JP3424745B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3424745B2
JP3424745B2 JP31960699A JP31960699A JP3424745B2 JP 3424745 B2 JP3424745 B2 JP 3424745B2 JP 31960699 A JP31960699 A JP 31960699A JP 31960699 A JP31960699 A JP 31960699A JP 3424745 B2 JP3424745 B2 JP 3424745B2
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
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    • H04N23/65Control of camera operation in relation to power supply
    • H04N23/651Control of camera operation in relation to power supply for reducing power consumption by affecting camera operations, e.g. sleep mode, hibernation mode or power off of selective parts of the camera
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2101/00Still video cameras

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子にて
得られた映像信号をモニタリング画像として表示装置に
表示する撮像装置に関し、特に、表示装置にモニタリン
グ画像を表示する際のシステム全体の消費電力を低減す
る撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像装置の中でも、CCD(charged co
upled device)等の固体撮像素子にて得られた映像信号
をLCD等の表示装置にモニタリング画像として表示す
るとともに、この映像信号をフロッピーディスクやメモ
リカード等の記録媒体に記録する電子スチルカメラは、
その市場規模が急速に拡大している。
【0003】電子スチルカメラに用いられる固体撮像素
子においては、近年、総画素数が130万画素程度のC
CDから200万画素以上のCCDへと主流が移行しつ
つあり、電子スチルカメラの高画素化が進んでいる。
【0004】電子スチルカメラの高画素化の要因として
は、固体撮像素子の価格が低下したことや、Pentiumプ
ロセッサーに代表されるCPUの飛躍的な性能の向上及
び記憶媒体の大容量化によりコンシューマーユースのパ
ソコンでも大容量データを手軽に扱えるようになってき
たことや、数年前には主流であったVGAクラスの画像
以上の高精細な画像がユーザーから要求されていること
等が挙げられる。
【0005】今後、電子スチルカメラにおいては、更
に、高画素化が進むとともに、多機能化が進み、その用
途も多種多様になっていくことが推測される。しかしな
がら、電子スチルカメラの高画素化、多機能化が進むこ
とにより、システム全体の消費電力の増加が懸念され
る。
【0006】電子スチルカメラの高画素化に伴って画素
数を増加させた場合は、固体撮像素子の電極容量が増加
し、また、画素数に比例して固体撮像素子の駆動周波数
も増加するおそれがある。
【0007】その結果、固体撮像素子を駆動するための
駆動回路の消費電力が増加するとともに、電子スチルカ
メラのシステム全体の動作周波数も増加するため、電子
スチルカメラのシステム全体の消費電力が増加してしま
う。
【0008】また、電子スチルカメラの多機能化に伴
い、上述した表示装置や記録媒体の周辺機器の他にテレ
ビジョンやパソコン等がシステムに付属され、これによ
り、電子スチルカメラのシステム全体の消費電力が更に
増加することが推測される。
【0009】その結果、電源であるバッテリーの寿命が
低下するため、撮影時間の短縮や画像の記録枚数の減少
等が生じてしまい、電子スチルカメラの多機能化が達成
されたとしても、その機能を十分に発揮することができ
なくなってしまう。
【0010】このため、今後、電子スチルカメラを開発
する上では、その性能や機能を追究するとともに、シス
テム全体の消費電力を低減させることが非常に重要であ
る。電子スチルカメラにおいては、LCD表示装置にモ
ニタリング画像等の画像を表示する頻度が高く、更に、
LCD表示装置の消費電力が大きいことから、システム
全体の消費電力を低減させるためには、LCD表示装置
に画像を表示している時のシステム全体の消費電力を低
減させることが非常に有効な手段となる。
【0011】このため、最近の電子スチルカメラにおい
ては、LCD表示装置に画像を表示している時のシステ
ム全体の消費電力を低減させるために種々の考案がなさ
れており、例えば、その技術が特開平11−16417
8号公報、特開平11−136551号公報、特開平1
0−276356号公報及び特開平9−93470号公
報に開示されている。
【0012】以下に、LCD表示装置に画像を表示する
際のシステム全体の消費電力を低減させることを目的と
した従来の電子スチルカメラについて説明する。
【0013】まず、特開平11−164178号公報に
開示された電子スチルカメラについて説明する。
【0014】図5は、従来の電子スチルカメラの一構成
例を示すブロック図であり、特開平11−164178
号公報に開示されたものを示している。
【0015】図5に示すように本従来例は、撮像回路5
01と、信号処理回路502と、圧縮伸張回路503
と、画像情報メモリー504と、CPU505と、圧縮
率設定スイッチ506と、光量コントロール回路507
と、ブライト調整ボリューム508と、LCD表示装置
であるLCDモニター509と、バックライト510と
から構成されている。
【0016】本従来例においては、撮像回路501にて
撮影される画像データの圧縮率が圧縮率設定スイッチ5
06を介して予め選択され、その後、撮像回路501に
て画像データの撮影が開始される。なお、画像データの
圧縮率は、画像の画質に対応するものであり、圧縮率が
高くなるにしたがい画像の画質が低下する。
【0017】撮像回路501は、画像データを撮影して
出力するものであり、また、信号処理回路502は、撮
像回路501から出力された画像データをLCDモニタ
ー509に表示するための画像データに変換して出力す
るものである。
【0018】圧縮伸張回路503は、信号処理回路50
2から出力された画像データを、圧縮率設定スイッチ5
06を介して選択された圧縮率で圧縮するものであり、
また、画像情報メモリー504は、圧縮伸張回路503
にて圧縮された画像データを保管するものである。
【0019】光量コントロール回路507は、画像情報
メモリ504に保管された画像データがLCDモニター
509に再生表示される場合に、画像情報メモリ504
に保管された画像データの圧縮率に基づいてLCDモニ
ター509のバックライト510の光量を制御するもの
であり、また、ブライト調整ボリューム508は、光量
コントロール回路507の微調整を行うものである。
【0020】CPU505は、信号処理回路502、圧
縮伸張回路503、光量コントロール回路507及びブ
ライト調整ボリューム508の制御を行うものである。
【0021】上記のように構成された本従来例において
は、光量コントロール回路507において、画像情報メ
モリ504に保管された画像データが通常の圧縮率より
も低い圧縮率で圧縮されている場合には、バックライト
510の光量が通常よりも明るくなるように制御され、
画像情報メモリ504に保管された画像データが通常の
圧縮率よりも高い圧縮率で圧縮されている場合には、バ
ックライト510の光量が通常よりも暗くなるように制
御される。
【0022】すなわち、本従来例は、画質が低い画像デ
ータをLCDモニター509に表示する場合には、バッ
クライト510の光量を通常よりも暗くなるように制御
し、これにより、システム全体の消費電力を低減するも
のである。
【0023】次に、特開平11−136551号公報に
開示された電子スチルカメラについて説明する。
【0024】図6は、従来の電子スチルカメラの他の構
成例を示すブロック図であり、特開平11−13655
1号公報に開示されたものを示している。
【0025】図6に示すように本従来例は、LCD表示
部602と、LCD表示部602のバックライト603
と、バックライト603の光量を制御するコントロール
部604と、撮影時や再生時の設定条件を設定するため
の入力ボタン608〜610と、入力ボタン608〜6
10の入力状態を検知するセンサ607と、センサ60
