JP3433430B2 - 分波器 - Google Patents

分波器

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JP3433430B2 JP24469092A JP24469092A JP3433430B2 JP 3433430 B2 JP3433430 B2 JP 3433430B2 JP 24469092 A JP24469092 A JP 24469092A JP 24469092 A JP24469092 A JP 24469092A JP 3433430 B2 JP3433430 B2 JP 3433430B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図13) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜3) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図4〜8) (2)第2の実施例の説明(図9) (3)第3の実施例の説明(図10) (4)第4の実施例の説明(図11,12) 【0002】 【産業上の利用分野】本発明は、分波器に関するもので
あり、更に詳しく言えば、受信周波数帯を分離する弾性
表面波帯域通過フィルタを用いた表面実装タイプの分波
器のパッケージ構造の改善に関するものである。 【0003】近年、自動車用電話機、携帯用電話等の
小型無線通信機の開発が急速に進められ、より一層
化及び高性能化が要請されている。これらの無線通信
機には、異なる周波数の受信信号の分岐やその挿入を行
うため分波器が用いられ、例えば、使用周波数の高域化
により、通常の帯域通過フィルタに代えて弾性表面波帯
域通過フィルタを用いた分波器が研究開発されている。 【0004】 【0005】 【0006】 【0007】 【従来の技術】図13(a)〜(c)は、従来例に係る分
波器の構成図を示している。例えば、受信信号の数〔M
Hz〕〜数G〔MHz〕の周波数帯を分離する分波器(以下
第1の分波器という)は、図13(a)において、2つの
弾性表面波帯域通過フィルタ(以下単にフィルタ素子と
いう)3A,3Bとインピーダンス整合回路2とがプリ
ント基板1に個々に実装されて成る。なお、1つの弾性
表面波フィルタ3Aや3Bは、個々のパッケージ封止さ
れており、アイソレーション(絶縁特性)が優れてい
る。 【0008】また、図13(b)は、第1の分波器のコン
パクト化を図るべく、本発明者らが先に特許出願(特願
平3−332242号)した分波器(以下第2の分波器とい
う)の構造を示している。図13(b)において、2つの
フィルタ素子3A,3Bは1つのパッケージ5に収納さ
れ、その下部領域にインピーダンス整合回路2が設けら
れている。 【0009】なお、インピーダンス整合回路2はガラス
エポキシ基板4上に金,タングステン,銅等の金属スト
リップラインにより形成される。また、その上部領域に
仕切りを設けた収納部が設けられ、その収納部に2つの
フィルタ素子3A,3Bが収納される。さらに、その最
上部にキャップ6が覆われる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来例の第1
の分波器によれば、図13(a)に示すように個々のフィ
ルタ素子3A3Bが個別にパッケージ封止され、各パ
ッケージが、インピーダンス整合回路2を設けたプリン
ト基板1に実装されている。 【0011】このため、個々のフィルタ素子3A3B
については、プリント基板1に実装された他の回路素子
からの電気的絶縁性が良好になる(つまり、アイソレー
ションが良くなる)という利点があるが、分波器全体と
しては不利な点もある。例えば、当該分波器の周波数帯
分離数が多くなると、図示のフィルタ素子3A3B
外に更にフィルタ素子(パッケージ)を増設する必要が
あり、またインピーダンス整合回路2についてもその設
置個数を増やす必要があるため、これらの素子や回路等
がプリント基板1に占有する面積の増加が余儀無くさ
れ、当該分波器の小型化の妨げとなる。 【0012】そこで、本発明者らが提案した第2の分波
器(図13(b)参照)では、複数個のフィルタ素子3
A,3Bをそれぞれ個別にチップ内に形成し、各チップ
インピーダンス整合回路2と共に1つのパッケージ5
収納して一体化している。 【0013】この構成によれば、個々のフィルタ素子3
3Bについて良好なアイソレーションを維持しつ
つ、当該分波器の小型化を図ることができる。 【0014】しかし使用周波数の相違によりインピー
ダンス整合回路2以外にその周波数特性を改善する素子
を付加する必要があるとき、不利が生じる。かかる周波
数特性改善素子として、例えば図13(c)に示すように
位相調整回路7を接続する設計要求があった場合に、そ
れをパッケージ5内の各フィルタ素子3A3Bの収納
部内に併設することが困難になることから、再度、プリ
ント基板1に外装する方法を採らなくてはならず、当該
分波器の小型化の妨げとなる。 【0015】位相調整回路7をフィルタ素子3A,3B
の収納部内に併設するのが困難な理由は、もし何の処置
も講じないで単純に併設を行うと、フィルタ素子3A,
3Bと特性改善用回路素子(インピーダンス整合回路
2、位相調整回路7)との近接により両者間に信号クロ
ストークや電磁的影響等の相互作用が生じ、これを避け
るために各素子の伝播路を別々にする必要があるから
