体を各研
磨布間または各領域間で移動させることにより、上述し
た第1の条件下での研磨と第2の条件下での研磨とを逐
次的に行うことができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明に係る研磨方法およびこれに用
いる研磨装置について、具体的な実施例を挙げて説明す
る。
【0033】実施例1 本実施例の研磨方法は、研磨布の表面粗度が研磨開始前
の表面粗度と略等しく一定に維持される第1の条件下で
研磨を途中まで行った後、表面粗度が漸減する第2の条
件下で残余の研磨を連続的に行うものである。
【0034】この研磨方法は、従来型の研磨装置にて対
応可能である。この研磨装置の構成例について、図1の
側面図を参照しながら説明する。
【0035】この研磨装置は、平均粗さ7μmなる表面
粗度を有する研磨布1が張設された回転定盤2と、研磨
布1上にスラリー状の研磨剤3を供給する研磨剤供給手
段8と、粒径100μmのダイヤモンドよりなる研削砥
粒4が埋設されこれを研磨布1に摺接させる回転研削ヘ
ッド5と、基体6を密着保持しこれを研磨布1に摺接さ
せる基体保持台7とから構成される。
【0036】ここで、上記回転定盤2は、その中心に設
けられた軸部2sを介して図示しないモータに接続され
ることにより、図中A方向に回転可能となされている。
【0037】また、上記回転研削ヘッド5は、その中心
に設けられた軸部5sを介して図示しない駆動機構に接
続され、これにより、所望の回転数にて図中B方向に回
転可能となされるとともに、図中C方向にも移動可能と
され、上記研磨布1に対する研削砥粒4の摺接/離間お
よび押し付け圧力を制御できるようになされている。
【0038】さらに、上記基体保持台7も、その中心に
設けられた軸部7sを介して図示しない駆動機構に接続
されることにより、基体6を図中D方向に回転可能とす
るとともに、図中E方向にも移動可能とされ、上記研磨
布1への摺接/離間を制御できるようになされている。
【0039】このような研磨装置を用いれば、研磨布1
に回転研削ヘッド5の研削砥粒4を摺接させると同時
に、基体保持台7に保持された基体6の被研磨面を摺接
させて同時研削を行うことにより、研磨布1の表面粗度
が研磨開始前の表面粗度を略等しく維持された条件(第
1の条件)下での基体6に対する研磨を行える。また、
回転研削ヘッド5における研削砥粒4を研磨布1から離
間させた状態で基体6の被研磨面を該研磨布1に摺接さ
せることにより、研磨布1の表面粗度が漸減する条件
(第2の条件)下での基体6に対する研磨を連続的に行
うこともできる。
【0040】以下、上述のような研磨装置を用い、半導
体装置の製造プロセスにおける層間平坦化膜の形成工程
を行った例について説明する。
【0041】先ず、図2に示されるような、シリコン基
板51上に酸化シリコンよりなる下層絶縁膜52、Al
系材料よりなる配線パターン53、該配線パターン53
を被覆する層間絶縁膜54が順に形成されてなるウェハ
(基体)6を用意した。ここで、層間絶縁膜54は以下
の成膜条件によって成膜されたものである。
【0042】層間絶縁膜54の成膜条件 原料ガス : TEOS 流量 350 sccm O2 流量 350 sccm 圧力 : 1330 Pa (10 Torr) 温度 : 400 ℃ RF電力 : 360 W 但し、TEOSとはテトラエトキシシランである。
【0043】そして、上述のような構成を有する基体6
に対して、以下のような研磨を行うことによって、層間
絶縁膜54の段差の凸部を除去して平坦化を行った。
【0044】具体的には、先ず、上述の基体6における
層間絶縁膜54が研磨布1に対向するように基体保持台
7に保持させて17rpmにて回転させる一方、回転定
盤2を37rpmにて回転させ、研磨布1上にシリカ/
水酸化カリウム/水よりなるスラリー上の研磨剤3を供
給した。また、該研磨布1には、回転研削ヘッド5にお
ける研削砥粒4の保持面を50rpmにて回転させなが
ら30kgfなる押し付け圧力にて摺接させた。そし
て、上記回転研削ヘッド5による研削が行われている研
磨布1に対して基体6を摺接させた。このような同時研
削により、研磨布1の表面粗度が平均粗さ7μmに維持
された条件(第1の条件)下で基体6の研磨が行われ
た。
