JP3432123B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JP3432123B2
JP3432123B2 JP29126097A JP29126097A JP3432123B2 JP 3432123 B2 JP3432123 B2 JP 3432123B2 JP 29126097 A JP29126097 A JP 29126097A JP 29126097 A JP29126097 A JP 29126097A JP 3432123 B2 JP3432123 B2 JP 3432123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水等の原水に
所定濃度の濃塩水を混入した被処理水を電解槽内で電気
分解して電解水を生成する電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電解水生成装置は、例えば、特
開平7―155764号公報にみられるように、電解槽
に外部からの原水を連続的に供給し、電解槽内の電極間
に所定電圧を印加して原水を電気分解することにより電
解水を生成している。又、電解槽に供給される原水に所
定濃度の濃塩水を連続的に混入して、電気分解を促進さ
せている。この混入される濃塩水の量は、生成される電
解水の性質に影響を与えるため、電解槽内の電極間に一
定電圧を与えたときの電極間の電流値が予め決められた
目標電流値になるように増減制御(フィードバック制
御)される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、電解水生成開始時における濃塩水の初期
供給量(混入量)を毎回一定量として、その一定量から
フィードバック制御を開始しているため、原水の種類に
依存する「前記濃塩水の量が適量になるまでの時間」が
装置の設置される場所(地方)により異なり、所定の電
解水(Ph等の所定指標値を満足する電解水)が生成さ
れるまでの時間が装置毎に大きくばらつくという問題点
がある。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記した問題に対処すべくな
されたものであり、電解水の生成開始時に原水に混入さ
れる濃塩水の量を、装置が設置されている環境(原水の
種類等)を反映した量とすることによって、前記濃塩水
の量が適量になるまでの時間(即ち、電気分解される被
処理水の塩濃度が適切になるまでの時間)の装置間にお
けるばらつきを極力小さくするようにした電解水生成装
置を供給することを目的としている。
【0005】上記の目的を達成するため、本発明は、塩
水タンクに貯留した所定濃度の濃塩水を給水源から供給
される原水に供給して混合させる塩水供給手段と、前記
濃塩水と原水の混合によって調整された希塩水を供給さ
れて同希塩水の電解処理により電解水を生成する電解槽
を備えた電解水生成装置において、前記電解槽に供給さ
れる希塩水の導電率を検出する検出手段と、該検出手段
によって検出される希塩水の導電率が予め定めた目標導
電率に調整されるように前記塩水供給手段の作動を制御
するフィードバック制御手段と、フィードバック制御
手段の制御下にて前記塩水供給手段の作動によって前記
原水に混合される濃塩水の供給量を記憶する記憶手段
と、前記電解槽が電解水の生成を開始するとき前記原水
に混合される濃塩水の供給量が前記塩水供給手段の先の
作動中に前記記憶手段に記憶された濃塩水の量に基づい
て調整されるように前記塩水供給手段の作動を制御する
濃塩水初期供給量制御手段とを備えた電気的制御手段
を設けたことを特徴とする電解水生成装置を提供するも
のである
【0006】上記のように構成した電解水生成装置にお
いて、フィードバック制御手段は、電解水の生成中に
塩水の導電率が予め定めた目標導電率になるように、原
水に連続的に混合される濃塩水の量を増減制御(フィー
ドバック制御)する。その結果、原水に混合される濃塩
水の量は装置の設置された環境,即ち、原水の性質を反
映した値となる。記憶手段は、これを記憶し、濃塩水
初期供給量制御手段は、次回の電解水の生開始時に原水
混合する濃塩水の量を、前記記憶手段に記憶された供
量に設定する。従って、定常時に濃塩水の量を多く必
要とする環境では、それに応じた濃塩水の量を初期の供
給量とすることができる。また、定常時に濃塩水の量が
少なくても良い環境では、それに応じた濃塩水の量を初
期の供給量とすることができるので、電解水の生成開始
後に濃塩水の供給量が必要量にほぼ等しくなるまでの時
が環境の異なる場所に設置された装置によって大きく
異なること防止できる。
【0007】
【0008】上記のように構成した電解水生成装置に
いては、電解水の生成終了後の所定時間、電解槽等の洗
浄のために原水のみが供給されることが多く、電解水
生成を再開する時点においては電解槽内は原水で満たさ
れている。従って、電解水生成開始(再開)時点の導電
率は原水の導電率であるから、目標導電率に比べて非常
に小さく、少なくとも、この原水が排出されるまで(電
解水の生成開始時点で濃塩水タンクから供給された濃
水が初めて電解槽に到達するま)は、フィードバック
制御手段は濃塩水の供給量を増加するように機能する。
その結果、濃塩水の供給量過剰となって塩素ガス
が増大し、塩素臭が発生する
【0009】上記の問題を解消するため、本発明の電解
水生成装置においては、前記原水に混合される濃塩水の
初期供給量が前記記憶手段に記憶された濃塩水の量より
所定量少ない量に減少するように前記初期供給量制御手
段が前記塩水供給手段の作動を制御するようにすること
が望ましい。これにより、電解水の生成を再開したとき
濃塩水の供給量を適正値(記憶手段に記憶された値)に
調整することができる。
【0010】
【0011】本発明の実施にあたって、前記検出手段に
