JP4306182B2 - 撮像制御装置および撮像制御方法、並びにプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

撮像制御装置および撮像制御方法、並びにプログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像制御装置および撮像制御方法、並びにプログラムおよび記録媒体に関し、特に、例えば、自然な条件下において、オブジェクト抽出を、容易に行うことができるようにする撮像制御装置および撮像制御方法、並びにプログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、動画像コンテンツの制作にあたっては、背景となる、例えば風景などと、前景となる、例えば人物などとを別々に撮像し、前景と背景とを、後で合成して、シーンを制作することが行われることがある。
【0003】
ここで、前景となる人物の画像については、その人物を撮影した画像から、その人物部分だけを抜き出すオブジェクト抽出を行う必要があるが、このようなオブジェクト抽出の方法としては、例えば、クロマキーを利用した方法や、暗い部屋で人物だけを照明して撮像を行う方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クロマキーを利用した方法では、一般に、ブルーバックと呼ばれる青色の背景を用意し、その背景の下で、人物を撮影しなければならない。
【0005】
また、暗い部屋で人物だけを照明して撮像を行う方法では、暗い部屋を用意しなければならない。
【0006】
従って、これらの方法では、自然な背景や照明条件等の自然な条件下において、前景となる人物等のオブジェクト抽出を行うことが困難であった。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、自然な条件下において、オブジェクト抽出を、容易に行うことができるようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像制御装置は、周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングを制御する露出タイミング制御手段と、前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを受信する受信手段と、前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差を決定し、決定した位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整し、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整する調整手段と、前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号を、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出する抽出手段とを備え、前記他の撮像制御装置においては、前記第3の撮像手段が出力する画像信号と前記第4の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記他の照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される。
【0009】
本発明の撮像制御方法は、周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングを制御する露出タイミング制御ステップと、前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを受信する受信ステップと、前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差を決定し、決定した位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整し、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整する調整ステップと、前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号を、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出する抽出ステップとを含み、前記他の撮像制御装置においては、前記第3の撮像手段が出力する画像信号と前記第4の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記他の照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される。
【0010】
本発明のプログラムは、周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングを制御する露出タイミング制御ステップと、前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを受信する受信ステップと、前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差を決定し、決定した位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整し、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整する調整ステップと、前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号を、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出する抽出ステップとを含み、前記他の撮像制御装置においては、前記第3の撮像手段が出力する画像信号と前記第4の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記他の照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される。
【0011】
本発明の記録媒体は、周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングを制御する露出タイミング制御ステップと、前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを受信する受信ステップと、前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差を決定し、決定した位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整し、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整する調整ステップと、前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号を、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出する抽出ステップとを含む処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録されている。
【0012】
本発明の撮像制御装置および撮像制御方法、並びにプログラムにおいては、周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが制御される。また、前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが受信され、前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差が決定され、決定された位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整され、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整される。さらに、前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される。前記他の撮像制御装置においては、前記第3の撮像手段が出力する画像信号と前記第4の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記他の照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用したカメラシステムの第1実施の形態の構成例を示している。
【0014】
カメラシステムは、カメラ1および2、並びに制御装置3で構成されている。
【0015】
カメラ1および2は、例えば、動画と静止画のいずれの撮影も可能なディジタルビデオカメラであり、それぞれ単独で、一般的なディジタルビデオカメラとして動作する他、制御装置3の制御の下、所定の被写体の画像信号だけをオブジェクト抽出するための処理も行うようになっている。
【0016】
なお、カメラ1と2のうちの少なくとも一方のカメラである、例えばカメラ1には、光(ストロボ光)を発し(発光し)、被写体を照明するストロボ装置1Aが装備されている。
【0017】
また、図1の実施の形態では、ストロボ装置1Aが、ストロボ光によって、被写体A,B,Cのうちの、例えば被写体Bを照明するように、カメラ1がセッティングされている。さらに、カメラ2は、カメラ1と同一の画像を撮像することができるように、ほぼ同一の位置(同一とみなされる位置)にセッティングされている。
【0018】
制御装置3は、所定の被写体の画像信号だけをオブジェクト抽出する場合に、カメラ1と2の動作モードを、一般的なディジタルビデオカメラとして機能する通常モードから、オブジェクト抽出を行うためのオブジェクト抽出モードとし、後述するように、カメラ1と2を制御するとともに、オブジェクト抽出のための処理を行う。
【0019】
次に、図2は、図1のカメラ1の構成例を示している。
【0020】
光学系11は、レンズ11A等を有し、そこに入射する光を、後段のCCD(Charge Coupled Device)12上の受光面上に結像させる。なお、図示していないが、光学系11は、カメラコントローラ21の制御の下、レンズ11Aを駆動して、フォーカス調整を行うフォーカス機構や、絞り調整を行う機構なども有している。
【0021】
CCD12は、光学系11からの光を受光し、光電変換を行うことで、その受光量に対応した画像信号を出力する。なお、CCD12は、受光量に応じてチャージした電荷を破棄する、いわゆる電子シャッタの機能を有しており、この電子シャッタを、タイミングジェネレータ20から供給されるタイミング信号に基づいて動作させることによって、露出時間(CCD12の受光面の各画素に電荷がチャージされる時間)を制御することができるようになっている。
【0022】
AGC(Auto Gain Control)回路13は、CCD12が出力する画像信号のゲイン調整を行い、S/H(Sample/Hold)回路14に供給する。S/H回路14は、AGC回路13からの画像信号を、タイミングジェネレータ20からのタイミング信号に同期して、例えば、相関二重サンプリングし、A/D(Analog/Digital)コンバータ15に供給する。A/Dコンバータ15は、S/H回路14でサンプリングされた画像信号を、タイミングジェネレータ20からのタイミング信号に同期してA/D変換(量子化)し、これにより、ディジタルの画像信号を得て、信号処理回路16に供給する。
【0023】
信号処理回路16は、カメラコントローラ21の制御の下、A/Dコンバータ15からの画像信号に対して、例えば、いわゆるガンマ補正その他の信号処理を施し、記録再生回路17、または外部I/F(Interface)23に供給する。また、信号処理回路16は、外部I/F23から供給される画像信号に対し、必要に応じて、所定の信号処理を施し、記録再生回路17に供給する。
【0024】
記録再生回路17は、信号処理回路16から供給される画像信号を、表示部18に供給する。また、記録再生回路17は、信号処理回路16や外部I/F23から供給される画像信号を、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式や、DV(Digital Video)方式、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等にしたがって符号化し、記録媒体19に記録する(記憶させる)。さらに、記録再生回路17は、記録媒体19から、画像の符号化データを再生し、そのまま、あるいは復号して、外部I/F23に供給する。また、記録再生回路17は、信号処理回路16から供給された画像信号や、記録媒体19から再生して復号した画像信号を、表示部18に供給して表示させる。
【0025】
表示部18は、例えば、液晶ディスプレイ等で構成され、記録再生回路17から供給される画像信号に対応する画像を表示する。
【0026】
記録媒体19は、例えば、DVDや半導体メモリ等で構成され、そこには、記録再生回路17から供給される符号化データが書き込まれる。なお、記録媒体19は、カメラ1に対して、着脱可能になっている。
【0027】
タイミングジェネレータ20は、カメラコントローラ21の制御にしたがい、各種のタイミング信号を生成し、ストロボ装置1A、CCD12,S/H回路14、およびA/Dコンバータ15に供給する。
【0028】
カメラコントローラ21は、操作部22や、外部I/F23から供給される信号(コマンド)に基づき、光学系11、信号処理回路16、記録再生回路17、タイミングジェネレータ20、外部I/F23を制御する。
【0029】
操作部22は、各種のボタンやレバー等で構成され、カメラ1に所定の動作を行わせるときに、ユーザによって操作される。そして、操作部22は、ユーザの操作に対応した操作信号を、カメラコントローラ21に供給する。
【0030】
なお、操作部22の一部または全部は、例えば、透明なタブレットにより構成し、表示部18と一体に構成することが可能である。この場合、表示部18に、操作部22を構成するボタンが表示され、そのボタンの操作が、操作部22としてのタブレットによって検出される。
