JP3435933B2 - 電子写真用キャリア及び帯電付与部材 - Google Patents

電子写真用キャリア及び帯電付与部材

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JP3435933B2
JP3435933B2 JP26690495A JP26690495A JP3435933B2 JP 3435933 B2 JP3435933 B2 JP 3435933B2 JP 26690495 A JP26690495 A JP 26690495A JP 26690495 A JP26690495 A JP 26690495A JP 3435933 B2 JP3435933 B2 JP 3435933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法等により形成される静電荷像を二成分現像剤によ
り現像する際に用いられる電子写真用キャリア及び電子
写真用帯電付与部材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法など静電荷像を経て画像情報
を可視化する方法は、現在様々の分野で利用されてい
る。電子写真法においては、帯電、露光工程により感光
体上に静電潜像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜
像を現像し、転写、定着工程を経て可視化される。ここ
で用いる現像剤は、トナーやキャリアからなる二成分現
像剤と、磁性トナーなどのようにトナー単独で用いる一
成分現像剤とがあるが、二成分現像剤は、キャリアが現
像剤の攪拌・搬送・帯電などの機能を分担し、現像剤と
して機能分離されているため、制御性がよいなどの特徴
があり、現在広く用いられている。特に、樹脂被覆を施
したキャリアを用いる現像剤は、帯電制御性が優れ、環
境依存性、経時安定性の改善が比較的容易である。ま
た、現像方法としては、古くはカスケード法などが用い
られていたが、現在は現像剤搬送担体として磁気ロール
を用いる磁気ブラシ法が主流である。また一成分現像に
おいても、現像ロール、トナー供給ロール、帯電ブレー
ド等に特定の樹脂や帯電制御剤を含有させて画質向上、
維持性向上を行っている。
【0003】二成分現像剤を用いる磁気ブラシ法には、
現像剤の帯電劣化による画像濃度の低下、著しい背景部
の汚れの発生、画像へのキャリアの付着による画像荒れ
及びキャリアの消費、さらには画像濃度ムラの発生など
の問題がある。現像剤の帯電劣化は、キャリアコート層
へのトナー成分の固着又はコート材の剥がれなどにより
発生しやすい。特に、コート層が不均一のときには、湿
度、温度などの環境変動時、トナー追加時、又は、高ト
ナー濃度時に背景部汚れ等を発生する傾向がある。
【0004】これら帯電劣化を防止するため、被覆樹脂
の硬度を上げて剥がれにくくしたり、被覆樹脂の表面の
エネルギーを下げることにより、キャリアコート層への
トナー成分の固着を防止したり、あるいは、それらを併
用し帯電劣化を防止する努力がなされている。例えば、
特開平2−187771号公報、特開平3−20806
0号公報、特開平4−70849号公報、特開平5−1
81320号公報等においては、ポリオレフィン系樹脂
でコートしたキャリアが、また、特開昭58−1849
51号公報等では、シリコーン樹脂でコートしたキャリ
アが提案されている。確かに、ポリオレフィン樹脂やシ
リコーン樹脂でコートしたキャリアは、キャリア表面層
へのトナー成分の固着防止には効果があるが、樹脂と芯
材との密着性が悪く、現像機内の攪拌によるストレスや
トナーとの衝突等により、コート剤が容易に剥がれる等
の問題が発生する。
【0005】また、帯電性についても、ポリオレフィン
樹脂やシリコーン樹脂コートだけではトナーに負極性を
帯電付与することは難しい。そこで、これらの欠点を補
うために、特開平5−224466号公報では、シリコ
ーン変性アクリル樹脂でコートしたキャリアが提案され
ている。このキャリアは、シリコーン樹脂コートキャリ
アと比較して、芯材との密着性やトナーへの負極性帯電
付与については改善されるが、シリコーン変性アクリル
樹脂は、高温高湿下における帯電付与能力が不十分であ
り、環境依存性の大きいキャリアになるという問題点が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解消し、キャリアや帯電付与部材へのトナー成分
の付着やコート層の剥がれを防止して帯電性変化を抑制
し、画質維持性を改善し、温度、湿度等の環境の変化
によるトナーの帯電性変化を抑制して濃度再現性の悪化
を防止し、トナー追加時の背景部汚れを防止するとと
もに、現像剤、帯電付与部材の寿命を延長し、キャリ
ア付着を防止して安定した高画質を確保するとともに、
キャリアの消費を抑制し、黒ベタ及び細線再現性に優
れた画質を提供できる静電荷像現像用キャリア及びその
製造方法、並びに、帯電付与部材を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、主鎖にアクリル
アミド系化合物を含有させ、キャリア表面にアミド部分
を存在させることにより、アミド部分の正帯電性を活用
してトナーの負帯電付与能力を改善し、かつ、側鎖にシ
リコーンを含有させることにより、疎水性を確保して環
境変化、特に、高温高湿下における帯電能力を確保し、
