JPH0951206A - 分波器及びその製造方法 - Google Patents

分波器及びその製造方法

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JPH0951206A
JPH0951206A JP8108099A JP10809996A JPH0951206A JP H0951206 A JPH0951206 A JP H0951206A JP 8108099 A JP8108099 A JP 8108099A JP 10809996 A JP10809996 A JP 10809996A JP H0951206 A JPH0951206 A JP H0951206A
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理 伊形
Nobuaki Hirasawa
暢朗 平沢
Kazuyuki Hashimoto
和志 橋本
Masanori Ueda
政則 上田
Yoshio Sato
良夫 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は弾性表面波帯域通過フィルタを用い
た分波器に関し、導体材料の特性改善を図り、同一パッ
ケージで数種類の周波数特性の組み合わせを可能とし、
またデバイスの方向性自由度の向上を図ることを課題と
する。 【解決手段】 中心周波数の異なるフィルタチップ33
a,33bを搭載した多層セラミックパッケージ32の
上部に、該フィルタチップ33a,33bに対応する位
相整合回路用のパターン37a,37bが形成され、そ
の各一端が共通端子パターン37cに接続される構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波帯域通
過フィルタを用いた分波器に関する。近年、携帯用電話
器に代表される移動通信機器の小型化が急速に進めら
れ、これらに使用される部品の小型、高性能化が要望さ
れており、これらを無線通信機器における信号の分岐、
生成を行うためのものとして分波器が用いられている。
分波器は誘電体を用いた帯域通過フィルタ、帯域阻止フ
ィルタあるいはそれらの組み合わせにより構成されたも
のが多く、現在では弾性表面波フィルタを用いたものが
研究開発されている。
【0002】
【従来の技術】従来、2つの帯域通過弾性表面波フィル
タチップ(それぞれの帯域中心周波数をf1 ,f2 とす
る。)を用いて分波器を構成する場合、互いのフィルタ
特性を干渉しないようにするため、それぞれのチップに
は位相整合回路が必要で、この整合回路の定数は2つの
フィルタチップの中心周波数とその差によって決められ
る。これらを多層のセラミックパッケージ内に納めるこ
とにより小型にすることができる。
【0003】ここで、図18に、従来の分波器の構成図
を示す。図18(A)は斜視図、図18(B)は内部平
面図、図18(C)は断面図である。図18(A)〜
(C)に示す分波器11において、グランド層GNDが
形成された複数のグリーンシート12のうち、所定のグ
リーンシート12間に2つの位相整合線路13a,13
bを介在させ、また上層のグリーンシート12のフィル
タチップ14a,14bを搭載する周辺に接地用端子1
5,フィルタ側信号端子16,及び共通側信号端子17
を形成させ、これらを積層して多層セラミックパッケー
ジ18が形成される。また、多層セラミックパッケージ
18の下面及び下面から側面にかけて受信端子19,送
信端子20及びアンテナ端子21が形成される。
【0004】この多層セラミックパッケージ18の上層
部上にフィルタチップ14a,14bが搭載され、対応
する接地用信号端子15,フィルタ側信号端子16及び
共通側信号端子17とワイヤ22により電気的接続が行
われる。そして、上部の開口部分をメタルキャップ23
により封止して構成されるものである。
【0005】なお、上記フィルタチップ14a,14b
は異なる中心周波数を有する。また、位相整合線路13
a,13bは、ストリップラインにより形成されるもの
で、多層セラミックパッケージ18の形成の際に、同時
に形成される。この位相整合線路13a,13bを多層
セラミックパッケージ18内に設けることでパッケージ
内の誘電率を利用することができ、線路長を短縮させる
ことでパッケージを小型とすることができるものであ
る。
【0006】このような分波器11は、2つの異なる中
心周波数を持ったフィルタチップ14a,14bの特性
が位相整合線路13a,13bの回路パターンにより影
響をうける。例えば、フィルタは通過帯域においては外
部回路と略同等の値となり、阻止域においては外部回路
とは遙に小さいあるいは大きな値となることから、これ
らの特性を劣化させないようにしなければならない。そ
のためには互いの通過域においては、相手方のインピー
ダンスが無限大に且つ反射係数も略1になっていること
が理想である。
【0007】これらの特性を持たすために位相整合用回
路が必要であり、実際にはストリップ線路により形成さ
れ、その特性を利用して制御される。また、位相整合用
回路をストリップ線路パターンにより形成する場合、線
路長に比例して抵抗も増加することになり、信号の伝搬
損失や、分布定数における浮遊容量を増加させる傾向と
なる。この浮遊容量により、位相回路定数等が影響を受
け使用する周波数が高周波数になる程、また、パッケー
ジ材料が高誘電率になる程その度合いが大きくなる。こ
