JP3467822B2 - 研磨方法 - Google Patents
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体装置の製
造プロセス中の化学機械研磨(CMP)工程に適用され
る研磨方法に関し、特に、研磨レートの面内均一性の改
善に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、半導体装置の分野ではデバイスの
大容量化が進んでおり、チップ面積をなるべく小さくし
て大容量化を図るために多層配線技術が重要なものとな
っている。この多層配線技術においては、下地の平坦化
が必要となる。下地に凹凸があると、これにより段差が
生じ、この段差上に形成される配線が切れる、いわゆる
段切れ等の不都合が発生するからである。この平坦化を
良好に行うには、初期工程からの平坦化が重要である。 【0003】一般的な半導体装置の製造プロセスにおい
て、最初に基板上に凹凸が発生し得る工程は素子分離工
程である。素子分離領域は、例えば、シリコン基板の選
択酸化、いわゆるLOCOS法により形成されるが、こ
の方法により形成された素子分離領域は素子形成領域よ
り一段高くなるのが普通である。そこで、素子分離工程
における凹凸の発生を防止するために、トレンチアイソ
レーションによる平坦化が提案されている。トレンチア
イソレーションとは、半導体基板に形成した溝(トレン
チ)に絶縁膜を埋め込んで素子分離を行うものである。
そして、上記絶縁膜を埋め込んだ後、溝以外に形成され
た絶縁膜よりなる凸部を除去することにより基板表面を
平坦化する。 【0004】図2,図3,図5を用い、トレンチアイソ
レーションの形成工程を説明する。先ず、図2に示すよ
うに、シリコン基板11上に薄いシリコン酸化膜12お
よびシリコン窒化膜13を形成した後、フォトリソグラ
フィおよび反応性イオンエッチング(RIE)により溝
15を形成し、その後、熱酸化により溝15の底面およ
び側面に内壁酸化膜14を形成する。 【0005】次いで、図3に示すように、有機シリコン
化合物であるテトラエトキシシラン(TEOS)を用い
たプラズマCVDにより酸化シリコン膜を埋め込み絶縁
膜16として形成する。さらに、溝15より上部にある
埋め込み絶縁膜16をシリコン窒化膜13をストッパー
として研磨除去すると、図4に示すように埋め込み絶縁
膜16が平坦化して、溝15の内部に埋め込まれた状態
となる。なお、ストッパーはシリコン窒化膜13に限ら
れず、埋め込み絶縁膜16よりも研磨レートが遅い材料
より構成されればよい。 【0006】上記埋め込み絶縁膜16の研磨には、例え
ば図5に示すような化学機械研磨装置が用いられる。こ
の研磨装置は、上述のようにして埋め込み絶縁膜が形成
されたウェハ(基板25)の被研磨面を下にしてこれを
保持する基板保持部と、該基板保持部の下方に位置し、
該基板保持部に保持された基板25と摺接させる基板研
磨部より構成される。 【0007】上記基板保持部は、基板25を密着保持す
る基板載置面を有する基板保持台26、図示しないモー
タ等の駆動機構により該基板保持台26を回転可能とな
す保持台回転軸27よりなる。一方、基板研磨部は、ス
ラリー状の研磨剤22を展開させるための研磨布29、
この研磨布29が張着された回転定盤23、図示しない
モータ等の駆動機構により該回転定盤23を回転可能と
なす定盤回転軸24、研磨剤22を研磨布29上に供給
するための研磨剤供給管21よりなる。 【0008】上述の研磨装置によって実際に研磨を行う
には、先ず、基板保持台26に基板25を保持させ、こ
れを保持台回転軸27の周りに回転させる。また、回転
定盤23も定盤回転軸24の周りに回転させ、研磨剤供
給管21より研磨布29上に研磨剤22を供給する。そ
して、この研磨剤22を介して基板25の被研磨面と研
磨布29とを摺接させることによって、この基板25の
被研磨面の研磨を行う。 【0009】このとき、基板25の被研磨面上のある1
点の軌跡は、基板保持台26により自転しながら、回転
定盤23の回転により公転することになるため、基板2
5の被研磨面はかなり均一に研磨できるとされている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板2
5の被研磨面上における中心部のある1点と外周部のあ
る1点とを比較すると線速度が異なること、遠心力によ
り研磨剤が外周方向へ偏りやすいこと等の原因により、
厳密には、基板25の被研磨面の研磨レートは、内周部
より外周部の方が大きくなっている。 【0011】特に、半導体装置の製造プロセスにおける
平坦化においては、微細化・高集積化に対応できるグロ
ーバル平坦化を目標としているため、上述のような研磨
レートの面内不均一性はその障害となる。 【0012】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、基板の被研磨面が均一な研磨
レートにて研磨できる研磨方法を提供することを目的と
する。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために提案されたものである。すなわち、本発明