7における検知結果に基づいて入力ボタン608〜61
0のいずれかが入力された時からカウントを開始するタ
イマー606と、バックライト603の光量を記憶する
ためのメモリー部605と、入力ボタン608〜610
の入力状態に基づいて撮影時や再生時の設定条件を表示
する設定表示パネル611と、電源612とから構成さ
れている。
【0026】なお、LCD表示部602は、カメラ60
1の内部に設けられている。
【0027】上記のように構成された本従来例において
は、コントロール部604において、タイマー606に
おけるカウント数に基づいて撮影者が入力ボタン608
〜610の操作中であると判断された場合は、撮影者が
LCD表示部602を注意して見ていないものと認識さ
れ、LCD表示部602のバックライト603の光量が
暗くなるように制御される。
【0028】すなわち、本従来例は、LCD表示部60
2に画像を表示する時に、撮影者が撮影時や再生時の設
定条件を設定している場合には、バックライト603を
暗くなるように制御し、これにより、システム全体の消
費電力を低減するものである。
【0029】次に、特開平10−276356号公報に
開示された電子スチルカメラについて説明する。
【0030】図7は、従来の電子スチルカメラの他の構
成例を示すブロック図であり、特開平10−27635
6号公報に開示されたものを示している。
【0031】図7に示すように本従来例は、被写体の光
学像を画像データに変換して出力する撮像部702と、
撮像部702から出力された画像データを一時的に蓄え
るキャプチャメモリ703と、キャプチャメモリ703
に蓄えられた画像データを表示するためのLCD741
を具備する表示部704と、LCD741に表示される
画像データの制御を行う制御部701とから構成されて
いる。
【0032】撮像部702は、被写体の光学像を画像デ
ータに変換してキャプチャメモリ703に対して出力す
るCCD721と、CCD721を駆動するCCDコン
トローラ722とから構成されている。
【0033】制御部701は、キャプチャメモリ703
に格納された画像データの明るさに基づいて露出を計算
し、この計算結果に基づいて撮像部702におけるシャ
ッター速度をCCDコントローラ722に設定する露出
制御手段711と、露出制御手段711における露出の
計算結果に基づいてLCD741の輝度を設定するLC
D輝度制御手段712と、キャプチャメモリ703に格
納された画像データをLCD741に表示させるための
画像データに変換して表示部704に対して出力するL
CD表示制御手段713とから構成されている。
【0034】表示部704は、LCD741と、LCD
輝度制御手段712にて設定されたLCD741の輝度
及びLCD表示制御手段713から出力された画像デー
タに基づいてLCD741を制御するLCDコントロー
ラ742とから構成されている。
【0035】上記のように構成された本従来例において
は、露出制御手段711において、キャプチャメモリ7
03に格納された画像データの明るさに基づいて露出が
計算され、LCD輝度制御手段712において、露出制
御手段11における露出の計算結果に基づいてLCD7
41の輝度が制御される。
【0036】すなわち、本従来例は、被写体の周囲が暗
いと判断された画像データをLCD741に表示する場
合には、LCD741の輝度を下げるように制御し、こ
れにより、システム全体の消費電力を低減するものであ
る。
【0037】次に、特開平9−93470号公報に開示
された電子スチルカメラについて説明する。
【0038】図8は、従来の電子スチルカメラの他の構
成例を示すブロック図であり、特開平9−93470号
公報に開示されたものを示している。
【0039】図8に示すように本従来例は、電子スチル
カメラ801と、メモリカード823と、ハードディス
ク827、コンピュータ824と、テレビジョン833
とから構成されている。
【0040】電子スチルカメラ801は、システム制御
回路810と、光学ブロック811と、CCD(固体撮
像素子)812と、CCDドライバ813と、クロック
発生回路814,837と、相関二重サンプリング・サ
ンプルホールド回路(以下、CDS回路と称する)81
5と、A/D変換器816と、パルスゲート回路817
と、分周回路818と、画像メモリ819と、映像信号
処理回路(以下、DSP回路と称する)821と、I/
F(インターフェイス)回路822と、カードコネクタ
825と、外部コネクタ826と、D/A変換器831
と、モニタドライバ832と、ビデオ出力コネクタ83
4と、LCDドライバ835と、LCD表示装置である
LCD表示素子836と、操作部838とから構成され
ている。本従来例においては、CCD812を介して得
られた画素信号を動画としてLCD表示素子836に表
示するモニタスルーモードと、CCD812を介して得
られた画素信号を静止画としてメモリカード823等の
記録媒体に記録する記録モードとのいずれかのモードで
動作が行われる。
【0041】システム制御回路810は、マイクロコン
ピュータであり、電子スチルカメラ801の全体の制御
を行う。
【0042】光学ブロック811は、撮影レンズであ
り、また、CCD812においては、受光面にフォトダ
イオード(不図示)が形成され、更に、フォトダイオー
ド上にはカラーフィルタ(不図示)が配置されている。
光学ブロック11を通った光線は、CCD12の受光面
に導かれ、これにより、CCD12の受光面に形成され
たフォトダイオード上に被写体像に対応した画素信号が
発生する。
【0043】CCD812は、フォトダイオード上で発
生した画素信号をCDS回路815に対して出力する。
【0044】CCDドライバ813は、クロック発生回
路814から一定の周期で出力されるクロック信号に同
期してCCD812を駆動する。すなわち、CCD81
2は、クロック発生回路814から出力されたクロック
信号に同期してCDS回路815に対して画素信号を出
力することになる。
【0045】パルスゲート回路817は、クロック発生
回路814から出力されるパルス信号に基づいて、CD
S回路815に対してサンプルホールド(S/H)パル
ス信号を出力し、また、CDS回路815は、パルスゲ
ート回路817から出力されたパルス信号に基づいて、
CCD812から出力された画素信号の雑音成分を除去
する等の信号処理を行い、信号処理が行われた画素信号
をA/D変換器816に対して出力する。
【0046】分周回路818は、クロック発生回路81
4から出力されたパルス信号に基づいて、A/D変換器
816に対してA/Dクロック信号を出力し、また、A
/D変換器816は、分周回路818から出力されたA
/Dクロック信号に基づいて、CDS回路815から出
力された画素信号のA/D変換を行う。
【0047】本従来例においては、CDS回路815、
A/D変換器816、パルスゲート回路817及び分周
回路818は、記録モード時とモニタスルーモード時と
の動作が互いに異なるように構成されており、これによ
り、A/D変換器816にてA/D変換が行われる周期
がモニタスルーモードと記録モードとで互いに異なるよ
うに構成されている。
【0048】このため、A/D変換器816は、記録モ
ード時にはCCD812から出力された全ての画素信号
のA/D変換を行い、モニタスルーモード時にはCCD
812から出力された画素信号のうち、約半分の画素信
号のA/D変換を行うことになる。
【0049】画像メモリ819は、A/D変換器816
にてA/D変換が行われた画素信号を格納し、また、D
SP回路821は、画像メモリ819に格納された画素
信号に対して、分周回路818から出力されたDSPク
ロック信号に基づいて、補色・原色変換、ホワイトバラ
ンス及びガンマ処理等のカラー化処理を行うことにより
原色信号を生成し、生成された原色信号をI/F回路8
22に対して出力する。 I/F回路822は、DSP
回路821から出力された原色信号を、メモリカード8
23に記録するためのフォーマットに変換したり、コン
ピュータ824に接続されたハードディスク827に記
録するためのフォーマットに変換したりする。
【0050】メモリカード823は、カードコネクタ8
25に着脱可能であり、また、コンピュータ824は、
外部コネクタ826に着脱可能である。
【0051】D/A変換器831は、DSP回路821
から出力された原色信号をアナログ信号に変換し、ま
た、モニタドライバ832は、D/A変換器831にて
アナログ信号に変換された原色信号を、例えば、NTS
C方式の信号に変換し、この信号をビデオ出力コネクタ
834を介してテレビジョン833に対して出力する。
LCDドライバ835は、クロック発生回路837から
出力されるクロック信号に基づいて、DSP回路821
から出力された原色信号に対して、この原色信号をLC
D表示素子836に表示させるための処理を行い、これ
により、LCD表示素子836は、モニタスルーモード