れらを解決するために誘電率の小さな材料に低抵抗導体
を形成することが行われ、例えばガラスセラミックス材
料に銅導体パターンを形成することなどが知られてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誘電率
の小さな材料のガラスセラミックス材料に低抵抗導体の
銅導体パターンを形成することは、デバイスの特性は良
好となるが、ガラスセラミックス自体の強度が弱いと共
に、また導体との密着性が悪く、使用時に信頼性に欠け
るという問題がある。
【0009】そのため、アルミナセラミックス材料を用
い、導体材料にタングステンを使用すると、上述のよう
に導体抵抗による損失、浮遊容量による特性劣化等を生
じるという問題がある。そこで、本発明は上記課題に鑑
みなされたもので、導体材料の特性改善を図り、同一パ
ッケージで数種類の周波数特性の組み合わせを可能と
し、またデバイスの方向性自由度の向上を図る分波器を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、下記の手
段を講じることにより解決することができる。請求項1
記載の発明では、それぞれ異なる帯域中心周波数を有す
る所定数の弾性表面波のフィルタチップを搭載し、該フ
ィルタチップ間に位相整合回路を備えた多層パッケージ
の分波器において、前記多層パッケージの表面の層に、
前記位相整合回路用のパターンが形成されてなることを
特徴とするものである。
【0011】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の分波器において、前記位相整合回路用のパタ
ーンは、マイクロストリップラインとして形成されてな
ることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項1又は2記載の分波器において、前記位相整合回路用
のパターンは、銅部材を含む層により形成されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、請求項4記載の発明では、前記請求
項1乃至3のいずれかに記載の分波器において、前記位
相整合回路用のパターン上に、空隙部を介在させて接地
層が設けられることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項1乃至4のいずれかに記載の分波器において、前記多
層パッケージの最下層に外部接続のための所定数の外部
接続端子が形成され、前記位相整合回路用のパターンの
それぞれが共通端子に接続されて、該所定の外部接続端
子に接続されてなることを特徴とするものである。
【0015】また、請求項6記載の発明では、前記請求
項1乃至5のいずれかに記載の分波器において、前記位
相整合回路用のパターンは、線路長の調整のために接続
される調整用パターンが所定数形成されてなることを特
徴とするものである。
【0016】また、請求項7記載の発明では、それぞれ
異なる帯域中心周波数を有する所定数の弾性表面波のフ
ィルタチップを搭載し、該フィルタチップ間に位相整合
回路を備えた多層パッケージの分波器の製造方法におい
て、所定数のグリーンシートが形成される工程と、各該
グリーンシート上に所定のパターンが形成されると共
に、必要に応じて開口部が形成される工程と、該各グリ
ーンシートを積層して焼成させる工程と、該焼成された
グリーンシートの上部にパターン膜を生成する工程と、
該パターン膜をエッチングにより所定数の前記位相整合
回路用のパターンを形成させる工程と、個別の前記多層
パッケージに分離する工程と、外部接続のための端子の
形成後に前記フィルタチップを搭載して電気的接続を行
い、蓋部により封止させる工程と、を含むことを特徴と
するものである。
【0017】また、請求項8記載の発明では、それぞれ
異なる帯域中心周波数を有する所定数の弾性表面波のフ
ィルタチップと、該フィルタチップがチップ搭載面に搭
載されると共に、最下層に外部回路との接合端子が形成
され、かつ前記フィルタチップ間に位相整合回路を備え
た多層パッケージとを具備する分波器において、前記位
相整合回路を前記チップ搭載面と前記接合端子との間に
形成したことを特徴とするものである。
【0018】また、請求項9記載の発明では、前記請求
項8記載の分波器において、前記位相整合回路用のパタ
ーンは、マイクロストリップラインとして形成されてな
ることを特徴とするものである。
【0019】また、請求項10記載の発明では、前記請
求項8又は9記載の分波器において、前記位相整合回路
用のパターンは、銅部材を含む層により形成されてなる
ことを特徴とするものである。
【0020】また、請求項11記載の発明では、前記請
求項8乃至10のいずれかに記載の分波器において、前
記チップ搭載面と前記接合端子との間に共通接地用パタ
ーンを形成したことを特徴とするものである。
【0021】また、請求項12記載の発明では、前記請
求項8乃至11のいずれかに記載の分波器において、前
記フィルタチップと接続されるアンテナ端子パターンを
前記多層パッケージの内部に形成したことを特徴とする
ものである。
【0022】上記した各手段は、次のように作用する。
請求項1乃至3の発明によれば、多層パッケージの表面
の層にマイクロストリップラインで設けた位相整合回路
用パターンを銅部材を含む層で形成する。これにより、
低抵抗導体による位相整合回路用のパターンの形成が可
能となり、浮遊容量による反射係数の劣化が改善され、
