JP2000229195A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2000229195A
JP2000229195A JP11032410A JP3241099A JP2000229195A JP 2000229195 A JP2000229195 A JP 2000229195A JP 11032410 A JP11032410 A JP 11032410A JP 3241099 A JP3241099 A JP 3241099A JP 2000229195 A JP2000229195 A JP 2000229195A
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Junichi Morinaka
準一 森中
Shinichi Nakajima
信市 中島
Kenji Koshiga
健二 越賀
Shinichi Matsuda
眞一 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯物の傷みが少なく乾燥効率の良い洗濯乾
燥機を提供する。 【解決手段】 洗濯槽16に温風を吹き込む乾燥装置3
2と、パルセータ19に連結された洗濯軸22と、洗濯
槽16に接続された脱水軸20と、モータ26と前記洗
濯軸22、脱水軸20との回転力の伝達を切り替えるク
ラッチ手段27を備え、乾燥時において、クラッチ手段
27により洗濯軸22と脱水軸20との回転力伝達を切
り離すと共に、洗濯槽16を拘束せず回転自在して、パ
ルセータ19が回転する際パルセータ19上の洗濯物に
引かれて洗濯槽16が洗濯物と一緒に共回りするため、
洗濯物が洗濯槽16の壁面とこすれることがなくなり、
洗濯物の傷みが軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用さ
れる洗濯機能及び乾燥機能を持った洗濯乾燥機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の洗濯乾燥機は図14に示すような
構成であった。すなわち外装1と、この外装1内にサス
ペンション2によって支持された受筒3と、天面を開口
し底面に中空の脱水軸4を備えた洗濯槽5を備えてい
る。前記脱水軸4は受筒3の底面に設けられた軸受け6
によって支持されている。また8は脱水軸4内部に軸受
け7によって支持された洗濯軸で、前記洗濯槽5の内部
にパルセータ9と連結されている。さらにこの洗濯軸8
はモータ10と連動している。11は洗濯槽5に温風を
吹き込む送風手段である。12は前記洗濯槽5に固定さ
れた流体バランサーである。
【0003】このような構成において、洗濯、すすぎ、
脱水工程が終わると、モータ10の動力によって、パル
セータ9を回転させ衣類に遠心力を与える。この遠心力
によって洗濯物は洗濯槽5の上方へはね上げられる。こ
の間に送風手段11により温風を洗濯槽5内に吹き込
み、洗濯物を乾燥するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成の洗濯乾燥機は、洗濯物を乾燥させる際に洗濯
槽5の回転を止め、パルセータ9を回転させ洗濯物をは
ね上げるが、それにはある程度強い遠心力が必要なた
め、急速に加速され跳ね上げられた洗濯物は洗濯槽5の
壁面とこすれ合い傷みやすく、またパルセータ9が停止
している間は洗濯槽5も停止したままの状態なので、洗
濯物の乾燥に時間がかかるという課題を有していた。ま
たパルセータ9を回転させて洗濯物をはね上げる際に、
絡み合った洗濯物がほぐれ難いという課題等を有してい
た。
【0005】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、乾燥時の洗濯物の傷みを軽減し、ほぐれ難
さを解消し、乾燥時間を短縮した洗濯乾燥機を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、洗濯槽の内底部に回転可能に設けたパルセ
−タと、前記洗濯槽の底部に固定された脱水軸と、この
脱水軸内で軸支持され、前記パルセータと固定された洗
濯軸と、この洗濯軸を駆動するモータと、このモータの
回転力を洗濯軸から脱水軸に伝達するためのクラッチ手
段と、前記洗濯槽内の洗濯物を乾燥させる乾燥装置とを
備え、乾燥時にクラッチ手段により洗濯軸から脱水軸へ
の回転力伝達を切り離し、かつ洗濯槽を回転自在にする
もので、パルセータが回転する際パルセータ上の洗濯物
に引かれて洗濯槽がパルセータ、洗濯物と一緒に共回り
するため、洗濯物が洗濯槽壁面とこすれることがなくな
り、洗濯物の傷みが軽減できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯物を収容する洗濯槽と、この洗濯槽の内底部に
回転可能に設けたパルセ−タと、前記洗濯槽の底部に固
定された脱水軸と、この脱水軸内で軸支持され、前記パ
ルセータと固定された洗濯軸と、この洗濯軸を駆動する
モータと、このモータの回転力を洗濯軸から脱水軸に伝
達するためのクラッチ手段と、前記洗濯槽内の洗濯物を
乾燥させる乾燥装置とを備え、乾燥時にクラッチ手段に
より洗濯軸から脱水軸軸への回転力伝達を切り離し、か
つ洗濯槽を回転自在にするもので、パルセータが回転す
