JP3426939B2 - 自励式電流形電力変換装置の制御装置 - Google Patents

自励式電流形電力変換装置の制御装置

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JP3426939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自励式電流型電力
変換装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の自励式電流形電力変換器
の主回路構成図である。図15において、101は交流
負荷、102〜104はコンデンサである。105〜1
08は直流電力を交流電力に変換する単位変換器(以下
単に変換器と記す)で、それぞれの交流端子を共通にし
て交流負荷101に接続し、並列運転を行うものとす
る。
【0003】又、コンデンサ102〜104は、変換器
105〜変換器108のスイッチングサージを吸収する
ために用いられる。109〜132は変換器105〜変
換器108を構成する自己消弧形スイッチング素子であ
る。以下、自己消弧形スイッチング素子としてゲートタ
ーンオフサイリスタ(以下単にGTOと記す)を用いる
場合について説明する。
【0004】133〜140は直流電流を平滑する直流
リアクトル、141〜144は直流電源である。直流電
源141〜直流電源144はそれぞれの直流電流を制御
する機能を有し、それぞれの直流電流は等しく制御され
ているものとする。
【0005】図16は、図15の電力変換装置を制御す
る従来の制御回路の構成図である。図16において、1
49は変換器105〜変換器108の電流指令値発生回
路、50は位相検出回路、151は三角波発生器、15
2は比較器、153は変換器105〜変換器108の交
流電流の出力指令を発生する論埋回路である。
【0006】図17は図16に示す従来の制御回路で、
図15の電力変換装置を制御した場合の波形図である。
以下、図15〜図17を参照しながら従来の電力変換装
置の制御装置の作用を説明する。電流指令値発生回路1
49は、交流電流の振幅指令値(1)と位相角指令値を
発生し、振幅指令値(1)は比較器152に与えられ
る。
【0007】位相角指令値は位相検出回路150と三角
波発生器151に与えられる。信号(2)〜(5)は三
角波発生器151の出力信号で、位相角指令値の60゜
を周期とする三角波とする。また、三角波(2)に対し
て三角波(3)〜(5)はそれぞれ15゜づつ位相が遅
れているものとする。比較器152は、振幅指令値
(1)と三角波(2)〜(5)を比較し、三角波より振
幅指令値が大きい範囲を交流電流の出力指令とする。こ
の出力指令を論理回路153に加え、位相検出回路15
0の出力により位相弁別して各変換器の交流電流の出力
指令を発生する。
【0008】即ち、(6)は変換器105のU相出力指
令、(7)は変換器105のX相出力指令、(8)は変
換器106のU相出力指令、(9)は変換器106のX
相出力指令、(10)は変換器107のU相出力指令、
(11)は変換器107のX相出力指令、(12)は変
換器108のU相出力指令、(13)は変換器108
X相出力指令である。
【0009】以上の出力指令に基づいて、変換器105
〜変換器108のGTOをオンオフ制御することによ
り、U相出力電流として(14)に示す波形の電流が得
られる。V相,W相についても、U相に対してそれぞれ
120゜づつ位相を遅らせることによって同様の制御を
行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、変
換器105〜変換器108の交流端子を並列に接続して
GTOの通電位相を15゜づつ遅らせて運転した場合、
各変換器出力電流の合成値の波形は図17の(14)に
示すように台形波状になり、5次、7次の低次の高調波
を含んだ波形となる。
【0011】また、図15の自励式電流形電力変換装置
は、任意の位相で転流できるため、有効電力および無効
電力は独立して制御ができるが、GTO等の自己消弧形
スイッチング素子にあっては、図3(a),(b),
(c)に示すように最小ON時間(または最小OFF時
間)を確保しなければならない。そのため、最小確保時
間以下のパルスを出力することができず、図3(d)の
運転不可能領域[0PU(ゼロ パー ユニットの略)
付近]の電力を出力することができない。
【0012】本発明は、小電力出力時でも出力電流の高
調波が増加せず、0PU付近の小電力領域を出力でき、
また定常運転時のスイッチング損失を低減できる自励式
電流形電力変換装置の制御装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、複数の自己消弧形スイ
ッチング素子をブリッジ接続してなり交流電力を直流電
力に、または直流電力を交流電力に変換するn個(n=
2の倍数)の電流形電力変換器を備え、該電力変換器を
2群に分け、各群毎に各電力変換器の交流電力を制御す
る電力制御回路を設け、該各電力制御回路の入力側には
有効電力指令値および前記電力変換器全体の無効電力指
令値をそれぞれ入力すると共に、前記無効電力指令値の
うちの一方に正の任意の無効電力シフト値(+Q)を加
え、前記無効電力指令値のうちの他方に負の任意の無効
電力シフト値(−Q)を出力させ、該両方の無効電力シ
フト値が打ち消し合うように構成したことを特徴とする
自励式電流形電力変換装置の制御装置である。
