JP3425310B2 - 発光/受光装置 - Google Patents

発光/受光装置

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JP3425310B2
JP3425310B2 JP31372796A JP31372796A JP3425310B2 JP 3425310 B2 JP3425310 B2 JP 3425310B2 JP 31372796 A JP31372796 A JP 31372796A JP 31372796 A JP31372796 A JP 31372796A JP 3425310 B2 JP3425310 B2 JP 3425310B2
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    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
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    • H01L2924/1815Shape

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  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、発光素子と受光素
子とを備え、データ通信のために好適して使用される発
光/受光装置に関し、さらにその発光/受光装置を備え
る双方向全二重通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】異なるコンピュータ間ならびにパーソナ
ルコンピュータおよび周辺機器との間で、赤外線による
データ通信が広く利用されだしている。従来の赤外線に
よるデータ通信は、IrDA(Infrared Data Associati
on)によって、従来では半二重方式が規格化されてい
る。IrDAは、赤外線(Ir)を利用したコードレス
通信であって、情報機器、通信機器等を相互接続する標
準規格を策定し普及させることを目的とした標準化団体
の名称であって、1993年に設立された。
【0003】半二重伝送方式では、2つの各通信ユニッ
トが送受信を行うにあたり、各通信ユニットは、受信中
であれば送信は行わず、送信中であれば受信を受付けな
いように構成され、すなわち2つの各通信ユニットが同
時に伝送しあっているのではなく、一方の通信ユニット
が送信し終わってから始めて、他方の通信ユニットが送
信し、このようにして送信と受信とが交互に行われる。
したがって半二重方式では、一方の通信ユニットが送信
中に、他方の通信ユニットは送信を行うことができず、
受信だけを行っている。したがって時間のロスが生じ、
通信の高速化が望まれている。
【0004】パーソナルコンピュータなどの機器の高速
化、高機能化に伴い、伝送量の増大、伝送時間の短縮が
重要になってきている。したがって相互に通信を行う通
信ユニットの機器が同時に送受信を行う全二重で伝送す
ることが可能であることが望まれ、全二重方式での伝送
が必要になっている。この全二重方式での伝送によっ
て、より高速に、より効率的に、伝送が行われる。
【0005】IrDAにおいて、パーソナルコンピュー
タ間、パーソナルコンピュータと携帯端末機器との間、
ならびにパーソナルコンピュータと周辺機器との間の赤
外線によるワイヤレスデータ通信の規格化が成されてか
ら、急速にワイヤレスデータ通信が普及している。Ir
DAでは、標準規格IrDA1.0およびIrDA1.
1が採択した。また従来からAV(Analogue Visual)
用リモートコントロール(略称リモコン)方式およびA
SK(Amplitude shift keying)方式の各伝送方式が知
られている。これらの特徴をまとめると表1のとおりと
なる。
【0006】
【表1】
【0007】表1において、PDAとは、携帯端末器
(Personal Degital Assistant)を表し、ノートPCと
は、ノート形パーソナルコンピュータを表す。
【0008】表1に示されるように、従来から各種の伝
送技術は存在するけれども、パーソナルコンピュータな
どのデータ通信の用途では、双方向全二重通信が必要に
なってきている。全二重方式の通信装置において、発光
/受光装置であるフロントエンド部で特に問題となって
くるのは、自分自身の送信信号である赤外光が、自分自
身の受信側に混入し、この混入する光であるクロストー
ク光が生じることであり、これによって誤動作を生じる
可能性がある。このクロストーク光の問題を、図13お
よび図14を参照してさらに説明する。
【0009】図13は、先行技術の一部の縦断面図であ
る。リードフレームなどの導体1には、発光ダイオード
(略称LED)2のチップが接続され、また受光のため
のホトダイオード(略称PD)3のチップが接続され
る。この導体1にはさらに、発光ダイオード2の駆動用
集積回路およびホトダイオード3の信号処理用集積回路
が接続される。これらの各構成要素1〜3は、同時に一
体的に透光性合成樹脂の被覆層4によって成形される。
こうしてフロントエンド部5が構成される。このフロン
トエンド部5は、全二重方式伝送を行う一方の通信ユニ
ットに備えられる。発光ダイオード2からの光は参照符
6,7に示されるようにして発射され、他方の通信ユニ
ットのフロントエンド部でホトダイオードによって受光
される。その前記他方の通信ユニットにおけるフロンド
エンド部の発光ダイオードからの光は、参照符8,9で
示されるようにしてホトダイオード3に入射されて受光
される。
【0010】被覆層4は、発光ダイオード2の前方に形
成される発光用レンズ10と、ホトダイオード3の前方
