JPH11164567A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH11164567A
JPH11164567A JP9326366A JP32636697A JPH11164567A JP H11164567 A JPH11164567 A JP H11164567A JP 9326366 A JP9326366 A JP 9326366A JP 32636697 A JP32636697 A JP 32636697A JP H11164567 A JPH11164567 A JP H11164567A
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    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/483Converters with outputs that each can have more than two voltages levels
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力変換装置本体の自己消弧素子のスイッチン
グ動作回数を抑えながら、出力波形を正弦波に近づけ
て、出力波形の線形性を確保すること。 【解決手段】4レベル以上の電圧を出力することが可能
な多レベル出力電力変換装置において、電力変換装置本
体の出力電流に基づいて、当該電力変換装置本体が出力
すべき電圧に対応する電圧指令値ベクトルを算出する手
段20と、電力変換装置本体が出力可能な電圧の電圧実際
値ベクトルを与える手段30と、算出された電圧指令値ベ
クトルに最も近い電圧実際値ベクトルを選択する手段30
と、選択された電圧実際値ベクトルに応じて、電力変換
装置本体の主回路を構成する自己消弧素子のオンオフ指
令を演算する手段40とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4レベル以上の電
圧を出力することが可能な多レベル出力電力変換装置に
係り、特に出力電圧を正弦波状に制御するようなスイッ
チング制御を行なう手段を備えた電力変換装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、本発明の適用対象となる多レ
ベル出力電力変換装置の主回路構成の一例を示す回路図
である。
【0003】なお、ここでは、+2E,+E,0,−
E,−2Eの電圧を出力することが可能な5レベル出力
3相電力変換装置の場合について示している。
【0004】図16において、UはU相、VはV相、W
はW相の各単相電力変換装置を示している。
【0005】また、Su1〜Su8、Sv1〜Sv8、
Sw1〜Sw8は自己消弧素子、Du1〜Du8、Dv
1〜Dv8、Dw1〜Dw8は、自己消弧素子Su1〜
Su8、Sv1〜Sv8、Sw1〜Sw8に逆並列に接
続されるダイオード、Dcu1〜Dcu6、Dcv1〜
Dcv6、Dcw1〜Dcw6はクランプ用ダイオー
ド、E1は直流電圧源Eの第1の端子と第2の端子との
間の分割電圧源、E2は直流電圧源Eの第2の端子と第
3の端子との間の分割電圧源、E3は直流電圧源Eの第
3の端子と第4の端子との間の分割電圧源、E4は直流
電圧源Eの第4の端子と第5の端子との間の分割電圧源
である。
【0006】以上のように構成された5レベル出力3相
電力変換装置においては、例えばUのU相電力変換装置
の自己消弧素子Su4とSu5との間から、自己消弧素
子Su1〜Su4がオンの時に+E1+E2の電圧(E
1=E2=E3=E4=Eとすれば+2Eの電圧レベ
ル)が、自己消弧素子Su2〜Su5がオンの時に+E
2(同様にEの電圧レベル)の電圧が、自己消弧素子S
u3〜Su6がオンの時に0の電圧が、自己消弧素子S
u4〜Su7がオンの時に−E3(−Eの電圧レベル)
の電圧が、自己消弧素子Su5〜Su8がオンの時に−
E3−E4(−2Eの電圧レベル)の電圧がそれぞれ出
力され、+2E,+E,0,−E,−2Eの5レベルの
電圧を出力することができる。
【0007】5レベル出力インバータでは、例えば自己
消弧素子Su1〜Su5が同時にオンしたとすると、直
流電圧E1を自己消弧素子Su1〜Su5−クランプダ
イオードDcu1で短絡してしまうため、過大な短絡電
流が自己消弧素子に流れて、自己消弧素子を破壊する。
【0008】そこで、これを防止するために、自己消弧
素子Su1とSu5、Su2とSu6、Su3とSu
7、Su4とSu8は、それぞれ逆動作するように制御
される。
【0009】なお、これは、VおよびWのV相電力変換
装置およびW相電力変換装置においても同様の動作とな
る。
【0010】図17は、図16に示す5レベル出力3相
電力変換装置を制御する従来の制御装置の構成例を示す
ブロック図である。
【0011】図17において、11〜13は3相の各出
力電流を検出する電流検出器、14はモータ等の3相負
荷、15は電流制御回路であり、電流指令と電流検出器
11〜13で検出された出力電流とから各相電力変換装
置U〜Wの電圧指令を演算する。
【0012】また、16は三角波発生回路、17は比較
回路であり、三角波発生回路16の出力と電流制御回路
15の出力である電圧指令とを比較して、各相電力変換
装置U〜Wの主回路を構成する自己消弧素子をオンオフ
させる指令信号を出力する。
【0013】さらに、18はゲートパルス発生回路であ
り、比較回路17からの指令信号を用いて、各相電力変
換装置U〜Wの主回路の自己消弧素子をオンオフさせる
ゲートパルス信号を生成する。
【0014】図18は、図17に示す制御装置によって
5レベル出力3相電力変換装置を制御した場合の波形図
である。
【0015】なお、以下では、従来の三角波比較PWM
方式で5レベル出力3相電力変換装置を制御する場合に
ついて説明していく。
【0016】図17の3相負荷14に対するトルク電流
指令をq軸電流指令Iq* とする。また、電流検出器1
1〜13で検出されたU,V,W相の出力電流Iu,I
v,Iwに対して3相−2相変換を行なうことで、最終
的にq軸電流Iq、およびd軸電流Idを演算する。そ
して、このq軸電流Iq、d軸電流Idを、指令値に対
して追従するように電流制御をかける。
【0017】これにより、q軸電圧指令Vq* 、および
d軸電圧指令Vd* が演算されるので、2相−3相変換
を行なうことで、3相電圧指令Vu* ,Vv* ,Vw*
を演算する。そして、この3相電圧指令Vu* ,V
* ,Vw* と三角波発生回路16による三角波キャリ
ア信号CAR1〜CAR4とを比較することで、ゲート
信号を得る。
【0018】すなわち、U相電圧指令Vu* では、Vu
* >CAR1の時、自己消弧素子Su1,Su2,Su
3,Su4をon、自己消弧素子Su5,Su6,Su
7,Su8をoffとするゲート信号を出力する。
【0019】CAR1>Vu* >CAR2の時、自己消
弧素子Su2,Su3,Su4,Su5をon、自己消
弧素子Su1,Su6,Su7,Su8をoffとする
ゲート信号を出力する。
【0020】CAR2>Vu* >CAR3の時、自己消
弧素子Su3,Su4,Su5,Su6をon、自己消
弧素子Su1,Su2,Su7,Su8をoffとする
ゲート信号を出力する。
【0021】CAR3>Vu* >CAR4の時、自己消
弧素子Su4,Su5,Su6,Su7をon、自己消
弧素子Su1,Su2,Su3,Su8をoffとする
ゲート信号を出力する。
【0022】CAR4>Vu* の時、自己消弧素子Su
5,Su6,Su7,Su8をon、自己消弧素子Su
1,Su2,Su3,Su4をoffとするゲート信号
を出力する。
【0023】なお、V相、W相についても、上記U相の
場合と同様のスイッチング制御を行なう。
【0024】上述のようなスイッチング制御を行なうこ
とで、+2E,+E,0,−E,−2Eの5レベルの3
相出力電圧Vu,Vv,Vwを得ることができる。
【0025】図19は、本発明の適用対象となる多レベ
ル出力3相電力変換装置の主回路構成の他の例を示す回
路図である。
【0026】なお、ここでは、単位セルインバータを組
み合わせた7レベル出力3相電力変換装置の場合につい
て示している。
【0027】図19に示す構成の7レベル出力3相電力
変換装置の動作は、P.W.Hammond「A Ne
w Approach to Enhance Pow
erQuality for Midium Volt
age AC Drive」,IEEE trans.
