JP3432485B2 - 光配線盤 - Google Patents

光配線盤

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JP3432485B2
JP3432485B2 JP2000208950A JP2000208950A JP3432485B2 JP 3432485 B2 JP3432485 B2 JP 3432485B2 JP 2000208950 A JP2000208950 A JP 2000208950A JP 2000208950 A JP2000208950 A JP 2000208950A JP 3432485 B2 JP3432485 B2 JP 3432485B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブル側のケ
ーブル側光ファイバと、他の光ファイバとを切替可能に
接続する光配線盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば外線光ケーブルなどの光ケ
ーブル側の光ファイバを、他の光ファイバ、例えば伝送
装置側の光ファイバに対して接続する光配線盤として
は、図11ないし図16に示すものが提供されている。
ここに示す光配線盤は、フレーム61内に複数の成端部
62が多段に設けられ、これら成端部62に、複数の光
ファイバ用ケース63が縦置きにした状態で横並びに収
納されて構成されている。光ファイバ用ケース63は、
光ファイバを内部に導く導入口63aを有する板状に形
成され、前端部に設けられた自在継手である回転連結部
63bを以て水平回転軸64に連結されており、回転連
結部63bを支点として回動することで前方に引き出さ
れ、この引き出した状態において回転連結部63bを支
点として横倒しした状態とすることができるようになっ
ている。
【0003】図11ないし図13に示すように、光配線
盤内に引き込まれた外線光ケーブルなどの光ケーブル6
5端末から引き出されたケーブル側光ファイバ66は、
コネクタ接続可能に成端され、成端部62のうち目的の
ものに引き込まれ、この成端部62内の光ファイバ用ケ
ース63のうち目的のものに引き込まれている。一方、
光ファイバ68は、コネクタ接続可能に成端され、目的
の成端部62の光ファイバ用ケース63内に引き込ま
れ、光ファイバ用ケース63内においてケーブル側光フ
ァイバ66に切替可能にコネクタ接続される。光ファイ
バ66、68の余長は、光特性に影響を与えない湾曲半
径を確保した状態で光ファイバ用ケース63内に湾曲収
納される。
【0004】図15に示すように、上記光ファイバ用ケ
ース63内において光ファイバ66、68を接続する際
には、光ファイバ用ケース63を、図中矢印で示すよう
に回転連結部63bを支点として回動させることにより
前方に引き出した後、引き出した光ファイバ用ケース6
3を回転連結部63bを支点として横倒しした状態とし
た後、蓋部を開放して行われる。この際、光ファイバ用
ケース63はケース支持バー70上にほぼ水平に載置さ
れる。次いで、図16に示すように、光ファイバ用ケー
ス63を、ケース支持バー70に取り付けられたケース
固定具71に仮固定する。この仮固定は、ケース固定具
71に形成されたピン72を光ファイバ用ケース63の
係止穴73に係止させることにより行うことができる。
このようにして光ファイバ用ケース63を開放した状態
で接続作業を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
配線盤では、接続作業時において、回転連結部63bを
支点とした回動により光ファイバ用ケース63を引き出
す際や横倒し状態とする際に、光ファイバにねじれが加
わり、光特性に悪影響を与えるおそれがあった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたもので、光ファイバの光
特性に悪影響を与えることなく接続作業を行うことがで
きる光配線盤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光配線盤は、光
ケーブル側のケーブル側光ファイバと他の光ファイバと
が切替可能に接続された接続部分を収納する光ファイバ
用ケースと、この光ファイバ用ケースを引き出し可能に