【0045】そして、図3に示されるように、基体6に
おける層間絶縁膜54の所定除去量の約90%を除去
し、該基体6の表面段差を300nmまで低減させた
ら、研磨布1から回転研削ヘッド5における研削砥粒4
を離間させて、研削を停止した状態とした以外は上述し
たと同様の条件にて、該基体6に対する研磨を続けた。
これにより、研磨布1の表面粗度が漸減する条件(第2
の条件)下にて基体6における残余の研磨が行われ、図
4に示されるように、層間絶縁膜54が平坦化され、基
体6の表面段差が100nmとなった。
【0046】その後、上述のようにして基体6の被研磨
面に対する研磨が終了したら、該基体6を研磨布1から
離間させ、該基体6をフッ化水素(HF)水溶液にて洗
浄し、該基体6の被研磨面に付着した研磨剤3を除去し
た。
【0047】一方、研磨布1を再び回転研削ヘッド5を
用いて研削することにより、表面粗度を研磨を行う前の
ものと略等しくなるように回復させた。これにより、次
の基体に対して同様の研磨を行うことが可能となる。
【0048】即ち、研磨布の表面粗度は図5に示される
ように、同時研削が行われるとき(研磨を開始してから
の時間が0〜T1 のとき)にはR1 に保たれ、研削を停
止した状態で研磨が行われるとき(研磨を開始してから
の時間がT1 〜T2 のとき)にR2 まで低下し、研磨終
了後に研削のみを行うことによりR1 まで回復する、と
いうように変化する。ここでは、R1 は平均粗さ7μm
であり、R2 は平均粗さ4μmである。
【0049】また、達成される基体6表面の平坦度は、
図6の曲線Aのように変化する。同図には、比較のた
め、研磨布1の表面粗度が同時研削により平均粗さ7μ
mに維持された条件(第1の条件)下で最後まで研磨を
行った場合における平坦度の変化を曲線B、研磨布1の
表面粗度が漸減するに任せた条件(第2の条件)下で最
初から研磨を行った場合における平坦度の変化を曲線C
として示す。但し、図6では、縦軸の上方ほど平坦度に
劣ることを示す。
【0050】図6に示されるように、第1の条件下で最
後まで研磨を行った場合(曲線B)は、研磨を開始して
からの時間がT1 のとき、平坦度がS1 まで達成される
が、その後研磨を続けても、それ以上平坦度を向上させ
ることができない。また、第2の条件下で最初から研磨
を行った場合(曲線C)は、平坦度がS2 まで達成でき
るが、このためにT3 なる長時間を要する。これに対し
て、本実施例の研磨方法によって研磨を行った場合(曲
線A)は、第1の条件下での研磨により、T1なる短時
間で平坦度がS1 まで達成された後、第2の条件下での
研磨を行うことにより、研磨を開始してからの時間がT
2 のときには平坦度をS2 まで向上させることができ
る。ここでは、S1 は表面段差300nmであり、S2
は表面段差100nmである。
【0051】実施例2 本実施例では、研磨布の表面粗度が相対的に大きく一定
に維持される第1の条件下で研磨を途中まで行った後、
該表面粗度が相対的に小さく一定に維持される第2の条
件下で残余の研磨を行うことが可能な研磨装置について
説明する。この研磨装置においては、前記第1の条件
を、ある回転定盤に張設されたある研磨布に対して所定
条件の研削を行うことにより生成させ、前記第2の条件
を、別の回転定盤に張設された別の研磨布に対して異な
る条件の研削を行うことにより生成させることが可能で
ある。
【0052】具体的には、図7の側面図に示されるよう
に、この研磨装置は、平均粗さ8μmなる表面粗度を有
する第1の研磨布11、平均粗さ3μmなる表面粗度を
有する第2の研磨布21がそれぞれ張設された第1の回
転定盤12および第2の回転定盤22と、各研磨布1
1,21上にスラリー状の研磨剤13,23をそれぞれ
供給する第1の研磨剤供給手段18および第2の研磨剤
供給手段28と、各回転定盤12,22のそれぞれに対
応して設けられ各研磨布11,21にそれぞれ摺接させ
て研削を行う第1の回転研削ヘッド15および第2の回
転研削ヘッド25と、基体16を密着保持しこれを各研
磨布11,21にそれぞれ摺接させる第1の基体保持台
17および第2の基体保持台27と、基体16を各基体
保持台17,27間で移動させるハンドラー(移動手
段)19とを備える。
【0053】このような研磨装置において、上記第1の