よって検出される希塩水の導電率が所定の基準導電率
(フィードバック制御手段の目標導電率により規定した
値)より大きくなるまで前記初期供給量制御手段の制御
下にて前記塩水供給手段を作動させ、その後に前記フィ
ードバック制御手段の制御下にて前記塩水供給手段を作
動させるようにした場合には、電解水の生成開始時にフ
ィードバック制御が開始されるまで濃塩水の供給量が前
記初期供給量制御手段によって設定された初期供給量に
維持される。このため、電解槽への濃塩水の供給量が
境を反映した量(原水の性質を反映した量)となり、電
解水の生成開始後に濃塩水の供給量が必要量にほぼ等し
くなるまでの時間のばらつきが回避される上、電解水
生成開始からフィードバック制御の条件が成立するまで
の期間は濃塩水の供給量が増大することはなく、電解水
生成開始時における濃塩水の過剰な供給に起因する塩素
臭の発生が回避され
【0012】
【0013】また、本発明の実施にあたって、電解槽が
電解水の生成を開始した後前記所定の基準導電率が時間
の経過に応じて減少する値にした場合には、例えば、電
解水の生成開始時に原水の供給量が変動したり、原水に
混合される濃塩水の濃度が変わったして、希塩水の導電
率が基準導電率に到達しないことがあっても、基準導電
率を時間の経過とともに減少させることにより、フィー
ドバック制御が開始されないで所定特性の電解水が得ら
れない事態を回避することができる。
【0014】さらに、本発明の実施にあたって、電解槽
が電解水の生成を開始したとき所定時間の経過後に前記
塩水供給手段が前記フィードバック制御手段の制御下に
て作動するように前記初期供給量制御手段を調整した
合には、電解水生成開始時に塩水供給手段によって供
給された濃塩水が電解槽に十分到達したとみなすことが
できるので、フィードバック制御を強制的に開始して、
フィードバック制御が開始されないで所定特性の電解水
が得られない事態を回避することができる。
【0015】また、本発明の実施あたって、前記検出手
段によって検出される希塩水の導電率の所定期間内にお
ける最大変化量が所定の基準値より小さくなったとき前
記塩水供給手段が前記フィードバック制御手段の制御下
にて作動するようにした場合には、その状態を維持して
希塩水の導電率は上昇しない可能性が極めて高いこと
を意味するので、その時点でフィードバック制御を開始
することにより、フィードバック制御が開始されずに所
特性の電解水が得られない事態を回避することができ
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、第1の実施形態について説
明すると、図1は同実施形態に係る電解水生成装置を概
略的に示しており、この電解水生成装置は生成器本体1
と濃塩水タンク30とリモートコントローラ60等を備
えている。生成器本体1は電解槽10を含む水路系部品
と電気制御回路70を含む電気系部品とからなってい
る。
【0017】電解槽10の内部は隔膜11によって一対
の電極室12,13に区画されており、各電極室12,
13にはそれぞれ第1給水管20及び第2給水管21を
介して水(原水)が供給される。各電極室12,13は
それぞれ電極14,15を互いに対向させて収容してお
り、電源40が両電極14,15に直流電圧を印加する
ように接続されている。この電源から、両電極14,1
5に電圧が印加されることで、前記供給された水が電気
分解されて電解水が生成される。電解槽10の各電極室
12,13には導出管16,17(通路)が接続されて
おり、電解水はその先端部である注出口16a,17a
から外部へ注出される。
【0018】一方、電源40は一定の電圧を印加する定
電圧源である。この電源40から電極14,15への直
流電圧の供給回路には分流器41を介した電流計50が
接続されており、電流計50は両電極14,15間を流
れる電流が計測電流値Iとして計測されるように電気制
御回路70に接続されている。従って、計測電流値Iは
実質的に電解槽10内の被処理水の導電率と等価であ
り、分流器41及び電流計50は導電率を検出する手段
の一部を構成する。尚、前記した電源40は電気制御回
路70に接続され、電気制御回路70からの制御信号に
より一定の出力電圧値自体が調整可能に構成されてい
る。
【0019】第1給水管20は、図示しない外部給水源
(例えば水道)から水が圧送されるように構成されると
共に、上流から下流に向かう順に減圧弁22及び開閉弁
であるウオーターバルブ23(WV)を介装し、電解槽
10に接続された第2給水管21と接続されている。減
圧弁22は外部給水源から圧送される水の圧力を減圧し
た上で所定圧力範囲内に保ち、ウオーターバルブ23は
電気制御回路70と電気的に接続されて開閉制御され、
開状態(オン)にて外部からの水を第1,第2給水管2
0,21を介して電解槽10へ供給する。
【0020】濃塩水タンク30は生成器本体1とは別体
であり、内部に所定濃度(一般には飽和濃度)の濃塩水
を蓄えている。この濃塩水タンク30には熱収縮チュー
ブによって一体的に構成された水位センサSと濃塩水吸
い込み管32が、タンク30上部から抜差し可能(脱着
可能)かつ上下位置調整可能(キャップ31間に生じる
摺動抵抗によって位置決め可能)に組付けされている。
水位センサSは、電気制御回路70と電気的に接続され
ており、濃塩水タンク30からの脱着時にも、その接続
状態を保つ。
【0021】水位センサSは、先端の検知部が濃塩水吸
込み管32の先端吸込み口に取付けたフィルタFの先端
開口より所定量Lだけ上方に配置されるようになってい
る。又、同センサSの先端の検知部は周知の電極式のも
のであって濃塩水(水)が存在するか否かを検出し、濃
塩水が存在すれば「オン」信号を、存在しなければ「オ
フ」信号を送出する。以上により、濃塩水吸込み管32
