JP6286309B2 - ガスケット - Google Patents

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本発明は、ガスケットに関する。
従来、2つの配管の継手部分等に使用されるガスケットとして、金属メッシュ材と膨張黒鉛とから構成された環状のガスケットが知られている(例えば特許文献1参照)。この種のガスケットは、軸心方向両端部にシール部を備え、それらの間に軸心方向に延びる外周部を備えている。
前記ガスケットは、金属メッシュ材を膨張黒鉛で囲むように成形されている。そして、前記ガスケットは、2つの配管の間をシールするために、前記2つの配管の間に介装されるようになっている。この介装時には、前記ガスケットの外周部が、大気側に通じる外部空間に露出する。
このように前記ガスケットが使用される場合、例えば、前記2つの配管内を流れる流体が排気などの高温の流体であるとき、前記ガスケットの周辺が高温雰囲気となり、前記外部空間に露出する前記ガスケットの外周部において、その構成部材である膨張黒鉛が酸化消失しやすくなっていた。
特開平7−113469号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、膨張黒鉛と金属メッシュ材とを用いて構成されるガスケットにおいて、膨張黒鉛の酸化消失を抑制することができるガスケットを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、膨張黒鉛と金属メッシュ材とを用いて構成され、第1配管と第2配管との間に介装される環状のガスケットであって、前記第1配管側に接触可能な第1シール面を有し、軸心方向一端部に配置された第1シール部と、前記第2配管側に接触可能な第2シール面を有し、軸心方向他端部に配置された第2シール部と、前記第1配管と前記第2配管との間への介装時に大気側に通じる外部空間に露出する外周面を有し、前記第1シール部と前記第2シール部の間に配置された外周部と、前記第1配管と前記第2配管との間への介装時に前記第1配管及び前記第2配管内の流路に露出する露出部とを備え、前記膨張黒鉛及び前記金属メッシュ材からなる前記外周部の外周面近傍に、前記金属メッシュ材の金属線が集中的に配置されるとともに、前記膨張黒鉛及び前記金属メッシュ材からなる前記露出部に、前記金属メッシュ材の金属線が集中的に配置されているものである。
この構成によれば、前記ガスケットが前記第1配管と前記第2配管との間に介装されたとき、前記外周部において、前記金属メッシュ材の金属線により膨張黒鉛を大気に触れにくくすることが可能となる。したがって、前記ガスケットが使用される場合に、前記第1配管及び前記第2配管内を流れる流体などに起因して前記ガスケットの周辺が高温雰囲気になったときでも、膨張黒鉛の酸化消失が起こるのを抑制することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のガスケットにおいて、前記外周部の外周面近傍で、前記膨張黒鉛及び前記金属線の合計体積に対する前記金属線の体積割合が、30%以上70%以下であるものである。
この構成によれば、前記第1配管及び前記第2配管間への前記ガスケットの介装時、前記第1シール部及び前記第2シール部のシール性を損なうことなく、前記外周部において膨張黒鉛の酸化消失を効果的に抑制することができる。
本発明によれば、膨張黒鉛と金属メッシュ材とを用いて構成されるガスケットにおいて、膨張黒鉛の酸化消失を抑制することができるガスケットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るガスケットの使用時の状態を示す断面図である。 図1のガスケットの正面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図3の一部拡大図である。 図1の一部拡大図である。 図1のガスケットに用いられる複合体の正面図である。 図1のガスケットの製造工程の途中の状態を示す斜視図である。 図1のガスケットの製造工程の途中の状態を示す概略断面図である。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るガスケット1の使用時の状態を示す。図2に、前記ガスケット1の正面図を示す。図3に、図2のA−A矢視断面図を示す。図4に、図3の一部拡大図を示す。
