JP3824740B2 - 光配線盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバケーブルあるいは光ファイバコードを別の光ファイバと分岐・接続するための光配線盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバケーブルを光接続により光ファイバ心線へ分岐接続するには、多数の光ファイバを成端して群構成とする光配線盤が一般的に使用される。これら、光配線盤は、光ファイバの分岐接続のためのコネクタ接続部、多心単心分岐部、およびジャンパ用の光コード、光コードの光接続に伴う余長部がコンパクトに収納されたトレーが高密度で多段に積層された構造である。
【0003】
図10は、従来の光配線盤を示す正面図である。
図において、光配線盤は、所定位置に固定設置される函体1内部に、函体1の下部から立ち上がってくる光ファイバケーブル2の口出し部から引き出した光ファイバコード3a(光ファイバ心線)の束を上側へ布線する分岐部4aと、該分岐部4aにおいて前記光ファイバコード3aを図示しない融着接続補強部を介して分岐接続用のファンアウトコード3bの分岐されていない一端部と接続し、かつ当該融着接続補強部を収納する融着部トレー6を函体1下側において多数積層状態に収納する融着部トレー収納部T1と、前記ファンアウトコード3bの分岐された他端部の各分岐コードにジャンパコードjを接続切替可能に接続する光アダプタ(図示せず)を収納する分岐接続トレー8を函体1の上部において積層状態に収納する分岐接続トレー収納部T2とを具備している。
【0004】
ファンアウトコード3bの分岐されてない一端部は、各融着部トレー6内に図10中右側から導入され、融着部トレー6の左側から導入された光ファイバコード3aと融着部トレー6内で接続されている。ファンアウトコード3bの中央部はトレー収納部T1、T2の間に配置されたセンタートレー9に挿通され、ファンアウトコード3bの分岐された他端部は分岐接続トレー収納部T2の各分岐接続トレー8内に図中左側から導入され、右側から分岐接続トレー8に導入されたジャンパコードjと接続切替可能に接続されている。
【0005】
ジャンパコードjは、分岐接続トレー8間に布線され、ファンアウトコード3bから分岐した分岐コード同士を接続するようになっている。ジャンパコードjの余長は、最下段に配置された余長収納トレー9a内に収納される。また、分岐接続トレー8内では、函体1の上部に配置された渡配線収納トレー9bを介して函体1の外部から導入された光ファイバコード3dが導びかれて分岐コードと光接続されるケースもある。
なお、函体1内に布線されるこれらファンアウトコード3b、ジャンパコードj、光ファイバコード3dは、函体1の両側板10の内面側に突設した支持具4によって、光信号伝送特性に影響を与えない程度の適切なクランプ力で着脱可能にクランプされて引き留められている。
【0006】
分岐接続トレー収納部T2は、函体1の背面パネル11の左右両端部から前方(紙面手前側)に突設されたガイド棒15によって、分岐接続トレー8を函体1の前後方向(紙面奥行き方向)にスライド移動自在に支持した構造になっている。ガイド棒15は、背面パネル11において上下位置が互いに一致する対を形成するように背面パネル11の左右に対向配置されている。分岐接続トレー8は、左右一対のガイド棒によって、水平を維持しつつ函体1の前後方向に出し入れされるようになっている。
なお、ジャンパコードjおよびファンアウトコード3bは、分岐接続トレー8の左右両側部に設置した図示しないゲートを介して分岐接続トレー8内に挿通されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、伝送情報量の増大に対応して光ケーブルが多心化の傾向にあることに鑑みて、前記配線盤としては、特に、より多数の光接続部および接続余長をコンパクトに収納することが重要となってきている。加えて、配線盤内の光接続箇所が膨大な数になるので、光接続作業や光接続部の収納、取り出し作業あるいは接続切替作業を迅速に行なうことができる光配線盤の開発が望まれている。
【0008】
しかしながら、図10に示した光配線盤にあっては、対応心数を増大するにはトレー6、8の積層数を増大することが考えられるが、各トレー6、8をガイド棒15で函体1の前後方向への出し入れ可能に支持する必要から、これらトレー6、8の積層密度を高めるには限界があるので、トレー6、8の積層数が膨大になり函体1が大型化してしまうといった問題が生じる。また、トレー6、8の積層数が多いと、接続切替時に目的の光ファイバを探すのに手間がかかり、接続切替の作業能率が低下するといった問題も生じていた。
【0009】
加えて、トレー8のゲート近傍にあるファンアウトコード3bにトレー8の引き出し時の移動量に対応した長さの引出余長を確保する必要があるので、函体1の側部の構造が複雑になるといった問題もある。この問題に対処するには、例えば特願昭62−262520号(特開平1−102406号)に示されるような技術の応用が考えられる。すなわち、図11に示すように、函体20の背面側(図11右側)に配置したブラケット21によってトレー22を支持し、該トレー22を函体20の奥側に配置した基端部23を中心として上下方向(図中上下)へ揺動自在に支持する構造を適用する。この場合、ファンアウトコード3bやジャンパコードj(図11中図示していない)をトレー22内に導入するゲートは全てトレー22の基端部23に設置されるので、引出余長を解消することができる。
