JP2017056374A - 電解水生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池の利用効率が良好で長寿命な電解水生成装置を提供する。【解決手段】電解槽に貯留された被電解水を電解することで酸性水又はアルカリ性水を生成する電解水生成装置であって、電池電圧を供給する電池と、前記電池電圧を電解に適した出力に調整する出力調整回路と、を備えている電解水生成装置。【選択図】図6
Description
本発明の実施形態は、電解水生成装置に関する。
近年、少量の電解水を必要な場所で生成するため、電池を電源とする可搬型の電解水生成装置が提案されている。
しかし、電池は、コンセントを介して供給される商用電源には無い幾つかの特徴を有している。例えば、
1)電池の容量は有限である
2)電池の容量は、放電電流が大きくなるにつれ低下する
3)電池の電圧は、放電電流が大きくなるにつれ低下する
4)放電が進むほど、放電電流を大きくした場合の電池電圧の低下は大きくなる
5)電池の放電容量は、連続放電より間欠放電の方が大きくなる
6)放電禁止電圧以下まで過放電すると、液漏れや発熱等の発生する可能性が増す
上記の電池の特徴に鑑みて、本実施形態は、電池の利用効率が良好で長寿命な電池駆動貯水型の電解水生成装置を提供することを目的とする。
1)電池の容量は有限である
2)電池の容量は、放電電流が大きくなるにつれ低下する
3)電池の電圧は、放電電流が大きくなるにつれ低下する
4)放電が進むほど、放電電流を大きくした場合の電池電圧の低下は大きくなる
5)電池の放電容量は、連続放電より間欠放電の方が大きくなる
6)放電禁止電圧以下まで過放電すると、液漏れや発熱等の発生する可能性が増す
上記の電池の特徴に鑑みて、本実施形態は、電池の利用効率が良好で長寿命な電池駆動貯水型の電解水生成装置を提供することを目的とする。
本実施形態によれば、電解槽に貯留された電解質水溶液を電解することで酸性水又はアルカリ性水を生成する電池駆動型の電解水生成装置は、電池電圧を供給する電池と、前記電池電圧を電解に適した出力に調整する出力調整回路と、を備えている。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、実施形態に係る電池駆動型の電解水生成装置の構成を示す図である。
始めに、電解水生成装置全体の構成を説明する。なお、図1の説明において、下方とは電解中に被電解水の水底が位置する側であり、上方とは電解中に被電解水の水面が位置する側である。
始めに、電解水生成装置全体の構成を説明する。なお、図1の説明において、下方とは電解中に被電解水の水底が位置する側であり、上方とは電解中に被電解水の水面が位置する側である。
図1に示すように、電解水生成装置10は、いわゆる3室型の電解槽11を備えている。電解槽11の内部は、中間室19と、中間室19の両側に位置する陽極室16および陰極室18との3室に仕切られている。電解槽11は、陽極室16と中間室19との間を仕切る第1隔膜24aと、陰極室18と中間室19との間を仕切る第2隔膜24bと、を備えている。陽極室16内に陽極20が設けられ、第1隔膜24aに対向している。陰極室18内に陰極22が設けられ、第2隔膜24bに対向している。陽極20および陰極22は、中間室19を挟んで、互いに対向している。電解水生成装置10は、電池駆動の電源ユニット30を備えている。電源ユニット30の正極は、陽極20に接続され、電源ユニット30の負極は、陰極22に接続されている。
陽極室16、陰極室18、及び中間室19は、上部に注排水口を備えた有底形状に形成されている。電解の際、電解水生成装置10は、中間室19にハロゲンイオンを含む電解質水溶液を貯水している。また、電解水生成装置10は、陽極室16及び陰極室18に電解水のもととなる原水を貯水している。電解質水溶液に溶解している電解質は、例えば塩化ナトリウム(食塩)が用いられるが、特に限定されるものではなく、塩化カリウム等の水に可溶な塩や塩酸等の水溶性の電解質も使用することが可能である。また、電解質水溶液の濃度は、特に制限されるものではないが、電解の安定性を考慮すると濃度が高い方が好ましく、特に水に可溶な塩であれば濃度管理の観点から飽和電解液であることが好ましい。
原水は、水道水、地下水等が使用できるが、電解中に主として陰極室18に堆積する炭酸カルシウム等のスケールを防止する観点から、イオン交換樹脂等から構成される軟水器を通して、アルカリ成分を低減した軟水を用いることが好ましい。なお、陽極室16、陰極室18、及び中間室19の内部において、電解質水溶液及び原水は、静水状態である。ここでいう静水状態とは、第1隔膜24aおよび第2隔膜24bを通さない水の出入りがない状態のことである。第1隔膜24aおよび第2隔膜24bは、電解質水溶液の液面63を原水(電解水)の液面64、65より高くすることで、中間室19側を陽圧とすることができる。これにより、電解水生成装置10は、生成した電解水の性状を安定化させることができる。
図2は、電解水生成装置の電極ユニットを示す分解斜視図である。
