JP3276128B2 - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

電力変換装置の制御装置

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JP3276128B2
JP3276128B2 JP16760094A JP16760094A JP3276128B2 JP 3276128 B2 JP3276128 B2 JP 3276128B2 JP 16760094 A JP16760094 A JP 16760094A JP 16760094 A JP16760094 A JP 16760094A JP 3276128 B2 JP3276128 B2 JP 3276128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の変換器の交流出
力電圧を変圧器により直列に接続して運転する電力変換
装置において、各変換器の出力電圧の和を正弦波状に制
御すると共に変圧器の各巻線にかかる電圧に直流成分を
生じないように制御する電力変換装置の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、本発明が適用出来る従来から使
われている電力変換装置の主回路構成図である。図にお
いて、1は系統に接続される変圧器一次巻線、2A〜2
Dは変圧器一次巻線1に結合された変圧器二次巻線、3
A〜3Dはゲートターンオフサイリスタ(以下単にGT
Oと記す)とダイオードで構成された変換器、4は直流
電源である。又、5〜8は変換器3AのU相出力電圧を
制御するGTOである。
【0003】図8は、図7に示す電力変換装置を制御す
る従来の制御装置の構成図である。図8において、図7
と同一記号のものは同一機能を備えたものであって、そ
の説明は省略する。
【0004】図8において、9は系統電圧、10は系統
電圧9の線間電圧を検出する電圧検出器、11は線間電
圧→相電圧変換回路、36は線間電圧→相電圧変換回路
11の出力が印加される三相→二相変換回路、12は電
流制御回路で変換器3A〜3Dの出力電流を制御する。
13は加算器で三相→二相変換回路36と電流制御回路
12の出力を加算する。37は二相→極座標変換回路で
加算器の出力の2相交流信号を振幅と位相角に変換す
る。38は三角波発生回路で位相角の0°から360°
に対応した三角波を発生する。39はクロスポイント検
出回路で二相→極座標変換回路37の出力と、三角波発
生回路38の出力が印加され、三角波と振幅の交点を検
出して変換器3A〜3DのGTOをオンオフする信号を
発生する。25はゲートパルス発生回路で変換器3A〜
3DのGTOをオンオフするゲートパルスを発生する。
【0005】図9乃至図11は、図8に示す従来の制御
装置によって制御した場合の作用を説明するための波形
図である。以下、図7、図8、図9乃至図11を参照し
ながら説明する。
【0006】図9は変圧器二次巻線2A〜2Dの位相を
15°づつずらして24相構成としたときの出力電圧制
御の原理を示す波形図である。変圧器二次巻線2Aは変
圧器一次巻線1と同相とする。変圧器二次巻線2B〜2
Dは千鳥結線として、それぞれの電圧位相を、変圧器二
次巻線2Bは15°遅れ、変圧器二次巻線2Cは30°
遅れ、変圧器2Dは45°遅れとする。図9のVLU
V、VLVW、VLWUは電圧検出器10で検出される
系統の線間電圧である。線間電圧→相電圧変換回路11
は下式の演算を行い線間電圧VLUV、VLVW、VL
WUを相電圧VLU、VLV、VLWに変換する。
【0007】
【数1】VLU=(2×VLUV+VLVW)÷3 VLV=(2×VLVW+VLWU)÷3 VLW=(2×VLWU+VLUV)÷3 三相→二相変換回路36は下式の演算を行い、相電圧V
LU、VLV、VLWを直交AB座標の二相信号VL
A、VLBに変換する。ただしA軸をU相方向にとりB
軸はA軸より90°遅れた軸とする。
【0008】
【数2】VLA=VLU−(VLV+VLW)÷2 VLB=(VLV−VLW)×√3÷2 三相→二相変換回路36の出力VLA、VLBと電流制
御回路12の出力は加算器13により加算されるが、以
下、説明を分り易くするため電流制御回路12の出力を
零と仮定する。即ち、変換器3A〜3Dが系統電圧9に
等しい電圧を発生し出力電流が零の状態について説明す
る。従って、加算器13の出力はVA、VBはVLA、
VLBに等しい。二相→極座標変換回路37は下式の演
算を行い、VA、VBを振幅信号RAと位相角信号TH
に変換する。
【0009】
【数3】RA=√(VA2 −VB2 ) VBが負でVBが−(VAの絶対値)より小さいとき TH=tan-1(−VA/VB)−90° VAが正でVAが(VBの絶対値)より大きいとき TH=tan-1(VB/VA) VBが正でVBが(VAの絶対値)より大きいとき TH=tan-1(−VA/VB)+90° VAが負でVAが−(VBの絶対値)より小さいとき TH=tan-1(VB/VA)+180° RAとTHの波形を図9に示す。三角波発生回路38は