on.I.A.,1997に記載されている。
【0028】図19において、201は3相交流電源、
202は交流電源201を入切するためのコンダクタや
遮断器等の電源スイッチ、203は9組の二次巻線を有
するトランス、204は3相多重電力変換装置であり、
それぞれ3つの単位セルインバータを直流接続した単相
多重変換装置4U,4V,4WをY結線して構成され
る。
【0029】また、205は3相多重電力変換装置20
4から電力供給される負荷としての交流電動機である。
【0030】さらに、4U1,4U2,4U3,4V
1,4V2,4V3,4W1,4W2,4W3は、3相
多重電力変換装置204の基本構成要素である単位セル
インバータである。
【0031】図20は、図19に示す単位セルインバー
タの詳細な構成例を示す回路図である。
【0032】図20において、301R,301S,3
01Tは3相電源の交流入力端子、302は6個のダイ
オードD1〜D6で構成される周知のダイオードコンバ
ータ、303は直流電力を平滑化するためのフィルタコ
ンデンサ、304は4個のon/offが可能なトラン
ジスタS1〜S4で構成される単相インバータ、305
P,305Nはインバータ304の交流出力端子であ
る。
【0033】すなわち、交流入力端子301R,301
S,301Tに入力された3相交流を、ダイオードコン
バータ302で直流に変換し、フィルタコンデンサ30
3で平滑化することによって、ほぼ一定の直流電圧Eが
得られる。そして、出力電圧は、前述した5レベル出力
インバータで3相電圧指令Vu* ,Vv* ,Vw* を得
るのと同じ手段で電圧指令を得、三角波比較PWM制御
を行なうことで得られる。
【0034】図21は、図19に示す単位セルインバー
タのトランジスタのスイッチングと出力電圧の一例を示
すタイムチャート図である。
【0035】図21に示すように、単相インバータ30
4のトランジスタは、三角波比較PWM信号であるCA
R1と電圧指令V* とを比較することで、S1とS3の
オン信号を得、またCAR1と180度位相をずらした
CAR2と電圧指令V* とを比較することで、S2とS
4のオン信号を得る。
【0036】そして、オンするトランジスタの組み合わ
せによって、交流出力端子305P,305Nの間に
は、例えば次表に示すような電圧が得られる。
【0037】
【表1】
【0038】上述のようなスイッチング制御を行なうこ
とで、図20に示す単位セルインバータからは、+E,
0,−Eの3レベルの出力電圧を得ることができる。
【0039】図19では、トランス203の絶縁された
6組の二次巻線から、各単位セルインバータ4U1〜4
W3に3相交流電力を供給し、各相3つの単位セルイン
バータ4U1〜4W3の出力端子を直列接続した単相多
重電力変換装置4U,4V,4WをY結線した構成によ
り、3相多重電力変換装置204を実現するようにして
いる。
【0040】そして、単相多重電力変換装置4U,4
V,4Wの各相出力電圧は、U相ならば4U1〜4U3
の3つの単位セルインバータの出力電圧を加算した電圧
となり、+3E,+2E,+E,0,−E,−2E,−
3Eの7レベルの出力電圧を得ることができる。
【0041】なお、V,W相についても、上記U相の場
合と同様である。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
多レベル出力電力変換装置においては、三角波のキャリ
ア周波数によって自己消弧素子のスイッチング回数が決
定するため、スイッチングに伴なう損失が大きく、電力
変換装置の効率が低下する。
【0043】また、電力変換装置の出力電流に三角波の
キャリア周波数に固有な高調波が重畳される。
【0044】本発明の目的は、4レベル以上の電圧を出
力することが可能な多レベル出力電力変換装置におい
て、自己消弧素子のスイッチング回数を抑えながら、出
力波形を正弦波に近づけて、出力波形の線形性を確保す
ることが可能な電力変換装置を提供することにある。
【0045】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、4レベル以上の電圧を出力することが可能な多レ
ベル出力電力変換装置において、請求項1の発明では、
電力変換装置本体の出力電流に基づいて、当該電力変換
装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベクト
ルを算出する手段と、電力変換装置本体が出力可能な電
圧の電圧実際値ベクトルを与える手段と、算出された電
圧指令値ベクトルに最も近い電圧実際値ベクトルを選択
する手段と、選択された電圧実際値ベクトルに応じて、
電力変換装置本体の主回路を構成する自己消弧素子のオ
ンオフ指令を演算する手段とを備える。
【0046】従って、請求項1の発明の電力変換装置に
おいては、電力変換装置本体の出力電流から、電力変換
装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベクト
ルを算出し、電力変換装置本体が出力可能な電圧の電圧
実際値ベクトルを与えて、上記電圧指令値ベクトルに最
も近い電圧実際値ベクトルを選択し、この電圧実際値ベ
クトルに応じて自己消弧素子をオンオフすることによ
り、電力変換装置が電圧指令値ベクトルに最も近い電圧
ベクトルを発生するように制御することができる。
【0047】また、請求項2の発明では、電力変換装置
本体の出力電流に基づいて、当該電力変換装置本体が出
力すべき電圧に対応する電圧指令値ベクトルを算出する
手段と、電力変換装置本体が出力すべき電圧の電圧実際
値ベクトルの始点を原点にとり、電圧実際値ベクトルの
終点で各ベクトルを表現した平面を、電圧実際値ベクト
ルの終点を一つずつ含む領域に分割し、当該分割された
いずれかの領域に電圧指令値ベクトルの終点が含まれる
場合に、当該領域に含まれる終点で表わされる電圧実際
値ベクトルを、電力変換装置本体が実際に出力する電圧
の電圧実際値ベクトルとして選択する手段と、選択され
た電圧実際値ベクトルに応じて、電力変換装置本体の主
回路を構成する自己消弧素子のオンオフ指令を演算する
手段とを備える。
【0048】従って、請求項2の発明の電力変換装置に
おいては、電力変換装置本体の出力電流から、電力変換
装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベクト
ルを算出し、この電圧指定値ベクトルが、電力変換装置
本体の電圧実際値ベクトルの終点を一つずつ含む領域の
いずれかの領域に含まれるかを判別し、この領域の電圧
実際値ベクトルを電圧実際値ベクトルとして選択し、こ
の選択された電圧実際値ベクトルに応じて自己消弧素子
をオンオフすることにより、電力変換装置本体の出力電
圧を指令値に追従させることができ、また電圧指令値ベ
クトルが電圧実際値ベクトルを含む領域から別の電圧実
際値ベクトルを含む領域に移った時にのみしか電圧実際
値ベクトルは変化しないため、スイッチング素子のスイ
ッチング回数を低く抑えることを可能とし、電力変換装
置本体が電圧指令値ベクトルに最も近い電圧ベクトルを
発生するように制御することができる。
【0049】さらに、請求項3の発明では、電力変換装
置本体の出力電流に基づいて、当該電力変換装置本体が
出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベクトルを算出す
る手段と、電力変換装置本体が出力すべき電圧の電圧実
際値ベクトルの始点を原点にとり、電圧実際値ベクトル
の終点で各ベクトルを表現した平面を、電圧実際値ベク
トルの終点を一つずつ含む正六角形の領域に分割し、当
該分割されたいずれかの領域に電圧指令値ベクトルの終
点が含まれる場合に、当該領域に含まれる終点で表わさ
れる電圧実際値ベクトルを、電力変換装置本体が実際に
出力する電圧の電圧実際値ベクトルとして選択する手段
と、選択された電圧実際値ベクトルに応じて、電力変換
装置本体の主回路を構成する自己消弧素子のオンオフ指
令を演算する手段とを備える。
【0050】従って、請求項3の発明の電力変換装置に
おいては、電力変換装置本体の出力電流から、電力変換
装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベクト
ルを算出し、この電圧指定値ベクトルが、電力変換装置
本体の電圧実際値ベクトルの終点を一つずつ含む正六角
形の領域のいずれかの領域に含まれるかを判別し、この
領域の電圧実際値ベクトルを電圧実際値ベクトルとして
選択し、この選択された電圧実際値ベクトルに応じて自
己消弧素子をオンオフすることにより、電力変換装置本