ある。このことから、相互作用を避けるための回路引き
回し無駄生じ、そのために分波器全体としての性能
が低下するといった不都合が生じる。また、各フィルタ
素子3A3Bを単体パッケージに収納する場合に比べ
て、チップ面積が大きくなるため、製造歩留りが悪くな
おそれがある。 【0016】このように、従来例に係るフィルタ素子を
用いた分波器では、特性改善用回路素子についてそのア
イソレーションを良好に維持し、且つフィルタ素子との
間の相互作用を抑制すると共に、小型化を実現するのが
困難であった。 また、上記の分波器をプリント基板等の
マザーボードの表面に実装して使用する場合、表面実装
する部品(フィルタ素子、特性改善用回路素子等)はそ
の外部端子をマザーボード上の配線等に直接はんだ付け
するため、マザーボード上の配線と当該部品との距離が
非常に近くなり、それによって、各実装部品がマザーボ
ード上の配線からの電磁的な影響を受け易いといった問
題が生じる。これは、表面実装タイプの分波器に特有の
問題である。本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、特性改善用回路素子及びフィルタ
素子についてそのアイソレーションを良好に維持し、且
つ両者間の相互作用を抑制すると共に、実装時にマザー
ボード上の配線から受ける電磁的影響を抑制し、併せて
小型化を図ることが可能となる分波器を提供すること
目的とする。 【0017】 【課題を解決するための手段】図1,図2及び図3は、
本発明に係る分波器の原理図(その1),(その2)及
び(その3)をそれぞれ示している。 【0018】本発明の第1の分波器は図1に示すよう
に、少なくとも、所定帯域周波数の通過特性を有する二
以上のフィルタ素子12と、前記フィルタ素子12の周
波数特性を補助するインピーダンス整合素子13及び位
相整合素子14が一体化された容器10に格納され、前
記インピーダンス整合素子13及び位相整合素子14が
フィルタ素子12を格納した領域以外の容器構造体内部
10Aに埋め込まれることを特徴とする。 【0019】なお、本発明の第1の分波器において、前
記インピーダンス整合素子13及び位相整合素子14が
容器構造体内部10Aであって、上・下部又は一部にグラ
ンド層10Bを有するストリップライン構造から成ること
を特徴とする。 【0020】さらに、本発明の第1の分波器において、
前記フィルタ素子12を格納した領域下の容器構造体内
部10Aであって、前記位相整合素子14の上層部にイン
ピーダンス整合素子13が設けられることを特徴とす
る。 【0021】また、本発明の第2の分波器は第1の分波
器において、前記フィルタ素子12を格納した領域以外
に、周波数特性を改善するトラップ回路15が設けられ
ることを特徴とする。 【0022】さらに図2に示すように、本発明の第3の
分波器は第1,第2の分波器において、前記各フィルタ
素子12のグランド層10Bに係る接地線gndが外部入出
力端子(表面実装用外部端子)Tx,Rx,ANT,GND
に近い部分で共通接続されることを特徴とする。 【0023】なお、本発明の第3の分波器において、前
記外部入出力端子Tx,Rx,ANT,GNDは共通入力端
子ANTを基準にして外部出力端子Tx,Rx,GNDが鏡
面対称的に配置されることを特徴とする。 【0024】さらに図3に示すように、本発明の第4の
分波器は第1〜第3の分波器において、前記インピーダ
ンス整合素子13及び位相整合素子14に接続された内
部接続端子αや外部入出力端子(表面実装用外部端子)
Tx,Rx,ANT,GNDに接続された内部接続端子β
各フィルタ素子12を個別に仕切る格納領域に対応
して設けられることを特徴とする。 【0025】さらに、本発明の第1〜第4の分波器にお
いて、前記内部接続端子α,βや外部入出力端子(表面
実装用外部端子)Tx,Rx,ANT,GNDに識別記号が
設けられることを特徴とする。 【0026】 【0027】 【作 用】本発明の第1の分波器によれば、図1に示す
ように、二以上のフィルタ素子12を格納した領域以外
の容器構造体内部10Aに、フィルタ素子12の周波数特
性を補助するインピーダンス整合素子13及び位相整合
素子14(以下単に特性改善用素子13,14ともい
う)が埋め込まれる。 【0028】例えば、図1,図2に示すように上・下部
又は一部にグランド層10Bを有するストリップライン構
造から成る位相整合素子14の上層部に、同様に、上・
下グランド層10Bを有するストリップライン構造から成
るインピーダンス整合素子13が容器構造体内部10Aに
埋め込まれる。 【0029】このため、フィルタ素子12の収納部内の
端子配列等により電磁シールド,あるいは、信号クロス
トークを防止することができ、フィルタ素子12のアイ
ソレーションを維持しつつ、その小型化を図ることがで
きる。 【0030】これにより、特性改善用回路素子につき、
外部回路に依存することなく、そのアイソレーションや
相互作用を良好な状態に維持しつつ、それを1つのパッ
ケージに収納して一体化をすることができ、その極力小
型化を図ることが可能となる。 【0031】また、本発明の第2の分波器によれば、第
1の分波器において、フィルタ素子12を格納した領域
以外に、周波数特性を改善するトラップ回路(以下単に
特性改善用素子ともいう)15が設けられる。 【0032】このため、無線通信機器の使用条件等によ
り、その使用周波数の相違に基づいて中心周波数帯域f