しかしながら、図11に示す技術の場合、トレー22の揺動用のスペースを函体1内に確保する必要があるのでトレー22の積層数を増加することが困難であり、結局、配線盤の対応心数の増大が難しくなってしまうといった問題がある。
【0010】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、対応心数が増大し、しかも、接続切替作業等の作業能率が向上する光配線盤を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の構成を採用した。
すなわち、請求項1記載の光配線盤では、光ファイバケーブルを配線用光ファイバと分岐・接続するための光配線盤において、函体内に、各光ファイバケーブルから導出された光ファイバと配線用光ファイバとを接続切替可能に接続する光接続部を収納する複数のトレーを積層状態に収納してなり、上下方向に複数積層されている前記トレーが、支持手段を介して函体に支持された支持トレーと、該支持トレー上に積層した補助トレーと、該補助トレーを支持トレーに沿ってスライド移動する方向に回動自在に連結するスライド回動機構とを具備してなり、補助トレーが回動によって支持トレー上から函体前後方向前側に引き出し可能かつ支持トレー上に重合可能であり、函体に積層して収納された複数のトレーの支持トレーは、それぞれ、前記函体に取り付けられた前記支持手段としてのブラケットによって回動自在に支持されて上下方向に揺動自在として設けられ、前記ブラケットは、前記支持トレーに設けられた係合ピンと係合することで前記支持トレーを前記函体の奥側から前側に行くに従って上側となる上向きに傾斜支持する係合溝と、前記支持トレーに設けられた係合ピンと係合することで前記支持トレーを前記函体の奥側から前側に行くに従って下側となる下向きに傾斜支持する係合溝とを有し、上下に隣り合う前記トレーの対の内、上側のトレーを前記ブラケットによって上向きに傾斜支持し、下側のトレーを前記ブラケットによって下向きに傾斜支持した状態で、前記補助トレーを回動して函体前側に引き出すことで、前記補助トレー及び前記支持トレーの双方の作業面が露出された状態を実現できることを特徴とする光配線盤を前記課題の解決手段とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光配線盤において、支持トレーおよび補助トレーのスライド回動機構近傍にコード挿通口が開口され、支持トレーと補助トレーとの間の渡り配線をスライド回動機構の近傍に布線できることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の光配線盤において、前記光接続部が光アダプタであり、前記光アダプタは、前記支持トレーと前記補助トレーとにそれぞれ設けられ、それぞれ、前記配線用光ファイバの先端のプラグが差し込まれるようになっており、前記補助トレーを回動によって支持トレーの外側に引き出して、前記支持トレー及び前記補助トレーの作業面を開放させることで、前記支持トレーと前記補助トレーとの間で、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに対する配線用光ファイバの接続切替作業を行えることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の光配線盤では、光ファイバケーブルを配線用光ファイバと分岐・接続するための光配線盤において、函体内に、各光ファイバケーブルから導出された光ファイバと配線用光ファイバとを接続切替可能に接続する光アダプタを収納する複数のトレーを積層状態に収納してなり、上下方向に複数積層されている前記トレーが、支持手段を介して函体に支持された支持トレーと、該支持トレー上に積層した補助トレーと、前記支持トレーの函体前後方向奥側に配置される基端部とは反対側の端部である先端部及び補助トレーの前記支持トレー上に積層状態にあるときに前記支持トレーの先端部に近接する端部である先端部をこれら端部間の境界に沿った軸線を以て回動自在に連結する回動開閉機構とを具備してなり、補助トレーは支持トレー上から上方へ回動し前記回動開閉機構の回動の軸線を介して反転させて函体前後方向前側に引き出し可能かつ引き出し時とは逆方向の回動によって支持トレー上に重合可能であり、補助トレーを支持トレーに重合させた時には支持トレーおよび補助トレーの双方の作業面が対向して共に閉塞され、前記補助トレーを函体前側に引き出したときには支持トレーおよび補助トレーの双方の作業面が共に上方を向くようになっており、函体に積層して収納された複数のトレーの支持トレーは、それぞれ、前記函体に取り付けられた前記支持手段としてのブラケットによって回動自在に支持されて上下方向に揺動自在として設けられ、前記ブラケットは、前記支持トレーに設けられた係合ピンと係合することで前記支持トレーを前記函体の奥側から前側に行くに従って上側となる