【0031】
外部I/F23は、他のカメラ2や制御装置3(図1)を含む外部の装置とやりとり(外部)を行うためのインタフェースとして機能する。即ち、外部I/F23は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394や、USB(Universal Serial Bus)、その他の規格に準拠した外部を行うインタフェースとしての機能を有し、外部の装置との間で、画像信号や符号化データの送受信を行う。また、外部I/F23は、制御装置3から供給される、後述するコマンドを、カメラコントローラ21に供給する。
【0032】
なお、図2の実施の形態において、ストロボ装置1Aは、カメラ1に固定のものとすることもできるし、カメラ1に対して着脱可能に構成することもできる。さらに、ストロボ装置1Aを、カメラ1に対して着脱可能に構成した場合において、ストロボ装置1Aが、カメラ1からはずされた状態になっているときには、ストロボ装置1Aは、外部I/F23を介して制御することもできるし、制御装置3(図1)から直接制御するようにすることもできる。
【0033】
また、カメラ1では、画像の他、音声の記録や、再生、その他の処理も行われるが、音声に関するブロックの図示、およびその説明は省略する。
【0034】
以上のように構成されるカメラ1では、動作モードが通常モードの場合に、例えば、ユーザが、操作部22を、画像の記録を行うように操作すると、その操作に対応して、画像の記録を指令する操作信号(以下、適宜、記録指令信号という)が、操作部22からカメラコントローラ21に供給される。
【0035】
カメラコントローラ21は、記録指令信号を受信すると、信号処理回路16および記録再生回路17を、画像の記録を行うように制御する。
【0036】
これにより、光学系11に入射した光は、CCD12で受光され、その受光量に対応した画像信号が、AGC回路13,S/H回路14、およびA/Dコンバータ15を介して、信号処理回路16に供給される。信号処理回路16は、そこに供給される画像信号に対して、ガンマ補正その他の信号処理を施し、記録再生回路17と外部I/F23に供給する。
【0037】
記録再生回路17は、信号処理回路16からの画像信号を、表示部18に供給して表示させるとともに、その符号化を行い、符号化データを得て、外部I/F23に供給する。さらに、記録再生回路17は、符号化データを、記録媒体19に供給して記録する。
【0038】
一方、動作モードが通常モードの場合に、例えば、ユーザが、操作部22を、画像の再生を行うように操作すると、その操作に対応して、画像の再生を指令する操作信号(以下、適宜、再生指令信号という)が、操作部22からカメラコントローラ21に供給される。
【0039】
カメラコントローラ21は、再生指令信号を受信すると、記録再生回路17を、画像の再生を行うように制御する。
【0040】
これにより、記録再生回路17は、記録媒体19から符号化データを再生し、外部I/F23に供給する。さらに、記録再生回路17は、記録媒体19から再生した符号化データを復号し、画像信号を得て、表示部18に供給して表示させるとともに、外部I/F23に供給する。
【0041】
次に、図3は、図1のカメラ2の構成例を示している。
【0042】
カメラ2は、図2のストロボ装置1A、レンズ11A、光学系11、CCD12、AGC回路13、S/H回路14、A/Dコンバータ15、信号処理回路16、記録再生回路17、表示部18、記録媒体19、タイミングジェネレータ20、カメラコントローラ21、操作部22、または外部I/F23とそれぞれ同様に構成されるストロボ装置2A、レンズ31A、光学系31、CCD32、AGC回路33、S/H回路34、A/Dコンバータ35、信号処理回路36、記録再生回路37、表示部38、記録媒体39、タイミングジェネレータ40、カメラコントローラ41、操作部42、または外部I/F43で構成され、また、その動作は、カメラ1と同様であるので、その説明は省略する。
【0043】
なお、図1の実施の形態においては、2つのストロボ装置1Aと2Aが設けられているが、ストロボ装置は、少なくとも1つあればよい。
【0044】
次に、図4の図1の制御装置3の構成例を示している。
【0045】
外部I/F51は、図2の外部I/F23と同様に、IEEE1394や、USB、その他の規格に準拠した外部を、外部の装置との間で行うインタフェースとしての機能するようになっている。図1のカメラシステムにおいて、外部I/F51は、カメラ1の外部I/F23(図2)およびカメラ2の外部I/F43(図3)と接続されており、その外部I/F23および43から出力される画像信号を受信し、メモリ52Aまたは52Bに供給する。
【0046】
また、外部I/F51は、コマンド生成部60が出力するコマンドを、外部I/F23または43に供給する。さらに、外部I/F51は、記録再生回路54から供給される、後述するオブジェクト抽出の結果得られた画像信号を、必要に応じて、カメラ1および2を含む外部の装置に出力する。
【0047】
なお、その他、外部I/F51は、コントローラ21から供給される、外部の装置との同期をとるためのクロック信号等を、その外部の装置に供給する等の処理も行う。
【0048】
メモリ52Aおよび52Bは、外部I/F51から供給される画像信号を記憶する。
【0049】
オブジェクト抽出部53は、コントローラ56によって制御され、メモリ52Aと52Bに記憶された画像信号を用い、その画像信号から、オブジェクトとなる画像信号を抽出するオブジェクト抽出を行い、記録再生回路54に供給する。
【0050】
記録再生回路54は、コントローラ56の制御の下、オブジェクト抽出回路53から供給されるオブジェクトとしての画像信号を、必要に応じて符号化し、記録媒体55に供給して記録する(記憶させる)。また、記録再生回路54は、記録媒体54からデータを再生し、必要に応じて、画像信号に復号して、外部I/F51に供給する。なお、記録再生回路54における符号化/復号方式としては、例えば、上述した、MPEG方式や、DV方式、JPEG方式等の他、オブジェクトの輪郭と、その内部のテクスチャとに分けて符号化/復号する、いわゆるオブジェクト符号化/復号方式を採用することが可能である。
【0051】
記録媒体55は、例えば、図2の記録媒体19と同様に、DVDや半導体メモリ等で構成され、制御装置3に対して着脱可能になっている。なお、本実施の形態では、例えば、記録媒体55は、カメラ1や2に対しても、記録媒体19や39に代えて装着することができるようになっている。即ち、記録媒体19,39、および55は、相互に互換性を有している。
【0052】
コントローラ56は、操作部57からの操作信号にしたがい、オブジェクト抽出回路53、記録再生回路54、露出タイミング制御部58、ストロボタイミング制御部59、外部I/F51、およびコマンド生成部60を制御する。
【0053】
操作部57は、ユーザによって操作され、その操作に対応する操作信号を、コントローラ56に供給する。なお、操作部57は、カメラ1および2の動作モードを変更する場合や、記録媒体55から画像信号を再生する場合等に操作される。また、操作部57は、カメラ1の操作部22やカメラ2の操作部42と同様のボタン類を有し、操作部22や42の代わりに、操作部57を操作することによっても、カメラ1や2に所定の動作を行わせることができるようになっている。この場合、操作部57の操作に対応する操作信号は、コントローラ56および外部I/F51を介して、カメラ1や2に与えられる。
【0054】
露出タイミング制御部58は、コントローラ56の制御の下、カメラ1および2における露出タイミングを制御するための露出タイミング制御情報を生成し、コマンド生成部60に供給する。ここで、例えば、カメラ1において、タイミングジェネレータ20が、CCD12に供給するタイミング信号を、露出パルス(信号)というものとして、CCD12が、その露出パルスにしたがった露出時間で撮像を行うものとすると、露出タイミング制御情報には、露出パルスの周期、パルス幅、位相の情報が含まれる。
【0055】
ストロボタイミング制御部59は、コントローラ56の制御の下、カメラ1のストロボ装置1Aにおけるストロボ光の発光タイミングを制御するための発光タイミング制御情報を生成し、コマンド生成部60に供給する。ここで、例えば、カメラ1において、タイミングジェネレータ20が、ストロボ装置1Aに供給するタイミング信号を、ストロボパルス(信号)というものとして、ストロボ装置1Aが、そのストロボパルスにしたがって、ストロボ光を発するとすると、発光タイミング制御情報には、ストロボパルスの周期、パルス幅、位相の情報が含まれる。
【0056】
コマンド生成部60は、コントローラ56の制御にしたがい、カメラ1や2に対して所定の動作を指令するコマンドを生成し、必要に応じて、露出タイミング制御部58が出力する露出タイミング制御情報や、ストロボタイミング制御部59が出力する発光タイミング制御情報を、そのコマンドに含め、外部I/F51に供給する。
【0057】
なお、図4の制御装置3において、オブジェクト抽出回路53には、外部の装置から、外部I/F51を介して供給され、メモリ52Aや52Bに記憶された画像信号を、そのまま、記録再生回路54に供給させることも可能である。この場合、制御装置3は、VTR(Video Tape Recorder)等の記録再生装置として機能することになる。
【0058】
次に、図5のフローチャートを参照して、図2のカメラ1の動作モードがオブジェクト抽出モードとされた場合の、そのカメラ1の処理について説明する。
【0059】
カメラ1は、制御装置3からオブジェクト抽出モードとなることを指令するオブジェクト抽出モードコマンドを受信すると、その動作モードをオブジェクト抽出モードとして、図5のフローチャートにしたがった処理を行う。
【0060】
即ち、ユーザが、制御装置3(図4)の操作部57を、カメラ1(および2)の動作モードをオブジェクト抽出モードとするように操作すると、コントローラ56は、オブジェクト抽出モードコマンドを生成するように、コマンド生成部60を制御する。コマンド生成部60は、コントローラ56の制御にしたがい、オブジェクト抽出モードコマンドを生成し、外部I/F51に供給する。外部I/F51は、コマンド生成部60からのオブジェクト抽出モードコマンドを、カメラ1(図2)の外部I/F23(およびカメラ2(図3)の外部I/F43)に送信する。
【0061】
カメラ1(図2)では、外部I/F23が、制御装置3からのオブジェクト抽出モードコマンドを受信し、カメラコントローラ21に供給する。カメラコントローラ21は、オブジェクト抽出モードコマンドを受信すると、動作モードを、通常モードからオブジェクト抽出モードに変更する。
【0062】
なお、オブジェクト抽出モードから通常モードへの動作モードの変更も、制御装置3(図4)の操作部57を操作することで行うことができるようになっている。また、動作モードの変更は、制御装置3の操作部57を操作する他、カメラ1の操作部22(カメラ2の操作部42)を操作することによっても行うことが可能である。
【0063】
カメラコントローラ21は、動作モードをオブジェクト抽出モードとすると、まず最初に、ステップS1において、撮像条件コマンドを受信したかどうかを判定する。即ち、制御装置3は、オブジェクト抽出コマンドをカメラ1(2)に送信した後、後述する図6のステップS12において、露出タイミング制御情報およびストロボタイミング制御情報を含む撮像条件コマンドを、カメラ1(2)に送信するようになっており、ステップS1では、そのようにして制御装置3から送信されてくる撮像条件コマンドを受信したかどうかが判定される。
【0064】
ステップS1において、撮像条件コマンドを受信したと判定された場合、即ち、制御装置3から送信されてくる撮像条件コマンドが、外部I/F23で受信され、カメラコントローラ21に供給された場合、ステップS2に進み、カメラコントローラ21は、その撮像条件コマンドに含まれる露出タイミング制御情報およびストロボタイミング制御情報にしたがい、撮像条件を設定する。
【0065】
即ち、カメラコントローラ21は、撮像条件コマンドに含まれる露出タイミング制御情報にしたがった露出パルスを生成するように、タイミングジェネレータ20を制御する。さらに、カメラコントローラ21は、撮像条件コマンドに含まれるストロボタイミング制御情報にしたがったストロボパルスを生成するように、タイミングジェネレータ20を制御する。
【0066】
一方、ステップS1において、撮像条件コマンドを受信していないと判定された場合、ステップS2をスキップして、ステップS3に進み、カメラコントローラ21は、撮像開始コマンドを受信したかどうかを判定する。即ち、制御装置3は、オブジェクト抽出コマンド、さらには、撮像条件コマンドをカメラ1(2)に送信した後、後述する図6のステップS13において、撮像の開始を指令する撮像開始コマンドを、カメラ1(2)に送信するようになっており、ステップS3では、そのようにして制御装置3から送信されてくる撮像開始コマンドを受信したかどうかが判定される。
【0067】
ステップS3において、撮像開始コマンドを受信していないと判定された場合、ステップS1に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0068】
また、ステップS3において、撮像開始コマンドを受信したと判定された場合、即ち、制御装置3から送信されてくる撮像開始コマンドが、外部I/F23で受信され、カメラコントローラ21に供給された場合、ステップS4に進み、カメラコントローラ21は、直前のステップS2で設定された撮像条件で撮像を開始するように、タイミングジェネレータ20その他の必要なブロックを制御する。
【0069】
これにより、カメラ1では、タイミングジェネレータ20が、露出タイミング制御情報にしたがった露出パルスを生成し、CCD12に供給するとともに、発光タイミング制御情報にしたがったストロボパルスを生成し、ストロボ装置1Aに供給する。
【0070】
その結果、ストロボ装置1Aは、タイミングジェネレータ20からのストロボパルスにしたがい、ストロボ光を発し、そのストロボ光によって、所定の被写体(図1の実施の形態では、上述したように、被写体B)を照明する。
【0071】