収納するフレームと、前記光ファイバ用ケースをフレー
ムに対し引き出しおよび収納自在に支持する支持機構と
を備え、この支持機構は、前記フレーム内にて光ファイ
バ用ケースが収納される収納位置からフレーム外の引き
出し位置にわたって延在し、光ファイバ用ケースを収納
時の姿勢を維持したまま引き出し位置まで移動可能とす
る移動レールと、この移動レールに沿って設けられ、移
動レールに沿って引き出し位置に引き出された光ファイ
バ用ケースを任意の角度で傾斜させる回動軸とを備え、
光ファイバ用ケースが、収納時にほぼ鉛直に配設され、
かつ吊持された状態で引き出しおよび収納できるように
されていることを特徴とする。本発明の光配線盤では、
光ファイバ用ケースの引き出しの際に、光ファイバ用ケ
ースを姿勢を維持したまま前方に移動させることができ
るため、引き出しの際に光ファイバにねじれが加えられ
ることがなく、伝送特性の劣化を防ぐことができる。ま
た引き出し操作時における振動などを低く抑え、他の光
ファイバ用ケース内の活線状態の光ファイバへの悪影響
を防ぐことができる。また、移動レールに沿って引き出
し位置に引き出された光ファイバ用ケースを、回動軸を
以て任意の角度で傾斜させることができるように構成さ
れているので、光ファイバ用ケースを所望の角度で傾斜
させることができる。このため、傾斜角度を小さくする
ことによって、光ファイバ用ケースを傾斜させる際に光
ファイバに加えられるねじれを僅かなものとすることが
できる。従って、ねじれに起因する光ファイバの伝送特
性の劣化を最小限に抑えることができる。また、光ファ
イバ用ケースを、吊持した状態でフレームに対し引き出
しおよび収納させることができるように構成することに
よって、引き出しまたは収納作業時において、光ファイ
バ用ケースが自重により傾くことにより誤って光ファイ
バに過度のねじれや振動が加えられるのを防ぐことがで
きる。
【0007】また移動レールを、光ファイバ用ケースの
配設方向に沿って延在するように設けることによって、
光ファイバ用ケースを引き出しまたは収納する際に光フ
ァイバ用ケースが移動するのに必要なスペースを最小限
に抑え、フレーム内の空間を有効に利用し、全体を小型
化することができる。
【0008】本発明の光配線盤は、光ファイバ用ケース
を保持する光ファイバ用ケース保持機構を備え、この光
ファイバ用ケース保持機構が、引き出された状態で傾斜
した光ファイバ用ケースを保持する光ファイバ用ケース
保持板を備えた構成とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、本発明の光配
線盤の一実施形態を示すもので、図1は本実施形態の光
配線盤の正面図、図2(a)は図1に示す光配線盤の要
部の平面図、図2(b)は正面図、図2(c)は側面
図、図3は光ファイバ用ケースの内部構造を示す斜視
図、図4(a)は、光ファイバ用ケース保持機構を示す
側面図、図4(b)は光ファイバ用ケース保持機構を示
す正面図である。なお、以下の説明において、前および
後とは、図1における紙面手前側および奥側を指す。ま
た左および右とは、図1における左および右を指す。
【0010】ここに示す光配線盤は、外線光ケーブルな
どの光ケーブル3から引き出されたケーブル側光ファイ
バ7と他の光ファイバ5とが切替可能に接続された接続
部分11を収納する複数の光ファイバ用ケース8と、こ
の光ファイバ用ケース8を引き出し可能に収納するフレ
ーム1と、光ファイバ用ケース8をフレーム1に対し引
き出しおよび収納自在に支持する支持機構10と、光フ
ァイバ用ケース8を保持する光ファイバ用ケース保持機
構26とを備えている。
【0011】図1に示すように、フレーム1には、光ケ
ーブル3をフレーム1内に導入する光ケーブル導入部4
と、伝送装置側光ファイバ(ジャンパコード等)などの
光ファイバ5を固定する光ファイバ固定部6とが設けら
れている。フレーム1内空間は、ほぼ水平に取り付けら
れた複数の仕切板14によって上下に多段(本実施形態
では7段)に区画されており、これら区画には、それぞ
れ上述の光ファイバ用ケース8および支持機構10が配
設されている。以下、これらの区画を成端部2と呼ぶ。
【0012】図2(c)および図3に示すように、光フ
ァイバ用ケース8は、後縁部8aが湾曲した長板形に形
成され、容器状のケース本体8bと、ケース本体8bに
