JP3432122B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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JP3432122B2
JP3432122B2 JP28475497A JP28475497A JP3432122B2 JP 3432122 B2 JP3432122 B2 JP 3432122B2 JP 28475497 A JP28475497 A JP 28475497A JP 28475497 A JP28475497 A JP 28475497A JP 3432122 B2 JP3432122 B2 JP 3432122B2
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ドラム内で洗
い、すすぎ、脱水の一連の行程を行い、さらに必要に応
じて乾燥行程までも行うドラム式洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から水平軸を中心に回転する横型の
ドラム式洗濯機は、数多く提案されており、また欧州に
おいて使用されている洗濯機は、この種のドラム式がほ
とんどである。この形式の洗濯機は、一般に回転ドラム
を低速で連続回転して洗濯作業を行うが、この回転ドラ
ムを用いて脱水、乾燥までも容易に行えるようになって
いる。
【0003】従来のドラム式洗濯機を図9,10に示
す。このドラム式洗濯機は、ほぼ直方体状の外箱1に内
装された水槽2と、この水槽2の内側に水平軸3を中心
に回転するように支持された回転ドラム4との二重構造
となっている。水槽2は、運転中の振動を吸収するた
め、ばね等からなる防振機構5により外箱1に吊り下げ
られ、下方からはショックアブソーバーにより支持され
ており、洗濯水を貯え、かつ排出する機能を有してい
る。なお、洗濯水は、洗剤を含む水、さらにすすぎ水も
含むものである。
【0004】回転ドラム4は、その周壁全体に洗濯時の
給水、脱水時の排水および乾燥時の通風を行えるように
多数の小孔6が整列して形成されている。また、周壁内
面に、軸方向に沿ってバッフル7が突設されている。
【0005】水槽2の前面には、回転ドラム4の開口8
に連通する出し入れ口9が形成され、その周縁にゴム等
の弾性体からなるパッキン10が嵌められている。外箱
1の前面には、洗濯物を出し入れするためのドア11が
開閉自在に取り付けられ、ドア11を閉じたときドア1
1の周縁がパッキン10に密着して、外箱1および水槽
2が密閉される構造となっており、運転中は自動的にロ
ックされて開かないようになっている。また、外箱1の
前面上部には、操作キーや表示部を備えた操作パネル1
2が設けられており、この裏側に制御装置13が取り付
けられている。
【0006】水槽2の下面には、正逆転可能な駆動モー
タ14が取り付けられ、モータプーリ15と水平軸3に
取り付けられた従動プーリ16との間にベルト17が掛
巻され、これらによって回転ドラム4を回転させる駆動
装置が構成される。そして、駆動モータ14の駆動力が
回転ドラム4に伝達されて、回転ドラム4は正反転され
る。
【0007】水槽2の上方には、水道につながれた給水
路18が配され、給水路18は水槽2の後面に沿って水
槽2の下方に至り、水槽2の下部に接続されている。給
水路18には、洗濯用給水弁19と、洗剤を投入するた
めの洗剤ケース20が内装された給水ユニット21とが
介装されている。したがって、給水弁19を開くと、給
水ユニット21に給水され、給水路18中を洗剤が流さ
れて、水槽2に洗濯水が供給される。水槽2の最下部に
は、パイプ22を介して水位センサ23が接続されてお
り、これは、水位の上下に応じて変動するパイプ22内
の圧力変動を圧力スイッチによって検出して、洗濯水の
水位を検出している。
【0008】水槽2の下部には、排水孔24が形成され
ており、排水孔24に通水路25の一端が接続され、通
水路25の他端は糸屑フィルタ26が内装された接続ケ
ース27に接続されている。接続ケース27には、水槽
2から排出された洗濯水等を外箱1の外部に排出するた
めの排水路28が接続され、排水路28中に排水弁29
が介装されている。なお、排水弁29の代わりにポンプ
を用いてもよい。
【0009】糸屑フィルタ26は、洗濯水中から糸屑、
ごみ等の夾雑物を除去するもので、例えば目の細かい繊
維製の袋状とされ、通水路25の接続口を塞ぐように接
