JP3424582B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP3424582B2
JP3424582B2 JP02189799A JP2189799A JP3424582B2 JP 3424582 B2 JP3424582 B2 JP 3424582B2 JP 02189799 A JP02189799 A JP 02189799A JP 2189799 A JP2189799 A JP 2189799A JP 3424582 B2 JP3424582 B2 JP 3424582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機能と温風等
による乾燥機能を有する洗濯乾燥機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の洗濯乾燥機は、図10に示すよう
な構成となっていた。42は本体41に複数のサスペン
ション43によって半拘束的に吊り下げられた受筒であ
る。さらに受筒42は内部に、中空の脱水軸44の上端
側が固定され、脱水軸44により回転させられる洗濯、
脱水、乾燥兼用の洗濯槽47を有している。この洗濯槽
47の側面には複数の小孔45を設け、上部開口部には
流体バランサー46を設けている。洗濯槽47はその上
部開口部から温風を吹き出す温風吹き出しユニット56
を外して、洗濯物を投入できるようになっている。
【0003】48は洗濯槽47の底部に設けられ、脱水
軸44を軸支している軸受けである。49は中空の脱水
軸44内部に配された洗濯軸で、脱水軸44と同軸とな
るように設けられている。洗濯軸49の上端側には洗濯
槽47内底部に回転自在にパルセータ50が取り付けら
れており、下端側にはカップリング55を介して駆動モ
ータ51のロータ52が連結されている。
【0004】駆動モータ51は前記ロータ52と、この
ロータ52の外周に設けた磁石と対峙して設けられたス
テータ53とから構成されており、ステータ53の回転
磁界によりロータ52が回転する。また、脱水軸44の
下端側とロータ52との間には、クラッチ54が設けら
れ、クラッチ54の切り換えにより、ロータ52の回転
力をカップリング55を介して脱水軸44に伝達した
り、遮断するようにしている。
【0005】以上の構成で、乾燥行程では、クラッチ5
4を切り換えて、脱水軸44とロータ52とを切り離す
ことにより、駆動モータ51のロータ52の回転力は洗
濯軸49を介してパルセータ50のみに伝達され、洗濯
槽47を固定した状態でパルセータ50が回転し、洗濯
物に機械力を与え、この状態で温風吹き出しユニット5
6に通電され、温風が洗濯槽47内の洗濯物に向かって
温風を吹き込むようにして乾燥していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の洗濯乾燥機においては、洗濯槽47の底周
辺にある洗濯物に向かって温風を吹き込む際に、図10
中の矢印で示されるように、温風の一部が洗濯物に当た
らず洗濯槽47の周壁に設けた複数の小孔45から抜け
てしまうというショートサーキット現象が起き、乾燥効
率が悪く、乾燥時間が長くなる問題があった。それを改
善するために、大風量で温風を吹き出すか、または吹き
出し口を絞って風速をアップして吹き出す方法がある
が、大風量の場合は勿論、吹き出し口を絞った場合にも
圧損が増え、どちらにしても送風機が大きくなる課題が
あった。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、温風が洗濯物によく当たり、ショートサー
キットをせず、乾燥終了時に洗濯物のからみ、傷み、し
わの発生しにくい洗濯乾燥機を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、受筒の上下部に接続して洗濯槽内と連通す