る際パルセータ上の洗濯物に引かれて洗濯槽がパルセー
タ、洗濯物と一緒に共回りするため、洗濯物が洗濯槽壁
面とこすれることがなくなり、洗濯物の傷みが軽減でき
る。また洗濯槽を回転させるための電力を必要としない
ため、省エネにもなるものである。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、脱水軸
を固定する係合手段を備え、洗濯、すすぎ時はクラッチ
手段により洗濯軸と脱水軸との回転力伝達を切り離すと
共に、係合手段により脱水軸を固定し、乾燥時には、前
記クラッチ手段により洗濯軸と脱水軸との回転力伝達を
切り離すと共に、脱水軸を前記係合手段から開放するよ
うにしたもので、洗濯、すすぎ時と乾燥時との洗濯槽の
動きを変えることができ、洗濯、すすぎ時には洗濯槽を
固定できるため、高い洗浄、すすぎ性能が得られる。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、乾燥時
にモータに所定時間通電後、モータへの通電を一時中断
し、その間洗濯槽を惰性回転させるようにしたもので、
パルセータ停止中に洗濯槽を回転させるエネルギーが不
要になり小電力で乾燥でき、またパルセータ停止中に洗
濯槽を回転させないタイプと比べて、乾燥時間が短縮で
きる。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、洗濯槽
の惰性回転が停止する直前に、再びモータへ所定時間通
電して、パルセータが停止前の回転方向と同方向に回転
するように制御するもので、洗濯槽の回転開始時のトル
クが小さくて済み、モータの小型化が可能になり、また
乾燥中常時洗濯槽が回転するため、効率の良い乾燥が実
現できる。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、洗濯槽
の惰性回転が停止する直前に、再びモータへ所定時間通
電し、かつパルセータが停止前の回転方向と逆方向に回
転するように制御するもので、洗濯槽が停止する直前に
ブレーキ力が働き、洗濯槽内の洗濯物がくずれて、ほぐ
れ難さを解消できる。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、洗濯軸
から脱水軸への回転力伝達が切り離され、回転自在の状
態にある洗濯槽の異常回転を検知する異常検知手段を備
え、乾燥時に前記異常検知手段の検知結果に応じて、洗
濯槽を逆方向に回転させるようにパルセータを制御する
ようにしたもので、洗濯槽と逆方向に回転するパルセー
タ上の洗濯物に引っ張られて、パルセータとは逆方向に
異常回転する洗濯槽の異常回転がおさまり一旦停止した
後、パルセータと同方向に回転を始める。従って、洗濯
槽の揺れや振動を低減でき、スムーズな乾燥が実現でき
る。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、洗濯物
の乾燥度合いを検知する乾燥検知手段を備え、乾燥検知
手段の検知結果に応じて、乾燥の序盤にモータの回転数
を下げるか、またはモータの回転時間を短めに制御する
ようにしたもので、洗濯物に含まれる水分が多く洗濯物
が重い乾燥の序盤においてモータの回転数を下げるか、
またはモータの回転時間を短めにするため、乾燥の序盤
で洗濯物が必要以上にパルセータに撹拌されることがな
く、筋がついたまま乾燥して皺になるということも軽減
され、又パルセータ停止後惰性回転する洗濯槽との摩擦
も和らぎ、傷みも軽減される。
【0014】本発明の請求項8記載の発明は、洗濯物の
乾燥度合いを検知する乾燥検知手段を備え、乾燥検知手
段の検知結果に応じて、乾燥の終盤にモータの回転数を
下げるか、またはモータの回転時間を短めに制御するよ
うにしたもので、洗濯物がほぼ乾燥し軽くなっている乾
燥の終盤において、洗濯物が必要以上にパルセータに撹
拌されることがなくなり、洗濯物に皺ができ難くなると
ともに、パルセータ停止後惰性回転する洗濯槽との摩擦
も和らぎ、傷みも軽減される。
【0015】本発明の請求項9記載の発明は、乾燥の序
盤に加え終盤においても、モータの回転数を下げるか、
またはモータの回転時間を短めに制御するようにしたも
ので、洗濯物に含まれる水分が多く洗濯物が重い乾燥の
序盤並びにほぼ乾燥し軽くなっている乾燥の終盤のそれ
ぞれににおいて、洗濯物が必要以上にパルセータに撹拌
されることがなくなり、又洗濯物に皺がさらにでき難く
なるとともに、パルセータ停止後惰性回転する洗濯槽と
の摩擦も和らぎ、傷みもさらに軽減される。
【0016】
【実施例】(実施例1)以下に、本発明の1実施例を図
1を用いて説明する。
【0017】図1において、13は外装で、内部にサス
ペンション14により受筒15を弾性的に吊支して洗濯
物の脱水時における振動をサスペンション14で吸収す
る構成としている。16は洗濯物を収容する乾燥兼用の
洗濯槽で、受筒15内に回転可能に支持されているとと
もに、周側壁に多数の小孔17および周側壁の上端内面
に流体バランサ18を有している。
【0018】19は洗濯槽16の内底部の中央に回転可
能に設け、洗濯物を撹拌するパルセータである。20は
洗濯槽16の外底部中央に固定された中空の脱水軸で、
その上部は受筒15の外底部の中央に設けた脱水軸受け
21で回転可能に軸支されている。22は上端をパルセ
