JP3430594B2 - 球帯状シール体 - Google Patents

球帯状シール体

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JP3430594B2
JP3430594B2 JP30871993A JP30871993A JP3430594B2 JP 3430594 B2 JP3430594 B2 JP 3430594B2 JP 30871993 A JP30871993 A JP 30871993A JP 30871993 A JP30871993 A JP 30871993A JP 3430594 B2 JP3430594 B2 JP 3430594B2
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cylindrical
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resistant material
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俊幸 西尾
喜九夫 住吉
耕一 角田
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L23/00Flanged joints
    • F16L23/02Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車排気管の球面管
継手に使用される球帯状シ−ル体に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの排気ガスは、車体など
に取付けられた排気管に導かれて大気中に放出される
が、この排気管はエンジンのトルク反力および慣性力な
どにより繰り返し曲げ応力を受ける。とくに、前輪駆動
横置きエンジンの場合は、縦置きエンジンの場合に比較
してこの曲げ応力はかなり大きいものとなる。したがっ
て、エンジンの振動が排気管吊り架具を伝わって車室内
にもたらされたり、あるいは騒音の原因にもなるばかり
でなく、排気管の疲労折損などの不具合を生じる危険が
ある。このような問題点を解決するために、排気管の所
要個所に球面管継手を配置して応力を吸収させるなどの
手段が、一般に講じられている。ここで、このために従
来使用されて球面管継手の一例を図面に基づいて説明す
ると、次のとおりである。図14に示すように、上流側
(エンジン側)排気管1と下流側(大気側)排気管2と
は、管端部にわずかな隙間Sを残して対向するよう同一
軸線上に配置されている。上流側排気管1の管端部外周
面には、外面に部分凸球面部31と部分凸球面部31に
連なる円筒面部32を備えた球帯状シ−ル体3が該シ−
ル体3の軸方向に形成された中央貫通孔33において嵌
合着座せしめられているとともにシ−ル体3の端面部3
4は上流側排気管1の外周面にその軸線に対して直角に
固着されているフランジ4と接触している。一方、下流
側排気管2の管端部には、シ−ル体3の部分凸球面部3
1に対応する凹球面シ−ル座21を内径部分に備えたフ
ランジ22が排気管2の軸線に対して直角に固着されて
いる。下流側排気管2のフランジ22に形成された挿通
孔23を緩く貫通する一対のボルト5、5が、上流側排
気管1に固着されたフランジ4に螺合されており、各ボ
ルト5の頭部51と下流側排気管2のフランジ22との
間にはそれぞれ押圧コイルバネ6が配置されている。押
圧コイルバネ6の作用により球帯状シ−ル体3の部分凸
球面部31と下流側排気管2の管端部に固着されたフラ
ンジ22の凹球面シ−ル座21とが加圧の下に相互に回
転自在に接触するよう構成されている。
【0003】上述した球面管継手に使用される球帯状シ
−ル体としては従来、例えば特開昭54−76759号
公報(以下「先行公報」という)に開示されているもの
がある。この先行公報に開示されたシ−ル体は金属細線
を織ったり、編んだりして得られる金網と膨張黒鉛から
成る耐熱シ−ト材とを円筒状に複数回捲回し、これを軸
線方向に圧縮成形して形成されてなるもので、該シ−ル
体は中央に貫通孔を備え、外面に部分凸球面部と該部分
凸球面部に連なる円筒面部とを備えているものである。
そして、このシ−ル体は耐熱性を有し、相手材とのなじ
み性が良好であることからシ−ル性に優れ、また衝撃強
度も著しく改善されているという利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このシ