上向きに傾斜支持する係合溝と、前記支持トレーに設けられた係合ピンと係合することで前記支持トレーを前記函体の奥側から前側に行くに従って下側となる下向きに傾斜支持する係合溝とを有し、上下に隣り合う前記トレーの対の内、上側のトレーを前記ブラケットによって上向きに傾斜支持し、下側のトレーを前記ブラケットによって下向きに傾斜支持した状態で、前記補助トレーを回動して函体前側に引き出すことで、前記補助トレー及び前記支持トレーの双方の作業面が露出された状態を実現でき、前記支持トレーは、前記配線用光ファイバを導入するためのコード導入口を、前記函体に回動自在に支持された基端部に有し、前記支持トレーの前記基端部とは逆の先端部と、該支持トレーの先端部に前記回動開閉機構によって連結された補助トレーの先端部とに開口されたコード挿通口を介して、前記配線用光ファイバを支持トレーから補助トレーに導入可能であり、前記光アダプタは、前記支持トレーと前記補助トレーとにそれぞれ設けられ、それぞれ、前記配線用光ファイバの先端のプラグが差し込まれるようになっており、前記補助トレーを回動によって支持トレーの外側に引き出せば、前記支持トレー及び前記補助トレーの作業面が開放されて、前記支持トレーと前記補助トレーとの間で、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに対する配線用光ファイバの接続切替作業を行えることを前記課題の解決手段とした。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の光配線盤において、複数の前記トレーを積層状態に収納する分岐接続トレー収納部と、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに融着接続された分岐接続用のファンアウトコードと、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに前記ファンアウトコードを融着接続した融着接続部及び接続余長を収納する融着トレー収納部とを具備し、前記ファンアウトコードは、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに融着接続された一端部と、該ファンアウトコードに設けられた分岐部から、それぞれ、前記光アダプタにて前記配線用光ファイバに対して切替可能に接続される分岐コードに単心分岐された他端部とを具備し、前記分岐コードと前記配線用光ファイバとが、前記支持トレー及び補助トレーの前記光アダプタを介して接続切替可能に光接続されるようになっていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光配線盤において、前記支持トレーの内部及び前記補助トレーの内部に、前記ファンアウトコードの分岐部を固定する分岐部ホルダが設けられていることを特徴とする。
【0013】
以下、本発明の作用を説明する。
請求項1記載の光配線盤によれば、支持トレーと補助トレーとを積層した構造によってトレー間等に生じる無駄な隙間等が解消されるので、配線盤全体の対応心数を増大することが可能になる。また、補助トレーを回動することにより支持トレーの外側に引き出せば、支持トレーの作業面を開放することができる。この時、支持トレーと補助トレーとの間の渡配線をスライド回動機構の近傍に布線することにより、該渡配線に引出余長をほとんど確保する必要がなくなり、補助トレーの回動がトレー内部の光部品に影響を与えることが回避される。また、接続切替される光ファイバと配線用光ファイバとを、一対の支持トレーと補助トレーとに振り分けて整理して収納することができる。この場合、これら支持トレーと補助トレーとの間での接続切替等の作業能率が向上する。
【0014】
請求項記載の光配線盤によれば、支持トレーと補助トレーとを積層した構造によってトレー間等に生じる無駄な隙間等が解消されるので、配線盤全体の対応心数を増大することが可能になる。また、補助トレーを回動することにより支持トレーの外側に引き出せば、支持トレーの作業面を開放することができる。この時、支持トレーと補助トレーとの間の渡配線を回動開閉機構の近傍に布線することにより、該渡配線に引出余長をほとんど確保する必要がなくなり、補助トレーの回動がトレー内部の光部品に与える影響がほとんど無くなる。回動開閉機構による補助トレーの回動軸線は補助トレーと支持トレーとの境界全体に延在し、該回動軸線の近傍ならどこに布線しても渡配線に引出余長は不要であるので、布線位置の確保が容易になり、渡配線の心数の増大が可能になるといった設計の自由度が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の光配線盤の第1実施例を、図1から図7を参照して説明する。
本実施例の光配線盤50は、図10および図11記載の光配線盤において、融着トレー収納部T1および分岐接続トレーT2にかえて、符号51の融着トレー収納部および52の分岐接続トレー収納部52を適用したものである。
なお、図中、図10および図11と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0016】
図1は、光配線盤50を示す側面図である。