時にCCD812から出力された画素信号を動画として
リアルタイムで表示する。
【0052】なお、LCDドライバ835は、クロック
発生回路837から一定の周期で出力されるクロック信
号に基づいて動作する。
【0053】操作部838には、モニタスルーモードと
記録モードとのいずれかのモードを選択するための切替
スイッチが設けられている。
【0054】上記のように構成された本従来例において
は、A/D変換器816にてA/D変換が行われる周期
をモニタスルーモードと記録モードとで異ならせ、モニ
タスルーモード時にはCCD812から出力された画素
信号のうち、約半分の画素信号のみがA/D変換器81
6にてA/D変換される。
【0055】すなわち、本従来例は、LCD表示素子8
36に画素信号を表示する場合には、CCD812から
出力された画素信号のうち、約半分の画素信号を間引い
た状態でLCD表示素子836に表示し、これにより、
システム全体の消費電力を低減するものである。
【0056】
【発明が解決しようとする課題】電子スチルカメラにお
いては、記録媒体に記録する画像やパソコン上で処理を
行うための画像に対しては可能な限り高精細な画質が要
求されるが、一方で、LCD表示装置に表示される画像
に対しては高い画質が要求されることがなく、通常は2
0万程度の画素数があれば十分である。
【0057】しかしながら、上述したような従来の電子
スチルカメラのうち、図5〜図7に示したものにおいて
は、LCD表示装置に表示される画像に対する処理が、
記録媒体に記録する画像やパソコン上で処理を行うため
の画像と同様の処理であり、これにより、LCD表示装
置に表示される画像の処理時における消費電力が必要以
上に大きなものになってしまう。
【0058】例えば、固体撮像素子としてメガピクセル
級の高精細なCCDが搭載された電子スチルカメラにお
いては、LCD表示装置に表示される画像に対して、高
精細な画質が要求される画像と同様に10ビット程度の
高いビット数で画像処理が行われている。
【0059】特に、量子化ビット数が大きなA/D変換
器を用いた電子スチルカメラにおいては、A/D変換器
の後段に設けられた信号処理回路における画像処理ビッ
ト数が大きくなり、これにより、回路規模の増大や消費
電力の増加が顕著になってしまう。
【0060】これに対して、図8に示した従来の電子ス
チルカメラにおいては、LCD表示素子836に画像
(画素信号)を表示するモニタスルーモード時に、CC
D812から出力された画素信号のデータの約半分が間
引かれることにより、LCD表示素子836に表示され
る画像の画素数が、高精細な画質が要求される画像の画
素数よりも低減されるように構成されている。
【0061】しかしながら、図8に示した従来の電子ス
チルカメラにおいては、CCD812から出力された画
素信号のうち、約半分の画素信号のデータが間引かれた
後、DSP回路821において、データが間引かれた画
素信号に対してカラー化(色補間)処理が行われている
ため、LCD表示素子836に表示される画像において
色偽信号が多数発生して画質が著しく低下してしまうと
いう問題点がある。
【0062】DSP回路821においては、通常、複数
の画素信号を用いてカラー化処理が行われている。この
ため、CCD812から出力された一部の画素信号を用
いてカラー化処理が行われる場合、これらの画素信号の
それぞれを被写体像に対応させると、これらの画素信号
のそれぞれは被写体像上で互いに離れた位置にあること
になる。これにより、カラー化処理に用いられる画素信
号同士の相関が互いに少なくなり、LCD表示素子83
6に表示される画像において色偽信号が多数発生してし
まう。
【0063】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、LCD表示装
置に画像を表示する場合において、画像の画質を低下さ
せることなくシステム全体の消費電力を低減させること
ができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0064】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被写体光学像をアナログの映像信号に変換
して出力する固体撮像素子と、該固体撮像素子から出力
された映像信号を所定の量子化ビット数にて該量子化ビ
ット数を具備するデジタルの映像信号に変換して出力す
るA/D変換器と、該A/D変換器から出力された映像
信号に対して所定の信号処理ビット数で画像処理を行う
デジタル信号処理回路と、該デジタル信号処理回路から
出力された映像信号を表示する表示装置と、前記デジタ
ル信号処理回路から出力された映像信号を格納する記録
媒体とを有してなる撮像装置において、前記A/D変換
器は、量子化ビット数が可変であり、前記表示装置に前
記映像信号を表示する場合の量子化ビット数を、前記記
録媒体に前記映像信号を格納する場合の量子化ビット数
よりも少なくすることを特徴とする
【0065】
【0066】また、前記デジタル信号処理回路から出力
された映像信号に対して、該映像信号を前記記録媒体に
記録するための処理を行うとともに、該映像信号を装置
外部に転送するための処理を行うインターフェース回路
を有し、前記A/D変換器は、前記表示装置に前記映像
信号を表示する場合の量子化ビット数を、前記インター
フェース回路を介して前記映像信号を装置外部に転送す
る場合の量子化ビット数よりも少なくすることを特徴と
する。
【0067】また、前記デジタル信号処理回路は、前記
信号処理ビット数が可変であり、前記表示装置に前記映
像信号を表示する場合の前記信号処理ビット数を、前記
A/D変換器における前記量子化ビット数と同じビット
数に設定することを特徴とする。
【0068】また、当該撮像装置における動作モードを
設定するためのモード選択スイッチと、前記モード選択
スイッチにおける動作モードの設定に基づいて、前記A
/D変換器における前記量子化ビット数及び前記デジタ
ル信号処理回路における前記信号処理ビット数を設定す
るためのビット数変換信号を生成し、該ビット数変換信
号を前記A/D変換器及び前記デジタル信号処理回路に
対して出力するシステム制御装置とを有し、前記A/D
変換器は、前記システム制御装置から出力された前記ビ
ット数変換信号に基づいて前記量子化ビット数を設定
し、前記デジタル信号処理回路は、前記システム制御装
置から出力された前記ビット数変換信号に基づいて前記
信号処理ビット数を設定することを特徴とする。
【0069】また、被写体光学像をアナログの映像信号
に変換して出力する固体撮像素子と、該固体撮像素子か
ら出力された映像信号を所定の量子化ビット数にて該量
子化ビット数を具備するデジタルの映像信号に変換して
出力するA/D変換器と、該A/D変換器から出力され
た映像信号に対して所定の信号処理ビット数で画像処理
を行うデジタル信号処理回路と、該デジタル信号処理回
路から出力された映像信号を表示する表示装置と、前記
デジタル信号処理回路から出力された映像信号を格納す
る記録媒体とを有してなる撮像装置において、前記A/
D変換器は、互いに異なる固定の量子化ビット数を具備
する複数のA/D変換部を有し、該複数のA/D変換部
のいずれかにて前記固体撮像素子から出力された映像信
号をデジタルの映像信号に変換し、該デジタルの映像信
号を前記デジタル信号処理回路に対して出力し、前記撮
像装置は、前記表示装置に前記映像信号を表示する場合
に、前記複数のA/D変換部のうち、前記記録媒体に前
記映像信号を格納する時に選択するA/D変換部の量子
化ビット数よりも少ない量子化ビット数を具備するA/
D変換部を選択するスイッチ回路を有し、該スイッチ回
路にて選択されたA/D変換部から出力された映像信号
が前記デジタル信号処理回路に入力されることを特徴と
する
【0070】
【0071】また、前記デジタル信号処理回路から出力
された映像信号に対して、該映像信号を前記記録媒体に
記録するための処理を行うとともに、該映像信号を装置
外部に転送するための処理を行うインターフェース回路
を有し、前記スイッチ回路は、前記表示装置に前記映像
信号を表示する場合に、前記インターフェース回路を介
して前記映像信号を装置外部に転送する時に選択するA
/D変換部の量子化ビット数よりも少ない量子化ビット
数を具備するA/D変換部を選択することを特徴とす
る。
【0072】また、前記デジタル信号処理回路は、前記
信号処理ビット数が可変であり、前記表示装置に前記映
像信号を表示する場合の前記信号処理ビット数を、前記
スイッチ回路により選択された前記A/D変換部におけ
る前記量子化ビット数と同じビット数に設定することを
特徴とする。
【0073】また、当該撮像装置における動作モードを
設定するためのモード選択スイッチと、前記モード選択
スイッチにおける動作モードの設定に基づいて、前記ス
イッチ回路の切換えを行うためのA/D変換部切換信号
を生成して前記スイッチ回路に対して出力するととも