る乾燥装置を備え、前記乾燥装置は、ヒータと、前記ヒ
ータで加熱された温風を前記洗濯槽内に送風する送風機
と、前記洗濯槽から排出される温風を冷却し除湿する熱
交換器を有し、乾燥時に前記洗濯槽とパルセータを同時
回転させ、前記温風は、前記洗濯槽内の洗濯物を通過
し、前記洗濯槽の周壁に設けた小孔および前記パルセー
タに設けた小孔を通して前記受筒から前記熱交換器に送
られるようにしたものである。これにより、温風のショ
ートサーキットをなくして乾燥効率を向上させるととも
に、洗濯物のからみや、こすれ、ねじれ等による傷みを
少なくすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外槽と、前記外槽内に弾性的に吊支された受筒と、
前記受筒内で回転可能に支持され、周壁に小孔を有しか
つ洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽の内側底部に
回転可能に支持された小孔を有するパルセータと、前記
パルセータを駆動するモータと、前記モータと同軸上に
配置され前記モータの回転数を減速する減速機構と、乾
燥時に前記モータの回転を前記洗濯槽に伝達するクラッ
チと、前記受筒の上下部に接続して前記洗濯槽内と連通
する乾燥装置とを備え、前記乾燥装置は、ヒータと、前
記ヒータで加熱された温風を前記洗濯槽内に送風する送
風機と、前記洗濯槽から排出される温風を冷却し除湿す
る熱交換器を有し、乾燥時に前記洗濯槽とパルセータを
同時回転させ、前記温風は、前記洗濯槽内の洗濯物を通
過し、前記洗濯槽の周壁に設けた小孔および 前記パルセ
ータに設けた小孔を通して前記受筒から前記熱交換器に
送られるようにしたものであり、乾燥時に洗濯槽とパル
セータが同時回転するため、洗濯物を遠心力により洗濯
槽の周壁に張り付けて乾燥させることができ、温風が洗
濯槽の周壁に設けた小孔から、洗濯物にあまり当たらな
いままショートサーキットすることがなくなる。また洗
濯物をパルセータで攪拌することがないため、洗濯物が
からむことがなく、こすれたり、ねじれたりして傷むこ
ともない。また洗濯槽の周壁と洗濯物との摩擦が無くな
り、傷みがさらに少なくなる。またねじれたまま乾燥し
て、しわになることもなくなるものである。
【0010】求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、洗浄又はすすぎ時の少なくとも一
方に於いて、洗濯槽とパルセータを同時回転させるよう
にしたものであり、洗浄またはすすぎ時に洗濯物が洗濯
槽の周壁に張り付いた状態で洗濯、すすぎが行われるの
で、洗濯物のからみが少なくなり、その後の乾燥工程時
においても、乾燥効率がますます良くなるものである。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0012】(実施例1) 以下本発明の第1の実施例を図1〜図3を用いて説明す
る。図において、外槽1内には、サスペンション2によ
って弾性的に吊支された受筒3が設けられ、脱水時の振
動をサスペンション2により吸収する構成としている。
受筒3内には洗濯物を収容する洗濯槽7が回転可能に支
持されている。洗濯槽7は内側底部に洗濯物を撹拌する
パルセータ12を回転可能に配すると共に、周壁には複
数の小孔5及び流体バランサー6を有している。
【0013】4は中空の脱水軸で、受筒3の底部中央に
設けられた脱水軸受け8によって軸支されている。この
脱水軸4の上端側は洗濯槽7の底部に固定され、洗濯槽
7を回転させる。9はパルセータ12を回転させるよう
に、上端側をパルセータ12に固定した洗濯軸で、この
洗濯軸9は脱水軸4の中空部に同軸上となるように配さ
れ、脱水軸4の中空部に設けた洗濯軸受け10により軸