x〔GHz〕を同調(帯域周波数通過)させる場合に、そ
の使用周波数の2倍,3倍波をトラップ回路15により
抑制することが可能となり、例えば、インピーダンス整
合素子13以外に容器構造体内部10Aに埋め込まれたト
ラップ回路15によりその周波数特性を改善することが
可能となる。 【0033】これにより、当該分波器の性能の向上が図
られ、無線通信機器に対する信頼性の向上が図れる。さ
らに、本発明の第3の分波器によれば、第1,第2の分
波器において、各フィルタ素子12のグランド層10Bに
係る接地線gndが外部入出力端子Tx,Rx,ANT,G
NDに近い部分で共通接続される。 【0034】このため、個々のフィルタ素子12とイン
ピーダンス整合素子13及び位相整合素子14との相互
作用を抑制することが可能となる。また、併せて容器構
造体内部10Aに埋め込まれたインピーダンス整合素子1
3及び位相整合素子14の特性を単独で調査することが
可能となる。 【0035】また、外部入出力端子Tx,Rx,ANT,
GNDの中の共通入力端子ANTを基準にして1組の外部出
力端子Tx,Rx,GNDが鏡面対称的に配置される。こ
れにより、外部出力端子Tx,Rx,GND の左右両方
向から受信ケーブルや分波用ケーブルを接続することが
でき、当該分波器の汎用性を高めることが可能となる。
また、当該分波器のメンテナンスの容易化を図ることが
可能となる。 【0036】さらに、本発明の第4の分波器によれば、
第1〜第3の分波器において、インピーダンス整合素子
13及び位相整合素子14に接続された内部接続端子α
や外部入出力端子(表面実装用外部端子)Tx,Rx,
ANT,GNDに接続された内部接続端子βが各フィルタ
素子12を個別に仕切る格納領域に対応して設けられ
る。 【0037】このため、無線通信機器の使用条件等によ
り、その使用周波数の相違に応じて、該格納仕切り領域
に独立に設けられた内部接続端子αや外部入出力端子T
x,Rx,ANT,GNDに接続された内部接続端子βをボ
ンディングすることにより、インピーダンス整合素子1
3,位相整合素子14やトラップ回路15等を自由にフ
ィルタ素子12に選択接続をすることが可能となる。 【0038】これにより、多種類の無線通信機器等に合
わせた分波器を構成することができ、第2の分波器と同
様に、当該分波器の汎用性を高めることが可能となる。
また、その大量生産に適し、コスト低減化に寄与する。 【0039】なお、本発明の第1〜第4の分波器によれ
ば、内部接続端子α,βや外部入出力端子Tx,Rx,
ANT,GNDに識別記号が設けられる。このため、受信信
号の入力,出力部分や分岐部分等の多数の端子の役割を
簡単に識別することができ、その選択接続の際のボンデ
ィング作業の容易化を図ることが可能となる。これによ
り、当該分波器の取扱方法の簡易化を図ることが可能と
なる。 【0040】 【0041】 【0042】 【0043】 【0044】 【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図4〜12は、本発明の実施例に係る分
波器及びその製造方法を説明する図である。 【0045】(1)第1の実施例の説明 図4は、本発明の第1の実施例に係る分波器の構成図で
あり、図5は、その補足説明図であり、図6〜8はその
形成工程図をそれぞれ示している。 【0046】例えば、受信信号の数〔MHz〕〜数G〔M
Hz〕の周波数帯を分離する分波器(以下第1の分波器と
いう)は、図4において、2つの弾性表面波帯域通過フ
ィルタ(以下単にフィルタ素子という)F1,F1,イ
ンピーダンス整合回路23及び位相整合線路24がセラ
ミック構造体内部20Aに埋め込まれて成る。 【0047】すなわち、セラミックパッケージ20はキ
ャップ207 が設けられたセラミック構造体内部20Aから
成り、その構造体内部20Aは外部リード層201 と、第1
〜第3のグランドプレートG11〜G13に挟まれたφ形成
層202 ,中間グランド層203,Z形成層204 ,最上グラ
ンド層205 から成る。 【0048】また、外部リード層201 には、外部入出力
端子Tx,GND,ANT,Rxが設けられる。なお、外部
入出力端子Tx,GND,ANT,Rxはアンテナ端子に接
続される外部入力端子ANT,各種機器の接地線GNDに接
続される外部共通端子GND及び2つの受信機の入力部分
に接続される2つの外部出力端子Tx,Rxを構成す
る。 【0049】また、φ形成層202 は外部リード層201 の
上層に設けられた第1のグランドプレート(接地用電
極)G11を介在して設けられ、そのφ形成層202 には、
位相整合素子14の一実施例となる位相整合線路24が
設けられる。位相整合線路24は、フィルタ素子12の
周波数特性を補助するものであり、例えば、アンテナ系
の特性インピーダンスと受信ケーブルの特性インピーダ
ンスとの位相を調整するものである。 【0050】なお、位相整合線路24は図4(c)に示
すように、外部リード層201 上の第1のグランドプレー
トG11と中間グランド層203 上の第2のグランドプレー
トG12を有するストリップライン構造から成る。例え
ば、幅w,厚さtの金,タングステン,銅等の金属スト
リップラインが誘電率εのφ形成層202 に設けられる。
また、中間グランド層203 は位相整合線路24が設けら
れたφ形成層202 の上層に設けられる。 【0051】また、Z形成層204 は中間グランド層203