環境依存性の少ないキャリア及び帯電付与部材の提供を
可能にした。
【0008】(1)核体粒子上に樹脂を被覆してなる電
子写真用キャリアにおいて、該樹脂が、主鎖にアクリル
アミド系化合物を単量体成分として含有し、かつ側鎖に
シリコーンを含有し、該側鎖のシリコーンは化1から形
成される重合体であって、前記アクリルアミド系化合物
が共重合体全体の0.5〜60重量%、および化1が共
重合体全体の5〜90重量%であることを特徴とする電
子写真用キャリア。
【0009】(2)核体粒子上に樹脂を被覆してなる電
子写真用帯電付与部材において、該樹脂が、主鎖にアク
リルアミド系化合物を単量体成分として含有し、かつ側
鎖にシリコーンを含有し、該側鎖のシリコーンは化2か
ら形成される重合体であって、前記アクリルアミド系化
合物が共重合体全体の0.5〜60重量%、および化2
が共重合体全体の5〜90重量%であることを特徴とす
る電子写真用帯電付与部材。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の被覆用樹脂の主鎖を構成
するアクリルアミド系化合物とは、N−メチロールアク
リルアミド、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、
N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸等を挙げることができるが、これに
限定されるものではない。
【0011】本発明の被覆用樹脂の側鎖にシリコーンを
含有させる共重合成分としては、下記〔化3〕で表され
るオルガノポリシロキサンを用いて、シリコーン変性ア
クリル樹脂を形成するか、芯材との密着性をより高める
ために、下記〔化4〕で表される加水分解性シリル基含
有(メタ)アクリル化合物を併用し、上記〔化3〕のオ
ルガノポリシロキサンと共重合させることもできる。
化3〕のmは、シリコーンの特性を付与するために、
2以上であることが好ましく、かつ、コート層表面のべ
たつきを抑えるためには、90以下であることが好まし
い。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】本発明の被覆用樹脂は、アクリルアミド系
化合物と、側鎖にシリコーンを含有させる共重合成分に
加えて、スチレン、アクリル酸アルキルエステル、メタ
クリル酸アルキルエステル等の第3の共重合成分を配合
して共重合させて樹脂を構成することができる。
【0015】第3の共重合成分を具体的に挙げると、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、メタ
クリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル等のモノカルボン酸エステル類;スチ
レン、α−メチルスチレン、クロルスチレン等のスチレ
ン類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、
ビニルイソブチルエーテル、ビニルシクロヘキシルエー
テル等のビニルエーテル類;塩化ビニル、臭化ビニル、
プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、酢酸ビニル、安息香
酸ビニル等のビニルエステル類;アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のアクリル酸又はメタクリル酸誘導
体;ビニルナフタレン類、ビニルメチルケトン、ビニル
ヘキシルケトン等のビニルケトン類;N−ビニルピロー
ル、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、
N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物がある。
【0016】本発明の被覆用樹脂を硬化する触媒として
は、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクテー
ト、ジブチル錫ジラウレート、テトライソプロピルチタ
ネート、テトラブチルチタネート、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)アミノ
プロピルトリエトキシシランなどを挙げることができ
る。
【0017】本発明で用いる〔化3〕で表されるオルガ
ノポリシロキサンは、共重合体全体に対して、5〜90
重量%の範囲で添加することが好ましく、10〜40重
量%の範囲とすることが特に好ましい。5重量%未満で
は、シリコーンの特性である、離型性を十分に確保する
ことができず、90重量%を超えると、遊離のシリコー
ンにより、被覆表面にべたつきが生ずるという欠点が生
ずる。
【0018】また、アクリルアミド系化合物の含有量
は、組み合せる共重合成分により異なるが、共重合体全
体の0.5〜60重量%の範囲が好ましく、10〜40
重量%の範囲とすることが特に好ましい。0.5重量%
未満では、帯電付与能力を十分に確保することができ
ず、また、60重量%を超えると、帯電付与能力が過剰
となるので適当でない。
【0019】本発明で使用するキャリア用芯材として
は、通常、フェライト粉又はマグネタイト粉などが使用
され、表面性の制御手段としては、原料粉粒子径と焼成
条件が用いられる。本発明で使用する核体粒子として
は、フェライト粒子、造粒マグネタイトなどほぼ球形の