分岐接続トレー収納部52は、函体1の中央部から上部にわたって延在し、4心テープ心線を単心分岐するファンアウトコード3bの単心分岐された他端にジャンパコードjを接続切替可能に接続するSC型の光アダプタ(光接続部)53(図2および図3参照)を収納する複数の分岐接続トレー54を積層状態に収納している。
各分岐接続トレー54は、図1に示すように、函体1の奥側に配置される基端部55が函体1に取り付けられたブラケット56によって回動自在に支持されたことにより、上下方向に揺動自在とされた支持トレー57と、該支持トレー57の上側に積層された補助トレー58とから構成されている。補助トレー58は、図2および図3に示すように、支持トレー57および補助トレー58の先端側の隅部同士を連結するスライド回動機構59によって支持トレー57に対してスライド移動する方向に回動自在に取り付けられ、支持トレー57上に重合可能、かつ函体1の前方に引き出し可能になっている。
【0017】
支持トレー57および補助トレー58は共に上側が開放されており、図2中実線および図3中鎖線に示すように補助トレー58を函体1の前側(図2左側、図3左下側)に引き出すことにより、支持トレー57および補助トレー58の双方の作業面が露出されるようになっている。
なお、ファンアウトコード3bの他端は、分岐部7から4本の単心の分岐コード3cに分岐されている。
また、ジャンパコードjは請求項1記載の配線用光ファイバとして機能する。
【0018】
図2は支持トレー57および補助トレー58の内部構成を示す平面図である。図において、支持トレー57内には基端部55の一側部(図2上側)に開口されたコード導入口60aから12本のファンアウトコード3bが導入され、他側部に開口されたコード導入口60bから48本のジャンパコードjが導入されるようになっている。コード導入口60a、60bには、ファンアウトコード3bまたはジャンパコードjを引き留めるリング状の引留具60cが設けられている。支持トレー57に導入されたファンアウトコード3bおよびジャンパコードjの内、6本のファンアウトコード3bと24本のジャンパコードjとは、支持トレー57および補助トレー58のスライド回動機構59近傍に開口されたコード挿通口61a、61bを介して補助トレー58内に導入されている。
【0019】
支持トレー57の基端部55の内部には、ファンアウトコード3bの分岐部7を2個クランプ保持することができる分岐部ホルダ62が計4基設置されている。支持トレー57内で分岐・接続されるファンアウトコード3bは計6本であり、これらファンアウトコード3bの分岐部7はいずれかの分岐ホルダ62によってクランプ保持されるようになっている。
【0020】
支持トレー57の基端部55より中央部寄りの内部には、分岐コード3cの余長を規定以上の湾曲半径を維持して処理するための余長処理部63が設けられている。余長処理部63は、支持トレー57の底板66に設置した複数の門形固定具67によって分岐コード3cの余長部分を底板66との間に固定するようになっている。
なお、固定具67は、後述するジャンパコードj用の余長処理部65にも適用されてジャンパコードjの余長を固定するほか、底板66の適宜場所に設置されて底板66上に布線されるファンアウトコード3bや分岐コード3cやジャンパコードjの固定に利用されている。
【0021】
支持トレー57の中央部には、複数の光アダプタ53を上下2段に配列保持するアダプタ保持板64が立設されている。該アダプタ保持板64は、函体1の左右方向(図2上下)に延在され、一段に12基、合計24基の光アダプタ53を配列保持している。これら光アダプタ53は、ファンアウトコード3bやジャンパコードjの端部を成端するプラグ34が差し込まれることにより、これらファンアウトコード3bやジャンパコードj同士を接続切替可能に光接続するようになっている。
【0022】
支持トレー57の他側部(図2下側)の内部には、ジャンパコードjの余長を規定以上の湾曲半径を維持して処理する余長処理部65が設けられている。該余長処理部65は、支持トレー57の底板66上に設置した複数の固定具67によってジャンパコードjの余長部分を複数箇所で固定するようになっている。
【0023】
以下、補助トレー58について説明する。
補助トレー58は、支持トレー57とほぼ重なり合う扁平薄板状に形成されている。コード挿通口61bから補助トレー57内に導入された6本のファンアウトコード3bは、補助トレー58の先端部に沿って布線され、補助トレー58の先端部および中央部に設置された複数の分岐部ホルダ68のいずれかによって分岐部7が固定され、さらに分岐部7から分岐された分岐コード3cが、補助トレー58の他側部58aの内部に設置された余長処理部69で余長処理された上、補助トレー58の中央部に配置されたアダプタ保持板70に保持された複数の光アダプタ53の内のいずれかにプラグ34で成端された端部が差し込まれるようになっている。
【0024】
一方、コード挿通口61bから補助トレー58内に導入されたジャンパコードjは、補助トレー58の他側部58aおよび先端部に沿って布線されるとともに、補助トレー58の一側部58bに設置された余長処理部71で余長処理された上、いずれかの光アダプタ53にプラグ成端された端部が差し込まれることにより、光アダプタ53の反対側から差し込まれた分岐コード3cと接続切替可能に光接続されるようになっている。