体の出力電圧を指令値に追従させることができ、また電
圧指令値ベクトルが電圧実際値ベクトルを含む領域から
別の電圧実際値ベクトルを含む領域に移った時にのみし
か電圧実際値ベクトルは変化しないため、スイッチング
素子のスイッチング回数を低く抑えることを可能とし、
電力変換装置本体が電圧指令値ベクトルに最も近い電圧
ベクトルを発生するように制御することができる。
【0051】さらにまた、請求項4の発明では、電力変
換装置本体の出力電流に基づいて、当該電力変換装置本
体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベクトルを算
出する手段と、電力変換装置本体が出力すべき電圧の電
圧実際値ベクトルの始点を原点にとり、電圧実際値ベク
トルの終点で各ベクトルを表現した平面を、電力変換装
置本体が発生可能な6種類の電圧ベクトルの方向で6つ
の区間に分割し、分割された6つの区間を当該区間に隣
接した2種類の電圧ベクトルと平行な直線を用いて、電
圧実際値ベクトルの終点を一つずつ含むひし形の領域に
分割し、当該分割されたいずれかの領域に電圧指令値ベ
クトルの終点が含まれる場合に、当該領域に含まれる終
点で表わされる電圧実際値ベクトルを、電力変換装置本
体が実際に出力する電圧の電圧実際値ベクトルとして選
択する手段と、選択された電圧実際値ベクトルに応じ
て、電力変換装置本体の主回路を構成する自己消弧素子
のオンオフ指令を演算する手段とを備える。
【0052】従って、請求項4の発明の電力変換装置に
おいては、電力変換装置本体の出力電流から、電力変換
装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベクト
ルを算出し、この電圧指定値ベクトルが、電力変換装置
本体の電圧実際値ベクトルの終点を一つずつ含むひし形
の領域のいずれかの領域に含まれるかを判別し、この領
域の電圧実際値ベクトルを電圧実際値ベクトルとして選
択し、この選択された電圧実際値ベクトルに応じて自己
消弧素子をオンオフすることにより、電力変換装置本体
の出力電圧を指令値に追従させることができ、また電圧
指令値ベクトルが電圧実際値ベクトルを含む領域から別
の電圧実際値ベクトルを含む領域に移った時にのみしか
電圧実際値ベクトルは変化しないため、スイッチング素
子のスイッチング回数を低く抑えることを可能とし、電
力変換装置本体が電圧指令値ベクトルに最も近い電圧ベ
クトルを発生するように制御することができる。
【0053】一方、請求項5の発明では、上記請求項1
乃至請求項4のいずれか1項の発明の電力変換装置にお
いて、上記多レベル出力電力変換装置本体として、直流
電圧源を少なくともn個(nは3以上の整数)に分割し
た分割電圧源と、直流電圧源に並列に接続され、それぞ
れにダイオードが逆並列に接続された自己消弧素子を
(2×n)個直列に接続してなり、直流電圧源の正極側
から数えてn番目の自己消弧素子と(n+1)番目の自
己消弧素子との間から直流電圧源の電圧を変換した電圧
を出力する直列回路と、少なくとも直流電圧源の正極側
から(n−1)番目の分割電圧源までの各分割電圧源の
負極側にアノード側が接続され、直流電圧源の正極側か
ら(n−1)番目の自己消弧素子までの各自己消弧素子
の負端子側にカソード側がそれぞれ接続された(n−
1)個の第1のクランプダイオードと、直流電圧源の正
極側から(n−1)番目の分割電圧源までの各分割電圧
源の負極側にカソード側が接続され、直流電圧源の正極
側から(n+1)番目の自己消弧素子と(2n−1)番
目の自己消弧素子の間の各自己消弧素子の負端子側にア
ノード側がそれぞれ接続された(n−1)個の第2のク
ランプダイオードと、から1相分のブリッジが構成され
る多レベル出力3相電力変換装置を用いる。
【0054】従って、請求項5の発明の電力変換装置に
おいては、上記請求項1乃至請求項4の発明の電力変換
装置の場合と同様に、電力変換装置本体が電圧指令値ベ
クトルに最も近い電圧ベクトルを発生するように制御す
ることができる。
【0055】また、請求項6の発明では、上記請求項1
乃至請求項4のいずれか1項の発明の電力変換装置にお
いて、上記多レベル出力電力変換装置本体として、交流
を整流して直流電力に変換するコンバータと、直流電力
を交流に変換する単位インバータとから構成される単位
変換装置をセルインバータとし、セルインバータを複数
個接続して構成される多レベル出力3相電力変換装置を
用いる。
【0056】従って、請求項6の発明の電力変換装置に
おいては、上記請求項1乃至請求項4の発明の電力変換
装置の場合と同様に、電力変換装置本体が電圧指令値ベ
クトルに最も近い電圧ベクトルを発生するように制御す
ることができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0058】(第1の実施の形態)図1は、本発明の適
用対象となる多レベル出力電力変換装置の主回路構成の
一例を示す回路図である。
【0059】図1において、1〜nは、直流電圧源の端
子を示している。また、E1〜E(n−1)は、直流電
圧源としての入力コンデンサである。
【0060】U相において、Su1〜Su(2(n−
1))は自己消弧素子、Du1〜Du(2(n−1))
は自己消弧素子Su1〜Su(2(n−1))に逆並列
に接続されるフリーホイリングダイオードである。
【0061】クランプ用ダイオードDcu(2* j−
1)(j=2,3,…,(n−2))は、自己消弧素子
Su(j)のカソード端子にカソード端子を接続し、ア
ノード端子を直流電圧源(j+1)に接続する。
【0062】また、クランプ用ダイオードDu(2
* j)は、アノード端子を自己消弧素子Su(n+j)
のアノード端子に接続し、カソード端子を直流電圧源の
端子(j+1)に接続する。
【0063】なお、V,W相についても、上記U相の場
合と同様の構成となる。
【0064】図2は、本実施の形態による多レベル出力
3相電力変換装置の構成例を示す回路図である。
【0065】なお、5レベル出力3相電力変換装置の場
合について示している。
【0066】また、直流電源E1〜E4、各単相電力変
換装置U,V,W、電流検出器11〜13、負荷14、
電流制御回路15、およびゲートパルス発生回路18に
ついては、既に詳細を述べているので、ここではその説
明を省略する。
【0067】図2において、電圧指令ベクトル算出回路
20は、3相電力変換装置本体の出力電流を所定の値に
制御する電流制御回路15からの出力を入力し、3相電
力変換装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値
ベクトルを算出する。
【0068】電圧実際値ベクトル選択回路30は、電圧
指令値ベクトル演算回路20により算出された電圧指令
値ベクトルから、3相電力変換装置本体が実際に出力す
る電圧に対応する電圧実際値ベクトルを選択する。
【0069】on/offパターン生成回路40は、電
圧実際値ベクトル選択回路30から出力される電圧実際
値ベクトルの状態に応じて、各単相電力変換装置U,
V,Wの自己消弧素子Su1〜Su(2(n−1))を
on/offする指令信号を発生する。
【0070】次に、以上のように構成した本実施の形態
による5レベル出力3相電力変換装置の動作について、
図2〜図6を用いて説明する。
【0071】電流制御回路15からの出力VCA,VC
Bにより、図3に示すような電圧ベクトルが決定され
る。
【0072】図4は、5レベル出力3相電力変換装置が
発生可能な出力電圧を示している。図4中、原点と黒丸
とを結ぶベクトルが電圧実際値ベクトルを表わしてい
る。すなわち、5レベル出力3相電力変換装置5では、
3相で53 =125のスイッチングモードがあるが、同
じベクトルが異なるモードでも表わすことができるた
め、61通りのベクトルが存在する。
【0073】図4中、(2,2,−2)とあるのは、
(U相の出力電圧のレベル、V相の出力電圧のレベル、
W相の出力電圧のレベル)をそれぞれ表わしており、
「2」は図2に示される直流電圧(E1+E2)を出力
することを意味している。
【0074】以下、同様に、「1」は直流電圧E1、
「0」は0V出力、「−1」は直流電圧−E3、「−
2」は直流電圧−(E3+E4)をそれぞれ出力するこ
とを意味している。
【0075】例えば、U相の単相電力変換装置が、
「2」から「−2」までの電圧のレベルを出力するため
の自己消弧素子のスイッチング状態は、以下に示す通り
である。なお、V,W相の各単相電力変換装置について
も同様である。また、自己消弧素子の記号は、前記図1
6に記載されているものである。さらに、出力可能な電
