JP3433255B2 - 射出成形機における射出駆動装置の圧抜き方法及び制御方法 - Google Patents
射出成形機における射出駆動装置の圧抜き方法及び制御方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機におい
て、射出工程から供給(計量)工程に移行する直前に射
出駆動装置の射出用シリンダの作動油圧力を抜く圧抜き
方法、及び射出工程から供給工程に移行する際の射出駆
動装置の制御方法に関する。
て、射出工程から供給(計量)工程に移行する直前に射
出駆動装置の射出用シリンダの作動油圧力を抜く圧抜き
方法、及び射出工程から供給工程に移行する際の射出駆
動装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多量の作動油を流す必要のある大形の油
圧式射出成形機においては、一般に、スプール式の電磁
方向切換弁に代えてカートリッジ弁が用いられる。図2
はカートリッジ弁を用いた射出成形機の射出駆動装置を
示すものであり、この射出駆動装置は、油圧ポンプ1を
射出用シリンダ2の射出側油室2aに連絡した圧力管路
3に、電磁流量制御弁4と、電磁パイロット弁5で開閉
を制御されるカートリッジ弁7を設け、油圧ポンプ1と
流量制御弁4間の分岐管路8に設けたリリーフ弁9と、
カートリッジ弁7と射出側油室2a間の分岐管路10に
設けた背圧弁11とに、電磁切換弁13によって択一的
に接続されてリリーフ弁9と背圧弁11の作動圧力を制
御する電磁比例圧力制御弁14を連絡した構成となって
いる。
圧式射出成形機においては、一般に、スプール式の電磁
方向切換弁に代えてカートリッジ弁が用いられる。図2
はカートリッジ弁を用いた射出成形機の射出駆動装置を
示すものであり、この射出駆動装置は、油圧ポンプ1を
射出用シリンダ2の射出側油室2aに連絡した圧力管路
3に、電磁流量制御弁4と、電磁パイロット弁5で開閉
を制御されるカートリッジ弁7を設け、油圧ポンプ1と
流量制御弁4間の分岐管路8に設けたリリーフ弁9と、
カートリッジ弁7と射出側油室2a間の分岐管路10に
設けた背圧弁11とに、電磁切換弁13によって択一的
に接続されてリリーフ弁9と背圧弁11の作動圧力を制
御する電磁比例圧力制御弁14を連絡した構成となって
いる。
【0003】上記で、カートリッジ弁7は、パイロット
弁5を中立状態にするか、或いはパイロット弁5のソレ
ノイドbを励磁してパイロット圧力ライン15に作動油
を流すことによりカートリッジ弁7にパイロット圧力を
かけると、オフとなって圧力管路3を閉じ、またパイロ
ット弁5のソレノイドaを励磁してパイロット圧力ライ
ン15を油タンクに開放すると、オンとなって圧力管路
3を開く。
弁5を中立状態にするか、或いはパイロット弁5のソレ
ノイドbを励磁してパイロット圧力ライン15に作動油
を流すことによりカートリッジ弁7にパイロット圧力を
かけると、オフとなって圧力管路3を閉じ、またパイロ
ット弁5のソレノイドaを励磁してパイロット圧力ライ
ン15を油タンクに開放すると、オンとなって圧力管路
3を開く。
【0004】また、比例圧力制御弁14は、切換弁13
のソレノイドbの消磁状態においてリリーフ弁9に接続
され、また切換弁13のソレノイドbを励磁すると背圧
弁11に接続されて、それらの作動圧力の遠隔操作を可
能にする。リリーフ弁9は、アンロード時に油圧ポンプ
1の作動油を油タンクへ戻すものである。
のソレノイドbの消磁状態においてリリーフ弁9に接続
され、また切換弁13のソレノイドbを励磁すると背圧
弁11に接続されて、それらの作動圧力の遠隔操作を可
能にする。リリーフ弁9は、アンロード時に油圧ポンプ
1の作動油を油タンクへ戻すものである。
【0005】パイロット弁5のポートBは、射出スクリ
ュ(図示せず)を回転させる油圧モータの油圧回路に設
けられた供給用バルブ(カートリッジ弁7に相当)を制
御するパイロットライン16に接続されており、パイロ
ット弁5のソレノイドbを励磁すると、上記供給用バル