回転定盤12,第2の回転定盤22は、それぞれその中
心に設けられた軸部12s,22sを介して図示しない
モータにそれぞれ接続されることにより、図中A方向へ
それぞれ回転可能となされている。
【0054】上記第1の回転研削ヘッド15は、第1の
研磨布11との摺接面に粒径100μmのダイヤモンド
よりなる研削砥粒14を保持し、上記第2の回転研削ヘ
ッド25は、第2の研磨布21との摺接面に粒径30μ
mのダイヤモンドよりなる研削砥粒24を保持してお
り、各研磨布11,21に互いに異なる表面粗度を与え
るものである。また、該各回転研削ヘッド15,25
は、それぞれの中心に設けられた軸部15s,25sを
介して、図示しない駆動機構に接続され、これにより、
それぞれ所望の回転数にて図中B方向へ回転可能となさ
れるとともに、図中C方向へもそれぞれ移動可能とさ
れ、上記第1の研磨布11,第2の研磨布21への摺接
/離間および押し付け圧力をそれぞれ制御できるように
なされている。
【0055】上記第1の基体保持台17および第2の基
体保持台27も、それぞれの中心に設けられた軸部17
s,27sを介して図示しない駆動機構に接続されるこ
とにより、基体16を図中D方向へそれぞれ回転可能と
するとともに、図中E方向へも移動可能となされ、上記
第1の研磨布11,第2の研磨布21への摺接/離間を
それぞれ制御できるようになされている。
【0056】上記ハンドラー19は、基体16の周縁部
を支持可能となされていると共に、図示しない駆動機構
により該基体16を所定の方向へ移動させることができ
るようになされており、これにより、第1の基体保持台
17に保持されている基体16を第2の基体保持台27
へ移すことができる。
【0057】以上のような構成を有する研磨装置を用い
れば、第1の回転研削ヘッド15による第1の研磨布1
1への研削条件と、第2の回転研削ヘッド25による第
2の研磨布21への研削条件とを異ならせることによ
り、基体16に対して、第1の研磨布11の表面粗度が
相対的に大きく一定に維持される条件(第1の条件)下
での研磨と、第2の研磨布21の表面粗度が相対的に小
さく一定に維持される条件(第2の条件)下での研磨と
を逐次的に行うことができる。
【0058】実施例3 実施例2に示された研磨装置を用いた研磨は以下のよう
にして行った。
【0059】先ず、第1の回転定盤12を37rpmに
て回転させ、第1の研磨布11上にシリカ/水酸化カリ
ウム/水よりなるスラリー上の研磨剤13を供給する一
方、該第1の研磨布11に対して第1の回転研削ヘッド
15の研削砥粒4を摺接させて、下記の研削条件にて研
削した。
【0060】第1の回転研削ヘッド15による研削条件 研削砥粒の粒径 : 100 μm 回転数 : 50 rpm 押し付け圧力 : 30 kgf ここで、研削砥粒4の材質は実施例2に示したようにダ
イヤモンドである。
【0061】そして、実施例1と同様の構成を有する基
体16を第1の基体保持台17に保持させて17rpm
にて回転させながら、上述の第1の研磨布11に対して
基体16を摺接させた。これにより、表面粗度が平均粗
さ8μmに維持された第1の研磨布11による基体16
の研磨(第1の条件下での研磨)が行われた。
【0062】このようにして基体16における所定除去
量の約90%を除去し、該基体16の表面段差を300
nmまで低減させたら、第1の研磨布11から第1の基
体保持台17を離間させて、ハンドラー19により基体
16を移動させ、第2の基体保持台27に保持させた。
このとき、第2の回転定盤22は第1の回転定盤12と
同様に回転させ、第2の研磨布21上に研磨剤13と同
様の研磨剤23を供給しておくと共に、該第2の研磨布
21に対して第2の回転研削ヘッド25の研削砥粒24
を摺接させて、下記の研削条件して研削しておいた。
【0063】第2の回転研削ヘッド25による研削条件 研削砥粒の粒径 : 30 μm 回転数 : 50 rpm 押し付け圧力 : 30 kgf ここで、研削砥粒4の材質は実施例2に示したようにダ
イヤモンドである。
【0064】そして、このような状態の第2の研磨布2
1に対して、基体16を17rpmにて回転させながら
摺接させることにより、残余の研磨を行った。これによ
り、表面粗度が平均粗さ3μmに維持された第2の研磨
布21による基体16の研磨(第2の条件下での研磨)