−ル体が組み込まれて使用される自動車エンジンの排気
系においては、近年自動車エンジンの高性能化に伴い、
排気ガスの温度が著しく高められ、該排気ガスをエンジ
ン側から大気中に導く排気管自体も必然的に高温(60
0〜800℃)に晒されることになる。この排気ガスの
高温化は耐熱性を備えた前記シ−ル体であっても、直接
的に影響を受け、該シ−ル体の高温酸化という新たに惹
起された問題に直面している。すなわち、前述した図1
4に示す環状部位Q(シ−ル体の円筒面部32に相当す
る部位)は大気中に直接晒されており、当該部位は高温
の酸化雰囲気となっている。したがって、この高温の酸
化雰囲気での使用において、該シ−ル体を構成する膨張
黒鉛が徐々に酸化消失し、シ−ル体の端面部と該端面部
が接触するフランジとのシ−ル面に隙間を生じ、当該隙
間から排気ガスの漏洩を惹起するというシ−ル性の劣化
の問題が生じるのである。この問題は該シ−ル体が組込
まれる球面管継手がエンジン側に接近すればするほど該
シ−ル体の酸化消失の進行は促進される。本発明は、上
記実情に鑑みなされたもので、先行技術のシ−ル体の利
点を有効に利用し、該シ−ル体の酸化消失を極力抑える
ことのできるシ−ル体を得ることを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、膨張黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材と金属金網若
しくはエキスパンドメタルから成る補強材との圧縮成形
物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸球面部と該部
分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部の端部に端面
部を備えたシ−ル体母体の少なくとも円筒面部には高温
酸化に対する金属保護体がその外表面を露出させ、かつ
該シ−ル体母体の端面部と面一にして一体に埋設されて
なる球帯状シ−ル体によって達成される。
【0006】上記構成において、好ましくは、金属保護
体は円筒体からなり、該金属保護体はシ−ル体母体の円
筒面部にその外表面を露出させ、かつ端部を該シ−ル体
母体の端面部と面一にして一体に埋設されている。ま
た、金属保護体は円筒部と該円筒部の一方の端部に内方
に延設された環状鍔部とを備えており、該金属保護体
は、その円筒部が該シ−ル体母体の円筒面部に埋設さ
れ、その環状鍔部が該シ−ル体母体の端面部の一部に該
端面部と面一にして一体に埋設されて配されているとと
もに該金属保護体の円筒部及び環状鍔部の外表面は外部
に露出している。さらに、金属保護体は円筒部と該円筒
部の一方の端部に内方に延設された環状鍔部と該鍔部の
周縁に軸方向に突出する円筒突出部とを備えており、該
金属保護体は、その円筒部が該シ−ル体母体の円筒面部
に埋設され、その環状鍔部が該シ−ル体母体の端面部の
一部に該端面部と面一にして埋設され、その円筒突出部
が該端面部から該シ−ル体母体内に埋設されて当該シ−
ル体母体と一体化されており、該金属保護体の円筒部及
び環状鍔部の外表面は外部に露出している。さらにま
た、金属保護体は外円筒部と該外円筒部の一方の端部に
内方に延設された環状鍔部と該環状鍔部の周縁に軸方向
に延設された内円筒部とを備えており、該金属保護体
は、その外円筒部が該シ−ル体母体の円筒面部に埋設さ
れ、その環状鍔部が該シ−ル体母体の端面部を被冠し、
その内円筒部が該シ−ル体母体の貫通孔と面一にして該
貫通孔に埋設されて配されており、該金属保護体の外円
筒部及び環状鍔部の外表面は外部に露出している。
【0007】本発明の一つの例では、シ−ル体母体の部
分凸球面部及び円筒面部の表面には耐熱材が露出してお
り、該部分凸球面部の表面は相手材との摺接面となる。
また他の例では、シ−ル体母体の部分凸球面部の表面は
補強材で補強されているとともに、該部分凸球面部の表
面は耐熱材と補強材とが混在一体となった平滑な面に形
成されており、該部分凸球面部の表面は相手材との摺接
面となる。さらに、シ−ル体母体は中央の貫通孔から外
面にかけて耐熱材と補強材とが相互に絡み合って強固に
一体化されているとともに部分凸球面部の表面は該耐熱
材から成る平滑な面に、あるいは該耐熱材と補強材とが
混在した平滑な面に形成されており、該部分凸球面部の
表面は相手材との摺接面となる。
【0008】金属保護体を形成する金属材料としてはア
ルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、耐熱鋼、