一方、光学系11に入射した光は、CCD12で受光され、CCD12は、タイミングジェネレータ20からの露出パルスにしたがった露出時間の間の受光量に対応する画像信号を出力する。この画像信号は、通常モードにおける場合と同様に、AGC回路13、S/H回路14、およびA/Dコンバータ15を介して、信号処理回路16に供給される。
【0072】
信号処理回路16は、そこに供給される画像信号に対して、ガンマ補正その他の必要な処理を施し、外部I/F23に供給する。外部I/F23は、信号処理回路16からの画像信号を、制御装置3に供給し、制御装置3では、このようにして、カメラ1から供給される画像信号が受信される。
【0073】
カメラ1においては、以下、制御装置3から、後述する撮像終了コマンドが送信されてくるまで、同様の処理が繰り返され、これにより、カメラ1から制御装置3に対しては、露出パルスにしたがって撮像される画像信号が、順次、供給される。
【0074】
その後、ステップS5に進み、カメラコントローラ21は、撮像終了コマンドを受信したかどうかを判定する。即ち、制御装置3は、ユーザが撮像を終了するように、操作部57(図4)を操作すると、後述する図6のステップS19において、撮像の終了を指令する撮像終了コマンドを、カメラ1(2)に送信するようになっており、ステップS5では、そのようにして制御装置3から送信されてくる撮像終了コマンドを受信したかどうかが判定される。
【0075】
ステップS5において、撮像終了コマンドを受信していないと判定された場合、ステップS5に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。従って、この場合、カメラ1では、被写体Bを含む画像の撮像が続行される。
【0076】
一方、ステップS5において、撮像終了コマンドを受信したと判定された場合、即ち、制御装置3から送信されてくる撮像終了コマンドが、外部I/F23で受信され、カメラコントローラ21に供給された場合、ステップS6に進み、カメラコントローラ21は、タイミングジェネレータ20その他の必要なブロックを制御し、画像の撮像を終了させ、処理を終了する。
【0077】
なお、図3のカメラ2の動作モードがオブジェクト抽出モードとされた場合の、カメラ2の処理は、カメラ1における場合と同様であるため、その説明は省略する。
【0078】
次に、図6のフローチャートを参照して、図4の制御装置3の処理について説明する。
【0079】
ユーザが、制御装置3の操作部57を、カメラ1および2の動作モードをオブジェクト抽出モードとするように操作すると、コントローラ56は、上述したように、オブジェクト抽出モードコマンドを生成するように、コマンド生成部60を制御する。コマンド生成部60は、コントローラ56の制御にしたがい、オブジェクト抽出モードコマンドを生成し、外部I/F51に供給する。外部I/F51は、コマンド生成部60からのオブジェクト抽出モードコマンドを、カメラ1(図2)の外部I/F23、およびカメラ2(図3)の外部I/F43に送信する。
【0080】
そして、コントローラ56は、ステップS11において、カメラ1および2における露出タイミングと、ストロボ装置1Aにおける発光タイミングを決定するように、露出タイミング制御部58とストロボタイミング制御部59を、それぞれ制御する。
【0081】
これにより、ステップS11では、露出タイミング制御部58は、コントローラ56の制御にしたがい、カメラ1と2における露出タイミングを決定し、その露出タイミングを表す露出タイミング制御情報を生成する。また、ストロボタイミング制御部59も、コントローラ56の制御にしたがい、ストロボ装置1Aにおける発光タイミングを決定し、その発光タイミングを表す発光タイミング制御情報を生成する。ステップS11で生成された露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報は、コマンド生成部60に供給され、ステップS12に進む。
【0082】
ステップS12では、コマンド生成部60が、露出タイミング制御部58からのカメラ1における露出タイミングを表す露出タイミング制御情報と、ストロボタイミング制御部59からのストロボ装置1Aにおける発光タイミングを表す発光タイミング制御情報とを含む撮像条件コマンド(以下、適宜、カメラ1の撮像条件コマンドという)を生成し、外部I/F51に供給する。さらに、ステップS12では、コマンド生成部60が、露出タイミング制御部58からのカメラ2における露出タイミングを表す露出タイミング制御情報を含む撮像条件コマンド(以下、適宜、カメラ2の撮像条件コマンドという)を生成し、外部I/F51に供給する。そして、外部I/F51は、カメラ1の撮像条件コマンドを、カメラ1に送信するとともに、カメラ2の撮像条件コマンドを、カメラ2に送信し、ステップS13に進む。
【0083】
ステップS13では、コマンド生成部60が、撮像開始コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。さらに、ステップS13では、外部I/F51が、撮像開始コマンドを、カメラ1と2に送信し、ステップS14に進む。
【0084】
ステップS14では、外部I/F51が、カメラ1から1フレームの画像信号が送信されてくるのを待って、その画像信号(以下、適宜、カメラ1の画像信号という)を受信し、メモリ52Aに書き込んで(上書きして)、ステップS15に進む。
【0085】
即ち、ステップS12で送信された撮像条件コマンドを受信し、さらに、ステップS13で撮像開始コマンドを受信したカメラ1は、図5で説明したように、画像信号を、制御装置3に送信してくるので、ステップS14では、外部I/F51が、そのようにして送信してくるカメラ1の画像信号を受信し、メモリ52Aに書き込む。
【0086】
そして、ステップS15では、外部I/F51が、カメラ2から1フレームの画像信号が送信されてくるのを待って、その画像信号(以下、適宜、カメラ2の画像信号という)を受信し、メモリ52Bに書き込んで(上書きして)、ステップS16に進む。
【0087】
即ち、ステップS12で送信された撮像条件コマンドを受信し、さらに、ステップS13で撮像開始コマンドを受信したカメラ2は、図5で説明したように、画像信号を、制御装置3に送信してくるので、ステップS15では、外部I/F51が、そのようにして送信してくるカメラ2の画像信号を受信し、メモリ52Bに書き込む。
【0088】
ステップS16では、オブジェクト抽出回路53が、メモリ52Aと52Bそれぞれから、カメラ1の画像信号と、カメラ2の画像信号を読み出し、カメラ1の画像信号から、カメラ2の画像信号を減算することにより、ストロボ装置1Aのストロボ光によって照明された被写体B(図1)の画像信号をオブジェクト抽出し、記録再生回路54に供給して、ステップS17に進む。
【0089】
ステップS17では、記録再生回路54は、オブジェクト抽出回路53からの被写体Bの画像信号を、必要に応じて符号化して、記録媒体55に記録し、ステップS18に進む。
【0090】
ステップS18では、コントローラ56は、操作部57が、カメラ1および2による撮像を終了するように操作されたかどうかを判定する。ステップS18において、操作部57が、カメラ1および2による撮像を終了するように操作されていないと判定された場合、ステップS14に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0091】
また、ステップS18において、操作部57が、カメラ1および2による撮像を終了するように操作されたと判定された場合、ステップS19に進み、コマンド生成部60は、撮像終了コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。さらに、ステップS19では、外部I/F51が、撮像終了コマンドを、カメラ1および2に送信し、処理を終了する。
【0092】
次に、図7のタイムチャートを参照して、図4の制御装置3の処理について、さらに説明する。
【0093】
露出タイミング制御部58は、図6のステップS11において、カメラ1のタイミングジェネレータ20に、例えば、図7Aに示す露出パルスを生成させる露出タイミング制御情報を生成する。
【0094】
ここで、以下においては、露出パルスがH(High)レベルになっている期間が、カメラ(CCD)の露光時間とされるものとする。
【0095】
図7Aの露出パルスは、所定の周期で、所定のパルス幅の、所定の位相を有するものとなっている。
【0096】
ストロボタイミング制御部59は、図6のステップS11において、カメラ1のタイミングジェネレータ20に、例えば、図7Bに示すストロボパルスを生成させる発光タイミング情報を生成する。
【0097】
ここで、以下においては、ストロボパルスがHレベルになっている期間が、ストロボ光が発せられる時間(ストロボ装置1Aが発光している時間)とされるものとする。
【0098】
図7Bのストロボパルスは、図7Aの露出パルスと、同一周期で、同一のパルス幅の、同一の位相を有するものとなっている。
【0099】
図7Aの露出パルスと、図7Bのストロボパルスとは、Hレベルになっている期間が、完全に一致するから、カメラ1についての露出パルスがHレベルの期間においては、カメラ1におけるCCD12の受光量は、図7Cに示すように、被写体Bを照明する周囲光と、ストロボ装置1Aによるストロボ光の光量を加算したものとなる。
【0100】
即ち、カメラ1では、周囲光の他、ストロボ装置1Aによるストロボ光によっても照明された被写体Bを含む画像が撮像される。
【0101】
なお、ここでは説明を簡単にするために、カメラ1の露出パルス(図7A)のパルス幅と、ストロボ1Aのストロボパルス(図7B)のパルス幅とを同一としたが、カメラ1の露出パルスのパルス幅は、例えば、ストロボ装置1Aのストロボパルスのパルス幅より大とすることが可能である。
【0102】
一方、露出タイミング制御部58は、図6のステップS11において、カメラ2のタイミングジェネレータ40に、図7Dに示す露出パルスを生成させる露出タイミング制御情報を生成する。
【0103】
図7Dの露出パルスは、図7Aに示したカメラ1の露出パルスと、同一周期で、同一のパルス幅の、所定の位相差の位相を有するものとなっている。即ち、図7Dの露出パルスは、そのHレベルが、カメラ1の露出パルス(図7A)のHレベルと重ならない程度だけ、カメラ1の露出パルスの位相をずらしたものとなっている。
【0104】
図7Dの露出パルスと、図7Bのストロボパルスとは、Hレベルになっている期間が重複しないから、カメラ2についての露出パルスがHレベルの期間においては、カメラ2におけるCCD32の受光量は、図7Eに示すように、被写体Bを照明する周囲光の光量となる。
【0105】
従って、カメラ1と(ほぼ)同一位置にあるカメラ2では、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像が撮像される。
【0106】
以上から、カメラ1では、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像の撮像が、図7Aの露出パルスの周期で繰り返される。一方、カメラ2では、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む、カメラ1と同一内容の画像の撮像が、所定の位相差に対応する時間だけ、カメラ1の撮像よりも遅れて繰り返される。
【0107】
従って、制御装置3(図4)では、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含むカメラ1の画像信号が、メモリ52Aに記憶され、その後、所定の位相差に対応する時間だけ遅れて、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含むカメラ2の画像信号が、メモリ52Bに記憶されることが繰り返される。
【0108】
そして、オブジェクト抽出回路53では、メモリ52Aに記憶されたカメラ1の画像信号(図7C)から、メモリ52Bに記憶されたカメラ2の画像信号(図7E)が減算されるから、その減算の結果得られる画像信号は、ストロボ光によってのみ照明された被写体Bの画像信号ということになる。
【0109】
即ち、図1に示したように、多数の被写体としての被写体A,B,Cが存在する場合に、所望の被写体である被写体Bのみをストロボ光によって照明することにより、ブルーバックや暗い部屋を用意しなくても、被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出を、容易に行うことができる。さらに、そのようにしてオブジェクト抽出した画像は、加工が容易な素材として、コンテンツ制作等に用いることが可能である。
【0110】
なお、制御装置3のメモリ52Bに記憶されるカメラ2の画像信号(図7D)は、カメラ1についての露出パルスとカメラ2についての露出パルスの位相差に相当する時間だけ、メモリ52Aに記憶されるカメラ1の画像信号(図7C)よりも遅れて撮像されたものであるため、画像に動きがある場合には、メモリ52Aと52Bに記憶された画像信号それぞれによって表示される画像の内容(例えば、画像に表示されている被写体の位置など)は、厳密には一致しないことになり、この場合、オブジェクト抽出の精度が劣化するおそれがある。
る。
【0111】
しかしながら、このようなオブジェクト抽出の精度の劣化は、例えば、カメラ2についての露出パルス(図7D)のHレベルが、ストロボ装置1Aについてのストロボパルス(図7B)のHレベルと重複しない範囲において、カメラ1についての露出パルス(図7A)と、カメラ2についての露出パルスとの位相差を、極力小さくすることや、露出パルスおよびストロボパルスの周期やパルス幅を短くすることなどによって防止(低減)することが可能である。
【0112】
次に、露出タイミング制御部58とストロボタイミング制御部59には、カメラ1の露出パルスとストロボパルスとして、図7Aと図7Bに示したものにそれぞれ代えて、図8Aと図8Bに示すものを、カメラ1のタイミングジェネレータ20に生成させる露出タイミング制御信号と発光タイミング制御信号を生成させることができる。
【0113】
即ち、図8Bのストロボパルスは、図7Bに示したストロボパルスと同一のものであるが、図8Aの露出パルスは、図7Aに示した露出パルスの周期を1/2にしたものとなっている。従って、図8Aの露出パルスは、図8Bのストロボパルスの周期の1/2の周期を有するものとなっている。
【0114】
