JP3434821B2 - 特に自動車におけるピニオン・ラック形ステアリング装置 - Google Patents

特に自動車におけるピニオン・ラック形ステアリング装置

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は請求の範囲第１項の上位概念部分に記載の特
に自動車におけるピニオン・ラック形ステアリング装置
に関する。
このようなステアリング装置において、舵取りハンド
ル軸はこれに対して直角に配置され軸方向に移動できる
ラックとかみ合っている駆動ピニオンを有している。ラ
ックを駆動ピニオンと接触させかつこれに押しつけるた
めに、ハウジング内に押圧部材が設けられている。この
押圧部材はばね力の下でラックの背面に接し、ハウジン
グ内においてストッパに接触支持されている。
ドイツ連邦共和国特許第2928732号明細書において、
押圧部材は合成樹脂で作られ、厚肉の内側支持部分と薄
肉の外側案内部分とからなっている。その案内部分は軸
方向に延びるスリットを備えているので、帽子状押広げ
ばねによってハウジング孔に押し込める舌片が生じてい
る。押広げばねは押圧部材を良好に減衰する働きをす
る。更にラックに向けて押圧部材を押しつけるためにコ
イルばねが設けられている。このコイルばねは遊び補償
座金を介してハウジング蓋に接触支持されている。この
ような押圧装置は、押圧部材の形状が複雑であり、補償
座金および押広げばねが追加的に必要であるので非常に
高価である。
本発明の目的は、単純で少数の構造部品しか必要とさ
れないコスト的に有利な押圧装置の形状およびその取付
け方式を見いだすことにある。特に小型乗用車のピニオ
ン・ラック形ステアリング装置の量産に適するようにし
ようとしている。
この目的は請求の範囲第１項の特徴部分に記載の手段
によって達成される。本発明の有利な実施態様は請求の
範囲第２項から第６項に記載されている。
本発明に基づく押圧部材はハウジング孔の溝に留めら
れた止め輪の形をしたストッパに接触支持されている。
その止め輪の中心にはばね要素に対する受け皿が結合し
て設けられている。止め輪は簡単に溝の中にはめ込むこ
とができ、押圧部材を押しつけるためのばね要素に対し
するベースを円形に形成された受け皿によって同時に形
成できる。押圧部材の遊びは種々の厚さの止め輪を選択
して組み立てることによって容易に調整できる。
受け皿を星状に形成し、止め輪の突起に接触支持する
こともできる。その場合、ウェブの一つを突起に例えば
リベットによって取り付けることが有利である。
本発明の他の実施形態において、止め輪に互いに等間
隔を隔てられ内側に突出した複数のウェブが一体成形さ
れ、それらのウェブにばね要素が接触支持されている。
内側にばね受けを持った止め輪は精密打ち抜き加工およ
び続く硬化処理によって値頃に製造できる。
更に本発明はばね要素が止め輪に一体成形されている
実施形態も含んでいる。この目的のために、止め輪に一
体成形され中心まで延びるウェブが設けられている。こ
のウェブは要求されるばね硬さに応じて止め輪と同じ厚
さかそれより小さな厚さに形成される。このウェブは押
圧部材の突出部に接触し、押圧部材をラックに押しつけ
る。従って別個のばね要素は省ける。
以下図に示した四つの実施例を参照して本発明を詳細
に説明する。
第１図はピニオン・ラック形ステアリング装置の一部
断面図、 第２図は第１図における矢印IIの方向から見たハウジ
ングカバーを外した状態の図、 第３図は受け皿を持った止め輪の異なった実施例の拡
大正面図、 第４図は第３図における矢印IVの方向から見た部分側
面図、 第５図は止め輪の異なった実施例の拡大正面図、 第６図はピニオン・ラック形ステアリング装置の異な
った実施例の第１図に相応した一部断面図、 第７図は第６図における矢印VIIの方向から見た図で
ある。
ステアリング装置のハウジング１の中に支持され舵取
りハンドル車によって回転できる駆動ピニオン２はラッ
ク３にかみ合っている。ラック３およびこれを包囲する
ハウジング１は単純に表示する理由から駆動ピニオン２
の両側において全長にわたって示されていない。ハウジ
ング１の駆動ピニオン２と反対側にあるハウジング孔４
の中に、ばね要素５によって付勢されている押圧部材６
が案内されている。押圧部材６はラック３に合わされ合
成樹脂層８で被覆されているベース７を有している。本
発明に基づいて押圧部材６はハウジング孔４にある溝10
に嵌め込まれた止め輪11に接触支持されている。第２図
から分かるように、止め輪11は一体成形されたばね受け
皿12を有し、この受け皿12にばね要素15が接触支持され
ている。遊びを補償するために例えば0.05mmづつ段階ず
けられた種々の厚さの止め輪11が溝10の中に選択して嵌
め込まれる。即ち組立の際にその都度の製造公差に合わ
された止め輪11が選択される。押圧部材６に軸方向運動
を良好に減衰するためにパッキンリング13が嵌め込まれ
る。ハウジング孔４はカバー14によって閉鎖する。
第３図および第４図は複数の突起16を有する止め輪15
の実施例を示している。これらの突起16は星形受け皿18
のウェブ17に対するサポートとして使用する。この受け
皿18は同様にばね要素５（第１図参照）を接触支持する
ために使用される。受け皿18を止め輪15におけるウェブ
17の一つにリベット20などによって取り付けることが有
利である。
第５図における止め輪21はばね要素を接触支持するた
めに等間隔に並んで位置し内側に向いて延びる複数のウ
ェブ22を有している。
第６図および第７図においてばね要素は止め輪23に一