ステンレス鋼から成る厚さ0.1〜1.0mmの箔また
はシ−トから選択されたものが好ましい。
【0009】耐熱材を構成する膨脹黒鉛としては、特公
昭44−33966号公報に開示されている米国ユニオ
ンカ−バイド社製の「グラフォイル(商品名)」あるい
は日本カ−ボン社製の「ニカフィルム(商品名)」など
厚さ0.3〜1.0mmのシ−ト状のものが使用されて
好適である。
【0010】補強材には、鉄系としてオ−ステナイト系
のSUS304、SUS316、フェライト系のSUS
430などのステンレス鋼線あるいは鉄または亜鉛メッ
キ鉄線(JIS−G−3532)、また銅系として銅−
ニッケル合金(白銅)、銅−ニッケル−亜鉛合金(洋
白)、黄銅、ベリリウム銅から成る線材を織ったり、編
んだりして形成される金網(金属メッシュ)、あるいは
金属薄板に切れ目を入れ、この切れ目を拡開して規則正
しい網目列が形成された、所謂エキスパンドメタルが使
用されるとよい。該金網を形成する金属細線の線径は
0.10〜0.32mm程度のものが使用され、該金網
の網目は3〜6mm程度のものが使用されて好適であ
る。また、エキスパンドメタルを形成する金属薄板の厚
さは0.1〜0.5mm程度のもので、該エキスパンド
メタルの網目は前記金網の網目と同様3〜6mm程度の
ものが使用されて好適である。
【0011】
【作用】球帯状シ−ル体は、排気管に設けられた球面管
継手に組込まれた際に大気中に露出されるシ−ル体母体
外面の少なくとも円筒面部に一体に埋設された金属保護
体が高温の酸化雰囲気に対し保護体の作用をなし、該シ
−ル体の大気中に露出される部位の酸化消失を極力抑え
る。以下、本発明を図に示す好ましい実施例に基づいて
更に詳細に説明する。
【0012】
【実施例】図1及至図4は、球帯状シ−ル体を構成する
シ−ル体母体を膨脹黒鉛から成る耐熱材で形成したもの
である。
【0013】図1において、球帯状シ−ル体100は、
膨脹黒鉛から成る耐熱材Aの圧縮成形物から成り、中央
に貫通孔201を備え、外面に部分凸球面部202と該
部分凸球面部202に連なる円筒面部203と該円筒面
部203の端部に端面部204とを備えたシ−ル体母体
200と、該シ−ル体母体の円筒面部203に、外面を
露出させ、かつ該端面部204と面一にして一体に埋設
された円筒体から成る金属保護体300とで構成されて
いる。
【0014】図2は図1における金属保護体300の他
の実施例を示すもので、該金属保護体300は円筒部3
01と該円筒部301の一方の端部に内方に延設された
環状鍔部302とを備えており、該金属保護体300
は、円筒部301が該シ−ル体母体200の円筒面部2
03に埋設され、環状鍔部302がシ−ル体母体の端面
部204の一部に該端面部204と面一にして一体に埋
設されており、該金属保護体300の円筒部301及び
環状鍔部302の外表面は外部(大気中)に露出してい
る。この円筒部301と環状鍔部302とを備えた金属
保護体300は該シ−ル体母体の円筒面部203と端面
部204との環状エッジ部を完全に覆うので、円筒面部
203の酸化消失に対する保護作用が高められる。
【0015】図3は図1における金属保護体300のさ
らに他の実施例を示すもので、該金属保護体300は円
筒部301と該円筒部301の一方の端部に内方に延設
された環状鍔部302と該鍔部の端部に軸方向に延設さ
れた円筒突出部303とを備えており、該金属保護体3
00は、円筒部301が該シ−ル体母材の円筒面部20
3に埋設され、環状鍔部302が端面部204の一部に
該端面部204と面一にして該端面部204に埋設され
ているとともに円筒突出部303が該シ−ル体母体内に
埋設されてシ−ル体母体と一体化されており、該金属保
護体300の円筒部301および環状鍔部302の外表
面は外部(大気中)に露出している。この環状鍔部30
2の端部に内方に延設された円筒突出部303を形成す
ることにより、該金属保護体300のシ−ル体母体20
0への一体化がより高められる。
【0016】図4は図1における金属保護体300のさ
らに他の実施例を示すもので、該金属保護体300は外
円筒部304と該外円筒部304の一方の端部に内方に
延設された環状鍔部305と該鍔部の端部に軸方向に延
設された内円筒部306とを備えており、該金属保護体
300は外円筒部304が該シ−ル体母体の円筒面部2
03に埋設され、環状鍔部305が該シ−ル体母体の端
面部204の表面を被冠するとともに内円筒部306が
該シ−ル体母体の貫通孔201と面一にして該貫通孔2
01に埋設されており、該金属保護体300の外円筒部