続ケース27に着脱自在に装着され、外箱1の前面下部
から取り外すことができる。これによって、水槽2から
排水された洗濯水から糸屑やごみが除去される。
【0010】また、接続ケース27に、水槽2から排出
された洗濯水を再び水槽2に戻すための循環路30が接
続され、循環路30は水槽2の出し入れ口9近傍のパッ
キン10を貫通して水槽2内に通じており、循環路30
中に循環ポンプ31が介装されている。循環ポンプ31
を駆動することにより、水槽2内の洗濯水は通水路25
から糸屑フィルタ26を通り、夾雑物が除去された後、
循環路30を通って水槽2に循環される。したがって、
洗濯中に夾雑物を除去できるので、洗濯物に再付着する
ことを防止できる。したがって、夾雑物が循環ポンプ3
1や排水弁29に絡まったり詰まったりすることがなく
なり、これらの能力低下を防ぎ、長寿命化も図れる。な
お、循環ポンプ31の代わりにシリンダを用いて、洗濯
水を循環させてもよい。
【0011】水槽2の上方には、洗濯物を温風により乾
燥するための乾燥ユニット32が配されている。乾燥ユ
ニット32は送風ファン33とヒータ34とを備え、こ
れらが水槽2の下部と上部を連通した冷却ダクト35中
に介装されている。そして、冷却ダクト35に、給水路
17から分岐した水管路36が接続され、これに乾燥用
給水弁37が介装されている。
【0012】これによって、洗濯物から蒸発した水分
は、冷却ダクト35内に吸引され、乾燥用給水弁37を
開くことにより冷却水がシャワー状に冷却ダクト35内
に吹き出され、水分を含んだ空気は冷却ダクト35を通
過中に冷却水と接触して熱交換により除湿され、乾燥し
た空気はヒータ34によって加熱され温風となって水槽
2に吹き出される。除湿されて凝縮した水分は、水槽2
に流れ込み、通水路25から排出される。
【0013】そして、洗濯物より発生した湿気を含む空
気が給水路18を逆流して機外へ流出するのを防ぐた
め、給水路18の一部を水槽2の下方に配置することに
よって水槽2の最下面より下に水を溜め、このようにし
て給水路18を塞ぐ構造になっている。
【0014】なお、図中、38は外箱1の底面の四隅に
取り付けられた脚、39は空気弁である。
【0015】上記の如く構成された洗濯機では、洗い、
すすぎ、脱水、乾燥の各行程に従ってモータ14、ポン
プ31および各弁が制御装置13によって駆動制御され
ている。図11に示すように、制御装置13には、操作
パネル12に設けられた運転/停止スイッチ、操作スイ
ッチ等を有するパネル入力部50および表示ランプ、ブ
ザー等を有する表示部51がリード線等の信号線を介し
て接続され、さらにドア11の開閉を検出するドアスイ
ッチ、水位センサ23の圧力スイッチ、駆動モータ14
の回転を検出するタコメーターを有する入力部52がリ
ード線等の信号線を介して接続されている。
【0016】制御装置13は、主に電源部53、制御部
54、出力部55および負荷部56から成る。電源部5
3では、コンセントプラグ57から電源スイッチ58を
介して商用電源が入力されて、交流電源を変圧し整流し
て、制御用の直流電源を出力したりクロックパルスを発
振出力する。
【0017】制御部54は、主にマイクロコンピュータ
からなり、乾燥洗濯機の動作に関する判断・指令を行う
ものであって、演算・記憶部を有している。出力部55
は、制御部54の指令に従ってドライブ信号を出力する
トライアックを含む半導体素子を有している。
【0018】負荷部56は、出力部55のドライブ信号
で作動し、乾燥ユニット32、給水弁19,37、排水
弁29、ドアロック機構59(作動ソレノイド等からな
る)、駆動モータ14を作動するためのリレー(コイル
60a、接点60b)、循環ポンプ31を作動するため
のリレー(図示せず)を有している。
【0019】そして、パネル入力部50からの入力に基
づいて、制御装置13が設定された条件に従ってモータ
等を駆動して、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各行程を実
行させる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のドラ
ム式洗濯機においては、給水路が水槽の上方から下方に
至るように配置された構造のため、水槽の下部から洗濯
水を供給することになる。そのため、給水路内に洗濯水
が溜まり、比重の重い洗剤が溶け残ってしまう。洗濯物
の量に応じて洗剤を供給する場合には、必要十分な洗濯
水が供給されなくなり、回転ドラム内の洗濯物に洗濯水