フィルタ特性の損失劣化を抑制、低減することが可能と
なる。
【0023】また、請求項4の発明によれば、位相整合
回路用のパターン上に接地層が空隙部を介在させて設け
る。これにより、特性インピーダンス値等の外部からの
影響が低減されて分波特性の安定化を図ることが可能と
なる。また、請求項5又は6の発明によれば、適宜線路
長を調整するための調整用パターンが所定数形成された
位相整合回路用のパターンを共通端子に接続して外部接
続端子に接続する。これにより、形成する外部接続端子
の方向性の自由度が大になると共に、線路長の調整が容
易となって、パッケージの共通化、デバイスの方向性自
由度の向上を図ることが可能となる。
【0024】また、請求項7の発明によれば、所定のパ
ターン等を形成したグリーンシートを積層して焼成した
後、表面の層に位相整合回路用のパターンを形成する。
これにより、グリーンシート形成と別工程で位相整合回
路用のパターンが形成されて該グリーンシートの焼成温
度に関係なく、導体材料を選択することが可能となる。
【0025】また、請求項8乃至10記載の発明によれ
ば、請求項1乃至3の発明の作用と同様に、多層パッケ
ージの表面の層にマイクロストリップラインで設けた位
相整合回路用パターンを銅部材を含む層で形成する。こ
れにより、低抵抗導体による位相整合回路用のパターン
の形成が可能となり、浮遊容量による反射係数の劣化が
改善され、フィルタ特性の損失劣化を抑制、低減するこ
とが可能となる。
【0026】更に、本請求項に係る発明では、実装され
た状態で位相整合回路用パターンが実装側の基板と対向
する構成となるため、外部に対する放射を抑制すること
ができる。また、請求項11記載の発明によれば、チッ
プ搭載面と最下層に配設された接合端子との間に共通接
地用パターンを形成したことにより、共通接地用パター
ンと接合端子との間にパッケージの外面に形成される配
線(キャストレーション)を短くすることができる。こ
れにより、キャストレーションに起因するインダクタン
ス成分を低減することが可能となり、帯域外減衰特性の
改善を図ることができる。
【0027】また、請求項12記載の発明によれば、フ
ィルタチップと接続されるアンテナ端子パターンを多層
パッケージの内部に形成したことにより、アンテナ端子
パターンから外部に信号が漏洩することを軽減すること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1に、本発明の第1実施例の
構成図を示す。図1(A)は、分波器31の全体斜視
図、図1(B)は縦側断面図である。図1(A),
(B)に示す分波器31は、例えば4つの層(グリーン
シート)321 〜324 で多層セラミックパッケージ3
2が形成される。
【0029】多層セラミックパッケージ32の層3
1 ,323 の下面にはグランドGNDパターンが形成
されて、層322 の下面には信号(電源系を含む)パタ
ーンが形成される。また、層321 〜324 には弾性表
面波通過のフィルタチップ33a,33bを収納するキ
ャビティを形成するための開口部が形成される。なお、
フィルタチップ33a,33bの周波数特性は図3で説
明する。
【0030】そこで、層321 の下面に2つのフィルタ
チップ33a,33bが搭載され、ワイヤ34によりそ
れぞれ層322 の信号パターン等に接続される。また、
層323 の開口部を塞ぐようにキャップ35により封止
される。そして、多層セラミックパッケージ32は、各
層321 〜324 の所定間でスルーホールにより導通さ
れており、該多層パッケージ32の所定の側面及び最下
層324 の下面に外部接続端子36a〜36cが設けら
れる。例えば外部接続端子36aはフィルタチップ33
a,33bと接続された受信端子、外部接続端子36b
はフィルタチップ33a,33bと接続された送信端
子、外部接続端子36cは後述する共通端子と接続され
るアンテナ端子である。
【0031】一方、最上部の層321 の上面には、図1
(A)に示すように、フィルタチップ33a,33bに
対応した2つのつづら折れ形状の位相整合回路用のパタ
ーン37a,37bが例えば銅部材で形成され、各パタ
ーン37a,37bの一端が共通端子パターン37cに
接続され、各々の他端はスルーホールによりフィルタチ
ップ33a,33bに接続される。この共通端子パター
ン37cは、上述のように多層パッケージ32の側面に
形成される受信端子36aと接続される。
【0032】ここで、図2に、図1の分波器の一例の回
路図を示す。また、図3に、図1の分波器を説明するた
めの特性図を示す。図2に示すように、アンテナ端子3
6cに接続された共通端子T1 ,T2 (共通端子パター
ン37c)に対してそれぞれ位相整合回路37a,37
bを介在させて2つのフィルタチップF1 ,F2 (33
a,33b)が接続される。このフィルタチップF1
2 (33a,33b)は、それぞれ送信端子36aか
らF1 用端子A1 、また受信端子36bからF 2 用端子
1 にそれぞれ接続される。
【0033】フィルタチップF1 ,F2 (33a,33
b)は、図3に示すように、互いに異なる帯域中心周波
数を有しており、例えばフィルタチップF1 (33a)
の中心周波数(f1 )は836MHz,フィルタチップ
2 (33b)の中心周波数f2 は881MHzに設定
される。
【0034】また、図4に、本発明の製造工程図を示
す。図4において、まず図1の層32 1 〜324 となる