支されている。
【0014】11は脱水軸4内に内包され、歯車群で回
転数を減速する減速機構であり、脱水時における洗濯槽
7のアンバランスによる異常回転防止のために、好まし
くは複数の歯車が対称の形に整列した遊星歯車による減
速機構を用いる。この減速機構11の出力側には洗濯軸
9を接続し、入力側には洗濯入力軸13を接続してい
る。洗濯入力軸13は脱水軸4の下部側中空部内に設け
た入力軸受け16により軸支されている。減速機構11
を内包する脱水軸4はケース17により内包され、ま
た、脱水軸4の下部はケース17の下部に設けた軸受け
18により軸支されている。なお、このケース17は受
筒3の底部側に固定されている。
【0015】14は脱水軸4及び洗濯入力軸13を回転
させる駆動モータであり、洗濯入力軸13の下部に連結
されている。
【0016】15は駆動モータ14の回転力を脱水軸4
に伝達または伝達を遮断するためのクラッチで、脱水時
及び乾燥時には洗濯入力軸13と脱水軸4を連結し、ま
た洗濯、すすぎ時には洗濯入力軸13と脱水軸4とを切
り離し洗濯槽7が固定されるようになっている。
【0017】また19は前記外槽1の一部に取り付けら
れ、前記洗濯槽7内の洗濯物を乾燥させる乾燥装置であ
り、洗濯物を加熱して水分を蒸発させるヒータ20と、
該ヒータ20が発生する熱を温風として上方から前記洗
濯槽7内に送風する送風機21と、前記小孔5を通して
洗濯槽7外へ排出される洗濯物からの水蒸気を含んだ温
風を水冷又は空冷してその水分を凝縮する熱交換器22
とから構成される。
【0018】23、24は前記受筒3の上下部と前記乾
燥装置19とを連通接続する伸縮自在の蛇腹A、Bであ
る。25は前記蛇腹B24と前記受筒3の下部との間に
設けられた仕切弁で、洗濯、脱水時には連通路を閉じ、
乾燥時には同連通路を開けるように設けられている。
【0019】26は前記仕切弁25と前記受筒3の下部
との間に設けられた排水弁であり、洗濯時には洗浄水や
すすぎ水を、脱水時には洗濯物から遠心力で飛び出た水
等を、乾燥時には温風冷却用の水と衣類の水蒸気を含ん
だ温風を冷却して得られる凝縮水とを排水するように設
定されている。排水弁26の先にはトラップ27が設け
られており、乾燥時に衣類からの水蒸気を含んだ温風が
排水弁26から洩れないように構成されている。28は
前記クラッチ15を動かすためのソレノイドである。ま
た29はトラップ27の後方に設けられたフィルターで
ある。
【0020】また30は洗濯物の乾燥度合いを検知する
乾燥検知手段である。
【0021】また31は受筒3の上端に設けられた蓋で
あり、支点32を中心に回動するように設けられてい
る。
【0022】次に本実施例の動作について説明する。
【0023】洗濯行程では、クラッチ15により洗濯入
力軸13と脱水軸4とは切り離され、駆動モータ14の
回転力は脱水軸4には伝達されず、洗濯入力軸13、減
速機構11、洗濯軸9を介してパルセータ12に伝達さ
れるのみとなり、洗濯物に機械力を与える。こうして洗
濯槽7に収容されている洗濯物の洗濯、すすぎが進行す
る。
【0024】洗濯行程が終了すると、脱水行程に入る。
この脱水行程では、洗濯槽7内の水が排水弁26から排
出され、同時にソレノイド28に通電して、クラッチ1
5を動かして洗濯入力軸13と脱水軸4とを連結する。
これにより、駆動モータ14の回転力は脱水軸4にも伝
達され、洗濯軸9を介してパルセータ12、及び脱水軸
4と固定された洗濯槽7が回転する。洗濯槽7が回転す
ることによって洗濯を終了した洗濯物の水分は、遠心力
によって洗濯槽7の内側周壁に多数設けている小孔5か
ら受筒3内に、絞り出される。
【0025】こうして洗濯物は脱水される。脱水の際に
受筒3は脱水槽7のアンバランス等により当然揺れる
が、サスペンション2や流体バランサー6により揺れが
