JP2524712Y2 - シールリング - Google Patents

シールリング

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JP2524712Y2
JP2524712Y2 JP1990127422U JP12742290U JP2524712Y2 JP 2524712 Y2 JP2524712 Y2 JP 2524712Y2 JP 1990127422 U JP1990127422 U JP 1990127422U JP 12742290 U JP12742290 U JP 12742290U JP 2524712 Y2 JP2524712 Y2 JP 2524712Y2
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JP
Japan
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seal ring
main body
seal
lubricating oil
pocket
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JP1990127422U
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Inventor
肇彦 黒木
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば各種油、空圧機器の軸封部等に用
いられるシールリングに関し、特に樹脂製のものに関す
る。
(従来の技術) 従来のシールリングとしては、たとえば第7図に示す
ようなものがある。すなわち、100は樹脂製のシールリ
ング本体であり、回転軸101外周面と、ハウジング102の
軸孔103内周面との間の隙間をシールするようになって
いる。シールリング本体100は回転軸101外周に設けた溝
104内に装着される。そして、隙間を通じて作用する圧
力によってシールリング本体100の一側面が溝104の一方
の側壁104aに圧接されると共に、外周面がハウジング10
2の軸孔103内周面に接触している。回転軸101が回転す
ると、ハウジング102の軸孔103内周面とシールリング本
体100外周面との接触面、およびシールリング本体100の
側面と溝104の側壁104aとの接触面が摺動して両接触面
でシールされる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、シールリ
ング本体100のシール面はフラットであるが、高圧下で
は溝側壁104aとシールリング本体100側面のシール面の
接触面圧が過大となり、高速回転時には摺動発熱による
温度の上昇およびシールリング本体100の摩耗が促進さ
れ、寿命が極端に短くなるという問題があった。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、高圧下におい
ても耐摩耗性が高く、かつ摺動発熱を抑制し得るシール
リングを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、互い
に相対回転自在に組み付けられる2回転部材間の隙間を
シールするもので、一方の部材に設けられた環状の溝内
に装着され、隙間を通じて作用する圧力によって溝の一
方の側壁に圧接され、この圧接面において摺動する樹脂
製のシールリング本体を有するシールリングにおいて、
前記シールリング本体の圧接側側面と該側面とは反対側
の側面とに潤滑油を溜めるポケットを設け、各側面にお
けるポケットの位置を円周方向に互い違いに配置したこ
とを特徴とする。
ポケットはシールリング本体の各側面から内周あるい
は外周側に渡って延びるスプーン状の切欠きとすること
が好ましい。
(作用) 上記構成のシールリングにあっては、摺動位置である
側面に潤滑油用のポケットを設けているので、潤滑状態
が良好になり、摺動発熱による温度の上昇が抑制され、
シールリングの摩耗が軽減される。
また、潤滑油用ポケットをスプーン状とすることによ
り、加圧時の応力集中が緩和される。
また、潤滑油用ポケットを両側面に設けておけば、圧
力が左右どちらから作用する場合にも使用できる。しか
も、両側面の潤滑油用ポケットを互い違いに配置するこ
とにより耐圧性を確保するとともに、切欠きの配置によ
る強度の低下を防止するとができる。
(実施例) 以下に、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
本考案の一実施例に係るシールリングを示す第1図乃至
第3図において、1は合成樹脂製のシールリング本体を
示すもので、互いに相対回転自在に組み付けられる2回
転部材としての、ハウジング2の軸孔21と回転軸4間の
隙間をシールするものであり、回転軸4外周に設けられ
た環状の溝3内に装着される。そして、隙間gを通じて
作用する圧力によってシールリング本体1が溝3の一方
の側壁5に圧接され、この圧接面において摺動するよう
になっている。
そして、シールリング本体1の圧接側側面6と反対側
側面8に潤滑油を溜めるポケット7,9がそれぞれ設けら
れ、各側面6,8におけるポケット7,9の位置は円周方向に
互い違いに配置されている。このポケット7,9はそれぞ
れシールリング本体1の圧接側側面6,反対側側面8から
内周面側に渡って延びるスプーン状の切欠きにより構成
されている。
このポケット7及び9の大きさは、溝3のはみ出し隙
間にかからない寸法(δ<H)としておけば、従来形状
と同等のシール製を確保することができ有利である。
上記構成のシールリングにあっては、摺動位置である
圧接側側面6に潤滑油用のポケット7を設けているの
で、潤滑状態が良好になり、摺動発熱による温度の上昇
が抑制され、シールリング本体1の摩耗が軽減される。
また、潤滑油用ポケット7,9をスプーン状とすること
により、加圧時の応力集中を緩和することができる。
さらに、潤滑油用ポケット7,9を両側面6,8に設けたの
で、圧力が左右どちらから作用する場合にも使用でき
る。しかも、両側面の潤滑油用ポケットを互い違いに配
置することにより耐圧性を確保するとともに、切欠きを
設けることによる強度の低下を防止することができる。
尚、上記実施例では回転軸外周に溝を設けた場合につ
いて説明したが、回転軸外周でなく、ハウジングの軸孔
内周に溝を設けた構成のシールについても同様に適用す
ることができる。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、摺動
位置である側面に潤滑油用のポケットを設けているの
で、潤滑状態が良好になり、摺動発熱による温度の上昇
が抑制され、シールリングの摩耗を軽減することがで
き、長寿命化を図ることができる。
また、潤滑油用ポケットをスプーン状とすることによ
り、加圧時の応力集中が緩和される。
さらに、潤滑油用ポケットを両側面に設けたので、圧
力が左右どちらから作用する場合にも使用でき、しか
も、両側面の潤滑油用ポケットを互い違いに配置するこ
とにより耐圧性を確保するとともに強度の低下を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るシールリングの要部断
面図、圧接側側面のポケットを通る面で切った、第2図
は第1図のシールリングの装着状態の圧接側側面のポケ
ットを通る面で切った要部断面図、第3図は第1図のシ
ールリングの全体構成を示す一部破断正面図、第4図は
第3図の半平面図、第5図は第3図のA方向斜視図、第
6図は第5図と同様の第3図のB方斜視図、第7図は従
来のシールリングの要部断面図である。 符号の説明 1……シールリング本体、2……ハウジング 21……軸孔、3……溝 4……回転軸、5……側壁 6,8……側面、7,9……ポケット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに相対回転自在に組み付けられる2回
    転部材間の隙間をシールするもので、一方の部材に設け
    られた環状の溝内に装着され、隙間を通じて作用する圧
    力によって溝の一方の側壁に圧接され、この圧接面にお
    いて摺動する樹脂製のシールリング本体を有するシール
    リングにおいて、 前記シールリング本体の圧接側側面と該側面とは反対側
    の側面とに潤滑油を溜めるポケットを設け、各側面にお
    けるポケットの位置を円周方向に互い違いに配置したこ
    とを特徴とするシールリング。
  2. 【請求項2】ポケットはシールリング本体の各側面から
    内周あるいは外周側に渡って延びるスプーン状の切欠き
    である請求項1記載のシールリング。
JP1990127422U 1990-11-29 1990-11-29 シールリング Expired - Lifetime JP2524712Y2 (ja)

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