対し下縁部8cにおいてヒンジ結合した蓋部8dとを備
えている。光ファイバ用ケース8は、上縁部8eの後部
に形成された導出入口8fを通して内部に導入された光
ファイバを光特性に影響を与えない湾曲半径を確保した
状態で収納できるようになっている。なお図3中符号8
gは、接続部分11を収納する接続部分収納部を示す。
【0013】図2(a)および図2(b)に示すよう
に、これら複数の光ファイバ用ケース8は、前後方向に
沿ってほぼ鉛直に配設され、横並びに積層配列した状態
とされており、成端部2ごとに設けられた取付板9に取
り付けられた支持機構10に吊持されている。
【0014】支持機構10は、フレーム1内にて光ファ
イバ用ケース8が収納される収納位置(図2(c)に示
す位置20)から、フレーム1外の前方引き出し位置
(後述)まで光ファイバ用ケース8を移動させる移動レ
ール12と、移動レール12に沿う回動軸13とを備え
ている。
【0015】移動レール12は、取付板9の下面側に取
り付けられ、光ファイバ用ケース8の配設方向である前
後方向に沿って、収納位置20から引き出し位置(後
述)にわたって延在しており、光ファイバ用ケース8を
移動レール12に沿って移動させることで、収納時の姿
勢を維持したまま引き出し位置まで移動させることがで
きるようになっている。回動軸13は、移動レール12
に沿って引き出し位置に引き出された光ファイバ用ケー
ス8を任意の角度で傾斜させることができるように構成
されている。
【0016】図4に示すように、光ファイバ用ケース保
持機構26は、仕切板14の前縁部のレール22に沿っ
て左右に移動自在に取り付けられた取付部23と、この
取付部23に取り付けられた連結バー24と、この連結
バー24の先端に取り付けられた光ファイバ用ケース保
持板25とを備えている。光ファイバ用ケース保持板2
5は、前後方向に沿う回転軸を以て回動可能に構成さ
れ、任意の傾斜角度で連結バー24に仮固定することが
できるようになっており、引き出し位置まで引き出され
た状態で傾斜した光ファイバ用ケース8に重ね合わせる
ことによって、ケース8を傾斜状態で保持することがで
きるようになっている。
【0017】取付板9には、収納位置にある光ファイバ
用ケース8が誤ってフレーム1外に出ることがないよう
に、収納位置にある光ファイバ用ケース8をフレーム1
内に係止させる係止機構(図示略)が設けられており、
強制的に引き出し操作を行わない限り、光ファイバ用ケ
ース8がフレーム1内に留まるようになっている。
【0018】次に、ケーブル側光ファイバ7、および光
ファイバ5の配線ルートについて説明する。図2(a)
に示すように、光ケーブル導入部4を通してフレーム1
内に導入された光ケーブル3端末から引き出されたケー
ブル側光ファイバ7は、目的の成端部2内に引き込ま
れ、仕切板14上において、後方側からクランプ15を
経て前方側に延び、光ファイバ用ケース8の前方に至
る。このケーブル側光ファイバ7は、目的とする光ファ
イバ用ケース8ごとに振り分け配線され、クランプ16
を経て後方に延び、光ファイバ用ケース8の後方に達
し、後方に向けて開口した導出入口8fを通して光ファ
イバ用ケース8内に導入されている。
【0019】一方、光ファイバ用ケース8内において、
ケーブル側光ファイバ7に対し接続部分11でコネクタ
接続された光ファイバ5は、導出入口8fから光ファイ
バ用ケース8外に導出され、仕切板14上を光ファイバ
用ケース8の後方側から前方に延び、クランプ16を経
てさらに前方に延び、クランプ17、18を経て右方に
延び、光ファイバ固定部6を経てフレーム1外に導出さ
れている。
【0020】光ファイバ7、5としては、単心あるいは
多心の光ファイバ心線、光コード、光ケーブル端末から
口出しされた光ファイバ心線をチューブ被覆したもの等
の先端に光コネクタを設けたものが採用される。光ファ
イバ用ケース8内において互いに接続される光ファイバ
7、5先端の光コネクタとしては、JIS C 5981
等に制定されるいわゆるMT形光コネクタ(Mecanicall
y Transferable)等が採用される。
【0021】次に、光ファイバ用ケース8内の光ファイ
バ7、5の切替接続を行う場合を例として、本実施形態
の光配線盤の動作について図5ないし図10を参照しつ
つ説明する。図5および図6に示すように、収納位置2