に配置される受光用レンズ11と、これらのレンズ1
0,11間にわたって連なる連結部12とから成る。
【0011】図13の先行技術では、発光ダイオード2
とホトダイオード3とを、単一の共通の導体1に接続
し、したがって発光ダイオード2とホトダイオード3と
の位置関係を一定に保つことが容易であり、また同一の
リードフレームを用いて被覆層4によって一体成形する
ことができ、これによってフロントエンド部5の特性の
ばらつきをなくし、また生産性を向上することができ
る。
【0012】被覆層4が、たとえばエポキシ樹脂製であ
るとき、その屈折率n=約1.54であり、したがって
発光ダイオード2の側部付近から発射される光13が、
連結部12内で、外壁14に進むとき、その入射角i
が、約41度以上になると、全反射し、参照符15で示
されるようにしてホトダイオード3にクロストーク光と
して受光される。
【0013】実務上、送受信の光量を充分に大きくする
ために、各レンズ10,11の外径を約5mmφ程度に
する必要があるので、発光ダイオード2の光軸16とホ
トダイオード3の光軸17との並置方向(図13の左右
方向)の間隔Lは、約6mmに定められる。発光ダイオ
ード2の光の放射位置から外壁14までの光軸16に沿
う距離aは、約2mmである。間隔L、距離aおよび入
射角iに関して、
【0014】
【数1】
【0015】の関係があるので、この先行技術における
入射角iは、
【0016】
【数2】
【0017】となる。このことから、入射角iは、全反
射の臨界角約41度を越える値であり、したがって発光
ダイオード2の側部から放射される光のほとんどすべて
が、ホトダイオード3に到達してしまうことが理解され
る。
【0018】全二重方式の通信装置では、図13のフロ
ントエンド部5を用いたとき、送信データの光13,1
5がホトダイオード3によって受信されてしまい、した
がって前記他の通信ユニットからの光8,9との区別が
つかなくなってしまう。このようなクロストーク光1
3,15と正常な入射光8,9とを、ホトダイオード3
の出力を信号処理する回路において、電気的構成によっ
て除去することは困難である。
【0019】データ伝送を行う2つの一方の通信ユニッ
トのフロントエンド部5と他方の通信ユニットのフロン
トエンド部との伝送距離が、約1m以上であって長いと
きであっても、通信を行うことができるようにするため
に、ホトダイオード3の出力を増幅する増幅回路の利得
を大きく設定される。したがってクロストーク光13,
15のホトダイオード3への混入をできるかぎり低減す
ることが必要である。発光ダイオード2からの送信デー
タは、コード化信号であり、また前記他方の通信ユニッ
トからの入射光8,9もコード化信号である。したがっ
て発光ダイオード3の出力を信号処理する回路におい
て、その増幅利得を制御してクロストーク光13,15
に起因したデータを除去して、正常な入射光8,9のデ
ータだけを得ることは困難である。
【0020】さらにデータ伝送においては、1ビット毎
すべて正確に伝送する必要があり、したがってこのこと
からも、フロントエンド部5における自分自身のノイズ
となるクロストーク光13,15に起因したホトダイオ
ード3への入射をできるかぎり低減することが必要であ
る。したがってクロストーク光13,15に起因したノ
イズの発生を、電気的な構成によって除去するのではな
く、機械構造に工夫をして取除く必要がある。
【0021】この問題を解決するための他の先行技術
は、図14に示される図13の先行技術と対応する部分
には、同一の参照符を付す。発光ダイオード2はリード
線18に取付けられ、ホトダイオード3はもう1つのリ
ード線19に取付けられ、透光性合成樹脂20,21に
よって一体的に被覆してモールドされる。さらに図13
の先行技術におけるクロストーク光13,15を除去す
るために、遮光性合成樹脂材料から成る部材22を設
け、この部材22は、発光ダイオード2とホトダイオー
ド3との間に介在される仕切板23を有する。
【0022】図14に示される先行技術の新たな問題
は、遮光性合成樹脂製部材22を、生産工程においてさ
らに別工程として入れる必要があり、生産性が劣り、原
価の低減に劣り、さらに形状が大形化してしまうという
ことである。さらに発光ダイオード2とホトダイオード
3とは、2つのリード線18,19に個別的に接続され
るので、発光ダイオード2とホトダイオード3との位置
関係を正確に一定に保つことができず、フロントエンド
部5の特性のばらつきを抑えることができなくなる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発光
素子から受光素子へのクロストーク光を除去し、しかも
簡単な構成で生産性が向上された、さらに小形化が可能
である発光/受光装置を提供することである。
【0024】本発明の他の目的は、双方向全二重通信を
行う2つの各通信ユニットにおける発光/受光装置の前
記クロストーク光を除去してデータ伝送の誤動作を防
ぎ、正確な通信を行うことができるようにした双方向全
二重通信装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光素子と受
光素子とが、間隔をあけて並置され、発光素子の発光方
向と、受光素子によって受光される光の入射方向とが、
発光素子と受光素子との並置方向に関して、一方側に、
設けられ、発光素子と受光素子とが、透光性合成樹脂製
被覆層によって被覆される発光/受光装置において、被
覆層には、発光素子と受光素子との間で、前記一方側に
開放した溝を形成し、前記溝の内面は、発光素子および
受光素子の外周に沿って円弧状に形成されることを特徴
とする発光/受光装置である。本発明に従えば、合成樹
脂製被覆層には、発光素子と受光素子との間で、発光素
