JP3436140B2 - ノンストップ自動料金収受システム - Google Patents

ノンストップ自動料金収受システム

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JP3436140B2
JP3436140B2 JP20029898A JP20029898A JP3436140B2 JP 3436140 B2 JP3436140 B2 JP 3436140B2 JP 20029898 A JP20029898 A JP 20029898A JP 20029898 A JP20029898 A JP 20029898A JP 3436140 B2 JP3436140 B2 JP 3436140B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は有料道路を走行す
る車両からその車両を一時停止させることなく料金を自
動的に収受するノンストップ自動料金収受システムにお
いて、料金所と自動料金収受機能を有する車載機を搭載
した車両との間で、料金収受のための無線通信を実施す
る場合の通信領域を確定する料金収受システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速道路や有料道路等において
は、磁気カード方式の料金収受システムが導入されてい
た。このシステムについては、例えば、東芝レビュー
(40巻3号)昭和60年 P189〜P192『磁気
カード方式料金収受システム』、あるいは、三菱重工業
技報VOL.22 NO.6(1985−11)P12
7〜P132『磁気カード方式料金収受機械におけるシ
ステム技術』に詳述されている。
【0003】ところで、このような従来のシステムにお
いては一般の道路から高速道路または有料道路等に進入
する場合、または反対に、高速道路または有料道路等か
ら一般の道路に出る場合には使用料金をどうしても料金
所で一時停止して通行券の受け取りや料金支払いを行う
必要があり、そのために料金所の手前で多くの車両が列
をなして渋滞していることが多い。このような課題を改
善するために、かねてから料金所で一時停止することな
く、料金の収受ができるノンストップ自動料金収受シス
テムが提案されている。
【0004】このようなシステムについては、例えば、
三菱重工業技報VOL.32 NO.4(1995−
7)P264〜P267『高速道路の交通管理システム
におけるニーズと技術開発』、あるいは、公表特許広報
平5−508492『電気的車両料金徴収装置および方
法』などに記述されており、特に、公表特許広報平5−
508492には具体的に詳述されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ノンストップ自動料金
収受システムは、日本国内においては官民共同開発中で
あり、平成8年10月29日の読売新聞(朝刊P26〜
P27)の掲載記事では1999年度から実用化をはか
ると記載されている。
【0006】一方、日経ムック(1995年11月6日
発行)『ITSのすべて』によると欧州(ドイツ、ノル
ウェー他等P168〜P171)、米国(P140〜P
143)、東南アジア(マレーシア、シンガポール等P
190〜P191)等の海外の一部の国においては、上
記公報に示されているようなシステムが運用されてい
る。
【0007】ところで、このシステムにおいては、料金
所のエリアに進入した車両と料金所との間で電波を用い
て料金収受に関わる情報の授受が必要であるが、通信の
エリアは定規で書いたように正確に設定できるものでは
ない。すなわち、図15に示すように、通信領域7はあ
らかじめ設定しているが、電波の性格上、料金所に設置
される車両が進入してきたことを知らせる車両センサ1
2、車両の種類が大型車か普通車か等の判別を行う車種
判別装置16、自動料金収受機能を有する車載機1を搭
載していない車両3aを対象とした通行券の発券機器1
7及びそれに対処する場合の料金収受員のいる料金所1
等の建物等に電波が乱反射して、情報の授受を行う通信
領域7から外へはみ出した電波漏洩領域14など、完全
に枠内に入っているとは限らない。従って、どの位置で
情報の授受が行われているかわからないために、ややも
すると料金収受に関する情報の授受が不完全な状態にな
り得る。
【0008】また、図16に示すように隣の車線を通過
する車両3や自車線内の車両センサ12,13等によ
り、情報の授受を行う通信領域7内の電界強度のレベル
に強弱が生じて、通信領域7の大きさが変動するため
に、どの位置で情報の授受が行われているかわからない
ために、ややもすると料金収受に関する情報の授受が不
完全な状態になり得る。
【0009】また、このシステムの運用においては、自
動料金収受機能を有する車載機15を搭載した車両3b
(以下、「ETC車」と呼ぶ。)は自動料金収受が可能
であるが、上記車載機15を搭載していない車両3a
(以下、「非ETC車」と呼ぶ。)は従来のシステムと
同じ取り扱いになる。すなわち、道路上をETC車3b
と非ETC車3aが混在して通行し、これらが自動料金
所へ進入して走行する場合、前記したETC車3bとの
料金収受に関する情報の授受が正確に行われないと、E
TC車3bでありながら非ETC車3aと見なされ、従
来通りの料金授受の対象になりかねない。
【0010】さらに、このシステムの運用においては、
図17に示すように、非ETC車3aが先に自動料金所
へ進入して走行する場合、通常は、無線通信で情報の授
受がないため速やかに非ETC車3aと判別可能である
が、非ETC車3aのすぐ後ろにETC車3bが接近し
て走行し、通信領域7から漏れた電波漏洩領域14をE
TC車3bが通過中に漏洩電波を車載機15が受信して
通信の授受を行った場合は、前方の非ETC車3aをE
TC車3bと判別して自動料金所を通過させてしまい、
後方のETC車3bが進入してもETC車3bの車載機
15はすでに通信の授受は完了しているため自動料金所
からの無線通信に対して応答しないため、ETC車3b
でありながら自動料金所は非ETC車3aと判断して、
