JP2732729B2 - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents
ドラム式洗濯乾燥機Info
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- JP2732729B2 JP2732729B2 JP3200218A JP20021891A JP2732729B2 JP 2732729 B2 JP2732729 B2 JP 2732729B2 JP 3200218 A JP3200218 A JP 3200218A JP 20021891 A JP20021891 A JP 20021891A JP 2732729 B2 JP2732729 B2 JP 2732729B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- shaft
- oscillating disk
- washing
- clutch boss
- Prior art date
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- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄性能と乾燥性能と
を向上させたドラム式洗濯乾燥機に関する。
を向上させたドラム式洗濯乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドラム式洗濯機としては、洗濯機
の本体ケース内に洗濯、脱水時の振動を吸収できるよう
に支持された水槽と、この水槽内に位置してドラム軸に
より水槽に回転可能に支持され、かつ周側壁に多数の小
孔を形成されるとともに、内周面胴体部に前記ドラム軸
と平行な複数の突起物(バッフル)を設けられたドラム
とを備えたものが知られている。
の本体ケース内に洗濯、脱水時の振動を吸収できるよう
に支持された水槽と、この水槽内に位置してドラム軸に
より水槽に回転可能に支持され、かつ周側壁に多数の小
孔を形成されるとともに、内周面胴体部に前記ドラム軸
と平行な複数の突起物(バッフル)を設けられたドラム
とを備えたものが知られている。
【0003】この構成のドラム式洗濯機による洗濯は、
ドラム内に入れた被洗濯物に洗剤を溶かした洗濯液を含
ませ、ドラムを低速回転させることにより行われる。ド
ラムを低速回転に伴い、ドラム内の被洗濯物は、回転に
よる遠心力とバッフルとによりドラムの頂上付近まで持
ち上げられた後、自重により落下する(タンブリングと
いう)。運転中、タンブリングを繰り返し受けた被洗濯
物は、頂上付近から落下するときの衝撃力により汚れを
タタキ洗いにより除去されていた。
ドラム内に入れた被洗濯物に洗剤を溶かした洗濯液を含
ませ、ドラムを低速回転させることにより行われる。ド
ラムを低速回転に伴い、ドラム内の被洗濯物は、回転に
よる遠心力とバッフルとによりドラムの頂上付近まで持
ち上げられた後、自重により落下する(タンブリングと
いう)。運転中、タンブリングを繰り返し受けた被洗濯
物は、頂上付近から落下するときの衝撃力により汚れを
タタキ洗いにより除去されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のドラム式洗濯機
のように、ドラムを低速で回転させたときの遠心力とバ
ッフルの作用とにより被洗濯物を頂上付近まで持ち上
げ、自重による落下時の衝撃力によりタタキ洗いをする
場合には、被洗濯物の布地の動きが単純で、入れ替わり
等が少ないため、一定の洗濯性能を達成して汚れを除去
しようとすると、他のうず巻き式洗濯機の場合に比べて
約2倍の洗濯時間を必要とし、洗濯効率が著しく悪かっ
た。しかも、被洗濯物の布地の種類や汚れの程度が異な
る場合には、それらに応じた洗い方の調整は、洗濯の運
転時間を変える以外に有効な手段は何も行われていなか
った。
のように、ドラムを低速で回転させたときの遠心力とバ
ッフルの作用とにより被洗濯物を頂上付近まで持ち上
げ、自重による落下時の衝撃力によりタタキ洗いをする
場合には、被洗濯物の布地の動きが単純で、入れ替わり
等が少ないため、一定の洗濯性能を達成して汚れを除去
しようとすると、他のうず巻き式洗濯機の場合に比べて
約2倍の洗濯時間を必要とし、洗濯効率が著しく悪かっ
た。しかも、被洗濯物の布地の種類や汚れの程度が異な
る場合には、それらに応じた洗い方の調整は、洗濯の運
転時間を変える以外に有効な手段は何も行われていなか
った。
【0005】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
ので、被洗濯物の布地の種類や汚れの程度に応じてドラ
ムと、これに同軸に取り付けられて静止またはフリーの
状態に制御可能な揺動ディスクの作動プログラムを自動
的に選択、設定し、洗濯から脱水に至る行程を最適な条
件で運転して洗浄・乾燥性能を向上させることができる
ようにしたドラム式洗濯乾燥機の提供を目的とする。