下式の演算を行い、位相角信号THを三角波信号TRI
UAに変換する。
【0010】THO=TH THOが0°より大きく180°より小さいとき TRIUA=1−THO÷90° THOが180°より大きく360°より小さいとき TRIUA=−3+THO÷90° TRIUAの波形を図9に示す。TRIUAは変換器3
AのU相GTO5〜8を制御する三角波信号である。同
時に三角波発生回路38は、
【0011】
【数4】THO=TH−15° THO=TH−30° THO=TH−45° として同様の演算を行いTRIUB、TRIUC、TR
IUDを発生する。
【0012】TRIUB、TRIUC、TRIUDは図
示していないが変換器3B、3C、3DのU相GTOを
制御する三角波信号である。同時に三角波信号発生回路
38は、
【0013】
【数5】THO=TH−120° THO=TH−120°−15° THO=TH−120°−30° THO=TH−120°−45° として同様の演算を行いTRIVA、TRIVB、TR
IVC、TRIVDを発生する。
【0014】TRIVA、TRIVB、TRIVC、T
RIVDは図示していないが変換器3A、3B、3C、
3DのV相GTOを制御する三角波信号である。同時に
三角波信号発生回路38は、
【0015】
【数6】THO=TH−240° THO=TH−240°−15° THO=TH−240°−30° THO=TH−240°−45° として同様の演算を行いTRIWA、TRIWB、TR
IWC、TRIWDを発生する。
【0016】TRIWA、TRIWB、TRIWC、T
RIWDは図示していないが変換器3A、3B、3C、
3DのW相GTOを制御する三角波信号である。図9に
おいて、CVはRAに比例した電圧制御信号、−CVは
CVの極性を反転した信号である。VUAは変換器3A
のU相出力電圧である。
【0017】TRIUAとCV、−CVをクロスポイン
ト検出回路で39で比較し、THが0°〜180°の範
囲でTRIUAが−CVより大きくCVより小さいとき
GTO5とGTO8をオンして正の電圧を発生するもの
とする。又、THが180°〜360°の範囲でTRI
UAが−CVより大きくCVより小さいときGTO6と
GTO7をオンして負の電圧を発生するものとする。上
記以外の時はGTO5とGTO6、又はGTO7とGT
O8をオンして零の電圧を発生するものとする。同様
に、VUB、VUC、VUDは変換器3B、3C、3D
のU相の出力電圧である。
【0018】VUA、VUB、VUC、VUDはそれぞ
れ変圧器二次巻線2A、2B、2C、2DのU相に加わ
り変圧器一次巻線1のU相にはVUで示すような正弦波
状の電圧が発生する。同様に変圧器一次巻線のV相には
VUに対して120°位相の送れた電圧が発生しU相と
V相の線間にはVUVの電圧が発生する。VUVは系統
の線間電圧VLUVと基本波が等しい階段状に変化する
電圧となる。FUA、FUB、FUC、FUDはそれぞ
れVUA、VUB、VUC、VUDを積分した値で変圧
器二次巻線2A、2B、2C、2DのU相の磁束に相当
する量である。
【0019】図10は図8と同一の構成において、時刻
t1 の時点で系統のV相とW相の2線が地絡してV相電
圧とW相電圧が零になった場合の動作波形である。VW
相系統電圧VLVWは零になりUV相系統電圧VLUV
とWU相系統電圧VLWUは振幅が1/√3になる。こ
のとき、系統に進相コンデンサがあると、地絡による系
統電圧の急変により電流と電圧の振動が発生し系統電圧
に振動電圧が重畳する。図10の場合は、系統の進相コ
ンデンサにより4次の振動電圧が発生してこれが徐々に
減衰する状態を示している。
【0020】系統電圧がこの様に歪んで非対称になった
状態でも、変換器が発生するUV相線間電圧VUVは系
統のUV相線間電圧VLUVに良く追従した波形とな
る。従って、系統電圧と変換器電圧の差による過電流は
発生しない。しかし、FUA、FUB、FUC、FUD
はドリフトして発散してゆくことが分かる。これは、各
変換器が発生する電圧VUA、VUB、VUC、VUD
に直流成分が有るめである。したがって、この直流成分
により変圧器が飽和するため運転を継続することは出来
ない。
【0021】ここで、UV相系統電圧VLUVは振幅が
1/√3の基本波と4次の高調波の和であり、基本波に
も高調波にも定常的には直流成分が含まれないからその
和にも直流成分が含まれない。従って、変圧器二次巻線
2A〜2Dを同相にして、各変圧器にかかる電圧がバラ
ンスするように変換器3A〜3Dの出力電圧を制御すれ
ば、各変圧器に直流成分を生じないように制御すること
ができる。
【0022】図11は変圧器二次巻線2A〜2Dの位相
を同相にしたときの出力電圧制御の動作を示す波形図で
ある。図において、VLUV、VLVW、VLWU、R
A、TH、TRIUA、CV、−CV、VUA、VU
B、VUC、VUDは図9と全く同様に制御されるので
説明は省略する。
【0023】変換器3A〜3DのU相出力電圧VUA、
VUB、VUC、VUDはそれぞれ変圧器二次巻線2