【0014】請求項1に対応する発明によれば、A群で
例えば無効電力シフト値(+Q)を、B群で無効電力シ
フト値(−Q)を出力することで、トータルとして打ち
消し合い電力を0まで絞り込むことができる。この場
合、各電力変換器は制御率の高いところで動作するた
め、最小ON時間等のパルス確保等の制約を設ける必要
がない。
【0015】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、複数の自己消弧形スイッチング素子をブリ
ッジ接続してなり交流電力を直流電力に、または直流電
力を交流電力に変換するn個(n=2の倍数)の電流形
電力変換器を備え、該電力変換器を2群に分け、前記各
電力変換器の全直流電流値を検出し、該全直流電流値の
2分の1の値を直流電流指令値とし、前記2群に分けた
電力変換器のうちの1群の電力変換器の群直流電流値を
検出し、前記直流電流指令値と前記群直流電流値とを比
較し、この偏差を比例積分して補正値を演算し、該補正
値を有効電力指令値から減算し、また該補正値を前記有
効電力指令値に加算し、該減算値および該加算値に基づ
いてパルス幅制御を行うことにより各電力変換器群のゲ
ート信号を得るようにしたことを特徴とする自励式電流
形電力変換装置の制御装置である。
【0016】請求項2に対応する発明によれば、全直流
電流値と、一方の群の電力変換器の群直流電流値に基づ
き、補正値を演算し、この補正値を一方の群の電力変換
器の電流指令に加え、他方の群の電力変換器の電流指令
に減ずることで、一方および他方の群の電力変換器の間
の直流電流を平衡化できる。
【0017】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、複数の自己消弧形スイッチング素子をブリ
ッジ接続してなり交流電力を直流電力に、または直流電
力を交流電力に変換するn個(n=2の倍数)の電流形
電力変換器を備え、該電力変換器を2群に分け、各電力
変換器群毎に正側スイッチング素子と負側スイッチング
素子を所定角度毎に交互に多重空間ベクトル制御を行う
自励式電流形電力変換装置の制御装置において、前記各
電力変換器の全直流電流値を検出し、該全直流電流値の
2分の1の値を直流電流指令値とし、前記2群に分けた
電力変換器のうちの1群の電力変換器の正側および負側
の群直流電流値をそれぞれ検出し、前記直流電流指令値
と前記正側の群直流電流値とを比較し、また前記直流電
流指令値と前記負側の群直流電流値とを比較し、該各偏
差をそれぞれ比例積分して正側および負側電流補正値を
演算し、前記正側スイッチング素子が動作時に前記正側
電流補正値を前記多重空間ベクトル制御を行う回路に入
力し、また前記負側スイッチング素子が動作時に前記負
側電流補正値を前記多重空間ベクトル制御を行う回路に
入力するように構成したことを特徴とする自励式電流形
電力変換装置の制御装置である。
【0018】請求項3に対応する発明によれば、多重空
間ベクトル制御回路では、60度毎に正側スイッチの切
換えと負側スイッチの切換えを交互に行っているので、
正側スイッチの切換え時には正側直流電流をバランスさ
せるように指令値を補正し、負側スイッチの切換え時に
は負側直流をバランスさせるように指令値を補正するこ
とで、群間の正側直流電流と負側直流電流を平衡化でき
る。
【0019】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、複数の自己消弧形スイッチング素子をブリ
ッジ接続してなり交流電力を直流電力に変換するコンバ
ータと、直流電力を交流電力に変換するn個(n=2の
倍数)のインバータ群を備え、該コンバータの直流側と
インバータの直流側を接続し、前記コンバータは電
流制御回路により一定直流電流制御を行い、前記インバ
ータは電力制御回路により電力制御を行うようにした
自励式電流形電力変換装置の制御装置において、前記イ
ンバータの出力である交流電力の大小に応じて、前記
コンバータの出力である直流電流を大小に補正する直流
電力補正回路を設けたことを特徴とする自励式電流形電
力変換装置の制御装置である
【0020】請求項4に対応する発明によればインバー
タの出力電力に応じてコンバータの直流電流を補正する
ことにより、小電力の場合には直流電流が小さく、大電
力の場合には直流電流が大きくなり、常にインバータは
高調波の少ない運転条件で運転ができ、しかも小電力領
域での運転も可能である。
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 <第1の実施形態>図1は第1の実施形態を説明するた
めのブロック図であり、従来の自励式電流形電力変換器
の制御装置に、これに有する各群の電力制御回路の入力
に、新たに任意の無効電力システム指令値(+Q),
(−Q)を指定できるような設定手段(図示せず)を設
けたものである。
【0023】具体的には、複数の自己消弧形スイッチン
グ素子をブリッジ接続してなり交流電力を直流電力に、
または直流電力を交流電力に変換するn個(n=2の倍
数でここでは4個の場合を示している)の電流形電力変
換器例えばコンバータ1,2,3,4を備え、該コンバ
ータ1〜4をA群とBの2群に分け、各群毎に各コン
バータ1〜4の入力側の交流電力を制御するA群電力制
御回路5およびB群電力制御回路6を設け、該各電力制
御回路5,6の入力側には有効電力指令値Id* および
コンバータ1〜4全体の無効電力指令値Iq* をそれぞ