がまんべんなく行き渡らず、洗浄効果が十分に得られな
いという問題がある。
【0021】また、給水路内に洗剤が徐々に溜まってい
くと、洗濯水の通過を邪魔したり、さらにすすぎ時に洗
剤が混じった水を供給することになり、確実なすすぎが
できないという問題もある。
【0022】本発明は、上記に鑑み、給水路に洗剤が残
らず、洗剤を十分に溶かした洗濯水を水槽に供給できる
ドラム式洗濯機の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、外箱に内装された水槽と、水槽内に水平軸を介し
て回転自在に支持された小孔を有する回転ドラムと、水
槽内に洗濯水を供給するための給水路と、洗濯中に水槽
から排出された洗濯水を再び水槽に戻すための循環路と
が設けられ、給水路の一部が水槽よりも下方に配されて
循環路に直接的あるいは間接的に接続され、循環路に介
装された循環手段を駆動して循環路から洗濯水の供給を
行うものである。
【0024】ここで、給水路および循環路を間接的に接
続するには、接続ケースを水槽の下方に設け、これに給
水路および循環路を接続すればよい。そして、この接続
ケースには、水槽から洗濯水を排出するための通水路
と、洗濯水を外箱の外部に排出するための排水路とが接
続される。排水路の接続口が接続ケースの最下部に位置
していると、水槽から排出された洗濯水を残すことなく
排水路から排出することができる。
【0025】これによって、洗濯水は給水路から循環路
を経て強制的に水槽に供給される。この間に洗剤が水と
撹拌されて溶解し、洗剤が十分に溶けた洗濯水となる。
そのため、給水路に洗剤が残留することがなくなる。
【0026】このとき、洗濯水の供給開始から所定時間
経過後あるいは洗濯水が供給されて所定量に達したとき
に循環手段を駆動させるように制御する。これによっ
て、洗濯水が必要な量だけ溜まってから循環手段である
ポンプやシリンダが駆動されるので、空運転を防止でき
る。
【0027】さらに、完全に洗剤を供給できるようにす
るために、循環路の循環手段よりも上流側部分が循環手
段に向かって低くなるように循環路を傾斜させたり、あ
るいは接続ケースに循環路の接続口に向かって低くなる
傾斜ガイドを形成する。洗濯水中の洗剤は傾斜に沿って
循環路に流れ込み、強制的に水槽に供給されることにな
る。
【0028】
【発明の実施の形態】本実施形態のドラム式洗濯機を図
1,2に示すが、基本的な構成は図9,10に示した従
来のドラム式洗濯機と同じであるので、同じ構成部材に
は同符号を付している。以下、本発明の主要部分である
給水路18を中心に説明を行う。
【0029】本実施形態のドラム式洗濯機では、給水路
18、循環路30、通水路25および排水路28を接続
した接続ケース27が水槽2の下方に配設されている。
接続ケース27は、図3に示すように、密閉された箱状
とされ、その上面には、給水路用接続口70が形成さ
れ、側面には、その上部に通水路用接続口71、下部近
傍に循環路用接続口72、最下部に排水路用接続口73
がそれぞれ形成されている。内部には、糸屑フィルタ2
6が外部から着脱可能なように装着され、通水路用接続
口71を塞ぐように配されている。
【0030】給水路用接続口70には、接続パイプ74
が挿通されており、この接続パイプ74に給水路18が
接続されている。また、各接続口71,72,73に
も、通水路25、循環路30、排水路28が直接接続さ
れている。これにより、給水路18と循環路30とは接
続ケース27を介して連通され、両者は間接的に接続さ
れたことになる。なお、各路は接続ケース27に対して
着脱可能とされており、接続ケース27を外箱1から取
り外すことができる。
【0031】また、接続パイプ74は循環路用接続口7
2の近傍にくるように配置されており、接続ケース27
の底面から接続パイプ74の下端までの高さhは、循環
路用接続口72の上面の高さと同じかあるいは少し低く
なっている。これにより、給水路18から供給される洗
濯水を効率よく循環路30に流し込むことができる。
【0032】上記構成において、回転ドラム4内に洗濯
物を入れ、洗剤ケース20に洗剤を投入し、スタートキ
ーを押して洗濯を開始すると、制御装置13からの指令
に基づいてまず洗い行程が実行される。ドア11がロッ
クされ、洗濯用給水弁19が開き、給水ユニット21か
ら洗剤ケース20内に給水される。給水によって洗剤は
流されて給水路18を通り、接続ケース27に洗濯水が
流入する。洗濯水が接続ケース27に溜まり、通水路2
5を通って水槽2の下部から供給される。