図8Aの露出パルスは、図8BのストロボパルスがHレベルになっている期間は、必ずHレベルとなる。さらに、図8Aの露出パルスは、図8Bのストロボパルスの周期の1/2の周期を有するものであるから、図8BのストロボパルスがHレベルの位置からπラジアンだけずれた位置でも、Hレベルとなるが、その位置では、図8BのストロボパルスはLレベルとなっている。
【0115】
従って、カメラ1におけるCCD12の受光量は、図8Cに示すように、露出パルスとストロボパルスがともにHレベルになっている期間では、周囲光と、ストロボ装置1Aによるストロボ光の光量を加算したものとなり、露出パルスのみがHレベルになっている期間では、周囲光の光量となる。
【0116】
即ち、カメラ1では、周囲光と、ストロボ装置1Aによるストロボ光とによって照明された被写体Bを含む画像と、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像とが、交互に撮像される。
【0117】
一方、この場合、露出タイミング制御部58には、カメラ2の露出パルスとして、図8Dに示すように、図8Aのカメラ1の露出パルスと同一のものを、カメラ2のタイミングジェネレータ40に生成させる露出タイミング制御情報を生成させる。
【0118】
図8Dの露出パルスは、図8Aに示したカメラ1の露出パルスと、同一周期で、同一のパルス幅の、同一位相を有するものとなっているから、カメラ2の受光量は、図8Cのカメラ1の受光量と同一となる。即ち、カメラ2におけるCCD32の受光量は、図8Eに示すように、カメラ2についての露出パルスと、ストロボ装置1AについてのストロボパルスがともにHレベルになっている期間では、周囲光と、ストロボ装置1Aによるストロボ光の光量を加算したものとなり、カメラ2についての露出パルスのみがHレベルになっている期間では、周囲光の光量となる。
【0119】
従って、この場合、カメラ2でも、(ほぼ)同一位置にあるカメラ1と同様に、周囲光と、ストロボ装置1Aによるストロボ光とによって照明された被写体Bを含む画像と、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像とが、交互に撮像される。
【0120】
以上から、カメラ1と2では、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像の撮像と、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像の撮像が、露光パルスの周期で繰り返される。
【0121】
従って、この場合、制御装置3(図4)では、露出パルスが最初にHレベルとなったときにカメラ1と2から出力される、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像信号のうちのいずれか一方を、メモリ52Aに記憶し、露出パルスが次にHレベルとなったときにカメラ1と2から出力される、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像信号のうちの他方を、メモリ52Bに記憶することを繰り返し、オブジェクト抽出回路53において、メモリ52Aに記憶された画像信号から、メモリ52Bに記憶された画像信号を減算することにより、ストロボ光によってのみ照明された被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出を行うことができる。
【0122】
そこで、図9は、図8で説明したようにしてオブジェクト抽出を行う場合の制御装置3(図4)の処理を説明するフローチャートである。
【0123】
コントローラ56は、まず最初に、ステップS31において、カメラ1および2における露出タイミングと、ストロボ装置1Aにおける発光タイミングを決定するように、露出タイミング制御部58とストロボタイミング制御部59を、それぞれ制御する。
【0124】
これにより、ステップS31では、露出タイミング制御部58は、コントローラ56の制御にしたがい、カメラ1と2それぞれについて、図8Aと図8Dに示した露出パルスに対応する露出タイミングを決定し、それぞれの露出タイミングを表す露出タイミング制御情報を生成する。また、ストロボタイミング制御部59も、コントローラ56の制御にしたがい、ストロボ装置1Aについて、図8Bに示したストロボパルスに対応する発光タイミングを決定し、その発光タイミングを表す発光タイミング制御情報を生成する。ステップS31で生成された露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報は、コマンド生成部60に供給され、ステップS32に進む。
【0125】
ステップS32では、コマンド生成部60が、露出タイミング制御部58からのカメラ1についての露出タイミング制御情報と、ストロボタイミング制御部59からのストロボ装置1Aについての発光タイミング制御情報とを含むカメラ1の撮像条件コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。さらに、ステップS32では、コマンド生成部60が、露出タイミング制御部58からのカメラ2についての露出タイミング制御情報を含むカメラ2の撮像条件コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。そして、外部I/F51は、カメラ1の撮像条件コマンドを、カメラ1に送信するとともに、カメラ2の撮像条件コマンドを、カメラ2に送信し、ステップS33に進む。
【0126】
ステップS33では、コマンド生成部60が、撮像開始コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。さらに、ステップS33では、外部I/F51が、撮像開始コマンドを、カメラ1と2に送信し、ステップS34に進む。
【0127】
即ち、これにより、カメラ1と2では、図5で説明したように、被写体Bを含む画像の撮像が開始され、その被写体Bを含む画像の画像信号の、制御装置3への送信が開始される。
【0128】
ステップS34では、外部I/F51が、カメラ1と2それぞれから、画像信号が送信されてくるのを待って、その画像信号(カメラ1の画像信号と、カメラ2の画像信号)を受信する。
【0129】
ここで、最初に、カメラ1と2それぞれから送信されてくる画像信号は、例えば、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像信号であるものとする。
【0130】
ステップS34では、さらに、外部I/F51が、カメラ1の画像信号と、カメラ2の画像信号のうちの、例えば、カメラ2の画像信号を破棄し、残りのカメラ1の画像信号をメモリ52Aに書き込んで(上書きして)、ステップS35に進む。
【0131】
ステップS35では、外部I/F51が、カメラ1と2それぞれから、画像信号が送信されてくるのを待って、その画像信号(カメラ1の画像信号と、カメラ2の画像信号)を受信する。
【0132】
ここで、図8で説明したように、ステップS34においてカメラ1と2それぞれから送信されてくる画像信号が、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像信号である場合には、ステップS35においてカメラ1と2それぞれから送信されてくる画像信号は、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像信号となる。
【0133】
ステップS35では、さらに、外部I/F51が、カメラ1の画像信号と、カメラ2の画像信号のうちの、ステップS34でメモリ52Aに書き込んだ方のカメラ1の画像信号を破棄し、残りのカメラ2の画像信号をメモリ52Bに書き込んで(上書きして)、ステップS36に進む。
【0134】
ステップS36では、オブジェクト抽出回路53が、メモリ52Aと52Bそれぞれから、カメラ1の画像信号と、カメラ2の画像信号を読み出し、カメラ1の画像信号から、カメラ2の画像信号を減算することにより、ストロボ装置1Aのストロボ光によって照明された被写体B(図1)の画像信号をオブジェクト抽出し、記録再生回路54に供給して、ステップS37に進む。
【0135】
ステップS37では、記録再生回路54は、オブジェクト抽出回路53からの被写体Bの画像信号を、必要に応じて符号化して、記録媒体55に記録し、ステップS38に進む。
【0136】
ステップS38では、コントローラ56は、操作部57が、カメラ1および2による撮像を終了するように操作されたかどうかを判定する。ステップS38において、操作部57が、カメラ1および2による撮像を終了するように操作されていないと判定された場合、ステップS34に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0137】
また、ステップS38において、操作部57が、カメラ1および2による撮像を終了するように操作されたと判定された場合、ステップS39に進み、コマンド生成部60は、撮像終了コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。さらに、ステップS39では、外部I/F51が、撮像終了コマンドを、カメラ1および2に送信し、処理を終了する。
【0138】
図8および図9の実施の形態においても、図6および図7における場合と同様に、図1に示した多数の被写体としての被写体A,B,Cが存在する場合に、所望の被写体である被写体Bにのみをストロボ光によって照明することにより、被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出を、容易に行うことができる。
【0139】
次に、図10は、本発明を適用したカメラシステムの第2実施の形態の構成例を示している。なお、図中、図1における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図10のカメラシステムは、カメラ2が設けられていない他は、図1における場合と基本的に同様に構成されている。
【0140】
但し、図10の実施の形態においては、制御装置3(図4)は、図11のフローチャートにしたがった処理を行う。
【0141】
即ち、コントローラ56は、まず最初に、ステップS51において、カメラ1における露出タイミングと、ストロボ装置1Aにおける発光タイミングを決定するように、露出タイミング制御部58とストロボタイミング制御部59を、それぞれ制御する。
【0142】
これにより、ステップS51では、露出タイミング制御部58は、コントローラ56の制御にしたがい、カメラ1について、図8Aに示した露出パルスに対応する露出タイミングを決定し、それぞれの露出タイミングを表す露出タイミング制御情報を生成する。また、ストロボタイミング制御部59も、コントローラ56の制御にしたがい、ストロボ装置1Aについて、図8Bに示したストロボパルスに対応する発光タイミングを決定し、その発光タイミングを表す発光タイミング制御情報を生成する。ステップS51で生成された露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報は、コマンド生成部60に供給され、ステップS52に進む。
【0143】
ステップS52では、コマンド生成部60が、露出タイミング制御部58からのカメラ1についての露出タイミング制御情報と、ストロボタイミング制御部59からのストロボ装置1Aについての発光タイミング制御情報とを含むカメラ1の撮像条件コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。そして、外部I/F51は、カメラ1の撮像条件コマンドを、カメラ1に送信し、ステップS53に進む。
【0144】
ステップS53では、コマンド生成部60が、撮像開始コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。さらに、ステップS53では、外部I/F51が、撮像開始コマンドを、カメラ1に送信し、ステップS54に進む。
【0145】
即ち、これにより、カメラ1では、図5で説明したように、被写体Bを含む画像の撮像が開始され、その被写体Bを含む画像の画像信号の、制御装置3への送信が開始される。
【0146】
ここで、いまの場合、カメラ1では、図8Aの露出パルスにしたがって、CCD12の露出タイミングが制御され、図8Bの発光パルスにしたがって、ストロボ装置1Aの発光タイミングが制御されるから、カメラ1におけるCCD12の受光量は、図8Cに示したように、露出パルスとストロボパルスがともにHレベルになっている期間では、周囲光と、ストロボ装置1Aによるストロボ光の光量を加算したものとなり、露出パルスのみがHレベルになっている期間では、周囲光の光量となる。
【0147】
即ち、カメラ1では、周囲光と、ストロボ装置1Aによるストロボ光とによって照明された被写体Bを含む画像と、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像とが、交互にが撮像される。
【0148】
従って、この場合、制御装置3(図4)では、露光パルスが最初にHレベルとなったときにカメラ1から出力される、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像信号を、メモリ52Aに記憶し、露光パルスが次にHレベルとなったときにカメラ1から出力される、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像信号を、メモリ52Bに記憶することを繰り返し、オブジェクト抽出回路53において、メモリ52Aに記憶された画像信号から、メモリ52Bに記憶された画像信号を減算することにより、ストロボ光によってのみ照明された被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出を行うことができる。
【0149】
そこで、ステップS54では、外部I/F51が、カメラ1から、画像信号が送信されてくるのを待って、その画像信号(カメラ1の画像信号)を受信し、メモリ52Aに書き込んで(上書きして)、ステップS55に進む。
【0150】
ここで、最初に、カメラ1から送信されてくる画像信号は、例えば、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像信号(以下、適宜、ストロボ照明あり画像信号という)であるものとする。
【0151】