子と受光素子との並置方向(後述のたとえば図1の左右
方向)に関して、発光素子から光を発光して受光素子に
光が入射する一側方(図1の上方)に、開放した溝を形
成したので、発光素子の(図1の右方の)側部から放射
される赤外線などの光は、前記溝の発光素子側の内面で
ある境界面で、(a)大きな屈折角で透過して大気中に
進み、したがって受光素子側に入込むことが防がれ、あ
るいはまた(b)発光素子側の内面で発光素子からの光
が全反射し、これらのことa,bによって受光素子側に
進むことが防がれる。こうして発光素子から受光素子へ
のクロストーク光が大きく低減されることになる。また
本発明に従えば、図9のように、溝の内面は、発光素子
および受光素子の外周に沿って円弧状に形成されている
ので、発光素子側の内面である境界面から大気中に出た
屈折透過光は、受光素子側の円弧状の内面に再入射しに
くくなり、その受光素子側の内面で空気中に反射される
ことになる。こうして受光素子へのクロストーク光を防
ぐことができる。また本発明は、発光素子と受光素子と
が、間隔をあけて並置され、発光素子の発光方向と、受
光素子によって受光される光の入射方向とが、発光素子
と受光素子との並置方向に関して、一方側に、設けら
れ、発光素子と受光素子とが、透光性合成樹脂製被覆層
によって被覆される発光/受光装置において、被覆層に
は、発光素子と受光素子との間で、前記一方側に開放し
た溝を形成し、被覆層には、発光素子と受光素子との間
で、前記並置方向に関して、他方側に開放した溝が、さ
らに形成されることを特徴とする発光/受光装置であ
る。また本発明は、発光素子と受光素子とが、間隔をあ
けて並置され、発光素子の発光方向と、受光素子によっ
て受光される光の入射方向とが、発光素子と受光素子と
の並置方向に関して、一方側に、設けられ、発光素子と
受光素子とが、透光性合成樹脂製被覆層によって被覆さ
れる発光/受光装置において、被覆層には、発光素子と
受光素子との間で、前記一方側に開放した溝を形成し、
前記溝の発光素子側の内面は、発光素子から前記一側方
に遠去かるにつれて受光素子寄りに傾斜していることを
特徴とする発光/受光装置である。
【0026】
【0027】また本発明は、被覆層には、発光素子と受
光素子との間で、前記並置方向に関して、他方側に開放
した溝が、さらに形成されることを特徴とする。本発明
に従えば、発光素子と受光素子との並置方向に関して、
一側方に溝が設けられるだけでなく、一側方とは前記並
置方向に関して反対側である他側方(図10の下方)に
も溝が図10の実施の形態のように、さらに形成され
る。これによって発光素子から受光素子へのクロストー
ク光をさらに確実に防ぐことができる。
【0028】また本発明は、前記溝の発光素子側の内面
は、発光素子から前記一側方に遠去かるにつれて受光素
子寄りに傾斜していることを特徴とする。本発明に従え
ば、図11に関連して後述されるように、溝の発光素子
側の内面が傾斜されていることによって、発光素子か
ら、その発光素子側の内面である境界面に入射する光の
入射角を、全反射が生じるたとえば前述の約41度以上
とすることができる。こうして溝内へ発光素子からの光
が透過して屈折して進むことはない。
【0029】また本発明は、発光素子と溝の発光素子側
の内面との前記並置方向に垂直な相互の位置を、発光素
子からの光が溝の前記発光素子側の内面と成す入射角i
が、前記発光素子側の内面を透過した屈折光が被覆層の
受光素子を被覆する部分よりも前記一側方に進むよう
に、または前記発光素子側の内面で全反射する臨界角以
上となるように、定めることを特徴とする。本発明に従
えば、図12のように、発光素子を、前記並置方向(図
12の下方)に垂直な方向にずらして、発光素子からの
光が溝の発光素子側の内面と成す入射角iが大きくなる
ようにする。これによって発光素子側の内面から空気中
に出た屈折光が、(a)被覆層の受光素子を被覆する部
分に再び入込むことを防ぎ、または(b)発光素子側の
内面を境界面として全反射させる。こうして発光素子か
ら受光素子へのクロストーク光を確実に防ぐ。
【0030】また本発明は、発光素子は、導体上に設け
られ、この導体には、前記並置方向に沿う発光素子と、
溝の前記発光素子側の内面との間で、発光素子側よりも
受光素子側で隆起した段差が形成され、この段差によっ
て、発光素子から前記発光素子側の内面に進む光を部分
的に遮蔽することを特徴とする。また本発明は、発光素
子と受光素子とが、間隔をあけて並置され、発光素子の
発光方向と、受光素子によって受光される光の入射方向
とが、発光素子と受光素子との並置方向に関して、一方
側に、設けられ、発光素子と受光素子とが、透光性合成
樹脂製被覆層によって被覆される発光/受光装置におい
て、被覆層には、発光素子と受光素子との間で、前記一
方側に開放した溝を形成し、発光素子と溝の発光素子側
の内面との前記並置方向に垂直な相互の位置を、発光素
子からの光が溝の前記発光素子側の内面と成す入射角i
が、前記発光素子側の内面を透過した屈折光が被覆層の
受光素子を被覆する部分よりも前記一側方に進むよう
に、または前記発光素子側の内面で全反射する臨界角以
上となるように、定め、発光素子は、導体上に設けら
れ、この導体には、前記並置方向に沿う発光素子と、溝
の前記発光素子側の内面との間で、発光素子側よりも受
光素子側で隆起した段差が形成され、この段差によっ
て、発光素子から前記発光素子側の内面に進む光を部分
的に遮蔽することを特徴とする発光/受光装置である。
本発明に従えば、図12のように、発光素子が設けられ
る導体、たとえばリードフレームのリードなどである導
体に段差を形成する。この段差によって、発光素子か
ら、溝の発光素子側の内面に進む光を部分的に遮蔽す
る。このことによって、発光素子から受光素子へのクロ