のフィルタFの先端が濃塩水タンク30の底部に接する
位置まで挿入するだけで、水位センサSの位置決めが達
成され、濃塩水タンク30の所定の水位Lを検出するこ
とができるようになっている。
【0022】濃塩水吸い込み管32は生成器本体1内で
ポンプ33の入力部に接続される。ポンプ33の出力部
は濃塩水供給管34に接続され、この濃塩水供給管34
は逆止弁35を介して前述の第1給水管20のウオータ
ーバルブ23下流の位置にて第2給水管21に接続され
る。ポンプ33は電動式であり、電気制御回路70と電
気的に接続され、圧送量が可変に制御されるよう構成さ
れている。従って、ポンプ33は前記濃塩水タンク30
から、その圧送量(吐出量)に応じた濃塩水を吸引し、
出力部から濃塩水供給管34に送出し、その結果、電解
槽10には外部給水源からの水に濃塩水タンク30から
の濃塩水が混入された被処理水としての希塩水が第2給
水管21を介して供給される。
【0023】リモートコントローラ60は、生成器本体
1とは別体に構成され、導出管16,17の注出口16
a,17a付近に配置される。このリモートコントロー
ラ60には、電気制御回路70に接続され、濃塩水タン
ク30内の濃塩水が不足していることを示す塩補給ラン
プ(表示ランプ)62及び電解水の生成を指示するため
の注出スイッチ61が備えられている。塩補給ランプ6
2は電気制御回路70から表示制御信号を受けて点灯制
御され、又、注出スイッチ61は生成器本体1内の各部
に電解水生成の作動の開始、終了を指示するための開始
信号、終了信号を含む操作信号を電気制御回路70に送
出する。尚、この注出スイッチ61は使用者が一度押圧
すれば電気的オン状態を保ち、再度押圧すると電気的オ
フ状態を保つ、いわゆるオルタネイトタイプのスイッチ
である。
【0024】この電解水生成装置は、上記ウオーターバ
ルブ23、ポンプ33、電源40、注出スイッチ61、
塩補給ランプ62、水位センサS及び電流計50に接続
された電気制御回路70を備えている。電気制御回路7
0はマイクロコンピュータにより構成され、後述のフロ
ーチャート(ルーチン)に対応したプログラムを各々所
定時間毎に実行する。
【0025】次に、上記のように構成した第1の実施形
態の作動を図2及び図8,9を用い、まず、メイン電源
が投入された後、初めて注出スイッチ61がオンに変更
され、電解水生成を開始する場合から説明する。
【0026】電気制御回路70は図示しないメイン電源
の投入後は所定時間毎に図2に示すルーチンをステップ
200から開始し、ステップ205にて注出スイッチ6
1のオフからオンへの変化をモニターしている。従っ
て、使用者が電解水を生成・使用するために注出スイッ
チ61をオフからオンに変更した場合、これを検知し、
電解水の生成を開始するための処置をステップ210以
降で実施する。即ち、ステップ210にてウオーターバ
ルブ23をオン(開)して電解槽10への原水の供給を
開始させるとともに、ステップ220にて電源40によ
り電極14,15間に一定電圧を印加させる。
【0027】続くステップ225以降では、電解水生成
開始にあたり、電解槽10へ供給する濃塩水量(原水に
混入する流量)の初期量(初期塩濃度に対応)をいかな
る値にするかを決定する。現時点はメイン電源の投入後
初めて注出スイッチ61がオフからオンに変更された場
合であるので、電気制御回路70は、「メイン電源オン
後に初めて注出スイッチ61がオンされたか否か」を判
定するステップ225にて「Yes」と判定し、続いて
ステップ230に進んでポンプ33の圧送量Pを予め決
められている一定値R0に設定し、ステップ295にて
本ルーチンを一旦終了する。尚、この一定値R0は、原
水の種類(性質)や原水供給量の環境のばらつき等を考
慮して、標準的な環境下で所定の電解水を生成している
場合に必要とされるポンプ33の圧送量Pよりも、相当
量小さい値に設定されている。この様に、現時点は、メ
イン電源がオフからオンに変更された後に初めて注出ス
イッチ61がオフからオンに変更された場合であり、後
述する記憶値RS(学習値)が得られていないため、電
解水生成開始時のポンプ33の圧送量Pを予め定められ
ている一定値R0に設定する(図8のt1参照)。
【0028】所定時間後に電気制御回路70が図2のル
ーチンをステップ200から再び実行すると、注出スイ
ッチ61の状態はオンのまま変更されていないので、ス
テップ205にて「No」と判定し、続く「注出スイッ
チ61がオンか否か」を判定するステップ240にて
「Yes」と判定して、ステップ245に進む。ステッ
プ245は所定の導電率(イオン伝導度,Ph)を有す
る電解水を得るべく、ポンプ33の圧送量Pのフィード
バック制御(増減制御)を実行するステップであり、現
在の圧送量Pに、予め決められた目標電流値I0から前
述の計測電流値Iを減算した値に比例した値(K*(I
0―I)、K:正の定数)を加えた値を新たな圧送量P
とする。後述するように、電解水の生成終了時には電極
等の洗浄のため原水のみを供給しておくので、電解水の
生成を開始した現時点においては、電解槽10内は原水
で満たされている。従って、計測電流値Iは目標電流値
I0より小さいので、K*(I0―I)は正の値となっ
て、圧送量Pは増大される。
【0029】次に電気制御回路70はステップ250に
進んで、記憶値(学習値)としてコンピュータ内のRA
M(EEPROMでも可)RSに、その時点、即ちフィ
ードバック制御中の圧送量Pを記憶し、続くステップ2
95にて一旦本ルーチンを終了する。以降、使用者が注
出スイッチ61をオフに変更するまで、以上の動作(ス
テップ200,205,240,245,250,29
5)が所定時間毎に繰返し実行され、ポンプ33の圧送
量Pのフィードバック制御と記憶値(学習値)RSの更
新が実行される。以上により安定した電解水の生成が行