ータ19に固定した洗濯軸で、脱水軸20の中空部内に
同軸に配置され、脱水軸20の中空部内に設けた洗濯軸
受け23に回転自在に軸支されている。
【0019】24は受筒15の外底部中央に固定され、
脱水軸20を内包するケースで、上端内に設けた脱水軸
受け21と下端内に設けた軸受け25とで脱水軸20の
上下を回転自在に軸支している。26は脱水軸20およ
び洗濯軸22を回転させるモータで、洗濯軸22の下部
に設けられている。
【0020】27はモータ26の回転を脱水軸20に伝
達、または伝達を遮断するクラッチ手段で、洗濯軸22
に固定した固定クラッチ板28と、固定クラッチ板28
に係合する可動クラッチ板29と、可動クラッチ板29
を駆動するソレノイド30と、ソレノイド30の動きを
上下方向に変換するクランク機構31とから構成されて
いる。
【0021】32は乾燥時に洗濯槽16内に温風を送
り、パルセ−タ19の回転により舞い上がる洗濯物を乾
燥させる乾燥装置で、ヒータ33と、このヒータ33で
加熱された空気を温風として吹き出し口34から洗濯槽
16内の洗濯物に送風する送風機35とから構成され
る。36はこの乾燥装置32、クラッチ手段27、モー
タ26をそれぞれ制御するマイクロコンピュータ等から
なる制御部である。そして、特に制御部36はクラッチ
手段27により脱水時には洗濯軸22と脱水軸20を連
結し、また洗濯およびすすぎ時、そして乾燥時には洗濯
軸22と脱水軸20を切り離し洗濯槽16が回転自在に
なるように設けている。
【0022】上記構成において、洗濯工程に入ると制御
部36により、ソレノイド30に通電してクランク機構
31により可動クラッチ板29を洗濯軸22の上方に移
動させて、固定クラッチ板28との係合を外す。これに
より洗濯軸22と脱水軸20とは切り離され、モータ2
6の動力は洗濯軸22を介してパルセータ19に伝達さ
れるのみとなり、洗濯物に機械力を与える。こうして洗
濯槽16に収容している洗濯物の洗濯が進行する。
【0023】洗濯工程が終了して脱水工程に入ると、洗
濯槽16内の水が排出され、同時に制御部36によって
ソレノイド30に対する通電を停止することによりクラ
ンク機構31が可動クラッチ板29を洗濯軸22の下方
に移動させ、可動クラッチ板29が固定クラッチ板28
と係合する。これにより洗濯軸22と脱水軸20とが連
結され、モータ26の回転力は脱水軸20にも伝達さ
れ、洗濯軸22に連結されたパルセータ19、および脱
水軸20に固定された洗濯槽16が共に回転する。
【0024】洗濯槽16が回転することにより洗濯を終
了した洗濯物の水分は、遠心力によって洗濯槽16の小
孔17から受筒15内に絞り出される。このようにして
洗濯物は脱水される。この脱水の際に受筒15は脱水槽
を兼ねた洗濯槽16のアンバランス等により当然揺れる
が、サスペンション14や流体バランサ18によりその
揺れが吸収される。
【0025】次に、前記脱水行程が終了して乾燥工程に
入ると、制御部36によって洗濯工程と同様にクラッチ
手段27により、洗濯軸22と脱水軸20とが切り離さ
れ、モータ26の回転力は脱水軸20には伝わらず、洗
濯軸22を介してパルセータ19のみに伝達されパルセ
ータ19が回転するが、脱水軸20、および脱水軸20
に固定された洗濯槽16のそれぞれは他から何の拘束も
受けず、フリーで回転自在な状態になる。
【0026】この状態でモータ26に通電すると、連結
された洗濯軸22を介してパルセータ19が回転を始
め、また乾燥装置32にも通電されて温風が送風機35
により受筒15の上部の吹き出し口34から洗濯槽16
内でパルセータ19の攪拌により舞い上がっている洗濯
物に向かって吹き出される。このようにして洗濯物から
水分が徐々に蒸発して乾燥が進む。
【0027】そして上記乾燥工程では、洗濯槽16がフ
リーで回転自在になっているので、パルセータ19が回
転する際パルセータ19上の洗濯物に引かれて洗濯槽1
6もパルセータ19、洗濯物と一緒に共回りし、洗濯物
が洗濯槽16の壁面とこすれることがなくなり、洗濯物
の傷みが軽減できるようになる。また洗濯槽16はパル
セータ19上の洗濯物に引かれて共回りするだけなの
で、特に洗濯槽16を回転させるための電力は必要なく
なるものである。
【0028】なお上記実施例では、乾燥時の温風は受筒
15の上部から吹き出したが、その吹き出し口の位置に
特にこだわるものではない。
【0029】(実施例2)次に第2の実施例を図2から
5を用いて説明する。なお上記実施例1と同一部分につ
いては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0030】37は、洗濯工程時に可動クラッチ板29
と係合して脱水軸20を固定する係合手段で、洗濯工程
に入ると制御部36によりソレノイド30に通電してク
ランク機構31を駆動させ、図3に示すように可動クラ
ッチ板29を洗濯軸22の上方に移動させて、固定クラ
ッチ板28との係合を外すと共に係合手段37と係合さ
せる。
【0031】これにより洗濯軸22と脱水軸20とは切
り離されるが、係合手段37により脱水軸20と脱水軸
20に固定された洗濯槽16はそれぞれ固定される。従
ってモータ26の動力は洗濯軸22を介してパルセータ
19に伝達されるのみとなる。この状態でモータ26に