ステップS55では、外部I/F51が、カメラ1から、画像信号が送信されてくるのを待って、その画像信号(カメラ1の画像信号)を受信し、メモリ52Bに書き込んで(上書きして)、ステップS56に進む。
【0152】
ここで、上述したように、ステップS54においてカメラ1から送信されてくる画像信号が、周囲光とストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像信号である場合には、ステップS55においてカメラ1から送信されてくる画像信号は、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像信号(以下、適宜、ストロボ照明なし画像信号という)となる。
【0153】
ステップS56では、オブジェクト抽出回路53が、メモリ52Aと52Bそれぞれから、ストロボ照明あり画像信号と、ストロボ照明なし画像信号を読み出し、ストロボ照明あり画像信号から、ストロボ照明なし画像信号を減算することにより、ストロボ装置1Aのストロボ光によって照明された被写体B(図1)の画像信号をオブジェクト抽出し、記録再生回路54に供給して、ステップS57に進む。
【0154】
ステップS57では、記録再生回路54は、オブジェクト抽出回路53からの被写体Bの画像信号を、必要に応じて符号化して、記録媒体55に記録し、ステップS58に進む。
【0155】
ステップS58では、コントローラ56は、操作部57が、カメラ1および2による撮像を終了するように操作されたかどうかを判定する。ステップS58において、操作部57が、カメラ1による撮像を終了するように操作されていないと判定された場合、ステップS54に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0156】
また、ステップS58において、操作部57が、カメラ1による撮像を終了するように操作されたと判定された場合、ステップS59に進み、コマンド生成部60は、撮像終了コマンドを生成し、外部I/F51に供給する。さらに、ステップS59では、外部I/F51が、撮像終了コマンドを、カメラ1に送信し、処理を終了する。
【0157】
以上のように、1台のカメラ1だけであっても、図1に示した多数の被写体としての被写体A,B,Cのうちの、所望の被写体である被写体Bにのみをストロボ光によって照明することにより、被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出を、容易に行うことができる。
【0158】
次に、図12は、本発明を適用したカメラシステムの第3実施の形態の構成例を示している。なお、図中、図1における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図12のカメラシステムは、制御装置3に代えて、制御装置103が設けられているとともに、新たに、カメラ101および102、並びに制御装置104が設けられている他は、図1における場合と基本的に同様に構成されている。
【0159】
カメラ101,102、ストロボ装置101Aは、カメラ1,2、ストロボ装置1Aとそれぞれ同一構成のものであり、その説明は省略する。なお、図12の実施の形態では、カメラ101に装備されているストロボ装置1Aが、ストロボ光によって、被写体A,B,Cのうちの、例えば被写体Cを照明するように、カメラ101がセッティングされている。また、カメラ102は、カメラ101と同一の画像を撮像することができるように、ほぼ同一の位置(同一とみなされる位置)にセッティングされている。
【0160】
制御装置103は、図1の制御装置3と同様に、カメラ1と2を制御するとともに、オブジェクト抽出のための処理を行うが、さらに、制御装置104と外部も行い、これにより、カメラ1および2における露出タイミングや発光タイミングと、カメラ101および102における露出タイミングや発光タイミングとの関係を調整するタイミング調整処理を行うようになっている。
【0161】
制御装置104は、制御装置103と同様に、カメラ101と102の制御、オブジェクト抽出のための処理、およびタイミング調整処理を行う。
【0162】
次に、図13は、図12の制御装置103の構成例を示している。なお、図中、図4における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図12の制御装置103は、コントローラ56に、タイミング調整部61が新たに設けられている他は、図4の制御装置3と同様に構成されている。
【0163】
タイミング調整部61は、露出タイミング制御部58で決定された露出タイミング、およびストロボタイミング制御部59で決定された発光タイミングと、制御装置104で決定される露出タイミングおよび発光タイミングとを調整する。
【0164】
即ち、タイミング調整部61は、外部I/F51を介して、他の制御装置である制御装置104と外部することにより、その制御装置104で決定された露出タイミングおよびストロボタイミングを認識する。さらに、タイミング調整部61は、その認識結果に基づき、必要に応じて、露出タイミング制御部58で決定された露出タイミング、およびストロボタイミング制御部59で決定された発光タイミングを調整(修正)する。
【0165】
次に、図14は、図12の制御装置104の構成例を示している。
【0166】
制御装置104は、図13の外部I/F51、メモリ52A,52B、オブジェクト抽出回路53、記録再生回路54、記録媒体55、コントローラ56、操作部57、露出タイミング制御部58、ストロボタイミング制御部59、コマンド生成部60、またはタイミング調整部61とそれぞれ同様に構成される外部I/F71、メモリ72A,72B、オブジェクト抽出回路73、記録再生回路74、記録媒体75、コントローラ76、操作部77、露出タイミング制御部78、ストロボタイミング制御部79、コマンド生成部80、またはタイミング調整部81から構成されるため、その説明は、省略する。
【0167】
次に、図15のフローチャートを参照して、図13の制御装置103と、図14の制御装置104の処理について説明する。なお、制御装置103と104では、同様の処理が行われるため、ここでは、制御装置103に注目して説明を行う。
【0168】
ユーザが、制御装置103の操作部57を、カメラ1および2の動作モードをオブジェクト抽出モードとするように操作すると、コントローラ56は、上述したように、コマンド生成部60を制御し、これにより、コマンド生成部60は、オブジェクト抽出モードコマンドを生成して、外部I/F51に供給する。外部I/F51は、コマンド生成部60からのオブジェクト抽出モードコマンドを、カメラ1(図2)の外部I/F23、およびカメラ2(図3)の外部I/F43に送信する。
【0169】
そして、コントローラ56は、ステップS71において、カメラ1および2における露出タイミングと、ストロボ装置1Aにおける発光タイミングを決定するように、露出タイミング制御部58とストロボタイミング制御部59を、それぞれ制御する。
【0170】
これにより、ステップS71では、露出タイミング制御部58は、例えば、図7で説明したカメラ1の露出パルスと、カメラ2の露出パルスが得られる露出タイミング制御情報を生成する。また、ストロボタイミング制御部59も、図7で説明したストロボ装置1Aのストロボパルスが得られる発光タイミング制御情報を生成する。ステップS71で生成された露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報は、タイミング調整部61に供給され、ステップS72に進む。
【0171】
ステップS72では、タイミング調整部61が、外部I/F51を介して、制御装置104(図14)と外部することにより、制御装置104において図15のステップS71の処理が行われることにより生成された露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報を受信する。
【0172】
さらに、ステップS72では、タイミング調整部61が、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報が表すカメラ1の露出パルスと、制御装置104で生成された露出タイミング制御情報が表すカメラ101の露出パルスのパルス幅(露出時間)と周期それぞれが同一となるように調整する。
【0173】
具体的には、タイミング調整部61は、例えば、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報が表すカメラ1の露出パルス、または制御装置104で生成された露出タイミング制御情報が表すカメラ101の露出パルスのうちのいずれか一方を選択し、その選択した露出パルスが、カメラ1の露出パルスとなるように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正する。
【0174】
あるいは、また、タイミング調整部61は、例えば、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報が表すカメラ1の露出パルスと、制御装置104で生成された露出タイミング制御情報が表すカメラ101の露出パルスについて、それらのパルス幅の平均値と、周期の平均値を求め、その平均値のパルス幅の、平均値の周期を有する露出パルスが、カメラ1の露出パルスとなるように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正する。
【0175】
図15の実施の形態では、上述したように、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスのパルス幅と周期それぞれが同一となるようにするため、タイミング調整部61において、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を、どのように修正するかは、制御装置103と104との間で統一しておく必要がある。
【0176】
また、カメラ1の露出パルスと、カメラ2の露出パルスとは、図7で説明した関係にある必要がある。このため、タイミング調整部61は、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスのパルス幅と周期それぞれを同一とするように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正することによって、カメラ1の露出パルスと、カメラ2の露出パルスとの関係が変化した場合には、元の関係を維持するように、露出タイミング制御情報におけるカメラ2の露出パルスの情報を修正する。
【0177】
さらに、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスも、図7で説明した関係にある必要があるため、やはり、タイミング調整部61は、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスのパルス幅と周期それぞれを同一とするように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正することによって、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスとの関係が変化した場合には、元の関係を維持するように、ストロボタイミング制御部59が生成した発光タイミング制御情報におけるストロボ装置1Aのストロボパルスの情報を修正する。
【0178】
ここで、図7の実施の形態では、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスとは、パルス幅、周期、位相がいずれも同一であり、同一のパルスである。従って、制御装置103において、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスとが同一のパルスとなるように、発光タイミング制御情報におけるストロボ装置1Aのストロボパルスの情報が修正される場合には、制御装置104においても、カメラ101の露出パルスと、ストロボ装置101Aのストロボパルスとが同一のパルスとなるように、発光タイミング制御情報におけるストロボ装置101Aのストロボパルスの情報が修正される。
【0179】
なお、上述のように、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスとについては、そのパルス幅と周期がそれぞれ同一に修正される。また、カメラ1の露出パルスとストロボ装置1Aのストロボパルスは、同一のパルスであり、カメラ101の露出パルスとストロボ装置101Aのストロボパルスも、同一のパルスである。従って、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスのパルス幅および周期が同一に修正されると、その結果として、ストロボ装置1Aのストロボパルスと、ストロボ装置101Aのストロボパルスのパルス幅および周期も同一に修正されることになる。
【0180】
その後、ステップS73に進み、タイミング調整部61は、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスのHレベルの期間が重複しないように、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスの位相を調整する。
【0181】
具体的には、タイミング調整部61は、例えば、外部I/F51を介して、制御装置104(図14)のタイミング調整部81と外部を行い、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスのHレベルの期間が重複しない位相差を決定し、さらに、その位相差を構成する2つの第1の位相と第2の位相を決定する。そして、タイミング調整部61は、カメラ1の露出パルスの位相が第1の位相となるように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正する。
【0182】
なお、この場合、制御装置104(図14)のタイミング調整部81では、カメラ101の露出パルスの位相が第2の位相となるように、露出タイミング制御部78が生成した露出タイミング制御情報を修正する。
【0183】