が行われ、基体16の表面段差が100nmまで低減さ
れた。
【0065】本実施例に係る研磨方法においては、基体
16に摺接させる研磨布の表面粗度を図8に示されるよ
うに変化させた。具体的には、第1の条件下での研磨時
(研磨を開始してからの時間が0〜t1 のとき)にはr
1 に保たれ、第2の条件下での研磨時(研磨を開始して
からの時間がt1'〜t2 のとき)にはr2 に保たれてい
る。ここで、研磨を開始してからの時間がt1 からt1'
のときは、基体16を第1の研磨布11上から第2の研
磨布21上へ移動させている時間である。また、r1
平均粗さ8μmであり、r2 は平均粗さ3μmである。
【0066】また、本実施例の研磨方法によって達成さ
れる基体16表面の平坦度は、図9に示されるように変
化する。即ち、第1の条件下での研磨により、研磨を開
始してからの時間がt1 のとき、平坦度がs1 まで達成
された後、第2の条件下での研磨により、研磨を開始し
てからの時間がt2 のときには、平坦度をs2 まで向上
させることができる。ここでは、s1 は表面段差300
nmであり、s2 は表面段差100nmである。
【0067】本実施例の研磨方法においては、第1の研
磨布11および第2の研磨布21のいずれにおいても表
面粗度を回復させるための時間を必要としないため、第
1の研磨布11を用いた基体16に対する研磨が終了し
たら、該基体16に対する第2の研磨布21を用いた研
磨を行っている間に、第1の研磨布11を用いた次の基
体に対する研磨を開始することが可能である。
【0068】実施例4 本実施例では、研磨布の表面粗度が相対的に大きく一定
に維持される第1の条件を、単一の回転定盤に張設され
た研磨布に対して、ある所定地点において所定条件の研
削を行うことにより生成させ、表面粗度が相対的に小さ
く一定に維持される第2の条件を、同一の研磨布に対し
て、別の所定地点において異なる条件の研削を行うこと
により生成させることが可能な研磨装置について説明す
る。
【0069】この研磨装置は、その上面図が図10に示
されると共に、該図10におけるa−a’線断面図が図
11に示され、b−b’線断面図が図12に示されるよ
うに、研磨布31が張設された単一の回転定盤32と、
該研磨布31上にスラリー状の研磨剤33を供給する研
磨剤供給手段38,48と、それぞれ研磨布31に対向
して配設され該研磨布31に摺接させて研削する第1の
回転研削ヘッド35および第2の回転研削ヘッド45
と、基体36を密着保持しこれを該研磨布31に摺接さ
せる第1の基体保持台37および第2の基体保持台47
と、基体36を各基体保持台37,47間で移動させる
ハンドラー(移動手段)39とを備える。
【0070】このような研磨装置において、上記開店定
盤32は、その中心に設けられた軸部32sを介して図
示しないモータに接続されることにより、図中A方向に
回転可能となされている。
【0071】上記第1の回転研削ヘッド35は、研磨布
31との摺接面に粒径100μmのダイヤモンドよりな
る第1の研削砥粒34を保持し、上記第2の回転研削ヘ
ッド45は、研磨布31との摺接面に粒径30μmのダ
イヤモンドよりなる第2の研削砥粒44を保持してお
り、研磨布31に対して、各回転研削ヘッド35,45
の各研削砥粒34,44をそれぞれ摺接させることによ
り、該各回転研削ヘッド35,45の下流側に、互いに
異なる表面粗度を有する領域P,Qを形成するようにな
されている。ここで、第1の回転研削ヘッド35,第2
の回転研削ヘッド45は、それぞれの中心に設けられた
軸部35s,45sを介して、図示しない駆動機構にそ
れぞれ接続されることにより、それぞれ所望の回転数に
て図中B方向に回転可能となされるとともに、図中C方
向にも移動可能とされ、研磨布31への摺接/離間およ
び押し付け圧力をそれぞれ制御できるようになされてい
る。
【0072】上記第1の基体保持台37,第2の基体保
持台47は、第1の回転研削ヘッド35,第2の回転研
削ヘッド45のそれぞれ下流側に設けられ、研磨布31
における上記領域P,Qに対してそれぞれ基体36を摺
接させることができるようになされている。ここで、第
1の基体保持台37,第2の基体保持台47は、その中
心に設けられた軸部37s,47sを介して図示しない