通電されてモータ26と連結された洗濯軸22、及び洗
濯軸22に取り付けられたパルセータ19が回転を始
め、パルセータ19の回転により洗濯槽16に収容して
いる洗濯物の洗濯が進行する。
【0032】この洗濯工程では制御部36が特に係合手
段37により洗濯槽16を固定状態にしているため、パ
ルセータ19の回転により洗濯槽16内の水中で撹拌さ
れる洗濯物は固定状態で停止している洗濯槽16の側壁
と接触し、強い機械力が与えられる。従って洗濯物の汚
れが落ちやすくなり、強い洗浄力が得られる。
【0033】洗濯工程が終了して脱水工程に入ると、実
施例1と同様に、洗濯槽16内の水が排出され、同時に
制御部36によってソレノイド30に対する通電を停止
すると、クランク機構31により図4に示すように可動
クラッチ板29は洗濯軸22の下方に移動し、固定クラ
ッチ板28と係合する。
【0034】これにより洗濯軸22と脱水軸20とが連
結され、モータ26の回転は脱水軸20にも伝達され、
洗濯軸22を介してパルセータ19、および脱水軸20
と固定された洗濯槽16が回転する。洗濯槽16が回転
することにより洗濯を終了した洗濯物は、その水分を遠
心力によって洗濯槽16の小孔17から受筒15内に絞
り出される。このようにして洗濯物は脱水される。
【0035】前記脱水行程が終了して乾燥工程に入ると
制御部36によってクランク機構31により、図5に示
すように可動クラッチ板29を洗濯軸22の中程に移動
させて、固定クラッチ板28との係合を外すと共に、係
合手段37とも係合しないようにする。このため洗濯軸
22と脱水軸20とが切り離され、モータ26の回転は
脱水軸20には伝わらず、洗濯軸22を介してパルセー
タ19に伝達されるのみとなり、脱水軸20、および脱
水軸20に固定された洗濯槽16はそれぞれ係合手段3
7からも解放され他から何の拘束も受けず、フリーで回
転自在に設けられる。
【0036】この状態でモータ26に通電されてモータ
26と連結された洗濯軸22、及び洗濯軸22に取り付
けられたパルセータ19が回転を始め、また乾燥装置3
2にも通電されて温風が送風機35により受筒15の上
部の吹き出し口34から洗濯槽16内でパルセータ19
の攪拌により舞い上がっている洗濯物に向かって吹き出
される。このようにして洗濯物から水分が徐々に蒸発し
て乾燥が進む。洗濯槽16は実施例1と同様に回転自在
に設けられているため、パルセータ19が回転する際パ
ルセータ19上の洗濯物に引かれて洗濯槽16がパルセ
ータ19、洗濯物と一緒に共回りし、洗濯物が洗濯槽1
6の壁面とこすれることがなくなり、洗濯物の傷みが軽
減できる。
【0037】このように洗濯工程では、洗濯槽16がパ
ルセータ19と共回りしないように洗濯槽16を固定し
て洗濯を確実に行い、一方乾燥工程では洗濯槽16を回
転自在にすることにより、乾燥時の洗濯物の傷み軽減は
勿論のこと、より高い洗浄力が得られるものである。
【0038】(実施例3)次に第3の実施例を図6を用
いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、
同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0039】本実施例では、図6に示すように乾燥工程
にはいると、モータ26に通電してモータ26を一定時
間回転させ、その後モータ26への通電を一時中断し、
モータ26と連結した洗濯軸22および洗濯軸22に取
り付けられたパルセータ19の回転を一時停止させ、回
転自在の状態にある洗濯槽16だけが惰性回転するよう
に制御するものである。
【0040】上記構成により、モータ26への通電中は
パルセータ19が回転し、回転自在に設けられた洗濯槽
16もパルセータ19が回転する方向に洗濯物に引っ張
られて一緒に共回りする。モータ26への通電を中断す
ると、パルセータ19は洗濯軸22を介してモータ26
と連結されているためその回転を停止するが、洗濯槽1
6は回転自在に設けられているためすぐには停止せず、
しばらくの間惰性で回転する。
【0041】洗濯槽16が回転すると洗濯槽16内の洗
濯物の表面全般に温風がよく当たり乾燥が促進される
が、モータ26に常時通電しなくても洗濯槽16を惰性
で回転させることができるので、小電力で衣類の乾燥が
行える。また洗濯槽16内の洗濯物の表面全般に温風が
よく当たり乾燥が促進されるため、洗濯槽16が惰性回
転しないタイプと比べて、乾燥時間の短縮も図ることが
できるものである。
【0042】(実施例4)次に、第4の実施例を図7を
用いて説明する。なお上記実施例と同一部分について
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0043】本実施例は、図7に示すように乾燥工程に
はいると、制御部36でモータ26に通電してモータ2
6を一定時間回転させ、その後モータ26への通電を一
時中断し、モータ26と連結した洗濯軸22および洗濯
軸22に取り付けられたパルセータ19の回転を一時停
止させ、回転自在の状態にある洗濯槽16だけを惰性回
転させ、惰性回転が停止する直前に、再びモータ26に
通電してパルセータ19が停止前と同方向に回転するよ
うに制御するものである。
【0044】上記構成により、モータ26への通電中は
パルセータ193が回転し、回転自在に設けられた洗濯