A、2B、2C、2DのU相に加わる。変圧器一次巻線
1と変圧器二次巻線2A、2B、2C、2Dは同相であ
るから変圧器一次巻線1のU相にはVUA+VUB+V
UC+VUDの電圧が発生しVUで示すような台形波状
の電圧波形となる。従って、変圧器一次巻線1のU相と
V相の線間に発生する電圧はVUVで示すような歪んだ
波形となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、変
換器3A、3B、3C、3Dの交流出力電圧を変圧器に
より直列に接続して運転する場合、地絡事故などにより
系統電圧の波形が歪むと変圧器にかかる電圧に直流成分
を生じるため、変圧器が飽和して運転を継続することが
出来なくなる。又、変圧器二次巻線2A、2B。2C、
2Dの位相をずらした構成とした場合、変圧器二次巻線
が千鳥結線となり変圧器が複雑になると共に直流成分を
抑制する制御も複雑になる。また、変圧器二次巻線2
A、2B、2C、2Dの位相を同相にした場合、変圧器
一次巻線1に発生する相電圧が台形波状になり波形歪み
が大きくなる。
【0025】本発明は、複数の変換器の交流出力電圧を
変圧器により直列に接続して運転する電力変換装置にお
いて、直列に接続される変圧器の一次巻線と二次巻線間
の位相を同相として変圧器の巻線を簡素化することを第
1の目的とする。又、上記の構成において変圧器の一次
巻線に発生する電圧が正弦波状になるように変換器を制
御することを第2の目的とする。更に、上記の構成にお
いて、変圧器の巻線にかかる電圧に直流成分を生じない
ように制御することを第3の目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的及び第2
の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、自
己消弧形スイッチング素子をブリッジ接続して成り、直
流を交流に変換する複数の単位変換器と、該複数の単位
変換器の交流端子にそれぞれの二次巻線が接続され、前
記二次巻線と同相なそれぞれの一次巻線を各相毎に直列
接続して出力を取出す複数の変圧器で構成された電力変
換装置において、前記直列接続された一次巻線が接続さ
れる交流系統電圧を検出し、この検出電圧に基づいて前
記直列接続された一次巻線が出力すべき相電圧の指令値
を演算する手段と、前記相電圧の指令値に基づいて前記
単位変換器の出力数の指令値を演算する手段と、前記単
位変換器の出力数の指令値から前記単位変換器の自己消
弧形スイッチング素子のオンオフの指令を演算する手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0027】又、第1、第2及び第3の目的を達成する
ために請求項2に記載の発明は、自己消弧形スイッチン
グ素子をブリッジ接続して成り、直流を交流に変換する
複数の単位変換器と、該複数の単位変換器の交流端子に
それぞれの二次巻線が接続され、それぞれの一次巻線を
各相毎に直列接続して出力を取出す複数の変圧器で構成
された電力変換装置において、前記直列接続された一次
巻線が接続される交流系統電圧を検出し、この検出電圧
に基づいて前記直列接続された一次巻線が出力すべき相
電圧の指令値を演算する手段と、前記相電圧の指令値
基づいて前記単位変換器の出力数の指令値を演算する手
段と、前記複数の変圧器の各相二次巻線に鎖交する磁束
に相当する量を検出する手段と、検出された各相二次巻
線に鎖交する磁束に相当する量の大小関係を判別する大
小比較手段と、該大小比較手段の出力と前記単位変換器
の出力数の指令値を演算する手段の出力に基づいて前記
単位変換器の自己消弧形スイッチング素子のオンオフの
指令を演算する手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0028】更に、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明における複数の変圧器の各相二次巻線に鎖
交する磁束に相当する量を検出する手段を、それぞれの
変圧器の各相二次巻線に印加される電圧を検出する電圧
検出器と、該電圧検出器の出力を積分する積分器で構成
し、該積分器の出力から変圧器二次巻線に鎖交する磁束
に相当する量を得ることを特徴としたものである。
【0029】又、請求項4に記載の発明は、請求項2に
記載の発明における複数の変圧器の各相二次巻線に鎖交
する磁束に相当する量を検出する手段として、それぞれ
の変圧器の二次巻線の磁路に設置した磁束センサーを用
いることを特徴としたものである。
【0030】
【作用】請求項1の発明によれば、同相の複数の変圧器
一次巻線を介して直列に接続される複数の単位変換器の
出力電圧の和(図2のVU)が、相電圧の指令値(図2
のRVU)に応じて階段状に追従するように制御される
ため、その基本波成分は相電圧の指令値(図2のRV
U)に応じて正弦波状に制御することができる。
【0031】又、請求項2の発明によれば、同相の複数
の変圧器一次巻線を介して直列に接続される複数の単位
変換器の出力電圧の和(図2のVU)が、相電圧の指令