ストーク光を確実に防ぐことができる。
【0031】また本発明は、2つの通信ユニットを含
み、各通信ユニットは、 (a)前述の発光/受光装置と、 (b)送信すべきデータを変調して発光素子を駆動する
送信手段と、 (c)受光素子からの出力を復調して前記データを得る
受信手段とを含み、一方の通信ユニットの発光素子から
の光を他方の通信ユニットの受光素子によって受光し、
かつ前記他方の通信ユニットの発光素子からの光を前記
一方の通信ユニットの受光素子によって受光して全二重
通信を行うことを特徴とする双方向全二重通信装置であ
る。本発明に従えば、発光/受光装置における発光素子
から受光素子へのクロストーク光を除去することができ
るので、2つの各通信ユニットの発光/受光装置間の伝
送距離を長くするために受光素子の増幅利得を高く設定
した構成としても、誤動作が防がれ、データ伝送を正確
に行うことができる。本発明の発光/受光装置は、双方
向全二重方式の通信のために用いることができるだけで
なく、双方向半二重方式の通信のためにもまた、用いる
ことができ、さらにこのようなおよびその他のデータ伝
送の通信のために用いることができる。それだけでな
く、本発明は、発光素子からの光を被検出物体で反射
し、その反射光を受光素子で受光し、これによって被検
出物体を検出するいわゆる反射形ホトインタラプタなど
としてもまた実施することができ、さらにその他の用途
にも本発明を関連して実施することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
双方向全二重通信装置における発光/受光装置であるフ
ロントエンド部26の一部の断面図である。鉄などの金
属製リードフレームのリードである導体27には、発光
素子である発光ダイオード28と受光素子であるホトダ
イオード29とが、図1の左右方向である並置方向に間
隔をあけて設けられる。この導体27にはまた、発光ダ
イオード28の駆動のための集積回路47およびホトダ
イオード29の信号処理のための集積回路49などが設
けられる。発光ダイオード28およびホトダイオード2
9は、半導体チップから成る。発光ダイオード28、ホ
トダイオード29および導体27などは、透光性合成樹
脂材料、たとえば熱硬化性合成樹脂であるエポキシ樹脂
などの被覆層31によって一体成形されて被覆される。
被覆層31は、選択的に周波数遮断する特性などを有し
てもよい。
【0033】発光ダイオード28からのデータ伝送のた
めの光は、参照符32,33を経て送信光として進む。
受信光は、参照符34,35で示されるようにして進
み、ホトダイオード29で受光される。こうして送信光
32,33のための発光ダイオード28と受信光34,
35のためのホトダイオード29との並置方向(図1の
左右方向)に関して一側方(図1の上方)に発光/受光
される。
【0034】被覆層31は、発光ダイオード28からの
光を光軸43に平行な平行光とする発光用レンズ44を
有し、またホトダイオード29に、光軸45に平行な光
34が入射されるとき、その光34をホトダイオード2
9の受光面に集光する受光用レンズ46を有する。これ
らのレンズ44,46は、大略的に半球状の凸レンズで
あってもよい。
【0035】図2は、図1に示されるフロントエンド部
26の全体の構成を示す断面図である。発光ダイオード
28の駆動用集積回路47は導体48に設けられ、ワイ
ヤボンディングによって発光ダイオード28と接続され
る。ホトダイオード29のための信号処理用集積回路4
9は、導体51に設けられ、ホトダイオード29とワイ
ヤボンディングされて接続される。
【0036】図3は、フロントエンド部26の平面図で
ある。溝37は、被覆層31において、前記並置方向と
前記一側方とを含む仮想上の一平面(図3の紙面に垂直
な平面)の両側(図3の上下方向)でレンズ44,46
間で連結部52,53で連なる。これによって強度が向
上する。
【0037】発光ダイオード28とホトダイオード29
とが単一の共通の導体27に設けられることによって、
これらの発光ダイオード28とホトダイオード29との
相互の位置関係が正確に設定される。したがってそれら
の光軸43,45が図1の紙面内でたとえば平行に設定
することが可能である。
【0038】導体27では、図4に示されるように発光
ダイオード28が設けられるための有底帽状のキャップ
部54を有する。キャップ部54は、発光ダイオード2
8が取付けられる底55と、前記一側方(図1および図
2の上方)になるにつれて内径が大きくなるように形成
されたほぼ中空円錐台状の傾斜部56とを含む。傾斜部
56の内面によって、発光ダイオード28の側部からの
光が反射されて、前記一側方に、図1の参照符57で示
されるようにして反射される。
【0039】本発明に従えば、発光ダイオード28から
の一部の光が、参照符36で示されるようにホトダイオ
ード29側に進むとき、その光36がホトダイオード2
9に入射して、誤って受光されることを防ぐために、被
覆層31には、発光ダイオード28とホトダイオード2
9との間で、前記一側方(図1の上方)に開放した溝3
7が形成される。これによって(a)溝37の発光ダイ
オード28側の境界面である内面38を通過した屈折光
39は、前記一側方に進み、受光素子、ホトダイオード
29に入射することが防がれ、また(b)光36が内面
38で全反射して参照符41で示されるように進み、内
面38を境界面として大気中に出ることはない。こうし
て溝37のホトダイオード29側の境界面である内面4
2に発光ダイオード28からの光が入込むことはない。
【0040】すなわち本発明の考え方によれば、被覆層
31には、発光ダイオード28とホトダイオード29と
の間で溝37が形成され、内面38,42がその被覆層