われ、記憶値RSは、フィードバック制御の結果である
装置の環境(原水の種類)を反映した値へと更新されて
行く。
【0030】この状態において、使用者が電解水の生成
・使用を中止すべく注出スイッチ61をオンからオフに
変更すると、電気制御回路70は電解水の生成を停止す
る動作を実行する。具体的には図2のルーチンにて、ス
テップ205、240の両ステップとも「No」と判定
し、ステップ255に進んで、電源40の電圧印加を停
止し、又、ポンプ33の作動を停止する(圧送量Pを0
とする)。又、続くステップ260にて電解槽10内の
洗浄のために所定の一定時間後にウオーターバルブ23
をオフ(閉)するための処理をして、本ルーチンを一旦
終了する。これにより、電解水の生成を停止し、電解槽
10内は原水にて洗浄される。
【0031】次に、メイン電源投入後、電解水の生成が
少なくとも一度は行われた(注出スイッチ61がオフ→
オン→オフと変更された)後に、電解水の生成を開始す
るために、使用者が再び注出スイッチ61をオフからオ
ンに変更した場合について説明する。この時点では既に
記憶値RSが得られているので、電解水生成開始時のポ
ンプ33の圧送量Pの初期値を、その記憶値RSに設定
する制御がなされる。
【0032】具体的には、電気制御回路70は図2のル
ーチンにおいて、前述と同じステップ205,210,
220実行の後、ステップ225にて「No」と判定
(メイン電源の投入後初めてではない)し、ステップ2
35へと進んで、ポンプ33の圧送量Pの初期値とし
て、前述のステップ250で記憶されている記憶値RS
に応じた値(f(RS))を設定する。関数fは様々な
態様をとりうるが、ここではf(X)=X(そのままの
値)を採用しているので、実際には圧送量Pの初期値が
記憶値RSと等しく設定される。
【0033】この設定の後、電気制御回路70が図2の
ルーチンを実行すると、ステップ200,205,24
0に続くステップ245での圧送量Pのフィードバック
制御において、圧送量PをRS+K*(I0―I)に設
定し、記憶値RSを初期値とした圧送量Pのフィードバ
ック制御が開始される。そして、電気制御回路70は、
上述のステップ245及びステップ250を、注出スイ
ッチ61がオフに変更されてステップ255及び260
にて電解水の生成停止処理を実行するまで、繰返すこと
により電解水の生成、及び、記憶値RSの更新を実行す
る。
【0034】以上説明した第1の実施形態によれば、フ
ィードバック制御により環境(原水の種類)を反映した
記憶値RSが圧送量Pの初期値に設定される為、注出ス
イッチ61がオフからオンへと変更されてから計測電流
値I(即ち被処理水の導電率,塩濃度)が目標電流値I
0(目標導電率、目標塩濃度)に到達するまでの時間
が、原水の種類(硬水か軟水か)が異なる地域に配設さ
れた二つの装置間で大きく異なってしまうことが防止さ
れる。即ち、電解水の生成開始時にポンプ33により送
出された濃塩水タンク30からの濃塩水が電解槽10に
到達した時点において、ある装置での濃塩水量の最適値
に対する過不足量と、異なる環境下の装置での同過不足
量が大きく異なってしまうことが防止でき、従って、そ
の後の計測電流値Iの立上がり速度が両装置間で大きく
異なることがない為、所定電解水生成タイミングのばら
つきが抑制され得る。
【0035】尚、図8は従来技術の、圧送量Pの初期値
が所定の固定値R0に設定された場合の圧送量P及び計
測電流値Iの変化を示し、原水の種類が異なる場合(即
ち記憶値RSが異なる値に収束する場合)について、そ
れぞれ実線と破線にて示している。図9は、第1の実施
形態において、圧送量Pの初期値を記憶値RSとした場
合の圧送量P及び計測電流値Iの変化を示し、実線と破
線は図8と同様、原水の種類が異なる場合について示し
ている。両図からも明らかなように、所定電解水が生成
されるタイミングの両装置間の差は、従来技術では時間
T10と大きかったのに対し、第1の実施形態では時間
T20と小さくなっている。
【0036】次に第1の実施形態の変形例について説明
する。この変形例は、ステップ235における関数f
(RS)を、f(RS)=RS―Y(Y:正の値)とし
たものである。即ち、圧送量Pのフィードバック制御開
始の初期値を記憶値RSより所定量Yだけ小さい量とし
たもので、他の点は第1実施形態と同一である(図10
参照)。
【0037】前述したように、注出スイッチ61がオフ
からオンに変更された電解水の生成開始時にポンプ33
により送出された濃塩水タンク30からの濃塩水が電解
槽10に到達するまでの期間においては、計測電流値I
は原水の導電率を示すため、目標電流値I0に比べて比
較的小さい値をとる。換言すれば、計測電流値Iは圧送
量Pを反映していない(図8〜10の時刻t1〜t2参
照)。従って、この期間においては、圧送量Pが、フィ
ードバック制御によって、その量の適否に拘らず増大さ
れる。殆どの場合は、フィードバック制御が進んで収束
する圧送量Pは記憶値RSに近いので、初期値が記憶値
RSそのものでは、上記した期間内に圧送量Pが過大に
なる場合が多く(図9のOS1参照)、圧送量Pが過大
になると、塩素ガスの多量発生に伴うガス臭の問題や周
囲の金属物の腐食の問題を生起する。
【0038】そこで、上記変形例は、圧送量Pの初期値
を記憶値RSよりも所定量Yだけ小さくし、このYの値
を、ポンプ33で圧送された濃塩水が電解槽10に到達
するのに要する時間分のフィードバック制御遅れを見込
んだ量として設定する。従って、この変形例によれば、
圧送量Pが過大となることがなく(図10のOS2<図
9のOS1)、装置間の電解水生成までの必要時間のば
らつきを低減した上で、塩素ガスの発生量も抑制し得
る。
【0039】次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態における図2のルー