値(図2のRVU)に応じて階段状に追従するように制
御されるため、その基本波成分は相電圧の指令値(図2
のRVU)に応じて正弦波状に制御することができると
共に、変圧器各相二次巻線に鎖交する磁束に相当する量
の大小関係を判別し、その大小関係に応じて変換器各相
電圧の正側の電圧時間積と負側の電圧時間積をほぼ等し
くなるように制御して、変圧器の巻線に直流成分を生じ
ないように制御することができる。
【0032】更に、請求項3の発明によれば、それぞれ
の変圧器の各相二次巻線に印加される電圧を検出する電
圧検出器の出力を積分する積分器で積分して変圧器二次
巻線に鎖交する磁束に相当する量を間接的に検出して請
求項2の発明の効果を得るようにしたものである。
【0033】また、請求項4の発明によれば、複数の変
圧器の各相二次巻線に鎖交する磁束に相当する量を、そ
れぞれの変圧器の二次巻線の磁路に磁束センサーを設置
して直接検出して請求項2の発明の効果を得るようにし
たものである。
【0034】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1の構成図を参照
して説明する。図において、1、2A〜2D、3A〜3
D、4〜8は従来の実施例の説明で既に述べたので説明
を省略する。但し本発明においては、変圧器二次巻線2
A〜変圧器二次巻線2Dには千鳥巻線などの移相巻線は
なく、変圧器一次巻線1と変圧器二次巻線2A〜変圧器
二次巻線2Dは同相とする。
【0035】即ち、図7に示しているように、変圧器一
次巻線1のU相Aは変圧器二次巻線2AのU相と結合
し、変圧器一次巻線1のU相Bは変圧器二次巻線2Bの
U相と結合し、変圧器一次巻線1のU相Cは変圧器二次
巻線2CのU相と結合し、変圧器一次巻線1のU相Dは
変圧器二次巻線2DのU相と結合している。V相、W相
についても同様である。このようにして、変圧器二次巻
線2A〜変圧器二次巻線2Dの各相の電圧の和が変圧器
一次巻線1の各相に発生するものとする。
【0036】また、図において、9は系統電圧、10は
系統電圧9の線間電圧を検出する電圧検出器、11は線
間電圧→相電圧変換回路、12は電流制御回路で変換器
3A〜3Dの出力電流を制御する。13〜15は加算器
で線間電圧→相電圧変換回路11と電流制御回路12の
出力を加算する。16〜18は電圧指令値演算回路、1
9〜21は出力数演算回路、22〜24は論理回路、2
5はゲートパルス発生回路で変換機3A〜3Dを構成す
るGTOをオンオフするゲートパルスを発生する。
【0037】図2は図1の作用を説明するための波形図
である。以下、図1、図2を参照して本発明の作用を説
明する。図2のVLUV、VLVW、VLWUは電圧検
出器10で検出される系統の線間電圧である。線間電圧
→相電圧変換回路11は下式の演算を行い線間電圧VL
UV、VLVW、VLWUを相電圧VLU、VLV、V
LWに変換する。
【0038】
【数7】VLU=(2×VLUV+VLVW)÷3 VLV=(2×VLVW+VLWU)÷3 VLW=(2×VLWU+VLUV)÷3 線間電圧→相電圧変換回路11の出力VLU、VLV、
VLWと電流制御回路12の出力は加算器13、加算器
14、加算器15により加算されるが、以下、説明を分
り易くするため電流制御回路12の出力を零と仮定す
る。即ち、変換器3A〜3Dが系統電圧9に等しい電圧
を発生し出力電流が零の状態について説明する。従っ
て、加算器13の出力はVLUに等しい。この信号を電
圧指令演算回路16に入力しその出力に図2のRVUで
示す波形のU相電圧の指令値を得る。この信号を出力数
演算回路19に入力しその出力にRVUXで示す階段状
の波形のU相出力数信号を得る。RVUXの階段の数は
変換器の直列数に等しくこの場合は4である。出力数演
算回路19の動作は以下の通りである。
【0039】
【数8】 −0.5<RVU<0.5 のときRVUX=0 0.5≦RVU<1.5 のときRVUX=1 1.5≦RVU<2.5 のときRVUX=2 2.5≦RVU<3.5 のときRVUX=3 3.5≦RVU のときRVUX=4 −0.5≧RVU<−1.5 のときRVUX=−1 −1.5≧RVU<−2.5 のときRVUX=−2 −2.5≧RVU<−3.5 のときRVUX=−3 −3.5≧RVU のときRVUX=−4 出力数演算回路19の出力を論理回路22に入力し、そ
の出力に変換器3AのU相制御信号VUAX、変換器3
BのU相制御信号VUBX、変換器3CのU相制御信号
VUCX、変換器3DのU相制御信号VUDXを得る。
論理回路22の動作は以下の通りである。
【0040】RVUXが正でRVUXがVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXより大きいとき、もしVUA
Xが0ならVUAXを1にする。もしVUAXが1でV
UBXが0ならVUBXを1にする。もしVUAXとV
UBXが1でVUCXが0ならVUCXを1にする。も
しVUAXとVUBXとVUCXが1でVUDXが0な
らVUDXを1にする。以上の動作をRVUXとVUA