に係る研磨方法は、研磨布上に研磨剤を供給しながら、
前記研磨布と基板とを摺接させて該基板の平坦化を行う
研磨方法において、前記研磨剤に異なるガラス転移点を
有する2種類の混合物で構成された高分子粒子を含有さ
せ、前記基板を保持する保持台の中心部と外周部に別個
に設けられたヒータにより、前記基板を保持する保持台
の中心部では、異なるガラス転移点を有する2種類の混
合物の何れもが軟化しない温度とし、前記基板を保持す
る保持台の外周部では、異なるガラス転移点を有する2
種類の混合物の何れもが軟化する温度とすることにより
前記基板を保持する保持台の中心部から外周部に亘っ
て、前記高分子粒子の硬度を徐々に低硬度の硬度分布と
することを特徴とする。 【0014】なお、本発明に係る研磨方法においては、
高分子粒子に硬度分布が発生し基板の被研磨面が面内均
一性よく研磨される限りにおいて、研磨布と基板との摺
接面が有する温度分布の範囲と、高分子粒子が有する複
数のガラス転移点との関係は限定されない。例えば、高
分子粒子が2つのガラス転移点(低温側をTg1,高温
側をTg2とする。)を有する場合、上記摺接面が有す
る温度分布の範囲の中に上記Tg1,Tg2の両方が含
まれてもよいし、Tg1のみ、あるいはTg2のみが含
まれてもよい。また、上記摺接面が有する温度分布の範
囲が上記Tg1とTg2との間の温度範囲の中に存在し
てもよい。また、高分子粒子が3つ以上のガラス転移点
を有する場合も同様にして、研磨布と基板との摺接面が
有する温度分布の範囲と高分子粒子が有するガラス転移
点との関係を様々なパターンに設定可能である。 【0015】ところで、上述のような研磨方法は、半導
体装置の製造プロセスに用いられて好適である。例え
ば、平坦化された素子分離領域を形成するに際し、溝を
有する半導体基板上に形成された埋め込み絶縁膜の溝よ
り上方の部分を除去する場合に本発明を適用できる。こ
の場合、溝を有する半導体基板において、溝以外の表面
には埋め込み絶縁膜より研磨レートの遅い耐摩耗性の層
が形成され、該耐摩耗性の層が研磨に対してストッパと
されるとよい。 【0016】また、段差を有するウェハ上に形成された
絶縁膜を平坦化するに際して本発明を適用してもよい。 【0017】 【作用】本発明を適用して、基板載置面の温度制御手段
が設けられると、この基板載置面に密着保持される基板
と研磨布との摺接面を間接的に温度制御できる。そし
て、上記摺接面の温度分布を最適化することによって、
研磨剤に含有される高分子粒子の硬度を変化させ、所望
の硬度分布を持たせることができる。 【0018】上記高分子粒子の硬度を異ならせること
は、研磨微粒子が基板を研磨するときの研磨力を異なら
せることにつながる。これは、研磨微粒子は高分子粒子
表面に付着しているため、この研磨微粒子の硬度が研磨
力として直接発揮されるわけではなく、高分子粒子の弾
性力によって緩衝されるからである。即ち、高硬度の高
分子粒子に付着していれば比較的高い研磨力を発揮し、
低硬度の高分子粒子に付着していればその研磨力が発揮
されにくくなる。 【0019】このため、上記摺接面に中心部から外周部
に向けて高温となるような温度分布を設け、研磨微粒子
による研磨力を中心部から外周部に向けて小とすれば、
従来は摺接時の線速度の違いや研磨剤の集中によって外
周部ほど大きくなっていた研磨レートを、中心部と外周
部とで均一化させることが可能となる。 【0020】 【実施例】以下、本発明に係る研磨方法を適用した具体
的な実施例について説明する。 【0021】まず、本発明に係る研磨方法に用いる研磨
装置の構成例について、図1を参照しながら説明する。
この研磨装置は、基板25の被研磨面を下にしてこれを
保持する基板保持部と、該基板保持部の下方に位置し、
該基板保持部に保持された基板25と摺接させる基板研
磨部とから構成される。 【0022】上記基板保持部は、基板25を密着保持す
る基板載置面を有し金属材料よりなる基板保持台26、
図示しないモータ等の駆動機構により該基板保持台26
を回転可能となす保持台回転軸27よりなる。ここで、
上記基板保持台26には、その中心部にヒータ28a、
外周部にヒータ28bが内蔵されている。これらヒータ
28a,28bは、別々の発熱量を発生できるようにな
されており、これにより、上記基板載置面の温度が所望
の温度分布をもって調整される。 【0023】一方、基板研磨部は、スラリー状の研磨剤
22を載置するための研磨布29、この研磨布29が張
着された回転定盤23、図示しないモータ等の駆動機構
により上記回転定盤23を回転可能となす定盤回転軸2
4、研磨剤22を研磨布29上に供給するための研磨剤
供給管21よりなる。なお、上記研磨布29に供給され
る研磨剤22は2つ以上のガラス転移点をもつ高分子粒
子の表面に研磨微粒子が付着した複合粒子を含有するも
のとする。 【0024】このような研磨装置を用いて実際に研磨を
行うには、先ず、基板保持台26に基板25を保持さ
せ、この基板載置面の温度をヒータ28a,28bによ
って、例えば中心部を低温、外周部を高温に調整する。
そして、これを保持台回転軸27の周りに回転させ、回