31と空気との境界面となる。発光ダイオード28から
の光36は、内面38に当たり、その内面38で反射し
て反射光41となり、また内面38から空気中に屈折す
る光39の強度は、光36の強度から反射光41の強度
を減算した値となる。こうして大気中に進む光39の強
度は、反射光41の強度の分だけ、減衰されることにな
る。こうして空気中の光39の強度が大きく減少するこ
とになる。また内面42内に入射してくる光があったと
しても、その内面42で部分的に反射され、入射され、
ホトダイオード29側に進む光が減衰されることにな
る。このようにして、溝37の働きによって、ホトダイ
オード29へのクロストーク光を減少または除去するこ
とができる。
【0041】溝37の発光ダイオード28側の内面38
である境界面で、入射する光36が法線58と成す入射
角をiとし、大気中に透過した光の屈折角をrとし、被
覆層31の光の屈折率をnとするとき、式3が成立す
る。
【0042】 sin r = n・sin i …(3) 被覆層31がエポキシ樹脂であるとき、屈折率n=約
1.54であり、入射角iおよび屈折角rが小さい範囲
では、大略的に式4が成立する。
【0043】 r = 1.54・i …(4) したがってr>iであり、発光ダイオード28からの光
36は、受信側であるホトダイオード29側に入りにく
いように屈折した屈折光39となって進む。すなわち発
光ダイオード36から内面38を透過した屈折光39
は、その屈折角rが入射角iに比べて大きくなって、空
気中にいわば逃げてゆき、受光用レンズ46およびその
付近に入込むことがなくなる。たとえその屈折光39
が、もう1つのホトダイオード29側の内面42に到達
したとしても、この内面42で少なくとも部分的な反射
が生じるので、ホトダイオード29に入射されるクロス
トーク光が大きく低減される。
【0044】図5は、図1〜図4に示されるフロントエ
ンド部26を備える双方向全二重通信装置の一方の通信
ユニット58のブロック図である。図6は、フロントエ
ンド部26の具体的な構成を示す電気回路図であり、も
う1つの対を成す通信ユニット59のフロントエンド部
26aの具体的な構成を併せて示す。これらの各通信ユ
ニット58,59は、同一構成を有し、対応する部分に
は同一の数字に添え字aを付して示す。マイクロコンピ
ュータなどによって実現される処理回路61からの送信
されるべきデータは、送受信回路UART(Universal
AsynchronousReceiver/Transmitter)62に与えら
れ、変調回路63でそのデータが変調され、送信回路で
ある駆動用集積回路47に与えられて、発光ダイオード
28が駆動される。発光ダイオード28には、スイッチ
ングトランジスタ65が直列に接続される。発光ダイオ
ード28からは、たとえば波長850〜900nmの赤
外光が放射される。この発光ダイオード28からの送信
光33は、もう1つの通信ユニット59におけるフロン
トエンド部26aのホトダイオード29aで受光され
る。フロントエンド部26aにおける発光ダイオード2
8aから放射されてフロントエンド部26で受光される
受信光34は、ホトダイオード29で受光され、信号処
理用集積回路49で増幅回路63によって増幅され、レ
ベル弁別回路64によって2値化、波形整形され、復調
回路65に与えられる。こうして通信ユニット26aか
らのデータが得られ、送受信回路62に与えられ、処理
回路61で演算処理が行われる。送受信回路62は、処
理回路61からの並列データを直列ビットに変換して変
調回路63に与え、また復調回路65からの直列ビット
のデータを並列に変換して処理回路61に与える。
【0045】図7は発光ダイオード28の具体的な構成
を示す断面図である。発光ダイオード28は、PN接合
をもつシリコン結晶体であり、N領域67とP領域68
とには、電極71,72が設けられる。電源66によっ
て電極71,72間に順電圧を印加すると、N領域67
から電子が、またP領域68からは正孔がPN接合69
に移動し、電子度正孔が再結合し、その際に光32を発
生する。このPN接合69からはまた、側方に光36,
57が放射される。
【0046】図8は、ホトダイオード29の具体的な構
成を示す断面図である。このホトダイオード29は、N
領域77とP領域78とがPN接合されて構成される。
受光領域73に入射光35が入射すると、格子に結合さ
れていた電子は、結合を解き放たれて自由な電子とな
り、自由な電子および正孔が発生する。これらの電子お
よび正孔は、空乏領域74に移動し、光の強度に比例し
た絶対値を有する電流として、電極75,76間から取
出される。
【0047】本発明の他の実施例では、発光ダイオード
28に代えて、半導体レーザ素子であってもよく、その
他の光などの電磁波を発生する半導体素子であってもよ
く、またホトダイオード29に代えて、ホトトランジス
タ、太陽電池およびその他の半導体などから成る受光素
子であってもよい。
【0048】図9は、本発明の実施の他の形態のフロン
トエンド部79の平面図である。この実施の形態は、前
述の図1〜図8に関連して述べた構成に類似し、対応す
る部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施
の形態では、溝81の発光ダイオード2側の内面82と
ホトダイオード3側の内面83とは、発光用レンズ10
と受光用レンズ11、したがって発光ダイオード28お
よびホトダイオード29の外周に沿って、軸線43,4
5を中心とする仮想直円柱の外面の一部分を成す。この
内面82,83に連なって、内面84,85は、軸線4
3,45を含む仮想上の一平面に垂直であって相互に平
行である。発光ダイオード28からの光は、放射状に発
生される。したがって発光ダイオード28とホトダイオ