電極ユニット12は、前述した陽極20、陰極22、第1隔膜24a、および第2隔膜24bを備えている。陽極20は、例えば、矩形状の金属板からなる基材21に多数の貫通孔13を形成した多孔構造を有している。基材21は、第1表面21aおよび、第1表面21aとほぼ平行に対向する第2表面21bを有している。第1表面21aは第1隔膜24aに対向し、第2表面21bは陽極室16に対向する。陰極22は、陽極20と同様に構成されている。すなわち、陰極22は、例えば、矩形状の金属板からなる基材23に多数の貫通孔15を形成した多孔構造を有している。基材23は、第1表面23aおよび、第1表面23aとほぼ平行に対向する第2表面23bを有している。第1表面23aは第2隔膜24bに対向し、第2表面23bは陰極室18に対向する。なお、陽極20、陰極22、第1隔膜24a、および第2隔膜24bは、図2中では平板状であるが、これに限定されるものではなく、屈曲あるいは湾曲していてもよい。
電極ユニット12は、前述した陽極20、陰極22、第1隔膜24a、および第2隔膜24bを備えている。陽極20は、例えば、矩形状の金属板からなる基材21に多数の貫通孔13を形成した多孔構造を有している。基材21は、第1表面21aおよび、第1表面21aとほぼ平行に対向する第2表面21bを有している。第1表面21aは第1隔膜24aに対向し、第2表面21bは陽極室16に対向する。陰極22は、陽極20と同様に構成されている。すなわち、陰極22は、例えば、矩形状の金属板からなる基材23に多数の貫通孔15を形成した多孔構造を有している。基材23は、第1表面23aおよび、第1表面23aとほぼ平行に対向する第2表面23bを有している。第1表面23aは第2隔膜24bに対向し、第2表面23bは陰極室18に対向する。なお、陽極20、陰極22、第1隔膜24a、および第2隔膜24bは、図2中では平板状であるが、これに限定されるものではなく、屈曲あるいは湾曲していてもよい。
貫通孔13は、陽極20の全面に亘って多数形成されている。各貫通孔13は、第1表面21aおよび第2表面21bに開口している。貫通孔13は、例えば第1表面21a側の口径と第2表面21b側の口径とが同じとなるストレート孔が形成される。ただし、貫通孔13は、ストレート孔に限定されるものではなく、第1表面21a側の開口径が第2表面21b側の開口径よりも大きくまたは小さくなるように、テーパー状の壁面、あるいは湾曲した壁面により形成してもよい。貫通孔13は、矩形状、円形、楕円形等、種々の形状を用いることができる。また、貫通孔13は、規則的に限らず、ランダムに並んで形成されていてもよい。なお、貫通孔15は、貫通孔13と同様に形成される。
基材21および基材23としては、チタン、ステンレス、クロム、ニッケルやその合金等の弁金属、導電性金属を用いることができる。電解反応の効率向上の観点から、陽極20および陰極22の表面に電解触媒(触媒層)を備えることが好ましい。陽極としての機能を向上させるため、陽極20の電解触媒は、白金等の貴金属触媒や酸化イリジウム等の酸化物触媒を用いることが好ましい。陰極としての機能を向上させるため、陰極22の電解触媒は、白金を用いることが好ましい。ただし、陰極22は、電解触媒を備えずに、チタンやステンレス等の耐食性を有する金属を表面に備えていてもよい。
中間室19と陽極室16との間を仕切る第1隔膜24aは、陽極20の第1表面21aに対向および隣接している。第1隔膜24aは、陰イオン交換膜により形成されていることが好ましい。陰イオン交換膜としては株式会社アトムス製AMX膜、AHA膜等を用いることが可能である。中間室19と陰極室18との間を仕切る第2隔膜24bは、陰極22の第1表面23aに対向および隣接している。第2隔膜24bは、陽イオン交換膜により形成されていることが好ましい。陽イオン交換膜としては、例えば、ナフィオン(NAFION、イー アイ デュポン社:登録商標)、フレミオン(旭硝子株式会社:登録商標)、ACIPLEX(旭化成株式会社:登録商標)、ゴアセレクト(ダブリュー.エル.ゴア アンド アソシエーツ社:登録商標)、等を用いることができる。
第1隔膜24a及び第2隔膜24bは、イオン透過性を有していればイオン交換膜に限定されるものではなく、多孔質膜であってもよい。多孔質膜は、化学的に安定な無機酸化物を含有する連続的な無機酸化物多孔質膜を用いることができる。無機酸化物としては種々のものを用いることができる。例えば、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ニッケルを用いることができる。特に、多孔質膜は、酸化チタン、酸化ケイ素、および酸化アルミニウムの中から選ばれた少なくとも1つの無機材料を含む材料で形成されることが好ましい。その他多孔質膜としては、無機酸化物の他に、塩素系やフッ素系のハロゲン化高分子を有する多孔質ポリマーやポリエチレンやポリプロピレン等の耐薬品性に優れるポリマーからなる微多孔質薄膜等を用いることもできる。
次に、図1及び図2で構造を説明した電解水生成装置10について、電解質水溶液に飽和食塩水を用いて電解水を生成する動作を説明する。
電解の際、中間室19に貯留された飽和食塩水は、電離によって生じたナトリウムイオンと塩素イオンを有している。電源ユニット30が通電を開始し、陽極20が正に帯電すると、陰イオンである塩素イオンは、中間室19中の飽和食塩水から、第1隔膜24aを通じて陽極室16中の原水へ泳動する。塩素イオンは、陽極20近傍で酸化されるとともに水と反応して、次亜塩素酸と塩酸を生成する。これにより、陽極室16では、殺菌性を有する酸性の電解水(酸性水)が生成される。
電解の際、中間室19に貯留された飽和食塩水は、電離によって生じたナトリウムイオンと塩素イオンを有している。電源ユニット30が通電を開始し、陽極20が正に帯電すると、陰イオンである塩素イオンは、中間室19中の飽和食塩水から、第1隔膜24aを通じて陽極室16中の原水へ泳動する。塩素イオンは、陽極20近傍で酸化されるとともに水と反応して、次亜塩素酸と塩酸を生成する。これにより、陽極室16では、殺菌性を有する酸性の電解水(酸性水)が生成される。