X+VUBX+VUCX+VUDXが一致するまで繰り
返す。
【0041】RVUXが正でRVUXがVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXより小さいとき、もしVUA
Xが1ならVUAXを0にする。もしVUAXが0でV
UBXが1ならVUBXを0にする。もしVUAXとV
UBXが0でVUCXが1ならVUCXを0にする。も
しVUAXとVUBXとVUCXが0でVUDXが1な
らVUDXを0にする。以上の動作をRVUXとVUA
X+VUBX+VUCX+VUDXが一致するまで繰り
返す。
【0042】RVUXが負でRVUXがVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXより小さいとき、もしVUA
Xが0ならVUAXを−1にする。もしVUAXが−1
でVUBXが0ならVUBXを−1にする。もしVUA
XとVUBXが−1でVUCXが0ならVUCXを−1
にする。もしVUAXとVUBXとVUCXが−1でV
UDXが0ならVUDXを−1にする。以上の動作をR
VUXとVUAX+VUBX+VUCX+VUDXが一
致するまで繰り返す。
【0043】RVUXが負でRVUXがVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXより大きいとき、もしVUA
Xが−1ならVUAXを0にする。もしVUAXが0で
VUBXが−1ならVUBXを0にする。もしVUAX
とVUBXが0でVUCXが−1ならVUCXを0にす
る。もしVUAXとVUBXとVUCXが0でVUDX
が−1ならVUDXを0にする。以上の動作をRVUX
とVUAX+VUBX+VUCX+VUDXが一致する
まで繰り返す。以上の動作による波形を図2に示す。即
ち、 時刻t1 でVUAXが1になり 時刻t2 でVUBXが1になり 時刻t3 でVUCXが1になり 時刻t4 でVUDXが1になり 時刻t5 でVUAXが0になり 時刻t6 でVUBXが0になり 時刻t7 でVUAXが0になり 時刻t8 でVUBXが0になる。
【0044】この様に、VUAX、VUBX、VUC
X、VUDXの順で1になり、VUAX、VUBX、V
UCX、VUDXの順で0になる。このVUAX、VU
BX、VUCX、VUDXの信号をゲートパルス発生回
路に入力し変換器3A〜3DのGTOをオンオフ制御す
る。例えば、VUAXが1のときGTO5とGTO8を
オンすれば変換器3AのU相には正の電圧VUAが発生
する。次にVUAXが0になったときGTOGTO5を
オフしてGTO7をオンすればVUAは0になる。次に
VUAXが−1になったときGTO8をオフしてGTO
6をオンすればVUAは負の電圧となる。次に、VUA
Xが0になったときGTO7をオフしてGTO5をオン
すればVUAは0になる。同様にして変換器3B、変換
器3C、変換器3DのU相にはVUB、VUC、VUD
が発生する。変圧器一次巻線1のU相にはVUA、VU
B、VUC、VUDの和の電圧VUが発生する。V相は
U相に対して120°位相が遅れて同様に動作し、W相
はU相に対して240°位相が遅れて同様に動作する。
VUVは変圧器一次巻線1のU相とV相の間に発生する
線間電圧である。VUVはVLUVと基本波が等しい正
弦波状の電圧なる。
【0045】図1と同一部に同一記号を付して示す図3
は本発明の他の実施例を示す構成図である。図におい
て、26は変圧器二次巻線2A〜変圧器二次巻線2Dの
各巻線に印加される電圧を検出する電圧検出器、27、
28、29は変圧器二次巻線2A〜変圧器二次巻線2D
の各々の巻線に印加される電圧が相毎にバランスする様
に制御するバランス制御回路である。
【0046】図4はバランス制御回路27の構成図であ
る。図において、19、26、27は図3の同一記号と
同一である。30〜33は変圧器二次巻線2A〜変圧器
二次巻線2DのU相に印加される電圧を積分する積分
器、34は積分器30〜積分器33の出力の大きさの順
序を検出する大小比較回路、35は出力数演算回路19
と大小比較回路34の出力によりGTO5〜8のオンオ
フ状態を制御する論理回路である。V相、W相も同様に
構成される。
【0047】図5は本発明の他の実施例の動作を説明す
るための波形図である。図3と、図5において、出力数
演算回路19〜出力数演算回路21までの回路構成と作
用は図1、図2と同一であるので説明は省略する。出力
数演算回路19の出力にはRVUXで示す階段状の波形
のU相出力数信号を得る。VUAは変圧器二次巻線2A
のU相にかかる電圧である。この電圧を電圧検出器26
で検出して積分器UAで積分しその出力にFUAを得
る。変圧器二次巻線2BのU相にかかる電圧VUBを積
分器UBで積分しその出力にFUBを得る。変圧器二次
巻線2CのU相にかかる電圧VUCを積分器UCで積分
しその出力にFUCを得る。変圧器二次巻線2DのU相
にかかる電圧VUDを積分器UDで積分しその出力にF
UDを得る。積分器UAの出力FUA、積分器UBの出
力FUB、積分器UCの出力FUC、積分器UDの出力
FUDを大小比較回路34に入力して大小関係を判定す