の上層に設けられた第2のグランドプレートG12を介在
して設けられ、そのZ形成層204 には、インピーダンス
整合素子13の一実施例となるインピーダンス整合回路
23が設けられる。なお、インピーダンス整合回路23
は、フィルタ素子12の周波数特性を補助するものであ
り、例えば、使用周波数に係る特性インピーダンスを整
合するものである。 【0052】インピーダンス整合回路23は図4(b)
に示すように、Z形成層204 の第2のグランドプレート
G12と最上グランド層205 上の第3のグランドプレート
G13を有するストリップライン構造から成る。例えば、
幅w,厚さtの金,タングステン,銅等の金属ストリッ
プラインが高さhの誘電率εのZ形成層204 に設けられ
る。 【0053】さらに、最上グランド層205 はインピーダ
ンス整合回路23が設けられたZ形成層204 の上層に設
けられる。その最上グランド層205 には、第3のグラン
ドプレートG13が設けられる。 【0054】また、セラミック構造体内部20Aの最上グ
ランド層205 の上部領域には、従来例と同様に、フィル
タ素子F1,F2の収納部が設けられ、その上部にキャ
ップ207 が覆われる。なお、2つの弾性表面波帯域通過
フィルタF1,F2は二以上のフィルタ素子12の一例
であり、所定帯域周波数の通過特性を有するものであ
る。 【0055】図5は、本発明の各実施例に係る分波器の
補足説明図であり、図5(a)は、その内部回路の接続
図であり、図5(b)は、その弾性表面波帯域通過フィ
ルタの内部回路をそれぞれ示している。 【0056】図5(a)において、当該分波器の内部回
路は、フィルタ素子(弾性表面波帯域通過フィルタ)F
1と位相整合線路24が内部接続端子(A1,Gnd)で
直列に接続され、フィルタ素子F2とインピーダンス整
合回路23とが内部接続端子(B1,Gnd)で直列に接
続され、当該2系統のフィルタ回路が外部入力端子ANT
(T0,Gnd)に接続される。 【0057】また、その2系統のフィルタ素子F1,F
2の出力部A2,B2,Gnd1,Gnd2が外部出力端子
Tx(T2,Gnd)及び外部出力端子Rx(T3,Gn
d)に接続される。さらに、フィルタ素子F1,F2は
互いに異なる帯域の中心周波数を有しており、例えば、
フィルタ素子F1の帯域中心周波数f1は887 〔MHz〕
に設定され、フィルタ素子F2の帯域中心周波数f2は
932 〔MHz〕に設定され、f1<f2の関係になってい
る。なお、弾性表面波帯域通過フィルタF1,F2の内
部回路は図5(b)において、直列弾性表面波共振器R
1,R3,R4及び並列弾性表面波共振器R2,R6等
から構成される。 【0058】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る分波器によれば、図4に示すように二以上の弾性表
面波帯域通過フィルタF1,F2を格納した領域以外の
セラミック構造体内部20Aに、フィルタ素子F1,F2
の周波数特性を補助するインピーダンス整合回路23及
び位相整合線路24が埋め込まれる。 【0059】例えば、図1,図2(a)に示すように下
部にグランド層10Bを有するストリップライン構造から
成る位相整合線路24の上層部に、同様に、上・下部に
グランド層10Bを有するストリップライン構造から成る
インピーダンス整合回路23がセラミック構造体内部20
Aに埋め込まれる。 【0060】このため、フィルタ素子F1,F2の収納
部内の内部接続端子の配列等により電磁シールド,ある
いは、信号クロストークを防止することができ、フィル
タ素子F1,F2のアイソレーションを維持しつつ、そ
の小型化を図ることができる。 【0061】すなわち、無線通信機器の使用条件等によ
り、その使用周波数の相違に基づいてインピーダンス整
合回路23以外にその周波数特性を改善する素子,例え
ば、受信アンテナの特性インピーダンスに係る位相を調
整する位相調整線路24を外部入力端子ANTに接続する
要求があった場合にも、インピーダンス整合回路23の
下層部に、中間グランド層203 ,第2のグランドプレー
トG12を介在した位相調整線路24がセラミック構造体
内部20Aに埋め込まれることから、フィルタ素子F1,
F2の収納部内にその併設を強いられることが無くな
り、従来例のようにプリント基板等にそれを外装する方
法を採らなくても済み、そのコンパクト化が図られる。 【0062】これにより、位相調整線路24につき、外
部回路に依存することなく、そのアイソレーションや相
互作用を良好な状態に維持しつつ、それを1つのセラミ
ックパッケージ20に収納して一体化をすることがで
き、その極力小型化を図ることが可能となる。 【0063】図6〜8は、本発明の第1の実施例に係る
分波器の形成工程図である。例えば、受信信号の数〔M
Hz〕〜数G〔MHz〕の周波数帯を分離する第1の分波器
を形成する場合、図6(a)において、まず、外部入出
力端子Tx,GND,Rx,ANTが割当られ、その配線用
スルーホールが設けられた耐熱層状基板部11の一例と
なるシート状のセラミック基板(外部リード層201 )上
に第1のグランドプレートG11や位相調整線路24の形
成領域24Aが割当られたφ形成層202 を順次積層する。 【0064】次に、図6(b)において、φ形成層202
の形成領域24Aに位相調整線路24を形成する。例え
ば、50〔Ω〕の特性インピーダンスを形成する場合、
幅w,厚さtの金,タングステン,銅等の金属ストリッ