また、電源ユニット30が通電を開始すると、陰極22が負に帯電する。陽イオンであるナトリウムイオンは、中間室19中の飽和食塩水から、第2隔膜24bを通じて陰極室18中の原水へ泳動する。陰極22では原水中の水素イオンが還元されて水素ガスを発生させ、同時に余剰となった水酸イオンが前記ナトリウムイオンと結合して水酸化ナトリウムとなる。水素ガスは、陰極室18上部の注排水口から排出される。これにより、陰極室18では、アルカリ性の電解水(アルカリ性水)が生成される。
電解は、陽極20及び陰極22に通電した電流値に比例して反応が進行する。このため、所定量の原水を所望の濃度の電解水にするには、通電された電流値の積算値、つまり積算通電電気量が所定の値になるまで電解を行えばよい。電解の進捗状況の目安となる積算通電電気量の値は、原水の水量と電解水の目的濃度とを基に計算される。このとき、電池を用いる電源ユニット30は、電池の出力特性に鑑みた出力調整回路を備えていることが望ましい。
次に、本実施形態に係る電解水生成装置の電源ユニット30について詳細に説明する。図3は、第1実施例として、出力調整回路として定電流回路を備えた電源ユニット30示す図である。
電源ユニット30は、電池31と、電池31に接続された定電流回路32と、を備えている。電池31は、定電流回路32へ電池電圧V31を供給する。定電流回路32は、電池電圧V31を電解に適した電流となるように出力電圧V30を調整し、陽極20および陰極22へ出力電流を供給する。なお、電池31は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよい。
電源ユニット30は、電池31と、電池31に接続された定電流回路32と、を備えている。電池31は、定電流回路32へ電池電圧V31を供給する。定電流回路32は、電池電圧V31を電解に適した電流となるように出力電圧V30を調整し、陽極20および陰極22へ出力電流を供給する。なお、電池31は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよい。
定電流回路32は、制御用トランジスタQ1、コンパレータQ2、ランプ波発生装置L、電流−電圧変換抵抗R1、コンデンサC1、及びコンデンサC2を備えている。制御用トランジスタQ1は、コレクタ端子C、ベース端子B、及びエミッタ端子Eを備えている。コレクタ端子Cは電池31の正極と接続され、ベース端子BはコンパレータQ2と接続され、エミッタ端子EはコンデンサC2および陽極20と接続されている。コンパレータQ2の非反転入力端子はランプ波発生装置Lと接続され、コンパレータQ2の反転入力端子は電流−電圧変換抵抗R1に接続され、コンパレータQ2の出力端子は、ベース端子Bに接続されている。なお、電源ユニット30は、制御用トランジスタQ1とコンデンサC2との間から分岐した配線によって、陽極20へ接続されている。また、コンデンサC2と電流−電圧変換抵抗R1との間から分岐した配線によって、陰極22へ接続されている。
電池31の正極から出力された電池電圧V31は、コレクタ端子Cに入力される。電池電圧V31は、ベース端子Bに入力された制御信号SCで制御された後、エミッタ端子Eから出力される。エミッタ端子Eから出力されたエミッタ電圧VEMは、コンデンサC2で平滑されて直流の出力電圧V30として陽極20へ供給される。コンデンサC1は、電池電圧V31の急激な変化を緩和し、定電流回路32の動作を安定化させるためのコンデンサである。
コンパレータQ2の非反転入力端子は、ランプ波発生装置Lで生成されたランプ波SLを入力される。コンパレータQ2の反転入力端子は、電流−電圧変換抵抗R1で発生する電流検出信号SR1を入力される。コンパレータQ2の出力端子は、制御信号SCをベース端子Bへ出力する。コンデンサC2は、電源ユニット30の出力電圧V30を平滑にするためのコンデンサである。
次に、定電流回路32における信号処理について説明する。図4は、出力電流が高い場合における定電流回路のタイミングチャートを示す図である。
ランプ波SLは、波形信号の一種である。ランプ波SLのシグナル強度は、時間とともに直線的に増加して、所定の強度に達した際に急にゼロに戻るサイクルを繰り返す。ランプ波SLのシグナル強度の最大値、及びシグナル周波数は、経時的に変化しないものとする。電流検出信号SR1は、出力電流の強度に比例した信号であり、図示したタイムスケールでは経時的に変化しないものとする。コンパレータQ2は、ランプ波SLと電流検出信号SR1とを比較し、ランプ波SLが電流検出信号SR1より大きい間だけ、HIGHレベルの制御信号SCを出力する。ランプ波SLが周期的な波形信号であるため、制御信号SCは、ランプ波SLの周波数と同じ周波数を有する矩形波となる。なお、出力電流が高いほど、電流検出信号SR1が高くなり、結果として、制御信号SCがHIGHレベルとなる時間が短くなる。