ード29の並置方向(図9の左右方向)に垂直なy方向
86に対して角度を有する光87は、発光ダイオード2
8側の境界面である内面82を透過し、その透過光88
は、ホトダイオード29側の内面83に再入射しにくく
なり、内面83に光88の反射し、ホトダイオード29
に入射することが抑制される。したがって発光ダイオー
ド28から内面82に向けて進む光87は、上述のよう
にしてホトダイオード29にクロストーク光として入射
されることが防がれる。
【0049】図10は、本発明の実施の他の形態のフロ
ントエンド部89の断面図である。この実施の形態は、
前述の図1〜図9の実施の各形態に類似し、対応する部
分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の形
態では、被覆層31には、発光ダイオード28とホトダ
イオード29との間で、並置方向(図10の左右方向)
に関して他側方(図10の下方)に開放した溝91がさ
らに形成される。この溝91の発光ダイオード28側の
内面92およびホトダイオード29側の内面93とによ
って、前述の一方側の溝37と同様にして、発光ダイオ
ード28からの導体27よりも図10の下方にまわり込
んで進む光が、ホトダイオード29側に入射されること
が防がれる。
【0050】こうして導体27に関して発光ダイオード
28とは反対側(図10の下方)において、被覆層31
は発光ダイオード28からのクロストーク光の光路にな
り得るけれども、上述の溝91を形成することによっ
て、そのクロストーク光を削減し、ホトダイオード29
へのクロストーク光によるノイズの混入を防ぐ。溝3
7,91は、前述の図9と同様に、円弧状の溝81が形
成されてもよい。
【0051】図11は、本発明の実施の他の形態のフロ
ントエンド部95の断面図である。この実施の形態は、
前述の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参
照符を付す。注目すべきはこの実施の形態では、被覆層
31に形成された溝37の発光ダイオード28側の内面
38は、発光ダイオード28から、発光ダイオード28
とホトダイオード29との並置方向(図11の左右方
向)の一側方(図11の上方)に遠去かるにつれて、ホ
トダイオード29寄りに角度θ1だけ傾斜している。こ
の内面38は、光軸43,45を含む一平面に垂直であ
る。発光ダイオード28からの光97が境界面である内
面38に入射すると、その内面38で反射光98が生
じ、また屈曲して光99の透過が生じる。発光ダイオー
ド28からの光97の内面38における入射角iが、全
反射の臨界角、たとえば前述のように約41度以上であ
れば、屈折光99が生じない。内面38は角度θ1を有
することによって、入射角iを大きくし、この内面38
で光97の全反射を行うことが確実になる。角度θ1
は、前記並置方向に対して零度を越え、90度未満の値
であり、たとえば70度などの値であってもよい。図1
1の内面38,42は、図9と同様に、軸線43,43
を中心とする円弧状であってもよい。
【0052】図12は、本発明の実施のさらに他の形態
のフロントエンド部101の断面図である。この実施の
形態は前述の実施の形態に類似し、対応する部分には同
一の参照符を付す。特にこの実施の形態では、導体27
のキャップ54を、前述の実施の各形態に比べて図12
の下方に低くし、溝37に進む光102の内面38にお
ける入射角iを大きくして臨界角以上とし、光102を
全反射させて全反射光103を得、透過する屈折光10
4を零またはごくわずかとする。こうして溝37の発光
ダイオード28側の内面38を透過した屈折光104
が、(a1)被覆層31のホトダイオード29を被覆す
る部分105よりも前記一側方(図12の上方)に、進
むようにし、または(b1)この発光ダイオード28側
の内面38で入射光102が全反射する臨界角となる大
きい入射角iが得られるように、発光ダイオード28の
図12の上下の位置を設定する。すなわち発光ダイオー
ド28と、溝37の発光ダイオード28側の内面38と
の前記並置方向(図12の左右方向)に垂直な図12の
上下方向の相互の位置を、前記入射角iが、前記条件a
1,b1を満たすように、定める。
【0053】また発光ダイオード28からの側方へ進む
光105は、導体27のキャップ部54の傾斜面56で
反射され、光107となって前記一側方(図12の上
方)に進む。このキャップ54の傾斜面56のうち、前
記内面38寄り、すなわちホトダイオード29寄りの部
分56cは、上述のように光105を反射させるよう
に、その図12の上面27cから下方に深さD1が深く
延び、これに対して発光ダイオード28の図12におけ
る左方に配置される駆動用集積回路47には、その発光
ダイオード28からワイヤボンディングの導体106に
よって接続されることが容易となるために、この傾斜面
56dの深さD2を浅く設定する(D1>D2)。
【0054】図11および図12の各溝37は、前述の
図9に関連して述べた円弧状の溝81として形成されて
もよく、さらに図11および図12の実施の各形態にお
いて、図10に示されるように前記他側部にもう1つの
溝91が形成されてもよく、この溝91は、図9の円弧
状の溝81と同様に形成されてもよい。
【0055】本発明の実施の他の形態では、図1〜図1
2に示される各フロントエンド部26,79,89,9
5,101は、双方向二重通信のフロントエンド部とし
て用いることができるだけでなく、被検出物体を検出す
るいわゆる反射形ホトインタラプタとして用いることが
できる。このとき発光ダイオード28とホトダイオード
29との各軸線43,45は、前記一側方(図1の上
方)に向けて相互に近接するように傾斜されていてもよ
い。この反射形ホトインタラプタでは、発光ダイオード