従来通りの料金授受の対象としてしまう。
【0011】この発明はこのような課題を解決するため
のものであり、以下に詳述する。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるノンス
トップ自動料金収受システムは、高速道路や有料道路の
料金所と自動料金収受機能を有する車載機を搭載した車
両との間で情報の授受を行うために料金所に設けた送受
信アンテナの通信領域内に、車両の進行方向手前から夫
々第1、第2の車両検出用センサを所望の通信領域の大
きさとなるように所定の間隔で配置し、料金所に向かっ
て走行してきた車両の先端部が第1の車両検出用センサ
によって検出されたら、料金所に設けられた送受信アン
テナと車両間で情報の授受を開始し、第2の車両検出用
センサで車両の先端部が検出されたら、車両情報の授受
を停止させるノンストップ自動料金収受システムにおい
て、第1の車両検出用センサと第2の車両検出用センサ
の間からの電波を受信するセクタービームアンテナと、
このセクタービームンテナのアンテナ特性と交差し、か
つ、料金所に設置される機器や料金所を通過する車両に
よってセクタービームアンテナの受信信号のレベルが変
動する電波環境の変化が生じても所望の通信領域端でセ
クタービームアンテナのアンテナ特性と交差する位置が
変動しないように2素子のアンテナで構成し、かつ、こ
の2素子のアンテナの位相を180゜反転させて差パタ
ーンのアンテナ特性を生成した2素子アレーアンテナと
から構成され、セクタービームアンテナ用のセクタービ
ームアンテナ用送受信機能、および2素子アレーアンテ
ナ用の2素子アレーアンテナ用受信機能とを有し、セク
タービームアンテナと2素子アレーアンテナの夫々の受
信信号を比較して、2素子アレーアンテナの受信信号よ
り、セクタービームアンテナの受信信号が大きい場合
に、セクタービームアンテナの受信信号を出力すること
により、電波環境の変化が生じてもセクタービームアン
テナと2素子アレーアンテナの受信信号の交差する位置
が変動せず、所望の通信領域の精度を得られるようにし
たものである。
【0013】また、第2の発明によるノンストップ自動
料金収受システムは、第1の発明において、セクタービ
ームアンテナと2素子アレーアンテナの夫々の受信信号
を比較して、2素子アレーアンテナの受信信号より、セ
クタービームアンテナの受信信号が大きい場合に、その
受信信号を出力するようにし、さらに、セクタービーム
アンテナの受信信号を受信するセクタービームアンテナ
用受信機を備え、このセクタービームアンテナ用受信機
が受信可能な予め設定される受信レベルより大きい場合
に、セクタービームアンテナの受信信号を出力するよう
にしたものである。
【0014】また、第3の発明によるノンストップ自動
料金収受システムは、第1の発明において、2素子アレ
ーアンテナの受信信号出力レベルを任意に可変する可変
減衰器を介して出力した受信信号と、セクタービームア
ンテナの受信信号を比較して、2素子アレーアンテナの
受信信号よりセクタービームアンテナの受信信号が大き
い場合に、セクタービームアンテナの受信信号を出力す
るようにしたものである。
【0015】また、第4の発明によるノンストップ自動
料金収受システムは、第1の発明において、2素子アレ
ーアンテナの受信信号出力レベルを任意に可変する可変
減衰器を介して出力した受信信号と、セクタービームア
ンテナの受信信号を比較して、2素子アレーアンテナの
受信信号よりセクタービームアンテナの受信信号が大き
い場合に、この受信信号を出力するようにし、さらに、
セクタービームアンテナの受信信号を受信するセクター
ビームアンテナ用受信機を備え、このセクタービームア
ンテナ用受信機が受信可能な予め設定される受信レベル
より大きい場合に、セクタービームアンテナの受信信号
を出力するようにしたものである。
【0016】また、第5の発明によるノンストップ自動
料金収受システムは、第1の発明において、2素子アレ
ーアンテナの受信信号を符号反転して加算して出力した
受信信号と、セクタービームアンテナの受信信号を加算
して出力し、演算結果が0より大きい場合、セクタービ
ームアンテナの受信信号を出力するようにしたものであ
る。
【0017】また、第6の発明によるノンストップ自動
料金収受システムは、第1の発明において、2素子アレ
ーアンテナの受信信号を符号反転して加算して出力した
受信信号と、セクタービームアンテナの受信信号を加算
して出力し、演算結果が0より大きい場合のセクタービ
ームアンテナの受信信号を出力するようにし、さらに、
セクタービームアンテナの受信信号を受信するセクター
ビームアンテナ用受信機を備え、このセクタービームア
ンテナ用受信機が受信可能な予め設定される受信レベル
より大きい場合に、セクタービームアンテナの受信信号
を出力するようにしたものである。
【0018】また、第7の発明によるノンストップ自動
料金収受システムは、第1の発明において、2素子アレ
ーアンテナの受信信号を任意に可変する可変減衰器を介
して出力した受信信号の符号を反転し、セクタービーム
アンテナ用送受信機からの受信信号と加算して出力し、
演算結果が0より大きい場合、セクタービームアンテナ
の受信信号を出力するようにしたものである。
【0019】また、第8の発明によるノンストップ自動
料金収受システムは、第1の発明において、2素子アレ
ーアンテナの受信信号を任意に可変する可変減衰器を介
して出力した受信信号の符号を反転し、セクタービーム
アンテナの受信信号を受信するセクタービームアンテナ
用受信機を備え、このセクタービームアンテナ用受信機
からの受信信号と加算して出力し、演算結果が0より大
きい場合、セクタービームアンテナの受信信号を出力す
るようにし、さらに、セクタービームアンテナ用受信機
が受信可能な予め設定される受信レベルより大きい場合
に、セクタービームアンテナの受信信号を出力するよう
にしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1を示すもので、図において1は料金所で
