JP2518346Y2 - シール装置 - Google Patents

シール装置

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JP2518346Y2
JP2518346Y2 JP1990107414U JP10741490U JP2518346Y2 JP 2518346 Y2 JP2518346 Y2 JP 2518346Y2 JP 1990107414 U JP1990107414 U JP 1990107414U JP 10741490 U JP10741490 U JP 10741490U JP 2518346 Y2 JP2518346 Y2 JP 2518346Y2
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dust
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peripheral surface
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JP1990107414U
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修 佐野
一身 藤井
裕次 草野
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は主として動力舵取装置(パワーステアリング
装置)等における油圧制御弁のハウジングと、これに軸
支された入力軸との間の隙間の封止に用いられるシール
装置に関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
第3図は動力舵取装置における油圧制御弁のハウジン
グとこれに軸支された入力軸との間の間隙を封止すべく
設けられている従来のシール装置を示す断面図であり、
図中11はハウジング、12は入力軸、13はシール装置を示
している。シール装置13は断面L形をなす環状の芯材14
にこれを鋳ぐるむ態様でゴム等の弾性材15を設けて構成
されており、外周に円環部15aを、また内周には軸方向
に対し互いに逆方向に延在せしめられた主リップ部15
b、及び副リップ部15cを備えており、ハウジング11と入
力軸12との間隙内に、円環部15aをハウジング内周面に
圧接させ、また主リップ部15bはハウジング11の内側に
向けて、更に副リップ部15cをハウジング11の外側に向
けて夫々入力軸12の周面に摺接させた状態で装着されて
いる。
ところでこのようなシール装置にあっては、ハウジン
グ11の上端に形成されている内鍔11aと、入力軸12と、
オイルシール装置13上面との間に凹所Aが形成されるた
め、この部分に水が溜まり、またダストが堆積し易く、
しかも溜まった水、或いは堆積したダストは容易には外
部に排出されないため、副リップ部15cと入力軸12周面
との摺接部分に摩耗、或いは錆が発生し、ひいてはこの
摩耗部分から水,ダストがハウジング11の内部に侵入す
ることがあるという欠点があった。
この対策として従来にあっては上記した凹所Aを封止
すべく、第4図に示す如くダストシール28を設ける構
造、第5図に示す如くダストカバー36を設ける構造等
が提案されている。
第4図は従来におけるオイルシートとダストシールと
を備えたシール装置を示す断面図であり、(実開昭53−
26765号公報,実開昭57−23460号公報)、ハウジング21
と軸22との間に、オイルシール27,ダストシール28から
なるシール装置23を介装してある。オイルシール27は断
面L形をなす環状の芯材24にこれを鋳ぐるむ態様でゴム
等の弾性材25を設けて外周に円環部27aを、また内周に
リップ部27bを備えており、円環部27aをハウジング21の
内周面に圧接させ、またリップ部27bを軸22の周面に摺
接せしめた状態で介装せしめられている。
一方、ダストシール28は流体透過性を備えたバインダ
ー含浸フェルト材料にて中抜き円板状に形成されてお
り、外周縁をオイルシール27の上端部周面の受座27dに
突き当て、また内周縁を軸22の周面に摺接せしめてあ
る。
しかしこのような構造ではオイルシール27にはリップ
部27bが1箇しか存在しないため、オイルシール27と軸2
2との間に形成される環状空間Bが深くなり、ダストシ
ール28を通じて一旦環状空間B内に水等が侵入すると、
容易には外部に排出されず、軸22とリップ部27bとの摺
接部分に発錆し易いという欠点があった。
第5図はダストカバーを設けた従来のシール装置を示