圧のレベルが5レベル以外の場合でも、図4の場合と同
様な図でベクトルを表現することができる。
【0076】
【表2】
【0077】図5は、上記電圧実際値ベクトル選択回路
30の動作を説明するための図である。
【0078】図5において、電圧指令ベクトル算出回路
20から出力された電圧指令値ベクトルのA軸方向成分
VCAとB軸方向成分VCBは位相角算出回路31に入
力され、電圧指令値ベクトルの位相角THが次式により
演算される。
【0079】すなわち、 B軸方向成分VCBが正で、A軸方向成分VCAが(V
CBの絶対値)よりも大きい時は、TH= tan-1(VC
B/VCA) B軸方向成分VCBが(VCAの絶対値)よりも大きい
時は、TH= tan-1(VCB/VCA)+90° A軸方向成分VCAが−(VCBの絶対値)よりも大き
い時は、TH= tan-1(VCB/VCA)+180° B軸方向成分VCBが−(VCAの絶対値)よりも大き
い時は、TH= tan-1(VCB/VCA)+270° B軸方向成分VCBが負で、A軸方向成分VCAが(V
CBの絶対値)よりも大きい時は、TH= tan-1(VC
B/VCA)+360° 次に、位相角判別回路32は、電圧指令値ベクトルの位
相角THを、以下のような大小比較により電圧指令値ベ
クトルが属する60°区間を示すITHを算出する。
【0080】 0°TH<60°の時 ITH=0 60°TH<120°の時 ITH=1 120°TH<180°の時 ITH=2 180°TH<240°の時 ITH=3 240°TH<300°の時 ITH=4 300°TH<360°の時 ITH=5 図6は、位相角判別回路32からの出力ITHと対応す
る60°区間を表わした図である。
【0081】出力ITHは、電圧実際値ベクトル選択回
路30の出力になると共に、乗算器33に入力されて、
次式によりNTHが演算される。
【0082】NTH=60°×ITH 回転変換回路34は、乗算器33からの出力NTHに従
って、電圧指令値ベクトル(VCA,VCB)を次式で
座標変換する。
【0083】VCA2=VCA×cos (NTH)+VC
B×sin (NTH) VCB2=−VCA×sin (NTH)+VCB×cos
(NTH) 電圧実際値選択回路35は、回転変換回路34からの出
力VCA2,VCB2で表わされる電圧指令値ベクトル
の終点に一番近い、電圧実際値ベクトルの終点の座標
(VA,VB)を選択する。
【0084】on/offパターン生成回路40は、前
述の電圧ベクトルと各単相電力変換装置U,V,Wの自
己消弧素子とのスイッチング状態の対応を示した関係に
従って、上記電圧実際値ベクトル選択回路30によって
出力された電圧ベクトルの組を、自己消弧素子のon/
offパターンに変換する。
【0085】そして、各自己消弧素子のon/offパ
ターンは、ゲートパルス発生回路18に送られて、各単
相電力変換装置U,V,Wの各自己消弧素子をオン/オ
フさせる。
【0086】上述したように、本実施の形態の5レベル
出力3相電力変換装置では、電力変換装置本体の出力電
流から、電力変換装置本体が出力すべき電圧に対応する
電圧指令値ベクトルを算出し、電力変換装置本体が出力
可能な電圧の電圧実際値ベクトルを与えて、上記電圧指
令値ベクトルに最も近い電圧実際値ベクトルを選択し、
この電圧実際値ベクトルに応じて自己消弧素子をオンオ
フするようにしているので、正弦波状に変化する電圧ベ
クトルに対して、そのベクトルの近傍の電圧ベクトルを
出力するように制御することが可能となる。
【0087】すなわち、電力変換装置本体の出力電圧を
指令値に追従して階段状の波形に制御することができ、
もって歪みの少ない正弦波状の出力電圧を得ることが可
能となる。
【0088】(第2の実施の形態)図7は、本実施の形
態による多レベル出力3相電力変換装置の構成例を示す
回路図である。
【0089】なお、ここでは、前記第1の実施の形態に
おける主回路部に、単位セルインバータを組み合わせた
7レベル出力3相電力変換装置(7レベルインバータ)
の場合について示している。
【0090】また、図7において、3相交流電源20
1、電源スイッチ202、9組の二次巻線を持つトラン
ス203、3相多重電力変換装置204、負荷205、
電流制御回路15、およびゲートパルス発生回路18に
ついては、既に詳細を述べているので、ここではその説
明を省略する。
【0091】図7において、電圧指令ベクトル算出回路
20は、3相電力変換装置本体の出力電流を所定の値に
制御する電流制御回路15からの出力を入力し、3相電
力変換装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値
ベクトルを算出する。
【0092】電圧実際値ベクトル選択回路30は、電圧
指令ベクトル算出回路20により算出された電圧指令値
ベクトルから、3相電力変換装置本体が実際に出力する
電圧に対応する電圧実際値ベクトルを選択する。
【0093】on/offパターン生成回路40は、電
圧実際値ベクトル選択回路30から出力される電圧実際
値ベクトルの状態に応じて、各単相電力変換装置U,
V,Wの自己消弧素子Su1〜Su(2(n−1))を
オン/オフする指令信号を発生する。
【0094】次に、以上のように構成した本実施の形態
による7レベル出力3相電力変換装置の動作について、
図8を用いて説明する。
【0095】図8は、7レベル出力3相電力変換装置が
出力可能な出力電圧を示している。図8中、電圧ベクト
ルの実際値を黒丸で示している。
【0096】7レベル出力3相電力変換装置では、3相
で57 =343のスイッチングモードがあるが、同じベ
クトルを異なるモードでも表わすことができるため、1
27通りのベクトルが存在する。
【0097】図8中、(3,3,3)とあるのは、(U
相の出力電圧のレベル、V相の出力電圧のレベル、W相
の出力電圧のレベル)をそれぞれ表わしており、「3」
はU相の3つのセルインバータが全て+Eを出力した
時、U相の出力電圧はその和の+3Eであることを示し
ている。
【0098】以下、同様に、「2」は3つのセルインバ
ータのうち一つが0を、残りの2つが+Eを出力してい
る状態、「1」は2つのセルインバータが0を、残りの
一つが+Eを出力している状態か、あるいは2つのセル
インバータが+Eを出力し、残りの一つが−Eを出力し
ている状態で実現される。「0」は全てのセルインバー
タが0を出力している状態を示している。なお、同様
に、「−1」から「−3」までのモードも存在する。
【0099】次に、図7における電圧実際値ベクトル選
択回路30の動作は、前記第1の実施の形態の場合と同
様であり、電圧指令ベクトル算出回路20から出力され
た電圧指令値ベクトルのA軸方向成分VCAとB軸方向
成分VCBは、前記図5に示した位相角算出回路31に
入力され、電圧指令値ベクトルの位相角が前述の場合と
同様に演算される。
【0100】そして、最終的には、電圧実際値選択回路
35によって、回転変換回路34からの出力VCA2,
VCB2で表わされる電圧指令値ベクトルの終点に一番
近い、電圧実際値ベクトルの終点の座標(VA,VB)
を選択する。
【0101】on/offパターン生成回路40は、前
述の電圧ベクトルと各単相電力変換装置U,V,Wの自
己消弧素子とのスイッチング状態の対応を示した関係に
従って、上記電圧実際値ベクトル選択回路30によって
出力された電圧ベクトルの組を、自己消弧素子のon/
offパターンに変換する。
【0102】そして、各自己消弧素子のon/offパ
ターンは、ゲートパルス発生回路18に送られて、各単
相電力変換装置U,V,Wの各自己消弧素子をオン/オ
フさせる。
【0103】上述したように、本実施の形態の7レベル
出力3相電力変換装置では、単相セルインバータの組み
合わせによる場合においても、正弦波状に変化する電圧
ベクトルに対して、そのベクトルの近傍の電圧ベクトル
を出力するように制御することが可能となる。
【0104】すなわち、前記第1の実施の形態の場合と
同様に、電力変換装置本体の出力電圧を指令値に追従し
て階段状の波形に制御することができ、もって歪みの少
ない正弦波状の出力電圧を得ることが可能となる。
【0105】(第3の実施の形態)本実施の形態による
多レベル出力3相電力変換装置は、前記図2に示す第1
の実施の形態の場合と同様の構成であり、前記電圧実際
値ベクトル選択回路30の動作のみが異なるので、同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0106】図9は、本実施の形態による電圧実際値ベ
クトル選択回路30の動作を説明するための図である。
【0107】図9において、位相角算出回路31、位相