図1に示すように、前記ガスケット1は、例えば、自動車等の排気管(第1配管3及び第2配管4)の継手部分に使用される。前記排気管の継手部分等への使用時において、前記ガスケット1は、互いに対向する前記第1配管3の端部と前記第2配管4の端部との間をシールするために、前記第1配管3と前記第2配管4との間に介装される。
本実施形態において、前記ガスケット1は、図1、図2、図3に示すように環状に形成されており、その使用時には、前記第1配管3の端部に外嵌した状態で装着され、前記第1配管3の端部に一体(又は別体)に備えられた環状の第1接触部5と、前記第2配管4の端部に一体(又は別体)に備えられた環状の第2接触部6との間に挟圧されるようになっている。
前記ガスケット1は、金属メッシュ材及び膨張黒鉛を用いて構成されている。前記ガスケット1は、その全体(後述の外周部30を含む)で前記金属メッシュ材をなす金属線と前記膨張黒鉛とが混在するように成形されている。なお、図中、これらの金属線と膨張黒鉛の具体的な配置構成についての図示は図5の一部を除いて省略している。
前記ガスケット1は、互いに接続された前記第1配管3及び前記第2配管4内の流路7からの流体の漏洩を防止するためのシール部を備えている。本実施形態において、前記ガスケット1は、図1、図2、図3、図4に示すように、第1シール部11と、第2シール部12とを備えている。
前記第1シール部11は、前記ガスケット1の軸心方向一端部に設けられ、前記ガスケット1の径方向外側に配置されている。前記第1シール部11は、前記第1配管3側、即ち前記第1接触部5(詳しくは、その傾斜環状の対向面8)と接触可能な第1シール面13を有している。
前記第1シール面13は、前記第1接触部5に対向配置される軸心方向一端面14と、前記ガスケット1の外周面16との間に配置され、前記外周面16(前記ガスケット1の軸心方向中央)側から前記軸心方向一端面14に向かって先細りとなるように形成されている。本実施形態においては、前記第1シール面13は、前記軸心方向一端面14側ほど縮径するテーパ状に形成されている。
前記第1シール面13は、軸心方向一端側に位置する縮径側端部18で前記軸心方向一端面14と接続されている。前記第1シール面13の縮径側端部18は、前記ガスケット1の軸心17を含む断面において、前記ガスケット1の軸心方向一方に且つ径方向外方に向かって外部に凸となる湾曲形状(R形状)を呈するように形成されている。
そして、前記ガスケット1が、図1に示すように、軸心方向に近接する前記第1接触部5及び前記第2接触部6間に挟まれて、前記第1配管3及び前記第2配管4の継手部分に使用されるとき、前記第1シール部11が、前記第1接触部5に圧縮変形するように押し付けられて、前記第1シール面13で前記第1接触部5(前記対向面8)と圧接するようになっている。
一方、前記第2シール部12は、前記ガスケット1の軸心方向他端部に設けられ、前記ガスケット1の径方向外側に配置されている。前記第2シール部12は、前記第2配管4側、即ち前記第2接触部6(詳しくは、その傾斜環状の対向面9)と接触可能な第2シール面23を有している。
前記第2シール面23は、前記第2接触部6に対向配置される軸心方向他端面24と、前記ガスケット1の外周面16との間に配置され、前記外周面16(前記ガスケット1の軸心方向中央)側から前記軸心方向他端面24に向かって先細りとなるように形成されている。本実施形態においては、前記第2シール面23は、前記軸心方向他端面24側ほど縮径するテーパ状に形成されている。
前記第2シール面23は、軸心方向他端側に位置する縮径側端部28で前記軸心方向他端面24と接続されている。前記第2シール面23の縮径側端部28は、前記ガスケット1の軸心17を含む断面において、前記ガスケット1の軸心方向他方に且つ径方向外方に向かって外部に凸となる湾曲形状(R形状)を呈するように形成されている。
そして、前記ガスケット1が、図1に示すように、前記第1配管3及び前記第2配管4の継手部分に使用されるとき、前記第2シール部12が、前記第2接触部6に圧縮変形するように押し付けられて、前記第2シール面23で前記第2接触部6(前記対向面9)と圧接するようになっている。
このような構成により、前記ガスケット1が前記第1配管3と前記第2配管4との間に介装されたとき、前記第1シール部11と前記第1配管3(前記第1接触部5)との間にシール性を確保することができる。また、この際、前記第2シール部12と前記第2配管4(前記第2接触部6)との間にシール性を確保することができる。
図1、図3、図4、図5に示すように、前記ガスケット1においては、前記第1シール部11と前記第2シール部12との間に、軸心方向に延びる外周部30が配置されている。前記外周部30には前記外周面16が含まれている。前記外周面16は、前記第1配管3と前記第2配管4との間への前記ガスケット1の介装時に、大気側に通じる外部空間31に露出するようになっている。