駆動機構にそれぞれ接続されることにより、基体36を
図中D方向に回転可能とするとともに、図中E方向へも
移動可能となされ、研磨布31への摺接/離間をそれぞ
れ制御できるようになされている。
【0073】上記ハンドラー39は、基体36の周縁部
を支持可能となされていると共に、図示しない駆動機構
により該基体36を所定の方向へ移動させることができ
るようになされており、これにより、第1の基体保持台
37に保持されている基体36を第2の基体保持台47
へ移すことができる。
【0074】以上のような構成を有する研磨装置を用い
れば、研磨布31に対する第1の回転研削ヘッド35に
よる研削条件と、第2の回転研削ヘッド45による研削
条件とを異ならせることにより、基体36に対して、研
磨布31の表面粗度が相対的に大きく一定に維持された
領域Pでの研磨(第1の条件下での研磨)と、表面粗度
が相対的に小さく一定に維持された領域Qでの研磨(第
2の条件下での研磨)とを逐次的に行うことができる。
【0075】実施例5 実施例4に示される研磨装置を用いた研磨は以下のよう
にして行った。
【0076】先ず、回転定盤32を37rpmにて回転
させ、研磨剤供給手段38,48からそれぞれ研磨布3
1上にシリカ/水酸化カリウム/水よりなるスラリー状
の研磨剤33を供給した。また、研磨布31に対して、
第1の回転研削ヘッド35の第1の研削砥粒34、第2
の回転研削ヘッド45の第2の研削砥粒44を摺接させ
て、それぞれ下記の研削条件にて研削した。
【0077】第1の回転研削ヘッド35による研削条件 研削砥粒の粒径 : 100 μm 回転数 : 50 rpm 押し付け圧力 : 30 kgf 第2の回転研削ヘッド45による研削条件 研削砥粒の粒径 : 30 μm 回転数 : 50 rpm 押し付け圧力 : 30 kgf 但し、各研削砥粒34,44の材質は、実施例4にて示
したとおり、いずれもダイヤモンドである。
【0078】このような研削を行うことにより、研磨布
31における第1の回転研削ヘッド35の下流側に平均
粗さ7.5μmなる表面粗度を有する領域Pを、第2の
回転研削ヘッド45の下流側に平均粗さ2.5μmなる
表面粗度を有する領域Qが形成された。
【0079】そして、実施例1と同様の構成を有する基
体36を、第1の基体保持台37に保持させて17rp
mにて回転させながら、研磨布31における領域Pに摺
接させることによって、基体36の研磨を行った。これ
により、研磨布31の表面粗度が平均粗さ7.5μmに
維持された条件(第1の条件)下での研磨が行われた。
【0080】このような研磨により、基体36における
所定除去量の約90%を除去することによって、該基体
36の表面段差を300nmまで低減させたら、領域P
から第1の基体保持台37を離間させて、ハンドラー3
9により、基体36を第1の基体保持台37から第2の
基体保持台47へ移した。そして、該基体36を17r
pmにて回転させながら、研磨布31における領域Qに
摺接させることによって、残余の研磨を行った。これに
より、研磨布31の表面粗度が平均粗さ2.5μmに維
持された条件(第2の条件)下での研磨が行われ、基体
36の表面段差が100nmまで低減された。
【0081】即ち、本実施例に係る研磨方法において
は、基体36に摺接させる研磨布の表面粗度を、実施例
3同様、図8に示されるように変化させた。但し、ここ
では、r1 は平均粗さ7.5μmであり、r2 は平均粗
さ2.5μmである。
【0082】また、本実施例の研磨方法によって達成さ
れる基体36表面の平坦度も、実施例3同様、図9に示
されるように変化する。即ち、第1の条件下での研磨に
より、平坦度s1 が短時間で達成された後、第2の条件
下での研磨を行うことにより、より優れた平坦度s2
達成することができる。ここでは、s1 は表面粗度30
0nmであり、s2 は表面粗度100nmである。
【0083】本実施例の研磨方法においては、研磨布3
1における領域P、領域Qのいずれにおいても表面粗度
を回復させるための時間を必要としないため、領域Pで
の基体36に対する研磨が終了したら、該基体36に対
する領域Qでの研磨を行っている間に、領域Pにて次の
基体に対する研磨を開始することが可能である。
【0084】以上、本発明に係る研磨方法およびこれに
用いる研磨装置について説明したが、本発明は上述の実