形状を有し、表面性を制御可能な粒子であれば使用可能
である。通常平均粒径20〜120μm程度のものが使
用される。また、本発明で使用する帯電付与部材として
は、サス、アルミニウム等の金属スリーブ、又は、シリ
コーン、ウレタン、EPDM等の弾性樹脂を帯電付与ブ
レードとして用い、上記被覆用樹脂をコートして用いる
ことができる。
【0020】本発明のキャリアの製造方法は、核体粒子
と該被覆用樹脂をトルエン等の溶媒に分散混合し、加熱
して被覆する。該被覆用樹脂の添加は、常温で処理核体
粒子と混合した後、溶融開始点以上の温度に加熱する
か、又は、核体粒子のみを溶融開始点以上の温度に加熱
した状態で添加することも可能である。製造装置として
は、加熱型ニーダー、加熱型ヘンシェルミキサー、UM
ミキサー、プラネタリーミキサーなどを使用することが
できる。上記方法で被覆された粒子は、そのままキャリ
アとして利用できるが、さらに他の樹脂を溶融被覆する
か、溶剤に溶解した他の樹脂を溶液コート法で被覆し
て、複層キャリアとして用いることも可能である。
【0021】被覆用樹脂の配合量は、キャリアに対して
総量で0.1〜10重量%程度、好ましくは0.5〜7
重量%の範囲が画質、2次障害、帯電性を両立させる上
から適当である。
【0022】本発明のキャリアは、トナーと混合して二
成分現像剤として用いられる。トナー粒子としては、結
着樹脂と着色剤を主要成分として構成される公知のもの
を使用することができる。ここで使用される結着樹脂と
しては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エ
チレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオ
レフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香
酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレ
ン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等
のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキ
シルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケ
トン類などの単独重合体、あるいは共重合体を挙げるこ
とができる。
【0023】特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチ
レン、スチレン・アクリル酸アルキル共重合体、スチレ
ン・メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン・アクリ
ルニトリル共重合体、スチレン・ブタジエン共重合体、
スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等を挙げることができる。また、ポリエス
テル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、
ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等を挙げ
ることができる。
【0024】トナーの着色剤としては、マグネタイト、
フェライト等の磁性粉、カーボンブラック、アニリンブ
ルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマ
リンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロ
ー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、
マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ロ
ーズベンガル、C.I.ビグメント・レッド48:1、C.I.ビグ
メント・レッド12:2、C.I.ビグメント・レッド57:1、C.
I.ビグメント・イエロー97、C.I.ビグメント・イエロー
12、C.I.ビグメント・イエロー15:1、C.I.ビグメント・
ブルー15:3等を代表的なものとして例示することができ
る。
【0025】また、トナーには、必要に応じて帯電制御
剤を添加してもよい。帯電制御剤としては、公知のもの
を使用することができるが、アゾ系金属錯化合物、サリ
チル酸の金属錯化合物、極性基を含有したレジンタイプ
の帯電制御剤を用いることができる。さらに、トナーに
は、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン等
のワックス類をオフセット防止剤として添加してもよ
い。このようなトナー粒子は、磁性材料を内包する磁性
トナー及び磁性材料を含有しない非磁性トナーの双方に
用いることができる。
【0026】トナー粒子の調整方法は、従来の混練、粉
砕、分級法で作成してもよいし、重合法で作成してもよ
い。形状は、不定型又は球形を呈していてもよい。粒子
の大きさは、一般に3〜20μmの平均粒径を有するも
のが使用できる。トナーの粒径は、小径の方が高画質の
傾向にあり、3〜12μm程度、より好ましくは、5〜
10μm程度の平均径を有するトナーが良好である。本
発明のスリーブは、ディッピング法、スプレー法等によ