に、前記デジタル信号処理回路における前記信号処理ビ
ット数を設定するためのビット数変換信号を生成して前
記デジタル信号処理回路に対して出力するシステム制御
装置とを有し、前記スイッチ回路は、前記システム制御
装置から出力された前記A/D変換部切換信号に基づい
て前記複数のA/D変換部のいずれかを選択し、前記デ
ジタル信号処理回路は、前記システム制御装置から出力
された前記ビット数変換信号に基づいて前記信号処理ビ
ット数を設定することを特徴とする。
【0074】また、前記システム制御装置は、前記記録
媒体に格納された前記映像信号を前記表示装置に再生表
示する場合、前記固体撮像素子、前記A/D変換器及び
前記デジタル信号処理回路の動作を停止することを特徴
とする。
【0075】また、前記モード選択スイッチは、前記記
録媒体に前記映像信号が格納されている場合に、前記映
像信号を前記表示装置に表示するか否かを選択すること
を特徴とする。
【0076】また、前記デジタル信号処理回路から出力
された前記映像信号からデータを間引くことにより、該
映像信号を前記表示装置に表示させるための表示装置用
ドライバを有することを特徴とする。
【0077】また、前記撮像装置は電子スチルカメラで
あることを特徴とする。
【0078】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、A/D変換器における量子化ビット数が可変
であるため、表示装置にモニタリング画像が表示される
場合に、A/D変換器における量子化ビット数が少なく
なるように制御すれば、A/D変換器における消費電力
が低減する。
【0079】また、デジタル信号処理回路における信号
処理ビット数が可変である場合においては、表示装置に
モニタリング画像が表示される場合に、デジタル信号処
理回路における信号処理ビット数をA/D変換器におけ
る量子化ビット数と同様のビット数に設定することによ
り、デジタル信号処理回路における消費電力が低減す
る。また、A/D変換器の後段に、A/D変換器にて変
化する量子化ビット数に対応して複数のデジタル信号処
理回路を設ける必要がなく、これにより、撮像装置のシ
ステム全体の回路規模の増大が防止される。
【0080】このように、表示装置にモニタリング画像
が表示される場合に、A/D変換器及びデジタル信号処
理回路における消費電力が低減するとともに、撮像装置
のシステム全体の回路規模の増大が防止されるため、撮
像装置のシステム全体の消費電力が大幅に低減する。
【0081】また、表示装置にモニタリング画像が表示
される場合に、固体撮像素子から出力された映像信号に
対してデジタル信号処理回路にて画像処理が行われた
後、LCDドライバにて映像信号のデータの間引き処理
が行われることにより、色偽信号の発生が抑えられるた
め、画質の低下が抑えられる。
【0082】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0083】(第1の実施の形態)図1は、本発明の撮
像装置の第1の実施の形態を示すブロック図であり、電
子スチルカメラシステムの構成を示す。
【0084】図1に示すように本形態は、レンズ1と、
絞り2と、シャッター3と、固体撮像素子4と、アナロ
グ信号処理回路5と、水平/垂直(H/V)ドライバ6
と、絞り/シャッター制御回路7と、A/D変換器8
と、デジタル信号処理(DSP;ディジタル・シグナル
・プロセッサ)回路9と、フレームメモリ10と、表示
装置用ドライバであるLCDドライバ11と、I/F回
路12と、タイミングジェネレーター(以下、TGと称
する)13と、システム制御装置(以下、CPUと称す
る)14と、LCD表示装置15と、記録媒体16と、
モード設定スイッチ19とから構成されている。
【0085】本形態においては、モード設定スイッチ1
9を介して撮影モード、再生モード及びPC表示モード
のいずれかのモードが選択される。
【0086】なお、撮影モードとは、通常は、固体撮像
素子4にて得られた映像信号をモニタリング画像として
LCD表示装置15に表示するLCD表示モードのこと
であり、LCD表示モード時にシャッター3が押下され
た場合は、固体撮像素子4にて得られた映像信号を記録
媒体16に記録する記録モードになる。
【0087】また、再生モードとは、記録媒体16等に
記録された映像信号をLCD表示装置15に再生表示す
るモードのことであり、また、PC表示モードとは、固
体撮像素子4を介して得られた映像信号をパソコン(不
図示)等に転送するモードのことである。
【0088】CPU14は、モード設定スイッチ19を
介して選択されたモードやデジタル信号処理回路9にお
ける映像信号の演算結果に基づいて、本撮像装置内に設
けられた全ての構成要素の制御を行うものである。例え
ば、A/D変換器8における量子化ビット数を設定した
り、デジタル信号処理回路9における各種係数の算出や
映像信号の信号処理を変更するための信号処理ビット数
を設定したり、最適な撮影条件を与えるようにTG13
や絞り/シャッター制御回路7を制御したりする。
【0089】TG13は、水平/垂直ドライバ6、アナ
ログ信号処理回路5及びA/D変換器8に対して、CP
U14からの命令に基づいて一定の周期でクロック信号
を出力する。
【0090】絞り/シャッター制御回路7は、CPU1
4からの命令に基づいて絞り2及びシャッター3の制御
を行い、レンズ1により結像された被写体光学像を所望
の距離及び光量に調整して固体撮像素子4に投影する。
【0091】水平/垂直ドライバ6は、TG13から一
定の周期で出力されるクロック信号に同期して固体撮像
素子4に対して駆動パルスを出力する。
【0092】固体撮像素子4は、2次元的に配列された
光電変換素子(不図示)上に所定の配列でカラーフィル
ターアレイ(不図示)が形成されたCCDである。光電
変換素子に被写体光学像が投影されると、この被写体光
学像は光電変換素子により、例えば、レッド(R)、グ
リーン(G)及びブルー(B)の各色に対応するアナロ
グの電気信号である映像信号に変換される。
【0093】また、固体撮像素子4は、水平/垂直ドラ
イバ6から出力される駆動パルスに基づいて、光電変換
素子により被写体光学像が変換された映像信号を出力す
る水平/垂直レジスタ(不図示)を有している。これに
より、固体撮像素子4は、TG13から出力されるクロ
ック信号に同期して映像信号を出力することになる。ア
ナログ信号処理回路5は、固体撮像素子4から出力され
た映像信号に含まれるリセットノイズや、暗電流による
ショットノイズ等の雑音成分を、TG13から出力され
るクロック信号に同期して除去し、これらの雑音成分が
除去された映像信号を出力する。
【0094】A/D変換器8は、アナログ信号処理回路
5から出力された映像信号を、TG13から出力される
クロック信号に同期して所定の量子化ビット数でデジタ
ルの映像信号に変換してデジタル信号処理回路9に対し
て出力する。なお、A/D変換器8においては、量子化
ビット数が可変であり、CPU14から出力されるビッ
ト数変換信号17に基づいて量子化ビット数が変化す
る。
【0095】本形態においては、固体撮像素子4、アナ
ログ信号処理回路5及びA/D変換器8が、いずれもT
G13から出力されるクロック信号に同期して動作する
ように構成されており、これにより、固体撮像素子4か
ら出力された全ての映像信号の映像信号がA/D変換器
8にて所定の量子化ビット数でデジタルの映像信号に変
換されることになる。
【0096】図2は、図1に示したデジタル信号処理回
路9の一構成例を示す図である。
【0097】図2に示すように本構成例においては、色
分離回路201と、色補正回路202と、ホワイトバラ
ンス回路203と、輪郭補償回路204と、ガンマ補正
回路205と、クリップ回路206とから構成されてい
る。
【0098】色分離回路201は、A/D変換器8から
出力されたデジタル信号に対して色補間(カラー化)処
理を行い、A/D変換器8から出力された映像信号をカ
ラーの映像信号に変換して出力するものである。例え
ば、固体撮像素子4にてレッド(R)、グリーン(G)
及びブルー(B)の各色に対応する映像信号が出力され
た場合は、色分離回路201において、A/D変換器8
から出力された映像信号がR信号、G信号及びB信号の
カラーの映像信号に変換される。
【0099】色補正回路202は、色分離回路201か
ら出力されたカラーの映像信号に対して、色再現性の改
善のためにリニアマトリクス処理を行うものであり、ま
た、ホワイトバランス回路203は、色補正回路202
にてリニアマトリクス処理が行われた映像信号に対し
て、撮影時の照明条件に関わらず常に一定の色再現性を
維持するためにゲインを調整するものである。
【0100】輪郭補償回路204は、ホワイトバランス
回路203にてゲインが調整された映像信号に対して、
画像の鮮鋭度を改善するために輪郭を補償するものであ
り、また、ガンマ補正回路205は、輪郭補償回路20