槽16もパルセータ19が回転する方向に洗濯物に引っ
張られて一緒に共回りする。モータ26への通電を中断
すると、パルセータ19は洗濯軸22を介してモータ2
6と連結されているためその回転を停止するが、洗濯槽
16は回転自在に設けられているためすぐには停止せ
ず、しばらくの間惰性で回転するので、小電力で衣類の
乾燥が行える。
【0045】また洗濯槽16の惰性回転停止直前に、再
びパルセータ19が回転し、パルセータ19上の洗濯物
に引っ張られて洗濯槽16も一緒に共回りし、惰性回転
も含めて乾燥工程中、常時洗濯槽16が回転するため洗
濯槽16内の洗濯物の表面全般に温風がよく当たり、よ
り効率の良い乾燥が実現できる。
【0046】またパルセータ19が洗濯槽16の惰性回
転停止前に、再び停止前と同方向に回転を始めるため、
洗濯槽16を停止状態から回転させる場合と比べモータ
26にかかる負荷が小さくてすみ、モータ26が必要な
トルクも小さくなり、モータ26の小型化も実現でき
る。
【0047】(実施例5)次に第5の実施例を図8を用
いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、
同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0048】本実施例では、制御部36は、図8に示す
ように乾燥工程にはいると、モータ26に通電してモー
タ26を一定時間回転させ、その後モータ26への通電
を一時中断し、モータ26と連結した洗濯軸22および
洗濯軸22に取り付けられたパルセータ19の回転を一
時停止させ、回転自在の状態にある洗濯槽16だけを惰
性回転させ、惰性回転が停止する直前に、再びモータ2
6に通電してパルセータ19が停止前と逆方向に回転す
るように制御するようにしたものである。
【0049】上記構成により、モータ26への通電中は
パルセータ19が回転し、回転自在に設けられた洗濯槽
16もパルセータ19が回転する方向に洗濯物に引っ張
られて一緒に共回りする。モータ26への通電を中断す
ると、パルセータ19は洗濯軸22を介してモータ26
と連結されているためその回転を停止するが、洗濯槽1
6は回転自在に設けられているためすぐには停止せず、
しばらくの間惰性で回転するので、小電力で衣類の乾燥
が行える。
【0050】また洗濯槽16の惰性回転停止直前に、再
びパルセータ19が回転し、パルセータ19上の洗濯物
に引っ張られて洗濯槽16も一緒に共回りし、惰性回転
も含めて乾燥工程中、常時洗濯槽16が回転するため洗
濯槽16内の洗濯物の表面全般に温風がよく当たり、よ
り効率の良い乾燥が実現できる。
【0051】またパルセータ19が洗濯槽16の惰性回
転停止前に、再び停止前と逆方向に回転を始めるため、
洗濯槽16はその回転停止直前に逆方向への回転力を与
えられてブレーキ力が働き、一種の軽い衝撃を受ける。
このため洗濯槽16内の洗濯物にこれを揺らし且つはね
上げるような力が加わり、パルセータ19上の洗濯物が
くずれてほぐし効果が発生し、洗濯物がほぐれやすくな
り、洗濯物がもつれたまま乾燥して生じるしわを軽減で
き、またさらに洗濯物の撹拌効果による乾燥むらも低減
できるものである。
【0052】(実施例6)次に本発明の第6の実施例を
図9を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分につ
いては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0053】本実施例では、洗濯槽16の異常回転を検
知する異常検知手段38を設け、乾燥工程において洗濯
槽16がバランスを欠いた不規則な回転等の異常回転
し、それを前記異常検知手段38が検知すると、制御部
36は前記異常検知手段38の検知結果に応じて、モー
タ26が回転中の場合は、モータ26とパルセータ19
を逆方向に回転させ、パルセータ19上の洗濯物に引っ
張られて、異常回転する洗濯槽16も逆方向に共回りさ
せ、またモータ26、パルセータ19が停止中で洗濯槽
16が異常な惰性回転をしている場合には、パルセータ
19が停止する前と逆方向に回転するようにモータ26
とパルセータ19を回転させ、パルセータ19上の洗濯
物に引っ張られて、異常回転する洗濯槽16を逆方向に
共回りするように制御して、洗濯槽16の異常回転を是
正するものである。
【0054】上記構成により、仮に洗濯槽16内での洗
濯物の偏り等によりアンバランスが発生して洗濯槽16
が激しく揺れたり振動したとしても、モータ26、パル
セータ19を逆方向に回転させ、異常回転する洗濯槽1
6に逆方向への回転力を与えることにより揺れや振動を
しずめることができ、洗濯槽16の揺れや振動を低減
し、スムーズな乾燥が実現できるものである。
【0055】(実施例7)次に本発明の第7の実施例を
図10,11を用いて説明する。なお上記実施例と同一
部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0056】本実施例では、洗濯物の乾燥度合いを検知
する乾燥検知手段39を設け、乾燥工程に入ると制御部
36はモータ26を一定時間おきに回転させると共に、
乾燥検知手段39が検知した乾燥序盤の信号を受けると
図11に示すように乾燥序盤においてモータ26の回転