ランプ波SLは、波形信号の一種である。ランプ波SLのシグナル強度は、時間とともに直線的に増加して、所定の強度に達した際に急にゼロに戻るサイクルを繰り返す。ランプ波SLのシグナル強度の最大値、及びシグナル周波数は、経時的に変化しないものとする。電流検出信号SR1は、出力電流の強度に比例した信号であり、図示したタイムスケールでは経時的に変化しないものとする。コンパレータQ2は、ランプ波SLと電流検出信号SR1とを比較し、ランプ波SLが電流検出信号SR1より大きい間だけ、HIGHレベルの制御信号SCを出力する。ランプ波SLが周期的な波形信号であるため、制御信号SCは、ランプ波SLの周波数と同じ周波数を有する矩形波となる。なお、出力電流が高いほど、電流検出信号SR1が高くなり、結果として、制御信号SCがHIGHレベルとなる時間が短くなる。
制御用トランジスタQ1は、ベース端子Bに入力される制御信号SCがHIGHレベルの期間だけ、エミッタ端子Eとコレクタ端子Cとを導通させる。このようにしてエミッタ端子Eから出力されるエミッタ電圧VEMは、制御信号SCと同じ周波数を有する矩形波となっている。エミッタ電圧VEMは、コンデンサC2で平滑化され、出力電圧V30として出力される。
図5は、上記とは逆に出力電流が低い場合における定電流回路のタイミングチャートを示す図である。
ランプ波SLの周波数及びシグナル強度は、出力電流が高い場合から変化していない。一方で、電流検出信号SR1のシグナル強度は、低下している。このため、制御信号SCがHIGHレベルとなる期間は、出力電流が高い場合より低い場合の方が長くなる。このため、出力電流が低下すると、制御用トランジスタQ1のベース端子Bに入力される制御信号SCがHIGHレベルの期間が長くなり、エミッタ電圧VEMが高くなる。エミッタ電圧VEMが高くなると陽極電圧も高くなるため出力電流が増加する。逆に出力電流が低下すると上記と逆の動作を行い出力電流が低下するように動作する。このようにして、電極ユニットには常に一定の電流が流れることとなる。
ランプ波SLの周波数及びシグナル強度は、出力電流が高い場合から変化していない。一方で、電流検出信号SR1のシグナル強度は、低下している。このため、制御信号SCがHIGHレベルとなる期間は、出力電流が高い場合より低い場合の方が長くなる。このため、出力電流が低下すると、制御用トランジスタQ1のベース端子Bに入力される制御信号SCがHIGHレベルの期間が長くなり、エミッタ電圧VEMが高くなる。エミッタ電圧VEMが高くなると陽極電圧も高くなるため出力電流が増加する。逆に出力電流が低下すると上記と逆の動作を行い出力電流が低下するように動作する。このようにして、電極ユニットには常に一定の電流が流れることとなる。
電池電圧V31が低下すると、それに応じてエミッタ電圧VEMが低下し、結果として出力電流は低下する。しかし出力電流が低下すると上記の動作により、エミッタ電圧VEMを高くして出力電流を増加させるように制御用トランジスタQ1が制御される。逆に電池電圧V31が増加すると、それに応じてエミッタ電圧VEMが増加して出力電流が増加する。この場合にも、上記動作により、エミッタ電圧VEMが低下させるように制御用トランジスタQ1が制御されるため、出力電流は低下する。このように、この回路を用いることで、電池電圧V31が変化しても、電極ユニットには常に一定の電流を流すことが可能となる。すなわち、電源ユニット30の出力電流の値は、電池電圧V31が放電禁止電圧まで低下する迄は、一定となる。
以上の様に、電池駆動型の電解水生成装置10は、電解槽11に貯留された電解質水溶液を電解することで酸性水又はアルカリ性水を生成する電解水生成装置であって、電池電圧V31を供給する電池31と、電池電圧V31を電解に適した出力に調整する出力調整回路と、を備えている。なお、本構成例において、出力調整回路は、定電流回路32に相当する。これによって、電源ユニット30は、連続での放電が続くと電圧が徐々に低下する電池31を利用したとしても、出力電流を一定化させることが可能である。このため、電解水生成装置10は、電解槽11に損傷を与えず円滑に電解が進行する電流の範囲で、出力電流を一定に保ちつつ電解を行うことができる。また、電解水生成装置10は、通電電気量の管理を、計測が容易な時間管理で代替することができる。したがって、本実施形態は、電解水の濃度管理や電源ユニットの寿命管理が容易な電池駆動型の電解水生成装置を提供することができる。
なお、上記の説明は、アナログ回路で構成された定電流回路32を基に行ったが、定電流回路32は、マイコンを用いて信号処理を行ってもよい。マイコンを用いた場合、定電流回路32は、複数のポイントの信号を基にした出力の制御や、複数の判断を行う複雑な制御を容易に行うことができる。このように、矩形波の幅を変化させることで出力の制御を行う方法は、PWM(Pulse Width Modulation)制御と呼ばれる制御方法であり、変換効率に優れているという特徴を有している。
次に、電源ユニットの他の実施例について説明する。なお、以下に説明する他の実施例において、マイコンを用いた電源ユニット30を例にして説明を行うが、電源ユニット30の基本的な動作は、上記の構成例と同じPWM制御である。
所定量の水を電解する場合には、通電電気量の測定と管理を行うことができれば、電源ユニット30の出力電流及び出力電圧は、電解槽11に損傷を与えず、円滑に電解が進行する範囲であれば、一定でなくてもよい。すなわち、出力調整回路は、必ずしも定電流回路32でなくともよい。出力調整回路が調整する出力は、電流であってもよく、電圧であってもよい。
(第2の実施例)
図6は、第2の実施例に係る昇降圧型回路を備えた電源ユニットの回路構造を示す図である。第2の実施例によれば、電源ユニット30は、出力調整回路として、電池電圧を昇圧及び降圧させることにより、出力電流を安定化させることを可能とするSEPIC(Single Ended Primary Inductor Converter)型の昇降圧型回路34を備えている。