り、上記被覆用樹脂をコートして製造することができ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、こ
れにより本発明が限定されるものではない。なお、実施
例において「部」は重量部を意味する。
【0028】 (実施例1) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径50μm)1000部 スチレン/N,N−ジメチルアクリルアミド/オルガノポリシロキサン含有 アクリル化合物〔化5〕共重合体(共重合比3:6:1) 30部 トルエン 300部 上記Cu−Znフェライト及びトルエン300部中に分
散させた上記樹脂を、加熱ヒーターを備えた5L小型ニ
ーダー中で、熱媒温度70℃で10分間混合した後、熱
媒温度を110℃に上昇させて30分間減圧加熱し、熱
媒温度200℃・常圧にて30分間攪拌し、その後ヒー
ターを切り、攪拌しながら60分間冷却した。その後、
105μmの篩で篩分を行って実施例1のキャリアを得
た。
【0029】
【化5】
【0030】 (参考例1) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径50μm)1000部 スチレン/N,N−ジメチルアクリルアミド/オルガノポリシロキサン含有 アクリル化合物〔化6〕共重合体(共重合比3:6:1) 30部 トルエン 300部 上記材料を加熱ヒーターを備えた1L小型ニーダー中
で、室温で5分間混合した後、熱媒温度を200℃に上
昇させて40分間攪拌混練した後、ヒーターを切り、攪
拌しながら50分間冷却した。その後、105μmの篩
で篩分を行って参考例1のキャリアを得た。
【0031】
【化6】
【0032】(実施例3) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径5
0μm)1000部にトルエン300部を添加し、加熱
ヒーターを備えた1L小型ニーダー中で、熱媒温度を2
00℃に上昇させて加熱攪拌しながら、スチレン/N,
N−ジメチルアクリルアミド/オルガノポリシロキサン
含有アクリル化合物〔化5〕共重合体(共重合比2:
2:6)30部を添加し、40分間攪拌混練した後、ヒ
ーターを切り、攪拌しながら50分間冷却した。その
後、実施例1と同様の処理を行って実施例3のキャリア
を得た。
【0033】(実施例4) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径5
0μm)1000部にトルエン300部を添加し、加熱
ヒーターを備えた1L小型ニーダー中で、熱媒温度を2
00℃に上昇させて加熱攪拌しながら、スチレン/2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸/オル
ガノポリシロキサン含有アクリル化合物〔化5〕共重合
体(共重合比6:3:1)30部を添加して40分間攪
拌混練した後、ヒーターを切り、攪拌しながら50分間
冷却した。その後、実施例1と同様の処理を行って実施
例4のキャリアを得た。
【0034】 (実施例5) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径50μm)1000部 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸/オルガノポリシロキサ ン含有アクリル化合物〔化5〕共重合体(共重合比2:8) 30部 トルエン 300部 上記材料に実施例1と同様の処理を行って実施例5のキ
ャリアを得た。
【0035】 (実施例6) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径50μm)1000部 加水分解性シリル基含有(メタ)アクリル化合物〔化7〕/N,N−ジメチル アクリルアミド/オルガノポリシロキサン含有アクリル化合物〔化5〕共重 合体(共重合比1:3:6) 30部 トルエン 300部 上記材料に実施例1と同様の処理を行って実施例6のキ
ャリアを得た。
【0036】
【化7】
【0037】 (実施例7) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径50μm)1000部 加水分解性シリル基含有(メタ)アクリル化合物〔化7〕N,N−ジメチルア クリルアミド/オルガノポリシロキサン含有アクリル化合物〔化5〕(共重 合比1:3:6) 30部 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン 3部 トルエン 300部 上記材料に実施例1と同様の処理を行って実施例7のキ
ャリアを得た。
【0038】 (比較例1) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径50μm)1000部 オルガノポリシロキサン含有アクリル化合物〔化5〕 30部 トルエン 300部 上記材料を実施例1と同様の処理を行って比較例1のキ
ャリアを得た。
【0039】 (比較例2) Cu−Znフェライト(パウダーテック製、平均粒径50μm)1000部 常温硬化型シリコーン樹脂(信越化学製 KR255) 30部 トルエン 300部 上記材料を参考例1と同様の処理を行って比較例2のキ
ャリアを得た。