す断面図であり(実開昭57−1765号公報)、ハウジング
31と軸32との間にオイルシール33を設けると共に、この
オイルシール33が軸32に摺接する位置の直上において、
軸32にゴム等の弾性材製の傘状をなすダストカバー36を
設けてある。
ダストカバー36は円環状をなし、その内周に設けた鍔
部36aをスプリング36bにて軸32の周面に圧接固定し、ま
た外周縁に形成した垂下部36cをハウジング31の上端部
の外側にこれと上,下方向に若干オーバラップするよう
位置せしめてある。
しかしこのような構造ではダストカバー36の垂下部36
cとハウジング31の端部外周縁との間に隙間が形成され
るため、この隙間を通じて凹所C内に水が侵入し、また
ダストが堆積する虞れがあるため、短期的にはダストの
侵入防止は図れるものの長期にわたると水,ダストの滞
留,堆積防止機能が十分とは言えない。
本考案はかかる事情に鑑みなされたものであって、そ
の目的とするところはハウジングと軸との間に形成され
る空隙を封止し、水,ダストの滞留,堆積を防止し、水
の滞留,ダストの堆積に伴う発錆等の不都合を解消し得
るようにしたシール装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るシール装置は、ハウジングとこれに枢支
された軸との間に形成される間隙内に配設され、ハウジ
ング内において、その内周に圧接される環状部と、該環
状部の一部をなし、一端部側でハウジング端部内面に接
触する芯材と、軸の周面に摺接する主リップ部と、前記
ハウジング端面よりも外方に向けて延在されて軸の周面
に摺接する第1のダストリップ部と、該第1のダストリ
ップ部の半径方向外側に位置し、ハウジングの外側端面
と略面一となるように先端部がハウジングの内側に向け
て折り返し形成されてハウジング端部の内周面に圧接す
る第2のダストリップ部とを具備することを特徴とす
る。
〔作用〕
本考案にあってはこれによって、ハウジングの端部と
軸との間の開口が第1,第2のダストリップ部によって、
封止された状態となり、ハウジングの内側は外部から遮
断されると共に、この封止部分であるハウジングの外側
端面付近には外部から侵入したダストが堆積し、また水
が滞留するべき空隙が存在しない状態となる。
〔実施例〕
以下本考案をその実施例を示す図面に基づき具体的に
説明する。
第1図は本考案に係るシール装置を動力舵取装置にお
ける油圧制御弁に適用した構成を示す部分破砕側面図で
あり、図中1はハウジング、2は入力軸2、3は本考案
に係るシール装置を示している。
動力舵取装置における油圧制御弁はそのハウジング内
で自動車の操向車輪に連繋するラック軸と、ラックギヤ
とを噛合させると共に、前記ラックギヤは入力軸を介し
て図示しない舵輪に連繋せしめられており、舵輪の操作
に伴う入力軸の回転により油圧ポンプからの圧油が前記
ラック軸に連繋させた油圧シリンダを駆動し、その出力
によって舵輪の操作力を補助するようになっている。
第2図はシール装置の拡大半截図であり、シール装置
は断面L形の環状をなす芯材4をゴム等の弾性材料5を
用いて鋳ぐるむ態様で一体的に固定し、外周に円環部6
を、また内周に主リップ部7及びこれと反対側に副リッ
プ部8を夫々形成すると共に、この副リップ部8と同方
向に支持筒部5aを延設せしめ、この支持筒部5aから前記
副リップ部8と同方向に延在する第1のダストリップ部
9及びこれと反対側に延在し、外側に向けて折り返し形
成した第2のダストリップ部10を設けて構成してある。
支持筒部5aは内径が入力軸2の直径よりも大きく、外径
はハウジング1の内鍔1aの内径よりも小さく形成してあ
り、その上端面は内鍔1aの上端面と略面一となる位置に
まで延在され、先端部から前記第1,第2のダストリップ
部9,10が延在形成されている。
このようなシール装置はハウジング1及びハウジング
1の端部に設けた内鍔1aと入力軸2との間隙中に、介装
されており、この状態では円環状部6の一端部側で芯材
4がハウジング1の端部内面に接触し、円環部6の外周
はハウジング1の内周面に圧接し、また第2のダストリ
ップ部10は第1のダストリップ部9の半径方向外方にあ
って、ハウジング1の外側端面と略面一となるように先
端部がハウジングの内側に向けて折り返し形成されて、
その外周をハウジング1の内鍔1aの内周面に圧接させて
ある。一方主リップ部7はハウジング1の内側に向けて
延在させて、また副リップ部8,第1のダストリップ部9
はハウジング1の外側に向けて延在させた状態で主リッ
プ部7,副リップ部8,第1のダストリップ部9を夫々入力
軸12の周面に摺接せしめてある。
