JPH0732391Y2 - 船尾管軸封装置 - Google Patents

船尾管軸封装置

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JPH0732391Y2
JPH0732391Y2 JP651489U JP651489U JPH0732391Y2 JP H0732391 Y2 JPH0732391 Y2 JP H0732391Y2 JP 651489 U JP651489 U JP 651489U JP 651489 U JP651489 U JP 651489U JP H0732391 Y2 JPH0732391 Y2 JP H0732391Y2
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JP
Japan
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seal
annular recess
stern tube
housing
sealing device
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JP651489U
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JPH0298092U (ja
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昌二 塩見
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プロペラ軸の軸周を通じて水が船内側へ侵入
したり、船尾管の軸受油が船外へ漏出するのを阻止する
のに用いられる船尾管軸封装置に関する。
〔従来の技術〕
船尾管軸封装置には、従来から、第2図に示すような構
造のものがある。
すなわち図示の船尾管軸封装置は、第3図に概略的に示
すプロペラ軸(1)を挿通した船尾管軸受(14)の船尾
側(船外側)に装着される船尾側シールであって、船体
に取り付けられ前記プロペラ軸(1)が貫通するハウジ
ング(3)と、このハウジング(3)の内周に保持され
た対海水用のリップシール(6)、1対のセグメントシ
ール(7)(8)、対軸受油用のリップシール(10)と
を有する構造となっている。
さらに詳しくは、ハウジング(3)は複数の環状体から
構成されており、その内周には環状凹部(11)が形成さ
れている。セグメントシール(7)(8)は、この環状
凹部(11)に内挿されていてコイルスプリング(9)に
よって軸方向における互いに相反する方向へ付勢され、
その端面(7a)(8a)が、ハウジング(3)の一部であ
って環状凹部(11)の両端をなすメイティングリング
(4)(5)とそれぞれ密接するとともに、その内周面
(7b)(8b)が、プロペラ軸(1)に外装したスリーブ
ライナ(2)の外周面と摺接している。対海水用のリッ
プシール(6)はセグメントシール(7)(8)の船尾
側に、また対軸受油用のリップシール(10)はセグメン
トシール(7)(8)の船首側に位置して設けられ、そ
れぞれ前記スリーブライナ(2)の外周面と摺接してい
る。
環状凹部(11)には、ハウジング(3)内に設けられた
圧縮空気供給孔(12)を通じて、図示しない船内の加圧
供給装置から、吃水深さによる海水圧力よりも若干(0.
3kgf/cm2以上)高圧に加圧された圧縮空気が供給されて
いる。環状凹部(11)に供給された圧縮空気は、その圧
力により、セグメントシール(7)(8)の端面(7a)
(8a)および内周面(7b)(8b)における適当なシール
荷重を付与しており、また、セグメントシール(7)を
通過してメイティングリング(4)とスリーブライナ
(2)の間へ漏れた環状凹部(11)からの圧縮空気は、
対海水用リップシール(6)の背圧として作用して、ス
リーブライナ(2)への該リップシール(6)の摺動負
荷を軽減し、同様に、セグメントシール(8)を通過し
た圧縮空気はエアベントおよび回収孔(13)から船内側
へ開放される。また、このエアベントおよび回収孔(1
3)は、万一、対海水用リップシール(6)およびセグ
メントシール(7)(8)を通過して海水(A)の侵入
があった場合や、対軸受油用リップシール(10)からの
軸受油(B)の漏洩があった場合、これらを回収する役
割をも坦っている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来の船尾管軸封装置には、つぎのような
問題があった。
すなわち、船尾管軸受(14)によって片持ち状に軸支さ
れたプロペラ軸(1)に、その自重や、プロペラの推力
等による傾き(たわみ)が生じると、船体と固定的であ
るハウジング(3)はプロペラ軸(1)の傾きに追随し
ないことから、プロペラ軸(1)の軸芯に対するメイテ
ィングリング(4)(5)とセグメントシール(7)
(8)のシール部の直角度が変化し、セグメントシール
(7)(8)の端面(7a)(8a)および内周面(7b)
(8b)と、メイティングリング(4)(5)およびスリ
ーブライナ(2)との間に面開きが起こって、シール性
が低下してしまうことである。
本考案は、このような問題に鑑み、プロペラ軸の傾きに
よるシール性低下を解消しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕 本考案の船尾管軸封装置は、プロペラ軸が貫通するハウ
ジングの内周に環状凹部を形成し、この環状凹部に、セ
グメントシールを内挿するとともに圧縮空気を供給して
なる構造を有する船尾管軸封装置において、前記環状凹
部の端壁に形成された嵌合部に調整リングを嵌装し、前
記嵌合部は前記ハウジングの軸心上の点を中心とする外
周側へ凹の球面をなし、調整リングの外周面は前記嵌合
部と対応する外周側へ凸の球面をなすと共に前記嵌合部
と摺動自在に密接し、前記調整リングと前記端壁の間を
パッキンで密封し、前記セグメントシールの端面を前記
調整リングと密接させたものである。
〔作用〕
本考案によると、セグメントシールの端面は、ハウジン