プラインがφ形成層202 に設けられる(図4(b)参
照)。なお、特性インピーダンスZoは、ストリップラ
インの幅w,厚さt,そのグランドプレート間を高さ
h,その静電容量をCF とすると、w/h≧0.35の場合
に(1)式により与えられる。 【0065】 【数1】【0066】また、w/h≧0.35の場合のその電気長D
は(2)式により与えられる。 【0067】 【数2】 【0068】なお、インピーダンス整合回路23と位相
調整線路(位相整合線路)24とを同一平面に形成する
場合には、インピーダンス整合回路23と位相調整線路
24とを直交させて配置をする。 【0069】次いで、図6(c)において、位相調整線
路24が形成されたφ形成層202 の上層に中間グランド
層203 及び第2のグランドプレートG12やインピーダン
ス整合回路23の形成領域24Aが割当られたZ形成層20
4 を順次積層する。 【0070】その後、図7(a)において、Z形成層20
4 の形成領域23Aにインピーダンス整合回路23を形成
する。例えば、並列インダクタンスを幅w,厚さtの
金,タングステン,銅等の金属ストリップラインをZ形
成層204 に設ける(図4(c)参照)。 【0071】次に、図7(b)において、インピーダン
ス整合回路23が形成されたZ形成層204 の上層に最上
グランド層205 及び第3のグランドプレートG3やフィ
ルタ素子F1,F2の接合領域22Aが割当られたワイヤ
ーパッド層206 を順次積層する。 【0072】その後、キャップ207 を除くセラミック構
造体内部20Aから成る積層構造体を熱処理してセラミッ
クパッケージ20を形成する。この際の積層構造体の焼
結温度は数百〔°C〕程度である。 【0073】これにより、各外部リード層201 ,φ形成
層202 ,中間グランド層203 ,Z形成層204 ,最上グラ
ンド層205 及び第1〜第3のグランドプレートG11〜G
13が予め配置された配線用スルーホルの金属が溶融結合
することにより、電気的に接続され、フィルタ素子F
1,F2を除くセラミック構造体内部20Aを有するセラ
ミックパッケージ20が形成される(図5(a)参
照)。 【0074】その後、図8(a)において、セラミック
パッケージ20のワイヤーパッド層206 にフィルタ素子
F1,F2の接合処理をする。例えば、フィルタ素子F
1,F2は最上グランド層205 上に露出する第3のグラ
ンドプレートG13にダイボンディングをする。なお、二
以上のフィルタ素子F1,F2を同一平面に形成する場
合には、当該フィルタ素子F1と他のフィルタ素子F2
とを直交させて配置をする。 【0075】そして、図8(b)において、ダイボンデ
ィングされたフィルタ素子F1,F2の端子A1,A
2,B1,B2,接地線Gnd1,Gnd2とワイヤーパッ
ド層206 の仕切り領域に露出する内部接続端子とを接続
処理する。例えば、その接続処理は、金線や銅線22B等
によりワイヤーボンディングをする。 【0076】これにより、図4(a)に示されるような
受信信号の数〔MHz〕〜数G〔MHz〕の周波数帯を分離
する第1の分波器を形成することができる。このように
して、本発明の第1の実施例に係る分波器の形成方法に
よれば、図6〜8に示すように、位相調整線路24やイ
ンピーダンス整合回路23が形成され、かつ、その配線
処理されたセラミック積層構造体が熱処理される。 【0077】例えば、当該位相調整線路24やインピー
ダンス整合回路23とが互いに直交した位置に配置さ
れ、それらが異平面に形成された場合に、第1のグラン
ドプレートG11,中間グランド層203 ,φ形成層202 及
び第2のグランドプレートG12により挟み込まれた位相
整合線路24の上層部に、同様に、第3のグランドプレ
ートG13,最上グランド層205 ,Z形成層204 及び第2
のグランドプレートG12により挟み込まれたインピーダ
ンス整合回路23をセラミック構造体内部20Aに埋め込
むことが可能となる。 【0078】なお、位相接合線路24の上部領域にイン
ピーダンス整合回路23を設けているのは、位相接合線
路が50〔Ω〕の特性インピーダンスZoにより構成さ
れ、インピーダンス整合回路23を並列インダクタンス
により構成することにより、上下間の信号の影響が避け
られ、その位相回転時の調整が不要となるためである。
また、フィルタ素子F1,F2がある特定の周波数の信
号のみを通過させる機能であるため、分波先の回路から
当該分波器への信号流入がないことによる。 【0079】このことから、一体化されたセラミック積
層構造体の接合領域(収納部)22Aに、2つのフィルタ
素子F1,F2が接合配線されることにより、該フィル
タ素子F1,F2の収納部内の端子配列等により電磁シ
ールド,あるいは、信号クロストークを防止することが
できる。 【0080】これにより、第1〜第3のグランドプレー
トG11〜G13により伝播路を多層構造にすることができ
る。この中間グランド層203 ,φ形成層202 ,Z形成層
204,最上グランド層205 を第1〜第3のグランドプレ
ートG11〜G13で挟み込んだ多層構造により、インピー
ダンス整合回路23や位相整合線路24間の相互作用を
避けることができ、その回路引き回しを極力抑制をする
ことができ、その周波数特性を維持しつつ、フィルタ素
子F1,F2を単体パッケージに収納する場合に比べ
て、チップ面積の縮小化が図られ、製造歩留りの向上を