アダプタ保持板70は、補助トレー58の前後方向(図2中実線上下)に延在し、光アダプタ53を上下2段に12基ずつ、計24基を配列保持している。
なお、補助トレー58内の二つの余長処理部68、71は、いずれも固定具67を利用してファンアウトコード3bや分岐コード3cやジャンパコードjを固定するようになっている。
【0025】
次に、スライド回動機構59を説明する。
スライド回動機構59は、図2および図3に示すように、支持トレー57から外側に突設された軸81を、補助トレー58から外側に突設され、前記軸72を回動自在に支持する回動ブラケット82によって、支持トレー57の底板66に対して垂直な軸線を以て補助トレー58を回動自在に支持するようになっている。
【0026】
次に、ブラケット56について、図4を参照して説明する。
図において、ブラケット56は、函体1の背面パネル11の内面側に固定され、支持トレー57の基端部55の下面に固定した連結プレート72を水平軸線を以て回動自在に軸支する回動ピン73と、連結プレート72の回動ピン73との係合位置から離間した位置に取り付けられた係合ピン74を上下に離間した異なる2カ所で係合支持する係合溝75とを有している。回動ピン73は連結プレート72に開口した長穴76に挿通されているので、支持トレー57を函体1の前後方向(図4左右)に移動しながら上下方向に回動させることにより、係合ピン74を係合させる係合溝75を変更することができる。また、ブラケット56は、上側の係合溝75に係合ピン74が係合された時には、支持トレー57を上向きに傾斜させて支持することができ、下側の係合溝75に係合された時には下向きに傾斜させて支持することができるようになっている。
【0027】
図1に示すように、分岐接続トレー収納部52の下端部(図1下側)には、ファンアウトコード3bの中央部を収納するセンタートレー9が設置されている。分岐接続トレー収納部52の上部には、光配線盤間の渡配線3dを導入するための渡配線収納トレー9bおよび函体1の側面に開口する渡配線口9cが設置されている。
分岐接続トレー54は、請求項1記載のトレーに相当する。
【0028】
融着トレー収納部51は、図10記載の融着部トレー6を前後方向に出し入れ可能に多段に収納し、ファンアウトコード3bと光ファイバコード3aとの融着接続部および接続余長をこれら融着部トレー6内に整理して収納した構造になっている。
融着トレー収納部51の下側にはジャンパコードjの余長を収納する余長収納トレー9aが設置されている。
【0029】
以下、本実施例の作用および効果を説明する。
本実施例の光配線盤50は、分岐接続トレー54に導入した12本のファンアウトコード3bおよび48本のジャンパコードjを支持トレー57と補助トレー58に振り分けて収納し、それぞれのトレー57、58内でこれらファンアウトコード3bとジャンパコードjとを接続切替可能に光接続するようになっている。
分岐接続トレー54内で接続切替等の作業を行う場合には、図5に示すように、目的の分岐接続トレー54の直上の分岐接続トレー54を上方に回動してブラケット56を利用して上向きに係止しておき、目的の分岐接続トレー54を露出させる。ここで、補助トレー58についてのみ作業を行う場合にはこの状態で補助トレー58の作業面が露出しているので作業可能であるが、支持トレー57内で作業を行う場合には補助トレー58を前側に引き出して支持トレー57の作業面を露出させる。
【0030】
補助トレー58の引き出しは、スライド回動機構59を中心とする回動によってなされるので、コード挿通口61a、61b間で支持トレー57と補助トレー58との間に渡されたファンアウトコード3bおよびジャンパコードjの変位量が少なくて済み、これらコード3b、jに引き出し余長を確保する必要は無い。したがって、本実施例の光配線盤50によれば、補助トレー58を回動しても支持トレー57や補助トレー58内に収納した光部品に外力を加わえることが無く、これら光部品の光信号伝送特性を安定に維持することができ、接続切替等の作業を活線状態のまま安定に行うことができる。
【0031】
補助トレー58を引き出して補助トレー58と支持トレー57の双方の作業面を露出させた場合には、支持トレー57と補助トレー58とに分かれて収納された分岐コード3cとジャンパコードjとの間で接続切替する時に、対象のコード3c、jが全てほぼ同一の平面上にしかも互いに近い位置に配置されるので、効率良く作業を行うことができる。
【0032】
また、分岐接続トレー54の積層数を従来の光配線盤の分岐接続トレー8に比べて減少させることができるので、作業対象の光ファイバ3c、jを収納する分岐接続トレー54を見付けやすく、別の分岐接続トレー54間で接続切替を行う場合であっても、作業を効率良く行うことができる。加えて、分岐接続トレー54の積層数の減少は、分岐接続トレー54を函体1に支持する支持手段の設置数を減少して光配線盤の低コスト化を可能にするともに、結果的に従来の光配線盤に比べてトレー間に生じる隙間を減少することができ、対応心数を増大することができる。
【0033】