転定盤23も定盤回転軸24の周りに回転させた状態に
て、研磨剤供給管21より研磨布29上に研磨剤22を
供給する。そして、このような状態にて基板25の被研
磨面と研磨布とを摺接させることによって、基板25の
被研磨面を研磨する。 【0025】なお、上記基板載置面の温度分布は、研磨
布29と基板との摺接面に存在する高分子粒子が、この
摺接面の中心部と外周部とで異なる硬度を有するように
調整される。 【0026】次に、このような研磨装置を用いた本発明
に係る研磨方法の実施例について説明する。なお、本実
施例では、研磨布29上に供給する研磨剤22として、
異なるガラス転移点を有する2種類の樹脂の混合物より
なる高分子粒子を含有するものを用いる。 【0027】具体的には、下記の樹脂Aおよび樹脂Bの
1:1混合物よりなる高分子粒子を平均粒径50nmに
形成し、平均粒径10nmのシリカよりなる研磨微粒子
とミルにて混合することによって得られた複合粒子をK
OH水溶液に分散させたものを研磨剤22として用い
た。 【0028】樹脂A 材料a 1,4−ブタンジオールとテレフタル酸より合
成したポリオール 4,4−メチレンジフェニルジイソシアネート 1,4−ブタンジオール(鎖長延長剤) 材料b グリセリン トリレンジイソシアネート 材料aより合成されたポリウレタンを、材料bより合成
された3官能以上のトリイソシアネートにより架橋して
得た樹脂(ガラス転移点 60℃)。 【0029】樹脂B 材料c エチレングリコールとアジピン酸より合成した
ポリオール 4,4−メチレンジフェニルジイソシアネート エチレングリコール(鎖長延長剤) 材料d グリセリン ヘキサメチレンジイソシアネート 材料cより合成されたポリウレタンを、材料dより合成
された3官能以上のトリイソシアネートにより架橋して
得た樹脂(ガラス転移点 50℃) そして、このような研磨剤22を研磨布29と基板25
との摺接面に供給しながら、基板載置面の温度をヒータ
28a,28bによって中心部で40℃、外周部で70
℃となるように調整して基板25の研磨を行う。 【0030】これにより、上記摺接面の中心部では樹脂
A,樹脂Bともに軟化しない温度とされているため高分
子粒子が高硬度に保たれ、外周部では樹脂A,樹脂Bと
もに軟化する温度とされているため高分子粒子が低硬度
となる。また、中心部と外周部の中間部では樹脂Bのみ
が軟化する領域も存在するため、上記摺接面では中心部
から外周部に亘って、高分子粒子の硬度が徐々に低硬度
となる硬度分布が得られる。 【0031】したがって、上述のような条件にて研磨を
行うと、上記摺接面の中心部から外周部へ向かって研磨
微粒子による研磨力が低くなる分布が生じ、中心部と外
周部とで研磨レートが均一化された状態となる。 【0032】ここで、上述の研磨方法を、トレンチアイ
ソレーションの形成工程における埋め込み絶縁膜の除去
に適用した例について、図2〜図4を用いて説明する。
先ず、図2に示されるように、シリコン基板11上に薄
いシリコン酸化膜12およびシリコン窒化膜13を形成
した後、フォトリソグラフィおよび反応性イオンエッチ
ング(RIE)により溝15を形成し、その後、熱酸化
により溝15の底面および側面に内壁酸化膜14を形成
した。 【0033】次いで、図3に示すように、下記のCVD
条件にて酸化シリコン膜を成膜し、ウェハ全面に埋め込
み絶縁膜16を形成した。 【0034】 酸化シリコン膜の成膜条件 原料ガス TEOS 1000sccm(Heバブリング) O3 2000sccm 圧力 79800Pa(600Torr) 温度 390℃ そして、上記埋め込み絶縁膜16が形成されたウェハを
研磨装置の基板保持台26に保持して、上述した研磨方
法にて研磨した。これにより、面内均一性よく研磨が行
われ、図4に示されるように、シリコン窒化膜13をス
トッパーとして溝15より上方の埋め込み絶縁膜16が
除去された。 【0035】この結果、埋め込み絶縁膜16が溝15の
内部に埋め込まれた状態となり、トレンチアイソレーシ
ョンが十分に平坦化された状態にて形成された。 【0036】以下、本発明に係る研磨方法の他の実施例
について説明する。本実施例では、研磨剤22として、
2つのガラス転移点を有する樹脂よりなる高分子粒子を
含有するものを用いる。 【0037】具体的には、ポリエチレン−ポリスチレン
共重合体(ガラス転移点−21〜24℃,80〜100
℃)よりなる高分子粒子を平均粒径50nmに形成し、
平均粒径10nmの酸化セリウムよりなる研磨微粒子と
ミルにて混合することによって得られた複合粒子をKO
H水溶液中に分散させたものを研磨剤22とした。 【0038】そして、このような研磨剤22を研磨布2
9と基板25との摺接面に供給しながら、基板載置面の
温度をヒータ28a,28bによって中心部で40℃、
外周部で110℃となるように調整した状態にて基板2
5の研磨を行う。 【0039】これにより、研磨布29と基板25との摺
接面において、中心部では低温側のポリエチレン成分の
ガラス転移点より高温であるので、高分子粒子が少し軟
化した状態となり、外周部では高温側のポリスチレン成
分のガラス転移点より高温であるので高分子粒子がかな
