JP3434475B2 - 舵軸シール装置 - Google Patents

舵軸シール装置

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JP3434475B2 JP25394999A JP25394999A JP3434475B2 JP 3434475 B2 JP3434475 B2 JP 3434475B2 JP 25394999 A JP25394999 A JP 25394999A JP 25394999 A JP25394999 A JP 25394999A JP 3434475 B2 JP3434475 B2 JP 3434475B2
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義雄 坂本
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ナカシマエンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型船舶における
舵軸シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶では、舵板を取り付ける舵軸が船体
から水中に下延していることから、水がこの舵軸を伝わ
って船内に入るのを防ぐ必要がある。このため、舵軸シ
ール装置が設けられているが、従来の小型船舶のシール
装置では、舵軸を受ける軸受の途中に断面が逆U字形を
したシール材を舵軸に嵌合して設けていた。浸入しよう
とする水の圧力でU字形状を広げ、確実なシールを図ろ
うとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、軸受が磨耗
して舵軸との間に隙間が生ずると、舵を切ったり、プロ
ペラを逆回転させたりして舵軸に力をかけると、舵軸は
径及び軸方向に動いて隙間を歪に広げ、U字形状も意味
をなさず、水の浸入を許す。特に、小型船舶では、舵軸
装置を簡単な構造にしているから、磨耗が生じて舵軸が
軸及び径方向に動くものが多い。
【0004】これに対して、シール材をバンド等で堅く
締めて舵軸の外周に固定するシール構造もあるが、こう
すると、シール材全体が舵軸と連れ回り回転するから、
固定部材との接触面における摩擦熱や磨耗を抑えるため
の冷却や潤滑の構造が必要になり、小型船舶に適用する
には価格が高くなり過ぎる。本発明は、このような課題
を解決するものであり、少々磨耗が生じていても、確実
なシールを果たすようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、請求項1に記載した、船体から下方に延びる舵軸を
軸受け支持する舵軸ハウジングの下端にケーシングを取
り付け、ケーシング内に舵軸に嵌合するスライダーを径
及び軸方向に移動可能に収容し、スライダーの内周面に
舵軸の外周面に押接する周面シール材を設けるととも
に、スライダーの上端面にケーシングの内側下端面に押
接する端面シール材を設けたことを特徴とする舵軸シー
ル装置を提供したものである。
【0006】以上の手段により、軸受の磨耗等によって
舵軸が負荷を受けて径及び軸方向に動いたとしても、ス
ライダー(周面及び端面シール材)はそれに伴って動く
のであるから、舵軸と周面及び端面シール材との関係は
変わらず、シール性を損なわない。この場合において、
スライダーに保持される周面及び端面シール材は、一般
的には回転しないから、摩擦熱の発生や磨耗も抑制す
る。
【0007】更に、以上の構成において、請求項2に記
載した、スライダーがケーシングとの間に介在させられ
る弾性リングによって上方に弾性付勢されて端面シール
材がケ ーシングに押接されるようにすれば、弾性リング
もシール機能を果たして二重のシール構造とすることが
できる。又、請求項3に記載した、舵軸ハウジングが船
体から下方に延びるものであり、ケーシングが舵軸ハウ
ジングの下端に螺合して接続されるものにすれば、取付
けスペースに制限がないから、シール装置の設計の自由
度が増す。更に、請求項4に記載した、周面及び端面シ
ール材をOリングで構成すれば、シール材を安価に入手
できるし、相手部材との接触面積を抑えて発熱の抑制に
も効果がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図3は一般的な小型船舶の船尾部
分の側面図であるが、下端に舵板10を取り付ける舵軸
12は、プロペラ14の後方位置において、船体16の
後部から舵軸ハウジング18に収容されて吊り下げられ
ている。
【0009】船体16内において、舵軸ハウジング18
の上端から突出する舵軸12には前方に向かう操舵ロッ
ド20が取り付けられており、操舵ロッド20は操舵器
22に連結している。操舵器22は、操舵輪等で遠隔操
作できるようになっており、操舵輪(図示省略)を回転
させれば、操舵ロッド20を介して舵軸12が回転し、
舵板10の向きが変わる。
【0010】図4は舵軸ハウジング18の断面図である
が、本例の舵軸ハウジング18は、両端に設けた軸受2
4で舵軸12を回転自在に支持する相当の長さを有する
ものであり、途中に設けられた取付板26で船底28に
固定されている。
【0011】図1は本発明の一例を示す舵軸シール装置
の断面図であるが、この舵軸シール装置は、舵軸ハウジ
ング18の下端に取り付けられる(本例では螺合)ケー
シング30と、舵軸12に嵌合されてケーシング30に
収容されるスライダー32と、スライダー32に保持さ
れる周面シール材34及び端面シール材36等から構成
される。
【0012】尚、本例のケーシング30の外周側は、本
体30aと蓋30bとで断面コ字形を形成しており、そ
のポケット38にスライダー32が収容されている。
又、本体30aと舵軸ハウジング18の接合面には、シ