【0040】 (トナー製造例1) 結着樹脂(スチレン・nブチルメタクリレート) 87部 カーボンブラック(キャボット製、BPL) 8部 帯電制御剤(保土谷化学製、TRH) 1部 ポリプロピレンワックス(三洋化成製、660P) 4部 上記材料を用いて混練粉砕法により平均粒径7.5μm
のトナー粒子を得た。このトナー粒子100部とコロイ
ダルシリカ(日本アエロシル社製、R972)1部をヘ
ンシェルミキサーで混合して評価用トナーとした。
【0041】(評価基準) キャリア流動性は、G1が良好、G2がややべたつきが
あるが使用可能、G3がキャリア凝集発生を示す。ソリ
ッド濃度は、1.50以上を◎、1.30〜1.49を
○、1.10〜1.29を△、0.90〜1.09を
×、0.89以下を××で表記する。なお、ソリッド濃
度はX−riteにより測定した。背景部汚れは、G1
が問題なし、G2が極微量のかぶりあり、G3が若干か
ぶりあり、G4はかぶりとダートがあり、G5はかぶり
・ダート共に悪い。コート状態は、G1が剥がれなし、
G2が外添剤汚染が少しあり、G3がコート摩耗が少、
G4はコート摩耗が中、G5はコート摩耗が大である。
【0042】(結果) 実施例1〜7及び比較例1、2で得たキャリアを、トナ
ー濃度5%となるようにトナー製造例1で得たトナーと
混合して評価用現像剤を作製した。これらの現像剤は、
富士ゼロックス製5039改造機を用いて高温高湿下
(30度80%)で画質評価を行い、また、キャリアの
コート状態を電子顕微鏡で観察し、その結果を表1に示
した。実施例のキャリアはいずれも帯電安定性に優れ、
比較例に比べて優位性を示した。
【0043】
【表1】
【0044】(実施例8) 富士ゼロックス社製レーザープリンター4105用現像
ロールスリーブ(ステンレス製)を、スチレン/N,N
−ジメチルアクリルアミド/オルガノポリシロキサン含
有アクリル化合物〔化5〕共重合体(共重合比3:5:
2)30部を溶解したトルエン溶液にディッピングし、
スリーブ上に50g/m2のコートを形成した。
【0045】(実施例9) 実施例8のスチレン/N,N−ジメチルアクリルアミド
/オルガノポリシロキサン含有アクリル化合物〔化5
共重合体(共重合比3:5:2)をN,N−ジメチルア
クリルアミド/オルガノポリシロキサン含有アクリル化
合物〔化5〕共重合体(共重合比1:9)に代えた以外
は、実施例8と同様にして現像スリーブを得た。
【0046】(比較例3) 富士ゼロックス社製レーザープリンター4105用現像
ロールスリーブ(ステンレス製)をそのまま使用した。
【0047】 (トナー製造例2) 結着樹脂(スチレン・nブチルメタクリレート共重合体) 44部 マグネタイト粉(戸田工業製、EPT−1000) 50部 帯電制御剤(保土谷化学製、TRH) 2部 ポリプロピレンワックス(三洋化成製、660P) 4部 上記材料を用いて混練粉砕法により平均粒径9.0μm
のトナー粒子を得た。上記トナー粒子100部と、コロ
イダルシリカ(日本アエロシル社製、R972)0.8
部をヘンシェルミキサーで混合し評価用トナーとした。
【0048】実施例8、9及び比較例3で得られたスリ
ーブを富士ゼロックス社製レーザープリンター4105
に装着し、トナー製造例2のトナーを用いて高温高湿下
(30度80%)で画質評価を行った。その結果を表2
に示した。実施例の帯電付与部材は画質安定性が良く、
比較例と比べて優位性が示された。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、キャリア及び帯電付与部材の帯電維持性、環境安
定性、画質維持性を大幅に向上させることができ、画像
への濃度ムラや地汚れのない優れた画質を得ることがで
きるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−176645(JP,A) 特開 昭58−211762(JP,A) 特開 平5−216283(JP,A) 特開 平6−301244(JP,A) 特開 平5−224466(JP,A) 特開 平7−64345(JP,A) 特開 平7−140725(JP,A) 特開 平7−64343(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 - 9/10 G03G 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核体粒子上に樹脂を被覆してなる電子写
    真用キャリアにおいて、該樹脂が、主鎖にアクリルアミ
    ド系化合物を単量体成分として含有し、かつ側鎖にシリ
    コーンを含有し 該側鎖のシリコーンは化1から形成される 重合体であっ
    て、前記アクリルアミド系化合物が共重合体全体の0.5〜
    60重量%、および化1が共重合体全体の5〜90重量
    %であることを 特徴とする電子写真用キャリア。 【化1】
  2. 【請求項2】 核体粒子上に樹脂を被覆してなる電子写
    真用帯電付与部材において、該樹脂が、主鎖にアクリル
    アミド系化合物を単量体成分として含有し、かつ側鎖に
    シリコーンを含有し 該側鎖のシリコーンは化2から形成される 重合体であっ
    て、前記アクリルアミド系化合物が共重合体全体の0.5〜
    60重量%、および化2が共重合体全体の5〜90重量
    %であることを 特徴とする電子写真用帯電付与部材。 【化2】
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