28からの光は、DC(直流)光であってもよく、また
は連続した変調光であってもよい。この変調光を用いる
とき変調光であるホトダイオード29からの出力は、そ
の変調光だけを選択的に取出すバンドパスフィルタなど
が用いられる。これによって外乱ノイズによって悪影響
されずに、そのフィルタを通過した出力レベルを予め定
める弁別レベルでレベル弁別することによって、2値信
号を得て、被検出物体の近接を検出することができる。
【0056】上述の実施の各形態において、被覆層31
を用いて発光ダイオード28、ホトダイオード29およ
び導体27,48,51などを一体成形するにあたって
は、たとえばトランスファー成形法および注型法などが
採用される。トランスファー成形法は、金型キャビティ
を予め閉じ切っておいて、金型の一部に設けられた材料
室、すなわちポット部から高い圧力のもとに透光性熱硬
化性合成樹脂材料を、キャビティ内に押し込む方法であ
る。注型法は、液状の前記材料を、型に注ぎ込んで、常
温または加熱によって硬化させる方法である。特に注型
法によれば、図11に関連して前述したフロントエンド
部95の溝37における角度θ1を有する内面38を、
型によって成形することが容易である。被覆層31は、
熱硬化性合成樹脂材を用いるだけでなく、熱可塑性合成
樹脂材料、およびセラミックなどの透光性材料から成っ
てもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、発光素子と受光素子と
の間で、透光性合成樹脂から成る被覆層には、一側方に
開放した溝を形成し、これによって発光素子から受光素
子へのクロストーク光を除去することができるようにな
る。しかもこの構成は簡単であり、発光素子と受光素子
との間に遮光板などを配置する構成ではないので、生産
性が優れており、また小形化が可能になる。
【0058】また本発明によれば、溝の内面が円弧状で
あるので、発光素子側の内面から空気中に透過した光
が、受光素子側の内面に入射しにくくなり、その受光素
子側の内面で反射し、被覆層の受光素子を被覆する部分
内に入射することが防がれる。このことによって受光素
子に発光素子からのクロストーク光が入射されることを
防ぐことかできる。
【0059】また本発明によれば、クロストーク光を除
去するための溝は、発光素子と受光素子との並置方向に
関して一方側(図10の上方)だけでなく、他方側(図
10の下方)にも形成し、これによってこのクロストー
ク光の受光素子への入射をさらに一層確実に、防ぐこと
ができる。
【0060】また本発明によれば、溝の受光素子側の内
面を傾斜させて、発光素子からの光を、その受光素子側
の内面で全反射させることができる。これによって発光
素子から受光素子へのクロストーク光を除去することが
できる。
【0061】また本発明によれば、発光素子を、並置方
向に垂直な方向(図12の下方)にずらして発光素子か
らの光が発光素子側の内面と成す入射角iを大きくす
る。これによって発光素子側の内面を透過した屈折光
が、空気中に進んで、受光素子を被覆している被覆層の
部分に入込むことを防ぎ、または発光素子側の内面で全
反射させる。こうして受光素子に発光素子からのクロス
トーク光が入射されることを防ぐ。
【0062】また本発明によれば、発光素子が設けられ
るリードなどの導体に段差を形成して、発光素子から発
光素子側の内面に進む光を部分的に遮蔽し、これによっ
てクロストーク光を防ぐことができる。
【0063】また本発明によれば、受光素子への発光素
子からのクロストーク光の混入が機械的構成によって除
去されるので、データ通信の伝送距離を長くすることが
できるようにするために、受光素子の出力を高利得で増
幅しても、そのクロストーク光によるデータ通信の誤動
作を防ぐことができ、正確なデータの伝送を行うことが
できる。これによって双方向全二重方式で通信を行い、
通信時間を有効に利用した高速度のデータ伝送が可能に
なる。すなわちこのような発光/受光装置を、たとえば
データ通信のために用い、そのデータ通信の距離を大き
くするために被覆層を凸レンズなどの形状とし、その外
径を大きくする場合においても、発光素子と受光素子と
の間に上述のように溝を形成することによって、クロス
トーク光を除去することができるので、構成をできるだ
け小形化することができる。またクロストーク光が受光
素子に混入しないので、上述のようにデータ伝送距離を
長くすることができるようにするために、受光素子の出
力を高利得で増幅しても、クロストーク光によるノイズ
の混入が確実に防がれ、長い伝送距離にわたる通信が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の双方向全二重通信装置
における発光/受光装置であるフロントエンド部26の
一部の断面図である。
【図2】図1に示されるフロントエンド部26の全体の
構成を示す断面図である。
【図3】フロントエンド部26の平面図である。
【図4】フロントエンド部26の平面図である。
【図5】図1〜図4に示されるフロントエンド部26を
備える双方向全二重通信装置の一方の通信ユニット58
のブロック図である。
【図6】フロントエンド部26の具体的な構成を示す電
気回路図である。
【図7】発光ダイオード28の具体的な構成を示す断面
図である。
【図8】ホトダイオード29の具体的な構成を示す断面
図である。
【図9】本発明の実施の他の形態のフロントエンド部7
9の平面図である。
【図10】本発明の実施の他の形態のフロントエンド部
89の断面図である。
【図11】本発明の実施の他の形態のフロントエンド部
95の断面図である。
【図12】本発明の実施のさらに他の形態のフロントエ
ンド部101の断面図である。
【図13】先行技術の一部の縦断面図である。