ートパッキン40が舵軸12に嵌合された状態で介装さ
れており、これから上方には水が浸入しないようにして
ある。
【0013】この場合、スライダー32は、ポケット3
8内を横方向及び上下に移動できるようになっている
が、その下面と蓋30bとの間には弾性リング42が介
在しており、その弾発力で常時は端面シール材36がケ
ーシング30に押接するよう上方に弾性付勢されてい
る。
【0014】スライダー32の内周面と上端面には、そ
れぞれ溝44、46が形成されており、この溝44、4
6の中にそれぞれ周面及び端面シール材34、36が嵌
め込まれている。本例のシール材34、36は、いずれ
もOリングで構成されており、周面シール材34は、舵
軸12の外周に押接し、端面シール材36は、ケーシン
グ30の内側上端面に押接している。
【0015】以上により、舵軸12とスライダー32と
の間を通って船内に浸入しようとする水は、両者の間に
介在する周面シール材34でシールされ、スライダー3
2の外周を迂回して船内に浸入しようとする水は、弾性
リング42と端面シール材36でシールされる。
【0016】この場合において、舵軸12が径方向に動
いたとしても、スライダー32及びこれに保持される周
面及び端面シール材34、36がそれに連なって動くこ
とになり、周面及び端面シール材34、36と舵軸12
及びケーシング30との相対関係は変わらず、シール性
は損なわれない。
【0017】この点、スライダー32が固定されている
と、両者の関係が変わって隙間が拡大し、シール性が損
なわれるのは明白である。尚、各シール材34、36
は、スライダー32に保持されて一般には回転しないか
ら、シール材全体が回転するものに比べて発熱や磨耗量
が少ない。
【0018】一方、舵軸12が力を受けて軸方向(上
方)に動いた場合には、舵軸12が周面シール材34の
内周を摺動してシール性を保つ。この場合、摩擦抵抗等
でスライダー32は若干上動することもあるが、このと
きでも、端面シール材36と弾性リング42の存在によ
って端面側のシールも万全である。尚、舵軸12と周面
シール材34とが一緒に動けば、両者の相対的摺動距離
は短くなり、それだけ舵軸12等の磨耗を遅らせること
にもなる。
【0019】以上は、本発明の基本的な形態であるが、
以上の各シール材34、36の数を増やすことはシール
性向上に意義がある。特に、ケーシング32を舵軸ハウ
ジング12の下方に取り付けられるものであるから、そ
の長さを長くすることができ、このことは容易に可能で
ある。加えて、シール材34としてOリングを採用すれ
ば、その数を増やしても、大したコストアップにはなら
ない。
【0020】この他、図2は本発明の他の例を示す舵軸
シール装置の断面図であるが、本例のものは、今までプ
ロペラ軸に適用されていたディープシールと呼ばれる端
面シール装置48を舵軸12に適用したものである。即
ち、舵軸12にリング部材50を固嵌し、これを舵軸ハ
ウジング18等に固定した端面部材52に摺接させるこ
とでシールを図るものであり、このようなシール装置4
8によっても、舵軸12のシールを図ることができる。
この場合、舵軸ハウジング18の下方に接続すれば、取
付けスペースに余裕があって制限を受けない。
【0021】
【発明の効果】以上、本発明によれば、シール材を保持
するスライダーは舵軸の径及び軸方向の動きに連動して
動くものであるから、舵軸とシール材との関係は変わら
ず、シール機能を低下させない。この場合において、ス
ライダーに保持される周面及び端面シール材は、一般的
には回転しないから、摩擦熱の発生や磨耗も抑制する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す舵軸シール装置の断面図で
ある。
【図2】本発明の他の一例を示す舵軸シール装置の断面
図である。
【図3】本発明が適用される小型船舶の船尾部分の側面
図である。
【図4】本発明が適用される舵軸ハウジングの断面図で
ある。
【符号の説明】
12 舵軸 16 船体 18 舵軸ハウジング 30 ケーシング 32 スライダー 34 周面シール材 36 端面シール材 42 弾性リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−138698(JP,U) 実開 昭62−92363(JP,U) 実開 昭53−116997(JP,U) 実開 昭51−93062(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 25/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体から下方に延びる舵軸を軸受け支持
    する舵軸ハウジングの下端にケーシングを取り付け、ケ
    ーシング内に舵軸に嵌合するスライダーを径及び軸方向
    に移動可能に収容し、スライダーの内周面に舵軸の外周
    面に押接する周面シール材を設けるとともに、スライダ
    ーの上端面にケーシングの内側下端面に押接する端面シ
    ール材を設けたことを特徴とする舵軸シール装置。
  2. 【請求項2】 スライダーがケーシングとの間に介在さ
    せられる弾性リングによって上方に弾性付勢されて端面
    シール材がケーシングに押接されるものである請求項1
    に記載の舵軸シール装置。
  3. 【請求項3】 舵軸ハウジングが船体から下方に延びる
    ものであり、ケーシングが舵軸ハウジングの下端に螺合
    して接続されるものである請求項1又は2に記載の舵軸
    シール装置。
  4. 【請求項4】 周面及び端面シール材がOリングである
    請求項1〜3いずれかに記載の舵軸シール装置。
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