数を下げてまたはモータ26の回転時間を短めに設定し
て一定時間回転させるようにしたものである。
【0057】上記構成により、パルセータ19も低めの
回転数で回転または短時間回転するので、脱水直後で殆
ど乾燥していない水分の多い状態で、かたの付き易い洗
濯物は、回転するパルセータ19により強く撹拌されて
(またはパルセータ19が一回当たりに回転している時
間が長いため)かたが付き、その後そのまま乾燥して皺
になるということが防止できる。
【0058】またパルセータ19の回転数が低いので
(または短時間回転なので)、パルセータ19が停止中
に惰性回転する洗濯槽16の回転も弱まり、パルセータ
19上の洗濯物と洗濯槽16の内側側壁との摩擦も和ら
ぎ、洗濯物の傷みも軽減できる。
【0059】(実施例8)次に本発明の第8の実施例を
図12を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。
【0060】本実施例では、乾燥工程に入ると、制御部
36はモータ26を一定時間おきに回転させると共に、
乾燥検知手段39が検知した乾燥終盤の信号を受けると
図11に示すように乾燥終盤においてモータ26の回転
数を低くまたはモータ26の回転時間を短くして一定時
間回転させるものである。
【0061】上記構成により、乾燥工程の中盤を経て洗
濯物の乾燥が進行した乾燥終盤に、制御部36は乾燥検
知手段39が検知した乾燥終盤の信号が入ると図12に
示すように、モータ26の回転数を低めに設定(または
モータ26の回転時間を短めに設定)して一定時間回転
させるので、パルセータ19も回転数が低めに回転する
(またはパルセータ19も短時間だけ回転する)。従っ
て、乾燥終盤でほぼ乾燥し軽い状態の洗濯物は、回転す
るパルセータ19により強く撹拌されて(またはパルセ
ータ19が一回当たりに回転している時間が長いため)
皺ができるということもなくなる。
【0062】またパルセータ19も回転数が低めに回転
する(またはパルセータ19も短時間だけ回転する)た
め、パルセータ19が停止中に惰性回転する洗濯槽16
の回転も弱まり、パルセータ19上の洗濯物と洗濯槽1
6の内側側壁との摩擦も和らぎ、洗濯物の傷みも軽減で
きる。
【0063】(実施例9)次に、本発明の第9の実施例
を図13を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0064】本実施例では、乾燥工程に入ると、制御部
36でモータ26を一定時間おきに回転させると共に、
乾燥検知手段39が検知した乾燥序盤および乾燥終盤の
信号を受けると図13に示すように乾燥序盤および乾燥
終盤においてモータ26の回転数を下げてまたはモータ
26の回転時間を短めにして一定時間回転させるもので
ある。
【0065】上記構成により、脱水直後で殆ど乾燥して
いない水分の多い状態では実施例7同様、かたの付き易
い洗濯物は、回転するパルセータ19により強く撹拌さ
れて(またはパルセータ19が一回当たりに回転してい
る時間が長いため)かたが付き、その後そのまま乾燥し
て皺になるということが防止できる。
【0066】又、乾燥終盤では実施例8同様、ほぼ乾燥
し軽い状態の洗濯物は、回転するパルセータ19により
強く撹拌されて(またはパルセータ19が一回当たりに
回転している時間が長いため)皺ができるということも
なくなる。
【0067】またパルセータ19の回転数も低いので
(または短時間だけ回転するので)、パルセータ19が
停止中に惰性回転する洗濯槽16の回転も弱まり、パル
セータ19上の洗濯物と洗濯槽16の内側側壁との摩擦
も和らぎ、洗濯物の傷みも軽減できる。
【0068】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、洗濯物を収容する洗濯槽と、こ
の洗濯槽の内底部に回転可能に設けたパルセ−タと、前
記洗濯槽の底部に固定された脱水軸と、この脱水軸内で
軸支持され、前記パルセータと固定された洗濯軸と、こ
の洗濯軸を駆動するモータと、このモータの回転力を洗
濯軸から脱水軸に伝達するためのクラッチ手段と、前記
洗濯槽内の洗濯物を乾燥させる乾燥装置とを備え、乾燥
時にクラッチ手段により洗濯軸から脱水軸への回転力伝
達を切り離し、かつ洗濯槽を回転自在にすることによ
り、パルセータが回転する際パルセータ上の洗濯物に引
かれて洗濯槽がパルセータ、洗濯物と一緒に共回りし、
洗濯物が洗濯槽の壁面とこすれることがなくなり、洗濯
物の傷みが軽減できるようになる。また洗濯槽はパルセ
ータ上の洗濯物に引かれて共回りするだけなので、特に
洗濯槽を回転させるための電力は必要なく、省エネにも
なるものである。
【0069】また請求項2記載の発明によれば、脱水軸
を固定する係合手段を備え、洗濯、すすぎ時はクラッチ
手段により洗濯軸と脱水軸との回転力伝達を切り離すと
共に、係合手段により脱水軸を固定し、乾燥時には、前
記クラッチ手段により洗濯軸と脱水軸との回転力伝達を
切り離すと共に、脱水軸を前記係合手段から開放するよ
うにしたもので、洗濯工程では洗濯槽を固定し、乾燥工
程では洗濯槽を回転自在にするというように洗濯工程と
乾燥工程での洗濯槽の状態を変えることができ、乾燥時
の洗濯物の傷み軽減はもちろんのこと、洗濯時により高
い洗浄力が得られるものである。