また、タイミング調整部61は、カメラ1の露出パルスの位相を第1の位相にすることによって、カメラ1の露出パルスと、カメラ2の露出パルスまたはストロボ装置1Aのストロボパルスそれぞれとの位相関係が変化した場合には、元の位相関係を維持するように、露出タイミング制御情報におけるカメラ2の露出パルスの情報、および発光タイミング制御情報におけるストロボ装置1Aのストロボパルスの情報を修正する。制御装置104のタイミング調整部81においても、カメラ102の露出パルス、および発光タイミング制御情報におけるストロボ装置101Aのストロボパルスについて、同様の修正が行われる。
【0184】
その後、ステップS73では、タイミング調整部61が、カメラ2の露出パルスと、制御装置104で制御されるストロボ装置101AのストロボパルスのHレベルの期間が重複している場合には、重複しないように、カメラ2の露出パルスの位相を決定し、それに基づいて、露出タイミング制御情報のカメラ2の露出パルスの情報を修正する。
【0185】
そして、タイミング調整部61は、以上のような修正を行った後の露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報を、コマンド生成部60に供給し、ステップS74に進む。
【0186】
ステップS74乃至S81では、図6のステップS12乃至S19における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、処理を終了する。
【0187】
次に、図16のタイムチャートを参照して、図13の制御装置103と、図14の制御装置104の処理について、さらに説明する。
【0188】
制御装置103では、図7Aと図7Bに示したように、パルス幅、周期、および位相が同一のカメラ1の露出パルスおよびストロボ装置1Aのストロボパルスを生成するための露出タイミング情報および発光タイミング情報が生成される。制御装置104でも、同様に、パルス幅、周期、および位相が同一のカメラ101の露出パルスおよびストロボ装置101Aのストロボパルスを生成するための露出タイミング情報および発光タイミング情報が生成される。
【0189】
但し、制御装置103と104では、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスのHレベルの期間が重複しないように、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスの位相が調整される。
【0190】
従って、カメラ1の露出パルスとストロボ装置1Aのストロボパルスが、例えば、それぞれ、図16Aと図16Bに示すようなものである場合には、カメラ101の露出パルスとストロボ装置101Aのストロボパルスは、例えば、それぞれ、図16Cと図16Dに示すようなものとなる。なお、図16の実施の形態においては、カメラ1の露出パルス(図16A)およびストロボ装置1Aのストロボパルス(図16B)と、カメラ101の露出パルス(図16C)およびストロボ装置101Aのストロボパルス(図16(D)との位相差は、πラジアンになっている。
【0191】
図16の実施の形態において、ストロボ装置1A(図16B)のHレベルは、カメラ1の露出パルス(図16A)のHレベルと重複するが、カメラ101の露出パルス(図16C)のHレベルとは重複しない。また、ストロボ装置101A(図16D)のHレベルは、カメラ101の露出パルス(図16B)のHレベルと重複するが、カメラ1の露出パルス(図16A)のHレベルとは重複しない。
【0192】
従って、いま、説明を簡単にするために、周囲光が存在しないものとすると、カメラ1の露出パルスがHレベルの期間においては、カメラ1における(CCD12の)受光量は、図16Eに示すように、被写体Bを照明するストロボ装置1Aによるストロボ光の光量となる。また、カメラ101の露出パルスがHレベルの期間においては、カメラ101における受光量は、図16Fに示すように、被写体Cを照明するストロボ装置101Aによるストロボ光の光量となる。
【0193】
即ち、カメラ1では、ストロボ装置1Aによるストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像が撮像され、カメラ101では、ストロボ装置101Aによるストロボ光によって照明された被写体Cを含む画像が撮像される。
【0194】
一方、上述の場合には、周囲光を考慮しなかったが、周囲光を考慮した場合には、上述したように、カメラ2の露出パルスのHレベル、およびカメラ102の露出パルスのHレベルは、いずれも、ストロボ装置1AのストロボパルスのHレベルとも、またストロボ装置101AのストロボHレベルとも重複しないから、カメラ2でも、周囲光によってのみ照明された被写体Bを含む画像信号が得られ、カメラ102では、周囲光によってのみ照明された被写体Cを含む画像信号が得られる。
【0195】
以上から、カメラ1および2、並びに制御装置103によって得られる画像信号は、ストロボ装置101Aの影響を受けず、また、カメラ101および102、並びに制御装置104によって得られる画像信号も、ストロボ装置1Aの影響を受けない。
【0196】
従って、図12のカメラシステムは、カメラ1および2、並びに制御装置103の系と、カメラ101および102、並びに制御装置104の系とが、独立しており、一方の系を考えるとき、他方の系を考慮する必要がない。
【0197】
つまり、カメラ1および2、並びに制御装置103の系と、カメラ101および102、並びに制御装置104の系とは、いずれも、図1のカメラシステムと等価であり、従って、カメラ1および2、並びに制御装置103の系では、ストロボ光によってのみ照明された被写体Bの画像信号を得ることができ、同時に、カメラ101および102、並びに制御装置104の系では、ストロボ光によってのみ照明された被写体Cの画像信号を得ることができる。
【0198】
従って、図12のカメラシステムによれば、多数の被写体としての被写体A,B,Cが存在する場合に、所望の被写体の1つである被写体Bのみをストロボ装置1Aのストロボ光によって照明するとともに、所望の被写体の他の1つである被写体Cのみをストロボ装置101Aのストロボ光によって照明することにより、被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出と、被写体Cの画像信号のオブジェクト抽出とを、同時かつ容易に行うことができる。
【0199】
次に、図12の実施の形態における制御装置103(図13)と制御装置104(図14)には、図15のフローチャートにしたがった処理の他、図17のフローチャートにしたがった処理を行わせることも可能である。なお、上述したように、制御装置103と104では、同様の処理が行われるため、ここでも、制御装置103に注目して説明を行う。
【0200】
ユーザが、制御装置103の操作部57を、カメラ1および2の動作モードをオブジェクト抽出モードとするように操作すると、コントローラ56は、上述したように、コマンド生成部60を制御し、これにより、コマンド生成部60は、オブジェクト抽出モードコマンドを生成して、外部I/F51に供給する。外部I/F51は、コマンド生成部60からのオブジェクト抽出モードコマンドを、カメラ1(図2)の外部I/F23、およびカメラ2(図3)の外部I/F43に送信する。
【0201】
そして、コントローラ56は、ステップS91において、カメラ1および2における露出タイミングと、ストロボ装置1Aにおける発光タイミングを決定するように、露出タイミング制御部58とストロボタイミング制御部59を、それぞれ制御する。
【0202】
これにより、ステップS91では、露出タイミング制御部58は、例えば、図7で説明したカメラ1の露出パルスと、カメラ2の露出パルスが得られる露出タイミング制御情報を生成する。また、ストロボタイミング制御部59も、図7で説明したストロボ装置1Aのストロボパルスが得られる発光タイミング制御情報を生成する。ステップS91で生成された露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報は、タイミング調整部61に供給され、ステップS92に進む。
【0203】
ステップS92では、タイミング調整部61が、外部I/F51を介して、制御装置104(図14)と外部することにより、制御装置104において図17のステップS91の処理が行われることにより生成された露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報を受信する。
【0204】
さらに、ステップS92では、タイミング調整部61が、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報が表すカメラ1の露出パルスと、制御装置104で生成された露出タイミング制御情報が表すカメラ101の露出パルスの周期が異なる周期となるように調整する。即ち、タイミング調整部61は、カメラ1と101の露出パルスの周期が異なるものとなるように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正する。
【0205】
ここで、制御装置タイミング調整部61において、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスの周期が同一である場合に、その周期を異なるものに調整する方法としては、例えば、カメラ1の露出パルスの周期に、図示せぬ乱数発生器で発生した乱数を加算し、その加算値を、カメラ1の露出パルスの周期とする方法がある。
【0206】
なお、タイミング調整部61は、カメラ1と101の露出パルスの周期が異なるものとなるように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正するが、カメラ1の露出パルスと、カメラ2の露出パルスとは、図7で説明した関係にある必要がある。このため、タイミング調整部61は、カメラ1と101の露出パルスが異なる周期となるように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正することによって、カメラ1の露出パルスと、カメラ2の露出パルスとの関係が変化した場合には、元の関係を維持するように、露出タイミング制御情報におけるカメラ2の露出パルスの情報を修正する(ここでは、同期が同一となるように修正される)。
【0207】
さらに、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスも、図7で説明した関係にある必要があるため、やはり、タイミング調整部61は、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスの周期を異なる周期とするように、露出タイミング制御部58が生成した露出タイミング制御情報を修正することによって、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスとの関係が変化した場合には、元の関係を維持するように、ストロボタイミング制御部59が生成した発光タイミング制御情報におけるストロボ装置1Aのストロボパルスの情報を修正する(ここでは、同期が同一となるように修正される)。
【0208】
以上により、カメラ2の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスとは、図7における場合と同様に、Hパルスが重複しないものとなり、カメラ2では、ストロボ装置1Aが発光していない状態で撮像が行われる。
【0209】
ここで、図7の実施の形態では、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスとは、パルス幅、周期、位相がいずれも同一であり、同一のパルスである。従って、制御装置103において、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置1Aのストロボパルスとが同一のパルスとなるように、発光タイミング制御情報におけるストロボ装置1Aのストロボパルスの情報が修正される場合には、制御装置104においても、カメラ101の露出パルスと、ストロボ装置101Aのストロボパルスとが同一のパルスとなるように、発光タイミング制御情報におけるストロボ装置101Aのストロボパルスの情報が修正される。
【0210】
ステップS92では、タイミング調整部61は、以上のような修正を行った後の露出タイミング制御情報および発光タイミング制御情報を、コマンド生成部60に供給し、ステップS93に進む。
【0211】
ステップS93乃至S100では、図6のステップS12乃至S19における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、処理を終了する。
【0212】
次に、図18のタイムチャートを参照して、図13の制御装置103と、図14の制御装置104において、図17のフローチャートにしたがった処理が行われる場合の、カメラ1と101の受光量について説明する。
【0213】
制御装置103では、図7Aと図7Bに示したように、パルス幅、周期、および位相が同一のカメラ1の露出パルスおよびストロボ装置1Aのストロボパルスを生成するための露出タイミング情報が生成される。制御装置104でも、同様にに、パルス幅、周期、および位相が同一のカメラ101の露出パルスおよびストロボ装置101Aのストロボパルスを生成するための露出タイミング情報が生成される。
【0214】
但し、制御装置103と104では、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスの周期が異なる周期となるように(一致しないように)調整される。
【0215】
従って、カメラ1の露出パルス、ストロボ装置1Aのストロボパルス、カメラ101の露出パルス、ストロボ装置101Aのストロボパルスは、例えば、図18A乃至Dにそれぞれ示すようなものとなる。
【0216】
ここで、図18の実施の形態においては、カメラ1の露出パルス(図18A)と、ストロボ装置1Aのストロボパルス(図18B)は、同一のパルスとなっている。また、カメラ101の露出パルス(図18C)と、ストロボ装置101Aのストロボパルス(図18D)も、同一のパルスとなっている。但し、カメラ1の露出パルス(図18A)と、カメラ101の露出パルス(図18C)は、異なる周期のパルスとなっている(図18では、カメラ1の露出パルス(図18A)の周期が、カメラ101の露出パルス(図18C)の周期よりも短くなっている)。従って、ストロボ装置1Aのストロボパルス(図18B)と、ストロボ装置101Aのストロボパルス(図18D)も、異なる周期のパルスとなっている。