り軟化した状態となる。したがって、上述のような条件
にて研磨を行うと、上記摺接面の中心部から外周部へ向
かって研磨微粒子による研磨力が低くなる分布が生じ、
中心部と外周部とで研磨レートが均一化された状態とな
る。 【0040】そして、上述の研磨方法を、先の実施例と
同様トレンチアイソレーションの形成工程における埋め
込み絶縁膜16の除去に適用したところ、面内均一性よ
く研磨が行われ、図4に示されるように、シリコン窒化
膜13をストッパーとして溝15より上方の埋め込み絶
縁膜16が除去された。 【0041】この結果、埋め込み絶縁膜16が溝15の
内部に埋め込まれた状態となり、トレンチアイソレーシ
ョンが十分に平坦化された状態にて形成された。 【0042】以上、本発明に係る研磨方法について説明
したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形変更が可能である。例えば、本発明に係
る研磨方法に用いる研磨装置における温度制御手段とし
ては、ヒータのような加熱手段に限られず、冷却管等の
冷却手段、あるいは加熱手段と冷却手段を併用したもの
が使用できる。また、高分子粒子や研磨微粒子の材料等
も上述したものに限られない。 【0043】また、本発明に係る研磨方法を適用してト
レンチアイソレーションの形成を行うに際して、ストッ
パーとして使用できる材料はシリコン窒化膜に限られ
ず、埋め込み絶縁膜よりも研磨レートが遅い材料であれ
ばよいし、埋め込み絶縁膜を構成する酸化シリコン膜の
成膜条件等も特に限定されない。また、本発明に係る研
磨方法は、トレンチアイソレーションの形成以外にも、
層間平坦化膜の形成等に適用されてもよく、高い研磨レ
ートを確保しつつ、基板へのダメージが抑制された研磨
を行うに際していずれの場合に適用されてもよい。 【0044】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、基板の
被研磨面と研磨布との摺接面において、研磨剤に含有さ
れる高分子粒子の硬度に分布を持たせると、面内均一性
に優れた研磨が可能となる。 【0045】したがって、本発明を半導体装置の製造プ
ロセスにおける平坦化に適用すると、完全平坦化を図る
ことが可能となり、これにより、半導体装置の多層配線
化を進め、さらなる高集積化が可能となる。
造プロセス中の化学機械研磨(CMP)工程に適用され
る研磨方法に関し、特に、研磨レートの面内均一性の改
善に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、半導体装置の分野ではデバイスの
大容量化が進んでおり、チップ面積をなるべく小さくし
て大容量化を図るために多層配線技術が重要なものとな
っている。この多層配線技術においては、下地の平坦化
が必要となる。下地に凹凸があると、これにより段差が
生じ、この段差上に形成される配線が切れる、いわゆる
段切れ等の不都合が発生するからである。この平坦化を
良好に行うには、初期工程からの平坦化が重要である。 【0003】一般的な半導体装置の製造プロセスにおい
て、最初に基板上に凹凸が発生し得る工程は素子分離工
程である。素子分離領域は、例えば、シリコン基板の選
択酸化、いわゆるLOCOS法により形成されるが、こ
の方法により形成された素子分離領域は素子形成領域よ
り一段高くなるのが普通である。そこで、素子分離工程
における凹凸の発生を防止するために、トレンチアイソ
レーションによる平坦化が提案されている。トレンチア
イソレーションとは、半導体基板に形成した溝(トレン
チ)に絶縁膜を埋め込んで素子分離を行うものである。
そして、上記絶縁膜を埋め込んだ後、溝以外に形成され
た絶縁膜よりなる凸部を除去することにより基板表面を
平坦化する。 【0004】図2,図3,図5を用い、トレンチアイソ
レーションの形成工程を説明する。先ず、図2に示すよ
うに、シリコン基板11上に薄いシリコン酸化膜12お
よびシリコン窒化膜13を形成した後、フォトリソグラ
フィおよび反応性イオンエッチング(RIE)により溝
15を形成し、その後、熱酸化により溝15の底面およ
び側面に内壁酸化膜14を形成する。 【0005】次いで、図3に示すように、有機シリコン
化合物であるテトラエトキシシラン(TEOS)を用い
たプラズマCVDにより酸化シリコン膜を埋め込み絶縁
膜16として形成する。さらに、溝15より上部にある
埋め込み絶縁膜16をシリコン窒化膜13をストッパー
として研磨除去すると、図4に示すように埋め込み絶縁
膜16が平坦化して、溝15の内部に埋め込まれた状態
となる。なお、ストッパーはシリコン窒化膜13に限ら
れず、埋め込み絶縁膜16よりも研磨レートが遅い材料
より構成されればよい。 【0006】上記埋め込み絶縁膜16の研磨には、例え
ば図5に示すような化学機械研磨装置が用いられる。こ
の研磨装置は、上述のようにして埋め込み絶縁膜が形成
されたウェハ(基板25)の被研磨面を下にしてこれを
保持する基板保持部と、該基板保持部の下方に位置し、
該基板保持部に保持された基板25と摺接させる基板研
磨部より構成される。 【0007】上記基板保持部は、基板25を密着保持す