4にて輪郭が補償された映像信号に対して、LCD表示
装置15の入出力特性に適合するように非線形処理を行
うものである。
【0101】クリップ回路206は、ガンマ補正回路2
05にて非線型処理が行われた映像信号のうち、所定の
階調レベルに達していない映像信号を除去するものであ
る。デジタル信号処理回路9は、A/D変換器8から出
力されたデジタルの映像信号に対して、上記構成要素に
て所定の信号処理ビット数で各種の画像処理を行い、こ
の画像処理により生成されたカラーの映像信号を出力す
る。なお、デジタル信号処理回路9における信号処理ビ
ット数は、CPU14から供給されるビット数変換信号
17に基づいて変化し、A/D変換器8における量子化
ビット数と同じビット数に設定される。
【0102】本形態においては、CPU14から出力さ
れるビット数変換信号17をA/D変換器8及びデジタ
ル信号処理回路9に直接入力する構成であるが、本発明
においては、CPU14から出力されるビット数変換信
号17を内部バス18を介してA/D変換器8及びデジ
タル信号処理回路9に入力する構成にしても良い。
【0103】デジタル信号処理回路9から出力されたカ
ラーの映像信号は、内部バス18を介して、LCDドラ
イバ11、I/F回路12、フレームメモリ10及びC
PU14に入力される。
【0104】フレームメモリ10は、デジタル信号処理
回路9から出力されたカラーの映像信号を一時的に格納
し、この映像信号を必要に応じてLCDドライバ11、
I/F回路12及びCPU14に対して出力する。
【0105】LCDドライバ11は、デジタル信号処理
回路9から出力されたカラーの映像信号に対して、この
映像信号をLCD表示装置15に表示させるための処理
を行い、これにより、この映像信号がLCD表示装置1
5に表示される。
【0106】なお、固定撮像素子4から出力された映像
信号の画素数は、通常、LCD表示装置15にて表示さ
れる画像に必要とされる画素数よりも多いため、LCD
ドライバ11における処理には、デジタル信号処理回路
9から出力された映像信号のデータを間引く処理が含ま
れる。
【0107】特開平9−93470号公報に開示された
ものにおいては、固定撮像素子4から出力された映像信
号のデータを間引いた状態で色補間処理が行われている
ため、色偽信号が大量に発生し、その結果、画質が著し
く低下してしまう。
【0108】これに対して、本形態においては、固定撮
像素子4から出力された全ての映像信号に対してデジタ
ル信号処理回路9内に設けられた色分離回路201にて
色補間処理が行われた後、LCDドライバ11にて映像
信号のデータの間引き処理が行われる。これにより、色
偽信号の発生を抑えることができるため、画質の低下を
抑えることができる。
【0109】I/F回路12は、デジタル信号処理回路
9から出力されたカラーの映像信号に対して、この映像
信号をメモリカード、ハードディスク、磁気テープ等の
記録媒体16に記録するための処理を行うインターフェ
ースである。
【0110】本形態においては、I/F回路12を、記
録媒体16に記録するためだけではなく、パソコンやプ
リンタ等への外部バスインターフェースとして、例え
ば、P1394、USB及びSCSIのように用いる構
成であっても良い。
【0111】以下に、上記のように構成された撮像装置
の動作について図3を参照して説明する。
【0112】図3は、図1に示した撮像装置の動作シー
ケンスを説明するための図であり、(a)は撮影モード
時の動作シーケンスを説明するための図、(b)はPC
表示モード時の動作シーケンスを説明するための図、
(c)は再生モード時の動作シーケンスを説明するため
の図である。
【0113】まず、図3(a)に示した撮影モード時の
動作シーケンスについて説明する。電源(不図示)がO
Nされた後、モード設定スイッチ19を介して撮影モー
ドが選択された場合、本撮像装置内に設けられた各構成
要素においては、まず、撮影者に被写体を確認(モニタ
リング)させるために、LCD表示装置15にモニタリ
ング画像を表示するLCD表示モードとしての処理が行
われる。
【0114】なお、モード設定スイッチ19を介して撮
影モードが選択された後に、電源がONされた場合も、
本撮像装置内に設けられた各構成要素においては、LC
D表示装置15にモニタリング画像を表示するための処
理が行われる。
【0115】モード設定スイッチ19を介して撮影モー
ドが選択されると、CPU14においては、A/D変換
器8における量子化ビット数及びデジタル信号処理回路
9における信号処理ビット数を8ビットに設定するため
のビット数変換信号17が、A/D変換器8及びデジタ
ル信号処理回路9に対して出力される。これにより、A
/D変換器8における量子化ビット数及びデジタル信号
処理回路9における信号処理ビット数が共に8ビットに
設定される。
【0116】CPU14おいては、ビット数変換信号1
7の出力動作と同時に、TG13及び絞り/シャッター
制御回路7の制御が行われており、これにより、TG1
3においては、一定の周期でクロック信号が出力され、
また、絞り/シャッター制御回路7においては、絞り2
及びシャッター3が制御される。
【0117】絞り/シャッター制御回路7における絞り
2及びシャッター3の制御により、レンズ1によって結
像された被写体光学像が所望の距離及び光量に調整され
て固体撮像素子4に投影される。
【0118】固体撮像素子4においては、内部に設けら
れた光電変換素子の表面に被写体光学像が投影される
と、この被写体光学像が光電変換素子によってアナログ
の電気信号である映像信号に変換される。
【0119】このとき、水平/垂直ドライバ6において
は、TG13から一定の周期で出力されたクロック信号
に同期して駆動パルスが生成され、生成された駆動パル
スが固体撮像素子4内に設けられた水平/垂直レジスタ
に対して出力されている。
【0120】このため、固体撮像素子4においては、内
部に設けられた水平/垂直レジスタにおいて、水平/垂
直ドライバ6から出力された駆動パルスに同期して映像
信号が出力される。
【0121】次に、アナログ信号処理回路5において、
固体撮像素子4から出力された映像信号に含まれる雑音
成分が、TG13から出力されるクロック信号に同期し
て除去され、雑音成分が除去された映像信号がA/D変
換器8に対して出力される。A/D変換器8において
は、CPU14から出力されたビット数変換信号17に
より量子化ビット数が8ビットに設定されており、これ
により、アナログ信号処理回路5から出力された映像信
号が、TG13から一定の周期で出力されたクロック信
号に同期して8ビットの映像信号に変換されてデジタル
信号処理回路9に対して出力される。
【0122】デジタル信号処理回路9においては、ま
ず、色分離回路201において、A/D変換器8から出
力されたデジタルの映像信号に対して、色補間(カラー
化)処理が行われ、これにより、A/D変換器8から出
力された映像信号がカラーの映像信号に変換される。
【0123】続いて、色分離回路201にて色補間処理
が行われた映像信号に対して、色補正回路202にてリ
ニアマトリクス処理が行われ、また、ホワイトバランス
回路203にてゲインが調整され、また、輪郭補償回路
204にて画像の輪郭が補償され、また、ガンマ補正回
路205にて非線形処理が行われる。
【0124】その後、クリップ回路206において、ガ
ンマ補正回路205にて非線形処理が行われた映像信号
のうち、所定の階調レベルに達していない映像信号が除
去される。
【0125】デジタル信号処理回路9においては、CP
U14から出力されたビット数変換信号17により信号
処理ビット数がAD変換器8における量子化ビット数と
同様の8ビットに設定されており、これにより、A/D
変換器8から出力された映像信号に対して上記構成要素
にて各種の画像処理が8ビットで行われ、画像処理が行
われることにより生成されたカラーの映像信号が出力さ
れる。
【0126】デジタル信号処理回路9から出力された映
像信号は、内部バス18を介して、LCDドライバ1
1、I/F回路12、フレームメモリ10及びCPU1
4に入力される。
【0127】その後、LCDドライバ11において、デ
ジタル信号処理回路9から出力されたカラーの映像信号
に対して、この映像信号をLCD表示装置15に表示さ
せるために間引き処理を含む処理が行われ、これによ
り、LCD表示装置15にモニタリング画像である映像
信号が表示される。
【0128】ここで、撮影者により被写体が特定されて
シャッター3が押下されると、本撮像装置内に設けられ
た各構成要素においては、シャッター3が押下された時
に固体撮像素子4に投影されていた被写体光学像を記録
媒体16に記録する記録モードとしての処理が行われ
る。
【0129】まず、CPU14において、A/D変換器
8における量子化ビット数及びデジタル信号処理回路9
における信号処理ビット数を10ビットに変更するため
のビット数変換信号17がA/D変換器8及びデジタル