304及び環状鍔部305の外表面は外部(大気中)に
露出している。この環状鍔部305によりシ−ル体母体
200の端面部204を完全に被冠することにより、円
筒面部203の酸化消失に対する保護作用がより一層高
められる。
【0017】図5は図1に示した球帯状シ−ル体100
を排気管の球面管継手に組込んだ状態を示すもので、上
流側排気管1の管端部外周面に球帯状シ−ル体100が
該シ−ル体の軸方向に形成された中央貫通孔201にお
いて嵌合着座せしめられているとともに該シ−ル体の端
面部204は該上流側排気管1の外周面にその軸線に対
して直角に固着されているフランジ4と接触して配置さ
れている。該シ−ル体100の部分凸球面部202には
下流側排気管2の管端部に形成されたフランジ22の凹
球面シ−ル座21が摺接せしめられ、該下流側排気管2
のフランジ22に形成された挿通孔23を緩く貫通する
一対のボルト5、5が、上流側排気管1に固定されたフ
ランジ4に螺合され、各ボルト5の頭部51と下流側排
気管2のフランジ22との間に配置されてた押圧コイル
バネ6の作用により球帯状シ−ル体100の部分凸球面
部202と下流側排気管2の管端部に固着されたフラン
ジ22の凹球面シ−ル座21とが加圧の下に相互に回転
自在に接触するよう構成されている。
【0018】この球帯状シ−ル体100の配置におい
て、大気中に露出する該シ−ル体の円筒面部203には
金属保護体300が埋設固定されており、該円筒面部2
03は高温の酸化雰囲気に対し該保護体300によって
保護されているので、当該円筒面部の酸化消失は極力避
けられる。球帯状シ−ル体100として図2、図3及び
図4に示したシ−ル体を使用すれば、円筒面部の酸化消
失に対する保護作用がより一層高められる。
【0019】図6及至図9は前述した球帯状シ−ル体に
おけるシ−ル体母体の他の実施例を示すものである。す
なわち、図6及至図9に示すシ−ル体母体200は膨脹
黒鉛から成る耐熱材Aと金属金網からなる補強材Bとの
圧縮成形物から成り、部分凸球面部202と該部分凸球
面部202に連なる円筒面部203の表面は補強材Bで
補強されているとともに該部分凸球面部202の表面は
耐熱材Aと補強材Bとが混在一体となった平滑な面に形
成されているものである。
【0020】図6に示す球帯状シ−ル体100は、シ−
ル体母体200と、図1に示す金属保護体300とから
形成されている。図7に示す球帯状シ−ル体100は、
シ−ル体母体200と、図2に示す金属保護体300と
から形成されている。図8に示す球帯状シ−ル体100
は、シ−ル体母体200と、図3に示す金属保護体30
0とからなる。図9に示す球帯状シ−ル体100は、シ
−ル体母体200と、図4に示す金属保護体300とか
らなる。
【0021】図10乃至図13は球帯状シ−ル体におけ
るシ−ル体母体の他の実施例を示すものである。すなわ
ち、図10乃至図13に示すシ−ル体母体200は中央
の貫通孔201から外面にかけて耐熱材Aと補強材Bと
が相互に絡み合って強固に一体化されているとともに部
分凸球面部202の表面は該耐熱材Aから成る平滑な面
に形成されているものである。
【0022】図10に示す球帯状シ−ル体100は、シ
−ル体母体200と図1に示す金属保護体300とから
形成されている。図11に示す球帯状シ−ル体100
は、シ−ル体母体200と図2に示す金属保護体300
とからなる。図12に示す球帯状シ−ル体100は、シ
−ル体母体200と図3に示す金属保護体300とから
なる。図13に示す球帯状シ−ル体100は、シ−ル体
母体200と図4に示す金属保護体300とからなる。
【0023】上記図10乃至図13に示した球帯状シ−
ル体100において、シ−ル体母体200として、中央
の貫通孔201から外面にかけて耐熱材Aと補強材Bと
が相互に絡み合って強固に一体化されているとともに部
分凸球面部202の表面は耐熱材Aと補強材Bとが混在
一体となった平滑な面に形成されているものを使用する
こともできる。
【0024】
【発明の効果】本発明の球帯状シ−ル体は、膨脹黒鉛か
ら成る耐熱材、又は該耐熱材と金属金網若しくはエキス
パンドメタルから成る補強材との圧縮成形物から成り、
中央に貫通孔を備え、部分凸球面部と該部分凸球面部に
連なる円筒面部と該円筒面部の端部に端面部を備えたシ
−ル体母体の少なくとも円筒面部には高温酸化に対する
金属保護体がその外表面を外部に露出させ、かつ該シ−
ル体母体の端面部と面一にして一体に埋設されており、
当該シ−ル体が排気管の球面管継手に組込まれた状態で
は高温の酸化性雰囲気に晒される少なくとも円筒面部の