【0217】
なお、カメラ1の露出パルス、ストロボ装置1Aのストロボパルス、カメラ101の露出パルス、ストロボ装置101Aのストロボパルスのパルス幅は、いずれも、十分短いものとする。
【0218】
また、カメラ1の露出パルスと、カメラ101の露出パルスとは、上述したように、周期が異なるものであるが、パルス幅と位相については、同一であっても、異なっていても、どちらでもかまわない。このことは、ストロボ装置1Aのストロボパルスと、ストロボ装置101Aのストロボパルスについても同様である。
【0219】
カメラ1の露出パルス、ストロボ装置1Aのストロボパルス、カメラ101の露出パルス、ストロボ装置101Aのストロボパルスが、上述のような関係にある場合、カメラ1と2の受光量は、それぞれ、図18Eと図18Fに示すようなものとなる。
【0220】
即ち、例えば、いま、説明を簡単にするために、周囲光が存在しないものとすると、カメラ1の露出パルスがHレベルの期間の大部分においては、カメラ1における(CCD12の)受光量は、図18Eに示すように、被写体Bを照明するストロボ装置1Aによるストロボ光の光量となる。カメラ101の露出パルスがHレベルの期間の大部分においても、カメラ101における受光量は、図18Fに示すように、被写体Cを照明するストロボ装置101Aによるストロボ光の光量となる。
【0221】
但し、図18の実施の形態では、被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出をしようとしているカメラ1の露出パルスと、被写体Bとは異なる被写体Cを照明するストロボ装置101Aのストロボパルスとは、少なくとも、その周期が異なるものであることから、そのHレベルが重複する場合がある。このため、カメラ1の受光量は、図18Eに示すように、被写体Bを照明するストロボ装置1Aによるストロボ光の光量になる場合だけでなく、その光量に、さらに、被写体Cを照明するストロボ装置101Aによるストロボ光の光量をあわせたものとなることがある。
【0222】
同様に、カメラ101の受光量も、図18Fに示すように、被写体Cを照明するストロボ装置101Aによるストロボ光の光量になる場合だけでなく、その光量に、さらに、被写体Bを照明するストロボ装置1Aによるストロボ光の光量をあわせたものとなることがある。
【0223】
しかしながら、カメラ1の露出パルスとストロボ装置1Aのストロボパルスとは、その周期が一致しているのに対して、カメラ1の露出パルスとストロボ装置101Aのストロボパルスとは、その周期が一致していないため、カメラ1の受光量において、被写体Cを照明するストロボ装置101Aによるストロボ光の光量は、被写体Bを照明するストロボ装置1Aによるストロボ光の光量に比較して十分に小さく、無視することができる。従って、カメラ1の受光量は、被写体Bを照明するストロボ装置1Aによるストロボ光の光量になるとみなすことができる。同様の理由から、カメラ101の受光量も、被写体Cを照明するストロボ装置101Aによるストロボ光の光量になるとみなすことができる。
【0224】
即ち、カメラ1では、ストロボ装置1Aによるストロボ光によって照明された被写体Bを含む画像が撮像され、カメラ101では、ストロボ装置101Aによるストロボ光によって照明された被写体Cを含む画像が撮像されるとみなすことができる。
【0225】
言い換えれば、カメラ1および2、並びに制御装置103によって得られる画像信号は、ストロボ装置101Aの影響を受けず、また、カメラ101および102、並びに制御装置104によって得られる画像信号も、ストロボ装置1Aの影響を受けないとみなすことができる。
【0226】
そこで、図19のタイムチャートを参照して、カメラ1の受光量が、ストロボ装置101Aによるストロボ光の影響を受けないことについて、さらに説明する。
【0227】
いま、カメラ1の露出パルスと、ストロボ装置101Aのストロボパルスが、例えば、それぞれ、図19Aと図19Bに示すようなものであり、異なる周期のものであるとする。
【0228】
カメラ1では、ストロボ装置101Aによるストロボ光が、カメラ1の露出パルスとストロボ装置101AのストロボパルスのHレベルが重複している期間において受光されるため、カメラ1の、ストロボ装置101Aによるストロボ光の受光量は、図19Cに示すようになる。
【0229】
従って、周囲光、ストロボ装置1Aによるストロボ光、およびストロボ装置101Aによるストロボ光のすべてを考慮すると、カメラ1の受光量は、図19Dに示すように、周囲光の受光量と、ストロボ装置1Aによるストロボ光の受光量とをあわせたものになる場合と、さらに、それらにストロボ装置101Aによるストロボ光の受光量をあわせたものになる場合が存在する。
【0230】
ところで、いま、ストロボ装置101Aのストロボパルスの周期をpとするとともに、パルス幅をτと表すこととすると、ストロボ装置101Aが発光している確率(割合)は、τ/pで表される。従って、カメラ1の露出パルスがHレベルの期間に、ストロボ装置101Aが発光している確率も、τ/pで表される。
【0231】
そこで、いま、カメラ1の露出パルスがHレベルの期間に必ず発光するストロボ装置1Aのストロボ光の明るさを1とすると、カメラ1が撮像しようとしている被写体Bは、ストロボ装置101Aによるストロボ光によっては、τ/pの明るさで照明されることになる。
【0232】
一方、カメラ1の露出パルスがHレベルの期間に必ず存在する周囲光の明るさが、ストロボ装置1Aのストロボ光の明るさ(最大の明るさ)のr倍であるとすると、被写体Bは、周囲光、ストロボ装置1Aによるストロボ光、およびストロボ装置101Aによるストロボ光によって、それらの明るさを単純に加算したr+1+τ/pの明るさで照明されることになる。
【0233】
上述したように、ストロボパルスのパルス幅τは十分短いため、τ/pは0とみなすことができる。従って、被写体Bを照明する明るさは、r+1と近似することができる。即ち、被写体Bは、周囲光と、ストロボ装置1Aによるストロボ光によって照明されているとみなすことができ、その結果、カメラ1の受光量は、図19Eに示すように、周囲光による受光量と、ストロボ装置1Aのストロボ光による受光量とをあわせた受光量とみなすことができる。つまり、ストロボ装置101Aのストロボ光による受光量は無視することができる。
【0234】
従って、図12のカメラシステムにおいて、図17のフローチャートにしたがった処理が行われる場合も、図15のフローチャートにしたがった処理が行われる場合と同様に、カメラ1および2、並びに制御装置103の系と、カメラ101および102、並びに制御装置104の系とは、独立しており、一方の系を考えるとき、他方の系を考慮する必要がない。
【0235】
つまり、カメラ1および2、並びに制御装置103の系と、カメラ101および102、並びに制御装置104の系とは、いずれも、図1のカメラシステムと等価であり、従って、カメラ1および2、並びに制御装置103の系では、ストロボ光によってのみ照明された被写体Bの画像信号を得ることができ、同時に、カメラ101および102、並びに制御装置104の系では、ストロボ光によってのみ照明された被写体Cの画像信号を得ることができる。
【0236】
以上から、図12のカメラシステムによれば、多数の被写体としての被写体A,B,Cが存在する場合に、所望の被写体の1つである被写体Bにのみをストロボ装置1Aのストロボ光によって照明するとともに、所望の被写体の他の1つである被写体Cにのみをストロボ装置101Aのストロボ光によって照明することにより、被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出と、被写体Cの画像信号のオブジェクト抽出とを、同時かつ容易に行うことができる。
【0237】
即ち、いま、説明を簡単にするために、ストロボ装置1Aと101Aのストロボ光の明るさが同一であるとして、図20(A)に示すように、ストロボ装置1Aのストロボ光によって被写体Bを照明し、ストロボ装置101Aのストロボ光によって被写体Cを照明する場合において、周囲光の明るさをrで表すとき、カメラ1では、図20(B)に示すように、ストロボ装置1Aのストロボ光と周囲光によって、1+rの明るさで照明された被写体Bと、周囲光によって、rの明るさで照明された他の部分とが撮像される。
【0238】
一方、カメラ2では、上述したようにストロボ装置1Aが発光していない状態で撮像が行われるから、図20(C)に示すように、周囲光によって、rの明るさで照明された被写体BおよびCを含む画像信号が撮像される。
【0239】
従って、図20(B)に示したカメラ1で撮像された画像信号から、図20(C)に示したカメラ2で撮像された画像信号を減算することにより、図20(D)に示すように、1の明るさで照明された被写体Bの画像信号を得ることができる。
【0240】
同様に、カメラ101では、図20(E)に示すように、ストロボ装置101Aのストロボ光と周囲光によって、1+rの明るさで照明された被写体Cと、周囲光によって、rの明るさで照明された他の部分とが撮像される。
【0241】
一方、カメラ102では、カメラ2と同様に、ストロボ装置101Aが発光していない状態で撮像が行われるから、図20(C)に示したように、周囲光によって、rの明るさで照明された被写体BおよびCを含む画像信号が撮像される。
【0242】
従って、図20(E)に示したカメラ1で撮像された画像信号から、図20(C)に示したカメラ2で撮像された画像信号を減算することにより、図20(F)に示すように、1の明るさで照明された被写体Cの画像信号を得ることができる。
【0243】
以上から、ストロボ装置1Aおよび101Aに、周囲光と同程度の明るさのストロボ光を発光させることで、被写体BやCの画像信号のオブジェクト抽出を、精度良く行うことができる。なお、このようにして得られる被写体BやCの画像信号は、周囲光と同様の明るさで被写体BやCを照明したものとなる。
【0244】
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0245】
そこで、図21は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
【0246】
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク205やROM203に予め記録しておくことができる。
【0247】
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体211に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体211は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0248】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体211からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、外部部208で受信し、内蔵するハードディスク205にインストールすることができる。
【0249】
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)202を内蔵している。CPU202には、バス201を介して、入出力インタフェース210が接続されており、CPU202は、入出力インタフェース210を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部207が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)203に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU202は、ハードディスク205に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、外部部208で受信されてハードディスク205にインストールされたプログラム、またはドライブ209に装着されたリムーバブル記録媒体211から読み出されてハードディスク205にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)204にロードして実行する。これにより、CPU202は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU202は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース210を介して、LCD(Liquid CryStal Display)やスピーカ等で構成される出力部206から出力、あるいは、外部部208から送信、さらには、ハードディスク205に記録等させる。
【0250】
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0251】
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
【0252】
以上のように、オブジェクト抽出しようとしている被写体を、ストロボ光によって照明して撮像することによって、自然な条件下において撮像した画像について、オブジェクト抽出を、容易に行うことが可能となる。
【0253】
また、1つの被写体だけが存在する場合は勿論、多数の被写体が存在する場合であっても、その多数の被写体の1つ1つの画像信号のオブジェクト抽出を、容易に行うことができる。
【0254】
さらに、多数の被写体が存在する場合に、そのうちの複数の被写体の画像信号それぞれのオブジェクト抽出を行うときには、その複数の被写体それぞれについて、いわば同期のとれた画像信号を得ることができる。
【0255】
即ち、露出パルスやストロボパルスのパルス幅は、上述したように十分短いため、例えば、図12の実施の形態では、制御装置103と104それぞれにおいて、同一フレームの被写体BとCの画像信号のオブジェクト抽出を行うことができ、動きの同期がとれた被写体BとCの画像信号が得られることになる。
【0256】