【0033】また、接続ケース27には循環路30が接
続されているため、洗濯水は循環路30にも流れ込む。
循環ポンプ31が作動することにより、流れ込んできた
洗濯水は激しく撹拌され、洗剤は水に溶解する。そし
て、十分に洗剤を溶解した洗濯水は、循環ポンプ31に
よって循環路30を介して水槽2に供給され、水槽2内
の洗濯物に上方からかけられる。これによって、洗濯物
にまんべんなく洗濯水が行き渡り、洗浄効果を高めるこ
とができる。
【0034】このとき、給水路18内の洗剤はすべて接
続ケース27に流れ込み、給水路18内には残留しな
い。しかも、接続ケース27においても、循環ポンプ3
1が駆動されることにより、接続ケース27内の洗濯水
を強制的に循環路30から排出することができるので、
接続ケース27にも洗剤は残留しない。したがって、洗
剤が残留することによる洗剤効果の低下や洗濯水の流れ
の妨害といった弊害が生じることはない。
【0035】そして、水槽2内の洗濯水が所定の水位に
達したら、水位センサ23がこれを検出し、制御装置1
3は洗濯用給水弁19を閉じて給水動作を停止させる。
その後、駆動モータ14が駆動され、回転ドラム4が低
速で正反転される。回転ドラム4内の洗濯物は、回転ド
ラム4の回転による遠心力とバッフル7とで回転ドラム
4内の頂上付近まで持ち上げられた後、自重により落下
する。これを繰り返すことにより、洗濯物は落下時の衝
撃力でたたき洗いされる。
【0036】また、水槽2内に溜められた洗濯水を循環
させるときには、循環ポンプ31を駆動すると、水槽2
内の洗濯水は通水路25から接続ケース27内の糸屑フ
ィルタ26を通り、夾雑物が除去された後に循環路30
に入り、循環ポンプ31によって水槽2内に戻される。
このように、洗濯水を糸屑フィルタ26を経由させて循
環させることにより、夾雑物が除去され、洗濯物に再付
着することを防げ、しかもこれらが循環ポンプ31に絡
まったり詰まったりすることがなくなり、循環ポンプ3
1の能力の低下を防止できる。
【0037】洗い行程が終了すると、排水弁29を開い
て、水槽2内の洗濯水を排出し、次のすすぎ行程が実行
される。すすぎ行程も洗い行程と同様にして行われる。
このとき、給水路18や接続ケース27には洗剤が残留
していないので、洗剤混じりの水ですすぎが行われるこ
とはない。しかも、排水路用接続口73が接続ケース2
7の最下部に位置しているので、接続ケース27から洗
濯水が完全に排出され、残水を防ぐことができる。
【0038】脱水行程では、回転ドラム4を高速回転さ
せ、その遠心力を利用して洗濯物を回転ドラム4の周壁
内面に押し付ける。このとき、水は回転ドラム4の小孔
6から飛ばされ、水槽2の内面を伝ってその下部に導か
れ、通水路25、接続ケース27を通って排水路28か
ら機外に排出される。
【0039】乾燥行程では、ヒータ34により加熱され
高温となった空気を送風ファン33で回転ドラム4内に
吹き込みながら、回転ドラム4を低速回転させる。ヒー
タ34により加熱され高温となった水槽2内の空気は、
回転ドラム4の回転により撹拌され、洗濯物を含む水槽
2内部全体の温度を上昇させて、洗濯物に含まれる水分
を蒸発させる。この高温多湿状態の空気は冷却ダクト3
5に吸引され、冷却ダクト35を通過中に、冷却水と直
接接触して水分が凝縮され、その水分を通水路25、接
続ケース27、排水路28を経て機外に排出することで
除湿が行われる。そして、除湿後の空気が再びヒータ3
4により加熱されるというサイクルを繰り返すことによ
って、洗濯物は乾燥される。
【0040】このとき、接続ケース27内において、接
続パイプ74が浸かるように洗濯水を溜めておくことに
より、高温多湿状態の空気が給水路18を逆流して外部
に排出されることを防止できる。そのため、接続ケース
27にフロートスイッチ等の水位センサを設けておけば
よく、所定の水位になるように排水を調節する。なお、
乾燥終了後には、排水弁29を開いて、接続ケース27
内の水を排水する。
【0041】ところで、洗濯水を水槽2の供給するとき
循環ポンプ31を駆動するが、供給開始と同時に駆動す
ると、循環路30にまだ洗濯水が入り込んでいないため
循環ポンプ31は空運転されることになる。そこで、図
4に示すように、洗濯用給水弁19を開いて供給を開始
してから所定時間経過後に循環ポンプ31を駆動するよ
うに制御を行う。あるいは、図5に示すように、接続ケ
ース27に所定量の洗濯水が溜まったことを水位センサ
により検出すると、循環ポンプ31を駆動するように制