施例に限定されるものではなく、種々の変形変更が可能
である。例えば、実施例1では、第1の条件下での研磨
後、研磨布1に対する研削を停止して該研磨布1の表面
粗度を漸減させて第2の条件下での研磨を行ったが、該
第2の条件下での研磨を、異なる条件での研削を行うこ
とにより該研磨布1の表面粗度を相対的に小さく一定に
維持した状態で行ってもよい。これは、研磨途中で回転
研削ヘッド5の回転数や研磨布1への押し付け圧力を低
減することにより実現できる。例えば、第1の条件下で
の研磨時には30kgfであった研磨布1への押し付け
圧力を、第2の条件したでの研磨時に5kgfに変更す
ればよい。
【0085】また、実施例2、実施例4の研磨装置にお
いては、2つの回転研削ヘッドに埋設される研削砥粒の
粒径を互いに異ならせたが、該研削砥粒の粒径および硬
度が互いに等しくても、回転研削ヘッドの回転数や研磨
布への押し付け圧力を異ならせれば、研磨布に互いに異
なる表面粗度を与えることができる。また、実施例2、
実施例4の研磨装置においては、基体の移動手段として
ハンドラーを配設したが、単一の基体保持台が基体を保
持したまま、異なる研磨布間、または、研磨布の異なる
領域間で移動可能となされてもよい。
【0086】さらに、実施例3、実施例5の研磨方法に
おいては、第1の条件下での研磨と第2の条件下での研
磨とを、研磨布を研削する研削砥粒の粒径を異ならせる
ことによって変更したが、研磨布への押し付け圧力や回
転数を低減させることにより変更してもよい。例えば、
第2の条件下での研磨を、研削砥粒の粒径を100μm
のままとし、回転研削ヘッドの押し付け圧力を30kg
fから5kgfに変更すればよい。
【0087】また、実施例3、実施例5の研磨方法にお
いては、研磨の途中で1回だけ研磨布の表面粗度を異な
らせたが、研磨布の表面粗度の変更を2回以上行って、
段階的に平坦度を向上させてもよい。但し、これを実現
するためには、図7の研磨装置では、さらに別の回転定
盤が必要となり、該回転定盤に対応して回転研削ヘッ
ド、基体保持台も必要となる。また、図10の研磨装置
では、単一の回転定盤に対してさらに別の回転研削ヘッ
ドが必要となる。
【0088】なお、本発明は、層間絶縁膜の平坦化に適
用する以外にも、平坦化された素子分離領域を形成する
に際し、溝を有する半導体基板上に形成された埋め込み
絶縁膜の溝内部以外の部分を除去するために適用しても
よい。また、本発明は、貼り合わせSOI(シリコン・
オン・インシュレーター)基板を用いたシリコン活性層
の形成に適用することもできる。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
を適用すると、高い研磨速度と優れた平坦性とを両立さ
せることができるため、平坦性に優れた研磨を短時間で
達成することができる。
【0090】このため、本発明を例えば半導体装置の製
造プロセスにおける平坦化に適用すると、優れたスルー
プットにて信頼性の高い多層配線構造のデバイスを製造
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨装置の一構成例を示す模式的側面図であ
る。
【図2】本発明を適用して層間絶縁膜の平坦化を行うプ
ロセスを示すものであり、配線パターンを被覆する層間
絶縁膜が形成された状態の基体を示す模式的断面図であ
る。
【図3】図2の基体に対して途中まで研磨を行った状態
を示す模式的断面図である。
【図4】図3の基体に対して最後まで研磨を行った状態
を示す模式的断面図である。
【図5】本発明に係る研磨方法の一例を適用した研磨に
おける研磨布の表面粗度の変化を示すタイムチャートで
ある。
【図6】本発明に係る研磨方法の一例を適用した研磨に
おいて達成される平坦度の変化を示すタイムチャートで
ある。
【図7】本発明に係る研磨装置の構成例を示す模式的側
面図である。
【図8】本発明に係る研磨方法の他の例を適用した研磨
における研磨布の表面粗度の変化を示すタイムチャート
である。
【図9】本発明に係る研磨方法の他の例を適用した研磨
において達成される平坦度の変化を示すタイムチャート
である。
【図10】本発明に係る研磨装置の他の構成例を示す模
式的上面図である。
【図11】図10におけるa−a’線断面を示す模式的