なお、上述したオブジェクト抽出は、リアルタイムでも、また、バッチ処理によっても行うことが可能である。即ち、本実施の形態では、制御装置3等において、カメラ1等で撮像された画像信号についてオブジェクト抽出を行い、オブジェクトとしての画像信号を記録媒体55に記録しておくようにしたが、その他、例えば、カメラ1等で撮像された画像信号を、そのまま記録媒体55に記録しておき、後で、その記録媒体55に記録された画像信号を再生し、オブジェクト抽出を行うようにすることが可能である。
【0257】
また、図12の実施の形態においては、周囲光で照明された被写体(ストロボ光で照明されていない被写体)を含む画像信号を得るために、カメラ2と102を設けるようにしたが、カメラ2と102とは、1台のカメラで兼用するようにすることが可能である。
【0258】
さらに、本発明によれば、動いている物体と、静止している物体のいずれであっても、そのオブジェクト抽出を行うことが可能である。動いている物体についてオブジェクト抽出を行う場合には、上述したように、短い時間(一瞬)だけストロボ光を発するストロボ装置1Aや101Aが必要となるが、静止している物体についてオブジェクト抽出を行う場合には、そのようなストロボ装置1Aや101Aは必須ではなく、ある程度長い時間発光する照明装置を使用することが可能である。即ち、静止している物体についてオブジェクト抽出を行う場合には、周囲光で照明された物体を撮像した画像信号と、周囲光と照明装置による光によって照明された物体を撮像した画像信号を得て、それらの画像信号の差分を求めるようにすれば良い。但し、周囲光で照明された物体を撮像する場合と、周囲光と照明装置による光によって照明された物体を撮像する場合において、露出(露光)条件は、同一にする必要がある。
【0259】
また、図10の実施の形態では、ストロボ装置1Aによって、被写体Bを照明し、カメラ1の露出タイミングの周期を、ストロボ装置1Aのストロボ光の発光タイミングの周期の1/2とすることにより、1台のカメラ1によって、周囲光により照明された被写体Bの撮像と、周囲光とストロボ装置1Aによるストロボ光により照明された被写体Bの撮像とを行うことによって、被写体Bの画像信号のオブジェクト抽出を行うようにしたが、その他、例えば、ストロボ装置1Aによって、被写体Bを照明するとともに、他のストロボ装置によって他の被写体AまたはCを照明し、カメラ1の露出タイミングの周期を、ストロボ装置1Aのストロボ光の発光タイミングの周期の1/3とすることにより、1台のカメラ1によって、周囲光により照明された被写体A乃至Cの撮像、周囲光とストロボ装置1Aによるストロボ光により照明された被写体Bの撮像、および周囲光と他のストロボ装置によるストロボ光により照明された他の被写体AまたはCの撮像を行うことによって、被写体Bと、他の被写体AまたはCの画像信号のオブジェクト抽出を行うようにすることも可能である。
【0260】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の撮像制御装置および撮像制御方法、並びにプログラムによれば、自然な条件下において、オブジェクト抽出を、容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカメラシステムの第1実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】カメラ1の構成例を示すブロック図である。
【図3】カメラ2の構成例を示すブロック図である。
【図4】制御装置3の構成例を示すブロック図である。
【図5】カメラ1および2の処理を説明するフローチャートである。
【図6】制御装置3の処理を説明するフローチャートである。
【図7】制御装置3の処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】制御装置3の処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】制御装置3の処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明を適用したカメラシステムの第2実施の形態の構成例を示す図である。
【図11】制御装置3の処理を説明するフローチャートである。
【図12】本発明を適用したカメラシステムの第3実施の形態の構成例を示す図である。
【図13】制御装置103の構成例を示すブロック図である。
【図14】制御装置104の構成例を示すブロック図である。
【図15】制御装置103および104の処理を説明するフローチャートである。
【図16】制御装置103および104の処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図17】制御装置103および104の処理を説明するフローチャートである。
【図18】制御装置103および104の処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図19】制御装置103および104の処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図20】制御装置103および104の処理を説明するための図である。
【図21】本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カメラ, 1A ストロボ装置, 2 カメラ, 3 制御装置, 11光学系, 11A レンズ, 12 CCD, 13 AGC回路, 14 S/H回路, 15 A/Dコンバータ, 16 信号処理回路, 17 記録再生回路, 18 表示部, 19 記録媒体, 20 タイミングジェネレータ, 21 カメラコントローラ, 22 操作部, 23 外部I/F, 31 光学系, 31A レンズ, 32 CCD, 33 AGC回路, 34S/H回路, 35 A/Dコンバータ, 36 信号処理回路, 37 記録再生回路, 38 表示部, 39 記録媒体, 40 タイミングジェネレータ, 41 カメラコントローラ, 42 操作部, 43,51 外部I/F, 52A,52B メモリ, 53 オブジェクト抽出回路, 54 記録再生回路, 55 記録媒体, 56 コントローラ, 57 操作部, 58露出タイミング制御部, 59 ストロボタイミング制御部, 60 コマンド生成部, 61 タイミング調整部, 101 カメラ, 101A ストロボ装置, 102 カメラ, 103,104 制御装置, 71 外部I/F, 72A,72B メモリ, 73 オブジェクト抽出回路, 74 記録再生回路, 75 記録媒体, 76 コントローラ, 77 操作部, 78 露出タイミング制御部, 79 ストロボタイミング制御部, 80 コマンド生成部, 81 タイミング調整部, 201 バス, 202 CPU, 203 ROM, 204 RAM, 205 ハードディスク, 206 出力部, 207 入力部, 208 外部部, 209 ドライブ, 210 入出力インタフェース, 211 リムーバブル記録媒体

Claims (6)

  1. 周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングを制御する露出タイミング制御手段と、
    前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを受信する受信手段と、
    前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差を決定し、決定した位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整し、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整する調整手段と、
    前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号を、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出する抽出手段と
    を備え、
    前記他の撮像制御装置においては、前記第3の撮像手段が出力する画像信号と前記第4の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記他の照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される
    撮像制御装置。
  2. 前記第1と第2の撮像手段を備える
    請求項1に記載の撮像制御装置。
  3. 前記照明手段を備える
    請求項1に記載の撮像制御装置。
  4. 周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングを制御する露出タイミング制御ステップと、
    前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを受信する受信ステップと、
    前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差を決定し、決定した位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整し、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整する調整ステップと、
    前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号を、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出する抽出ステップと
    を含み、
    前記他の撮像制御装置においては、前記第3の撮像手段が出力する画像信号と前記第4の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記他の照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される
    撮像制御方法。
  5. 周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングを制御する露出タイミング制御ステップと、
    前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを受信する受信ステップと、
    前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差を決定し、決定した位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整し、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整する調整ステップと、
    前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号を、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出する抽出ステップと
    を含み、
    前記他の撮像制御装置においては、前記第3の撮像手段が出力する画像信号と前記第4の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記他の照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  6. 周期的に発光する照明手段によって照明された被写体を撮像する第1の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第2の撮像手段における露出タイミングが、前記照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングが前記照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第1と第2の撮像手段における露出タイミングを制御する露出タイミング制御ステップと、
    前記照明手段と異なるタイミングで周期的に発光する他の照明手段によって照明された被写体を撮像する第3の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ同一位相となり、前記他の照明手段によって照明されていない被写体を撮像する第4の撮像手段における露出タイミングが、前記他の照明手段の発光周期と同一周期で、かつ所定の位相差の位相となるように、または、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングが前記他の照明手段の発光周期の1/2以下の周期となるように、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを制御する他の撮像制御装置から、前記第3と第4の撮像手段における露出タイミングを受信する受信ステップと、
    前記第1の撮像手段における露出タイミングと、前記他の撮像制御装置の前記第3の撮像手段における露出タイミングが異なるタイミングとなるように位相差を決定し、決定した位相差を構成する第1と第2の位相のうちの前記第1の位相の露出タイミングで前記第1の撮像手段による撮像が行われるように調整し、前記他の撮像制御装置において前記第3の撮像手段による撮像が前記第2の位相の露出タイミングで行われるように調整する調整ステップと、
    前記第1の撮像手段が出力する画像信号と前記第2の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号を、前記照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出する抽出ステップと
    を含み、
    前記他の撮像制御装置においては、前記第3の撮像手段が出力する画像信号と前記第4の撮像手段が出力する画像信号の差分を演算して得られる画像信号が、前記他の照明手段によって照明された被写体の画像信号として抽出される
    処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録された記録媒体。
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