外面が金属保護体によって保護されているので、該円筒
面部の酸化消失、ひいては該円筒面部につらなりシ−ル
面を形成する端面部の酸化消失を極力避けることができ
る。その結果、酸化消失に起因する球帯状シ−ル体のシ
−ル性の低下を生じることなく、高温の酸化性雰囲気と
いう極めて過酷な条件下においても使用を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の球帯状シ−ル体の一実施例を示す断面
図である。
【図2】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す断
面図である。
【図3】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す断
面図である。
【図4】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す断
面図である。
【図5】図1に示す球帯状シ−ル体を排気管の球面管継
手に組込んだ状態を示す断面図である。
【図6】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す断
面図である。
【図7】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す断
面図である。
【図8】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す断
面図である。
【図9】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す断
面図である。
【図10】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す
断面図である。
【図11】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す
断面図である。
【図12】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す
断面図である。
【図13】本発明の球帯状シ−ル体の他の実施例を示す
断面図である。
【図14】球帯状シ−ル体を組込んだ排気管の球面管継
手の従来技術を示す一部断面図である。
【符号の説明】
100 球帯状シ−ル体 200 シ−ル体母体 201 貫通孔 202 部分凸球面部 203 円筒面部 204 端面部 300 金属保護体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−6588(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 23/16 C09K 3/10 F16L 23/02

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨脹黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材と
    金属金網若しくはエキスパンドメタルから成る補強材と
    の圧縮成形物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸球
    面部と該部分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部の
    端部に端面部とを備えたシール体母体の少なくとも円筒
    面部には高温酸化に対する金属保護体がその外表面を外
    部に露出させ、かつ該シール体母体の端面部と面一にし
    て一体に埋設されており、金属保護体は円筒部と該円筒
    部の一方の端部に内方に延設された環状鍔部とを備えて
    おり、該金属保護体は、その円筒部が該シル体母体の
    円筒面部に埋設され、その環状鍔部が該シル体母体の
    端面部の一部に該端面部と面一にして一体に埋設されて
    配されているとともに該金属保護体の円筒部及び環状鍔
    部の外表面は外部に露出していることを特徴とする球帯
    状シル体。
  2. 【請求項2】 膨脹黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材と
    金属金網若しくはエキスパンドメタルから成る補強材と
    の圧縮成形物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸球