グリーンシートを必要に応じた個数形成する(ステップ
(S)1)。グリーンシートは例えば誘電率9.7 のアル
ミナ材料で形成される焼結前の可塑性シート材料のこと
である。この各グリーンシートに、それぞれ層に応じた
信号系、電源系、接地系等のパターンが形成されると共
に、フィルタチップ33a,33bを搭載する領域のキ
ャビティを形成するための開口部が必要に応じて形成さ
れる(S2)。
【0035】続いて、形成したグリーンシートを積層
し、例えば1500〜1600℃で15〜24時間焼成
する(S3)。この状態では、多層セラミックパッケー
ジが複数個一体となって形成されたものである。そこ
で、上部の層上に例えば銅材料で蒸着等によりパターン
膜が形成される(S4)。パターン膜が形成されると、
エッチングにより図1に示すようなつづら折れ形状の位
相整合回路用のパターン37a,37bや共通端子パタ
ーン37cが所定数形成される(S5)。その後、個別
の多層セラミックパッケージ32ごとにカッティングし
て分離する(S6)。
【0036】そして、個々の多層セラミックパッケージ
32ごとに、下面から側面にかけて外部接続端子36a
〜36cを形成した後に、フィルタチップ33a,33
bを搭載してワイヤ34により電気的接続を行い、キャ
ップ35により封止を行うものである(S7)。
【0037】このように、多層セラミックパッケージ3
2の形成と位相整合回路用のパターン37a,37b等
の形成とが分離されることから、該パターン37a,3
7b等を形成する材料を異ならせることができ、低抵抗
の部材(例えば銅又は銅・ニッケル・アルミニウムの複
層構造)が使用可能となって損失低減による長さ短縮が
図られて小型化することができると共に、フィルタ特性
を改善することができる。
【0038】そこで、図5に、本実施例の周波数特性の
グラフを示す。図5(A)は周波数特性全体のグラフで
あり、図5(B)は図5(A)の損失変化の一部拡大の
グラフである。図5(A),(B)に示す周波数特性
は、例えば位相整合回路用のパターン37aの線幅を約
200μm ,長さを約40mmとして形成し、パターン3
7bの線幅約200μm ,長さを約35mmとして形成し
したときの分波器31(多層セラミックパッケージ層3
1 の誘電率は9.7 )の該パターン37a,37bの損
失、及び該分波器31でデュプレクサ(送受切換器)構
成した時の相手側通過域の損失変化を示したものであ
る。
【0039】図5(A)に示すように、フィルタチップ
1 (33a)では、824MHzで−2.19dB,849
MHzで−2.70dBの減衰を示し、869MHzで−41.8
0 dB,894MHzで−28.30 の減衰を示した。また、
フィルタチップF2 (33b)では、869MHzで−
3.78dB,894MHzで−3.12dBの減衰を示し、824
MHzで−42.84 dB,849MHzで−34.94 の減衰を
示した。
【0040】一方、図5(B)は、図18に示す従来の
場合におけるアルミナセラミックス材料とタングステン
導体パターンの組み合わせで内層した場合(実線)と、
図1に示す上部のパターン37a,37bの構成でアル
ミナセラミックス材料とタングステン導体パターンの組
み合わせの場合(破線)と、図1に示す上部のパターン
37a,37bの構成でアルミナセラミックス材料と銅
導体パターンの組み合わせの場合(一点鎖線)とを比較
したものである。
【0041】すなわち、共にアルミナセラミックス材料
とタングステン導体パターンを組み合わせた場合であっ
ても、図18の従来の内層した場合(実線)より図1の
上部に形成した場合(破線)の方が中心周波数帯で減衰
量が小さくフィルタ特性が良好であり、さらにタングス
テン導体パターンを銅導体パターンに代えて上部に形成
した場合(一点鎖線)の方が直流抵抗の減少による高周
波損失の低減で減衰量が小さく、フィルタ特性がより良
好となったものである。
【0042】このように、多層セラミックパッケージ3
2の上部に位相整合回路用のパターンを例えば銅のよう
な低抵抗部材で設けることにより、該パターンの抵抗に
よるフィルタ特性の損失劣化を従来の約半分に低減さ
せ、また浮遊容量による反射係数の劣化を改善すること
ができ、分波器31の回路構成時のフィルタ特性の劣化
を抑制することができる。また、共通端子パターン37
cを多層セラミックパッケージ32の両側から外部接続
端子(アンテナ端子)36cと接続することができるこ
とから、該分波器を実装するボードの設計時における独
立端子(送信及び受信端子)の方向性の自由度を大きく
することができる。
【0043】ところで、従来(図18)のように位相整
合回路用のパターンを内層すると多層セラミックパッケ
ージ32の両側(上下)の誘電率を利用することから当
該パターンの線路長の短縮、パッケージを小型化するこ
とができるもので、一方本発明は多層セラミックパッケ
ージ32の片側(下側)の誘電率しか利用できずに線路
長を長くする必要が生じるが、当該パターン37a,3
7bの材料を低抵抗材料で形成することができることか
ら線路長を従来より短縮することができるものである。
【0044】次に、図6に、本発明の第2実施例の斜視
図を示す。図6に示す分波器31は、多層セラミックパ
ッケージ32の上部の層上に位相整合回路用のパターン
37aの端部分に線路長を調整するための互いに分離し
た例えば5つの調整用パターン41a(41a1 〜41
5 )が形成される。また、パターン37bの端部分に