る基板載置面を有する基板保持台26、図示しないモー
タ等の駆動機構により該基板保持台26を回転可能とな
す保持台回転軸27よりなる。一方、基板研磨部は、ス
ラリー状の研磨剤22を展開させるための研磨布29、
この研磨布29が張着された回転定盤23、図示しない
モータ等の駆動機構により該回転定盤23を回転可能と
なす定盤回転軸24、研磨剤22を研磨布29上に供給
するための研磨剤供給管21よりなる。 【0008】上述の研磨装置によって実際に研磨を行う
には、先ず、基板保持台26に基板25を保持させ、こ
れを保持台回転軸27の周りに回転させる。また、回転
定盤23も定盤回転軸24の周りに回転させ、研磨剤供
給管21より研磨布29上に研磨剤22を供給する。そ
して、この研磨剤22を介して基板25の被研磨面と研
磨布29とを摺接させることによって、この基板25の
被研磨面の研磨を行う。 【0009】このとき、基板25の被研磨面上のある1
点の軌跡は、基板保持台26により自転しながら、回転
定盤23の回転により公転することになるため、基板2
5の被研磨面はかなり均一に研磨できるとされている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板2
5の被研磨面上における中心部のある1点と外周部のあ
る1点とを比較すると線速度が異なること、遠心力によ
り研磨剤が外周方向へ偏りやすいこと等の原因により、
厳密には、基板25の被研磨面の研磨レートは、内周部
より外周部の方が大きくなっている。 【0011】特に、半導体装置の製造プロセスにおける
平坦化においては、微細化・高集積化に対応できるグロ
ーバル平坦化を目標としているため、上述のような研磨
レートの面内不均一性はその障害となる。 【0012】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、基板の被研磨面が均一な研磨
レートにて研磨できる研磨方法を提供することを目的と
する。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために提案されたものである。すなわち、本発明
に係る研磨方法は、研磨布上に研磨剤を供給しながら、
前記研磨布と基板とを摺接させて該基板の平坦化を行う
研磨方法において、前記研磨剤に異なるガラス転移点を
有する2種類の混合物で構成された高分子粒子を含有さ
せ、前記基板を保持する保持台の中心部と外周部に別個
に設けられたヒータにより、前記基板を保持する保持台
の中心部では、異なるガラス転移点を有する2種類の混
合物の何れもが軟化しない温度とし、前記基板を保持す
る保持台の外周部では、異なるガラス転移点を有する2
種類の混合物の何れもが軟化する温度とすることにより
前記基板を保持する保持台の中心部から外周部に亘っ
て、前記高分子粒子の硬度を徐々に低硬度の硬度分布と
することを特徴とする。 【0014】なお、本発明に係る研磨方法においては、
高分子粒子に硬度分布が発生し基板の被研磨面が面内均
一性よく研磨される限りにおいて、研磨布と基板との摺
接面が有する温度分布の範囲と、高分子粒子が有する複
数のガラス転移点との関係は限定されない。例えば、高
分子粒子が2つのガラス転移点(低温側をTg1,高温
側をTg2とする。)を有する場合、上記摺接面が有す
る温度分布の範囲の中に上記Tg1,Tg2の両方が含
まれてもよいし、Tg1のみ、あるいはTg2のみが含
まれてもよい。また、上記摺接面が有する温度分布の範
囲が上記Tg1とTg2との間の温度範囲の中に存在し
てもよい。また、高分子粒子が3つ以上のガラス転移点
を有する場合も同様にして、研磨布と基板との摺接面が
有する温度分布の範囲と高分子粒子が有するガラス転移
点との関係を様々なパターンに設定可能である。 【0015】ところで、上述のような研磨方法は、半導
体装置の製造プロセスに用いられて好適である。例え
ば、平坦化された素子分離領域を形成するに際し、溝を
有する半導体基板上に形成された埋め込み絶縁膜の溝よ
り上方の部分を除去する場合に本発明を適用できる。こ
の場合、溝を有する半導体基板において、溝以外の表面
には埋め込み絶縁膜より研磨レートの遅い耐摩耗性の層
が形成され、該耐摩耗性の層が研磨に対してストッパと
されるとよい。 【0016】また、段差を有するウェハ上に形成された
絶縁膜を平坦化するに際して本発明を適用してもよい。 【0017】 【作用】本発明を適用して、基板載置面の温度制御手段
が設けられると、この基板載置面に密着保持される基板
と研磨布との摺接面を間接的に温度制御できる。そし
て、上記摺接面の温度分布を最適化することによって、
研磨剤に含有される高分子粒子の硬度を変化させ、所望
の硬度分布を持たせることができる。 【0018】上記高分子粒子の硬度を異ならせること
は、研磨微粒子が基板を研磨するときの研磨力を異なら
せることにつながる。これは、研磨微粒子は高分子粒子
表面に付着しているため、この研磨微粒子の硬度が研磨
力として直接発揮されるわけではなく、高分子粒子の弾
性力によって緩衝されるからである。即ち、高硬度の高
分子粒子に付着していれば比較的高い研磨力を発揮し、