そして、前記膨張黒鉛及び前記金属メッシュ材からなる前記外周部30の外周面16近傍に、前記金属メッシュ材の金属線33が集中的に配置されている。ここで、前記外周部30の外周面16近傍とは、前記外周面16から径方向内方約0.5mmまでの領域を指す。
本実施形態において、前記外部空間31は、前記ガスケット1が使用されるときに、その径方向外方で前記ガスケット1と前記第1配管3と第2配管4とにより囲まれてなる空間である。前記外部空間31は、前記第1配管3とその外周側に重ね合わされた前記第2配管4との間に生じる間隙35を介して大気側に連通されている。
そして、前記外周部30においては、前記金属メッシュ材の金属線33が、前記外部空間31に前記膨張黒鉛が露出することをできるだけ阻害するように前記ガスケット1の径方向中途部と比べて密に設けられている。本実施形態において、前記金属線33は、前記外周面16近傍で部分的に集中して配置され、密集領域が形成されるように偏在したものとなっている。
このような構成により、前記ガスケット1が前記第1配管3と前記第2配管4との間に介装されたとき、前記外周部30において、前記金属メッシュ材の金属線33により前記膨張黒鉛を大気に触れにくくすることが可能となる。したがって、前記ガスケット1が使用される場合に、前記第1配管3及び前記第2配管4内を流れる流体などに起因して前記ガスケットの周辺が高温雰囲気になったときでも、前記膨張黒鉛の酸化消失が起こるのを抑制することができる。
好ましくは、前記外周部30の外周面16近傍において、前記膨張黒鉛及び前記金属メッシュ材の金属線33の合計体積に対する前記金属線33の体積割合が、30%以上70%以下とされる。本実施形態においては、この体積割合が、30%以上50%以下とされている。
この場合、前記第1配管3及び前記第2配管4間への前記ガスケット1の介装時、前記第1シール部11及び前記第2シール部21のシール性を損なうことなく、前記外周部30において膨張黒鉛の酸化消失を効果的に抑制することが可能となる。
なお、前記ガスケット1において、前記外周部30を挟む前記第1シール部11及び前記第2シール部12においては、前記金属メッシュ材の金属線33よりも前記膨張黒鉛が多く含まれている。
また、本実施形態においては、図2、図3、図4に示すように、前記第1シール部11は、前記第1シール面13のほかに、前記ガスケット1の外部に突出する第1突出部41を有している。そして、前記第1シール部11は、前記第1シール面13及び前記第1突出部41を用いてシール機能を発揮するように構成されている。
詳しくは、前記第1突出部41は、前記第1シール面13と前記ガスケット1の外周面16との間に配置されている。本実施形態において、前記第1突出部41は、前記第1シール面13から径方向外方へ突出するとともに、前記外周面16から軸心方向一方へ突出するように、尖状に形成されている。
そして、前記ガスケット1が前記第1接触部5及び前記第2接触部6間に挟まれるとき、前記第1シール部11が、前記第1接触部5に押し付けられて、前記第1突出部41が潰れるように圧縮変形しながら、前記第1シール面13及び前記第1突出部41で前記第1接触部5(前記対向面8)と圧接するようになっている。
このような構成により、前記第1シール部11を前記第1接触部5に圧接させる際、前記第1突出部41を潰しながら前記対向面8と接触させると同時に、前記第1シール面13を前記対向面8と接触させることが可能となり、前記第1シール部11を前記第1接触部5にさらに高い接触面圧で接触させることが可能となる。したがって、前記第1シール部11のシール性を高めることができる。
また、本実施形態においては、図3、図4に示すように、前記第2シール部12は、前記第2シール面23のほかに、前記ガスケット1の外部に突出する第2突出部42を有している。そして、前記第2突出部42は、前記第2シール面23及び前記第2突出部42を用いてシール機能を発揮するように構成されている。
詳しくは、前記第2突出部42は、前記第2シール面23と前記ガスケット1の外周面16との間に配置されている。本実施形態において、前記第2突出部42は、前記第2シール面23から径方向外方へ突出するとともに、前記外周面16から軸心方向他方へ突出するように、尖状に形成されている。