チンを図3のルーチンに置換えた点でのみ相違し、他の
点は同一である。又、第2の実施形態と第1の実施形態
との作動上の主たる相違点は、第1の実施形態において
は電解水の生成開始時にポンプ33の圧送量Pの初期値
を記憶値RSと同量とした後、直ちに圧送量Pのフィー
ドバック制御を実行するのに対し、第2の実施形態にお
いては、計測電流値Iが所定の基準電流値である予め決
められた目標電流値I0に到達するまでは、圧送量Pの
フィードバック制御を停止し、その初期値をそのまま維
持して濃塩水を供給する点にある。以下、図3のルーチ
ンに従い詳述するが、図3において図2と同一ステップ
には同一符号を付して、その詳細説明を省略する。尚、
図11は第2の実施形態のタイムチャートである。
【0040】まず、第1の実施形態同様に、使用者が装
置のメイン電源投入後初めて注出スイッチ61をオフか
らオンに変更すると、電気制御回路70は電解水の生成
を開始するための処理(図3のステップ300,20
5,210,220,225,230)を行い、ポンプ
33の圧送量Pの初期値として一定値R0を設定する。
その後、本ルーチンを実行すると、ステップ300,2
05,240に続くステップ315でフラグFが「0」
か否かを判定する。フラグFはフィードバック制御の禁
止を指示するためのフラグであり、メイン電源投入時に
図示しないイニシャルルーチンにて「0」に設定されて
いる。従って、ステップ315は「Yes」と判定し
て、フィードバック制御の実行ステップであるステップ
245へと進み、P←P+K*(I0―I)とする圧送
量Pのフィードバック制御を直ちに開始する。その後、
ステップ250にてその時点の圧送量Pを記憶値RSと
して、ステップ395にて本ルーチンを一旦終了する。
電気制御回路70は、次回以降の本ルーチン実行時も上
述のステップを繰返し、電解水の生成・注出を行いなが
ら記憶値RSを更新する。
【0041】その後、注出スイッチ61がオフに変更さ
れると、電気制御回路70は電解水の生成停止動作を実
行する。具体的には、ステップ300に続くステップ2
05,240を共に「No」と判定し、続くステップ3
30にて、本ルーチンを前回実行したときの注出スイッ
チ61の状態がオンであったか否かを確認する。この場
合、前回の注出スイッチ61の状態はオンであったの
で、ステップ330にて「Yes」と判定し、続くステ
ップ255及びステップ260にて電圧印加停止やウオ
ーターバルブ23を一定時間後にオフする等の電解水生
成を停止する処理を行う。尚、ここまでの作動は、第1
の実施形態と実質的に同じである。
【0042】次に、使用者が、注出スイッチ61をオフ
からオンへ再び変更した場合について説明すると、この
場合においても、第1の実施形態同様に電解水生成開始
動作を実行する。即ち、電気制御回路70は、ステップ
300,205,210,220と進んでウオーターバ
ルブ23のオンと電源40による電圧印加を行い、続く
ステップ225では、メイン電源投入後初めての注出ス
イッチ61のオンへの変更ではないので「No」と判定
してステップ305に進む。そして、ステップ305に
て圧送量Pの初期値として記憶値RSを設定し、ステッ
プ310にてフィードバック制御の禁止を指示するため
に、フラグFを「1」に設定する。
【0043】このフラグFの「1」への変更により、次
回以降の本ルーチン実行時においては、圧送量Pのフィ
ードバック制御に代えて、初期値(=RS)が維持され
る制御が実行されることとなる。具体的には、電気制御
回路70はステップ300,205,240と進んだ後
のステップ315にて、フラグFが「1」に変更されて
いるため「No」と判定し、圧送量Pのフィードバック
制御実行のステップ245には進まず、ステップ320
へと進む。
【0044】ステップ320では計測電流値Iが基準電
流値I(T)である目標電流値I0に到達したか否かを
判定する。電解水の生成を再開した直後である現時点で
は、電解槽10内は原水で満たされているため、計測電
流値Iは小さく、従って、ステップ320は「No」と
判定して、ステップ395へ進み、一旦、本ルーチンを
終了する。尚、電気制御回路70は、次回以降の本ルー
チン実行時においても、ステップ320が「Yes」と
なるまでは、上述のステップを繰返し、その結果、ポン
プ33の圧送量Pは初期値(=RS)の値に維持される
こととなる。
【0045】この状態にて電解水の生成が開始され、ポ
ンプ33からの濃塩水が電解槽に到達し、次第に計測電
流値Iは増大する。従って、電解水の生成開始から所定
の時間が経過すると、計測電流値Iは基準電流値I
(T)(=I0)より大きくなり、電気制御回路70
は、ステップ320にて「Yes」と判定し、ステップ
325にてフィードバック制御の禁止を指示するフラグ
Fを「0」へと変更して、フィードバック制御の禁止を
解除する。この結果、電気制御回路70は、次回以降の
本ルーチン実行時において、ステップ300,205,
240に続くステップ315にて「Yes」と判定し、
ステップ245におけるフィードバック制御及びステッ
プ250におけるRSの記憶・更新を開始する。又、そ
の後注出スイッチ61がオフに変更されると、ステップ
300,205,240,330に続くステップ255
及びステップ260にて前述の電解水の生成停止処理を
行う。
【0046】以上説明した第2の実施形態によれば、電
解水の生成開始後に計測電流値Iが基準電流値I0にな
るまでの期間(図11の時刻t1〜t3)では、圧送量
Pが前回の電解水の生成時における圧送量Pのフィード
バック制御中に記憶・学習された値(RS)に維持さ
れ、この間にフィードバック制御によって過大となるこ
とはなく、上述した塩素ガスの発生等による問題を回避
し得る。
【0047】尚、上記第2の実施形態においては、フィ