低硬度の高分子粒子に付着していればその研磨力が発揮
されにくくなる。 【0019】このため、上記摺接面に中心部から外周部
に向けて高温となるような温度分布を設け、研磨微粒子
による研磨力を中心部から外周部に向けて小とすれば、
従来は摺接時の線速度の違いや研磨剤の集中によって外
周部ほど大きくなっていた研磨レートを、中心部と外周
部とで均一化させることが可能となる。 【0020】 【実施例】以下、本発明に係る研磨方法を適用した具体
的な実施例について説明する。 【0021】まず、本発明に係る研磨方法に用いる研磨
装置の構成例について、図1を参照しながら説明する。
この研磨装置は、基板25の被研磨面を下にしてこれを
保持する基板保持部と、該基板保持部の下方に位置し、
該基板保持部に保持された基板25と摺接させる基板研
磨部とから構成される。 【0022】上記基板保持部は、基板25を密着保持す
る基板載置面を有し金属材料よりなる基板保持台26、
図示しないモータ等の駆動機構により該基板保持台26
を回転可能となす保持台回転軸27よりなる。ここで、
上記基板保持台26には、その中心部にヒータ28a、
外周部にヒータ28bが内蔵されている。これらヒータ
28a,28bは、別々の発熱量を発生できるようにな
されており、これにより、上記基板載置面の温度が所望
の温度分布をもって調整される。 【0023】一方、基板研磨部は、スラリー状の研磨剤
22を載置するための研磨布29、この研磨布29が張
着された回転定盤23、図示しないモータ等の駆動機構
により上記回転定盤23を回転可能となす定盤回転軸2
4、研磨剤22を研磨布29上に供給するための研磨剤
供給管21よりなる。なお、上記研磨布29に供給され
る研磨剤22は2つ以上のガラス転移点をもつ高分子粒
子の表面に研磨微粒子が付着した複合粒子を含有するも
のとする。 【0024】このような研磨装置を用いて実際に研磨を
行うには、先ず、基板保持台26に基板25を保持さ
せ、この基板載置面の温度をヒータ28a,28bによ
って、例えば中心部を低温、外周部を高温に調整する。
そして、これを保持台回転軸27の周りに回転させ、回
転定盤23も定盤回転軸24の周りに回転させた状態に
て、研磨剤供給管21より研磨布29上に研磨剤22を
供給する。そして、このような状態にて基板25の被研
磨面と研磨布とを摺接させることによって、基板25の
被研磨面を研磨する。 【0025】なお、上記基板載置面の温度分布は、研磨
布29と基板との摺接面に存在する高分子粒子が、この
摺接面の中心部と外周部とで異なる硬度を有するように
調整される。 【0026】次に、このような研磨装置を用いた本発明
に係る研磨方法の実施例について説明する。なお、本実
施例では、研磨布29上に供給する研磨剤22として、
異なるガラス転移点を有する2種類の樹脂の混合物より
なる高分子粒子を含有するものを用いる。 【0027】具体的には、下記の樹脂Aおよび樹脂Bの
1:1混合物よりなる高分子粒子を平均粒径50nmに
形成し、平均粒径10nmのシリカよりなる研磨微粒子
とミルにて混合することによって得られた複合粒子をK
OH水溶液に分散させたものを研磨剤22として用い
た。 【0028】樹脂A 材料a 1,4−ブタンジオールとテレフタル酸より合
成したポリオール 4,4−メチレンジフェニルジイソシアネート 1,4−ブタンジオール(鎖長延長剤) 材料b グリセリン トリレンジイソシアネート 材料aより合成されたポリウレタンを、材料bより合成
された3官能以上のトリイソシアネートにより架橋して
得た樹脂(ガラス転移点 60℃)。 【0029】樹脂B 材料c エチレングリコールとアジピン酸より合成した
ポリオール 4,4−メチレンジフェニルジイソシアネート エチレングリコール(鎖長延長剤) 材料d グリセリン ヘキサメチレンジイソシアネート 材料cより合成されたポリウレタンを、材料dより合成
された3官能以上のトリイソシアネートにより架橋して
得た樹脂(ガラス転移点 50℃) そして、このような研磨剤22を研磨布29と基板25
との摺接面に供給しながら、基板載置面の温度をヒータ
28a,28bによって中心部で40℃、外周部で70
℃となるように調整して基板25の研磨を行う。 【0030】これにより、上記摺接面の中心部では樹脂
A,樹脂Bともに軟化しない温度とされているため高分
子粒子が高硬度に保たれ、外周部では樹脂A,樹脂Bと
もに軟化する温度とされているため高分子粒子が低硬度
となる。また、中心部と外周部の中間部では樹脂Bのみ
が軟化する領域も存在するため、上記摺接面では中心部
から外周部に亘って、高分子粒子の硬度が徐々に低硬度
となる硬度分布が得られる。 【0031】したがって、上述のような条件にて研磨を
行うと、上記摺接面の中心部から外周部へ向かって研磨
微粒子による研磨力が低くなる分布が生じ、中心部と外
周部とで研磨レートが均一化された状態となる。 【0032】ここで、上述の研磨方法を、トレンチアイ
ソレーションの形成工程における埋め込み絶縁膜の除去
に適用した例について、図2〜図4を用いて説明する。
先ず、図2に示されるように、シリコン基板11上に薄
いシリコン酸化膜12およびシリコン窒化膜13を形成