0にある光ファイバ用ケース8に前方(図中矢印方向)
に向けて力を加えると、光ファイバ用ケース8がその配
設方向である前後方向に沿って移動レール12上を移動
することによって、光ファイバ用ケース8の大部分がフ
レーム1から引き出された状態となる。この引き出され
た状態の光ファイバ用ケース8の位置を前方引き出し位
置21という。
【0022】光ファイバ用ケース8が引き出された状態
においては、光ファイバ7、5を通す導出入口8fが、
最後方のクランプ16よりも前方に位置することになる
が、光ファイバ用ケース8では導出入口8fが後方に向
けて開口しているため、ケース引き出しの際に、導出入
口8fにおいて光ファイバ7、5に過度の曲げ応力が加
えられることがなく、光特性に影響のない湾曲半径を確
実に確保することができる。また光ファイバ用ケース8
では、導出入口8fが上縁部8eの後部に形成されてい
るため、光ファイバ用ケース8引出しの際に、導出入口
8fとクランプ16との離間距離の変化を僅かなものと
し、光ファイバ用ケース8引き出しの際に光ファイバ
7、5に無理な力が加えられるのを極力防ぐことができ
る。
【0023】次いで、図7および図8に示すように、引
き出し位置21において、ほぼ鉛直な状態の光ファイバ
用ケース8を、上縁部8eに沿う回動軸13を以て回動
させることにより傾ける。この際、光ファイバ用ケース
8の傾斜角度は特に限定されず、任意としてよいが、光
ファイバ用ケース8を水平となるまで傾ける必要はな
く、傾斜角度が90°未満であってもよい。この傾斜角
度は、例えば45〜80°とすることができる。図8に
は傾斜角度が約70°となるよう傾けた状態の光ファイ
バ用ケース8を示す。傾斜角度を90°未満とすること
によって、光ファイバ用ケース8を傾斜させる際に光フ
ァイバ7、5に加えられるねじれを小さく抑えることが
できる。
【0024】次いで、図9に示すように、傾斜状態の光
ファイバ用ケース8の蓋部8dを開放し、光ファイバ用
ケース8内部の光ファイバ7、5を取出し、適宜切替接
続を行う。接続作業終了後には、光ファイバ7、5の余
長を、光特性に影響を与えない湾曲半径を確保した状態
で光ファイバ用ケース8内に収納し、蓋部8dを閉止
し、光ファイバ用ケース8を、2点鎖線で示す鉛直状態
に戻した後、移動レール12に沿って収納位置20まで
後方移動させ、フレーム1内に収納する。
【0025】上記接続作業時には、傾斜した状態の光フ
ァイバ用ケース8を、光ファイバ用ケース保持機構26
によって傾斜状態のまま保持するのが好ましい。すなわ
ち、図10(a)ないし図10(c)に示すように、予
め所望の傾斜角度で傾斜させた光ファイバ用ケース保持
板25を、光ファイバ用ケース8の下面側に重ね合わ
せ、光ファイバ用ケース8を傾斜状態で保持する。これ
によって、光ファイバ用ケース8の傾斜状態を確実に維
持することができ、光ファイバ接続操作を容易にするこ
とができる。
【0026】本実施形態の光配線盤では、支持機構10
が、光ファイバ用ケース8を収納時の姿勢を維持したま
ま引き出し位置21まで移動可能とする移動レール12
を備えているので、光ファイバ用ケース8の引き出しの
際に、光ファイバ用ケース8を姿勢を維持したまま前方
に移動させることができる。このため、光ファイバ用ケ
ースを回動させることにより引き出す方式の従来の光配
線盤に比べ、引き出しの際に光ファイバ7、5にねじれ
が加えられることがなく、光ファイバ7、5に加えられ
たねじれに起因する伝送特性の劣化を防ぐことができ
る。また光ファイバ用ケース8をフレーム1に対し引き
出しおよび収納する作業を、光ファイバ用ケース8の姿
勢を維持したまま行うことができるため、上記従来方式
の光配線盤に比べ、光ファイバ用ケース8の引き出し操
作時における振動などを低く抑え、他の光ファイバ用ケ
ース8内の活線状態の光ファイバへの悪影響を防ぐこと
ができる。
【0027】また、本実施形態の光配線盤は、移動レー
ル12に沿って引き出し位置21に引き出された光ファ
イバ用ケース8を、回動軸13を以て任意の角度で傾斜
させることができるように構成されているので、光ファ
イバ用ケース8を所望の角度で傾斜させることができ
る。このため、光ファイバ用ケース8の傾斜角度を小さ
く、例えば90°未満とすることによって、光ファイバ