ブがオンとなって上記油圧モータが作動して供給工程に
入るようになっている。上記の射出スクリュは、射出用
シリンダ2のピストンロッド2cに連結されている。
ュ(図示せず)を回転させる油圧モータの油圧回路に設
けられた供給用バルブ(カートリッジ弁7に相当)を制
御するパイロットライン16に接続されており、パイロ
ット弁5のソレノイドbを励磁すると、上記供給用バル
ブがオンとなって上記油圧モータが作動して供給工程に
入るようになっている。上記の射出スクリュは、射出用
シリンダ2のピストンロッド2cに連結されている。
【0006】射出用シリンダ2は、ピストンロッド2c
を図2で左に縮小移動させて射出スクリュを前進させる
ことにより、加熱筒内の樹脂をノズルから金型のキャビ
ティに射出させ、また供給工程においては、射出スクリ
ュの後進に従ってピストンロッド2cを伸長移動させ
る。
を図2で左に縮小移動させて射出スクリュを前進させる
ことにより、加熱筒内の樹脂をノズルから金型のキャビ
ティに射出させ、また供給工程においては、射出スクリ
ュの後進に従ってピストンロッド2cを伸長移動させ
る。
【0007】符号17はカートリッジ弁であり、射出用
シリンダ2の後退側油室2bに接続された戻り管路18
に設けられている。なお、カートリッジ弁7は方向切換
弁の役割をし、また他のカートリッジ弁17は方向制御
弁の役割をする。
シリンダ2の後退側油室2bに接続された戻り管路18
に設けられている。なお、カートリッジ弁7は方向切換
弁の役割をし、また他のカートリッジ弁17は方向制御
弁の役割をする。
【0008】図3は、上記の構成とされた油圧式射出成
形機における射出駆動装置の従来の制御方法を示す。こ
れについて説明すると、流量制御弁4がオンとされ、ま
たパイロット弁5のソレノイドaの励磁によりカートリ
ッジ弁7がオンとされた状態で切換弁13のソレノイド
bを消磁し、リリーフ弁9の作動圧力を比例圧力制御弁
14で制御して射出用シリンダ2を射出作動させた後、
上記の状態、すなわち、パイロット弁5のソレノイドa
がオンとされ切換弁13のソレノイドbがオフとされた
状態のまま比例圧力制御弁14の制御指令をゼロにする
ことにより圧力管路3(射出用シリンダ2の射出側油室
2a)の作動油圧力を抜き、次いで、パイロット弁5の
ソレノイドaをオフとしてパイロット弁5と切換弁13
の両ソレノイドbをそれぞれオンにし、背圧弁11の作
動圧力を比例圧力制御弁14で制御して供給工程に移
る。
形機における射出駆動装置の従来の制御方法を示す。こ
れについて説明すると、流量制御弁4がオンとされ、ま
たパイロット弁5のソレノイドaの励磁によりカートリ
ッジ弁7がオンとされた状態で切換弁13のソレノイド
bを消磁し、リリーフ弁9の作動圧力を比例圧力制御弁
14で制御して射出用シリンダ2を射出作動させた後、
上記の状態、すなわち、パイロット弁5のソレノイドa
がオンとされ切換弁13のソレノイドbがオフとされた
状態のまま比例圧力制御弁14の制御指令をゼロにする
ことにより圧力管路3(射出用シリンダ2の射出側油室
2a)の作動油圧力を抜き、次いで、パイロット弁5の
ソレノイドaをオフとしてパイロット弁5と切換弁13
の両ソレノイドbをそれぞれオンにし、背圧弁11の作
動圧力を比例圧力制御弁14で制御して供給工程に移
る。
【0009】上記において、射出用シリンダ2の射出作
動に際しては、射出用シリンダ2の後退側油室2b内の
作動油は戻り管路18を通って油タンクに戻される。ま
た、樹脂の供給時には、射出用シリンダ2の射出側油室
2a内の作動油は、比例圧力制御弁14で作動圧力を制
御されている、分岐管路10の背圧弁11を通って油タ
ンクに流れ、逆に後退側油室2bには油タンクの作動油
が戻り管路18を通って流れ込む。
動に際しては、射出用シリンダ2の後退側油室2b内の
作動油は戻り管路18を通って油タンクに戻される。ま
た、樹脂の供給時には、射出用シリンダ2の射出側油室
2a内の作動油は、比例圧力制御弁14で作動圧力を制
御されている、分岐管路10の背圧弁11を通って油タ