【0070】また請求項3記載の発明によれば、乾燥時
にモータに所定時間通電後、モータへの通電を一時中断
し、その間洗濯槽を惰性回転させるようにしたもので、
モータへの通電中はパルセータが回転し、回転自在に設
けられた洗濯槽もパルセータが回転する方向に洗濯物に
引っ張られて一緒に共回りする。そしてモータへの通電
を中断すると、パルセータは洗濯軸を介してモータと連
結されているためその回転を停止するが、洗濯槽は回転
自在に設けられているためすぐには停止せず、しばらく
の間惰性で回転するので、洗濯槽が回転すると洗濯槽内
の洗濯物の表面全般に温風がよく当たり乾燥が促進され
る、又モータに常時通電しなくても洗濯槽を回転させる
ことができ、小電力で衣類の乾燥が行える。
【0071】また請求項4記載の発明によれば、洗濯槽
の惰性回転が停止する直前に、再びモータへ所定時間通
電して、パルセータが停止前の回転方向と同方向に回転
するようにしたもので、惰性回転も含めて乾燥工程中、
常時洗濯槽が回転するため洗濯槽内の洗濯物の表面全般
に温風がよく当たり、より効率の良い乾燥が実現でき
る。またパルセータが洗濯槽の惰性回転停止前に、再び
停止前の回転方向と同方向に回転を始めるため、洗濯槽
を停止状態から回転させる場合と比べモータにかかる負
荷が小さくてすみ、モータが必要なトルクも小さくな
り、モータの小型化も実現できる。
【0072】また請求項5記載の発明によれば、洗濯槽
の惰性回転が停止する直前に、再びモータへ所定時間通
電し、かつパルセータが停止前の回転方向と逆方向に回
転するようにしたもので、惰性回転も含めて乾燥工程
中、常時洗濯槽が回転するため洗濯槽内の洗濯物の表面
全般に温風がよく当たり、より効率の良い乾燥が実現で
きる。またパルセータが洗濯槽の惰性回転停止前に、再
び停止前の回転方向と逆方向に回転を始めるため、洗濯
槽はその回転停止直前に逆方向への回転力を与えられて
ブレーキ力が働き、一種の軽い衝撃を受ける。このため
洗濯槽内の洗濯物にこれを揺らし且つはね上げるような
力が加わり、パルセータ上の洗濯物がくずれてほぐし効
果が発生し、洗濯物がほぐれやすくなり、洗濯物がもつ
れたまま乾燥して生じるしわを軽減でき、またさらに洗
濯物の撹拌効果による乾燥むらも低減できるものであ
る。
【0073】また請求項6記載の発明によれば、洗濯軸
から脱水軸への回転力伝達が切り離され、回転自在の状
態にある洗濯槽の異常回転を検知する異常検知手段を備
え、乾燥時に前記異常検知手段の検知結果に応じて、洗
濯槽を逆方向に回転させるようにパルセータを制御する
もので、洗濯槽内での洗濯物の偏り等によりアンバラン
スが発生して洗濯槽が激しく揺れたり振動したとして
も、モータ、パルセータを逆方向に回転させ、異常回転
する洗濯槽に逆方向への回転力を与えることにより揺れ
や振動をしずめることができ、洗濯槽の揺れや振動を低
減し、スムーズな乾燥が実現できるものである。
【0074】また請求項7記載の発明によれば、洗濯物
の乾燥度合いを検知する乾燥検知手段を備え、乾燥検知
手段の検知結果に応じて、乾燥の序盤にモータの回転数
を下げるか、またはモータの回転時間を短めに制御する
ようにしたもので、脱水直後で殆ど乾燥していない水分
の多い状態で、かたの付き易い洗濯物は、回転するパル
セータにより強く撹拌されて(またはパルセータが一回
当たりに回転している時間が長いため)かたが付き、そ
の後そのまま乾燥して皺になるということが防止でき
る。またパルセータの回転数が低い(または短時間転)
ので、パルセータが停止中に惰性回転する洗濯槽の回転
も弱まり、パルセータ上の洗濯物と洗濯槽の内側側壁と
の摩擦も和らぎ、洗濯物の傷みも軽減できる。
【0075】また請求項8記載の発明によれば、洗濯物
の乾燥度合いを検知する乾燥検知手段を備え、乾燥検知
手段の検知結果に応じて、乾燥の終盤にモータの回転数
を下げるか、またはモータの回転時間を短めに制御する
ようにしたもので、乾燥終盤でほぼ乾燥し軽い状態の洗
濯物は、回転するパルセータにより強く撹拌されて(ま
たはパルセータが一回当たりに回転している時間が長い
ため)皺ができるということもなくなる。またパルセー
タの回転数が低い(または短時間回転)ので、パルセー
タが停止中に惰性回転する洗濯槽の回転も弱まり、パル
セータ上の洗濯物と洗濯槽の内側側壁との摩擦も和ら
ぎ、洗濯物の傷みも軽減できる。
【0076】また請求項9記載の発明によれば、乾燥時
において、その序盤に加え終盤においても、モータの回
転数を下げるか、またはモータの回転時間を短めに制御
するようにしたもので、脱水直後で殆ど乾燥していない
水分の多い状態で、かたの付き易い洗濯物は、回転する
パルセータにより強く撹拌されて(またはパルセータが
一回当たりに回転している時間が長いため)かたが付
き、その後そのまま乾燥して皺になるということが防止
でき、又乾燥終盤で、ほぼ乾燥し軽い状態の洗濯物は、
回転するパルセータにより強く撹拌されて(またはパル
セータが一回当たりに回転している時間が長いため)皺
ができるということもなくなる。さらに、パルセータの
回転数が低い(または短時間回転)ので、パルセータが
停止中に惰性回転する洗濯槽の回転も弱まり、パルセー
タ上の洗濯物と洗濯槽の内側側壁との摩擦も和らぎ、洗