吸収される。また受筒3は外槽1の一部に取り付けられ
た乾燥装置19と蛇腹A23、蛇腹B24を介して接続
されているため、受筒3が振動しても、乾燥装置19の
動きが妨げられることもない。
【0026】脱水行程が終了すると、乾燥行程に入る。
この乾燥行程では、脱水行程と同様にクラッチ15によ
り、洗濯入力軸13と脱水軸4とが連結され、駆動モー
タ14の回転が脱水軸4に伝達されて、洗濯軸9を介し
てパルセータ12、及び脱水軸4と固定された洗濯槽7
とが同時回転できる状態となる。この状態で駆動モータ
14が通電されてパルセータ12と洗濯槽7とが約20
0rpmで同時回転を始め、洗濯物が遠心力により洗濯
槽7の周壁に張り付く。
【0027】また乾燥装置19にも通電されて、ヒータ
20で加熱された温風が送風機21により蛇腹A23を
通って受筒3の上部から洗濯槽7内に吹き出される。そ
してこの温風は図2に示すように、洗濯槽7の周壁に張
り付いた洗濯物を通過する。この温風により洗濯槽7の
内側周壁に張り付いた洗濯物から水分が徐々に蒸発し、
水分を含んだ温風は先濯槽7の周壁に設けた小孔5を通
じて受筒3に送られ、その後受筒3の下部から仕切弁2
5、蛇腹B24を通過して後方の熱交換器22に送られ
る。そして熱交換器22の中で、温風は冷却水又は冷え
た外気と接触し、温風に含まれた水分が凝縮され、除湿
が進行する。
【0028】このように、パルセータ12と洗濯槽7と
が同時回転をして、洗濯物が遠心力により洗濯槽7の周
壁に張り付いた状態で乾燥されるため、温風が洗濯槽7
の周壁に設けた小孔5から、洗濯物にあまり当たらない
ままショートサーキットすることがなくなる。またパル
セータ12で洗濯物を何回も攪拌することがないため、
洗濯物がからむことがなく、こすれたり、ねじれたりし
て傷むこともない。
【0029】また洗濯槽7を固定した状態でパルセータ
12を動かすときに生じる、洗濯槽7の周壁と洗濯物と
の摩擦もなくなり、洗濯物の傷みがさらに少なくなる。
また、ねじれたりしないため、ねじれたまま乾燥するこ
とによるしわも当然なくなる。
【0030】なお本実施例では送風経路に除湿機構を備
えたクローズドサイクルによる循環方式の構成をとって
いるが、水分を含んだ温風を積極的に外部に排気する排
気式の構成でも問題ない。
【0031】また本実施例では洗濯軸9は、減速機構1
1を介して駆動モータ14と連結されているが、直接駆
動モータ14と連結されていても良い。
【0032】また本実施例では乾燥時の温風を洗濯槽7
の上方から吹き出すようにしているが、洗濯槽7の下方
から吹き出しても良い。
【0033】(実施例2) 以下本発明の第2の実施例を図4を用いて説明する。な
お、上記実施例と同一部分には同一符号を付けて説明を
省略する。
【0034】図4は、乾燥行程における洗濯槽7、パル
セータ12それぞれの回転、休止を示すタイムチャート
であり、乾燥時に洗濯槽7とパルセータ12が断続的に
高速で同時回転させるように設けられている。
【0035】次に本実施例の動作について説明する。
【0036】乾燥行程では、実施例1と同様に洗濯槽7
とパルセータ12とが同時回転を始め、洗濯物が遠心力
により洗濯槽7の内側周壁に張り付く。また乾燥装置1
9にも通電されて、ヒータ20に加熱された温風が送風
機21により蛇腹A23を通って受筒3の上部から洗濯
槽7内に吹き出される。そしてこの温風は、洗濯槽7の
周壁に張り付いた洗濯物、先濯槽7の周壁に設けた小孔
5を通じて後方の受筒3に送られ、乾燥が進行する。
【0037】この際、洗濯槽7とパルセータ12を断続
的に高速で同時回転させると、洗濯槽7とパルセータ1
2の回転停止時に、洗濯物が重力により洗濯槽7の周壁
から剥がれて落下する。このように洗濯物が洗濯槽7の
周壁への張り付きと剥がれを繰り返すため、洗濯物の入