所定量の水を電解する場合には、通電電気量の測定と管理を行うことができれば、電源ユニット30の出力電流及び出力電圧は、電解槽11に損傷を与えず、円滑に電解が進行する範囲であれば、一定でなくてもよい。すなわち、出力調整回路は、必ずしも定電流回路32でなくともよい。出力調整回路が調整する出力は、電流であってもよく、電圧であってもよい。
(第2の実施例)
図6は、第2の実施例に係る昇降圧型回路を備えた電源ユニットの回路構造を示す図である。第2の実施例によれば、電源ユニット30は、出力調整回路として、電池電圧を昇圧及び降圧させることにより、出力電流を安定化させることを可能とするSEPIC(Single Ended Primary Inductor Converter)型の昇降圧型回路34を備えている。
昇降圧型回路34は、マイコンQ3、コンデンサC1、インダクタL1、制御用トランジスタQ1、コンデンサC3、インダクタL2、ダイオードD1、コンデンサC2、及び電流-電圧変換抵抗R1を備えている。マイコンQ3は、出力端子PWM1、入力端子AD1、及び入力端子AD2を備えている。出力端子PWM1は制御用トランジスタQ1と接続され、入力端子AD1は電池31と接続され、入力端子AD2は電流−電圧変換抵抗R1と接続されている。
なお、電源ユニット30は、ダイオードD1とコンデンサC2との間から分岐した配線によって、陽極20へ接続されている。また、コンデンサC2と電流−電圧変換抵抗R1との間から分岐した配線によって、陽極22へ接続されている。
コンデンサC1、コンデンサC2、及び電流−電圧変換抵抗R1の動作は、図3で説明した構成例と同様である。SEPIC回路を構成している電子部品は、残りのコンデンサC3、インダクタL1、L2、ダイオードD1、及び制御用トランジスタQ1である。
マイコンQ3は、入力端子AD1に入力される電池電圧V31と、入力端子AD2に入力される電流検出信号SR1とを基に、内部で演算処理を行う。マイコンQ3は、演算処理により生成された矩形波の制御信号SCを、出力端子PWM1から出力する。制御信号SCは、制御用トランジスタQ1に入力され、陽極20へ供給される出力電流を変化させる。
マイコンQ3は、PIC社の組み込み用のマイコンであるPIC16F1823を使用したが、特に限定されるものではない。ただし、PWM制御が容易に行えるようになることから、マイコンQ3は、内部にハードウェアでPWM制御を実行する機能を有している品種を用いることが好ましい。
図7は、マイコンの第1のプログラムにおける割り込みルーチンを示すフローチャートであり、図8は、マイコンの第1のプログラムにおけるメインルーチンを示すフローチャートである。
Ioutは、入力端子AD2で測定された出力電流の測定値(単位はA)、Isetは設定された出力電流の目標値(単位はA)、I1は電池電圧V31の測定値がV1以上の場合の出力電流目標値(単位はA)、I2は電池電圧V31の測定値がV1以下の場合の出力電流目標値(単位はA)、Vbは入力端子AD1で測定された電池電圧V31の測定値(単位はV)、V1は出力電流の切換えを行う電池電圧目標値(単位はV)、QEはマイコンQ3に記憶される積算通電電気量(単位はA・s)、QE1は電解の完了に必要な積算通電電気量(単位はA・s)、PWMは制御信号SCを制御しているレジスタの値、をそれぞれ示す。PWMの値が大きいほど、出力電圧V30を増加させて出力電流が増加するように制御信号SCが出力される。
マイコンQ3のプログラムは、メインルーチンと割り込みルーチンの2つからなり、割り込みルーチンはタイマー割込みで1秒おきに起動される。
マイコンQ3のプログラムは、メインルーチンと割り込みルーチンの2つからなり、割り込みルーチンはタイマー割込みで1秒おきに起動される。
図7に示すように、割り込みルーチンは、記憶手段として機能するマイコンQ3に記憶されている積算通電電気量の値QEに、測定されたIoutを加算し、新しい積算通電電気量QEを算出して記憶手段に戻す。次に、割り込みルーチンは、測定されたIoutとIsetとを比較する。IsetよりIoutの方が大きい場合、割り込みルーチンは、PWMを減算することで出力電圧V30を低下させて出力電流を低下させる。IsetよりIoutの方が小さいか等しい場合、割り込みルーチンは、PWMを加算することで出力電圧V30を増加させて出力電流を増加させる処理を行う。
図8に示すように、メインルーチンは、起動されるとIsetにI1をセットする。次に、メインルーチンは、割り込みルーチンが定期的に更新するVbとQEの値を監視し、VbがV1より大きいか等しく、かつQEがQE1より小さい間は何も処理を行わない。QEがQE1と等しいか大きくなった場合、メインルーチンは通電を停止する。また、途中でVbがV1より低くなった場合、メインルーチンは、IsetにI1がセットされているかを確認する。このとき、IsetにI1がセットされている場合、メインルーチンは、IsetをI2に書き換える。しかし、すでにIsetにI2がセットされている場合、メインルーチンは、終了処理を行う。この様な場合、QEがQE1に達していないため、電解水生成装置10は、生成した電解水が規定の品質に達していないことをブザー鳴動やLED点灯などにより使用者に通知するとともに、電池交換、ないしは充電を促すための通知を行うことが望ましい。なお、電解水生成装置10は、IsetをI2に書き換えるタイミングで、電池交換、ないしは充電のタイミングを予告する通知を行ってもよい。