あり、この料金所1には各種の設備を備えているが、こ
こでは、この発明の要旨とする点を除いて不必要なもの
は全て省略している。2は隣の通路と分離する通路分離
帯、3は通路4を矢印方向に進み料金所1のエリア内に
進入する車両、5は通路4をまたぐように設けられた門
型の支持柱であって、この支持柱5の上部にはビーム6
を下方の通路に向けて照射し、かつ、通路4上に図中斜
線の矩形で示した範囲を通信領域7とするセクタービー
ムアンテナ8が斜め下向きに取付けられている。9はセ
クタービームアンテナ8の下部に2素子のアンテナで構
成され各アンテナの位相を180゜反転させて取付けら
れビーム10を下方の通路に向けて照射し、かつ、主に
図15に示した電波漏洩領域14からの信号を受信可能
とするように、通路4上に図中八の字楕円形状の破線で
示した範囲を通信領域11とする2素子アレーアンテ
ナ、12aと12bは通路4に車両3が進入し、かつ、
車両3と通信を実施するためにセクタービームアンテナ
8から上記通信領域7に電波を送信し、さらに、セクタ
ービームアンテナ8と2素子アレーアンテナ9のそれぞ
れの通信領域7と11からの電波を受信するスイッチ機
能を施したセンサであり、13aと13bは通路4を通
過中の車両3が通信領域7を通過したことを検知し、か
つ、セクタービームアンテナ8からの電波を停止させ、
さらに、セクタービームアンテナ8と2素子アレーアン
テナのそれぞれの通信領域7と11からの電波を受信す
ることを停止させるスイッチ機能を施したセンサであ
る。16は通信領域7で料金の収受に必要な情報である
車両の種類が大型車か普通車か等の判別を行う車種判別
装置、17は通信領域7で料金の収受に必要な情報の授
受ができない非ETC車3aを対象とした通行券の発券
機器である。
【0021】第1のセンサ12a,12bと第2のセン
サ13a,13bは互いに車両3の進行方向に離れて配
置されている。両センサの間隔は例えば幅4mであっ
て、ここでは、斜線で示した通信領域7で料金所1と車
両3との間で電波を用いて情報の授受が行われるものと
してある。なお、通信領域7が不必要に大きいと通信領
域7を通過中の個々の車両3の分離及び判別ができず、
反対にあまり小さいと情報の授受に必要な通信の時間の
確保ができない。
【0022】したがって、車両3の先端部が第1のセン
サ12aと12bによって検出されると料金収受のため
の通信を開始し、次に第2のセンサ13aと13bによ
って車両3の先端部が検出されると通信を停止する。す
なわち、進行してきた車両3がETC車3bであれば上
記セクタービームアンテナ8を介して料金所1とETC
車3bとの間でノンストップの状態で料金収受を行うた
めの情報の授受が行われる。
【0023】ところで、図1においてセクタービームア
ンテナ8の通信領域7と2素子アレーアンテナ9の通信
領域11をそれぞれ重ねて示したのは、通信領域7の中
でETC車3bとのみ情報の授受を行いたいが、非ET
C車3aが通信領域7を通過中にすぐ後ろをETC車3
bが進入してきた場合、電波漏洩領域14内に進入した
ETC車3bに搭載した車載機15と情報の授受を誤っ
て行う可能性がある。そこで、通信領域7を照射するセ
クタービームアンテナ8に入射した電波の受信電力の強
度と通信領域11を受信領域とする2素子アレーアンテ
ナ9に入射した電波の受信電力の強度を比較して、2素
子アレーアンテナ9の受信電力がセクタービームアンテ
ナ8の受信電力より大きい場合は通信領域7の外にET
C車3bが進行し、通信領域7の中に非ETC車3aが
通過中であることを判別するためである。
【0024】また、非ETC車3aが通信領域7を通過
中に隣の通路4をETC車3bが進入してきた場合、隣
の車線のETC車3bに搭載した車載機15と情報の授
受を誤って行う可能性がある。そこで、通信領域7を照
射するセクタービームアンテナ8に入射した電波の受信
電力の強度と通信領域11を受信領域とする2素子アレ
ーアンテナ9に入射した電波の受信電力の強度を比較し
て、2素子アレーアンテナ9の受信電力がセクタービー
ムアンテナ8の受信電力より大きい場合は、同様に、通
信領域7の外にETC車3bが進行し、通信領域7の中
に非ETC車3aが通過中であることを判別するためで
ある。
【0025】図2は通信領域7内と通信領域外である電
波漏洩領域14からの所望の信号と不要な信号をそれぞ
れ受信し、それらの受信信号AとBを比較して通信領域
内の信号Aのみ抽出する本発明の受信系ブロック図であ
る。図において、通信領域7からの情報授受のための信
号は、受信信号Aとしてセクタービームアンテナ8と受
信機Aを経由して出力され、一方、電波漏洩領域14で
ある通信領域11からの情報授受のための信号は、受信
信号Bとして2素子アレーアンテナ9と受信機Bを経由
して出力される。出力された受信信号AとBは、比較器
で大小判別され通信領域7の受信信号Aが通信領域11
の受信信号Bより大きい場合のみ料金収受制御装置へ出
力され、通信領域7にETC車3bが存在すると判別さ
れ、料金収受を行うための情報の授受が行われる。
【0026】図3はセクタービームアンテナ8と2素子
アレーアンテナ9へそれぞれ入力される受信電力を示す
計算例であり、セクタービームアンテナ8からの受信信
号Aと2素子アレーアンテナ9からの受信信号Bを比較
し、受信信号Aが受信信号Bより大きい場合の範囲を通
信領域とすることで、通信領域内と通信領域外を判定で
きる。ここで、受信信号Aと受信信号Bのレベル差は、
セクタービームアンテナ8と2素子アレーアンテナ9の
アンテナ特性によって決定される。
【0027】続いてこの発明の有効性を実測例を用いて
説明する。図4に周波数が5.8GHzにおける等価等
方放射電力(E.I.R.P.;Equivalent
Isotropically Radiated P
ower)が13dBmである車載機15からの送信電
力を受信した場合のセクタービームアンテナ8の受信電
力を示す。通信領域7の範囲は、車幅方向が−1.5m
から1.5mの範囲と車両進行方向が0mから−4mの
範囲で囲われた領域である。