    面部と該部分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部の
    端部に端面部とを備えたシール体母体の少なくとも円筒
    面部には高温酸化に対する金属保護体がその外表面を外
    部に露出させ、かつ該シール体母体の端面部と面一にし
    て一体に埋設されており、金属保護体は円筒部と該円筒
    部の一方の端部に内方に延設された環状鍔部と該鍔部の
    周縁に軸方向に突出する円筒突出部とを備えており、該
    金属保護体は、その円筒部が該シル体母体の円筒面部
    に埋設され、その環状鍔部が該シル体母体の端面部の
    一部に該端面部と面一にして埋設され、その円筒突出部
    が該端面部から該シル体母体内に埋設されて当該シ
    ル体母体と一体化されており、該金属保護体の円筒部及
    び環状鍔部の外表面は外部に露出していることを特徴と
    する球帯状シル体。
  3. 【請求項3】 膨脹黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材と
    金属金網若しくはエキスパンドメタルから成る補強材と
    の圧縮成形物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸球
    面部と該部分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部の
    端部に端面部とを備えたシール体母体の少なくとも円筒
    面部には高温酸化に対する金属保護体がその外表面を外
    部に露出させ、かつ該シール体母体の端面部と面一にし
    て一体に埋設されており、金属保護体は外円筒部と該外
    円筒部の一方の端部に内方に延設された環状鍔部と該環
    状鍔部の周縁に軸方向に延設された内円筒部とを備えて
    おり、該金属保護体は、その外円筒部が該シル体母材
    の円筒部に埋設され、その環状鍔部が該シル体母体の
    端面部を被冠し、その内円筒部が該シル体母体の貫通
    孔と面一にして該貫通孔に埋設されて配されており、該
    金属保護体の外円筒部及び環状鍔部の外表面は外部に露
    出していることを特徴とする球帯状シル体。
  4. 【請求項4】 シル体母体の部分凸球面部及び円筒面
    部の表面は耐熱材が露出している請求項1から3のいず
    れか一項に記載の球帯状シル体。
  5. 【請求項5】 シル体母体の部分凸球面部及び円筒面
    部の表面は補強材で補強されているとともに、該部分凸
    球面部の表面は耐熱材と補強材とが混在一体となった平
    滑な面に形成されている請求項1から3のいずれか一項
    に記載の球帯状シル体。
  6. 【請求項6】 シル体母体は中央の貫通孔から外面に
    かけて耐熱材と補強材とが相互に絡み合って強固に一体
    化されているとともに部分凸球面部の表面は該耐熱材か
    ら成る平滑な面に形成されている請求項1から3のいず
    れか一項に記載の球帯状シル体。
  7. 【請求項7】 シル体母体は中央の貫通孔から外面に
    かけて耐熱材と補強材とが相互に絡み合って強固に一体
    化されているとともに部分凸球面部の表面は該耐熱材と
    補強材とが混在した平滑な面に形成されている請求項1
    から3のいずれか一項に記載の球帯状シル体。
  8. 【請求項8】 金属保護体はアルミニウム、アルミニウ
    ム合金、銅、銅合金、耐熱鋼、ステンレス鋼の箔または
    トから選択される請求項1から7のいずれか一項に
    記載の球帯状シル体。
  9. 【請求項9】 膨脹黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材と
    金属金網若しくはエキスパンドメタルから成る補強材と
    の圧縮成形物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸球
    面部と該部分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部の
    端部に端面部とを備えたシール体母体の少なくとも円筒
    面部には高温酸化に対する金属保護体がその外表面を外
    部に露出させ、かつ該シール体母体の端面部と面一にし
    て一体に埋設されており、シール体母体の部分凸球面部
    及び円筒面部の表面は耐熱材が 露出していることを特徴
    とする球帯状シール体。