図9は、第1のプログラムでマイコンに記憶される電解に関するデータの経時変化を示したグラフである。横軸は時間経過を示し、縦軸はVb、Iset、またはQEの大きさを示している。
VbがV1より高いか等しい間は、電源ユニット30は、電解水生成を迅速に行うために高電流であるI1を出力するように動作する。VbがV1以下まで低下した時点t1で、I1より低電流であるI2がIsetに設定されることで、電解水生成装置10は、電池31の放電電流を低下させてVbを復帰させるとともに、その後の電圧低下を低下させる。なお、時点t1以降は、IsetがI2に低下しているため、QEの増加速度は低下する。すなわち、電解水生成装置10は、Vb=V1となる時点t1を経過しても、電解水の生成を継続することを可能とする。
以上の様に、電池駆動型の電解水生成装置10は、電解中に電池電圧Vbがあらかじめ設定された第1電圧値V1を下回った時点t1で、出力調整回路34を制御して出力を低下させる。このような制御を行うことで、電解水生成装置は、迅速なる電解水生成と、電池容量の最大限の活用と、の両立が図れるようになる。また、電解水生成装置は、電池電圧がV1以下まで低下することが抑止されるため、電池の過放電が防止され、電池漏液や発熱等の事象発生を回避することが可能となる。
また、本実施例は、IsetをI1とI2との2点としたが、さらにI3、I4と多くのIsetを設けることで出力電流の低下を多段階で行うことも可能であり、更なる電池容量の引き出しが可能となる。さらにIsetをI2,I3,I4と変更することに応じて第1電圧値をV1a、V1b、V1cと変化させることも可能である。電解水生成装置は、Iset(出力)を低下させる処理を繰り返すたびに、第1電圧値を同一ないしは低下させることで、電池容量をより効果的に引き出すことができる。
V1の設定値は、電池の品種や設定される負荷で適宜選定する必要があるが、おおよそマンガン電池やアルカリ電池の場合には0.8〜0.9V、ニッケルカドミウム蓄電池やニッケル水素蓄電池では0.9〜1V、またリチウムイオン二次電池では3.3〜3.5Vに設定することが望ましい。
(第3の実施例)
次に、第3の実施例について、図10乃至図13を用いて説明する。なお、第3の実施例の構成は、第2の実施例の構成と同じであり、第3の実施例は、マイコンQ3のプログラムの点で第2の実施例と相違している。
次に、第3の実施例について、図10乃至図13を用いて説明する。なお、第3の実施例の構成は、第2の実施例の構成と同じであり、第3の実施例は、マイコンQ3のプログラムの点で第2の実施例と相違している。
図10は、マイコンの第2のプログラムにおけるメインルーチンを示すフローチャートである。
V2は出力電流の停止を行う電池電圧目標値(単位はV)であり、V1と同じかV1より低い電圧に設定される。Tは電解が終了した時点、T1は追加電解を実施する最大許容放置時間、TimeはマイコンQ3が内蔵するバッテリーバックアップされているリアルタイムクロックが示す時点、をそれぞれ示す。なお、時点t2は、QEがQE1に達する前に電解が終了した場合のTである。
割り込みルーチンの動作は第2の実施例と同じなのでその説明を省略する。
V2は出力電流の停止を行う電池電圧目標値(単位はV)であり、V1と同じかV1より低い電圧に設定される。Tは電解が終了した時点、T1は追加電解を実施する最大許容放置時間、TimeはマイコンQ3が内蔵するバッテリーバックアップされているリアルタイムクロックが示す時点、をそれぞれ示す。なお、時点t2は、QEがQE1に達する前に電解が終了した場合のTである。
割り込みルーチンの動作は第2の実施例と同じなのでその説明を省略する。
メインルーチンは、起動されるとIsetにI1をセットした後、QEが0であるか否かを判断する。もしQEが0の場合、前回の電解は、QEがQE1に達するまで行えたと判断する。QEが0以外の場合は、電解再開の時点t3と前回の電解が中断した時点t2との差が、T1以内か否かを判断し、T1を超えている場合はQEを0にする。
電解が開始されると、電解水生成装置10は、VbがV1に低下するまでは、I1で電解を行う。電解水生成装置10は、Vbが放電の結果V1にまで低下すると、IsetをI2に低下させることで、Vbを回復させて電解を継続する。その後の放電で再度VbがV1以下になると、電解水生成装置10は、IsetがI2になっているか否かの判断を行う。IsetがI2になっている場合には、VbがV2になるまで電解を継続する。VbがV2に至る前にQEがQE1に達すると、電解水生成装置10は、QEを0にしたのち、TimeをTに入れてマイコンQ3へ記憶させた後、電解処理を終了する。もし、QEがQ1に達する前に、VbがV2以下になってしまった場合、電解水生成装置10は、マイコンQ3にその時点でのQEを記憶させ、TimeをT(t2)に入れてマイコンQ3へ記憶させた後、電解処理を終了する。
フローチャートでは記載していないが、T1を超えて放置されていた場合、電解水生成装置10は、ブザー鳴動やLED点灯等により使用者へ注意を喚起する通知を行うことが好ましい。
フローチャートでは記載していないが、T1を超えて放置されていた場合、電解水生成装置10は、ブザー鳴動やLED点灯等により使用者へ注意を喚起する通知を行うことが好ましい。