図ることが可能となる。 【0081】(2)第2の実施例の説明 図9は、本発明の第2の実施例に係る分波器の構成図で
ある。なお、第1の実施例と異なるのは第2の実施例で
は、外部リード層301 にショートスタブ25が設けら
れ、そのセラミック積層構造体が第1の実施例に比べて
薄型化されるものである。 【0082】すなわち、セラミックパッケージ30はキ
ャップ306 が設けられたセラミック積層構造体から成
り、その構造体内部30Aは外部リード層301 と、第1,
第2のグランドプレートG21,G22に挟まれたφ形成層
302 ,Z形成層303 ,最上グランド層304 から成る。 【0083】また、外部リード層301 の外側には、外部
入出力端子Tx,GND,ANT,Rxが設けられ、その内
側には、トラップ回路15の一例となるショートスタブ
25が設けられる。なお、ショートスタブ25は3〔G
Hz〕に共振周波数のピーク値を有するものであり、特定
周波数の2倍,3倍波を抑制するものである。 【0084】φ形成層302 は外部リード層301 の上層に
設けられた第1のグランドプレート(接地用電極)G21
を介在して設けられ、そのφ形成層302 には、第1の実
施例と同様に、位相整合線路24が設けられる。 【0085】また、Z形成層303 はφ形成層302 の上層
に設けられ、そのZ形成層303 には、第1の実施例と同
様に、インピーダンス整合回路33が設けられる。な
お、インピーダンス整合回路33と位相接合線路34と
が同一平面において直交された位置に設けられている。 【0086】さらに、インピーダンス整合回路33と位
相接合線路34とが最上グランド層304 上の第2のグラ
ンドプレートG22と外部リード層301 上の第1のグラン
ドプレートG21を共有するストリップライン構造から成
る。例えば、幅w,厚さtの金,タングステン,銅等の
金属ストリップラインが誘電率εのφ形成層302 ,Z形
成層303 ,最上グランド層304 に設けられる。 【0087】なお、その他の構成は第1の実施例と同様
であり、また、その形成方法についても、中間グランド
層とそのグランドプレートに係る工程が省略され、その
他は第1の実施例と同様となるため、その説明を省略す
る。 【0088】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る分波器によれば、図9に示すように、フィルタ素子
F1,F2を格納した領域以外に、3〔GHz〕に共振周
波数のピーク値を有するショートスタブ25が設けら
れ、また、そのセラミック積層構造体が第1の実施例に
比べて薄型化される。 【0089】このため、移動無線機やその他の通信機器
等の使用条件等により、その使用周波数の相違に基づい
て中心周波数帯域fx〔GHz〕を同調(帯域周波数通
過)させる場合に、その使用周波数の2倍,3倍波をシ
ョートスタブ25により抑制することが可能となる。ま
た、インピーダンス整合回路33以外のセラミック構造
体内部30Aに埋め込まれたショートスタブ25によりそ
の周波数特性を改善することが可能となる。 【0090】これにより、当該分波器の性能の向上が図
られ、無線通信機器に対する信頼性の向上が図れる。 (3)第3の実施例の説明 図10は、本発明の第3の実施例に係る分波器の構成図で
あり、図10(a)は、その断面図であり、図10(b)
は、その裏面の平面図をそれぞれ示している。 【0091】なお、第3の実施例において、第1,第2
の実施例と異なる点は、各フィルタ素子F1,F2の第
1,第2のグランドプレートG21,G22に係る接地線g
ndが外部入出力端子(表面実装用外部端子)Tx,R
x,ANT,GNDに近い部分で共通接続され(図10(a)
参照)、これら外部端子のうち共通端子ANT以外の他の
外部端子Tx,Rx,GNDが共通端子ANTを基準にして
鏡面対称的に配置されていることである(図10(b)参
照)。 【0092】また、ショートスタブ25が第1の実施例
と同様に外部リード層301 には無く、そのセラミック積
層構造体が第2の実施例と同様に薄型化が維持される。
すなわち、セラミックパッケージ30はキャップ306
が設けられたセラミック積層構造体から成り、その構造
体内部30Aは第2の実施例と同様に、外部リード層301
と、第1,第2のグランドプレートG21,G22に挟まれ
たφ形成層302 ,Z形成層303 ,最上グランド層304 か
ら成る。 【0093】また、外部リード層301 の外側には、外部
入出力端子Tx,GND,ANT,Rxが設けられる。な
お、該外部入出力端子Tx,Rx,ANT,GNDは共通入
力端子ANTを基準にして外部出力端子Tx,Rx,GND
が鏡面対称的に配置される。 【0094】φ形成層302 は外部リード層301 の上層に
設けられた第1のグランドプレート(接地用電極)G21
を介在して設けられ、そのφ形成層302 には、第1の実
施例と同様に、位相整合線路34が設けられる。 【0095】また、Z形成層303 はφ形成層302 の上層
に設けられ、そのZ形成層303 が第1の実施例の場合よ
りも厚く形成され、このZ形成層303 には、第1の実施
例と同様に、インピーダンス整合回路33が設けられ
る。なお、インピーダンス整合回路33と位相整合線路
34とは、同一平面において直交された位置に設けられ
ている。 【0096】さらに、インピーダンス整合回路33と位
整合線路34は、最上グランド層304 上の第2のグラ