ードバック開始までは圧送量Pを維持(固定)している
が、通常のフィードバック制御時の計測電流値Iと基準
電流値I0間に差が生じている場合における圧送量Pの
変化速度に対して、十分小さい変化速度で変化させる実
質的な維持制御を行ってもよい。即ち、上述のフィード
バックゲインに相当するKの値を、フィードバック制御
中に比べて極めて小さい値に設定する制御を行って、圧
送量Pを実質的に維持する制御を行ってもよい。又、基
準電流値I(T)を目標電流値I0より所定値だけ小さ
い値としてもよい。
【0048】次に、第2の実施形態に係る第1変形例に
ついて説明すると、この第1変形例は、図3のルーチン
に図4及び図5のルーチンが追加されたものである。図
4及び図5のルーチンは電気制御回路70により所定時
間毎に実行され、圧送量Pのフィードバック制御の開始
のために、図3のステップ320にて使用される基準電
流値I(T)を、電解水の生成開始からの時間経過に伴
い減少させるルーチンである。
【0049】まず、注出スイッチ61がオフからオンに
変更された場合から説明すると、電気制御回路70が図
4のステップ400から本ルーチンを開始し、ステップ
410にてフラグGが「1」か否かを判定する。後述す
るように、フラグGは前回の注出スイッチ61のオンか
らオフの変更時に、図5のステップ530にて「0」と
されているので、電気制御回路70はステップ410に
て「No」と判定し、ステップ420にて注出スイッチ
61がオフからオンに変更になったか否かを判定する。
現時点では、電気制御回路70はこのステップ420を
「Yes」と判定し、ステップ430に進んでフラグG
を「1」に変更する。続くステップ440では、タイマ
ーTの値を「1」だけ増加し、ステップ450へと進ん
で、タイマーTの値に応じて基準電流値I(T)をテー
ブルから求めて、ステップ495にて本ルーチンを一旦
終了する。
【0050】電気制御回路70が、次回以降に本ルーチ
ンを実行した場合には、フラグGが「1」へと変更され
ているため、ステップ410からステップ440に直接
進んでタイマーTの値を増加させ、ステップ450にて
前述同様にテーブルから基準電流値I(T)を求める。
以上によりタイマーTの値は、電解水の生成開始後の時
間を示すこととなり、ステップ450にて電解水の生成
開始後の時間経過に応じた基準電流値I(T)を求める
ことになる。又、ステップ450で用いられるT―I
(T)テーブルは、(a)のテーブルのようにタイマー
Tの値の増大と共にI(T)が(維持又は)減少するよ
うに設定されており、これに代えて、時間経過とともに
段階的にI(T)を減少するテーブル(b)や、時間経
過とともに連続的にI(T)を減少するテーブル(c)
に図示した様なものであってもよい。尚、図5はタイマ
ーT及びフラグGのリセットの為のルーチンであり、注
出スイッチ61がオンからオフに変更されたときに、こ
れらの値を「0」にリセットして次回に備えるものであ
る(ステップ520,530)。
【0051】以上の第1変形例にあっては、基準電流値
I(T)が電解水の生成開始後の時間経過とともに、維
持または減少するので、原水の供給量や濃塩水濃度等の
環境変化によって計測電流値Iが十分増大しない稀な場
合(相当時間経過してもステップ320が「Yes」判
定とならない場合)にあっても、図3のステップ320
の計測電流値Iと基準電流値I(T)の比較が「No」
判定のまま続くことがなくなり、従って、フィードバッ
ク制御がいつまでも開始されずに所望の電解水が得られ
ない状態が回避され得る。
【0052】次に、第2の実施形態に係る第2変形例に
ついて図3,図5及び図6を用いて説明する。図3及び
図5は第1変形例と共通であり、第2変形例は、第1変
形例の図4のルーチンに代えて図6のルーチンを採用す
る。同ルーチンは電気制御回路70により所定時間毎に
実行されるもので、電解水の生成開始から所定時間が経
過すると、強制的に圧送量Pのフィードバック制御を開
始するためのものである。
【0053】具体的には、電気制御回路70は図6のス
テップ600から本ルーチンを開始し、フラグGが
「1」か否かを判定する。フラグGは前回の注出スイッ
チ61のオフへの変更時に「0」とされているので、こ
のステップ605では「No」と判定してステップ61
0に進む。次に、電気制御回路70がステップ610に
て注出スイッチ61のオフからオンへの変更を認める
と、続くステップ615にてフラグGを「1」へと変更
し、ステップ620にてタイマーTの値を「1」だけ増
加させる。そしてステップ625へと進んでタイマーT
の値が所定時間T0以上となったか否かを判定する。電
気制御回路70は、この段階では「No」と判定し、ス
テップ695にて一旦本ルーチンを終了する。
【0054】その後、電気制御回路70が本ルーチンを
実行すると、フラグGが「1」へと変更されたことに伴
い、ステップ605からステップ620へと直接進んで
タイマーTの値を増加する。従って、タイマーTの値は
電解水の生成開始後の時間を表す値となり、所定時間が
経過するとステップ625にて「Yes」と判定(タイ
マーT>所定時間T0)して前述のフィードバック制御
の禁止を指示するフラグFを「0」へと変更する。この
結果、図3のルーチンのステップ315での判定を「Y
es」とならしめ、フィードバック制御を開始する。
尚、注出スイッチ61がオンからオフに変更になった場
合には第1の変形例同様に図5のルーチンにより、タイ
マーT及びフラグGを「0」にリセットしておく。
【0055】以上の第2変形例にあっては、第1変形例
同様、原水の供給量や濃塩水濃度等の環境変化によって
計測電流値Iが十分増大しない稀な場合(相当時間経過
してもステップ320が「Yes」判定とならない場
合)にあっても、電解水の生成開始後所定時間T0が経