角判別回路32、乗算器33、回転変換回路34におけ
る動作は、前記第1の実施の形態の場合と同様である。
【0108】領域判定回路36は、電圧実際値ベクトル
の終点を含む領域を設定し、終点を含む領域に回転変換
回路34から出力されたベクトルが含まれることで、実
際値ベクトルを選択する。
【0109】次に、以上のように構成した本実施の形態
による5レベル出力3相電力変換装置の動作について説
明する。
【0110】位相角算出回路31により電圧指令値ベク
トルの位相角THを演算する動作から、回転変換回路3
4により電圧指令値ベクトル(VCA2,VCB2)を
演算するまでの動作は、前述の場合と同様であるので、
その説明を省略する。
【0111】領域判別回路36は、回転変換回路34か
らの出力VCA2,VCB2で表わされる電圧指令値ベ
クトルの終点が、電圧実際値ベクトルの終点を一個ずつ
含むように区分された領域のどこに属するか判別する。
【0112】図10は、電圧実際値ベクトルの終点を区
分した領域を示す図である。
【0113】図10に示すように、原点から順に、各終
点に座標(0,0),(0,1),…,(i,j),…
を割り振り、各点の属する領域を区分する直線を次式で
示す。
【0114】ai ×A+bi ×B=0 ai ×A+1×bi +1×B=0 aj ×A+bj ×B=0 aj +1×bj +1+1×B=0 各領域に対して、境界を区分する直線と、(VCA2,
VCB2)の位置関係を、以下のような計算により算出
する。
【0115】ai ×A+bi ×B=0に対しては、ai
×VCA2+bi ×VCB2が0よりも大きければ、
(VCA2,VCB2)が境界線の上側にある。ai ×
VCA2+bi ×VCB2が0よりも小さければ、(V
CA2,VCB2)が境界線の下側にある。
【0116】以上のような処理を、各境界線について繰
り返すことで、(VCA2,VCB2)が各領域のどち
ら側に位置するかが判明し、最終的に(VCA2,VC
B2)が属する領域が決定される。そして、この決定さ
れた領域に含まれる電圧実際値ベクトルの終点の座標
(VA,VB)を選択結果として出力する。
【0117】以後、前記第1の実施の形態の場合と同様
に、VA,VB,ITHにより、on/offパターン
生成回路40、およびゲートパルス発生回路18を経由
して、各単相電力変換装置U,V,Wの各自己消弧素子
をオン/オフさせる。
【0118】なお、以上では、境界線を直線とし、各終
点が4つの境界線で区分される場合を例として説明した
が、境界線を曲線としてもよく、また各終点を区分する
境界線も4本に限られるものではない。
【0119】上述したように、本実施の形態の5レベル
出力3相電力変換装置では、正弦波状に変化する電圧ベ
クトルに対して、そのベクトルの近傍の電圧ベクトルを
出力するように制御することが可能となる。
【0120】すなわち、前記第1の実施の形態の場合と
同様に、電力変換装置本体の出力電圧を指令値に追従し
て階段状の波形に制御することができ、もって歪みの少
ない正弦波状の出力電圧を得ることが可能となる。
【0121】また、電力変換装置本体のスイッチング動
作は、電圧指令に対応する電圧ベクトルの終点が、電圧
実際値ベクトルの終点を区分する領域から別の電圧実際
値ベクトルの終点を区分する領域に移った時だけ、電力
変換装置本体のスイッチング動作が起こる、すなわち定
常運転状態では、電力変換装置本体の各自己消弧素子が
一周期に一回ずつオン/オフを繰り返すだけなので、ス
イッチング動作の回数を必要最低限に抑えることがで
き、スイッチング損失を低減した高効率な電力変換装置
を実現することが可能となる。
【0122】(第4の実施の形態)本実施の形態による
多レベル出力3相電力変換装置は、前記図7に示す7レ
ベル出力3相電力変換装置(7レベルインバータ)にお
ける電圧実際値ベクトル選択回路30に、前記図9に示
す電圧実際値ベクトル選択回路を適用したものである。
【0123】位相角算出回路31、位相角判別回路3
2、乗算器33、回転変換回路34における動作は、前
記第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0124】領域判定回路36は、電圧実際値ベクトル
の終点を含む領域を設定し、終点を含む領域に回転変換
回路34から出力されたベクトルが含まれることで、実
際値ベクトルを選択する。
【0125】on/offパターン生成回路40は、電
圧実際値ベクトル選択回路30から出力される電圧実際
値ベクトルの状態に応じて、各単相電力変換装置U,
V,Wの自己消弧素子Su1〜Su(2(n−1))を
オン/オフする指令信号を発生する。
【0126】次に、以上のように構成した本実施の形態
による多レベル出力3相電力変換装置の動作について説
明する。
【0127】前記第2の実施の形態の場合と同様に、領
域判別回路36は、回転変換回路34からの出力VCA
2,VCB2で表わされる電圧指令値ベクトルの終点
が、電圧実際値ベクトルの終点を一個ずつ含むように区
分された領域のどこに属するか判別する。
【0128】これにより、(VCA2,VCB2)が各
領域のどちら側に位置するかが判明し、最終的に(VC
A2,VCB2)が属する領域が決定される。そして、
この決定された領域に含まれる電圧実際値ベクトルの終
点の座標(VA,VB)を選択結果として出力する。
【0129】以後、前記第1の実施の形態の場合と同様
に、VA,VB,ITHにより、on/offパターン
生成回路40、およびゲートパルス発生回路18を経由
して、各単相電力変換装置U,V,Wの各自己消弧素子
をオン/オフさせる。
【0130】なお、以上では、境界線を直線とし、各終
点が4つの境界線で区分される場合を例として説明した
が、境界線を曲線としてもよく、また各終点を区分する
境界線も4本に限られるものではない。
【0131】上述したように、本実施の形態の多レベル
出力3相電力変換装置では、単相セルインバータの組み
合わせによる場合においても、正弦波状に変化する電圧
ベクトルに対して、そのベクトルの近傍の電圧ベクトル
を出力するように制御することが可能となる。
【0132】すなわち、前記第1の実施の形態の場合と
同様に、電力変換装置本体の出力電圧を指令値に追従し
て階段状の波形に制御することができ、もって歪みの少
ない正弦波状の出力電圧を得ることが可能となる。
【0133】また、電力変換装置本体のスイッチング動
作は、電圧指令に対応する電圧ベクトルの終点が、電圧
実際値ベクトルの終点を区分する領域から別の電圧実際
値ベクトルの終点を区分する領域に移った時だけ、電力
変換装置本体のスイッチング動作が起こる、すなわち定
常運転状態では、電力変換装置本体の各自己消弧素子が
一周期に一回ずつオン/オフを繰り返すだけなので、ス
イッチング動作の回数を必要最低限に抑えることがで
き、スイッチング損失を低減した高効率な電力変換装置
を実現することが可能となる。
【0134】(第5の実施の形態)本実施の形態による
多レベル出力3相電力変換装置は、前記図2に示す第1
の実施の形態の場合と同様の構成であり、前記電圧実際
値ベクトル選択回路30の動作のみが異なるので、同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0135】図11は、本実施の形態による電圧実際値
ベクトル選択回路30の動作を説明するための図であ
る。
【0136】図11において、位相角算出回路31、位
相角判別回路32、乗算器33、回転変換回路34にお
ける動作は、前記第1の実施の形態の場合と同様であ
る。
【0137】座標変換回路37は、回転変換回路34か
らの出力VCA2,VCB2を座標変換し、座標値
(P,Q)を出力する。
【0138】領域算出回路38は、座標値(P,Q)に
基づいて、電圧指令値ベクトルの先端が存在する領域I
P,IQ,IRを算出する。
【0139】実際値ベクトル座標算出回路39は、領域
IP,IQ,IR、および実際値ベクトル座標データテ
ーブル39Aに基づいて、電圧実際値ベクトルの座標値
VA,VBを算出する。
【0140】次に、以上のように構成した本実施の形態
による多レベル出力3相電力変換装置の動作について説
明する。
【0141】位相角算出回路31により電圧指令値ベク
トルの位相角THを演算する動作から、回転変換回路3
4により電圧指令値ベクトル(VCA2,VCB2)を
演算するまでの動作は、前述の場合と同様であるので、
その説明を省略する。
【0142】図12は、電圧実際値ベクトルの選択に用
いる電圧実際値ベクトルの終点を一つずつ含むように分
割された正六角形の領域を示す図である。