ンクに流れ、逆に後退側油室2bには油タンクの作動油
が戻り管路18を通って流れ込む。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の圧抜き方法
では、リリーフ弁9がアンドーロ弁を兼ねているため、
リリーフ弁9の1次側圧力は最低でもアンロード圧力ま
でしか下がらず、射出圧力の残圧をゼロにすることがで
きない。射出用シリンダ2の射出側油室2a内に残圧が
有ると、供給開始時に不当な背圧を受けることになっ
て、加熱筒内の樹脂の可塑化状態にばらつきが起こり、
供給量やクッション量のばらつき等が発生しやすい。ま
た、不当な背圧を受けている状態で射出スクリュが回転
するため、チェックリングとカラーが磨耗しやすいな
ど、成形及び作動に様々な弊害が出る。
では、リリーフ弁9がアンドーロ弁を兼ねているため、
リリーフ弁9の1次側圧力は最低でもアンロード圧力ま
でしか下がらず、射出圧力の残圧をゼロにすることがで
きない。射出用シリンダ2の射出側油室2a内に残圧が
有ると、供給開始時に不当な背圧を受けることになっ
て、加熱筒内の樹脂の可塑化状態にばらつきが起こり、
供給量やクッション量のばらつき等が発生しやすい。ま
た、不当な背圧を受けている状態で射出スクリュが回転
するため、チェックリングとカラーが磨耗しやすいな
ど、成形及び作動に様々な弊害が出る。
【0011】上記の対策として、圧力管路3に圧抜き専
用の電磁弁を設けることが考えられるが、それだけコス
ト高になる。
用の電磁弁を設けることが考えられるが、それだけコス
ト高になる。
【0012】本発明は、射出用シリンダの射出側油室内
の作動油圧力を求められる適正値に的確に抜くことがで
きる射出成形機における射出駆動装置の圧抜き方法を提
供することを目的とする。本発明の他の目的は、射出工
程から供給工程に円滑に移行することがてきる射出成形
機における射出駆動装置の制御方法を提供することであ
る。
の作動油圧力を求められる適正値に的確に抜くことがで
きる射出成形機における射出駆動装置の圧抜き方法を提
供することを目的とする。本発明の他の目的は、射出工
程から供給工程に円滑に移行することがてきる射出成形
機における射出駆動装置の制御方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記前者の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明は、油圧ポンプを射出用
シリンダの射出側油室に連絡した圧力管路に、流量制御
弁と、パイロット弁で開閉を制御されるカートリッジ弁
が設けられ、上記油圧ポンプと流量制御弁間の分岐管路
に設けられたリリーフ弁と、上記カートリッジ弁と射出
側油室間の分岐管路に設けられた背圧弁とに、切換弁に
よって択一的に接続されてリリーフ弁と背圧弁の作動圧
力を制御する比例圧力制御弁が連絡された射出成形機の
射出駆動装置において、射出用シリンダの射出作動の終
了後に、比例圧力制御弁で背圧弁の作動圧力を低下させ
て上記射出用シリンダの射出側油室の作動油圧力を抜く
構成とした。
るために、請求項1記載の発明は、油圧ポンプを射出用
シリンダの射出側油室に連絡した圧力管路に、流量制御
弁と、パイロット弁で開閉を制御されるカートリッジ弁
が設けられ、上記油圧ポンプと流量制御弁間の分岐管路
に設けられたリリーフ弁と、上記カートリッジ弁と射出
側油室間の分岐管路に設けられた背圧弁とに、切換弁に
よって択一的に接続されてリリーフ弁と背圧弁の作動圧
力を制御する比例圧力制御弁が連絡された射出成形機の
射出駆動装置において、射出用シリンダの射出作動の終
了後に、比例圧力制御弁で背圧弁の作動圧力を低下させ
て上記射出用シリンダの射出側油室の作動油圧力を抜く
構成とした。
【0014】上記の圧抜き方法においては、比例圧力制
御弁で背圧弁の作動圧力を制御するので、射出用シリン
ダの射出側油室内の作動油圧力を適正値に低下させるこ
とができる。この場合、流量制御弁とカートリッジ弁の
いずれか一方若しくは両方をオフとする(請求項2、請