用ケース8を傾斜させる際に光ファイバ7、5に加えら
れるねじれを僅かなものとすることができる。従って、
光ファイバ用ケースを支持バー上に水平に倒した状態と
して接続作業が行われる従来の光配線盤に比べ、ねじれ
に起因する光ファイバ7、5の伝送特性の劣化を最小限
に抑えることができる。
【0028】また、近年では、光ファイバの切替接続に
光CATS切替機が使用されることが多くなってきてい
る。光CATS切替機を用いると、活線状態の光ファイ
バ先端の光コネクタを切替先の光コネクタに瞬時に移動
させて切替を行うことができるため、活線状態の光ファ
イバ回線への悪影響を最小限に抑えることができる利点
がある。このため、接続部分を有する2本の現用光ファ
イバ回線間で、光コネクタの交換切替接続を行う際にお
ける利用が期待されている。光CATS切替機を使用し
て光ファイバの切替接続を行う際には、光ファイバの接
続部分を光ファイバ用ケースから取出し、光CATS切
替機にセットすることが必要となる。しかしながら、接
続部分を含む光ファイバをケースから取り出して光CA
TS切替機にセットする作業を行う際には、光ファイバ
を比較的長い距離移動させることが必要となるため、光
ファイバにねじれが加えられ易い問題がある。これに対
し、本実施形態の光配線盤によれば、上述の通り、光フ
ァイバに加えられるねじれを最小限に抑えることができ
るため、光CATS切替機を使用する場合でも、活線状
態の光ファイバの伝送特性への悪影響を防ぐことができ
る。
【0029】また支持機構10が、光ファイバ用ケース
8を吊持した状態でフレーム1に対し引き出しおよび収
納させることができるように構成されているので、引き
出しまたは収納作業時において、光ファイバ用ケース8
は、回動軸13回りに回動させる方向の外力を加えない
限り、自重によりほぼ鉛直な状態を維持する。このた
め、引き出しまたは収納作業時において、光ファイバ用
ケース8が自重により傾くことによって、誤って光ファ
イバ7、5に過度のねじれや振動が加えられるのを防ぐ
ことができる。
【0030】また移動レール12が、光ファイバ用ケー
ス8の配設方向である前後方向に沿って延在するように
設けられているので、光ファイバ用ケース8を引き出し
または収納する際に光ファイバ用ケース8が移動するの
に必要なスペースを最小限に抑え、フレーム1内の空間
を有効に利用し、装置を小型化することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光配線盤
にあっては、光ファイバ用ケースをフレームに対し引き
出しおよび収納自在に支持する支持機構が、光ファイバ
用ケースを収納時の姿勢を維持したまま引き出し位置ま
で移動可能とする移動レールと、引き出された光ファイ
バ用ケースを任意の角度で傾斜させる回動軸を備えてい
るので、光ファイバ用ケースの引き出しの際に、光ファ
イバ用ケースを姿勢を維持したまま前方に移動させるこ
とができる。このため、引き出しの際に光ファイバにね
じれが加えられることがなく、伝送特性の劣化を防ぐこ
とができる。また引き出し操作時における振動などを低
く抑え、他の光ファイバ用ケース内の活線状態の光ファ
イバへの悪影響を防ぐことができる。また、本発明の光
配線盤は、引き出された光ファイバ用ケースを、回動軸
を以て任意の角度で傾斜させることができるように構成
されているので、傾斜角度を小さくすることによって、
光ファイバ用ケースを傾斜させる際に光ファイバに加え
られるねじれを僅かなものとすることができる。従っ
て、ねじれに起因する光ファイバの伝送特性の劣化を最
小限に抑えることができる。
【0032】また支持機構を、光ファイバ用ケースを吊
持した状態でフレームに対し引き出しおよび収納させる
ことができるように構成することによって、引き出しま
たは収納作業時において、光ファイバ用ケースが自重に
より傾くことにより誤って光ファイバに過度のねじれや
振動が加えられるのを防ぐことができる。
【0033】また移動レールを、光ファイバ用ケースの
配設方向に沿って延在するように設けることによって、
光ファイバ用ケースを引き出しまたは収納する際に光フ
ァイバ用ケースが移動するのに必要なスペースを最小限
に抑え、フレーム内の空間を有効に利用し、装置を小型
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光配線盤の一実施形態の正面図で