【0143】図12に示すように、各領域に電圧指令値
ベクトルの終点が含まれた場合、その領域の中心に位置
する電圧実際値ベクトルが、電圧指令値ベクトルに最も
近いベクトルとなる。
【0144】以下、この領域分割に基づいて、電圧実際
値ベクトルの選択を行なうための処理について説明す
る。
【0145】座標変換回路37は、回転変換回路34か
らの出力VCA2,VCB2を、次式に従って座標変換
を行なう。
【0146】P=2×VCA2 Q=VCA2+√3×VCB2 この座標値(P,Q)は、電圧指令値ベクトルのそれを
含む60°区間をなす2つの電圧ベクトルの方向成分に
対応している。
【0147】領域算出回路38は、座標値(P,Q)を
基に、次式に従って電圧指令値ベクトルの先端が存在す
る領域を算出する。
【0148】IP=INT(P) IQ=INT(Q) IR=INT(Q−IQ−P+IP) 上式中、INT(*)は、整数化演算を表わす。
【0149】また、IP,IQ,IRは、図12の正六
角形の領域をその領域の中心にある電圧実際値ベクトル
の終点と各頂点を結んで決まる正三角形の領域(図1
3)に1対1で対応している。
【0150】従って、上記演算により、電圧指令値ベク
トルの終点がどの正三角形の領域に存在するかが算出さ
れたことになる。
【0151】実際値ベクトル座標算出回路39は、領域
IP,IQ,IRに基づいて、実際値ベクトル座標デー
タテーブル39Aを参照し、電圧実際値ベクトルの座標
値VA,VBを算出する。
【0152】以後、前記第1の実施の形態の場合と同様
に、VA,VB,ITHにより、on/offパターン
生成回路40、およびゲートパルス発生回路18を経由
して、各単相電力変換装置U,V,Wの各自己消弧素子
をオン/オフさせる。
【0153】上述したように、本実施の形態の多レベル
出力3相電力変換装置では、正弦波状に変化する電圧ベ
クトルに対して、そのベクトルの近傍の電圧ベクトルを
出力するように制御することが可能となる。
【0154】すなわち、前記第1の実施の形態の場合と
同様に、電力変換装置本体の出力電圧を指令値に追従し
て階段状の波形に制御することができ、もって歪みの少
ない正弦波状の出力電圧を得ることが可能となる。
【0155】また、電圧実際値ベクトルを区分する正六
角形の領域を考えることで、煩雑な距離計算をすること
なく、電圧指令値ベクトルに最も近いベクトルを高速に
算出することが可能となる。
【0156】さらに、電力変換装置本体のスイッチング
動作は、電圧指令に対応する電圧ベクトルの終点が、電
圧実際値ベクトルの終点を区分する正六角形の領域から
別の正六角形の領域に移った時だけ起こる、すなわち定
常運転状態では、電力変換装置本体の各自己消弧素子が
一周期に一回ずつオン/オフを繰り返すだけなので、ス
イッチング動作の回数を必要最低限に抑えることがで
き、スイッチング損失を低減した高効率な電力変換装置
を実現することが可能となる。
【0157】(第6の実施の形態)本実施の形態による
多レベル出力3相電力変換装置は、前記図7に示す7レ
ベル出力3相電力変換装置(7レベルインバータ)にお
ける電圧実際値ベクトル選択回路30に、前記図11に
示す電圧実際値ベクトル選択回路を適用したものであ
る。
【0158】位相角算出回路31、位相角判別回路3
2、乗算器33、回転変換回路34における動作は、前
記第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0159】領域判定回路36は、電圧実際値ベクトル
の終点を含む領域を設定し、終点を含む領域に回転変換
回路34から出力されたベクトルが含まれることで、実
際値ベクトルを選択する。
【0160】on/offパターン生成回路40は、電
圧実際値ベクトル選択回路30から出力される電圧実際
値ベクトルの状態に応じて、各単相電力変換装置U,
V,Wの自己消弧素子Su1〜Su(2(n−1))を
オン/オフする指令信号を発生する。
【0161】次に、以上のように構成した本実施の形態
による多レベル出力3相電力変換装置の動作について説
明する。
【0162】前記第3の実施の形態の場合と同様に、領
域判別回路36は、回転変換回路34からの出力VCA
2,VCB2で表わされる電圧指令値ベクトルの終点
が、電圧実際値ベクトルの終点を一個ずつ含むように区
分された領域のどこに属するか判別する。
【0163】座標変換回路37は、回転変換回路34か
らの出力VCA2,VCB2を、前記第3の実施の形態
の場合と同様に、座標変換を行なう。
【0164】領域算出回路38は、座標値(P,Q)を
基に、前記第3の実施の形態の場合と同様に、電圧指令
値ベクトルの先端が存在する領域を算出する。
【0165】実際値ベクトル座標算出回路39は、前記
第3の実施の形態の場合と同様に、実際値ベクトル座標
データテーブル39Aを参照して、電圧実際値ベクトル
の座標値VA,VBを算出する。
【0166】以後、前記第1の実施の形態の場合と同様
に、VA,VB,ITHにより、on/offパターン
生成回路40、およびゲートパルス発生回路18を経由
して、各単相電力変換装置U,V,Wの各自己消弧素子
をオン/オフさせる。
【0167】上述したように、本実施の形態の多レベル
出力3相電力変換装置では、単相セルインバータの組み
合わせによる場合においても、正弦波状に変化する電圧
ベクトルに対して、そのベクトルの近傍の電圧ベクトル
を出力するように制御することが可能となる。
【0168】すなわち、前記第1の実施の形態の場合と
同様に、電力変換装置本体の出力電圧を指令値に追従し
て階段状の波形に制御することができ、もって歪みの少
ない正弦波状の出力電圧を得ることが可能となる。
【0169】また、電圧実際値ベクトルを区分する正六
角形の領域を考えることで、煩雑な距離計算をすること
なく、電圧指令値ベクトルに最も近いベクトルを高速に
算出することが可能となる。
【0170】さらに、電力変換装置本体のスイッチング
動作は、電圧指令に対応する電圧ベクトルの終点が、電
圧実際値ベクトルの終点を区分する正六角形の領域から
別の正六角形の領域に移った時だけ起こる、すなわち定
常運転状態では、電力変換装置本体の各自己消弧素子が
一周期に一回ずつオン/オフを繰り返すだけなので、ス
イッチング動作の回数を必要最低限に抑えることがで
き、スイッチング損失を低減した高効率な電力変換装置
を実現することが可能となる。
【0171】(第7の実施の形態)本実施の形態による
多レベル出力3相電力変換装置は、前記図2に示す第1
の実施の形態の場合と同様の構成であり、前記電圧実際
値ベクトル選択回路30の動作のみが異なるので、同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0172】図14は、本実施の形態による電圧実際値
ベクトル選択回路30の動作を説明するための図であ
る。
【0173】図14において、位相角算出回路31、位
相角判別回路32、乗算器33、回転変換回路34にお
ける動作は、前記第1の実施の形態の場合と同様であ
る。
【0174】座標変換回路39Bは、回転変換回路34
からの出力VCA2,VCB2を座標変換し、座標値
(VCA3,VCB3)を出力する。
【0175】領域算出および実際値ベクトル座標算出回
路93Cは、座標値(VCA3,VCB3)に基づい
て、電圧実際値ベクトル座標値VA,VBを算出する。
【0176】次に、以上のように構成した本実施の形態
による多レベル出力3相電力変換装置の動作について説
明する。
【0177】位相角算出回路31により電圧指令値ベク
トルの位相角THを演算する動作から、回転変換回路3
4により電圧指令値ベクトル(VCA2,VCB2)を
演算するまでの動作は、前述の場合と同様であるので、
その説明を省略する。
【0178】図15は、電圧実際値ベクトルの選択に用
いる電圧実際値ベクトルの終点を一つずつ含むように分
割されたひし形の領域を示す図である。
【0179】図15に示すように、各領域に電圧指令値
ベクトルの終点が含まれた場合、その領域の中心に位置
する電圧実際値ベクトルが電圧指令値ベクトルに最も近
いベクトルとなる。
【0180】以下、この領域分割に基づいて、電圧実際
値ベクトルの選択を行なうための処理について説明す
る。
【0181】座標変換回路39Bは、回転変換回路34
からの出力VCA2,VCB2を、次式に従って座標変
換を行なう。
【0182】 VCA3=VCA2−1/√3×VCB2 VCB3=2/√3×VCB2 この座標値(VCA3,VCB3)は、電圧指令値ベク
トルのそれを含む60°区間をなす2つの電圧ベクトル
の方向の直線に対して、電圧指令値ベクトルの終点か