れ入力すると共に、無効電力指令値Iq* のうちの一方
に、加算器7により正の任意の無効電力シフト値(+
Q)を加え、また無効電力指令値Iq* のうちの他方
に、算器8により負の任意の無効電力シフト値(−
Q)を加算し、該両方の無効電力シフト値+Q,−Qが
打ち消し合うように構成したものである。
【0024】なお、コンバータ1〜4の出力側には直流
負荷9が接続され、コンバータ1〜4の出力側には変圧
器10、コンデンサ11が接続されている。このように
構成された第1の実施形態の自励式電流形電力変換器の
制御装置によれば、つぎのような作用効果が得られる。
すなわち、A群電力制御回路5の入力側に無効電力シフ
ト値(+Q)を与え、またB群電力制御回路6の入力側
に無効電力シフト値(−Q)を与えると、A群電力制御
回路5の出力電流は、図2(a)のようになり、またB
群電力制御回路6の出力電流は、図2(b)のようにな
り、従って電力制御回路5,6のトータル電流は、図2
(c)のようになり、GTO等の自己消弧形スイッチン
グ素子の最小ON時間より短いパルスを出力できる。こ
のように、各コンバータ1〜4は最小ON時間等の制限
がないモードで運転でき、図2(d)に示すようにA
群、B群の電力のトータルとしては、後述する0PU
(ゼロ パー ユニットの略)付近の電力を出力するこ
とができる。
【0025】GTO等の自己消弧形スイッチング素子を
用いた自励式電流形電力変換装置は、任意の位相で転流
できるため、有効電力、無効電力をそれぞれ独立して制
御できる。しかしながら、GTOは例えば最小ON時間
を確保しなければならないので、その最小ON時間以下
のパルスを出力することができない。
【0026】図3は従来の自励式電流形電力変換装置の
制御装置、すなわち図1の無効電力システム指令値が入
力できない場合の問題点を説明するための図である。図
3(a)のパルス幅を小さくしていくと、図3(b)の
最小ON時間が確保できなくなり、図3(c)に示すよ
うにパルスを出力することができない。以上述べたこと
は、最小OFF時間も同じである。このため、図3
(d)に示すように、斜線の運転不可能領域、すなわち
0PU(ゼロ パー ユニットの略)の電力を出力する
ことができない。
【0027】以上述べた第1の実施形態によれば、最小
ON時間等の制限なしに0PU付近の小電力領域を出力
できる自励式電流形電力変換装置の制御装置が得られ
る。 <第2の実施形態> 図4は、第2の実施形態を説明するためのブロック図で
あり、従来の自励式電流形電力変換装置の制御装置に、
定数器12、比較器13、減算器16、加算器15、比
例積分器14を新たに追加し、次のように構成したもの
である。
【0028】すなわち、複数の自己消弧形スイッチング
素子をブリッジ接続してなり交流電力を直流電力に、ま
たは直流電力を交流電力に変換するn個(n=2の倍数
でここでは4個の場合)の電流形電力変換器例えばコン
バータ1〜4を備え、該コンバータ1〜4をA群とB群
の2群に分け、図示しない電流検出器により各コンバー
タ1〜4の全直流電流値を検出し、定数器12により該
全直流電流値の2分の1の値を直流電流指令値とし、2
群に分けたコンバータ1〜4のうちのA群のコンバータ
1,2の群直流電流値を検出し、前記直流電流指令値と
前記群直流電流値とを比較器13により比較し、この電
流偏差を比例積分器14により比例積分して補正値を演
算し、減算器16により該補正値を全有効電力指令値
(コンバータ1〜4の全体の有効電力指令値)Id*
ら減算し、また加算器15により該補正値を前記有効電
力指令値Id* に加算し、該減算値および該加算値を、
それぞれB群PWM18およびA群PWM17に入力
し、B群PWM18においてB群コンバータ群の電流指
令値IdB* 及びIqB* に基づきB群コンバータ群の
ゲート信号を生成し、またA群PWM17においてA群
コンバータ群の電流指令値IdA* 及びIqA* に基づ
きA群コンバータ群のゲート信号を生成するようにした
ものである。
【0029】以上述べた第2の実施形態によれば、次の
ような作用効果が得られる。すなわち、全直流電流を検
出して0.5倍して群の直流電流指令とし、A群直流電
流を検出し、該直流電流指令と該A群直流電流の差を比
例積分して補正値を求め、補正値を全体の有効電力指令
値Id* に加え、また該補正値を全体の有効電力指令値
Id* から減ずることで、A,B群間の出力電流である
直流電流の平衡化を図ることができる。
【0030】<第3の実施形態> 図5は、第3の実施形態を説明するためのブロック図で
あり、後述する多重空間ベクトル制御および小電力領域
制御[複数の電力変換器群を2群に分けて正と負の任意
の無効電力シフト量(+Q,−Q)で打ち消すようにし
た制御方式]を組み合わせた従来の自励式電流形電力変
換装置の制御装置において、群間に生ずる直流電流がア
ンバランスになるのを防止するために、以下のような構
成としたものである。
【0031】すなわち、各電力変換器例えばコンバータ
1〜4の全直流電流値を、図示しない電流検出器により
検出し、該全直流電流値を定数器20により2分の1と
した直流電流指令値とし、A群とB群の2群に分けた電
力変換器例えばコンバータ1,2、3,4のうちの例え
ばA群のコンバータ群1,2の正側直流電流(A群P側
電流)および負側直流電流値(A群N側電流)をそれぞ
れ図示しない電流検出器により検出し、前記直流電流指