した後、フォトリソグラフィおよび反応性イオンエッチ
ング(RIE)により溝15を形成し、その後、熱酸化
により溝15の底面および側面に内壁酸化膜14を形成
した。 【0033】次いで、図3に示すように、下記のCVD
条件にて酸化シリコン膜を成膜し、ウェハ全面に埋め込
み絶縁膜16を形成した。 【0034】 酸化シリコン膜の成膜条件 原料ガス TEOS 1000sccm(Heバブリング) O3 2000sccm 圧力 79800Pa(600Torr) 温度 390℃ そして、上記埋め込み絶縁膜16が形成されたウェハを
研磨装置の基板保持台26に保持して、上述した研磨方
法にて研磨した。これにより、面内均一性よく研磨が行
われ、図4に示されるように、シリコン窒化膜13をス
トッパーとして溝15より上方の埋め込み絶縁膜16が
除去された。 【0035】この結果、埋め込み絶縁膜16が溝15の
内部に埋め込まれた状態となり、トレンチアイソレーシ
ョンが十分に平坦化された状態にて形成された。 【0036】以下、本発明に係る研磨方法の他の実施例
について説明する。本実施例では、研磨剤22として、
2つのガラス転移点を有する樹脂よりなる高分子粒子を
含有するものを用いる。 【0037】具体的には、ポリエチレン−ポリスチレン
共重合体(ガラス転移点−21〜24℃,80〜100
℃)よりなる高分子粒子を平均粒径50nmに形成し、
平均粒径10nmの酸化セリウムよりなる研磨微粒子と
ミルにて混合することによって得られた複合粒子をKO
H水溶液中に分散させたものを研磨剤22とした。 【0038】そして、このような研磨剤22を研磨布2
9と基板25との摺接面に供給しながら、基板載置面の
温度をヒータ28a,28bによって中心部で40℃、
外周部で110℃となるように調整した状態にて基板2
5の研磨を行う。 【0039】これにより、研磨布29と基板25との摺
接面において、中心部では低温側のポリエチレン成分の
ガラス転移点より高温であるので、高分子粒子が少し軟
化した状態となり、外周部では高温側のポリスチレン成
分のガラス転移点より高温であるので高分子粒子がかな
り軟化した状態となる。したがって、上述のような条件
にて研磨を行うと、上記摺接面の中心部から外周部へ向
かって研磨微粒子による研磨力が低くなる分布が生じ、
中心部と外周部とで研磨レートが均一化された状態とな
る。 【0040】そして、上述の研磨方法を、先の実施例と
同様トレンチアイソレーションの形成工程における埋め
込み絶縁膜16の除去に適用したところ、面内均一性よ
く研磨が行われ、図4に示されるように、シリコン窒化
膜13をストッパーとして溝15より上方の埋め込み絶
縁膜16が除去された。 【0041】この結果、埋め込み絶縁膜16が溝15の
内部に埋め込まれた状態となり、トレンチアイソレーシ
ョンが十分に平坦化された状態にて形成された。 【0042】以上、本発明に係る研磨方法について説明
したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形変更が可能である。例えば、本発明に係
る研磨方法に用いる研磨装置における温度制御手段とし
ては、ヒータのような加熱手段に限られず、冷却管等の
冷却手段、あるいは加熱手段と冷却手段を併用したもの
が使用できる。また、高分子粒子や研磨微粒子の材料等
も上述したものに限られない。 【0043】また、本発明に係る研磨方法を適用してト
レンチアイソレーションの形成を行うに際して、ストッ
パーとして使用できる材料はシリコン窒化膜に限られ
ず、埋め込み絶縁膜よりも研磨レートが遅い材料であれ
ばよいし、埋め込み絶縁膜を構成する酸化シリコン膜の
成膜条件等も特に限定されない。また、本発明に係る研
磨方法は、トレンチアイソレーションの形成以外にも、
層間平坦化膜の形成等に適用されてもよく、高い研磨レ
ートを確保しつつ、基板へのダメージが抑制された研磨
を行うに際していずれの場合に適用されてもよい。 【0044】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、基板の
被研磨面と研磨布との摺接面において、研磨剤に含有さ
れる高分子粒子の硬度に分布を持たせると、面内均一性
に優れた研磨が可能となる。 【0045】したがって、本発明を半導体装置の製造プ
ロセスにおける平坦化に適用すると、完全平坦化を図る
ことが可能となり、これにより、半導体装置の多層配線
化を進め、さらなる高集積化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨方法に用いる研磨装置の一構
成例を示す模式図である。 【図2】トレンチアイソレーションの形成工程におい
て、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜が形成されたシリ
コン基板に溝を形成し、溝の底面および側面に内壁酸化
膜が形成された状態を示す断面図である。 【図3】図2のウェハに対して埋め込み絶縁膜を形成し
た状態を示す断面図である。 【図4】図3のウェハの埋め込み絶縁膜をシリコン窒化