濯物の傷みも軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における洗濯乾燥機の全体
構成の断面図
【図2】本発明の第2実施例における洗濯乾燥機の全体
構成の断面図
【図3】同洗濯乾燥機の洗濯時のクランク機構まわりを
示す要部断面図
【図4】同洗濯乾燥機の乾燥時のクランク機構まわりを
示す要部断面図
【図5】同洗濯乾燥機の脱水時のクランク機構まわりを
示す要部断面図
【図6】本発明の第3の実施例を示す洗濯乾燥機の乾燥
工程でのモータの回転数と回転時間のタイムチャート
【図7】本発明の第4の実施例を示す洗濯乾燥機のモー
タと洗濯槽の乾燥工程での回転数と回転時間のタイムチ
ャート
【図8】本発明の第5実施例における洗濯乾燥機のモー
タと洗濯槽の乾燥工程での回転数と回転時間のタイムチ
ャート
【図9】本発明の第6の実施例を示す洗濯乾燥機の全体
構成の断面図
【図10】本発明の第7の実施例を示す洗濯乾燥機の全
体構成の断面図
【図11】同洗濯乾燥機のモータの乾燥工程での回転数
と回転 時間のタイムチャート
【図12】本発明の第8の実施例を示す洗濯乾燥機のモ
ータの乾燥工程での回転数と回転時間のタイムチャート
【図13】本発明の第9の実施例を示す洗濯乾燥機のモ
ータの乾燥工程での回転数と回転時間のタイムチャート
【図14】従来例を示す洗濯乾燥機の全体構成の断面図
【符号の説明】
16 洗濯槽 19 パルセータ 20 脱水軸 22 洗濯軸 26 モータ 27 クラッチ手段 32 乾燥装置 36 制御部 37 係合手段 38 異常検知手段 39 乾燥検知手段
フロントページの続き (72)発明者 越賀 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松田 眞一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 CA06 CB07 HB09 HB14 HB19 KA05 KA35 LA02 LA04 LA11 LB17 LB18 LC02 LC14 MA01 MA02 MA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を収容する洗濯槽と、この洗濯槽
    の内底部に回転可能に設けたパルセ−タと、前記洗濯槽
    の底部に固定された脱水軸と、この脱水軸内で軸支持さ
    れ、前記パルセータと固定された洗濯軸と、この洗濯軸
    を駆動するモータと、このモータの回転力を洗濯軸から
    脱水軸に伝達するためのクラッチ手段と、前記洗濯槽内
    の洗濯物を乾燥させる乾燥装置とを備え、乾燥時にクラ
    ッチ手段により洗濯軸から脱水軸への回転力伝達を切り
    離し、かつ洗濯槽を回転自在にする洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 脱水軸を固定する係合手段を備え、洗
    濯、すすぎ時はクラッチ手段により洗濯軸と脱水軸との
    回転力伝達を切り離すと共に、係合手段により脱水軸を
    固定し、乾燥時には、前記クラッチ手段により洗濯軸と
    脱水軸との回転力伝達を切り離すと共に、脱水軸を前記
    係合手段から開放するようにした請求項1記載の洗濯乾
    燥機。
  3. 【請求項3】 乾燥時にモータに所定時間通電後、モー
    タへの通電を一時中断し、その間洗濯槽を惰性回転させ
    るようにした請求項1または2記載の洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】 洗濯槽の惰性回転が停止する直前に、再
    びモータへ所定時間通電して、パルセータが停止前の回
    転方向と同方向に回転するように制御する請求項3記載
    の洗濯乾燥機。
  5. 【請求項5】 洗濯槽の惰性回転が停止する直前に、再
    びモータへ所定時間通電し、かつパルセータが停止前の
    回転方向と逆方向に回転するように制御する請求項3記
    載の洗濯乾燥機。
  6. 【請求項6】 洗濯軸から脱水軸への回転力伝達が切り
    離され、回転自在の状態にある洗濯槽の異常回転を検知
    する異常検知手段を備え、乾燥時に前記異常検知手段の
    検知結果に応じて、洗濯槽を逆方向に回転させるように
    パルセータを制御する請求項1〜5のいずれか1項記載
    の洗濯乾燥機。
  7. 【請求項7】 洗濯物の乾燥度合いを検知する乾燥検知
    手段を備え、乾燥検知手段の検知結果に応じて、乾燥の
    序盤にモータの回転数を下げるか、またはモータの回転
    時間を短めに制御するようにした請求項1〜6のいずれ
    か1項記載の洗濯乾燥機。
  8. 【請求項8】 洗濯物の乾燥度合いを検知する乾燥検知
    手段を備え、乾燥検知手段の検知結果に応じて、乾燥の
    終盤にモータの回転数を下げるか、またはモータの回転
    時間を短めに制御するようにした請求項1〜6のいずれ
    か1項記載の洗濯乾燥機。
  9. 【請求項9】 乾燥の終盤においても、モータの回転数
    を下げるか、またはモータの回転時間を短めに制御する
    ようにした請求項7記載の洗濯乾燥機。
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