令値と正側直流電流値を比較器21により比較し、また
前記直流電流指令値と負側直流電流値と比較器28によ
り比較し、該各偏差をそれぞれ比例積分器22,29に
より比例積分して正側および負側電流補正値を演算す
る。
【0032】比例積分器22により演算された正側電流
補正値は加算器24および減算器23の一方の入力端子
にそれぞれ入力し、加算器24および減算器23の他方
の入力端子にそれぞれ有効電力指令値Id* を入力し、
加算器24および減算器23にそれぞれ加算された加算
値および減算された減算値は、切換スイッチ26,31
の常閉端子にそれぞれ入力されるようになっている。
【0033】比例積分器29により演算された正側電流
補正値は加算器25および減算器30の一方の入力端子
にそれぞれ入力し、加算器25および減算器30の他方
の入力端子にそれぞれ前記有効電力指令値Id* を入力
し、加算器25および減算器30にそれぞれ加算された
加算値および減算された減算値は、切換スイッチ26,
31の常開端子にそれぞれ入力されるようになってい
る。
【0034】そして、切換スイッチ26の共通端子は、
後述するA群多重空間ベクトル制御回路27の一方の入
力端子と接続され、A群多重空間ベクトル制御回路27
の他方の入力端子には指令IqA* が入力され、A群多
重空間ベクトル制御回路27の出力がA群コンバータ
1,2に与えられるようになっている。
【0035】切換スイッチ31の共通端子は、後述する
B群多重空間ベクトル制御回路32の一方の入力端子と
接続され、B群多重空間ベクトル制御回路32の他方の
入力端子には指令IqB* が入力され、B群多重空間ベ
クトル制御回路32の出力がB群コンバータ3,4に与
えられるようになっている。
【0036】ここで、A群多重空間ベクトル制御回路2
7とB群多重空間ベクトル制御回路32について説明す
るが、両者は同一構成で同一の作用を行うので、A群多
重空間ベクトル制御回路27のみを説明し、B群多重空
間ベクトル制御回路32についてはその説明を省略す
る。
【0037】図6は、前述した図15に示す4多重の変
換器105〜108が交流側に発生できる電流ベクトル
と、その作用を説明するための図である。座標軸はU,
V,Wで示している。
【0038】例えば、変換器105のGTO109とG
TO112が通電して電流がU相からX相に流れている
とき出力電流は零でこれをI0とする。GTO109と
GTO114が通電して電流がU相からZ相に流れてい
るときの電流ベクトルをI1とする。GTO110とG
TO114が通電して電流がV相からZ相に流れている
ときの電流ベクトルをI2とする。GTO110とGT
O1l2が通電して電流がV相からX相に流れていると
きの電流ベクトルをI3とする。GTO111とGTO
112が通電して電流がW相からX相に流れているとき
の電流ベクトルをI4とする。GTO111とGTO1
13が通電して電流がW相からY相に流れているときの
電流ベクトルをI5とする。GTO109とGTO11
3が通電して電流がU相からY相に流れているときの電
流ベクトルをI6とする。以上のように1台の変換器は
0,1,2,3,4,5,6の7通りの電流ベクトルを
発生できる。
【0039】図6は、図15に示す4多重の変換器の電
力変換装置が発生できる全ての電流ベクトルを示したも
ので、4台の単位変換器の電流ベクトルの組み合わせに
より61通りの電流ベクトルを発生できる。例えば、べ
クトルI111は3台の変換器が1の電流ベクトルを、
1台の変換器が0の電流ベクトルを発生している状態で
ある。ベクトルI1112は3台の変換器が1の電流ベ
クトルを、1台の変換器が2の電流ベクトルを発生して
いる状態である。ベクトルI6611は2台の変換器が
6の電流ベクトルを、2台の変換器が1の電流ベクトル
を発生している状態である。以下同様である。
【0040】このような電力変換装置の交流出力電流の
指令値ベクトルが与えられたとき、指令値ベクトルに最
も近い電流ベクトルを変換装置が発生するように、GT
Oの通電状態を制御することを趣旨としている。したが
って、変換装置が発生できる全ての電流ベクトルに対し
て、それぞれのべクトルに最も近い領域を検出する必要
がある。
【0041】例えば、ベクトルI1611と、これを囲
む6個のベクトルI61,I661,I6611,I6
111,I111,I11について考えると、I611
とI61に距離が等しい点の軌跡と、I611とI66
1に距離が等しい点の軌跡と、I611とI6611に
距離が等しい点の軌跡と、I611とI6111に距離
が等しい点の軌跡と、I611とI111に距離が等し
い点の軌跡と、I611とI11に距離が等しい点の軌
跡で形成される正6角形の内側がべクトルI611に最
も近い領域である。
【0042】次に、座標軸U,V,Wに対して30゜進
んだ座標軸UX,VX,WXをとるとき、ベクトルI6
11に最も近い領域は、UX座標がU1とU2の範囲内
にあり、且つVX座標がV1とV2の範囲内にあり、且
つWX座標がW1とW2の範囲内にあることが分かる。
従って、電力変換装置の交流出力電流の指令値ベクトル
をUX,VX,WX座標上のベクトルに変換したとき、
指定値ベクトルのUX成分がU1とU2の範囲内にあ
り、且つVX成分がV1とV2の範囲内にあり、且つW
X成分がW1とW2の範囲内にあるとき、指令値ベクト
ルに最も近い変換器電流ベクトルはI611である。
【0043】このようにして、指令値ベクトルのUX,