御を行う。例えば、循環路用接続口72の上面まで洗濯
水の水位が達したときに、循環ポンプ31を駆動すれば
よい。これによって、循環ポンプ31に洗濯水を十分溜
めることができ、循環ポンプ31の空運転を防止でき、
循環ポンプ31の能力低下および寿命低下を防止するこ
とができる。
【0042】次に、図6に他の実施形態の接続ケース2
7を示す。この接続ケース27では、底面に循環路用接
続口72に向かって低くなる傾斜ガイド75が形成され
ている。その他の構成は上記実施形態と同じである。
【0043】このように、循環ポンプ31に近接するに
従って低くなるような傾斜を形成すると、接続ケース2
7の底面に溜まる洗剤が傾斜ガイド75に沿って循環路
30に流れ込み、循環ポンプ31に導くことができ、そ
の結果洗剤は残らず水槽2に供給される。したがって、
洗剤が接続ケース27や循環路30に残留することがな
くなる。
【0044】また、図7に上記の接続ケース27の変形
例を示す。この接続ケース27では、底面が漏斗状に形
成され、その最下部に循環路用接続口72が配されてい
る。また、この接続口72は排水路用の接続口と共用さ
れており、循環路30の循環ポンプ31よりも上流側に
方向切換弁76が介装されている。方向切換弁76の作
動により、洗濯水を循環させたり、あるいは排水路28
から排水させ、洗剤を残らず水槽2に供給させたり、洗
濯水を完全に排水させることができる。
【0045】ここで、上記の実施形態では、給水路18
と循環路30との接続は接続ケース27を介して間接的
に行われているが、図8に示すように、循環路30に直
接給水路18を接続してもよい。すなわち、水槽2に接
続された通水路25の下端に糸屑フィルタ26を装着し
た接続ケース27を配置し、これの下部に排水路28を
接続する。そして、接続ケース27の側部に循環路30
を接続し、この接続口72と循環ポンプ31の上流側と
の間に給水路18を接続する。しかも、循環路30の循
環ポンプ31よりも上流側では、循環ポンプ31に向か
って低くなるように傾斜され、洗剤が残らず流れ込むよ
うにしている。
【0046】このようにすることによっても、洗剤を残
らず水槽2に供給することができる。なお、循環路30
の接続口72近傍に開閉弁を介装しておくことにより、
洗濯水の供給や循環を行うときに開いて、排水を行うと
きに閉じるようにすれば、排水するとき循環路30に水
が流れ込まず、溜まることはない。
【0047】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。本実施
形態のドラム式洗濯機は、洗いから乾燥まで行える、い
わゆるドラム式乾燥洗濯機であるが、洗いだけあるいは
洗いから脱水までを行えるドラム式洗濯機に本発明を適
用してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、水槽内に洗濯水を供給するための給水路と、洗
濯中に水槽から排出された洗濯水を再び水槽に戻すため
の循環路とが設けられたドラム式洗濯機において、給水
路の一部が水槽よりも下方に配されて循環路に直接的あ
るいは接続ケースを介して間接的に接続され、循環路に
介装された循環手段を駆動することにより、給水路を流
れてきた洗濯水を循環路を通じて強制的に水槽に供給す
ることができる。
【0049】したがって、給水路の一部が水槽より下方
に配されていても、洗濯水は残留することはなく、洗濯
水中の溶け残った洗剤が給水路に溜まってしまうことを
防止できる。そのため、洗濯物に応じて洗剤を供給する
場合には、その洗浄効果を大いに発揮させることができ
る。しかも、洗剤が残留しないことにより、すすぎ時に
給水路から水を供給するとき、残留した洗剤が混じって
いないきれいな水が供給され、良好なすすぎを行える。
【0050】また、循環手段の駆動によって洗濯水は撹
拌されながら供給されるので、洗剤は水に十分に溶解し
た状態となり、洗剤が固まっていない均一な洗濯水とな
る。しかも、循環路から水槽に供給するので、洗濯物の
上方からこの均一な洗濯水をまんべんなくかけることが
でき、洗濯水が洗濯物にむらなく行き渡り、洗浄効果を
高めることができる。乾燥工程では、接続ケース内にお
いて、給水路が浸かるように洗濯水を溜めておくことに
より、高温多湿状態の空気が給水路を逆流して外部に排
出されることを防止できる。
【0051】そして、循環路の循環手段よりも上流側部
分が循環手段に向かって低くなるように循環路を傾斜さ
せたり、あるいは接続ケースに循環路の接続口に向かっ