  10. 【請求項10】 膨脹黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材
    と金属金網若しくはエキスパンドメタルから成る補強材
    との圧縮成形物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸
    球面部と該部分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部
    の端部に端面部とを備えたシール体母体の少なくとも円
    筒面部には高温酸化に対する金属保護体がその外表面を
    外部に露出させ、かつ該シール体母体の端面部と面一に
    して一体に埋設されており、シール体母体の部分凸球面
    部及び円筒面部の表面は補強材で補強されているととも
    に、該部分凸球面部の表面は耐熱材と補強材とが混在一
    体となった平滑な面に形成されていることを特徴とする
    球帯状シール体。
  11. 【請求項11】 膨脹黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材
    と金属金網若しくはエキスパンドメタルから成る補強材
    との圧縮成形物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸
    球面部と該部分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部
    の端部に端面部とを備えたシール体母体の少なくとも円
    筒面部には高温酸化に対する金属保護体がその外表面を
    外部に露出させ、かつ該シール体母体の端面部と面一に
    して一体に埋設されており、シール体母体は中央の貫通
    孔から外面にかけて耐熱材と補強材とが相互に絡み合っ
    て強固に一体化されているとともに部分凸球面部の表面
    は該耐熱材から成る平滑な面に形成されていることを特
    徴とする球帯状シール体。
  12. 【請求項12】 膨脹黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材
    と金属金網若しくはエキスパンドメタルから成る補強材
    との圧縮成形物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸
    球面部と該部分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部
    の端部に端面部とを備えたシール体母体の少なくとも円
    筒面部には高温酸化に対する金属保護体がその外表面を
    外部に露出させ、かつ該シール体母体の端面部と面一に
    して一体に埋設されており、シール体母体は中央の貫通
    孔から外面にかけて耐熱材と補強材とが相互に絡み合っ
    て強固に一体化されているとともに部分凸球面部の表面
    は該耐熱材と補強材とが混在した平滑な面に形成されて
    いることを特徴とする球帯状シール体。
  13. 【請求項13】 金属保護体はアルミニウム、アルミニ
    ウム合金、銅、銅合金、耐熱鋼、ステンレス鋼の箔また
    はシートから選択される請求項9から12の いずれか一
    項に記載の球帯状シール体。
  14. 【請求項14】 膨脹黒鉛から成る耐熱材又は該耐熱材
    と金属金網若しくはエキスパンドメタルから成る補強材
    との圧縮成形物から成り、中央に貫通孔を備え、部分凸
    球面部と該部分凸球面部に連なる円筒面部と該円筒面部
    の端部に端面部とを備えたシール体母体の少なくとも円
    筒面部には高温酸化に対する金属保護体がその外表面を
    外部に露出させ、かつ該シール体母体の端面部と面一に
    して一体に埋設されており、金属保護体はアルミニウ
    ム、アルミニウム合金、銅、銅合金、耐熱鋼、ステンレ
    ス鋼の箔またはシートから選択されることを特徴とする
    球帯状シール体。
  15. 【請求項15】 金属保護体は円筒体からなり、該金属
    保護体は該シール体母体の円筒面部にその外表面を露出
    させ、かつ端部を該シール体母体の端面部と面一にして
    一体に埋設されている請求項9から14のいずれか一項
    に記載の球帯状シール体。
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