VX,WX成分によリ、指令値ベクトルに最も近い変換
器電流ベクトルを選択することができる。図7は、上記
の原理に基づいて変換器の電流ベクトルを制御する、制
御回路の一例を示す構成図である。
【0044】図7において、145は交流電流指令値発
生回路で、変換器の出力電流指令値ベクトルを、U,
V,W座標上の成分RIU1,RIV1,RIW1とし
て与える。146は加算器と掛算器で構成される三相→
二相変換器で、 RIA1=RIU1−(RIV1+RIW1)/2 RIB1=(RIV1−RIW1)*1.732/2 の演算により、U,V,W座標上の成分RIU1,RI
V1,RIW1を、A,B座標上の成分RIA1,RI
B1に変換する。但し、A軸はU軸と平行な軸、B軸は
A軸に対して90゜進んだ軸とする。
【0045】147は正弦関数により構成される位相検
出回路で、ATAN(RIB1/RIA1)の演算によ
り指令値ベクトルの位相角を検出し、指令値ベクトルが
図6の U軸と−W軸の範囲にあるときTH6=0゜ −W軸とV軸の範囲にあるときTH6=60゜ V軸と−U軸の範囲にあるときTH6=120゜ −U軸とW軸の範囲にあるときTH6=180゜ W軸と−V軸の範囲にあるときTH6=240゜ −V軸とU軸の範囲にあるときTH6=300゜ の信号を発生するものとする。148は正弦関数により
構成される座標変換器で、 RIA2=RIA1*COS(−30゜)−RIB1*
SIN(−30゜) RIB2=RIB1*COS(−30゜)+RIA1*
SIN(−30゜) の演算により、A,B座標上の成分RIA1,RIB1
を、30゜進んだAX,BX座標上の成分RIA2,R
IB2に変換する。
【0046】149は正弦関数により構成される座標変
換器で、 RIA3=RIA2*COS(−TH6)−RIB2*
SIN(−TH6) RIB3=RIB2*COS(−TH6)+RIA2*
SIN(−TH6) の演算により、AX,BX座標上の成分RIA2,RI
B2を位相検出回路47の出力信号TH6で座標変換し
てAX,BX座標を基準にして60゜づつステップ的に
回転する座標上の成分RIA3,RIB3に変換する。
150は加算器と掛算器で構成される二相→三相変換器
で RIU3=RIA3/1.5 RIV3=(−0.5*RIA3+0.866*RIB
3)/l.5 RIW3=(−0.5*RIA3−0.866*RIB
3)/l.5 の演算により、AX,BX座標を基準にして60゜づつ
ステップ的に回転する座標上の成分RIA3,RIB3
を、UX,VX,WX座標を基準にして60゜づつステ
ップ的に回転する座標上の成分RIU3,RIV3,R
IW3に変換する。
【0047】151は変換器電流ベクトルInのUX,
VX,WX座標上のデータを含む比較回路である。In
のデータは一例として、I0,I1,I61,I11,
I12,I611,I111,I112,I6611,
I6111,I1111,I1112,I1122の1
3個のデータで構成する。比較回路151には、二相→
三相変換器150から変換器電流ベクトルの指令値RI
U3,RIV3,RIW3が与えられる。例えば、RI
U3が図6のUlとU2の範囲内にあり、且つRIV3
がV1とV2の範囲内にあり、且つRIW3がWlとW
2の範囲内にあるとき、指令値ベクトルに最も近い変換
器電流ベクトルとしてI611を選択する。
【0048】このようにして、指令値ベクトルに最も近
い変換器電流ベクトルとしてInを選択する。指令値ベ
クトルが回転して図6の−W軸とV軸の範囲に入ると、
位相検出回路147の信号TH6は0゜から60゜に変
化する。従って、座標変換器149により変換器電流の
指令値ベクトルは−60゜回転するから、引き続きI
0,I1,I61,I11,I12,I611,I11
1,I112,I6611,I6111,I1111,
I1112,I1122の13個のデータによリInを
検出することができる。以下同様にして、360゜の全
範囲にわたって上記のl3個のデータによりInを検出
できる。
【0049】152はInに対応したGTOのスイッチ
ングパターンを発生する関数発生器である。一例とし
て、InとしてI611が与えられたとき、図20の変
換器105はU相とY相、変換器106はU相とZ相、
変換器107はU相とZ相、変換器108はU相とX相
のGTOをオンするものとすれば、変換器105は6の
電流ベクトルを、変換器106は1の電流ベクトルを、
変換器107はlの電流ベクトルを、変換器108は0
の電流ベクトルを発生するから、これを加算した変換器
の電流ベクトルはI611となる。
【0050】153は座標変換器である。位相検出回路
147の信号TH6により、GTOのオン状態のベクト
ルを60゜ステップで正方向に回転することにより、座
標変換器149により電流指令値ベクトルを60゜ステ
ップで負方向に回転したのをもとの座標に戻す。
【0051】154はゲー卜信号発生回路で、図15
変換器105〜108で構成される多重変換器155の
GTOの点弧バルスを発生する。図8は、以上図6およ
び図7で述べた通りに電力変換装置を運転したときの、
作用を表す波形図である。図8において、(1)は図
の変換器105のU相GTO109に流れる電流、
(2)は変換器105のX相GTO112に流れる電
流、(3)は変換器106のU相GTO115に流れる
電流、(4)は変換器6のX相GTO118に流れる電
流、(5)は変換器107のU相GTO121に流れる