線路長を調整するための互いに分離した例えば5つの調
整用パターン41a(41b1 〜41b5 )が形成され
る。
【0045】そして、線路長の決定後に、パターン37
aにおいて、調整用パターン41a 5 と共通端子パター
ン37cとがワイヤ42により接続される。また、パタ
ーン37bにおいて、調整用パターン41b3 と共通端
子パターン37cとがワイヤ42により接続されると共
に、調整用パターン41b3 ,41b5 間がワイヤ42
により接続される。
【0046】このような調整用パターン41a,41b
はパターン37a,37bの形成時に形成されるもの
で、ワイヤ42による接続位置で各パターン37a,3
7bの線路長を調整するものである。ここで、図7に、
第2実施例の周波数特性のグラフを示す。図7におい
て、フィルタチップ33a(F1 )の中心周波数を87
5MHzとしたときの位相整合回路用のパターン37a
が調整用パターン41a(41a1 〜41a5 )より選
択されてワイヤ42で接続された場合の分波器31の周
波数特性がF1 で表わされ、フィルタチップ33b(F
2 )の中心周波数が937MHzとしたときのパターン
37bが調整用パターン41b(41b1 〜41b5
より選択されたワイヤ42で接続された場合の分波器3
1の周波数特性がF2 で表わされる。何れも中心周波数
帯で顕著な減衰量(dB)の低下が図られ、第1実施例と
同様の効果を得られることがわかる。これにより、多層
セラミックパッケージ32を変更することなく周波数の
異なるフィルタチップを組み合わせることができるもの
である。
【0047】ところで、図6では調整用パターン41
a,41bを分離して形成した場合を示したが、分離さ
せないパターンに形成してワイヤ42のボンディング位
置のみで線路長を可変することも可能である。しかる
に、本実施例では不要な調整用パターン部分で位相整合
に悪影響の生じることを回避するために分離した形状と
したものである。従って、形成する調整用パターン41
a,41bの線路長が短かく、不要部分で位相整合に悪
影響を生じない場合には、あえて分離したパターンとす
る必要はない。
【0048】また、位相整合回路用のパターン37a,
37bを図1(A)のように形成し、かつ各パターン3
7a,37bのつづら折れ形状をバイパスするパターン
を調整用パターンとして所定数形成し、必要に応じてバ
イパス部分をトリミングにより削除することによっても
各パターン37a,37bの線路長を調整することがで
きるものである。
【0049】次に、図8に本発明の第3実施例の断面構
成図を示す。図8に示す分波器31は、図1に示す多層
セラミックパッケージ32の上部の層上にスペーサ51
を介在させて接地層としてシールドキャップ52を設け
たもので、他の構成は図1(又は図6)と同様である。
すなわち、位相整合回路用のパターン37a,37b上
にスペーサ51により空隙部53を介在させてシールド
キャップ52を設けたものである。
【0050】これによれば、シールドキャップ52によ
り位相整合回路用のパターン37a,37bが外部状況
より影響を受けることが回避することができると共に、
第2実施例(図6)に適用した場合にワイヤ42を保護
することができるものである。
【0051】次に、図9乃至図11に本発明の第4実施
例を示す。図9は第4実施例に係る分波器61の断面図
であり、図10は分波器61の底面図であり、図11は
分波器61の斜視図である。分波器61は、例えば4つ
の層(グリーンシート)621 〜624 により形成され
る多層セラミックパッケージ62と、フィルタチップ3
3a,33bと、キャップ35等により構成されてい
る。多層セラミックパッケージ62の最下層624 の下
面には、図10に示されるように、受信用端子66a,
送信用端子66b,アンテナ端子66c,及び接地(グ
ランド)端子66dが形成されている。
【0052】この各端子66a〜66dは、図11に示
される多層セラミックパッケージ62の側面に形成され
た配線66a-1〜66d-1(以下、キャストレーション
という)により、多層セラミックパッケージ62内に配
設されたフィルタチップ33a,33b等と電気的に接
続されている。尚、上記した最下層624 に形成された
各端子66a〜66dは請求項8に記載した接合端子に
相当し、分波器61を他の回路基板に実装する際、この
各端子66a〜66dは他の回路基板に接合される。
【0053】また、最上層621 及び第2層622
は、弾性表面波通過のフィルタチップ33a,33bを
収納する第1のキャビティ64を形成するための開口部
が形成されている。フィルタチップ33a,33bは第
3層623 の上部に形成されたチップ搭載面63上に搭
載され、よってフィルタチップ33a,33bは層62
1 ,622 が協働して形成するキャビティ64内に位置
することとなる。
【0054】また、第2層622 の上面には所定の信号
パターン及びグランドパターンが形成されており、この
各パターンは前記したキャストレーション66a-1〜6
6d -1に接続されている。更に、第2層622 の上面に
形成された信号パターン及びグランドパターンは、ワイ
ヤ34によりフィルタチップ33a,33bと電気的に
接続されている。これにより、フィルタチップ33a,
33bと各端子66a〜66dは電気に接続された構成
となる。
【0055】キャップ35は、多層セラミックパッケー