【0028】同様に、周波数が5.8GHzにおける等
価等方放射電力が13dBmである車載機15からの送
信電力を受信した場合の2素子アレーアンテナ9の受信
電力を図5に示す。通信領域11の範囲は、通信領域7
より広い領域である。例えば、車幅方向が−3mから3
mの範囲と車両進行方向が10mから−10mの範囲で
囲われた領域とする。
【0029】図2に示したこの発明を用いて図4のセク
タービームアンテナ8の受信電力と図5の2素子アレー
アンテナ9の受信電力を比較してセクタービームアンテ
ナ8の受信信号Aのみを出力すると図6に示す通信領域
7を得られ、通信領域7を特定しその中のETC車3b
のみと通信を行うことが可能であることがわかる。
【0030】ここでは、電波漏洩を極力低減させたセク
タービームアンテナ8を用いる例を示したが、所望の通
信領域を確保するために2素子アレーアンテナ9よりア
ンテナ利得が高ければビーム幅、放射パターン形状につ
いては任意であり、コセカント2乗ビーム、コニカルビ
ーム、楕円ビーム、双方性ビーム他等のビーム形状につ
いてもこの発明は有効である。また、セクタービームア
ンテナ8と2素子アレーアンテナ9のアンテナ素子とし
てはマイクロストリップアンテナ、ダイポール、ヘリカ
ル、スロット他等の素子を用いてもこの発明は有効であ
る。さらに、セクタービームアンテナ8と2素子アレー
アンテナ9の偏波は円偏波、直線偏波でもこの発明は有
効である。なお、2素子アレーアンテナ9は、図5に示
したアンテナ特性を得られれば良いため素子数はこの発
明には依存しないことは言うまでもない。
【0031】実施の形態2. 図7は通信領域7内と通信領域外である電波漏洩領域1
4からの所望の信号と不要な信号をそれぞれ受信し、そ
れらの受信信号を比較して通信領域内の信号のみ抽出す
るこの発明の実施の形態2を示す受信系ブロック図であ
る。図において、通信領域7からの情報授受のための信
号は、受信信号Aとしてセクタービームアンテナ8と受
信機Aを経由して出力され、一方、電波漏洩領域14で
ある通信領域11からの情報授受のための信号は、受信
信号Bとして2素子アレーアンテナ9と受信機Bを経由
して出力される。出力された受信信号AとBは、比較器
で大小判別され通信領域7の受信信号Aが通信領域11
の受信信号Bより大きい場合のみ出力され、かつ、受信
機Aの受信可能な受信レベルを規定するスレッショルド
レベルを設定し、そのスレッショルドレベルより大きい
レベルの受信信号の場合のみ最終的に料金収受制御装置
へ出力され、通信領域7にETC車3bが存在すると判
別され、料金収受を行うための情報の授受が行われる。
【0032】図7に示したこの発明を用いて図4のセク
タービームアンテナ8の受信電力と図5の2素子アレー
アンテナ9の受信電力を比較してセクタービームアンテ
ナ8の受信信号Aのみを出力し、かつ、受信機の受信可
能な受信レベルを規定するスレッショルドレベルを−7
5dBとすると図8に示す通信領域7を得られ、通信領
域を特定しその中のETC車3bのみと通信を行うこと
が可能であることがわかる。
【0033】実施の形態3. 図9は通信領域7内と通信領域外である電波漏洩領域1
4からの所望の信号と不要な信号をそれぞれ受信し、そ
れらの受信信号を比較して通信領域内の信号のみ抽出す
るこの発明の実施の形態3を示す受信系ブロック図であ
る。図において、通信領域7からの情報授受のための信
号は、受信信号Aとしてセクタービームアンテナ8と受
信機Aを経由して出力され、一方、電波漏洩領域14で
ある通信領域11からの情報授受のための信号は、受信
信号Bとして2素子アレーアンテナ9と受信機Bを経由
して出力される。ここで、図3の計算例に示したセクタ
ービームアンテナ8の受信電力と2素子アレーアンテナ
9の受信電力の交点を上下させることで、通信領域を大
きく、又は、小さくして所望の通信領域を得られるよう
に可変減衰器を用いて2素子アレーアンテナ9の受信信
号Bを可変して受信信号B’で出力し、出力された受信
信号AとB’は、比較器で大小判別され通信領域7の受
信信号Aが通信領域11の受信信号B’より大きい場合
のみ最終的に料金収受制御装置へ出力され、通信領域7
にETC車3bが存在すると判別され、料金収受を行う
ための情報の授受が行われる。
【0034】図9に示したこの発明を用いて図4のセク
タービームアンテナ8の受信電力と図5の2素子アレー
アンテナ9の可変した受信電力を比較してセクタービー
ムアンテナ8の受信信号Aのみを出力すると図6に示す
通信領域7を得られ、通信領域を特定しその中のETC
車3bのみと通信を行うことが可能であることがわか
る。
【0035】実施の形態4. 図10は通信領域7内と通信領域外である電波漏洩領域
14からの所望の信号と不要な信号をそれぞれ受信し、
それらの受信信号を比較して通信領域内の信号のみ抽出
するこの発明の実施の形態4を示す受信系ブロック図で
ある。図において、通信領域7からの情報授受のための
信号は、受信信号Aとしてセクタービームアンテナ8と
受信機Aを経由して出力され、一方、電波漏洩領域14
である通信領域11からの情報授受のための信号は、受
信信号Bとして2素子アレーアンテナ9と受信機Bを経
由して出力される。ここで、図3の計算例に示したセク
タービームアンテナ8の受信電力と2素子アレーアンテ
ナ9の受信電力の交点を上下させることで、通信領域を
大きく、又は、小さくして所望の通信領域を得られるよ
うに可変減衰器を用いてブロードビームアンテナ9の受
信信号Bを可変して受信信号B’で出力し、出力された
受信信号AとB’は、比較器で大小判別され通信領域7
の受信信号Aが通信領域11の受信信号B’より大きい
場合のみ出力され、かつ、受信機Aの受信可能な受信レ
ベルを規定するスレッショルドレベルを設定し、そのス
レッショルドレベルより大きいレベルの受信信号の場合
のみ最終的に料金収受制御装置へ出力され、通信領域7
にETC車3bが存在すると判別され、料金収受を行う
ための情報の授受が行われる。
【0036】図10に示したこの発明を用いて図4のセ
クタービームアンテナ8の受信電力と図5の2素子アレ