求項3)。比例圧力制御弁に0指令を与えて背圧弁の作
動圧力をゼロとすることができる(請求項4)。
御弁で背圧弁の作動圧力を制御するので、射出用シリン
ダの射出側油室内の作動油圧力を適正値に低下させるこ
とができる。この場合、流量制御弁とカートリッジ弁の
いずれか一方若しくは両方をオフとする(請求項2、請
求項3)。比例圧力制御弁に0指令を与えて背圧弁の作
動圧力をゼロとすることができる(請求項4)。
【0015】また、前記後者の目的を達成するために、
請求項5記載の発明は油圧ポンプを射出用シリンダの射
出側油室に連絡した圧力管路に、流量制御弁と、パイロ
ット弁で開閉を制御されるカートリッジ弁が設けられ、
上記油圧ポンプと流量制御弁間の分岐管路に設けられた
リリーフ弁と、上記カートリッジ弁と射出側油室間の分
岐管路に設けられた背圧弁とに、切換弁によって択一的
に接続されてリリーフ弁と背圧弁の作動圧力を制御する
比例圧力制御弁が連絡された射出成形機の射出駆動装置
において、流量制御弁とカートリッジ弁とがオンとされ
た状態でリリーフ弁の作動圧力を比例圧力制御弁で制御
して射出用シリンダを射出作動させた後、流量制御弁と
カートリッジ弁とをオフとして比例圧力制御弁で背圧弁
の作動圧力を低下させることにより射出用シリンダの射
出側油室の作動油圧力を抜き、次いで流量制御弁をオン
とするとともに比例圧力制御弁で背圧弁の背圧を制御し
て樹脂の供給を行う構成とした。
請求項5記載の発明は油圧ポンプを射出用シリンダの射
出側油室に連絡した圧力管路に、流量制御弁と、パイロ
ット弁で開閉を制御されるカートリッジ弁が設けられ、
上記油圧ポンプと流量制御弁間の分岐管路に設けられた
リリーフ弁と、上記カートリッジ弁と射出側油室間の分
岐管路に設けられた背圧弁とに、切換弁によって択一的
に接続されてリリーフ弁と背圧弁の作動圧力を制御する
比例圧力制御弁が連絡された射出成形機の射出駆動装置
において、流量制御弁とカートリッジ弁とがオンとされ
た状態でリリーフ弁の作動圧力を比例圧力制御弁で制御
して射出用シリンダを射出作動させた後、流量制御弁と
カートリッジ弁とをオフとして比例圧力制御弁で背圧弁
の作動圧力を低下させることにより射出用シリンダの射
出側油室の作動油圧力を抜き、次いで流量制御弁をオン
とするとともに比例圧力制御弁で背圧弁の背圧を制御し
て樹脂の供給を行う構成とした。
【0016】上記の制御方法においては、射出用シリン
ダの射出側油室内の作動油圧力を適正値に低下させて、
射出工程から供給工程に円滑に移行することができる。
ダの射出側油室内の作動油圧力を適正値に低下させて、
射出工程から供給工程に円滑に移行することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施の形態を示す。本発明
を実施する射出成形機における射出駆動装置は図2に示
したものである。
て説明する。図1は本発明の実施の形態を示す。本発明
を実施する射出成形機における射出駆動装置は図2に示
したものである。
【0018】図1の実施の形態では、流量制御弁4がオ
ンとされ、またパイロット弁5のソレノイドaの励磁に
よりカートリッジ弁7がオンとされた状態で切換弁13
のソレノイドbを消磁し、リリーフ弁9の作動圧力を比
例圧力制御弁14で制御して射出用シリンダ2を従来同
様に射出作動させた後、流量制御弁4の流量指令をゼロ
にして流量制御弁4をオフとする一方、パイロット弁5
のソレノイドaをオフとして切換弁13のソレノイドb
をオンとするとともに、比例圧力制御弁14の制御指令
をゼロにすることにより、射出用シリンダ2の射出側油
室2aの作動油圧力を分岐管路10から油タンクに逃し
て抜き、次いで、流量制御弁4をオンとするともにパイ
ロット弁5のソレノイドbをオンとし、背圧弁11の作
動圧力が予め設定された値となるように比例圧力制御弁
14で制御して供給工程に移る。
ンとされ、またパイロット弁5のソレノイドaの励磁に
よりカートリッジ弁7がオンとされた状態で切換弁13
のソレノイドbを消磁し、リリーフ弁9の作動圧力を比