電流、(6)は変換器107のX相GTO124に流れ
る電流、(7)は変換器108のU相GTO127に流
れる電流、(8)は変換器108のX相GTO130に
流れる電流である。(10)は、以上の(1)〜(8)
を加算したU相電流である。指令値(9)に良く追従し
た正弦波状の波形が得られることがわかる。
【0052】以上述べたA群用多重空間ベクトル制御回
路の構成およびその作用は、B群用多重空間ベクトル制
御回路の構成およびその作用も同一である。次に、図5
の作用効果について説明する。多重空間ベクトル制御回
路27,32は、60度毎に26の切換え、31の切換
えを行っているので、26,31の上側に切換え時には
P側直流電流をバランスさせるように指令値を補正し、
26,31の下側に切換え時には、N側直流電流をバラ
ンスさせるように指令値を補正することで、P,Nそれ
ぞれ直流電圧をバランスさせることができる。
【0053】すなわち、全直流電流を1/2倍した値
と、P側直流電流、N側直流電流の差を比例積分し、多
重空間ベクトル制御時での26,31の上側に切換え時
には、P側電流の補正値を、また26,31の下側に切
換え時にはN側電流の補正値を入力することにより、群
間の直流電流(P側、N側共に)がバランスする。
【0054】この結果、第3の実施形態によれば、多重
空間ベクトル制御回路27,32を適用しても小電力領
域の制御が可能になる。この点従来の多重空間ベクトル
制御回路と小電力領域制御回路を組み合わせただけで
は、群間直流電流がP,N間でバランスしない。これ
は、各群でPから出た電流がNに帰らないからであり、
このことを横流と呼ぶ。
【0055】<第4の実施形態>図9は第4の実施形態
を説明するためのブロック図であり、従来の電力変換装
置の制御装置に、新たに直流電流補正回路50を追加し
たものである。すなわち、複数の自己消弧形スイッチン
グ素子をブリッジ接続してなり交流電力を直流電力に変
換するコンバータ41と、直流電力を交流電力に変換す
るインバータ43を備え、該コンバータ41の直流側と
該インバータ43の直流側を接続し、前記コンバータ4
1は電流制御回路42により一定直流電流制御を行い、
前記インバータ43は電力制御回路44により電力制御
を行うようにした自励式電流形電力変換装置の制御装置
である。
【0056】電力制御回路44の入力には、減算器48
が設けられ、減算器48の一方の入力端子にインバータ
43の出力側の有効電力および無効電力を検出回路47
に検出された電力検出値が入力され、減算器48の他方
の入力端子に電力指令が入力され、両者の偏差が電力制
御回路44に入力されている。
【0057】減算器48の他方の入力端子に入力されて
いる電力指令は、直流電流補正回路50に入力され、所
定のゲインをかけた補正指令を加算器49の一方の入力
端子に与えられ、加算器49の他方の入力端子に直流電
流指令が与えられる。加算器49の出力である直流電流
補正回路50の出力と直流電流指令の加算値が減算器4
6の一方の入力端子に入力され、減算器46の他方の入
力端子にコンバータ41の出力直流電流を検出する直流
電流検出器45の電流検出値が入力され、両者の減算し
た値が電流制御回路42に入力されるようになってい
る。なお、51,52はいずれも変圧器を示している。
【0058】このように構成された第4の実施形態によ
れば、直流電流補正回路50が設けてあるので、インバ
ータ43の出力である交流電力の大小に応じて、コンバ
ータ41の出力である直流電流が大小に補正される。具
体的には、インバータ43の出力である交流電力が小さ
いときは、直流電流が小さく、またインバータ43の出
力である交流電力が大きいときは、直流電流が大きくな
り、常にコンバータ41及びインバータ43は高調波の
少ない運転条件で運転できる。
【0059】図10はこれを説明するための図で、図1
0(a)は図9の直流電流補正回路50から出力信号が
生じないときのインバータ43の出力電流を示すもの
で、この場合には直流電流が大きいままである。図10
(b)は図9の直流電流補正回路50から出力信号が生
じたときのインバータ43の出力電流を示すもので、こ
の場合には直流電流が小さくなる。
【0060】この結果、インバータ43の出力が小さい
ときでも高調波の少ない電流を出力できる。この点従来
のこの種の電力変換装置の制御装置にあっては、次のよ
うな問題点がある。図11は、図9の直流電流補正回路
50が設けてない従来の例であり、図12はインバータ
43の出力電流波形を示す図である。図11の例では、
コンバータ41では電流制御回路42により一定直流電
流制御を行い、インバータ側では電力制御回路44によ
り電力制御が行われる。図12(a)は、大電力出力時
のインバータ43の出力電流を示しており、この場合波
形は多重段数分の階段状となる。この一段分の電流は、
直流電流を変換器の多重数で割った値となる。
【0061】図12(b)は、小電力出力時のインバー
タ43の出力電流を示しており、この場合には高調波が
増大している。このように、従来の電力変換装置の制御
装置では、インバータ43側での電力を0PU付近まで
絞こむと、出力する電流の高調波が増大するという問題
点がある。
【0062】<変形例>図13は、図9の第4の実施形
態の変形例を示す図であり、(a)はその概略構成を示
すブロック図で、(b)は(a)の作用効果を説明する
ための波形図である。
【0063】インバータ43の出力側に設けられている