ーアンテナ9の受信電力を比較してセクタービームアン
テナ8の受信信号Aのみを出力し、かつ、受信機Aの受
信可能な受信レベルを規定するスレッショルドレベルを
−75dBとすると図8に示す通信領域7を得られ、通
信領域を特定しその中のETC車3bのみと通信を行う
ことが可能であることがわかる。
【0037】実施の形態5.図11は通信領域7内と通
信領域外である電波漏洩領域14からの所望の信号と不
要な信号をそれぞれ受信し、それらの受信信号を比較し
て通信領域内の信号のみ抽出するこの発明の実施の形態
5を示す受信系ブロック図である。図において、通信領
域7からの情報授受のための信号は、受信信号Aとして
セクタービームアンテナ8と受信機Aを経由して出力さ
れ、一方、電波漏洩領域14である通信領域11からの
情報授受のための信号は、受信信号Bとして2素子アレ
ーアンテナ9と受信機Bと符号反転器を経由して受信信
号−Bとして出力し、さらに、加算器で受信信号Aと受
信信号−Bを加算し、その結果が0より大きい場合の受
信信号(A+(−B))のみ最終的に料金収受制御装置
へ出力され、通信領域7にETC車3bが存在すると判
別され、料金収受を行うための情報の授受が行われる。
【0038】図11に示したこの発明を用いて図4のセ
クタービームアンテナ8の受信電力と図5の2素子アレ
ーアンテナ9の可変した受信電力を比較してセクタービ
ームアンテナ8の受信信号Aのみを出力すると図6に示
す通信領域7を得られ、通信領域を特定しその中のET
C車3bのみと通信を行うことが可能であることがわか
る。
【0039】実施の形態6. 図12は通信領域7内と通信領域外である電波漏洩領域
14からの所望の信号と不要な信号をそれぞれ受信し、
それらの受信信号を比較して通信領域内の信号のみ抽出
するこの発明の実施の形態6を示す受信系ブロック図で
ある。図において、通信領域7からの情報授受のための
信号は、受信信号Aとしてセクタービームアンテナ8と
受信機Aを経由して出力され、一方、電波漏洩領域14
である通信領域11からの情報授受のための信号は、受
信信号Bとして2素子アレーアンテナ9と受信機Bと符
号反転器を経由して受信信号−Bとして出力し、さら
に、加算器で受信信号Aと受信信号−Bを加算し、その
結果が0より大きい場合の受信信号(A+(−B))を
出力し、かつ、受信機Aの受信可能な受信レベルを規定
するスレッショルドレベルを設定し、そのスレッショル
ドレベルより大きいレベルの受信信号の場合のみ最終的
に料金収受制御装置へ出力され、通信領域7にETC車
3bが存在すると判別され、料金収受を行うための情報
の授受が行われる。
【0040】図12に示したこの発明を用いて図4のセ
クタービームアンテナ8の受信電力と図5の2素子アレ
ーアンテナ9の可変した受信電力を比較してセクタービ
ームアンテナ8の受信信号Aのみを出力し、かつ、受信
機の受信可能な受信レベルを規定するスレッショルドレ
ベルを−75dBとすると図8に示す通信領域7を得ら
れ、通信領域を特定しその中のETC車3bのみと通信
を行うことが可能であることがわかる。
【0041】実施の形態7. 図13は通信領域7内と通信領域外である電波漏洩領域
14からの所望の信号と不要な信号をそれぞれ受信し、
それらの受信信号を比較して通信領域内の信号のみ抽出
するこの発明の実施の形態7を示す受信系ブロック図で
ある。図において、通信領域7からの情報授受のための
信号は、受信信号Aとしてセクタービームアンテナ8と
受信機Aを経由して出力され、一方、電波漏洩領域14
である通信領域11からの情報授受のための信号は、受
信信号Bとして2素子アレーアンテナ9と受信機Bを経
由して出力される。ここで、図3の計算例に示したセク
タービームアンテナ8の受信電力と2素子アレーアンテ
ナ9の受信電力の交点を上下させることで、通信領域を
大きく、又は、小さくして所望の通信領域を得られるよ
うに可変減衰器を用いて2素子アレーアンテナ9の受信
信号Bを可変して受信信号B’で出力し、符号反転器を
経由して受信信号−B’として出力し、さらに、加算器
で受信信号Aと受信信号−B’を加算し、その結果が0
より大きい場合の受信信号(A+(−B’))のみ最終
的に料金収受制御装置へ出力され、通信領域7にETC
車3bが存在すると判別され、料金収受を行うための情
報の授受が行われる。
【0042】図13に示したこの発明を用いて図4のセ
クタービームアンテナ8の受信電力と図5の2素子アレ
ーアンテナ9の可変した受信電力を比較してセクタービ
ームアンテナ8の受信信号Aのみを出力すると図6に示
す通信領域7を得られ、通信領域を特定しその中のET
C車3bのみと通信を行うことが可能であることがわか
る。
【0043】実施の形態8. 図14は通信領域7内と通信領域外である電波漏洩領域
14からの所望の信号と不要な信号をそれぞれ受信し、
それらの受信信号を比較して通信領域内の信号のみ抽出
するこの発明の実施の形態8を示す受信系ブロック図で
ある。図において、通信領域7からの情報授受のための
信号は、受信信号Aとしてセクタービームアンテナ8と
受信機Aを経由して出力され、一方、電波漏洩領域14
である通信領域11からの情報授受のための信号は、受
信信号Bとして2素子アレーアンテナ9と受信機Bを経
由して出力される。ここで、図3の計算例に示したセク
タービームアンテナ8の受信電力と2素子アレーアンテ
ナ9の受信電力の交点を上下させることで、通信領域を
大きく、又は、小さくして所望の通信領域を得られるよ
うに可変減衰器を用いて2素子アレーアンテナ9の受信
信号Bを可変して受信信号B’で出力し、符号反転器を
経由して受信信号−B’として出力し、さらに、加算器
で受信信号Aと受信信号−B’を加算し、その結果が0
より大きい場合の受信信号(A+(−B’))として出
力し、かつ、受信機の受信可能な受信レベルを規定す
るスレッショルドレベルを設定し、そのスレッショルド
レベルより大きいレベルの受信信号の場合のみ最終的に
料金収受制御装置へ出力され、通信領域7にETC車3
bが存在すると判別され、料金収受を行うための情報の