過すれば自動的(強制的)に圧送量Pのフィードバック
制御が開始され、従って、フィードバック制御がいつま
でも開始されずに所望の電解水が得られない状態が回避
され得る。尚、通常は計測電流値Iが基準電流値I0を
越えるタイミングが、タイマーTの値が時間T0を経過
するタイミングよりも先に発生し、その時点でフィード
バック制御は開始される。換言すれば、時間T0は、通
常であれば計測電流値Iが基準電流値I0を越えている
べき時間よりも長く、これ以上の時間が経過しても、計
測電流値Iが基準電流値I0を越えることがないと予想
される時間に決められている。
【0056】次に、第2の実施形態に係る第3変形例に
ついて図3及び図7を用いて説明する。この図7のルー
チンは図3のルーチンのステップ320における「N
o」判定後からステップ395に進むまでの間に挿入さ
れるルーチン(図中のA及びB参照)であり、計測電流
値Iの所定期間内における最大変化量(増加量)が所定
基準値よりも小さい場合に、圧送量Pのフィードバック
制御を強制的に開始するためのものである。
【0057】具体的には、電気制御回路70が、図3の
ルーチンにおけるステップ320にて計測電流値Iが基
準電流値I(T)(=I0)に到達していないために
「No」と判定した後にステップ710に進み、過去1
0回分の本ルーチン実行時の計測電流値Iを、対応する
RAMに記憶する。即ち、RAMのI2内の値をI1に
移すことに代表されるように、RAMI(n+1)の内
容をRAMI(n)(n=1〜9の整数)に移して、最
後に今回の計測電流値IをRAMのI10に格納する。
【0058】続く、ステップ715にてI1〜I10の
中から最大値IMAXを検索し、ステップ720にてI
1〜I10の中から最小値IMINを検索する。その
後、ステップ725で最大値IMAXと最小値IMIN
の差Dを求めて、続くステップ730にて、この差Dが
所定基準差D0より小さいか否かを判定する。この判定
が「Yes」の場合には、ステップ735に進んで前述
のフィードバック制御の禁止を指示するフラグFを
「0」へと変更し、フィードバック制御の禁止を解除す
る。即ち、図3のルーチンのステップ315での判定を
「Yes」とさせて、ステップ245へと進ませてフィ
ードバック制御を開始する。
【0059】以上の第3変形例にあっては、上記差Dが
所定基準差D0より小さい場合、即ち、ある期間内での
計測電流値Iの変化が小さくなっている場合には、これ
以上時間が経過しても計測電流値Iは上昇せず、従っ
て、計測電流値Iが基準電流値I0を越える可能性が低
いとして、圧送量Pのフィードバック制御を強制的に開
始する。これにより、第1,2変形例同様、原水の供給
量や濃塩水濃度等の環境変化によって計測電流値Iが十
分増大しない稀な場合(相当時間経過してもステップ3
20が「Yes」判定とならない場合)にあっても、フ
ィードバック制御がいつまでも開始されずに所望の電解
水が得られない状態が回避され得る。尚、ある期間内の
最大値、最小値を求めるためにRAM内に記憶しておく
計測電流値Iは10個(I1〜I10)に限らず、図3
のルーチンが実行される時間間隔などに応じて適宜決め
られる個数であればよい。
【0060】又、電解水の生成開始直後はI2〜I10
に対応する計測電流値Iが得られていないので、これら
の初期値は、ステップ730にて「Yes」と判定され
ないように、注出スイッチ61のオフからオン変更時の
イニシャルルーチンにて適宜設定しておくか、I2〜I
10が得られるまでの電解水の生成開始後の所定時間は
ステップ730を実行しないようにプログラム構成して
おくとよい。即ち、注出スイッチ61がオフからオンに
変更された後の経過時間を図6にて示したようなタイマ
ーTにて計測しておき、ステップ725とステップ73
0の間に、同タイマーTの値が所定時間以上となった場
合にステップ730へ進み、以下の場合には図7のBへ
進むステップを付加すればよい。
【0061】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、これらの実施形態における圧送量Pのフィード
バック制御は、塩(電解促進剤)の添加量フィードバッ
ク制御でもあり、また供給される原水の単位時間当りの
流量が実質的に定量であるので、塩(電解促進剤)濃度
のフィードバック制御でもある。
【0062】尚、記憶値RSの学習を安定させるため
に、その時点での圧送量Pと数回前までの本ルーチン実
行時の圧送量Pの全ての平均値を計算して新たな記憶値
RSとして更新してもよく、更には、いわゆる加重平均
値を記憶値RSとしてもよい。具体的には今回のルーチ
ン実行時の圧送量PをPnと定義し、また、今回のルー
チン実行時及び前回のルーチン実行時の記憶値をRSn
及びRSn―1とそれぞれ定義した場合に、RSn←α
*Pn+(1―α)* RSn―1(但し、αは0から
1までの値)として記憶していけば、更に安定した学習
値が得られる。
【0063】更に、上記第1,第2実施形態は、フィー
ドバック制御開始と同時に記憶値RSを更新している
が、フィードバック制御開始後所定時間は同記憶値RS
の更新を禁止し、フィードバック制御開始から所定時間
経過した後に記憶値RSを更新させることで、より安定
した学習を行うことが可能となる。尚、この場合には、
メイン電源投入後の2回目以降の電解水の生成時にあっ
ても、記憶値RSが得られていない場合がありうるの
で、図2及び図3のステップ225を「記憶値RSの更
新がメイン電源投入後に実行されたか」を判定するステ
ップとし、このステップが「No」のときはステップ2
30へ進み、圧送量Pの初期値をR0とし、「Yes」
の時はステップ305に進んで圧送量Pの初期値を記憶
値RSに設定してやればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第3実施形態に係る電解水生