断面図である。
【図12】図10におけるb−b’線断面を示す模式的
断面図である。
【符号の説明】
1 研磨布 2 回転定盤 3 研磨剤 4 研削砥粒 5 回転研削ヘッド 6 基体 7 基体保持台 8 研磨剤供給手段 51 シリコン基板 52 下層絶縁膜 53 配線パターン 54 層間絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 B24B 37/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転定盤に張設された研磨布上に研磨剤
    を供給しながら、該研磨布に基体の被研磨面を摺接させ
    ることにより、該基体に対する研磨を行う研磨方法にお
    いて、 前記研磨布の表面粗度が前記研磨開始前の表面粗度と略
    等しく一定に維持される第1の条件下で前記研磨を途中
    まで行った後、前記表面粗度が相対的に小さく一定に維持される第2の
    条件下で残余の研磨を行い、 前記研磨布に対する研削は、回転研削ヘッドをその研削
    砥粒保持面を回転させながら該研磨布に摺接させること
    により行い、 前記第2の条件は、前記第1の条件の研削よりも、前記
    回転研削ヘッドの押し付け圧力、回転数、研削砥粒の硬
    度、研削砥粒の粒径の少なくともいずれかを減じて行う
    ことにより生成される ことを特徴とする研磨方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の条件は、前記研磨布に対する
    所定条件の研削を前記研磨と同時に行うことにより生成
    させ、前記第2の条件は、該研削を停止することによっ
    て生成させることを特徴とする請求項1記載の研磨方
    法。
  3. 【請求項3】 前記研磨が終了し、前記基体を前記研磨
    布から離間させた後、該研磨布に対して所定条件の研削
    を行うことにより、該研磨布の表面粗度を研磨開始前の
    表面粗度と略等しくなるように回復させることを特徴と
    する請求項2記載の研磨方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の条件は、ある回転定盤に張設
    されたある研磨布に対して所定条件の研削を行うことに
    より生成させ、 前記第2の条件は、別の回転定盤に張設された別の研磨
    布に対して異なる条件の研削を行うことにより生成させ
    ることを特徴とする請求項1記載の研磨方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の条件は、単一の回転定盤に張
    設された研磨布に対して、ある所定地点において所定条
    件の研削を行うことにより生成させ、 前記第2の条件は、同一の研磨布に対して、別の所定地
    点において異なる条件の研削を行うことにより生成させ
    ることを特徴とする請求項1記載の研磨方法。
  6. 【請求項6】 研磨布が張設された単一の回転定盤と、 前記研磨布上に研磨剤を供給する研磨剤供給手段と、 前記研磨布に対向する2カ所以上の所定地点にそれぞれ
    配設され、その研削砥粒保持面をそれぞれ回転させなが
    ら該研磨布に摺接させることによって、各所定地点の各
    下流側領域において該研磨布に異なる表面粗度を与える
    ごとく研削を行う回転研削ヘッドと、 基体を密着保持し、これを回転させながら前記研磨布に
    摺接させるための基体保持台と、 前記基体を前記各下流側領域間にて移動させる移動手段
    とを備えることを特徴とする研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記回転研削ヘッドのそれぞれは、その
    研磨布への押し付け圧力および/または回転数を互いに
    異ならせるように制御可能となされていることを特徴と
    する請求項6記載の研磨装置。
  8. 【請求項8】 前記回転研削ヘッドのそれぞれは、研削
    砥粒の硬度および/または粒径が異なるものであること
    を特徴とする請求項6記載の研磨装置。
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