グに対して気密的かつ傾斜運動自在に嵌装された調整リ
ングの端面と密接するようになっており、この調整リン
グは、プロペラ軸の傾き(たわみ)によるセグメントシ
ールの傾斜動作を受けて、前記プロペラ軸の軸芯と常に
直角を保つ方向に追随動作するので、シール面の面開き
を抑えることができる。
〔実施例〕
以下、本考案船尾管軸封装置を、第1図に示す一実施例
を参照しながら説明する。なお、図示の実施例におい
て、先に述べた第2図の従来例と構造的に同一の部分、
または対応する部分には、同一符号を用いた。
すなわち、この実施例は、環状凹部(11)を挟んで互い
に対向するハウジング(3)のメイティングリング
(4)(5)の端壁にそれぞれ嵌め込まれた調整リング
(15)(16)を有し、環状凹部(11)内のセグメントシ
ール(7)(8)の端面(7a)(8a)を、この調整リン
グ(15)(16)の端面(15a)(16a)と密接させてなる
ものである。
この調整リング(15)(16)とメイティングリング
(4)(5)は、その対向端面間がOリング(17)(1
8)で密封されており、また、嵌合部(19)(20)がハ
ウジング(3)の軸芯上の点を中心とする球面状をなし
ていて、調整リング(15)(16)は、メイティングリン
グ(4)(5)を含むハウジング(3)に対して傾斜運
動自在となっている。
上記構成によると、プロペラ軸(1)に傾き(たわみ)
が生じた場合、これに伴なうセグメントシール(7)
(8)の傾斜動作を受けて、調整リング(15)(16)
は、球面状の嵌合部(19)(20)で摺動しかつOリング
(17)(18)の変形を伴ないながら、メイティングリン
グ(4)(5)に対して容易に傾斜し、常にプロペラ軸
(1)の軸芯との直角度を維持するように追随動作す
る。このため、セグメントシール(7)と調整リング
(15)およびスリーブライナ(2)とのシール面、セグ
メントシール(8)と調整リング(16)およびスリーブ
ライナ(2)とのシール面に面開きが起こらず、安定し
たシール性を発揮する。
なお、本考案は図示の実施例のほか、調整リングはハウ
ジング(メイティングリング)と線接触させて傾斜運動
可能としたり、あるいは調整リングとハウジングの間
を、Oリング以外のパッキング等で密封したものなど、
種々の変更が考えられることは勿論である。
〔考案の効果〕
以上、本考案によると、セグメントシールの端面が、ハ
ウジングに対して傾斜運動自在な調整リングと密接して
シール面を形成しているため、シール面がプロペラ軸の
傾きに対して良好に追随し、シール性を安定させること
ができるといった、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す部分的な断面図、第2
図は従来例を示す部分的な断面図、第3図は船尾管軸受
近傍部分の概略説明図である。 (1)プロペラ軸、(2)スリーブライナ (3)ハウジング、(4)(5)メイティングリング (7)(8)セグメントシール (7a)(8a)(15a)(16a)端面、(11)環状凹部 (15)(16)調整リング、(17)(18)Oリング (19)(20)嵌合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロペラ軸が貫通するハウジングの内周に
    環状凹部を形成し、この環状凹部に、セグメントシール
    を内挿するとともに圧縮空気を供給してなる構造を有す
    る船尾管軸封装置において、前記環状凹部の端壁に形成
    された嵌合部に調整リングを嵌装し、前記嵌合部は前記
    ハウジングの軸心上の点を中心とする外周側へ凹の球面
    をなし、調整リングの外周面は前記嵌合部と対応する外
    周側へ凸の球面をなすと共に前記嵌合部と摺動自在に密
    接し、前記調整リングと前記端壁の間をパッキンで密封
    し、前記セグメントシールの端面を前記調整リングと密
    接させたことを特徴とする船尾管軸封装置。
JP651489U 1989-01-25 1989-01-25 船尾管軸封装置 Expired - Lifetime JPH0732391Y2 (ja)

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JP651489U JPH0732391Y2 (ja) 1989-01-25 1989-01-25 船尾管軸封装置

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Publication Number Publication Date
JPH0298092U JPH0298092U (ja) 1990-08-03
JPH0732391Y2 true JPH0732391Y2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=31210758

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JP651489U Expired - Lifetime JPH0732391Y2 (ja) 1989-01-25 1989-01-25 船尾管軸封装置

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JP2509315Y2 (ja) * 1993-05-18 1996-09-04 株式会社タンケンシールセーコウ セグメントシ―ル
CN102388245B (zh) 2010-06-10 2014-08-27 瓦锡兰日本株式会社 密封环及船尾管密封装置
AT510171B1 (de) * 2011-02-17 2012-02-15 Hoerbiger Kompressortech Hold Dichtpackung für eine hin- und hergehende kolbenstange eines kolbenkompressors

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