ら、その2つの電圧ベクトル方向の直線に平行な直線を
引くことで決まる交点の原点からの距離にあたる。
【0183】領域算出および実際値ベクトル座標算出回
路93Cは、次式に従って電圧実際値ベクトル座標値V
A,VBを算出する。
【0184】VA=INT(VCA3+0.5) VB=INT(VCB3+0.5) 上式中、INT(*)は、整数化演算を表わす。
【0185】以後、前記第1の実施の形態の場合と同様
に、VA,VB,ITHにより、on/offパターン
生成回路40、およびゲートパルス発生回路18を経由
して、各単相電力変換装置U,V,Wの各自己消弧素子
をオン/オフさせる。
【0186】上述したように、本実施の形態の多レベル
出力3相電力変換装置では、正弦波状に変化する電圧ベ
クトルに対して、そのベクトルの近傍の電圧ベクトルを
出力するように制御することが可能となる。
【0187】すなわち、前記第1の実施の形態の場合と
同様に、電力変換装置本体の出力電圧を指令値に追従し
て階段状の波形に制御することができ、もって歪みの少
ない正弦波状の出力電圧を得ることが可能となる。
【0188】また、電圧実際値ベクトルを区分するひし
形の領域を考えることで、煩雑な距離計算もデータテー
ブルも必要とすることなく、電圧指令値ベクトルに最も
近いベクトルを高速に算出することが可能となる。
【0189】さらに、ひし形の領域を用いた場合、電圧
指令値ベクトルの振幅が微少に変化しても、それに応じ
て得られるスイッチングパターンが変化し、良好な電流
制御特性を得ることが可能となる。
【0190】さらにまた、電力変換装置本体のスイッチ
ング動作は、電圧指令に対する電圧ベクトルの終点が、
電圧実際値ベクトルの終点を区分する領域から別の領域
に移った時だけ起こる、すなわち定常運転状態では、電
力変換装置本体の各自己消弧素子が一周期に一回ずつオ
ン/オフを繰り返すだけなので、スイッチング動作の回
数を必要最低限に抑えることができ、スイッチング損失
を低減した高効率な電力変換装置を実現することが可能
となる。
【0191】(第8の実施の形態)本実施の形態による
多レベル出力3相電力変換装置は、前記図7に示す7レ
ベル出力3相電力変換装置(7レベルインバータ)にお
ける電圧実際値ベクトル選択回路30に、前記図14に
示す電圧実際値ベクトル選択回路を適用したものであ
る。
【0192】位相角算出回路31、位相角判別回路3
2、乗算器33、回転変換回路34における動作は、前
記第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0193】領域判定回路36は、電圧実際値ベクトル
の終点を含む領域を設定し、終点を含む領域に回転変換
回路34から出力されたベクトルが含まれることで、実
際値ベクトルを選択する。
【0194】on/offパターン生成回路40は、電
圧実際値ベクトル選択回路30から出力される電圧実際
値ベクトルの状態に応じて、各単相電力変換装置U,
V,Wの自己消弧素子Su1〜Su(2(n−1))を
on/offする指令信号を発生する。
【0195】次に、以上のように構成した本実施の形態
による多レベル出力3相電力変換装置の動作について説
明する。
【0196】前記第4の実施の形態の場合と同様に、領
域判別回路36は、回転変換回路34かのの出力VCA
2,VCB2で表わされる電圧指令値ベクトルの終点
が、電圧実際値ベクトルの終点を一個ずつ含むように区
分された領域のどこに属するか判別する。
【0197】以後、前記第1の実施の形態の場合と同様
に、VA,VB,ITHにより、on/offパターン
生成回路40、およびゲートパルス発生回路18を経由
して、各単相電力変換装置U,V,Wの各自己消弧素子
をオン/オフさせる。
【0198】上述したように、本実施の形態の多レベル
出力3相電力変換装置では、単相セルインバータの組み
合わせによる場合においても、正弦波状に変化する電圧
ベクトルに対して、そのベクトルの近傍の電圧ベクトル
を出力するように制御することが可能となる。
【0199】すなわち、前記第1の実施の形態の場合と
同様に、電力変換装置本体の出力電圧を指令値に追従し
て階段状の波形に制御することができ、もって歪みの少
ない正弦波状の出力電圧を得ることが可能となる。
【0200】また、電圧実際値ベクトルを区分するひし
形の領域を考えることで、煩雑な距離計算もデータテー
ブルも必要とすることなく、電圧指令値ベクトルに最も
近いベクトルを高速に算出することが可能となる。
【0201】さらに、ひし形の領域を用いた場合、電圧
指令値ベクトルの振幅が微少に変化しても、それに応じ
て得られるスイッチングパターンが変化し、良好な電流
制御特性を得ることが可能となる。
【0202】さらにまた、電力変換装置本体のスイッチ
ング動作は、電圧指令に対する電圧ベクトルの終点が、
電圧実際値ベクトルの終点を区分する領域から別の領域
に移った時だけ起こる、すなわち定常運転状態では、電
力変換装置本体の各自己消弧素子が一周期に一回ずつオ
ン/オフを繰り返すだけなので、スイッチング動作の回
数を必要最低限に抑えることができ、スイッチング損失
を低減した高効率な電力変換装置を実現することが可能
となる。
【0203】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電力変換装
置によれば、4レベル以上の電圧を出力することが可能
な多レベル出力電力変換装置において、電力変換装置本
体の出力電流から、電力変換装置本体が出力すべき電圧
に対応する電圧指令値ベクトルを算出し、電力変換装置
本体が出力可能な電圧の電圧実際値ベクトルを与えて、
上記電圧指令値ベクトルに最も近い電圧実際値ベクトル
を選択し、この電圧実際値ベクトルに応じて自己消弧素
子をオンオフするようにしているので、電力変換装置本
体の出力電圧を指令値に追従して階段状の波形に制御す
ることができ、もって歪みの少ない正弦波状の出力電圧
を得ることが可能となる。
【0204】さらに、本発明の電力変換装置によれば、
定常運転状態では、電力変換装置本体の各自己消弧素子
が一周期に一回ずつオン/オフを繰り返すだけなので、
スイッチング動作の回数を必要最低限に抑えることがで
き、スイッチング損失を低減して高効率化を図ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象となる多レベル出力電力変換
装置の主回路構成の一例を示す回路図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による多レベル出力
3相電力変換装置の構成例を示す回路図。
【図3】同第1の実施の形態の多レベル出力3相電力変
換装置における動作を説明するための電圧ベクトルを示
す図。
【図4】5レベル出力変換器が発生できる出力電圧を示
した図。
【図5】同第1の実施の形態の多レベル出力3相電力変
換装置における電圧実際値ベクトル選択回路の構成例を
示すブロック図。
【図6】同第1の実施の形態の多レベル出力3相電力変
換装置における電圧実際値ベクトル選択回路の位相角判
別回路からの出力ITHと対応する区間を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態による多レベル出力
3相電力変換装置の構成例を示す回路図。
【図8】同第2の実施の形態の7レベル出力3相電力変
換装置が出力可能な出力電圧を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の多レベル出力3相
電力変換装置における電圧実際値ベクトル選択回路の構
成例を示すブロック図。
【図10】同第3の実施の形態の多レベル出力3相電力
変換装置で使用する電圧実際値ベクトルの区分領域を示
す図。
【図11】本発明の第5の実施の形態の多レベル出力3
相電力変換装置における電圧実際値ベクトル選択回路の
構成例を示すブロック図。
【図12】同第5の実施の形態の多レベル出力3相電力
変換装置で使用する電圧実際値ベクトルの区分領域を示
す図。
【図13】同第5の実施の形態の多レベル出力3相電力
変換装置における電圧実際値ベクトル選択回路の領域算
出回路の動作を説明するための図。
【図14】本発明の第7の実施の形態の多レベル出力3
相電力変換装置における電圧実際値ベクトル選択回路の
構成例を示すブロック図。
【図15】同第7の実施の形態の多レベル出力3相電力
変換装置で使用する電圧実際値ベクトルの区分領域を示
す図。
【図16】本発明の適用対象となる多レベル出力電力変
換装置の主回路構成の一例を示す回路図。
【図17】図16に示す5レベル出力3相電力変換装置
を制御する従来の制御装置の構成例を示すブロック図。