ジ62に形成された第1のキャビティ64を塞ぐように
最上層621 の上部に配設される。これにより、フィル
タチップ33a,33bは多層セラミックパッケージ6
2内に気密封止された構成となる。
【0056】一方、最下層624 にも開口部が形成され
ており、よって第3層623 と最下層624 は協働して
多層セラミックパッケージ62の底面に第2のキャビテ
ィ67を形成する。この第2のキャビティ67内には、
具体的には第2のキャビティ67内に露出した第3層6
3 の下面には、つづら折れ形状の位相整合回路用パタ
ーン68が形成されている。この位相整合回路用パター
ン68はマイクロストリップラインで形成されており、
その材質としては例えば銅或いは銅を主体として導体材
料が選定されている。この位相整合回路用パターン68
の一端はスルーホール69によりフィルタチップ33
a,33bに接続されると共に、他端は第3層623
に形成された配線(図示せず)を介してアンテナ端子6
6cに接続されている。
【0057】ここで、位相整合回路用パターン68の形
成位置に注目すると、本実施例に係る分波器61では、
位相整合回路用パターン68は多層セラミックパッケー
ジ62の底面に形成された第2のキャビティ67内に形
成されている。よって、分波器61を他の回路基板に実
装すると、位相整合回路用パターン68は実装側の基板
と対向する構成となるため、外部に対する放射を抑制す
ることができる。
【0058】図12は、本実施例に係る周波数特性のグ
ラフを示している。同図に示す周波数特性は、前記した
図5と同一条件で特性試験を行った結果を示してる。即
ち、図12に示す周波数特性は、例えば位相整合回路用
パターン68の線幅を約200μm ,長さを約25mmとし
て形成ししたときの分波器61(多層セラミックパッケ
ージの第3層323 の誘電率は9.7 )の位相整合回路用
パターン68の損失、及び分波器61でデュプレクサ
(送受切換器)構成した時の相手側通過域の損失変化を
示したものである。
【0059】図12と図5(A)とを比較すると、本実
施例に係る分波器61の周波数特性は、図5(A)に示
される第1実施例に係る分波器31の周波数特性と略同
等の特性を示しており、よって良好なフィルタ特性が得
られていることが判る。このように、本実施例に係る分
波器61においても、位相整合回路用パターン68を例
えば銅のような低抵抗部材で設けることにより、該パタ
ーン68の抵抗によるフィルタ特性の損失劣化を従来の
約半分に低減させ、また浮遊容量による反射係数の劣化
を改善することができ、分波器31の回路構成時のフィ
ルタ特性の劣化を抑制することができる。
【0060】また、本実施例の構成でもアンテナ端子6
6cを多層セラミックパッケージ62の両側に引き出す
ことができるため、設計時における独立端子の方向性の
自由度を大きくすることができる。更に、上記したよう
に本実施例に係る分波器61では、実装された状態で位
相整合回路用パターン68が実装側の基板と対向する構
成となるため、外部に対する放射を抑制することもでき
る。
【0061】尚、本実施例においても図6に示されると
同様に、位相整合回路用パターン68を分離することも
可能であり、更に位相整合回路用パターン68を分離さ
せないパターンに形成してワイヤのボンディング位置の
みで線路長を可変することも可能である。
【0062】また、位相整合回路用パターン68を図1
(A)のように形成し、形成された各パターン(図1
(A)のパターン37a,37bに相当する)のつづら
折れ形状をバイパスするパターンを調整用パターンとし
て所定数形成し、必要に応じてバイパス部分をトリミン
グにより削除することによっても各パターンの線路長を
調整することが可能となる。
【0063】次に、図13及び図14に本発明の第5実
施例を示す。図13は第5実施例に係る分波器71の断
面図であり、図14は分波器71の斜視図である。尚、
図13及び図14において、図9乃至図11を用いて説
明した第4実施例に係る分波器61と同一構成について
は同一符号を附してその説明を省略する。
【0064】本実施例に係る分波器71は、第4実施例
に係る分波器61において、高さ方向に対しチップ搭載
面63と各端子66a〜66dの形成位置との間に、共
通接地用パターン72を形成したことを特徴とするもの
である。具体的には、本実施例では第3層623 を二分
割し、その間に導体膜を形成することにより、チップ搭
載面63と各端子66a〜66dの形成位置との間に共
通接地用パターン72を形成する構成を実現している。
【0065】この共通接地用パターン72は、図14に
示されるキャストレーション66d -1と接続されてお
り、よって共通接地用パターン72はキャストレーショ
ン66d-1を介して底面に形成されているグランド端子
66dと接続された構成となっている。
【0066】分波器71を上記構成とすることにより、
共通接地用パターン68とグランド端子66dとの間を
接続するため、多層セラミックパッケージ62の外側面
に形成されるキャストレーション66d-1を短くするこ
とができる(図14参照)。このようにキャストレーシ
ョン66d-1が短くなることにより、キャストレーショ
ン66d-1のインダクタンス成分を低減することが可能
となる。
【0067】図15は、本実施例に係る分波器71の減
衰特性(図中、で示す)を従来の分波器の特性(図
中、で示す)と比較しつつ示す図である。同図に示さ
れるように、本実施例に係る分波器71の減衰特性は、