例圧力制御弁14で制御して射出用シリンダ2を従来同
様に射出作動させた後、流量制御弁4の流量指令をゼロ
にして流量制御弁4をオフとする一方、パイロット弁5
のソレノイドaをオフとして切換弁13のソレノイドb
をオンとするとともに、比例圧力制御弁14の制御指令
をゼロにすることにより、射出用シリンダ2の射出側油
室2aの作動油圧力を分岐管路10から油タンクに逃し
て抜き、次いで、流量制御弁4をオンとするともにパイ
ロット弁5のソレノイドbをオンとし、背圧弁11の作
動圧力が予め設定された値となるように比例圧力制御弁
14で制御して供給工程に移る。
【0019】このように、比例圧力制御弁14によって
背圧弁11の作動圧力を制御して射出用シリンダ2の射
出側油室2a内の作動圧力を抜くものであるから、射出
側油室2a内の残留圧力を完全にゼロにして供給工程に
移行することができる。このため、樹脂の可塑化を常に
一定にすることができ、供給量やクッション量のばらつ
きを低減して良好な成形を行うことができる上、チェッ
クリング等に過大な力が加わらないので、それらの摩耗
を軽減することができる。
背圧弁11の作動圧力を制御して射出用シリンダ2の射
出側油室2a内の作動圧力を抜くものであるから、射出
側油室2a内の残留圧力を完全にゼロにして供給工程に
移行することができる。このため、樹脂の可塑化を常に
一定にすることができ、供給量やクッション量のばらつ
きを低減して良好な成形を行うことができる上、チェッ
クリング等に過大な力が加わらないので、それらの摩耗
を軽減することができる。
【0020】なお、図1の実施の形態では、比例圧力制
御弁14の指令をゼロにして圧抜きを行ったが、0指令
でなくてもリリーフ弁9のアンロード圧力よりも低い背
圧指令ならばそれなりの効果を生じるので、0指令に限
られるものではない。
御弁14の指令をゼロにして圧抜きを行ったが、0指令
でなくてもリリーフ弁9のアンロード圧力よりも低い背
圧指令ならばそれなりの効果を生じるので、0指令に限
られるものではない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の射出駆動装置に電磁弁等を追加することなく射出
駆動装置をそのまま利用して、射出工程から供給工程に
移行する直前に、射出用シリンダの射出側油室の残留圧
力を求められる適正値に的確に抜いて供給工程に円滑に
移行することができる。したがって、樹脂の可塑化を常
に一定にして良好な成形を行うことができるとともに、
過大な背圧に起因するチェックリング等の早期摩耗を防
止することができる。
従来の射出駆動装置に電磁弁等を追加することなく射出
駆動装置をそのまま利用して、射出工程から供給工程に
移行する直前に、射出用シリンダの射出側油室の残留圧
力を求められる適正値に的確に抜いて供給工程に円滑に
移行することができる。したがって、樹脂の可塑化を常
に一定にして良好な成形を行うことができるとともに、
過大な背圧に起因するチェックリング等の早期摩耗を防
止することができる。
【図1】 本発明の実施の形態を示す図である。
【図2】 射出成形機の射出駆動装置の図である。
【図3】 従来の射出成形機における射出駆動装置の制
御方法を示す図である。
御方法を示す図である。
1 油圧ポンプ 2 射出用シリンダ
2a 射出側油室 2b 後退側油室
2c ピストンロッド 3 圧力管路
4 電磁流量制御弁 5 電磁パイロット弁
7 カートリッジ弁 8 分岐管路
9 リリーフ弁 10 分岐管路
11 背圧弁 13 電磁切換弁
14 電磁比例圧力制御弁 15 パイロット圧力
ライン
ライン
Claims (5)
- 【請求項1】 油圧ポンプを射出用シリンダの射出側油
室に連絡した圧力管路に、流量制御弁と、パイロット弁
で開閉を制御されるカートリッジ弁が設けられ、上記油
圧ポンプと流量制御弁間の分岐管路に設けられたリリー
フ弁と、上記カートリッジ弁と射出側油室間の分岐管路
に設けられた背圧弁とに、切換弁によって択一的に接続
されてリリーフ弁と背圧弁の作動圧力を制御する比例圧