以下本発明の光配線盤の第2実施例を、図6から図9を参照して説明する。
なお、図中、図1から図6と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
本実施例の光配線盤100は、図1に示すように、支持トレー57の上側に補助トレー101を積層し、これら補助トレー101および支持トレー57の先端部104、105同士を、ヒンジ機構102を介して支持トレー57および補助トレー101の先端部104、105間の境界に沿った軸線を以て回動自在に連結してなる分岐接続トレー103を多段に積層した構成になっている。
支持トレー57および補助トレー101の先端部104、105は、共に平坦な先端面104a、105aを有し、図7および図9に示すように、補助トレー101を開放した時には先端面104a、105a同士が対向するようになっている。また、ヒンジ機構102は、先端部104、105の幅方向(図7上下)両端に配置されている。
【0034】
図7は、分岐接続トレー103を示す平面図である。
補助トレー101は、4本のファンアウトコード3bと16本のジャンパコードjとを、内部に配置した計16基の光アダプタ53を介して接続切替可能に光接続する構造になっている。光アダプタ53は、補助トレー101の中央部に立設したアダプタ支持板106によって、8基ずつ上下2段に配列されている。アダプタ支持板106の一側部にはファンアウトコード3bの余長を収納する余長収納部107および分岐部7をクランプ保持する分岐部ホルダ108が設置され、アダプタ支持板106の他側部にはジャンパコードjの余長を収納する余長収納部109が設置されている。ファンアウトコード3bおよびジャンパコードjは、分岐トレー57の先端部104のヒンジ機構102間に開口されたコード挿通口110および補助トレー101の先端部105のヒンジ機構102間に開口されたコード挿通口111を介して補助トレー101内に導入されている。
【0035】
また、補助トレー101は、先端部105から該先端部105と対向する後端部112までの寸法が支持トレー57のそれよりも短くなっている。その結果、補助トレー101の回動半径が縮小するので、図6に示すように、任意の補助トレー101を開放する際には、直上の分岐接続トレー103の上方への回動量が抑えられるようになっている。
加えて、支持トレー57と補助トレー101とは、互いの作業面が積層時(図8参照)に対向し、開放時(図7および図9参照)には共に上方を向くようになっている。
【0036】
ヒンジ機構102は、支持トレー57および補助トレー101の先端部104、105同士間の境界に配置された蝶番であって、請求項記載の回動開閉機構に相当する。
【0037】
以下、本実施例の作用および効果を説明する。
本実施例の光配線盤100は、収納時には、図6実線および図8実線に示すように、補助トレー101を支持トレー57に重合させておく。この時、支持トレー57および補助トレー101の双方の作業面が対向して共に閉塞されるので、内部に収納した光部品を安定に保護することができる。その結果、ブラケット56を中心として分岐接続トレー103を上下に揺動させた場合であっても、内部に収納した光部品が保護されているので、隣接して積層された分岐接続トレー103との接触等が回避されて、これら光部品の光信号伝送特性に影響を与えることなく作業を行うことができる。
【0038】
一方、分岐接続トレー103を開放して接続切替等の作業を実施する場合には、図9に示すように、補助トレー101を回動させて函体1の前側(図9左側)に引き出すが、この時、引き出した補助トレー101が複数のヒンジ機構102によって支持トレー57に安定に支持されるので、引き出した補助トレー101の振動等を防止することができ、光部品や光通信への振動の影響が減少して、光信号の伝送性能の信頼性が向上する。
また、コード挿通口110、111内であればどこにでもファンアウトコード3bおよびジャンパコードjの渡配線を布線することができ、支持トレー57や補助トレー101の設計の自由度が向上するとともに、渡配線の心数の増大も可能になる。その結果、分岐接続トレー103の収納心数や収納する光部品の種類等に対する汎用性が向上する。
【0039】
なお、各実施例において、分岐接続トレーに搭載する光部品の内容は、本実施例に記載したものに限定されない。
また、函体におけるトレーの積層数や、支持トレーおよび補助トレーの対応心数は、各実施例に記載した数に限定されない。
本願第2実施例における支持トレー57に対する補助トレー101の取り付け位置は支持トレー57の先端部104以外、中央部であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の光配線盤によれば、支持トレーと補助トレーとを積層した構造によってトレー間等に生じる無駄な隙間等が解消されるので、配線盤全体の対応心数を増大することが可能になる。また、補助トレーを回動することにより支持トレーの外側に引き出せば、支持トレーの作業面を開放することができ、支持トレーと補助トレーとの間の渡配線をスライド回動機構の近傍に布線することにより、該渡配線に引出余長をほとんど確保する必要がなくなり、補助トレーの回動がトレー内部の光部品に与える影響がほとんど無くなり、活線状態でも安定して接続切替等の作業を行うことができる。また、接続切替される光ファイバと配線用光ファイバとを、一対の支持トレーと補助トレーとに振り分けて整理して収納することができ、補助トレーを引き出した時に双方のトレーの作業面が同時に、しかも互いに近い位置に開放されるので、これら支持トレーと補助トレーとの間での接続切替等の作業能率が向上するといった優れた効果を奏する。