れ替わりが良くなると共に、洗濯物が洗濯槽7の内側周
壁とパルセータ12の間で繰り返し移動するため洗濯物
から水分も蒸発し易くなり、乾燥の効率が良くなって、
乾燥時間が短縮できるものである。
【0038】また洗濯槽7とパルセータ12が同時回転
中は、洗濯物が洗濯槽7の周壁に張り付いているため、
温風が洗濯槽7の周壁に設けた小孔5から、洗濯物にあ
まり当たらないままショートサーキットすることも少な
くなる。またパルセータ12で洗濯物を何回も攪拌する
ことがないため、洗濯物がからむことがなく、こすれた
り、ねじれたりして傷むこともない。また洗濯槽7を固
定した状態でパルセータ12を動かすときに生じる、洗
濯槽7の周壁と洗濯物との摩擦もなくなり、洗濯物の傷
みがさらに少なくなる。また、ねじれたりしないため、
ねじれたまま乾燥してしわになることも当然なくなる。
【0039】(実施例3) 以下本発明の第3の実施例を図5、図6を用いて説明す
る。なお、上記実施例と同一部分には同一符号を付けて
説明を省略する。
【0040】図5は外方に向かって傾斜面を設け略ナベ
状に形成したパルセータ33を示す物で、また図6は、
乾燥行程における洗濯槽7、パルセータ12それぞれの
回転、休止を示すタイムチャートであり、乾燥時には、
洗濯槽7とパルセータ33とが断続的に高速で同時回転
し、同時回転休止時にはパルセータ33だけが一定時間
回転するように設けられている。
【0041】次に本実施例の動作について説明する。
【0042】乾燥行程で、洗濯槽7と略なべ状のパルセ
ータ33とが断続的に高速で同時回転することにより、
洗濯物は洗濯槽7の周壁への張り付きと剥がれを繰り返
し、洗濯槽7の回転が停止して、洗濯槽7の周壁から剥
がれてパルセータ33上に乗っている洗濯物が、略なべ
状のパルセータ33の回転により一定時間攪拌されるた
め、パルセータ33の回転による遠心力で傾斜面に沿っ
て洗濯物が上方向へ舞い上がりやすくなり、洗濯物の入
れ替わりがさらに良くなり、洗濯物からの水分の蒸発も
さらに良くなる。このため乾燥の効率がますます良くな
り、乾燥時間がさらに短縮できるものである。
【0043】(実施例4) 以下本発明の第4の実施例を図7、図8を用いて説明す
る。なお、上記実施例と同一部分には同一符号を付けて
説明を省略する。
【0044】図7に示すように、略なべ状のパルセータ
33の傾斜部35に小孔36が多数設けられており、3
4はその底部である。図8に示すように洗濯槽7の下部
は補強部38を除いて底面が無い形状になっており、3
9はその底の無い空洞部である。
【0045】次に本実施例の動作について説明する。
【0046】乾燥行程では、洗濯槽7とパルセータ33
とが断続的に高速で同時回転を繰り返す。同時回転休止
時には、洗濯物は洗濯槽7の内側周壁から剥がれてパル
セータ33上に乗っているか、パルセータ33の回転に
より一定時間攪拌されて上方向に舞い上がっている。こ
の時パルセータ33の傾斜部35に多数の小孔36が設
けられているため、温風は洗濯物、小孔36を通じて後
方の洗濯槽7の底の空洞部39に流れ易くなり、洗濯物
にあまり当たらずに洗濯槽7の内側周壁の小孔5からシ
ョートサーキットすることがさらに少なくなる。またパ
ルセータ33の傾斜部35に多数の小孔36が設けられ
ているため、洗濯時の排水に要する時間も短くなり、洗
濯時間が短縮できるものである。
【0047】尚、本実施例では多数の小孔36をパルセ
ータ33の傾斜部35に設けているが、底部34に設け
てあっても良い。
【0048】(実施例5) 以下本発明の第5の実施例を図9を用いて説明する。な
お、上記実施例と同一部分には同一符号を付けて説明を
省略する。
【0049】図9は、乾燥行程における洗濯槽7、パル
セータ12それぞれの回転、休止及びヒータ20のO
N、OFFを示すタイムチャートであり、乾燥時にパル