【図14】先行技術の一部の縦断面図である。
【符号の説明】
26,79,89,95,101 フロントエンド部 28 発光ダイオード 29 ホトダイオード 31 被覆層 44 発光用レンズ 46 受光用レンズ 47 駆動用集積回路 49 信号処理用集積回路 54 キャップ部 58,59 通信ユニット

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子とが、間隔をあけて
    並置され、 発光素子の発光方向と、受光素子によって受光される光
    の入射方向とが、発光素子と受光素子との並置方向に関
    して、一方側に、設けられ、 発光素子と受光素子とが、透光性合成樹脂製被覆層によ
    って被覆される発光/受光装置において、 被覆層には、発光素子と受光素子との間で、前記一方側
    に開放した溝を形成し、 前記溝の内面は、発光素子および受光素子の外周に沿っ
    て円弧状に形成されることを特徴とする発光/受光装
    置。
  2. 【請求項2】 被覆層には、発光素子と受光素子との間
    で、前記並置方向に関して、他方側に開放した溝が、さ
    らに形成されることを特徴とする請求項1記載の発光/
    受光装置。
  3. 【請求項3】 前記溝の発光素子側の内面は、発光素子
    から前記一側方に遠去かるにつれて受光素子寄りに傾斜
    していることを特徴とする請求項1または2記載の発光
    /受光装置。
  4. 【請求項4】 発光素子と溝の発光素子側の内面との前
    記並置方向に垂直な相互の位置を、 発光素子からの光が溝の前記発光素子側の内面と成す入
    射角iが、 前記発光素子側の内面を透過した屈折光が被覆層の受光
    素子を被覆する部分よりも前記一側方に進むように、ま
    たは前記発光素子側の内面で全反射する臨界角以上とな
    るように、 定めることを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記
    載の発光/受光装置。
  5. 【請求項5】 発光素子は、導体上に設けられ、 この導体には、前記並置方向に沿う発光素子と、溝の前
    記発光素子側の内面との間で、発光素子側よりも受光素
    子側で隆起した段差が形成され、 この段差によって、発光素子から前記発光素子側の内面
    に進む光を部分的に遮蔽することを特徴とする請求項4
    記載の発光/受光装置。
  6. 【請求項6】 発光素子と受光素子とが、間隔をあけて
    並置され、 発光素子の発光方向と、受光素子によって受光される光
    の入射方向とが、発光素子と受光素子との並置方向に関
    して、一方側に、設けられ、 発光素子と受光素子とが、透光性合成樹脂製被覆層によ
    って被覆される発光/受光装置において、 被覆層には、発光素子と受光素子との間で、前記一方側
    に開放した溝を形成し、 被覆層には、発光素子と受光素子との間で、前記並置方
    向に関して、他方側に開放した溝が、さらに形成される
    ことを特徴とする発光/受光装置。
  7. 【請求項7】 発光素子と受光素子とが、間隔をあけて
    並置され、 発光素子の発光方向と、受光素子によって受光される光
    の入射方向とが、発光素子と受光素子との並置方向に関
    して、一方側に、設けられ、 発光素子と受光素子とが、透光性合成樹脂製被覆層によ
    って被覆される発光/受光装置において、 被覆層には、発光素子と受光素子との間で、前記一方側
    に開放した溝を形成し、 前記溝の発光素子側の内面は、発光素子から前記一側方
    に遠去かるにつれて受光素子寄りに傾斜していることを
    特徴とする発光/受光装置。
  8. 【請求項8】 発光素子と受光素子とが、間隔をあけて
    並置され、 発光素子の発光方向と、受光素子によって受光される光
    の入射方向とが、発光素子と受光素子との並置方向に関
    して、一方側に、設けられ、 発光素子と受光素子とが、透光性合成樹脂製被覆層によ
    って被覆される発光/受光装置において、 被覆層には、発光素子と受光素子との間で、前記一方側
    に開放した溝を形成し、 発光素子と溝の発光素子側の内面との前記並置方向に垂
    直な相互の位置を、 発光素子からの光が溝の前記発光素子側の内面と成す入
    射角iが、 前記発光素子側の内面を透過した屈折光が被覆層の受光
    素子を被覆する部分よりも前記一側方に進むように、ま
    たは前記発光素子側の内面で全反射する臨界角以上とな
    るように、 定め、 発光素子は、導体上に設けられ、 この導体には、前記並置方向に沿う発光素子と、溝の前
    記発光素子側の内面との間で、発光素子側よりも受光素
    子側で隆起した段差が形成され、 この段差によって、発光素子から前記発光素子側の内面
    に進む光を部分的に遮蔽することを特徴とする発光/受
    光装置。
  9. 【請求項9】 2つの通信ユニットを含み、 各通信ユニットは、 (a)請求項1〜8のうちの1つに記載された発光/受
    光装置と、 (b)送信すべきデータを変調して発光素子を駆動する
    送信手段と、 (c)受光素子からの出力を復調して前記データを得る
    受信手段とを含み、 一方の通信ユニットの発光素子からの光を他方の通信ユ
    ニットの受光素子によって受光し、かつ前記他方の通信
    ユニットの発光素子からの光を前記一方の通信ユニット
    の受光素子によって受光して全二重通信を行うことを特
    徴とする双方向全二重通信装置。
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