授受が行われる。
【0044】図13に示したこの発明を用いて図4のセ
クタービームアンテナ8の受信電力と図5の2素子アレ
ーアンテナ9の可変した受信電力を比較してセクタービ
ームアンテナ8の受信信号Aのみを出力し、かつ、受信
機の受信可能な受信レベルを規定するスレッショルドレ
ベルを−75dBとすると図8に示す通信領域7を得ら
れ、通信領域を特定しその中のETC車3bのみと通信
を行うことが可能であることがわかる。
【0045】
【発明の効果】第1の発明によれば、所望の通信領域か
らの電波を受信するセクタービームアンテナ8の受信信
号Aとセクタービームアンテナ8のアンテナ特性と交差
し、かつ、料金所に設置される機器や料金所を通過する
車両によって生じる周囲電波環境の変化が生じても上記
アンテナ特性と交差する位置が変動しないように2素子
のアンテナで構成してその2素子のアンテナの位相を1
80゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成した
2素子アレーアンテナ9の受信信号Bを比較し、所望の
通信領域からの受信信号である受信信号Aが大きい場合
のみ受信信号Aを出力することで、所望の通信領域に存
在するETC車両のみと通信することができる効果があ
る。
【0046】また、第2の発明によれば、所望の通信領
域からの電波を受信するセクタービームアンテナ8の受
信信号Aとセクタービームアンテナ8のアンテナ特性と
交差し、かつ、料金所に設置される機器や料金所を通過
する車両によって生じる周囲電波環境の変化が生じても
上記アンテナ特性と交差する位置が変動しないように2
素子のアンテナで構成してその2素子のアンテナの位相
を180゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成
した2素子アレーアンテナ9の受信信号Bを比較し、所
望の通信領域からの受信信号である受信信号Aが大く、
かつ、受信機の受信可能な受信レベルを規定するスレッ
ショルドレベルを設定し、そのスレッショルドレベルよ
り大きい場合のみ受信信号Aを出力することで、所望の
通信領域に存在するETC車両のみと通信することがで
きる効果がある。
【0047】また、第3の発明によれば、所望の通信領
域からの電波を受信するセクタービームアンテナ8の受
信信号Aとセクタービームアンテナ8のアンテナ特性と
交差し、かつ、料金所に設置される機器や料金所を通過
する車両によって生じる周囲電波環境の変化が生じても
上記アンテナ特性と交差する位置が変動しないように2
素子のアンテナで構成してその2素子のアンテナの位相
を180゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成
した2素子アレーアンテナ9の受信レベルを可変した受
信信号B’を比較し、所望の通信領域からの受信信号で
ある受信信号Aを出力することで、所望の通信領域に存
在するETC車両のみと通信することができる効果があ
る。
【0048】また、第4の発明によれば、所望の通信領
域からの電波を受信するセクタービームアンテナ8の受
信信号Aとセクタービームアンテナ8のアンテナ特性と
交差し、かつ、料金所に設置される機器や料金所を通過
する車両によって生じる周囲電波環境の変化が生じても
上記アンテナ特性と交差する位置が変動しないように2
素子のアンテナで構成してその2素子のアンテナの位相
を180゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成
した2素子アレーアンテナ9の受信レベルを可変した受
信信号B’を比較し、所望の通信領域からの受信信号で
ある受信信号Aが大く、かつ、受信機の受信可能な受信
レベルを規定するスレッショルドレベルを設定し、その
スレッショルドレベルより大きい場合のみ受信信号Aを
出力することで、所望の通信領域に存在するETC車両
のみと通信することができる効果がある。
【0049】また、第5の発明によれば、所望の通信領
域からの電波を受信するセクタービームアンテナ8の受
信信号Aとセクタービームアンテナ8のアンテナ特性と
交差し、かつ、料金所に設置される機器や料金所を通過
する車両によって生じる周囲電波環境の変化が生じても
上記アンテナ特性と交差する位置が変動しないように2
素子のアンテナで構成してその2素子のアンテナの位相
を180゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成
した2素子アレーアンテナ9の受信信号Bの符号を反転
した受信信号−Bを加算し、その結果が0より大きい場
合の受信信号(A+(−B))を出力することで、所望
の通信領域に存在するETC車両のみと通信することが
できる効果がある。
【0050】また、第6の発明によれば、所望の通信領
域からの電波を受信するセクタービームアンテナ8の受
信信号Aとセクタービームアンテナ8のアンテナ特性と
交差し、かつ、料金所に設置される機器や料金所を通過
する車両によって生じる周囲電波環境の変化が生じても
上記アンテナ特性と交差する位置が変動しないように2
素子のアンテナで構成してその2素子のアンテナの位相
を180゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成
した2素子アレーアンテナ9の受信信号Bの符号を反転
した受信信号−Bを加算し、その結果が0より大きい場
合の受信信号(A+(−B))を出力し、かつ、受信機
の受信可能な受信レベルを規定するスレッショルドレベ
ルを設定し、そのスレッショルドレベルより大きい場合
のみ受信信号Aを出力することで、所望の通信領域に存
在するETC車両のみと通信することができる効果があ
る。
【0051】また、第7の発明によれば、所望の通信領
域からの電波を受信するセクタービームアンテナ8の受
信信号Aとセクタービームアンテナ8のアンテナ特性と
交差し、かつ、料金所に設置される機器や料金所を通過
する車両によって生じる周囲電波環境の変化が生じても
上記アンテナ特性と交差する位置が変動しないように2