ンドプレートG22と外部リード層301 上の第1のグラン
ドプレートG21を共有するストリップライン構造から成
る。例えば、幅w,厚さtの金,タングステン,銅等の
金属ストリップラインが誘電率εのφ形成層302 ,Z形
成層303 ,最上グランド層304 に設けられる。 【0097】なお、その他の構成は第1,第2の実施例
と同様であるため、その説明を省略する。このようにし
て、本発明の第3の実施例に係る分波器によれば、図10
に示すように、各フィルタ素子F1,F2の第1,第2
のグランドプレートG21, G22に係る接地線gndが
部入出力端子すなわち表面実装用外部端子Tx,Rx,
ANT,GNDに近い部分で共通接続される。 【0098】このため、個々のフィルタ素子F1,F2
は、第1,第2のグランドプレートG21, G22を介在し
て各整合素子(インピーダンス整合回路33、位相整合
線路34)から電磁的に遮蔽される。その結果、各フィ
ルタ素子F1,F2と各整合素子33,34との間に信
号クロストークや電磁的影響等の相互作用が生じる余地
が無くなる。 また、本分波器をマザーボード上に実装し
て使用する場合、各フィルタ素子F1,F2及び各整合
素子33,34は、第1のグランドプレートG21を介在
してマザーボード上の配線から電磁的に遮蔽される。そ
の結果、分波器の各素子がマザーボード上の配線から受
ける電磁的影響を大いに抑制することができる。 さら
に、セラミック構造体内部30Aに埋め込まれたインピー
ダンス整合回路33及び位相整合線路34の特性を単独
で調査することが可能となる。 【0099】例えば、インピーダンス整合回路33及び
位相整合線路34の共通入力部分を外部入出力端子T
x,Rx,ANT,GNDに近い部分で接続することによ
り、その検査や故障調査の際に、それを外部入出力端子
ANTを分断することで、容器内部を破壊することなく、
インピーダンス整合回路33又は位相整合線路34の電
気特性を単独で調査することが可能となる。これによ
り、当該分波器のメンテナンスの容易化を図ることが可
能となる。 【0100】また、外部入出力端子Tx,Rx,ANT,
GNDの中の共通入力端子ANTを基準にして1組の外部出
力端子Tx,Rx,GNDが鏡面対称的に配置されるた
め、外部出力端子Tx,Rx,GND の左右両方向から
受信ケーブルや分波用ケーブルを接続することができ、
当該分波器の汎用性を高めることが可能となる。なお、
その大量生産に適し、コスト低減化に寄与する。 【0101】(4)第4の実施例の説明 図11,12は、本発明の第4の実施例に係る分波器の説明
図である。図11(a)は、その分波器の断面図であり、
図11(b)はそのワイヤーパッド層に係る平面図をそれ
ぞれ示している。また、図12(a),(b)は、ワイヤ
ーボンディング状態をそれぞれ示している。 【0102】なお、第1〜第3の実施例と異なるのは第
4の実施例では、内部接続端子α,βがワイヤーパッド
層406 に露出する各フィルタ素子F1,F2の格納仕切
り領域に独立に設けられ、また、該内部接続端子α,β
や外部入出力端子Tx,Rx,ANT,GNDに識別記号が
設けられる。 【0103】すなわち、セラミックパッケージ40はキ
ャップ406 が設けられたセラミック積層構造体から成
り、その構造体内部40Aは外部リード兼用φ形成層401
,中間グランド層402 及び第1,第2のグランドプレ
ートG31,G32に挟まれたZ形成層403 ,最上グランド
層404 から成る。 【0104】また、外部リード兼用φ形成層401 の外側
には、外部入出力端子Tx,GND,ANT,Rxが設けら
れ、外部リード兼用φ形成層401 には、位相整合線路4
4が設けられ、その上層に中間グランド層402 が設けら
れる。さらに、中間グランド層402 の上部に第1のグラ
ンドプレートG31を介在してZ形成層403 が設けられ、
該Z形成層403 には、第1〜第3の実施例と同様に、イ
ンピーダンス整合回路44が設けられる。なお、インピ
ーダンス整合回路44と位相接合線路44とが異平面に
おいて直交された位置に設けられている。 【0105】さらに、位相整合線路44は中間グランド
層402 の上部の第1のグランドプレートG31を有するス
トリップライン構造から成り、インピーダンス整合回路
44は第1のグランドプレートG31と最上グランド層40
4 の上層に設けられた第2のグランドプレートG32を有
するストリップライン構造から成る。 【0106】さらに、最上グランド層404 の上部にはワ
イヤーパッド層405 が設けられ、該ワイヤーパッド層40
5 に露出する各フィルタ素子F1,F2の格納仕切り領
域に内部接続端子α,βが独立に設けられる。 【0107】例えば、図11(b)において、外部入出力
端子Tx,Rx,ANT,GNDや位相整合線路44に接続
された内部接続端子α,βに「Tx」,「Rx」,
「φ」,「ANT」,「GND」の識別記号が刻まれてい
る。 【0108】また、図12(a),(b)は内部接続端子
α,βとフィルタ素子F1,F2との接続状態をそれぞ
れ示している。図12(a)は、フィルタ素子F1側に位
相整合線路44を接続し、フィルタ素子F2側にインピ
ーダンス整合回路43を接続する場合を示している。図
12(a)において、フィルタ素子F1の接地線Gnd,A
1端子,A2端子がそれぞれ内部接続端子α,βの「G
ND」,「Tx」,「φ」に接続される。なお、フィルタ
素子F2の接地線Gnd,B1端子,B2端子がそれぞれ