信号処理回路9に対して出力される。これにより、A/
D変換器8における量子化ビット数及びデジタル信号処
理回路9における信号処理ビット数が共に10ビットに
変更される。
【0130】次に、固体撮像素子4において、シャッタ
ー3が押下された時に光電変換素子の表面に投影されて
いた被写体光学像が、光電変換素子によってアナログの
電気信号である映像信号に変換されて出力される。
【0131】次に、アナログ信号処理回路5において、
固体撮像素子4から出力された映像信号に含まれる雑音
成分が、TG13から出力されるクロック信号に同期し
て除去され、雑音成分が除去された映像信号がA/D変
換器8に対して出力される。A/D変換器8において
は、CPU14から出力されたビット数変換信号17に
より量子化ビット数が10ビットに設定されており、こ
れにより、アナログ信号処理回路5から出力された映像
信号が、TG13から出力されるクロック信号に同期し
て10ビットの映像信号に変換されてデジタル信号処理
回路9に対して出力される。
【0132】デジタル信号処理回路9においては、CP
U14から出力されたビット数変換信号17により信号
処理ビット数がAD変換器8における量子化ビット数と
同じ10ビットに設定されており、これにより、A/D
変換器8から出力されたデジタルの映像信号に対して1
0ビットの画像処理が行われ、画像処理が行われること
によりカラーの映像信号が生成されて出力される。
【0133】デジタル信号処理回路9から出力されたカ
ラーの映像信号は、内部バス18を介して、LCDドラ
イバ11、I/F回路12、フレームメモリ10及びC
PU14に入力される。
【0134】次に、I/F回路12において、デジタル
信号処理回路9から出力されたカラーの映像信号に対し
て、この映像信号を記録媒体16に記録するための処理
が行われ、これにより、記録媒体16に映像信号が記録
されることになる。
【0135】本形態においては、記録媒体16に映像信
号を記録する記録モード時に、記録媒体16に記録され
ている映像信号をLCD表示装置15に表示する構成に
してもよい。なお、記録モード時に、記録媒体16に記
録されている映像信号をLCD表示装置15に表示する
構成にした場合は、LCD表示装置15に表示される映
像信号は、A/D変換器8及びデジタル信号処理回路9
にて10ビットで処理された映像信号となる。
【0136】また、本形態においては、記録モード時
に、記録媒体16に記録されている映像信号をLCD表
示装置15に表示するか否かを撮影者にモード選択スイ
ッチ19を介して選択させる構成としてもよい。
【0137】記録媒体16への映像信号の記録が終了す
ると、CPU14においては、次の被写体の撮影に備え
て、A/D変換器8における量子化ビット数及びデジタ
ル信号処理回路9における信号処理ビット数を8ビット
に戻すためのビット数変換信号17がA/D変換器8及
びデジタル信号処理回路9に対して出力される。これに
より、A/D変換器8における量子化ビット数及びデジ
タル信号処理回路9における信号処理ビット数が共に8
ビットに変更される。
【0138】次に、図3(b)に示したPC表示モード
について説明する。ここでは、電源がONされた後、一
旦は、モード選択スイッチ19を介して撮影モードが選
択されてLCD表示装置15にモニタリング画像が表示
され、LCD表示装置15にモニタリング画像が表示さ
れている途中でモード選択スイッチ19を介してPC表
示モードが選択された場合の動作について説明する。な
お、撮影モードを経ることなく、直接、PC表示モード
が選択された場合にも同様の動作が行われるものとす
る。
【0139】LCD表示装置15にモニタリング画像が
表示されている途中でPC表示モードが選択されると、
本撮像装置内に設けられた各構成要素においては、イン
ターフェイス回路12を介してパソコン(不図示)に映
像信号の画像データを転送するための処理が行われる。
【0140】まず、CPU14において、LCD表示装
置15をOFFするためにデータバス18を介してLC
Dドライバ11の制御が行われ、これにより、LCD表
示装置15がOFFになる。
【0141】ここで、LCD表示装置15にモニタリン
グ画像が表示されている場合は、A/D変換器8におけ
る量子化ビット数及びデジタル信号処理回路9における
信号処理ビット数が8ビットとなっている。
【0142】このため、CPU14においては、LCD
ドライバ11の制御と同時に、A/D変換器8における
量子化ビット数及びデジタル信号処理回路9における信
号処理ビット数を10ビットに変更するためのビット数
変換信号17がA/D変換器8及びデジタル信号処理回
路9に対して出力される。これにより、A/D変換器8
における量子化ビット数及びデジタル信号処理回路9に
おける信号処理ビット数が共に10ビットに変更され
る。
【0143】その後、本撮像装置内に設けられた各構成
要素において、デジタル信号処理回路9からカラーの映
像信号が出力されるまで、上述した記録モード時と同様
の動作が行われる。
【0144】なお、デジタル信号処理回路9から出力さ
れたカラーの映像信号は、A/D変換器8における量子
化ビット数及びデジタル信号処理回路9における信号処
理ビット数が10ビットの状態で処理された映像信号で
ある。
【0145】次に、I/F回路12において、デジタル
信号処理回路9から出力されたカラー映像信号が、パソ
コン(不図示)上で処理可能なフォーマットに変換され
てパソコンに転送される。
【0146】従って、PC表示モードにおいては、I/
F回路12がパソコン、プリンタ等への外部バスインタ
ーフェースとして使用されることになる。
【0147】次に、図3(c)に示した再生モードにつ
いて説明する。
【0148】モード設定スイッチ19を介して再生モー
ドが選択された場合、本撮像装置内に設けられた各構成
要素においては、上述した記録モード時やPC表示モー
ド時にA/D変換器8における量子化ビット数及びデジ
タル信号処理回路9における信号処理ビット数が10ビ
ットの状態で処理が行われ、記録媒体16、フレームメ
モリ10及びパソコン(不図示)のハードディスク(不
図示)等に格納された映像信号をLCD表示装置15に
再生表示させるための処理が行われる。ここでは、記録
媒体16に格納されている映像信号をLCD表示装置1
5に再生表示する場合の動作について説明する。なお、
フレームメモリ10及びパソコン(不図示)のハードデ
ィスク等に格納されている映像信号をLCD表示装置1
5に再生表示する場合にも同様の動作が行われるものと
する。
【0149】CPU14によって内部バス18が制御さ
れることにより、記録媒体16に格納されている映像信
号が、I/F回路12を介して読み出され、読み出され
た映像信号がLCDドライバ11に転送される。
【0150】LCDドライバ11においては、記録媒体
16から転送された映像信号に対して、この映像信号を
LCD表示装置15に表示させるための間引き処理を含
む処理が行われ、これにより、LCD表示装置15に記
録媒体16に格納されていた映像信号が再生表示され
る。
【0151】このように、再生モードにおいては、固体
撮像素子4、アナログ信号処理回路5、A/D変換器8
及びデジタル信号処理回路9を動作させることなく、L
CD表示装置15への再生表示が行われることになる。
【0152】このため、本形態においては、再生モード
時に、固体撮像素子4、アナログ信号処理回路5、A/
D変換器8及びデジタル信号処理回路9における動作が
CPU14によって停止されるように構成されており、
これにより、再生モード時の動作に無関係な構成要素の
消費電力が削減される。
【0153】また、本形態においては、再生モード時
に、A/D変換器8における量子化ビット数及びデジタ
ル信号処理回路9における信号処理ビット数の変更動作
も不要となるため、CPU14にてビット数変換信号1
7が出力されることがない。
【0154】また、本形態においては、動作シーケンス
の一例として図3に示したものについて説明したが、本
発明においては、本発明の目的を達成する範囲内であれ
ば、他の動作シーケンスを適用することができる。
【0155】上述したように本形態においては、A/D
変換器8における量子化ビット数が可変であるため、L
CD表示モード時に、A/D変換器8における量子化ビ
ット数を削減するように制御することにより、A/D変
換器8における消費電力が低減する。
【0156】また、デジタル信号処理回路9における信
号処理ビット数が可変であるため、LCD表示モード時
に、デジタル信号処理回路9における信号処理ビット数
をA/D変換器8における量子化ビット数と同様のビッ
ト数に削減するように設定することにより、デジタル信
号処理回路9における消費電力が低減する。また、A/
D変換器の後段に、A/D変換器にて変化する量子化ビ
ット数に対応して複数のデジタル信号処理回路を設ける
必要がなく、これにより、撮像装置のシステム全体の回
路規模を増大させることがない。