セータ12が回転休止の時に、ヒータ20への通電も休
止するように制御され、またヒータ20への通電とパル
セータ12の回転開始のタイミングをずらすように設け
られている。
【0050】次に本実施例の動作について説明する。
【0051】乾燥行程において、洗濯物が洗濯槽7の周
壁から剥がれ落ちてパルセータ12上にあるときは送風
機21から洗濯槽7に吹き込まれた風は、洗濯槽7の周
壁に設けた小孔5からショートサーキットするが、パル
セータ12が回転休止の時に、ヒータ20への通電も休
止するようにしているので、たとえショートサーキット
したとしても、それは冷風であり温風ではないので、エ
ネルギーロスが少なくてすむものである。
【0052】またヒータへの通電とパルセータの回転開
始のタイミングが同じであると、一般的にヒータ20は
1000W〜1300Wの容量であり、パルセータ12
の回転起動時の突入電流と併せて20Aを越える場合も
発生し、一般家庭のブレーカーが落ちるケースも考えら
れる。しかし本実施例では、ヒータ20への通電開始と
パルセータ12の回転開始のタイミングをずらすように
設けているため、突入電流が大きくなることもなく、突
入電流を下げるための特別の工夫や余分なコストが必要
なくなる。
【0053】なお本実施例では、実施例12で述べた
パルセータ12を用いた構成の説明を行っているが、実
施例34のパルセータ33を用いても同様の効果を奏
することは言うまでもない。
【0054】また本実施例では洗濯槽7が回転休止状態
でパルセータ12が回転しているときにヒータ20への
通電をOFFしているが、ONしても良い。
【0055】(実施例6) 上記実施例に加え、洗濯行程時の洗浄、すすぎ時におい
て、ソレノイド28に通電してクラッチ15を動かして
洗濯入力軸13と脱水軸4とを連結するようにすると、
駆動モータ14の回転力は脱水軸4にも伝達され、洗濯
軸9を介してパルセータ12または33、及び脱水軸4
と固定された洗濯槽7が同時回転する。
【0056】洗濯槽7とパルセータ12又は33とが同
時回転することによって洗濯物に遠心力の力が働き、洗
濯槽7の周壁に洗濯物が張り付けられる。そして洗濯槽
7内の洗濯水やすすぎ水にも遠心力の力が働き、洗濯槽
7の周壁に貼り付いた洗濯物と洗濯槽7の周壁の小孔5
を順次通過して、洗濯槽7と受筒3の隙間を通り、流体
バランサー6の上を通過して再び洗濯槽7内に注水され
る。そして洗濯物は洗濯槽7の周壁に張り付いた状態
で、洗濯水やすすぎ水が通過する際に洗浄(洗濯)され
る。
【0057】このように洗濯物が洗濯槽7の周壁に張り
付いて洗濯されるため、パルセータ12で撹拌されるこ
ともなくなり、乾燥前である洗濯中の洗濯物のからみが
少なくなる。従ってその後の乾燥行程における乾燥効率
がますます良くなるものである。
【0058】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、外槽と、前記外槽内に弾性的
に吊支された受筒と、前記受筒内で回転可能に支持さ
れ、周壁に小孔を有しかつ洗濯物を収容する洗濯槽と、
前記洗濯槽の内側底部に回転可能に支持された小孔を有
するパルセータと、前記パルセータを駆動するモータ
と、前記モータと同軸上に配置され前記モータの回転数
を減速する減速機構と、乾燥時に前記モータの回転を前
記洗濯槽に伝達するクラッチと、前記受筒の上下部に接
続して前記洗濯槽内と連通する乾燥装置とを備え、前記
乾燥装置は、ヒータと、前記ヒータで加熱された温風を
前記洗濯槽内に送風する送風機と、前記洗濯槽から排出
される温風を冷却し除湿する熱交換器を有し、乾燥時に
前記洗濯槽とパルセータを同時回転させ、前記温風は、
前記洗濯槽内の洗濯物を通過し、前記洗濯槽の周壁に設
けた小孔および前記パルセータに設けた小孔を通して前
記受筒から前記熱交換器に送られるようにしたから、