ある。
【図2】 図1に示す光配線盤の要部を示す図であ
り、(a)は平面図を示し、(b)は正面図を示し、
(c)は側面図を示す。
【図3】 光ファイバ用ケースの内部構造を示す斜視
図である。
【図4】 (a)は光ファイバ用ケース保持機構を示
す側面図であり、(b)は光ファイバ用ケース保持機構
を示す正面図である。
【図5】 図1に示す光配線盤に用いられる光ファイ
バ用ケースの動作を示す説明図である。
【図6】 図1に示す光配線盤に用いられる光ファイ
バ用ケースの動作を示す説明図である。
【図7】 図1に示す光配線盤に用いられる光ファイ
バ用ケースの動作を示す説明図である。
【図8】 図1に示す光配線盤に用いられる光ファイ
バ用ケースの動作を示す説明図である。
【図9】 図1に示す光配線盤に用いられる光ファイ
バ用ケースの動作を示す説明図である。
【図10】 図1に示す光配線盤に用いられる光ファ
イバ用ケース保持機構の動作を示す説明図である。
【図11】 従来の光配線盤の一例を示す正面図であ
る。
【図12】 図11に示す光配線盤の要部を示す図で
あり、(a)は平面図を示し、(b)は正面図を示す。
【図13】 図11に示す光配線盤の要部を示す斜視
図である。
【図14】 図11に示す光配線盤の光ファイバ用ケ
ースの内部構造を示す斜視図である。
【図15】 図11に示す光配線盤の光ファイバ用ケ
ースの動作を示す説明図である。
【図16】 図11に示す光配線盤の光ファイバ用ケ
ースの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・フレーム、3・・・光ケーブル、5・・・光ファイバ、
7・・・ケーブル側光ファイバ、8・・・光ファイバ用ケー
ス、10・・・支持機構、11・・・接続部分、12・・・移動
レール、13・・・回動軸、20・・・収納位置、21・・・引
き出し位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−183732(JP,A) 特開 平10−153712(JP,A) 特開 平9−197143(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G02B 6/24 G02B 6/36 - 6/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ケーブル(3)側のケーブル側光ファ
    イバ(7)と他の光ファイバ(5)とが切替可能に接続
    された接続部分(11)を収納する光ファイバ用ケース
    (8)と、この光ファイバ用ケースを引き出し可能に収
    納するフレーム(1)と、前記光ファイバ用ケースをフ
    レームに対し引き出しおよび収納自在に支持する支持機
    構(10)とを備え、 この支持機構は、前記フレーム内にて光ファイバ用ケー
    スが収納される収納位置(20)からフレーム外の引き
    出し位置(21)にわたって延在し、光ファイバ用ケー
    スを収納時の姿勢を維持したまま引き出し位置まで移動
    可能とする移動レール(12)と、この移動レールに沿
    って設けられ、引き出し位置に引き出された光ファイバ
    用ケースを任意の角度で傾斜させる回動軸(13)とを
    備え、光ファイバ用ケースが、収納時にほぼ鉛直に配設され、
    かつ吊持された状態で引き出しおよび収納できるように
    され ていることを特徴とする光配線盤。
  2. 【請求項2】 前記移動レールは、光ファイバ用ケース
    の配設方向に沿って延在するように設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の光配線盤。
  3. 【請求項3】 光ファイバ用ケースを保持する光ファイ
    バ用ケース保持機構(26)を備え、この光ファイバ用
    ケース保持機構は、引き出された状態で傾斜した光ファ
    イバ用ケースを保持する光ファイバ用ケース保持板(2
    5)を備えていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の光配線盤。
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