【0157】このように、LCD表示モード時に、A/
D変換器8及びデジタル信号処理回路9における消費電
力が低減するとともに、撮像装置のシステム全体の回路
規模を増大させることがないため、撮像装置のシステム
全体の消費電力が大幅に低減する。
【0158】また、LCD表示モード時に、固体撮像素
子4から出力された映像信号のデータ量を削減する場合
には、固体撮像素子4から出力された全ての映像信号に
対してデジタル信号処理回路9にて色補間処理が行われ
た後、LCDドライバ11にて映像信号のデータの間引
き処理が行われる。これにより、色偽信号の発生が抑え
られるため、LCD表示装置15に表示される画像の画
質低下が抑えられる。 (第2の実施の形態)図4は、本発明の撮像装置の第2
の実施の形態を示すブロック図であり、電子スチルカメ
ラシステムの構成を示している。
【0159】図4に示すように本形態は、図1に示した
第1の実施の形態に対して、アナログ信号処理回路5か
ら出力された映像信号をデジタルの映像信号にA/D変
換する構成を、互いに異なる固定の量子化ビット数を具
備するA/D変換部20,21にし、更に、A/D変換
部20,21のいずれかを選択するためのスイッチ回路
22を設けた。
【0160】なお、A/D変換部20における量子化ビ
ット数を10ビットに設定し、また、A/D変換部21
における量子化ビット数を8ビットに設定した。
【0161】また、CPU14は、スイッチ回路22の
切換えを行うためのA/D変換部切換信号23をスイッ
チ回路22に対して出力し、このA/D変換部切換信号
23によってスイッチ回路22を制御する。
【0162】本形態においては、CPU14から出力さ
れるA/D変換器切り替え信号23をスイッチ回路22
に直接入力する構成であるが、本発明においては、CP
U14から出力されるA/D変換器切り替え信号を内部
バス18を介してスイッチ回路22に入力する構成にし
ても良い。
【0163】以下に、上記のように構成された撮像装置
の動作について説明する。
【0164】LCD表示モードにおいては、CPU14
において、アナログ信号処理回路5とA/D変換部21
とを接続するためのA/D変換部切換信号23がスイッ
チ回路22に対して出力されるとともに、デジタル信号
処理回路9における信号処理ビット数をA/D変換部2
1における量子化ビット数と同様の8ビットに変更する
ためのビット数変換信号17が出力される。
【0165】これにより、スイッチ回路22が切り換わ
り、アナログ信号処理回路5とA/D変換部21とが接
続されるとともに、デジタル信号処理回路9における信
号処理ビット数が、A/D変換部21における量子化ビ
ット数と同様の8ビットに設定される。
【0166】その後、A/D変換部21において、アナ
ログ信号処理回路5から出力された映像信号が8ビット
の映像信号に変換されて出力され、また、デジタル信号
処理回路9において、A/D変換部21から出力された
映像信号に対して8ビットで画像処理が行われる。
【0167】一方、記録モードやPC表示モードにおい
ては、CPU14において、アナログ信号処理回路5と
A/D変換部20とを接続するためのA/D変換部切換
信号23がスイッチ回路22に対して出力されるととも
に、デジタル信号処理回路9における信号処理ビット数
をA/D変換部21における量子化ビット数と同様の1
0ビットに変更するためのビット数変換信号17が出力
される。
【0168】これにより、スイッチ回路22が切り換わ
り、アナログ信号処理回路5とA/D変換部20とが接
続されるとともに、デジタル信号処理回路9における信
号処理ビット数が、A/D変換部20における量子化ビ
ット数と同様の10ビットに設定される。
【0169】その後、A/D変換部20において、アナ
ログ信号処理回路5から出力された映像信号が10ビッ
トの映像信号に変換されて出力され、また、デジタル信
号処理回路9において、A/D変換部20から出力され
た映像信号に対して10ビットで画像処理が行われる。
【0170】本形態においては、第1の実施の形態と比
較して、アナログ信号処理回路5から出力された映像信
号をデジタルの映像信号に変換する構成のみが異なるも
のであり、それ以外の構成及び動作は第1の実施の形態
と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0171】上述した第1及び第2の実施の形態におい
ては、撮像装置が電子スチルカメラシステムである場合
の構成及び動作について説明したが、本発明の撮像装置
は、電子スチルカメラシステム以外の構成であってもよ
い。
【0172】また、上述した第1及び第2の実施の形態
においては、画像を表示する表示装置がLCD表示装置
である場合の構成及び動作について説明したが、本発明
においては、LCD表示装置以外の表示装置を用いるこ
とも可能である。
【0173】また、上述した第1及び第2の実施の形態
においては、LCD表示モード時の量子化ビット数を8
ビットとし、記録モード時やPC表示モード時の量子化
ビット数を10ビットとした場合について説明したが、
本発明においては、LCD表示モード時の量子化ビット
数は、記録モード時やPC表示モード時の量子化ビット
数よりも小さな値であれば任意の値に設定可能である。
【0174】また、上述した第1及び第2の実施の形態
においては、固体撮像素子から出力された映像信号に対
して、アナログ信号処理回路にて雑音成分の除去等のア
ナログ処理を行った後、A/D変換器にてA/D変換を
行う構成について説明したが、本発明においては、固体
撮像素子から出力された映像信号に対して、A/D変換
器にてA/D変換を行った後、デジタル信号処理回路に
て雑音成分の除去等のアナログ処理を行う構成としても
よい。
【0175】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
A/D変換器における量子化ビット数が可変であるた
め、表示装置にモニタリング画像が表示される場合に、
A/D変換器における量子化ビット数が少なくなるよう
に制御すれば、A/D変換器における消費電力を低減す
ることができる。
【0176】また、デジタル信号処理回路における信号
処理ビット数が可変である場合においては、表示装置に
モニタリング画像が表示される場合に、デジタル信号処
理回路における信号処理ビット数をA/D変換器におけ
る量子化ビット数と同様のビット数に設定することによ
り、デジタル信号処理回路における消費電力を低減する
ことができる。また、A/D変換器の後段に、A/D変
換器にて変化する量子化ビット数に対応して複数のデジ
タル信号処理回路を設ける必要がなく、これにより、撮
像装置のシステム全体の回路規模の増大を防止すること
ができる。
【0177】このように、表示装置にモニタリング画像
が表示される場合に、A/D変換器及びデジタル信号処
理回路における消費電力を低減させることができるとと
もに、撮像装置のシステム全体の回路規模の増大を防止
することができるため、撮像装置のシステム全体の消費
電力を大幅に低減させることができる。
【0178】また、表示装置にモニタリング画像が表示
される場合に、固体撮像素子から出力された映像信号に
対してデジタル信号処理回路にて画像処理が行われた
後、表示装置用ドライバにて映像信号のデータの間引き
処理が行われることにより、色偽信号の発生を抑えるこ
とができるため、画質の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の第1の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に示したデジタル信号処理回路の一構成例
を示すブロック図である。
【図3】図1に示した電子スチルビデオシステムの動作
シーケンスを説明するための図であり、(a)は撮影モ
ード時の動作シーケンスを説明するための図、(b)は
PC表示モード時の動作シーケンスを説明するための
図、(c)は再生モード時の動作シーケンスを説明する
ための図である。
【図4】本発明の撮像装置の第2の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図5】従来の電子スチルカメラの一構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】従来の電子スチルカメラの他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図7】従来の電子スチルカメラの他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】従来の電子スチルカメラの他の構成例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 絞り 3 シャッター 4 固体撮像素子 5 アナログ信号処理回路 6 水平/垂直ドライバ 7 絞り/シャッター制御回路 8 A/D変換器 9 デジタル信号処理回路 10 フレームメモリ 11 LCDドライバ 12 I/F回路 13 タイミングジェネレーター 14 CPU 15 LCD表示装置 16 記録媒体 17 ビット数変換信号 18 内部バス 19 モード設定スイッチ 20,21 A/D変換部 22 スイッチ回路 23 A/D変換部切換信号 201 色分離回路 202 色補正回路 203 ホワイトバランス回路 204 輪郭補償回路 205 ガンマ補正回路 206 クリップ回路