体成形されている。この止め輪23はばね要素として一体
成形され中央まで延びるウェブ24を有している。このウ
ェブ24は十分な弾性を得るために止め輪23よりも薄い肉
厚を有している。このウェブ24はコイルばねの機能を有
している。押圧部材25は中央に、ウェブがバイアス圧を
もって接触する突出部26を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B62D 3/12 503 F16B 21/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】舵取りハンドル軸がこれに対して直角に配
    置され軸方向に移動できるラック（３）にかみ合ってい
    る駆動ピニオン（２）を有し、ラック（３）がハウジン
    グ内に支持さればね要素によってラック（３）の背面に
    押しつけられている押圧部材（６）のベースで案内さ
    れ、押圧部材（６）がハウジング孔（４）内を案内され
    ストッパに接触支持され、ストッパとしてハウジング孔
    （４）内に留められた止め輪（11）およびこれによって
    保持された支持部分が設けられているような特に自動車
    におけるピニオン・ラック形ステアリング装置におい
    て、 ばね要素ないし押圧部材に対する支持部分は、止め輪
    （11）に固く結合され内側に向けて延びる少なくとも一
    つのウェブ（12）を有し、このウェブ（12）は止め輪
    （11）と一体となっているほぼ円形のプレートからな
    り、このプレートがくびれ部によって止め輪（11）に固
    く結合され、さらに、ウェブ（12）は止め輪（11）と同
    じ平面内に位置していることを特徴とするピニオン・ラ
    ック形ステアリング装置。
  2. 【請求項２】舵取りハンドル軸がこれに対して直角に配
    置され軸方向に移動できるラック（３）にかみ合ってい
    る駆動ピニオン（２）を有し、ラック（３）がハウジン
    グ内に支持さればね要素によってラック（３）の背面に
    押しつけられている押圧部材（６）のベースで案内さ
    れ、押圧部材（６）がハウジング孔（４）内を案内され
    ストッパに接触支持され、ストッパとしてハウジング孔
    （４）内に留められた止め輪（15）およびこれによって
    保持された支持部分が設けられているような特に自動車
    におけるピニオン・ラック形ステアリング装置におい
    て、 ばね要素ないし押圧部材に対する支持部分は、止め輪
    （15）に対して星状に延びる複数のウェブ（17）を有
    し、これらのウェブ（17）は止め輪（15）の突起（16）
    上に位置し、ウェブ（17）の一つが突起（16）に例えば
    リベット（20）によって取り付けられていることを特徴
    とするピニオン・ラック形ステアリング装置。
  3. 【請求項３】舵取りハンドル軸がこれに対して直角に配
    置され軸方向に移動できるラック（３）にかみ合ってい
    る駆動ピニオン（２）を有し、ラック（３）がハウジン
    グ内に支持さればね要素によってラック（３）の背面に
    押しつけられている押圧部材（６）のベースで案内さ
    れ、押圧部材（６）がハウジング孔（４）内を案内され
    ストッパに接触支持され、ストッパとしてハウジング孔
    （４）内に留められた止め輪（21）およびこれによって
    保持された支持部分が設けられているような特に自動車
    におけるピニオン・ラック形ステアリング装置におい
    て、 ばね要素ないし押圧部材に対する支持部分は、止め輪
    （21）に対して互いに等間隔を隔てられ内側に突出した
    複数のウェブ（22）からなっていることを特徴とするピ
    ニオン・ラック形ステアリング装置。
  4. 【請求項４】舵取りハンドル軸がこれに対して直角に配
    置され軸方向に移動できるラック（３）にかみ合ってい
    る駆動ピニオン（２）を有し、ラック（３）がハウジン
    グ内に支持さればね要素によってラック（３）の背面に
    押しつけられている押圧部材（６）のベースで案内さ
    れ、押圧部材（６）がハウジング孔（４）内を案内され
    ストッパに接触支持され、ストッパとしてハウジング孔
    （４）内に留められた止め輪（23）およびこれによって
    保持された支持部分が設けられているような特に自動車
    におけるピニオン・ラック形ステアリング装置におい
    て、 ばね要素ないし押圧部材に対する支持部分は、止め輪
    （23）に一体成形されたウェブ（24）を有し、このウェ
    ブ（24）は止め輪（23）の中心まで延び、押圧部材（6,
    25）の中心に形成されている突出部（26）に弾性的に接
    触していることを特徴とするピニオン・ラック形ステア
    リング装置。
  5. 【請求項５】遊びを補償するために種々の厚さの止め輪
    （11,15,21,23）が、ハウジング孔（４）内に形成され
    た溝（10）に選択して嵌め込まれることを特徴とする、
    請求の範囲第１項乃至第４項のいずれか１項に記載のピ
    ニオン・ラック形ステアリング装置。
JP51666394A 1993-01-28 1994-01-22 特に自動車におけるピニオン・ラック形ステアリング装置 Expired - Fee Related JP3434821B2 (ja)

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