素子のアンテナで構成してその2素子のアンテナの位相
を180゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成
した2素子アレーアンテナ9の受信レベルを可変した受
信信号B’の符号を反転した受信信号−B’を加算し、
その結果が0より大きい場合の受信信号(A+(−
B’))を出力することで、所望の通信領域に存在する
ETC車両のみと通信することができる効果がある。
【0052】また、第8の発明によれば、所望の通信領
域からの電波を受信するセクタービームアンテナ8の受
信信号Aとセクタービームアンテナ8のアンテナ特性と
交差し、かつ、料金所に設置される機器や料金所を通過
する車両によって生じる周囲電波環境の変化が生じても
上記アンテナ特性と交差する位置が変動しないように2
素子のアンテナで構成してその2素子のアンテナの位相
を180゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成
した2素子アレーアンテナ9の受信レベルを可変した受
信信号B’の符号を反転した受信信号−B’を加算し、
その結果が0より大きい場合の受信信号(A+(−
B’))を出力し、かつ、受信機の受信可能な受信レベ
ルを規定するスレッショルドレベルを設定し、そのスレ
ッショルドレベルより大きい場合のみ受信信号Aを出力
することで、所望の通信領域に存在するETC車両のみ
と通信することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態1を示す図である。
【図2】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態1を説明するための受信系ブロック
図である。
【図3】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態1を説明するためのセクタービーム
アンテナとブロードビームアンテナの受信電力を示す計
算例である。
【図4】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態1を説明するためのセクタービーム
アンテナの受信電力の実測値である。
【図5】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態1を説明するためのブロードビーム
アンテナの受信電力の実測値である。
【図6】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態1を実施した通信領域の実測値であ
る。
【図7】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態2を説明するための受信系ブロック
図である。
【図8】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態2を実施した通信領域の実測値であ
る。
【図9】 この発明によるノンストップ自動料金収受シ
ステムの実施の形態3を説明するための受信系ブロック
図である。
【図10】 この発明によるノンストップ自動料金収受
システムの実施の形態4を説明するための受信系ブロッ
ク図である。
【図11】 この発明によるノンストップ自動料金収受
システムの実施の形態5を説明するための受信系ブロッ
ク図である。
【図12】 この発明によるノンストップ自動料金収受
システムの実施の形態6を説明するための受信系ブロッ
ク図である。
【図13】 この発明によるノンストップ自動料金収受
システムの実施の形態7を説明するための受信系ブロッ
ク図である。
【図14】 この発明によるノンストップ自動料金収受
システムの実施の形態8を説明するための受信系ブロッ
ク図である。
【図15】 従来のノンストップ自動料金収受システム
で生じている通信領域と電波漏洩領域を説明するための
図である。
【図16】 従来のノンストップ自動料金収受システム
で生じている周囲電波環境の影響による通信領域の変動
と電界強度の変動を説明するための図である。
【図17】 従来のノンストップ自動料金収受システム
で生じている通信領域から漏れた電波漏洩領域でETC
車両と誤って通信の授受する場合を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 料金所、2 通路分離帯、3 車、3a 非ETC
車、3b ETC車、4 通路、5 支持柱、6 セク
タービームアンテナのビーム、7 通信領域、8 セク
タービームアンテナ、9 2素子アレーアンテナ、10
2素子アレーアンテナのビーム、11 2素子アレー
アンテナの通信領域、12 料金所進入車両センサ、1
2a 料金所進入とセクタービームアンテナと2素子ア
レーアンテナ送信用車両センサ、12b 料金所進入と
セクタービームアンテナと2素子アレーアンテナ送信用
車両センサ、13 通信領域通過判定車両センサ、13
a通信領域通過判定とセクタービームアンテナと2素子
アレーアンテナ送信停止用車両センサ、13b 通信領
域通過判定とセクタービームアンテナと2素子アレーア
ンテナ送信停止用車両センサ、14 電波漏洩領域、1
5 車載機、16車種判別装置、17 通行券発券機
器。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速道路や有料道路の料金所と自動料金
    収受機能を有する車載機を搭載した車両との間で情報の
    授受を行うために料金所に設けた送受信アンテナの通信
    領域内に、車両の進行方向手前から夫々第1、第2の車
    両検出用センサを所望の通信領域の大きさとなるように
    所定の間隔で配置し、上記料金所に向かって走行してき
    た車両の先端部が上記第1の車両検出用センサによって
    検出されたら、料金所に設けられた上記送受信アンテナ
    と上記車両間で情報の授受を開始し、上記第2の車両検
    出用センサで上記車両の先端部が検出されたら、上記車
    両情報の授受を停止させるノンストップ自動料金収受シ