濯物を遠心力により洗濯槽の周壁に張り付けた状態で乾
燥させることができ、温風のショートサーキットをなく
して乾燥効率を向上させるとともに、洗濯物のからみ
や、こすれ、ねじれ等による傷みや、しわを少なくすこ
とができる。
【0059】また請求項2に記載の発明によれば、洗
浄又はすすぎ時の少なくとも一方に於いて、洗濯槽とパ
ルセータを同時回転させるようにしたから、洗浄または
すすぎ時にも洗濯物が洗濯槽の周壁に張り付いて洗濯又
はすすがれるため、乾燥前の洗濯物のからみが少なくな
り、その後の乾燥効率がますます良くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す洗濯乾燥機の全体
構成を示す断面図
【図2】同洗濯乾燥機の洗濯槽内の概略断面図(乾燥工
程時)
【図3】同洗濯乾燥機のパルセータの斜視図
【図4】本発明の第2の実施例を示す洗濯乾燥機の動作
を示すタイムチャート
【図5】本発明の第3の実施例を示す洗濯乾燥機のパル
セータの斜視図
【図6】同洗濯乾燥機の動作を示すタイムチャート
【図7】本発明の第4の実施例を示す洗濯乾燥機のパル
セータの斜視図
【図8】(a)同洗濯乾燥機の洗濯槽の平面図 (b)同洗濯槽の斜視図
【図9】本発明の第5の実施例を示す洗濯乾燥機の動作
を示すタイムチャート
【図10】従来例の洗濯乾燥機を示す断面図
【符号の説明】
1 外槽 3 受筒 5 小孔 7 洗濯槽 12 パルセータ 14 駆動モータ 19 乾燥装置 20 ヒータ 21 送風機 33 パルセータ 35 傾斜部 36 小孔 39 空洞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 眞一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−104390(JP,A) 特開 平9−135988(JP,A) 特開 平8−10494(JP,A) 特開 平10−305187(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 25/00 D06F 17/08 D06F 37/40 D06F 39/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽と、前記外槽内に弾性的に吊支され
    た受筒と、前記受筒内で回転可能に支持され、周壁に小
    孔を有しかつ洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽の
    内側底部に回転可能に支持された小孔を有するパルセー
    タと、前記パルセータを駆動するモータと、前記モータ
    と同軸上に配置され前記モータの回転数を減速する減速
    機構と、乾燥時に前記モータの回転を前記洗濯槽に伝達
    するクラッチと、前記受筒の上下部に接続して前記洗濯
    槽内と連通する乾燥装置とを備え、前記乾燥装置は、ヒ
    ータと、前記ヒータで加熱された温風を前記洗濯槽内に
    送風する送風機と、前記洗濯槽から排出される温風を冷
    却し除湿する熱交換器を有し、乾燥時に前記洗濯槽とパ
    ルセータを同時回転させ、前記温風は、前記洗濯槽内の
    洗濯物を通過し、前記洗濯槽の周壁に設けた小孔および
    前記パルセータに設けた小孔を通して前記受筒から前記
    熱交換器に送られるようにした洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 洗浄又はすすぎ時の少なくとも一方に於
    いて、洗濯槽とパルセータを同時回転させるようにした
    請求項1に記載の洗濯乾燥機。
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