る。出力数演算回路19の出力と大小比較回路34の出
力を論理回路35に入力しその出力に変換器3AのU相
制御信号VUAX、変換器3BのU相制御信号VUB
X、変換器3CのU相制御信号VUCX、変換器3Dの
U相制御信号VUDXを得る。論理回路の動作は以下の
通りである。
【0048】RVUXが正でRVUXがVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXより大きいとき、もしVUA
Xが0なら (VUBX=1 OR (FUA≦FUB))AND
(VUCX=1 OR(FUA≦FUC))AND(V
UDX=1 OR (FUA≦FUD))のときVUA
Xを1にする。
【0049】もしVUBXが0なら (VUCX=1 OR (FUB≦FUC))AND
(VUDX=1 OR(FUB≦FUD))AND(V
UAX=1 OR (FUB≦FUA))のときVUB
Xを1にする。
【0050】もしVUCXが0なら (VUDX=1 OR (FUC≦FUD))AND
(VUAX=1 OR(FUC≦FUA))AND(V
UBX=1 OR (FUC≦FUB))のときVUC
Xを1にする。
【0051】もしVUDXが0なら (VUAX=1 OR (FUD≦FUA))AND
(VUBX=1 OR(FUD≦FUB))AND(V
UCX=1 OR (FUD≦FUC))のときVUD
Xを1にする。以上の動作をRVUXとVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXが一致するまで繰り返す。
【0052】RVUXが正でRVUXがVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXより小さいとき、もしVUA
Xが1なら (VUBX=0 OR (FUA≧FUB))AND
(VUCX=0 OR(FUA≧FUC))AND(V
UDX=0 OR (FUA≧FUD))のときVUA
Xを0にする。
【0053】もしVUBXが1なら (VUCX=0 OR (FUB≧FUC))AND
(VUDX=0 OR(FUB≧FUD))AND(V
UAX=0 OR (FUB≧FUA))のときVUB
Xを0にする。
【0054】もしVUCXが1なら (VUDX=0 OR (FUC≧FUD))AND
(VUAX=0 OR(FUC≧FUA))AND(V
UBX=0 OR (FUC≧FUB))のときVUC
Xを0にする。
【0055】もしVUDXが1なら (VUAX=0 OR (FUD≧FUA))AND
(VUBX=0 OR(FUD≧FUB))AND(V
UCX=0 OR (FUD≧FUC))のときVUD
Xを0にする。以上の動作をRVUXとVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXが一致するまで繰り返す。
【0056】RVUXが負でRVUXがVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXより小さいとき、もしVUA
Xが0なら (VUBX=−1 OR(FUA≧FUB))AND
(VUCX=−1 OR(FUA≧FUC))AND
(VUDX=−1 OR(FUA≧FUD))のときV
UAXを−1にする。
【0057】もしVUBXが0なら (VUCX=−1 OR(FUB≧FUC))AND
(VUDX=−1 OR(FUB≧FUD))AND
(VUAX=−1 OR(FUB≧FUA))のときV
UBXを−1にする。
【0058】もしVUCXが0なら (VUDX=−1 OR(FUC≧FUD))AND
(VUAX=−1 OR(FUC≧FUA))AND
(VUBX=−1 OR(FUC≧FUB))のときV
UCXを−1にする。
【0059】もしVUDXが0なら (VUAX=−1 OR(FUD≧FUA))AND
(VUBX=−1 OR(FUD≧FUB))AND
(VUCX=−1 OR(FUD≧FUC))のときV
UCXを−1にする。以上の動作をRVUXとVUAX
+VUBX+VUCX+VUDXが一致するまで繰り返
す。RVUXが負でRVUXがVUAX+VUBX+V
UCX+VUDXより大きいとき、もしVUAXが−1
なら (VUBX=0 OR (FUA≦FUB))AND
(VUCX=0 OR(FUA≦FUC))AND(V
UDX=0 OR(FUA≦FUD))のときVUAX
を0にする。
【0060】もしVUBXが−1なら (VUCX=0 OR (FUB≦FUC))AND
(VUDX=0 OR(FUB≦FUD))AND(V
UAX=0 OR (FUB≦FUA))のときVUB
Xを0にする。
【0061】もしVUCXが−1なら (VUDX=0 OR (FUC≦FUD))AND
(VUAX=0 OR(FUC≦FUA))AND(V
UBX=0 OR (FUC≦FUB))のときVUC
Xを0にする。
【0062】もしVUDXが−1なら (VUAX=0 OR (FUD≦FUA))AND
(VUBX=0 OR(FUD≦FUB))AND(V
UCX=0 OR (FUD≦FUC))のときVUD