    ステムにおいて、 上記第1の車両検出用センサと上記第2の車両検出用セ
    ンサの間からの電波を受信するセクタービームアンテナ
    と、このセクタービームンテナのアンテナ特性と交差
    し、かつ、上記料金所に設置される機器や上記料金所を
    通過する上記車両によって上記セクタービームアンテナ
    の受信信号のレベルが変動する電波環境の変化が生じて
    も所望の通信領域端で上記セクタービームアンテナのア
    ンテナ特性と交差する位置が変動しないように2素子の
    アンテナで構成し、かつ、この2素子のアンテナの位相
    を180゜反転させて差パターンのアンテナ特性を生成
    した2素子アレーアンテナとから構成され、 上記セクタービームアンテナ用のセクタービームアンテ
    ナ用送受信機能、および上記2素子アレーアンテナ用の
    2素子アレーアンテナ用受信機能とを有し、 上記セクタービームアンテナと上記2素子アレーアンテ
    ナの夫々の受信信号を比較して、上記2素子アレーアン
    テナの受信信号より、上記セクタービームアンテナの受
    信信号が大きい場合に、上記セクタービームアンテナの
    受信信号を出力することにより、上記電波環境の変化が
    生じても上記セクタービームアンテナと上記2素子アレ
    ーアンテナの受信信号の交差する位置が変動せず、所望
    の通信領域の精度を得られる、 ことを特徴とするノンストップ自動料金収受システム。
  2. 【請求項2】 上記セクタービームアンテナと上記2素
    子アレーアンテナの夫々の受信信号を比較して、上記2
    素子アレーアンテナの受信信号より、上記セクタービー
    ムアンテナの受信信号が大きい場合に、その受信信号を
    出力するよう にし、さらに、上記セクタービームアンテ
    ナの受信信号を受信するセクタービームアンテナ用受信
    機を備え、このセクタービームアンテナ用受信機が受信
    可能な予め設定される受信レベルより大きい場合に、上
    記セクタービームアンテナの受信信号を出力するように
    した、 ことを特徴とする請求項1記載のノンストップ自動料金
    収受システム。
  3. 【請求項3】 上記2素子アレーアンテナの受信信号出
    力レベルを任意に可変する可変減衰器を介して出力した
    受信信号と、上記セクタービームアンテナの受信信号を
    比較して、上記2素子アレーアンテナの受信信号より上
    記セクタービームアンテナの受信信号が大きい場合に、
    上記セクタービームアンテナの受信信号を出力するよう
    にした、 ことを特徴とする請求項1記載のノンストップ自動料金
    収受システム。
  4. 【請求項4】 上記2素子アレーアンテナの受信信号出
    力レベルを任意に可変する可変減衰器を介して出力した
    受信信号と、上記セクタービームアンテナの受信信号を
    比較して、上記2素子アレーアンテナの受信信号より上
    記セクタービームアンテナの受信信号が大きい場合に、
    上記セクタービームアンテナの受信信号を出力するよう
    にし、さらに、上記セクタービームアンテナの受信信号
    を受信するセクタービームアンテナ用受信機を備え、こ
    のセクタービームアンテナ用受信機が受信可能な予め設
    定される受信レベルより大きい場合に、上記セクタービ
    ームアンテナの受信信号を出力するようにした、 ことを特徴とする請求項1記載のノンストップ自動料金
    収受システム。
  5. 【請求項5】 上記2素子アレーアンテナの受信信号を
    符号反転して加算して出力した受信信号と、上記セクタ
    ービームアンテナの受信信号を加算して出力し、上記演
    算結果が0より大きい場合、上記セクタービームアンテ
    ナの受信信号を出力するようにした、 ことを特徴とする請求項1記載のノンストップ自動料金
    収受システム。
  6. 【請求項6】 上記2素子アレーアンテナの受信信号を
    符号反転して加算して出力した受信信号と、上記セクタ
    ービームアンテナの受信信号を加算して出力し、上記演
    算結果が0より大きい場合に上記セクタービームアンテ
    ナの受信信号を出力するようにし、さらに、上記セクタ
    ービームアンテナの受信信号を受信す るセクタービーム
    アンテナ用受信機を備え、このセクタービームアンテナ
    用受信機が受信可能な予め設定される受信レベルより大
    きい場合に、上記セクタービームアンテナの受信信号を
    出力するようにした、 ことを特徴とする請求項1記載のノンストップ自動料金
    収受システム。
  7. 【請求項7】 上記2素子アレーアンテナの受信信号を
    任意に可変する可変減衰器を介して出力した受信信号の
    符号を反転し、セクタービームアンテナ用送受信機から
    の受信信号と加算して出力し、上記演算結果が0より大
    きい場合、上記セクタービームアンテナの受信信号を出
    力するようにした、 ことを特徴とする請求項1記載のノンストップ自動料金
    収受システム。
  8. 【請求項8】 上記2素子アレーアンテナの受信信号を
    任意に可変する可変減衰器を介して出力した受信信号の
    符号を反転し、上記セクタービームアンテナの受信信号
    を受信するセクタービームアンテナ用受信機を備え、こ
    のセクタービームアンテナ用受信機からの受信信号と加
    算して出力し、上記演算結果が0より大きい場合、上記
    セクタービームアンテナの受信信号を出力するように
    し、さらに、上記セクタービームアンテナ用受信機が受
    信可能な予め設定される受信レベルより大きい場合に、
    上記セクタービームアンテナの受信信号を出力するよう
    にした、 ことを特徴とする請求項1記載のノンストップ自動料金
    収受システム。
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