特に帯域外における減衰特性が優れており、よって本実
施例に係る分波器71では特に帯域外減衰特性の改善を
図ることができる。
【0068】次に、図16及び図17に本発明の第6実
施例を示す。図16は第6実施例に係る分波器81の断
面図であり、図17は分波器81の斜視図である。尚、
図16及び図17においても、図9乃至図11を用いて
説明した第4実施例に係る分波器61と同一構成につい
ては同一符号を附してその説明を省略する。
【0069】本実施例に係る分波器81は、第4実施例
に係る分波器61において、フィルタチップ33a,3
3bと接続されるアンテナ端子パターン82を多層セラ
ミックパッケージ62の内部に形成したことを特徴とす
るものである。具体的には、本実施例の分波器71で
は、第2層622 の下面と第3層623の上面との間に
アンテナ端子パターン82を形成することにより、アン
テナ端子パターン82を多層セラミックパッケージ62
の内部に形成した構成としている。このアンテナ端子パ
ターン82の両端部は、図17に示されるように多層セ
ラミックパッケージ62の側面に形成された一対のキャ
ストレーション66c-1に接続されている。
【0070】分波器81を上記構成とすることにより、
アンテナ端子パターン82から外部に信号が漏洩するこ
とを軽減することができる。即ち、図1を用いて説明し
た第1実施例に係る分波器31のように、アンテナ端子
パターンとして機能する共通端子パターン37cを多層
パッケージ32の上面に露出して形成した構成では、こ
の共通端子パターン37cから信号が漏洩することが考
えられる。しかるに、本実施例のようにアンテナ端子パ
ターン82を多層セラミックパッケージ62の内部に形
成することにより、多層セラミックパッケージ62がシ
ールド機能を奏し、よってアンテナ端子パターン82か
ら外部に信号が漏洩することを軽減することができる。
【0071】
【発明の効果】以上のように請求項1乃至3の発明によ
れば、多層パッケージの表面の層にマイクロストリップ
ラインで設けた位相整合回路用パターンを銅部材を含む
層で形成することにより、低抵抗導体による位相整合回
路用のパターンの形成が可能となり、浮遊容量による反
射係数の劣化が改善され、フィルタ特性の損失劣化を抑
制、低減することができる。
【0072】請求項4の発明によれば、位相整合回路用
のパターン上に接地層が空隙部を介在させて設けること
により、特性インピーダンス値等の外部からの影響が低
減されて分波特性の安定化を図ることができる。請求項
5又は6の発明によれば、適宜線路長を調整するための
調整用パターンが所定数形成された位相整合回路用のパ
ターンを共通端子に接続して外部接続端子に接続するこ
とにより、形成する外部接続端子の方向性の自由度が大
になると共に、線路長の調整が容易となって、パッケー
ジの共通化、デバイスの方向性自由度の向上を図ること
ができる。
【0073】請求項7の発明によれば、所定のパターン
等を形成したグリーンシートを積層して焼成した後、表
面の層に位相整合回路用のパターンを形成することによ
り、グリーンシート形成と別工程で位相整合回路用のパ
ターンが形成されて該グリーンシートの焼成温度に関係
なく、導体材料を選択することができる。
【0074】また、請求項8乃至10記載の発明によれ
ば、請求項1乃至3の発明の作用と同様に、浮遊容量に
よる反射係数の劣化が改善され、フィルタ特性の損失劣
化を抑制,低減することが可能となり、更に実装された
状態で位相整合回路用パターンが実装側の基板と対向す
る構成となるため、外部に対する放射を抑制することが
できる。
【0075】また、請求項11記載の発明によれば、共
通接地用パターンと接合端子との間にパッケージの外面
に形成される配線(キャストレーション)を短くするこ
とができ、これによりキャストレーションに起因するイ
ンダクタンス成分を低減することが可能となり、帯域外
減衰特性の改善を図ることができる。
【0076】また、請求項12記載の発明によれば、フ
ィルタチップと接続されるアンテナ端子パターンを多層
パッケージの内部に形成したことにより、アンテナ端子
パターンから外部に信号が漏洩することを軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】図1の分波器の一例の回路図である。
【図3】図1の分波器を説明するための特性図である。
【図4】本発明の製造工程図である。
【図5】第1実施例に係る分波器の周波数特性を示すグ
ラフである。
【図6】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図7】第2実施例に係る分波器の周波数特性を示すグ
ラフである。
【図8】本発明の第3実施例の断面構成図である。
【図9】本発明の第4実施例の断面構成図である。
【図10】本発明の第4実施例の底面図である。
【図11】本発明の第4実施例の斜視図である。
【図12】第4実施例に係る分波器の周波数特性を示す
グラフである。
【図13】本発明の第5実施例の断面構成図である。
【図14】本発明の第5実施例の斜視図である。
【図15】第5実施例に係る分波器の周波数特性を示す
グラフである。
【図16】本発明の第6実施例の断面構成図である。
【図17】本発明の第6実施例の斜視図である。
【図18】従来の分波器の構成図である。
【符号の説明】