内部接続端子α,βの「GND」,「Rx」,「ANT」に
接続される。 【0109】さらに、図12(b)は、フィルタ素子F1
側にインピーダンス整合回路43を接続し、フィルタ素
子F2側に位相整合線路44を接続する場合を示してい
る。図12(b)において、フィルタ素子F1の接地線G
nd,A1端子,A2端子がそれぞれ内部接続端子α,β
の「GND」,「Tx」,「ANT」に接続される。なお、
フィルタ素子F2の接地線Gnd,B1端子,B2端子が
それぞれ内部接続端子α,βの「GND」,「Rx」,
「φ」に接続される。なお、その他の構成は第1〜第3
の実施例と同様であるため、その説明を省略する。 【0110】このようにして、本発明の第4の実施例に
係る分波器によれば、図12に示すように、インピーダン
ス整合回路43及び位相整合線路44に接続された内部
接続端子αや外部入出力端子Tx,Rx,ANT,GNDに
接続された内部接続端子βが各フィルタ素子F1,F2
がワイヤーパッド層405 に露出する格納仕切り領域に独
立に設けられる。 【0111】このため、無線通信機器の使用条件等によ
り、その使用周波数の相違に応じて、該格納仕切り領域
に独立に設けられた内部接続端子αや外部入出力端子T
x,Rx,ANT,GNDに接続された内部接続端子βをボ
ンディングすることにより、インピーダンス整合回路4
3,位相整合線路44やトラップ回路25等を自由にフ
ィルタ素子F1,F2に選択接続をすることが可能とな
る。 【0112】これにより、各種無線通信機器に合わせた
分波器を構成することができ、第2の分波器と同様に、
当該分波器の汎用性を高めることが可能となる。なお、
本発明の第4の実施例によれば、内部接続端子α,βや
外部入出力端子Tx,Rx,ANT,GNDに識別記号が設
けられる。 【0113】このため、受信信号の入力,出力部分や分
岐部分等の多数の端子の役割を簡単に識別することがで
き、その選択接続の際のボンディング作業の容易化を図
ることが可能となる。これにより、当該分波器の取扱方
法の簡易化を図ることが可能となる。 【0114】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る分波
器によれば、特性改善用回路素子及びフィルタ素子につ
いてそのアイソレーションを良好に維持し、且つ両者間
の相互作用を抑制すると共に、小型化を図ることが可能
となる。 また、本分波器をマザーボード上に実装した時
にマザーボード上の配線から受ける電磁的影響を大いに
抑制することが可能となる。 【0115】 【0116】 【0117】 【0118】 【0119】 【0120】 【0121】 【0122】 【0123】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る分波器の原理図(その1)であ
る。 【図2】本発明に係る分波器の原理図(その2)であ
る。 【図3】本発明に係る分波器の原理図(その3)であ
る。 【図4】本発明の第1の実施例に係る分波器の構成図で
ある。 【図5】本発明の各実施例に係る分波器の補足説明図で
ある。 【図6】本発明の第1の実施例に係る分波器の形成工程
図(その1)である。 【図7】本発明の第1の実施例に係る分波器の形成工程
図(その2)である。 【図8】本発明の第1の実施例に係る分波器の形成工程
図(その3)である。 【図9】本発明の第2の実施例に係る分波器の構成図で
ある。 【図10】本発明の第3の実施例に係る分波器の構成図
である。 【図11】本発明の第4の実施例に係る分波器の構成図
である。 【図12】本発明の第4の実施例に係る分波器の補足説
明図である。 【図13】従来例に係る分波器の説明図である。 【符号の説明】 10…容器、11…耐熱層状基板部、12…フィルタ素
子、13…インピーダンス整合素子、14…位相調整素
子、15…トラップ回路、10A…容器構造体内部、10B
…グランド層、Tx,Rx,ANT,GND…外部入出力端
子、gnd…接地線、α,β…内部接続端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−69012(JP,A) 特開 平1−233906(JP,A) 特開 平1−298797(JP,A) 特開 平3−220911(JP,A) 特開 平2−29109(JP,A) 特開 昭62−171327(JP,A) 特開 平2−290307(JP,A) 実開 平3−10643(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一方の面に複数の表面実装用外部端子が
    設けられ、他方の面に第1のグランド層が設けられた第
    1のセラミック層と、一方の面に 所定帯域周波数の通過特性を有する弾性表面
    波フィルタ素子が第2のグランド層を介して搭載された
    第2のセラミック層と、 前記第2のセラミック層の他方の面側であって前記第1
    のグランド層と前記第2のグランド層との間の領域内
    に、インピーダンス整合素子を設けた第3のセラミック
    層と、 前記第1のセラミック層の他方の面側であって前記第1
    のグランド層と前記第2のグランド層との間の領域内
    に、位相整合素子を設けた第4のセラミック層とを備え
    ことを特徴とする分波器。
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