そして、前記ガスケット1が前記第1接触部5及び前記第2接触部6間に挟まれるとき、前記第2シール部12が、前記第2接触部6に押し付けられて、前記第2突出部42が潰れるように圧縮変形しながら、前記第2シール面23及び前記第2突出部42で前記第2接触部6(前記対向面9)と圧接するようになっている。
このような構成により、前記第2シール部12を前記第2接触部6に圧接させる際、前記第2突出部42を潰しながら前記対向面9と接触させると同時に、前記第2シール面23を前記対向面9と接触させることが可能となり、前記第2シール部12を前記第2接触部6にさらに高い接触面圧で接触させることが可能となる。したがって、前記第2シール部12のシール性を高めることができる。
また、本実施形態においては、図2、図3、図4に示すように、前記ガスケット1の軸心方向一端面14と前記ガスケット1の内周面19との間に、第1面取り部43が形成されている。前記第1面取り部43は、前記内周面19側から前記軸心方向一端面14に向かって徐々に拡径する傾斜状面を有し、前記ガスケット1の全周にわたって設けられている。
本実施形態においては、図3、図4に示すように、前記ガスケット1の軸心方向他端面24と前記ガスケット1の内周面19との間に、第2面取り部44が形成されている。前記第2面取り部44は、前記内周面19側から前記軸心方向他端面24に向かって徐々に拡径する傾斜状面を有し、前記ガスケット1の全周にわたって設けられている。
また、本実施形態においては、図1に示すように、前記ガスケット1は、露出部45を備えている。前記露出部45は、前記ガスケット1の使用時に前記流路7に露出するように、前記ガスケット1の軸心方向他端部に設けられている。前記露出部45には、図5に誇張して示すように、前記金属メッシュ材の金属線33が集中的に配置されている。
詳しくは、前記露出部45は、前記ガスケット1の軸心方向他端部において、前記第2シール部12の径方向内側に配置されている。前記露出部45は、前記ガスケット1が前記第1接触部5及び前記第2接触部6間に配置されたとき、前記ガスケット1と前記第2接触部6との間に形成された空間47に露出するように構成されている。
ここで、前記空間47は、その径方向内側において間隙48を介して前記流路7と連通されている。前記間隙48は、互いに対向する前記第1配管3の端部と前記第2配管4の端部との間に形成されている。こうして、前記露出部45は、前記空間47及び前記間隙48を介して前記流路7に臨むようになっている。
そして、前記露出部45においては、前記金属線33が、前記ガスケット1の外部空間である前記空間47に露出するように表面(前記軸心方向他端面24)側で偏在して密に配置されている。この密に配置された金属線33が、前記流路7に前記ガスケット1の膨張黒鉛が露出することをできるだけ阻害するようになっている。
このような構成により、前記ガスケット1が前記第1接触部5と前記第2接触部6との間に挟圧されるとき、前記露出部45及びその近傍において、前記流路7に向かって膨張黒鉛がはみ出すように前記ガスケット1が変形しようとするが、前記露出部45で密に配置された前記金属線33により、この膨張黒鉛のはみ出しを規制することが可能となる。
つまり、この際に前記ガスケット1全体の過剰な変形を阻止することができる。よって、前記第2接触部6の対向面9に対する前記第2シール部12の第2シール面23の接触面圧を所定圧に保持して、前記ガスケット1によるシール性の低下を抑制することができる。
しかも、前記ガスケット1においては、前記金属メッシュ材の金属線33により膨張黒鉛を、前記第1配管3及び前記第2配管4の内部(前記流路7)を流れる流体(排気等)に触れにくくすることができる。したがって、流体との接触による膨張黒鉛の劣化を抑制することができる。その結果、前記ガスケット1の耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、図3、図4に示すように、前記ガスケット1が軸心方向に対称的な形状に形成されている。すなわち、前記ガスケット1において、前記第1シール部11と前記第2シール部12、前記第1面取り部43と前記第2面取り部44が軸心方向に対称的な形状になっている。
このような構成により、前記ガスケット1を前記第1配管3の端部に装着したとき、前記ガスケット1の向きにかかわらず、高いシール性を発揮させやすくなる。前記第1配管3及び前記第2配管4への装着に際しては、前記ガスケット1の向きを考慮しなくてもよくなるので、作業性を向上させることができる。
次に、前記ガスケット1を製造するための方法について説明する。
前記ガスケット1の製造方法には、素材準備工程と、複合体形成工程と、複合体平坦化工程と、筒状体形成工程と、圧縮成形工程とが含まれる。そして、この順に工程が進められる。