力制御弁が連絡された射出成形機の射出駆動装置におい
て、 射出用シリンダの射出作動の終了後に、比例圧力制御弁
で背圧弁の作動圧力を低下させて上記射出用シリンダの
射出側油室の作動油圧力を抜くことを特徴とする射出成
形機における射出駆動装置の圧抜き方法。 - 【請求項2】 流量制御弁をオフとして射出用シリンダ
の射出側油室の作動油圧力を抜くことを特徴とする請求
項1記載の射出成形機における射出駆動装置の圧抜き方
法。 - 【請求項3】 パイロット弁でカートリッジ弁をオフと
して射出用シリンダの射出側油室の作動油圧力を抜くこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の射出成形機におけ
る射出駆動装置の圧抜き方法。 - 【請求項4】 比例圧力制御弁に0指令を与えて背圧弁
の作動圧力をゼロとすることを特徴とする請求項1ない
し3のいずれかに記載の射出成形機における射出駆動装
置の圧抜き方法。 - 【請求項5】 油圧ポンプを射出用シリンダの射出側油
室に連絡した圧力管路に、流量制御弁と、パイロット弁
で開閉を制御されるカートリッジ弁が設けられ、上記油
圧ポンプと流量制御弁間の分岐管路に設けられたリリー
フ弁と、上記カートリッジ弁と射出側油室間の分岐管路
に設けられた背圧弁とに、切換弁によって択一的に接続
されてリリーフ弁と背圧弁の作動圧力を制御する比例圧
力制御弁が連絡された射出成形機の射出駆動装置におい
て、 流量制御弁とカートリッジ弁とがオンとされた状態でリ
リーフ弁の作動圧力を比例圧力制御弁で制御して射出用
シリンダを射出作動させた後、 流量制御弁とカートリッジ弁とをオフとして比例圧力制
御弁で背圧弁の作動圧力を低下させることにより射出用
シリンダの射出側油室の作動油圧力を抜き、 次いで流量制御弁をオンとするとともに比例圧力制御弁
で背圧弁の背圧を制御して樹脂の供給を行うことを特徴
とする射出成形機における射出駆動装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19272197A JP3433255B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 射出成形機における射出駆動装置の圧抜き方法及び制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19272197A JP3433255B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 射出成形機における射出駆動装置の圧抜き方法及び制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1134135A JPH1134135A (ja) | 1999-02-09 |
JP3433255B2 true JP3433255B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=16295967
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19272197A Expired - Fee Related JP3433255B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 射出成形機における射出駆動装置の圧抜き方法及び制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3433255B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102297282A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 鞍钢股份有限公司 | 一种比例阀在线调零方法 |
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