変圧器52の二次側の有効電力および無効電力を検出す
る検出回路47により、検出された電力検出値が減算器
54のマイナス入力端子に入力され、減算器54のプラ
ス入力端子に電力指令が入力され、両者の偏差が比例積
分要素14Iを介してパルス幅変調回路17Iに入力さ
れ、パルス幅変調回路17Iにより得られるパルス信号
がインバータ43を構成しているスイッチング素子のゲ
ート端子に入力されるようになっている。
【0064】コンバータ41の出力側の直流電流が直流
電流検出器45により検出され、この検出電流が減算器
53のマイナス端子に入力され、減算器53のプラス端
子に直流電流指令が入力され、両者の偏差が比例積分要
素14Cを介して加算器55の一方の入力端子に入力さ
れ、加算器55の他方の入力端子に、直流電流補正回路
50の出力が与えられる。直流電流補正回路50は、前
記電力指令を入力し、この電力指令値を相殺するように
電力指令値に対してマイナスのゲインを掛け算した直流
電流補正信号を出力する。加算器55の出力は、パルス
幅変調回路17Cを介してコンバータ41を構成してい
るスイッチング素子のゲート端子に入力されるようにな
っている。
【0065】このように構成された第4の実施形態の変
形例によれば、図13()に示す波形の電力指令が直
流電流補正回路50に入力される。この場合、電力指令
が図13(b)のように高速に下降すると、直流電流補
正回路50において該下降した値にマイナスのゲインが
掛け算され、該掛け算された値が加算器55の一方の入
力端子に入力される。コンバータ41の出力である直流
検出電流の偏差が比例積分要素14Cにより比例積分さ
れ、この比例積分された値が該加算器55の他方の入力
端子に入力される。このように、比例積分要素14Cの
出力と直流電流補正回路50の出力が加算されるので、
図13(a)のX点の信号は、図13(b)のように電
力指令と逆で上昇する方向でおよそ該電力指令に近い波
形となる。このX点の信号が、パルス幅変調回路17C
に入力され、ここで直流電流を上げる方向に、コンバー
タ41を構成するスイッチング素子のゲートに対して与
えられる。この結果、図13(b)のようにコンバータ
41の出力側の直流電流がほとんど下降されなく、ほぼ
一定となる。その後は、コンバータ41の直流電流は比
例積分要素14Cにより、直流電流指令と同じになるよ
うに微調整される。
【0066】図14は図13(a)の従来例の問題点を
説明するための図であり、図14(a)はその概略構成
を示すブロック図であり、図14(b)はその問題点を
説明するための波形図である。図14(a)は図13
(a)の直流電流補正回路50と加算器55が設けられ
ていない構成であり、この構成では次のような問題点が
ある。図14(a)の構成において、通常はコンバータ
41側で、直流電流検出器45により検出された直流電
流と直流電流指令の偏差が比例積分要素14Cを介して
パルス幅変調回路17Cに与えられ、これにより直流電
流が一定になるよう制御される。
【0067】ところが、図14(b)のようにインバー
タ43側の電力指令が高速に変化例えば下降すると、コ
ンバータ41側から見ると、負荷が高速に変化すること
と同等になる。このため、コンバータ41の直流電流が
図14(b)のように交流波形のように変化する。その
後、直流電流は比例積分要素14Cにより直流電流指令
(値)に戻される。この直流電流の振れ幅が定格電流よ
りも大きくなれば、電力変換装置の容量を大きくしなけ
ればならず、また逆に直流電流の振れ幅が定格電流より
小さければ、負荷に目的の電力を供給できない。
【0068】このようなことから、従来コンバータの直
流電流の振れ幅ができるだけ小さくなるような自励式電
流形電力変換装置の制御装置の開発が望まれており、図
13(a)は前述の通り、該要望を満足することができ
る。
【0069】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、小電力出力
時でも出力電流の高調波が増加せず、0PU付近の小電
力領域を出力できる自励式電流形電力変換装置の制御装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自励式電流形電力変換装置の制御装置
の第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】図1の実施形態の作用効果を説明するための
図。
【図3】図1の実施形態に類似した従来の自励式電流形
電力変換装置の制御装置の問題点を説明するための図。
【図4】本発明の自励式電流形電力変換装置の制御装置
の第2の実施形態を示すブロック図。
【図5】本発明の自励式電流形電力変換装置の制御装置
の第3の実施形態を示すブロック図。
【図6】図5の多重空間ベクトル制御回路を説明するた
めのベクトル図。
【図7】図5の多重空間ベクトル制御回路を説明するた
めのブロック図。
【図8】図5の多重空間ベクトル制御回路の作用効果を
説明するための波形図。
【図9】本発明の自励式電流形電力変換装置の制御装置
の第4の実施形態を示すブロック図。
【図10】図9の実施形態の作用効果を説明するための
電流波形図。
【図11】図9の自励式電流形電力変換装置の制御装置
と類似する従来の装置を示すブロック図。
【図12】図11の従来の装置の問題点を説明するため
の図。
【図13】図9の実施形態の変形例を説明するための
図。
【図14】図13の作用効果を説明するための従来の