図11は、第2のプログラムでマイコンに記憶される電解に関するデータの経時変化を示したグラフである。また、図11は、時点t3と時点t2との時間差がT1以内の場合のグラフである。時点t1までの継時変化は、図9に図示した継時変化と同様であるので、説明を省略する。時点t1から時点t2までの間、Vbは徐々に低下し、IsetはI2に設定され、QEの増加速度はt1までのQEの増加速度より緩やかである。時点t2で、Vbは、V1より低いV2まで低下する。時点t2から時点t3まで、電解処理は停止され、Isetは未設定となる。この間、QEは、時点t2における値が記憶されている。電池31が交換ないしは充電された時点t3で、IsetはI1に設定され、時点t3のQEは、時点t2のQEから引き継がれる。なお、時点t3以降は、電池31が交換ないしは充電されているので、IsetがI1に設定されている。
図12は、第2のプログラムでマイコンに記憶される電解に関するデータの継時変化を示したグラフである。図12は、時点t3と時点t2との時間差がT1を超えている場合のグラフである。時点t3までの継時変化は、図11に図示した継時変化と同様であるので、説明を省略する。時点t3において、QEは0に設定され、電解は、最初から開始される。
以上の様に、電池駆動型の電解水生成装置10は、電解中に電池電圧Vbがあらかじめ設定された第2電圧値V2を下回った時点で、それまでの電解に関するデータを記憶手段Q3に記憶した後に電解を停止させる。これにより電解水生成装置は、停止前の中断した電解から電解処理を再開することができる。電解水生成装置は、電池の交換や充電によって電解を中断した際に、中断前の生成途中の電解水を無駄にすることなく、所定の濃度の電解水を生成することができる。
また、電池駆動型の電解水生成装置10は、電解中に電池電圧Vbがあらかじめ設定された第1電圧値V1を下回った時点t1で、出力調整回路34を制御して出力電圧を低下させて電解を継続し、さらに、電池電圧Vbがあらかじめ設定された第2電圧値V2を下回った時点t2で、それまでの電解に関するデータを記憶手段Q3に記憶した後に電解を停止させる。
また、上記の制御において、電解に関するデータは、少なくとも電解を停止させるまでの積算通電電気量QEを含む。このような制御を行うことで、電解水生成装置は、電池容量の有効活用が行えるようになるとともに、途中まで電解の進んだ生成途中の電解水に過剰な電解を加えることが防止でき、常に安定した電解水の提供を可能とする。
さらに、電池駆動型の電解水生成装置10は、電池31の交換や外部電源への接続による電池交換ないしは充電を検知した場合、電解に関するデータを基に、停止させた電解を継続させる。
また、上記の処理において、電池駆動型の電解水生成装置10は、電池電圧Vbの低下により電解を停止させた後、所定の時間T1以内に電池交換ないしは充電を検出した場合にのみ停止させた電解を継続させる。電解水の濃度は時間とともに低下していくので、このような処理を行うことによって、電解水生成装置は、電池交換ないしは充電後に再開した電解によって生成される電解水の濃度が低下することを抑制することができる。
また、上記の処理において、電池駆動型の電解水生成装置10は、電池電圧Vbの低下により電解を停止させた後、所定の時間T1以内に電池交換ないしは充電を検出した場合にのみ停止させた電解を継続させる。電解水の濃度は時間とともに低下していくので、このような処理を行うことによって、電解水生成装置は、電池交換ないしは充電後に再開した電解によって生成される電解水の濃度が低下することを抑制することができる。
なお、上記実施例では第2電圧値V2を、第1電圧値V1よりも低くしたが、同じであってもよい。また、IsetをI1とI2との2点としたが、さらにI3、I4と多くのIsetを設けることで出力電流の低下を多段階で行うことも可能であり、更なる電池容量の引き出しが可能となる。さらIsetをI2,I3,I4と変更することに応じて第1電圧値をV1a、V1b、V1cと変化させることも可能である。
(第4の実施例)
図13は、第4の実施例に係る電解水生成装置の電源ユニットおよび外部電源を概略的に示す図である。本実施例によれば、電池31を充電する外部電源として、太陽電池を用いている。
図13は、第4の実施例に係る電解水生成装置の電源ユニットおよび外部電源を概略的に示す図である。本実施例によれば、電池31を充電する外部電源として、太陽電池を用いている。
図13に示すように、電源ユニット30は、充電制御回路40を介して、太陽電池50へ電気的に接続されている。太陽電池50で生成された電圧は、充電制御回路40を経由して、電源ユニット30に備えられた二次電池31へ供給される。
以上の様に、電源ユニット30の電池は、二次電池31を用いている。そして、電池駆動型の電解水生成装置10は、太陽電池50による二次電池31への充電を制御する充電制御回路40を備えている。これにより、電解水生成装置は、二次電池31への過充電を抑制し良好な品質の電力によって充電を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態および各実施例によれば、電池の利用効率が良好で長寿命な電池駆動型の電解水生成装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、電解水生成装置は、貯水型の生成装置に限らず、いわゆる流水型の生成装置にも適用可能である。
例えば、電解水生成装置は、貯水型の生成装置に限らず、いわゆる流水型の生成装置にも適用可能である。
10…電解水生成装置 11…電解槽 16…陽極室 18…陰極室 19…中間室