31,61,71,81 分波器 32,62 多層セラミックパッケージ 33a,33b フィルタチップ 35 キャップ 36a〜36c,66a〜66c 外部接続端子 37a,37b,68 位相整合回路用パターン 37c 共通端子パターン 52 シールドキャップ 53 空隙部 63 キャップ搭載面 64 第1のキャビティ 67 第2のキャビティ 72 共通接地用パターン 82 アンテナ端子パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 9/25 7259−5J H03H 9/25 A 9/72 7259−5J 9/72 (72)発明者 橋本 和志 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 上田 政則 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 良夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる帯域中心周波数を有する
    所定数の弾性表面波のフィルタチップを搭載し、該フィ
    ルタチップ間に位相整合回路を備えた多層パッケージの
    分波器において、 前記多層パッケージの表面の層に、前記位相整合回路用
    のパターンが形成されてなることを特徴とする分波器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の分波器において、 前記位相整合回路用のパターンは、マイクロストリップ
    ラインとして形成されてなることを特徴とする分波器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の分波器において、 前記位相整合回路用のパターンは、銅部材を含む層によ
    り形成されてなることを特徴とする分波器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の分波
    器において、 前記位相整合回路用のパターン上に、空隙部を介在させ
    て接地層が設けられることを特徴とする分波器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の分波
    器において、 前記多層パッケージの最下層に外部接続のための所定数
    の外部接続端子が形成され、前記位相整合回路用のパタ
    ーンのそれぞれが共通端子に接続されて、該所定の外部
    接続端子に接続されてなることを特徴とする分波器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の分波
    器において、 前記位相整合回路用のパターンは、線路長の調整のため
    に接続される調整用パターンが所定数形成されてなるこ
    とを特徴とする分波器。
  7. 【請求項7】 それぞれ異なる帯域中心周波数を有する
    所定数の弾性表面波のフィルタチップを搭載し、該フィ
    ルタチップ間に位相整合回路を備えた多層パッケージの
    分波器の製造方法において、 所定数のグリーンシートが形成される工程と、 各該グリーンシート上に所定のパターンが形成されると
    共に、必要に応じて開口部が形成される工程と、 該各グリーンシートを積層して焼成させる工程と、 該焼成されたグリーンシートの上部にパターン膜を生成
    する工程と、 該パターン膜をエッチングにより所定数の前記位相整合
    回路用のパターンを形成させる工程と、 個別の前記多層パッケージに分離する工程と、 外部接続のための端子の形成後に前記フィルタチップを
    搭載して電気的接続を行い、蓋部により封止させる工程
    と、 を含むことを特徴とする分波器の製造方法。
  8. 【請求項8】 それぞれ異なる帯域中心周波数を有する
    所定数の弾性表面波のフィルタチップと、 該フィルタチップがチップ搭載面に搭載されると共に、
    最下層に外部回路との接合端子が形成され、かつ前記フ
    ィルタチップ間に位相整合回路を備えた多層パッケージ
    とを具備する分波器において、 前記位相整合回路を前記チップ搭載面と前記接合端子と
    の間に形成したことを特徴とする分波器。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の分波器において、 前記位相整合回路用のパターンは、マイクロストリップ
    ラインとして形成されてなることを特徴とする分波器。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の分波器におい
    て、 前記位相整合回路用のパターンは、銅部材を含む層によ
    り形成されてなることを特徴とする分波器。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のいずれかに記載の
    分波器において、 前記チップ搭載面と前記接合端子との間に共通接地用パ
    ターンを形成したことを特徴とする分波器。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至11のいずれかに記載の
    分波器において、 前記フィルタチップと接続されるアンテナ端子パターン
    を前記多層パッケージの内部に形成したことを特徴とす
    る分波器。
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