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光学像をアナログの映像信号に変
    換して出力する固体撮像素子と、該固体撮像素子から出
    力された映像信号を所定の量子化ビット数にて該量子化
    ビット数を具備するデジタルの映像信号に変換して出力
    するA/D変換器と、該A/D変換器から出力された映
    像信号に対して所定の信号処理ビット数で画像処理を行
    うデジタル信号処理回路と、該デジタル信号処理回路か
    ら出力された映像信号を表示する表示装置と、前記デジ
    タル信号処理回路から出力された映像信号を格納する記
    録媒体とを有してなる撮像装置において、 前記A/D変換器は、量子化ビット数が可変であり、前
    記表示装置に前記映像信号を表示する場合の量子化ビッ
    ト数を、前記記録媒体に前記映像信号を格納する場合の
    量子化ビット数よりも少なくすることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の撮像装置において、 前記デジタル信号処理回路から出力された映像信号に対
    して、該映像信号を前記記録媒体に記録するための処理
    を行うとともに、該映像信号を装置外部に転送するため
    の処理を行うインターフェース回路を有し、 前記A/D変換器は、前記表示装置に前記映像信号を表
    示する場合の量子化ビット数を、前記インターフェース
    回路を介して前記映像信号を装置外部に転送する場合の
    量子化ビット数よりも少なくすることを特徴とする撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項または請求項に記載の撮像装
    置において、 前記デジタル信号処理回路は、前記信号処理ビット数が
    可変であり、前記表示装置に前記映像信号を表示する場
    合の前記信号処理ビット数を、前記A/D変換器におけ
    る前記量子化ビット数と同じビット数に設定することを
    特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項に記載の撮像装置において、 当該撮像装置における動作モードを設定するためのモー
    ド選択スイッチと、 前記モード選択スイッチにおける動作モードの設定に基
    づいて、前記A/D変換器における前記量子化ビット数
    及び前記デジタル信号処理回路における前記信号処理ビ
    ット数を設定するためのビット数変換信号を生成し、該
    ビット数変換信号を前記A/D変換器及び前記デジタル
    信号処理回路に対して出力するシステム制御装置とを有
    し、 前記A/D変換器は、前記システム制御装置から出力さ
    れた前記ビット数変換信号に基づいて前記量子化ビット
    数を設定し、 前記デジタル信号処理回路は、前記システム制御装置か
    ら出力された前記ビット数変換信号に基づいて前記信号
    処理ビット数を設定することを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 被写体光学像をアナログの映像信号に変
    換して出力する固体撮像素子と、該固体撮像素子から出
    力された映像信号を所定の量子化ビット数にて該量子化
    ビット数を具備するデジタルの映像信号に変換して出力
    するA/D変換器と、該A/D変換器から出力された映
    像信号に対して所定の信号処理ビット数で画像処理を行
    うデジタル信号処理回路と、該デジタル信号処理回路か
    ら出力された映像信号を表示する表示装置と、前記デジ
    タル信号処理回路から出力された映像信号を格納する記
    録媒体とを有してなる撮像装置において、 前記A/D変換器は、互いに異なる固定の量子化ビット
    数を具備する複数のA/D変換部を有し、該複数のA/
    D変換部のいずれかにて前記固体撮像素子から出力され
    た映像信号をデジタルの映像信号に変換し、該デジタル
    の映像信号を前記デジタル信号処理回路に対して出力
    し、 前記撮像装置は、前記表示装置に前記映像信号を表示す
    る場合に、前記複数のA/D変換部のうち、前記記録媒
    体に前記映像信号を格納する時に選択するA/D変換部
    の量子化ビット数よりも少ない量子化ビット数を具備す
    るA/D変換部を選択するスイッチ回路を有し、該スイ
    ッチ回路にて選択されたA/D変換部から出力された映
    像信号が前記デジタル信号処理回路に入力されることを
    特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項に記載の撮像装置において、 前記デジタル信号処理回路から出力された映像信号に対
    して、該映像信号を前記記録媒体に記録するための処理
    を行うとともに、該映像信号を装置外部に転送するため
    の処理を行うインターフェース回路を有し、 前記スイッチ回路は、前記表示装置に前記映像信号を表
    示する場合に、前記インターフェース回路を介して前記
    映像信号を装置外部に転送する時に選択するA/D変換
    部の量子化ビット数よりも少ない量子化ビット数を具備
    するA/D変換部を選択することを特徴とする撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項または請求項に記載の撮像装
    置において、 前記デジタル信号処理回路は、前記信号処理ビット数が
    可変であり、前記表示装置に前記映像信号を表示する場
    合の前記信号処理ビット数を、前記スイッチ回路により
    選択された前記A/D変換部における前記量子化ビット
    数と同じビット数に設定することを特徴とする撮像装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項に記載の撮像装置において、 当該撮像装置における動作モードを設定するためのモー
    ド選択スイッチと、 前記モード選択スイッチにおける動作モードの設定に基
    づいて、前記スイッチ回路の切換えを行うためのA/D
    変換部切換信号を生成して前記スイッチ回路に対して出
    力するとともに、前記デジタル信号処理回路における前
    記信号処理ビット数を設定するためのビット数変換信号
    を生成して前記デジタル信号処理回路に対して出力する
    システム制御装置とを有し、 前記スイッチ回路は、前記システム制御装置から出力さ
    れた前記A/D変換部切換信号に基づいて前記複数のA
    /D変換部のいずれかを選択し、 前記デジタル信号処理回路は、前記システム制御装置か
    ら出力された前記ビット数変換信号に基づいて前記信号
    処理ビット数を設定することを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 請求項または請求項に記載の撮像装
    置において、 前記システム制御装置は、前記記録媒体に格納された前
    記映像信号を前記表示装置に再生表示する場合、前記固
    体撮像素子、前記A/D変換器及び前記デジタル信号処
    理回路の動作を停止することを特徴とする撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項またはに記載の撮像装
    置において、 前記モード選択スイッチは、前記記録媒体に前記映像信
    号が格納されている場合に、前記映像信号を前記表示装
    置に表示するか否かを選択することを特徴とする撮像装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項に記
    載の撮像装置において、 前記デジタル信号処理回路から出力された前記映像信号
    からデータを間引くことにより、該映像信号を前記表示
    装置に表示させるための表示装置用ドライバを有するこ
    とを特徴とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11に記載の撮像
    装置は電子スチルカメラであることを特徴とする撮像装
    置。
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