Xを0にする。以上の動作をRVUXとVUAX+VU
BX+VUCX+VUDXが一致するまで繰り返す。
【0063】以上の動作による波形を図5に示す。即
ち、時刻t10でRVUXが1になると、このときFUC
が最も小さいからVUCXが1になりVUCXが正の電
圧となる。
【0064】時刻t11でRVUXが2になると、このと
きVUAX、VUBX、VUDXが0でFUA、FU
B、FUDのうちFUDが最も小さいからVUDXが1
になりVUDが正の電圧となる。
【0065】時刻t12でRVUXが3になると、このと
きVUAX、VUBXが0でFUAよりFUBが小さい
からVUBXが1になりVUBが正の電圧となる。時刻
t13でRVUXが4になると、このときVUAXのみが
0であるからVUAXが1になりVUAが正の電圧とな
る。
【0066】時刻t14でRVUXが3になると、このと
きFUBが最も大きいからVUBXが0になりVUBが
0になる。以下同様にして、FUA、FUB、FUC、
FUDがバランスするように制御されるため、図5から
分るように、VUA、VUB、VUC、VUDの正側の
電圧時間積と負側の電圧時間積がほぼ等しくなるため、
FUA、FUB、FUC、FUDがドリフトしたり発散
したりすることはない。
【0067】又、時刻t9 の時点で系統のV相とW相の
2線が地絡して図10と同様に系統電圧が大幅に歪んだ
状態でも、変換器が発生するUV相間電圧VUVは系統
のUV相線間電圧VLUVに良く追従した波形となり、
従って、系統の地絡事故時も変圧器が直流成分によって
飽和することなく、かつ系統電圧の急変に変換器の出力
電圧が良好に追従するから過電流を発生することもなく
変換器の運転を継続することができる。
【0068】以上の説明では、一例として4台の変換器
を変圧器を介して直列に接続して運転する場合について
説明したが、4台以外の複数の変換器を変圧器を介して
直列に接続して運転する場合についても同様に実施出来
る。又、一例としてGTOをブリッジ接続して変換器を
構成する場合について説明したが、GTO以外の自己消
弧形スイッチング素子をブリッジ接続して構成しても良
い。又、変圧器二次巻線に鎖交する磁束に相当する量を
検出する手段として、変圧器二次巻線に印加される電圧
を検出してこれを積分する場合について説明したが、磁
路に磁束センサを設置する等他の手段を用いても良い。
【0069】なお、前述の説明は、説明を分り易くする
ため電流制御回路12の出力を零と仮定し、その結果、
図2の系統電圧VLUVと変換器3A〜3Dの合成電圧
VUVの基本波が等しく出力電流が零の場合を述べてい
るが、電流制御回路12を活かせば、U相電圧の指令値
RVUにリプルが重畳しPWMの回数が多くなる。
【0070】図6は、変換器3A〜3Dの合成電圧VU
に対して90°遅れの電流IUを流した場合の波形図で
ある。この図からも分かるように、変換器3A〜3Dの
PWM回数が増加しても正側の電圧時間積と負側の電圧
時間積がほぼ等しくなるように制御されるため、二次巻
線にかかる電圧に直流成分が生じない。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、複数の単位変換器の交流出力を変圧器の
二次巻線に接続し、変圧器の一次巻線を直列に接続して
運転する電力変換装置において、全ての変圧器一次巻線
と変圧器二次巻線の位相が同相になるように構成し、電
力変換装置が発生すべき相電圧の指令値に応じて単位変
換器の出力数の指令値を演算し、これに基づいて単位変
換器の自己消弧形スイッチング素子をオンオフ制御する
ことにより、電力変換装置の相電圧を指令値に追従して
階段状の波形に制御することが出来る。従って、歪みの
少ない正弦波状の出力電圧を得ることができると共に、
事故時の系統電圧の急変にも遅れなく追従することがで
きる。更に、変圧器の一次巻線と二次巻線の位相を全て
同相にすることにより変圧器の二次巻線に千鳥巻線の用
な移相巻線を使用する必要がないから、変圧器の二次巻
線を簡素化することが出来る。
【0072】又、請求項2に記載の発明によれば、請求
項1の発明の効果に加え、変圧器の二次巻線に鎖交する
磁束に相当する量を検出して、単位変換器の出力数の指
令値と磁束に相当する量の大きさに応じて単位変換器の
自己消弧形スイッチング素子のオンオフ制御を行い、二
次巻線に鎖交する磁束に相当する量が相毎にバランスす
るように制御しているため、二次巻線にかかる電圧に直
流成分を生じないように制御出来る。従って、系統の地
絡事故などにより系統電圧が大幅に歪んだときも、変圧
器が飽和することなく変換器の運転を継続することが出
来る。
【0073】更に、請求項3に記載の発明は、通常使わ
れている電圧検出器と積分器を用いて変圧器二次巻線に
鎖交する磁束に相当する量を間接的に検出して請求項2
の発明の効果を得るようにしたものである。
【0074】又、請求項4に記載の発明には、変圧器の
各相二次巻線に鎖交する磁束に相当する量を、それぞれ
の変圧器の二次巻線の磁路に磁束センサーを設置して直