【0041】
請求項記載の光配線盤によれば、支持トレーと補助トレーとを積層した構造によってトレー間等に生じる無駄な隙間等が解消されるので、配線盤全体の対応心数を増大することが可能になる。また、補助トレーを回動して支持トレーの外側に引き出せば、支持トレーおよび補助トレーの作業面が同時、かつ互いに近い位置に開放されるので、接続切替等の作業能率が向上する。支持トレーと補助トレーとの間の渡配線を回動開閉機構または該回動開閉機構による補助トレーの回動軸線の近傍に布線することにより、該渡配線に引出余長をほとんど確保する必要がなくなり、補助トレーの回動がトレー内部の光部品に与える影響がほとんど無くなる。回動開閉機構による補助トレーの回動軸線は補助トレーと支持トレーとの境界全体に延在し、該回動軸線の近傍ならどこに布線しても渡配線の引出余長を不要とすることができるので、布線位置の自由度が向上するとともに、渡配線の心数を増大することができ、トレーの収納する光部品の種類や収納心数に対応する汎用性が向上するといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光配線盤の第1実施例を示す側面図である。
【図2】 本発明の光配線盤の第1実施例を示す図であって、分岐接続トレーを示す平面図である。
【図3】 本発明の光配線盤の第1実施例を示す図であって、分岐接続トレーを示す斜視図である。
【図4】 本発明の光配線盤の第1実施例を示す図であって、ブラケットを示す拡大側面図である。
【図5】 本発明の光配線盤の第1実施例の作用を示す側面図である。
【図6】 本発明の光配線盤の第2実施例を示す側面図である。
【図7】 本発明の光配線盤の第2実施例を示す図であって、分岐接続トレーを示す平面図である。
【図8】 本発明の光配線盤の第2実施例を示す図であって、分岐接続トレーを示す側面図である。
【図9】 本発明の光配線盤の第2実施例を示す図であって、分岐接続トレーの作用を示す側面図である。
【図10】 従来例の光配線盤を示す正面図である。
【図11】 本願発明が解決しようとする課題を示す側面図である。
【符号の説明】
1…函体、2…光ファイバケーブル、3a…光ファイバ心線(光ファイバ)、50…光配線盤、53…光接続部(光アダプタ)、54…トレー(分岐接続トレー)、56…支持手段(ブラケット)、57…支持トレー、58…補助トレー、59…スライド回動機構、100…光配線盤、101…補助トレー、102…回動開閉機構(ヒンジ機構)、103…トレー(分岐接続トレー)、105…端部(先端部)、j…配線用光ファイバ(ジャンパコード)。

Claims (6)

  1. 光ファイバケーブル(2)を配線用光ファイバと分岐・接続するための光配線盤において、
    函体(1)内に、各光ファイバケーブルから導出された光ファイバ(3a)と配線用光ファイバ(j)とを接続切替可能に接続する光接続部(53)を収納する複数のトレー(54)を積層状態に収納してなり、
    上下方向に複数積層されている前記トレーが、支持手段(56)を介して函体に支持された支持トレー(57)と、該支持トレー上に積層した補助トレー(58)と、該補助トレーを支持トレーに沿ってスライド移動する方向に回動自在に連結するスライド回動機構(59)とを具備してなり、
    補助トレーが回動によって支持トレー上から函体前後方向前側に引き出し可能かつ支持トレー上に重合可能であり、
    函体に積層して収納された複数のトレーの支持トレーは、それぞれ、前記函体に取り付けられた前記支持手段としてのブラケット(56)によって回動自在に支持されて上下方向に揺動自在として設けられ
    前記ブラケットは、前記支持トレーに設けられた係合ピン(74)と係合することで前記支持トレーを前記函体の奥側から前側に行くに従って上側となる上向きに傾斜支持する係合溝(75)と、前記支持トレーに設けられた係合ピン(74)と係合することで前記支持トレーを前記函体の奥側から前側に行くに従って下側となる下向きに傾斜支持する係合溝(75)とを有し、
    上下に隣り合う前記トレーの対の内、上側のトレーを前記ブラケットによって上向きに傾斜支持し、下側のトレーを前記ブラケットによって下向きに傾斜支持した状態で、前記補助トレーを回動して函体前側に引き出すことで、前記補助トレー及び前記支持トレーの双方の作業面が露出された状態を実現できることを特徴とする光配線盤(50)。
  2. 支持トレーおよび補助トレーのスライド回動機構近傍にコード挿通口(61a、61b)が開口され、
    支持トレーと補助トレーとの間の渡り配線をスライド回動機構の近傍に布線できることを特徴とする請求項1記載の光配線盤。
  3. 前記光接続部が光アダプタであり、前記光アダプタは、前記支持トレーと前記補助トレーとにそれぞれ設けられ、それぞれ、前記配線用光ファイバの先端のプラグ(34)が差し込まれるようになっており、