て低くなる傾斜ガイドを形成することにより、洗濯水は
傾斜に沿って循環路に流れ込み、洗剤を残らず循環路に
導いて水槽に供給することができる。したがって、洗剤
の残留を完全に防止できる。
【0052】また、洗濯水の供給開始から所定時間経過
後あるいは洗濯水が供給されて所定量に達したときに循
環手段を駆動させるように制御することにより、洗濯水
が必要な量だけ溜まってから循環手段であるポンプやシ
リンダを駆動することになり、これの空運転を防止で
き、循環手段の能力低下および寿命低下を防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のドラム式洗濯機の縦断側
面図
【図2】同じく縦断正面図
【図3】給水路の一部の概略断面図
【図4】循環ポンプの制御のフローチャート
【図5】循環ポンプの制御のフローチャート
【図6】他の実施形態の給水路の一部の概略断面図
【図7】他の実施形態の給水路の一部の概略断面図
【図8】他の実施形態の給水路の一部の概略断面図
【図9】従来のドラム式洗濯機の縦断側面図
【図10】同じく縦断正面図
【図11】制御装置のブロック図
【符号の説明】
1 外箱 2 水槽 4 回転ドラム 13 制御装置 18 給水路 19 洗濯用給水弁 25 通水路 27 接続ケース 28 排水路 29 排水弁 30 循環路 31 循環ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/08 301 D06F 25/00 D06F 58/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱に内装された水槽と、該水槽内に水
    平軸を介して回転自在に支持された小孔を有する回転ド
    ラムと、前記水槽内に洗濯水を供給するための給水路
    と、洗濯中に前記水槽から排出された洗濯水を再び水槽
    に戻すための循環路とが設けられ、洗濯水を循環させる
    循環手段が前記循環路中に介装され、前記給水路の一部
    が前記水槽よりも下方に配され、前記水槽の下部から洗
    剤を含む洗濯水を供給するドラム式洗濯機において、 前記給水路および循環路を接続した接続ケースが前記水
    槽の下方に設けられ、前記循環手段を駆動して前記循環
    路から洗濯水の供給を行うドラム式洗濯機であって、 前記回転ドラム内の空気を循環させる送風ファンと、循
    環する空気を加熱するヒータとがさらに設けられ、前記
    送風ファンと前記ヒータとを駆動して、前記回転ドラム
    内の洗濯物を乾燥させる乾燥工程においては、前記給水
    路の一部が前記接続ケース内で浸かるように洗濯水を溜
    めておく ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 【請求項2】 循環路の循環手段よりも上流側部分が該
    循環手段に向かって低くなるように傾斜されたことを特
    徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 【請求項3】 環路の接続口が給水路の接続口よりも
    下方に位置され、前記接続ケースに前記循環路の接続口
    に向かって低くなる傾斜ガイドが形成されたことを特徴
    とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  4. 【請求項4】 給水路および循環路を接続した接続ケー
    スが水槽の下方に設けられ、該接続ケースに、前記水槽
    から洗濯水を排出するための通水路と、洗濯水を外箱の
    外部に排出するための排水路とが接続され、該排水路の
    接続口が前記接続ケースの最下部に位置されたことを特
    徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯水の供給開始から所定時間経過後に
    循環手段を駆動させる制御装置が設けられたことを特徴
    とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  6. 【請求項6】 洗濯水が供給されて所定量に達したとき
    に循環手段を駆動させる制御装置が設けられたことを特
    徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
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