膜が露出するまで研磨した状態を示す断面図である。 【図5】従来の研磨装置の構成例を示す模式図である。 【符号の説明】 11 シリコン基板、 12 シリコン酸化膜、 13
シリコン窒化膜、 14 内壁酸化膜、 15 溝、
16 埋め込み絶縁膜、 21 研磨剤供給管、 2
2 研磨剤、 23 回転定盤、 24 定盤回転軸、
25 基板、26 基板保持台、 27 保持台回転
軸、 28a,28b ヒータ、 29研磨布
成例を示す模式図である。 【図2】トレンチアイソレーションの形成工程におい
て、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜が形成されたシリ
コン基板に溝を形成し、溝の底面および側面に内壁酸化
膜が形成された状態を示す断面図である。 【図3】図2のウェハに対して埋め込み絶縁膜を形成し
た状態を示す断面図である。 【図4】図3のウェハの埋め込み絶縁膜をシリコン窒化
膜が露出するまで研磨した状態を示す断面図である。 【図5】従来の研磨装置の構成例を示す模式図である。 【符号の説明】 11 シリコン基板、 12 シリコン酸化膜、 13
シリコン窒化膜、 14 内壁酸化膜、 15 溝、
16 埋め込み絶縁膜、 21 研磨剤供給管、 2
2 研磨剤、 23 回転定盤、 24 定盤回転軸、
25 基板、26 基板保持台、 27 保持台回転
軸、 28a,28b ヒータ、 29研磨布
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B24B 37/00
B24B 37/04
H01L 21/304
C08J 5/14
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 研磨布上に研磨剤を供給しながら、前記
研磨布と基板とを摺接させて該基板の平坦化を行う研磨
方法において、 前記研磨剤に異なるガラス転移点を有する2種類の混合
物で構成された高分子粒子を含有させ、 前記基板を保持する保持台の中心部と外周部に別個に設
けられたヒータにより、前記基板を保持する保持台の中
心部では、異なるガラス転移点を有する2種類の混合物
の何れもが軟化しない温度とし、前記基板を保持する保
持台の外周部では、異なるガラス転移点を有する2種類
の混合物の何れもが軟化する温度とすることにより前記
基板を保持する保持台の中心部から外周部に亘って、前
記高分子粒子の硬度を徐々に低硬度の硬度分布とするこ
とを特徴とする研磨方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1720794A JP3467822B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 研磨方法 |
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---|---|
JPH07223160A JPH07223160A (ja) | 1995-08-22 |
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Family
ID=11937503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1720794A Expired - Fee Related JP3467822B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 研磨方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP2006041252A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Hitachi Chem Co Ltd | Cmp研磨剤、その製造方法及び基板の研磨方法 |
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JP4784614B2 (ja) * | 2008-02-25 | 2011-10-05 | Jsr株式会社 | 化学機械研磨用水系分散体 |
US8591286B2 (en) * | 2010-08-11 | 2013-11-26 | Applied Materials, Inc. | Apparatus and method for temperature control during polishing |
KR101480179B1 (ko) * | 2011-12-30 | 2015-01-09 | 제일모직주식회사 | Cmp 슬러리 조성물 및 이를 이용한 연마 방법 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP1720794A patent/JP3467822B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07223160A (ja) | 1995-08-22 |
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