接検出して請求項2の発明の効果を得るようにしたもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力変換装置の一実施例を示すブ
ロック図。
【図2】[図1]に示す電力変換装置の作用を説明する
ための波形図。
【図3】本発明の他の実施例を示す電力変換装置のブロ
ック図。
【図4】[図3]の一部詳細ブロック図。
【図5】[図3]に示す電力変換装置の作用を説明する
ための波形図。
【図6】[図1][図3]の実施例において、電流制御
回路を活かした時の波形図。
【図7】[図1]の一部詳細結線図。
【図8】従来の電力変換装置のブロック図。
【図9】従来の電力変換装置の作用を説明するための波
形図。
【図10】従来の電力変換装置の作用を説明するための
波形図。
【図11】従来の電力変換装置の作用を説明するための
波形図。
【符号の説明】
1 …変圧器一次巻線 2A〜2D…変圧
機虹巻線 3A〜3D…単位変換器 4 …直流
電源 5〜8 …GTO 9 …系統
電圧 10 …電圧検出器 11 …線間
電圧相電圧変換回路 12 …電流制御回路 13〜15…加算
器 16〜18…電圧指令値演算回路 19〜21…出力
数演算回路 22〜24…論理回路 25 …ゲ―
トパルス発生回路 26 …電圧検出器 27〜29…バラ
ンス制御回路 30〜33…積分器 34 …大小
比較回路 35 …論理回路 36 …三相
→二相変換回路 37 …二相→座標変換回路 38 …三角
波発生回路 39 …クロスポイント検出回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己消弧形スイッチング素子をブ
    リッジ接続して成り、直流を交流に変換する複数の単位
    変換器と、該複数の単位変換器の交流端子にそれぞれの
    二次巻線が接続され、前記二次巻線と同相なそれぞれの
    一次巻線を各相毎に直列接続して出力を取出す複数の変
    圧器で構成された電力変換装置において、前記直列接続
    された一次巻線が接続される交流系統電圧を検出し、こ
    の検出電圧に基づいて前記直列接続された一次巻線が出
    力すべき相電圧の指令値を演算する手段と、前記相電圧
    の指令値に基づいて前記単位変換器の出力数の指令値を
    演算する手段と、前記単位変換器の出力数の指令値から
    前記単位変換器の自己消弧形スイッチング素子のオンオ
    フの指令を演算する手段を備え、前記直列接続された一
    次巻線が出力すべき相電圧が、前記相電圧の指令値に追
    従して階段状に変化するように制御することを特徴とす
    る電力変換装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 自己消弧形スイッチング素子をブ
    リッジ接続して成り、直流を交流に変換する複数の単位
    変換器と、該複数の単位変換器の交流端子にそれぞれの
    二次巻線が接続され、それぞれの一次巻線を各相毎に直
    列接続して出力を取出す複数の変圧器で構成された電力
    変換装置において、前記直列接続された一次巻線が接続
    される交流系統電圧を検出し、この検出電圧に基づいて
    前記直列接続された一次巻線が出力すべき相電圧の指令
    値を演算する手段と、前記相電圧の指令値に基づいて
    記単位変換器の出力数の指令値を演算する手段と、前記
    複数の変圧器の各相二次巻線に鎖交する磁束に相当する
    量を検出する手段と、検出された各相二次巻線に鎖交す
    る磁束に相当する量の大小関係を判別する大小比較手段
    と、該大小比較手段の出力と前記単位変換器の出力数の
    指令値を演算する手段の出力に基づいて前記単位変換器
    の自己消弧形スイッチング素子のオンオフの指令を演算
    する手段を備え、前記直列接続された一次巻線が出力す
    べき相電圧が、前記相電圧の指令値に追従して階段状に
    変化するように制御することを特徴とする電力変換装置
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の変圧器の各相二次巻線
    に鎖交する磁束に相当する量を検出する手段は、それぞ
    れの変圧器の各相二次巻線に印加される電圧を検出する
    電圧検出器と、該電圧検出器の出力を積分する積分器か
    ら成り、該積分器の出力から前記変圧器二次巻線に鎖交
    する磁束に相当する量を得ることを特徴とする請求項2
    に記載の電力変換装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の変圧器の各相二次巻線
    に鎖交する磁束に相当する量を検出する手段は、それぞ
    れの変圧器の二次巻線の磁路に設置した磁束センサーを
    用いることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置
    の制御装置。
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