主リップ部7,副リップ部8と軸2との間に形成される
空隙E,F、副リップ部8,支持筒部5a,第1のダストリップ
部9と入力軸2との間に形成される空隙G、更に第2の
ダストリップ部10とハウジング1の内鍔1aとの間に形成
される空隙Hにはグリースが夫々充填せしめられてい
る。
第2のダストリップ部10は、ハウジング1の外側端面
と略面一となるように先端部がハウジング1の内側に向
けて折り返し形成されてハウジング端部の内周面に圧接
する。
而して上述した如き本考案装置にあっては、第1,第2
のダストリップ部9,10上面にダスト,水が付着しても第
1,第2のダストリップ部9,10にて入力軸2とハウジング
1との間の隙間が封止され、しかも第1のダストリップ
部9はハウジング1の内鍔1aの外方に突き出しているた
めダストがここに堆積し、また水が滞留することがな
く、ハウジング1内に侵入する機会は大幅に低減され
る。
また入力軸2を沿ってきた水等は第1のダストリップ
部9に達すると、入力軸2から離れて第1のダストリッ
プ部9の外表面、第2のダストリップ部10の外表面を経
てハウジング1の外部に導かれ、ハウジング1内に侵入
するのが防止されることとなる。更に、空隙E,F,G,H内
に充填されているグリース自体の蒸散も第1,第2のダス
トリップ部9,10によって防止される。
なお、上述の実施例は本考案品を油圧制御弁のハウジ
ング1と入力軸2との間に介装した構成について説明し
たが、何らこれに限るものではなく、ハウジングとこの
内面側に軸支された軸との空隙を防止する必要のある構
造部分に適用可能であることは言うまでもない。
〔効果〕
以上の如く本考案装置にあっては、第1,第2のダスト
リップ部によって、軸とハウジングとの間の隙間を封止
すると共に、この封止部分の近傍にはダストが堆積し、
また水が滞留する隙間が存在しないようにしてあるか
ら、水きれがよく、ダスト又は水が経時的にハウジング
内に侵入する機会を排除し、また芯材が外部に露出する
ことが防止されて発錆等の不都合を防止出来る。更にハ
ウジングと軸との間の隙間がこれら第1,第2のダストリ
ップ部と環状部,主リップ部により二重に封止された状
態となって、ダスト,水の侵入を確実に防止出来ると共
に、第2のダストリップ部は、シール装置をハウジング
に装着する際に、先端部が折り返された状態で円滑にハ
ウジングの外側端面に圧接せしめられて、そのままで適
正な締め代を保ち得、その上従来構造にも容易に適用可
能で、コストも安価である等本考案は優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置を動力舵取装置のハウジングと入力
軸との間に適用した構成を示す部分破断側面図、第2図
は本考案装置の拡大半截図、第3図は一般的なシール装
置の断面図、第4図及び第5図は夫々従来のシール装置
の断面図である。 1……ハウジング、2……入力軸、3……シール装置、
4……芯材、5……弾性材料、6……円環部、7……主
リップ部、8……副リップ部、9……第1のダストリッ
プ部、10……第2のダストリップ部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−163256(JP,U) 実開 昭52−168156(JP,U) 実開 平1−58866(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングとこれに枢支された軸との間に
    形成される間隙内に配設され、ハウジング内において、 その内周に圧接される環状部と、 該環状部の一部をなし、一端部側でハウジング端部内面
    に接触する芯材と、 軸の周面に摺接する主リップ部と、 前記ハウジング端面よりも外方に向けて延在されて軸の
    周面に摺接する第1のダストリップ部と、 該第1のダストリップ部の半径方向外側に位置し、ハウ
    ジングの外側端面と略面一となるように先端部がハウジ
    ングの内側に向けて折り返し形成されてハウジング端部
    の内周面に圧接する第2のダストリップ部とを具備する
    ことを特徴とするシール装置。
JP1990107414U 1990-10-12 1990-10-12 シール装置 Expired - Lifetime JP2518346Y2 (ja)

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JPH0463869U JPH0463869U (ja) 1992-05-29
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