図。
【図15】従来の自励式電流形電力変換装置の一例を示
す主回路図。
【図16】図15の従来の電力変換装置の制御装置を示
すブロック図。
【図17】従来の自励式電流形電力変換装置の制御装置
の作用を説明するための波形図。
【符号の説明】
1,2,3,4…電力変換器 5…A群電力制御回路 6…B群電力制御回路 7,8…減算器 9…直流負荷 10…変圧器 11…コンデンサ 12…定数器 13…減算器 14…比例積分器 15…加算器 16…減算器 17…A群PWM 18…B群PWM 20…定数器 21…減算器 22…比例積分器 23…減算器 24…加算器 25…加算器 26,31…切換えスイッチ 30…減算器 27…A群多重空間ベクトル制御回路 32…B群多重空間ベクトル制御回路 41…コンバータ 42…電流制御回路 43…インバータ 44…電力制御回路 45…直流電流検出器 46…減算器 47…有効電力、無効電力検出器 48…減算器 49…加算器 50…直流電流補正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 7/155

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の自己消弧形スイッチング素子をブ
    リッジ接続してなり交流電力を直流電力に、または直流
    電力を交流電力に変換するn個(n=2の倍数)の電流
    形電力変換器を備え、該電力変換器を2群に分け、各群
    毎に各電力変換器の交流電力を制御する電力制御回路を
    設け、該各電力制御回路の入力側には有効電力指令値お
    よび前記電力変換器全体の無効電力指令値をそれぞれ入
    力すると共に、前記無効電力指令値のうちの一方に正の
    任意の無効電力シフト値(+Q)を加え、前記無効電力
    指令値のうちの他方に負の任意の無効電力シフト値(−
    Q)を出力させ、該両方の無効電力シフト値が打ち消し
    合うように構成したことを特徴とする自励式電流形電力
    変換装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の自己消弧形スイッチング素子をブ
    リッジ接続してなり交流電力を直流電力に、または直流
    電力を交流電力に変換するn個(n=2の倍数)の電流
    形電力変換器を備え、該電力変換器を2群に分け、前記
    各電力変換器の全直流電流値を検出し、該全直流電流値
    の2分の1の値を直流電流指令値とし、前記2群に分け
    た電力変換器のうちの1群の電力変換器の群直流電流値
    を検出し、前記直流電流指令値と前記群直流電流値とを
    比較し、この偏差を比例積分して補正値を演算し、該補
    正値を有効電力指令値から減算し、また該補正値を前記
    有効電力指令値に加算し、該減算値および該加算値に基
    づいてパルス幅制御を行うことにより各電力変換器群の
    ゲート信号を得るようにしたことを特徴とする自励式電
    流形電力変換装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 複数の自己消弧形スイッチング素子をブ
    リッジ接続してなり交流電力を直流電力に、または直流
    電力を交流電力に変換するn個(n=2の倍数)の電流
    形電力変換器を備え、該電力変換器を2群に分け、各電
    力変換器群毎に正側スイッチング素子と負側スイッチン
    グ素子を所定角度毎に交互に多重空間ベクトル制御を行
    う自励式電流形電力変換装置の制御装置において、 前記各電力変換器の全直流電流値を検出し、該全直流電
    流値の2分の1の値を直流電流指令値とし、前記2群に
    分けた電力変換器のうちの1群の電力変換器の正側およ
    び負側の群直流電流値をそれぞれ検出し、前記直流電流
    指令値と前記正側の群直流電流値とを比較し、また前記
    直流電流指令値と前記負側の群直流電流値とを比較し、
    該各偏差をそれぞれ比例積分して正側および負側電流補
    正値を演算し、前記正側スイッチング素子が動作時に前
    記正側電流補正値を前記多重空間ベクトル制御を行う回
    路に入力し、また前記負側スイッチング素子が動作時に
    前記負側電流補正値を前記多重空間ベクトル制御を行う
    回路に入力するように構成したことを特徴とする自励式
    電流形電力変換装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 複数の自己消弧形スイッチング素子をブ
    リッジ接続してなり交流電力を直流電力に変換するコン
    バータと、直流電力を交流電力に変換するn個(n=2
    の倍数)のインバータ群を備え、該コンバータの直流側
    と該インバータの直流側を接続し、前記コンバータは
    電流制御回路により一定直流電流制御を行い、前記イン
    バータは電力制御回路により電力制御を行うようにし
    た自励式電流形電力変換装置の制御装置において、 前記インバータの出力である交流電力の大小に応じ
    て、前記コンバータの出力である直流電流を大小に補正
    する直流電力補正回路を設けたことを特徴とする自励式
    電流形電力変換装置の制御装置。
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