前記素材準備工程においては、図6に示すような金属メッシュ材51と膨張黒鉛テープ52とを準備する。前記金属メッシュ材51は製造後のガスケット1の金属メッシュ材に対応するものであり、前記膨張黒鉛テープ52は前記ガスケット1の膨張黒鉛をなすものである。
前記金属メッシュ材51は、金属線33がニット編等の所定の編み方で編まれてなるものである。前記金属メッシュ材51は、本実施形態において、軸心方向(縦方向)を長手方向とする横長筒状に形成されている。
前記金属線33としては、所定の線径(太さ)を有する金属線が採用される。例えば、前記金属線33は、0.1〜0.3mm(好ましくは、0.15mm)程度の直径を有するステンレス線とされる。
前記膨張黒鉛テープ52は、長手方向に関して前記金属メッシュ材51の幅寸法と同程度の幅寸法を有している。前記膨張黒鉛テープ52は、また、筒状の前記金属メッシュ材51に挿入され得るように、短手方向に関して所定の幅寸法を有するとともに、厚さ方向に関して所定の厚さ寸法を有している。
なお、前記素材準備工程において準備する素材としての膨張黒鉛は、ここでは図6に示すようにテープ状に形成された膨張黒鉛(膨張黒鉛テープ)としているが、これに代えて、短冊状又は線状(細幅)に切断された膨張黒鉛としてもよいし、粒状の膨張黒鉛としてもよい。
前記複合体形成工程においては、図6に示すように、前記膨張黒鉛テープ52が前記金属メッシュ材51に包囲された長尺帯状の複合体54が形成されるように、前記膨張黒鉛テープ52の周りに前記金属メッシュ材51を配置する。
前記複合体平坦化工程においては、前記複合体54を平坦に成形する。これにより、前記複合体54を、前記金属メッシュ材51の金属線33が前記膨張黒鉛テープ52の表面に密着するように張り付いた平らな長尺矩形状のものとする。
前記筒状体形成工程においては、図7に示すように、前記複合体54の短手方向を軸心方向とする多重巻き状態のうず巻き筒状体56が形成されるように、前記複合体54をうず巻き状に巻回する。このときの巻き回数は、製造する前記ガスケット1に対し必要な肉厚に応じて適宜設定される。
前記圧縮成形工程においては、前記うず巻き筒状体56をその軸心方向に圧縮成形する。例えば、図8に示すように、前記ガスケット1の形状に対応する固定型61とこの固定型61に対して進退可能な可動型62とを用いて、前記複合体54が軸心方向に折り畳まれるように前記圧縮成形工程を実行する。
すなわち、まず、前記うず巻き筒状体56を前記固定型61において内側固定型63に外嵌させつつこの内側固定型63と外側固定型64との間に設置する。そして、前記可動型62を矢印66の方向に移動させて前記内側固定型63と前記外側固定型64との間に押し込む。こうして、前記うず巻き筒状体56をその軸心方向及び径方向に圧縮成形する。
前記圧縮成形工程の終了により、前記ガスケット1を得ることができる。
1 ガスケット
3 第1配管
4 第2配管
11 第1シール部
12 第2シール部
13 第1シール面
16 外周面
23 第2シール面
30 外周部
31 外部空間
33 金属線

Claims (2)

  1. 膨張黒鉛と金属メッシュ材とを用いて構成され、第1配管と第2配管との間に介装される環状のガスケットであって、
    前記第1配管側に接触可能な第1シール面を有し、軸心方向一端部に配置された第1シール部と、
    前記第2配管側に接触可能な第2シール面を有し、軸心方向他端部に配置された第2シール部と、
    前記第1配管と前記第2配管との間への介装時に大気側に通じる外部空間に露出する外周面を有し、前記第1シール部と前記第2シール部の間に配置された外周部と
    前記第1配管と前記第2配管との間への介装時に前記第1配管及び前記第2配管内の流路に露出する露出部とを備え、
    前記膨張黒鉛及び前記金属メッシュ材からなる前記外周部の外周面近傍に、前記金属メッシュ材の金属線が集中的に配置されるとともに、
    前記膨張黒鉛及び前記金属メッシュ材からなる前記露出部に、前記金属メッシュ材の金属線が集中的に配置されていることを特徴とするガスケット。
  2. 前記外周部の外周面近傍において、前記膨張黒鉛及び前記金属メッシュ材の金属線の合計体積に対する前記金属線の体積割合が、30%以上70%以下であることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
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