成装置の全体図である。
【図2】 図1の電気制御回路(マイクロコンピュー
タ)により実行される第1の実施形態に係るフローチャ
ートである。
【図3】 図1の電気制御回路により実行される第2の
実施形態に係るフローチャートである。
【図4】 図1の電気制御回路により実行される第2の
実施形態の第1変形例に係るフローチャートである。
【図5】 図1の電気制御回路により実行される第2の
実施形態の第1及び第2変形例に係るフローチャートで
ある。
【図6】 図1の電気制御回路により実行される第2の
実施形態の第2変形例に係るフローチャートである。
【図7】 図1の電気制御回路により実行される第2の
実施形態の第3変形例に係るフローチャートである。
【図8】 従来の装置の作動状態を示すタイムチャー
トである。
【図9】 第1の実施形態の作動状態を示すタイムチ
ャートである。
【図10】 第1の実施形態に係る変形例の作動状態を
示すタイムチャートである。
【図11】 第2の実施形態の作動状態を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
10…電解槽、14,15…電極、20…第1給水管、
21…第2給水管、23…ウオーターバルブ、30…濃
塩水タンク、33…ポンプ(濃塩水供給手段)、40…
電源、50…電流計、60…リモートコントローラ、6
1…注出スイッチ(操作スイッチ)、70…電気制御回
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−195081(JP,A) 特開 平7−232170(JP,A) 特開 平7−195077(JP,A) 特開 平9−57266(JP,A) 特開 平7−328626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩水タンクに貯留した所定濃度の濃塩水
    を給水源から供給される原水に供給して混合させる塩水
    供給手段と、前記濃塩水と原水の混合によって調整され
    た希塩水を供給されて同希塩水の電解処理により電解水
    を生成する電解槽を備えた電解水生成装置において、 前記電解槽に供給される希塩水の導電率を検出する検
    手段と、該検出手段によって検出される希塩水の 導電率が予め
    めた目標導電率に調整されるように前記塩水供給手段の
    作動を制御するフィードバック制御手段と、 フィードバック制御手段の制御下にて前記塩水供給手
    段の作動によって前記原水に混合される濃塩水の供給量
    を記憶する記憶手段と、前記電解槽が 電解水の生成を開始するとき前記原水に混
    合される濃塩水の供給量が前記塩水供給手段の先の作動
    中に前記記憶手段に記憶された濃塩水の量に基づいて調
    整されるように前記塩水供給手段の作動を制御する濃塩
    初期供給量制御手段とを備えた電気的制御装置を設
    たことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 【請求項2】 前記原水に混合される濃塩水の初期供給
    量が前記記憶手段に記憶された濃塩水の供給量より所定
    量少ない量に減少するように前記初期供給量制御手段が
    前記塩水供給手段の作動を制御するようにした請求項1
    に記載の電解水生成装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段によって検出される希塩水
    の導電率が所定の基準導電率より大きくなるまで前記初
    期供給量制御手段の制御下にて前記塩水供給手段を作動
    させ、その後に前記フィードバック制御手段の制御下に
    て前記塩水供給手段を作動させる制御手段を前記電気的
    制御装置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電
    解水生成装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の基準導電率を前記フィードバ
    ック制御手段の目標導電率によって規定したことを特徴
    とする請求項3に記載の電解水生成装置。
  5. 【請求項5】 前記電解槽が電解水の生成を開始した後
    前記所定の基準導電率が時間の経過に応じて減少する値
    にしたことを特徴とする請求項3に記載の電解水生成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記電解槽が電解水の生成を開始したと
    き所定時間の経過後に前 記塩水供給手段が前記フィード
    バック制御手段の制御下にて作動するように前記初期供
    給量制御手段を調整したことを特徴とする請求項1に記
    載の電解水生成装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段によって検出される希塩水
    の導電度の所定期間内に於ける最大変化量が所定の基準
    値より小さくなったとき前記塩水供給手段が前記フィー
    ドバック制御手段の制御下にて作動するように前記初期
    供給量制御手段を調整したことを特徴とする請求項1
    記載の電解水生成装置。
  8. 【請求項8】 前記塩水供給手段がパルス列信号の各パ
    ルスによって駆動される流体ポンプであり、前記検出手
    段が所定の時間間隔にて前記希塩水の導電率を検出する
    手段と前記所定の時間間隔にて検出される導電率の平均
    値を計算する計算手段を備えていることを特徴とする請
    求項1に記載の電解水生成装置。
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