    前記補助トレーを回動によって支持トレーの外側に引き出して、前記支持トレー及び前記補助トレーの作業面を開放させることで、前記支持トレーと前記補助トレーとの間で、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに対する配線用光ファイバの接続切替作業を行えることを特徴とする請求項1又は2記載の光配線盤。
  4. 光ファイバケーブル(2)を配線用光ファイバと分岐・接続するための光配線盤において、
    函体(1)内に、各光ファイバケーブルから導出された光ファイバ(3a)と配線用光ファイバ(j)とを接続切替可能に接続する光アダプタ(53)を収納する複数のトレー(103)を積層状態に収納してなり、
    上下方向に複数積層されている前記トレーが、支持手段(56)を介して函体に支持された支持トレー(57)と、該支持トレー上に積層した補助トレー(101)と、前記支持トレーの函体前後方向奥側に配置される基端部(55)とは反対側の端部である先端部(104)及び補助トレーの前記支持トレー上に積層状態にあるときに前記支持トレーの先端部に近接する端部である先端部(105)をこれら端部間の境界に沿った軸線を以て回動自在に連結する回動開閉機構(102)とを具備してなり、
    補助トレーは支持トレー上から上方へ回動し前記回動開閉機構の回動の軸線を介して反転させて函体前後方向前側に引き出し可能かつ引き出し時とは逆方向の回動によって支持トレー上に重合可能であり、補助トレーを支持トレーに重合させた時には支持トレーおよび補助トレーの双方の作業面が対向して共に閉塞され、前記補助トレーを函体前側に引き 出したときには支持トレーおよび補助トレーの双方の作業面が共に上方を向くようになっており、
    函体に積層して収納された複数のトレーの支持トレーは、それぞれ、前記函体に取り付けられた前記支持手段としてのブラケット(56)によって回動自在に支持されて上下方向に揺動自在として設けられ、
    前記ブラケットは、前記支持トレーに設けられた係合ピン(74)と係合することで前記支持トレーを前記函体の奥側から前側に行くに従って上側となる上向きに傾斜支持する係合溝(75)と、前記支持トレーに設けられた係合ピン(74)と係合することで前記支持トレーを前記函体の奥側から前側に行くに従って下側となる下向きに傾斜支持する係合溝(75)とを有し、
    上下に隣り合う前記トレーの対の内、上側のトレーを前記ブラケットによって上向きに傾斜支持し、下側のトレーを前記ブラケットによって下向きに傾斜支持した状態で、前記補助トレーを回動して函体前側に引き出すことで、前記補助トレー及び前記支持トレーの双方の作業面が露出された状態を実現でき、
    前記支持トレーは、前記配線用光ファイバを導入するためのコード導入口(60b)を、前記函体に回動自在に支持された基端部(55)に有し、
    前記支持トレーの前記基端部とは逆の先端部(104)と、該支持トレーの先端部に前記回動開閉機構によって連結された補助トレーの先端部(105)とに開口されたコード挿通口(110、111)を介して、前記配線用光ファイバを支持トレーから補助トレーに導入可能であり、
    前記光アダプタは、前記支持トレーと前記補助トレーとにそれぞれ設けられ、それぞれ、前記配線用光ファイバの先端のプラグ(34)が差し込まれるようになっており、
    前記補助トレーを回動によって支持トレーの外側に引き出せば、前記支持トレー及び前記補助トレーの作業面が開放されて、前記支持トレーと前記補助トレーとの間で、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに対する配線用光ファイバの接続切替作業を行えることを特徴とする光配線盤(100)。
  5. 複数の前記トレーを積層状態に収納する分岐接続トレー収納部(52)と、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに融着接続された分岐接続用のファンアウトコード(3b)と、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに前記ファンアウトコードを融着接続した融着接続部及び接続余長を収納する融着トレー収納部(51)とを具備し、
    前記ファンアウトコードは、光ファイバケーブルから導出された光ファイバに融着接続された一端部と、該ファンアウトコードに設けられた分岐部(7)から、それぞれ、前記光アダプタにて前記配線用光ファイバに対して切替可能に接続される分岐コード(3c)に単心分岐された他端部とを具備し、
    前記分岐コードと前記配線用光ファイバとが、前記支持トレー及び補助トレーの前記光アダプタを介して接続切替可能に光接続されるようになっていることを特徴とする請求項3又は4記載の光配線盤。
  6. 前記支持トレーの内部及び前記補助トレーの内部に、前記ファンアウトコードの分岐部を固定する分岐部ホルダ(68)が設けられていることを特徴とする請求項5記載の光配線盤。
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