【図18】図17に示す制御装置によって5レベル出力
3相電力変換装置を制御した場合の波形図。
【図19】本発明の適用対象となる多レベル出力3相電
力変換装置の主回路構成の他の例を示す回路図。
【図20】図19に示す単位セルインバータの詳細な構
成例を示す回路図。
【図21】図19に示す単位セルインバータのトランジ
スタのスイッチングと出力電圧の一例を示すタイムチャ
ート図。
【符号の説明】
1〜n…直流電圧端子、 E1〜E(n−1)…直流電圧源、 Su(n),Sv(n),Sw(n)…U,V,W相の
自己消弧素子、 Du(n),Dv(n),Dw(n)…U,V,W相の
フライホイリングダイオード、 Dcu(n),Dcv(n),Dcw(n)…U,V,
W相のクランプダイオード、 U,V,W…U,V,W相の単相電力変換器、 11〜13…電流検出器、 14…負荷、 15…電流制御回路、 18…ゲートパルス発生回路、 20…電圧指令ベクトル算出回路、 30…電圧実際値ベクトル選択回路、 31…位相角算出回路、 32…位相角判別回路、 33…乗算器、 34…回転変換回路、 35…ベクトル選択回路、 36…領域選択回路、 37…座標変換回路、 38…領域算出回路、 39…電圧実際値ベクトル座標算出回路、 39A…電圧実際値ベクトル座標データテーブル、 39B…座標変換回路、 39C…領域および電圧実際値ベクトル座標算出回路、 40…on/offパターン生成回路、 201…3相交流電源、 202…電源スイッチ、 203…9組の二次巻線を持つトランス、 204…3相多重電力変換装置、 205…負荷、 4U1〜4W3…単位セルインバータ、 301R,301S,301T…交流入力端子、 302…ダイオードコンバータ、 303…フィルタコンデンサ、 304…単相インバータ、 305P,305N…交流出力端子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4レベル以上の電圧を出力することが可
    能な多レベル出力電力変換装置において、 前記電力変換装置本体の出力電流に基づいて、当該電力
    変換装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベ
    クトルを算出する手段と、 前記電力変換装置本体が出力可能な電圧の電圧実際値ベ
    クトルを与える手段と、 前記算出された電圧指令値ベクトルに最も近い前記電圧
    実際値ベクトルを選択する手段と、 前記選択された電圧実際値ベクトルに応じて、前記電力
    変換装置本体の主回路を構成する自己消弧素子のオンオ
    フ指令を演算する手段と、 を備えて成ることを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 4レベル以上の電圧を出力することが可
    能な多レベル出力電力変換装置において、 前記電力変換装置本体の出力電流に基づいて、当該電力
    変換装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベ
    クトルを算出する手段と、 前記電力変換装置本体が出力すべき電圧の電圧実際値ベ
    クトルの始点を原点にとり、前記電圧実際値ベクトルの
    終点で各ベクトルを表現した平面を、前記電圧実際値ベ
    クトルの終点を一つずつ含む領域に分割し、当該分割さ
    れたいずれかの領域に前記電圧指令値ベクトルの終点が
    含まれる場合に、当該領域に含まれる終点で表わされる
    前記電圧実際値ベクトルを、前記電力変換装置本体が実
    際に出力する電圧の電圧実際値ベクトルとして選択する
    手段と、 前記選択された電圧実際値ベクトルに応じて、前記電力
    変換装置本体の主回路を構成する自己消弧素子のオンオ
    フ指令を演算する手段と、 を備えて成ることを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 4レベル以上の電圧を出力することが可
    能な多レベル出力電力変換装置において、 前記電力変換装置本体の出力電流に基づいて、当該電力
    変換装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベ
    クトルを算出する手段と、 前記電力変換装置本体が出力すべき電圧の電圧実際値ベ
    クトルの始点を原点にとり、前記電圧実際値ベクトルの
    終点で各ベクトルを表現した平面を、前記電圧実際値ベ
    クトルの終点を一つずつ含む正六角形の領域に分割し、
    当該分割されたいずれかの領域に前記電圧指令値ベクト
    ルの終点が含まれる場合に、当該領域に含まれる終点で
    表わされる前記電圧実際値ベクトルを、前記電力変換装
    置本体が実際に出力する電圧の電圧実際値ベクトルとし
    て選択する手段と、 前記選択された電圧実際値ベクトルに応じて、前記電力
    変換装置本体の主回路を構成する自己消弧素子のオンオ
    フ指令を演算する手段と、 を備えて成ることを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】 4レベル以上の電圧を出力することが可
    能な多レベル出力電力変換装置において、 前記電力変換装置本体の出力電流に基づいて、当該電力
    変換装置本体が出力すべき電圧に対応する電圧指令値ベ
    クトルを算出する手段と、 前記電力変換装置本体が出力すべき電圧の電圧実際値ベ
    クトルの始点を原点にとり、前記電圧実際値ベクトルの
    終点で各ベクトルを表現した平面を、前記電力変換装置
    本体が発生可能な6種類の電圧ベクトルの方向で6つの
    区間に分割し、前記分割された6つの区間を当該区間に
    隣接した2種類の電圧ベクトルと平行な直線を用いて、
    前記電圧実際値ベクトルの終点を一つずつ含むひし形の
    領域に分割し、当該分割されたいずれかの領域に前記電
    圧指令値ベクトルの終点が含まれる場合に、当該領域に
    含まれる終点で表わされる電圧実際値ベクトルを、前記
    電力変換装置本体が実際に出力する電圧の電圧実際値ベ
    クトルとして選択する手段と、 前記選択された電圧実際値ベクトルに応じて、前記電力
    変換装置本体の主回路を構成する自己消弧素子のオンオ
    フ指令を演算する手段と、 を備えて成ることを特徴とする電力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載の電力変換装置において、 前記多レベル出力電力変換装置本体として、 直流電圧源を少なくともn個(nは3以上の整数)に分
    割した分割電圧源と、 前記直流電圧源に並列に接続され、それぞれにダイオー
    ドが逆並列に接続された自己消弧素子を(2×n)個直
    列に接続してなり、前記直流電圧源の正極側から数えて
    n番目の自己消弧素子と(n+1)番目の自己消弧素子
    との間から前記直流電圧源の電圧を変換した電圧を出力
    する直列回路と、 少なくとも前記直流電圧源の正極側から(n−1)番目
    の分割電圧源までの各分割電圧源の負極側にアノード側
    が接続され、前記直流電圧源の正極側から(n−1)番
    目の自己消弧素子までの各自己消弧素子の負端子側にカ
    ソード側がそれぞれ接続された(n−1)個の第1のク
    ランプダイオードと、 前記直流電圧源の正極側から(n−1)番目の分割電圧
    源までの各分割電圧源の負極側にカソード側が接続さ
    れ、前記直流電圧源の正極側から(n+1)番目の自己
    消弧素子と(2n−1)番目の自己消弧素子の間の各自
    己消弧素子の負端子側にアノード側がそれぞれ接続され
    た(n−1)個の第2のクランプダイオードと、 から1相分のブリッジが構成される多レベル出力3相電
    力変換装置を用いたことを特徴とする電力変換装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載の電力変換装置において、 前記多レベル出力電力変換装置本体として、 交流を整流して直流電力に変換するコンバータと、前記
    直流電力を交流に変換する単位インバータとから構成さ
    れる単位変換装置をセルインバータとし、 前記セルインバータを複数個接続して構成される多レベ
    ル出力3相電力変換装置を用いたことを特徴とする電力
    変換装置。
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