12…電極ユニット 20…陽極 22…陰極 24a…第1隔膜 24b…第2隔膜
30…電源ユニット 31…電池 34…昇降圧型回路
C1、C2、C3…コンデンサ L1、L2…インダクタ R1…電流-電圧変換抵抗
D1…ダイオード Q1…制御用トランジスタ Q3…マイコン
AD1、AD2…入力端子 PWM1…出力端子 SR1…電流検出信号
V31…電池電圧 SC…制御信号 V30…出力電圧
12…電極ユニット 20…陽極 22…陰極 24a…第1隔膜 24b…第2隔膜
30…電源ユニット 31…電池 34…昇降圧型回路
C1、C2、C3…コンデンサ L1、L2…インダクタ R1…電流-電圧変換抵抗
D1…ダイオード Q1…制御用トランジスタ Q3…マイコン
AD1、AD2…入力端子 PWM1…出力端子 SR1…電流検出信号
V31…電池電圧 SC…制御信号 V30…出力電圧
Claims (16)
- 電解槽に貯留された電解質水溶液を電解することで酸性水又はアルカリ性水を生成する電解水生成装置であって、
電池電圧を供給する電池と、
前記電池電圧を電解に適した出力に調整する出力調整回路と、を備えている電解水生成装置。 - 調整される前記出力が電流であることを特徴とする、請求項1に記載の電解水生成装置。
- 調整される前記出力が電圧であることを特徴とする、請求項1に記載の電解水生成装置。
- 前記出力調整回路は、電解中に前記電池電圧があらかじめ設定された第1電圧値を下回った時点で、前記出力を低下させる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
- 前記出力調整回路は、電解中に前記電池電圧があらかじめ設定された第2電圧値を下回った時点で、それまでの電解に関するデータを記憶手段に記憶した後に電解を停止させる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
- 前記出力調整回路は、電解中に前記電池電圧があらかじめ設定された第1電圧値を下回った時点で、前記出力を低下させて電解を継続し、
さらに、前記電池電圧があらかじめ設定された第2電圧値を下回った時点で、それまでの電解に関するデータを記憶手段に記憶した後に電解を停止させる、請求項1に記載の電解水生成装置。 - 前記出力調整回路は、電解中に前記電池電圧があらかじめ設定された第1電圧値を下回った時点で、前記出力を低下させ、
その後、再度前記電池電圧があらかじめ設定された前記第1電圧値を下回った時点で、さらに前記出力を低下させる処理を複数回繰り返すことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電解水生成装置。 - 前記出力を低下させる処理を繰り返すたびに、前記第1電圧値を同一ないしは低下させることを特徴とする、請求項7に記載の電解水生成装置。
- 前記電解に関するデータは、少なくとも電解を停止させるまでの積算通電電気量を含む、請求項5又は6に記載の電解水生成装置。
- 前記出力調整回路は、電池の交換や外部電源への接続による電池充電を検知した場合、前記電解に関するデータを基に、停止させた電解を継続させる、請求項5、6、又は9のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
- 前記出力調整回路は、前記電池電圧の低下により電解を停止させた後、所定の時間以内に前記電池の交換や前記電池充電を検出した場合にのみ前記停止させた電解を継続させる、請求項10に記載の電解水生成装置。
- 前記第2電圧値は、前記第1電圧値よりも低い、請求項6に記載の電解水生成装置。
- 前記電解槽は、陽極を備えた陽極室と、陰極を備えた陰極室と、前記陽極室と前記陰極室との間に配置された隔膜と、を備えている、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
- 前記電解槽は、さらに、前記陽極室と前記陰極室との間に配置された中間室を備え、
前記中間室は、電解時に前記電解質水溶液を貯留し、
前記隔膜は、前記陽極室と前記中間室との間、及び前記陰極室と前記中間室との間に配置される、請求項13に記載の電解水生成装置。 - 前記電池は、二次電池である、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
- さらに、太陽電池と、前記太陽電池による前記二次電池への充電を制御する充電制御回路と、を備えている、請求項15に記載の電解水生成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015180593A JP2017056374A (ja) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | 電解水生成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021079696A1 (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-29 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解装置 |
-
2015
- 2015-09-14 JP JP2015180593A patent/JP2017056374A/ja active Pending
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