ので、被洗濯物の布地の種類や汚れの程度に応じてドラ
ムと、これに同軸に取り付けられて静止またはフリーの
状態に制御可能な揺動ディスクの作動プログラムを自動
的に選択、設定し、洗濯から脱水に至る行程を最適な条
件で運転して洗浄・乾燥性能を向上させることができる
ようにしたドラム式洗濯乾燥機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、本体ケース内に洗濯、脱水時の振動を吸収
できるように支持された水槽と、水槽内に本体軸受けに
より回転可能に支持され、かつ周側面に多数の小孔が形
成されたドラムと、ドラム内にドラム軸を挿通して突出
する揺動ディスク軸に設けられる揺動ディスクと、揺動
ディスク軸をドラム軸と一体に回転させたり回転しない
状態に保持するクラッチ手段とを備え、クラッチ手段
は、揺動ディスク軸と噛み合い嵌合するクラッチボス
と、本体軸受に締結された内面に複数個の凹部が形成さ
れたハウジングと、このハウジングの凹部とクラッチボ
スとの間に挿入される複数個の円筒コロと、これらの円
筒コロをクラッチボスの表面に押圧状態に保持し、かつ
外表面に信号作動部材と係合し得る溝部が形成されたリ
テーナとからなるドラム式洗濯乾燥機である。
の本発明は、本体ケース内に洗濯、脱水時の振動を吸収
できるように支持された水槽と、水槽内に本体軸受けに
より回転可能に支持され、かつ周側面に多数の小孔が形
成されたドラムと、ドラム内にドラム軸を挿通して突出
する揺動ディスク軸に設けられる揺動ディスクと、揺動
ディスク軸をドラム軸と一体に回転させたり回転しない
状態に保持するクラッチ手段とを備え、クラッチ手段
は、揺動ディスク軸と噛み合い嵌合するクラッチボス
と、本体軸受に締結された内面に複数個の凹部が形成さ
れたハウジングと、このハウジングの凹部とクラッチボ
スとの間に挿入される複数個の円筒コロと、これらの円
筒コロをクラッチボスの表面に押圧状態に保持し、かつ
外表面に信号作動部材と係合し得る溝部が形成されたリ
テーナとからなるドラム式洗濯乾燥機である。
【0007】
【作用】洗濯または乾燥運転時に信号によって作動され
る信号作動部材の作動によってリテーナの溝部を押圧す
ると、リテーナに保持された複数個の円筒コロは、ハウ
ジングの内面に形成された凹部とクラッチボスとの間に
位置して回転し、クラッチボスの回転を許容するため、
揺動ディスク軸はクラッチボスと同方向に回転する。し
かし、信号作動部材が作動されていないときは、クラッ
チボスが正または逆方向に回転されると、クラッチボス
に押圧されている各円筒コロは、ハウジングの凹部から
ハウジングとクラッチボスとの間に喰い込んでクサビ作
用により、揺動ディスクを相対的に回転しないように保
持する。
る信号作動部材の作動によってリテーナの溝部を押圧す
ると、リテーナに保持された複数個の円筒コロは、ハウ
ジングの内面に形成された凹部とクラッチボスとの間に
位置して回転し、クラッチボスの回転を許容するため、
揺動ディスク軸はクラッチボスと同方向に回転する。し
かし、信号作動部材が作動されていないときは、クラッ
チボスが正または逆方向に回転されると、クラッチボス
に押圧されている各円筒コロは、ハウジングの凹部から
ハウジングとクラッチボスとの間に喰い込んでクサビ作
用により、揺動ディスクを相対的に回転しないように保
持する。
【0008】信号作動部材を作動したり、作動しなかっ
たりすることにより、ドラムと共軸に保持された揺動デ
ィスクは、ドラムと一体に回転した位置から相対的に移
動して被洗濯物を内周面から掻き落とすため、ドラムの
回転によりタンブリング作用を受けて汚れをタタキ洗い
する場合に比べて、被洗濯物の布地の動きを複雑にし、
布地の入れ替わり等を多くして被洗濯物からの汚れを除
去し易くする。
たりすることにより、ドラムと共軸に保持された揺動デ
ィスクは、ドラムと一体に回転した位置から相対的に移
動して被洗濯物を内周面から掻き落とすため、ドラムの
回転によりタンブリング作用を受けて汚れをタタキ洗い
する場合に比べて、被洗濯物の布地の動きを複雑にし、
布地の入れ替わり等を多くして被洗濯物からの汚れを除
去し易くする。
【0009】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づき詳述する。な
お、これによって本発明が限定されるものではない。
お、これによって本発明が限定されるものではない。
【0010】図1において、1は複数個の脚1aを有す
る本体ケースで、この本体ケース1内には、洗濯・脱水
時の振動を吸収できるように支持された水槽2と、水槽
2内に位置して水平なドラム軸4a,4bの部分を水槽
2の本体軸受20,20に回転可能に支持されたドラム
3とが収納されている。水槽2と正または逆方向に回転
されるドラム3の上部には、被洗濯物の出し入れ口2
a,3aが設けられている。水槽2は、底壁部に洗濯液
やすすぎ水を排出する排水口9が設けられており、ドラ
ム3は、周側面に洗濯液やすすぎ水を通すための多数の
小孔(図示せず)が設けられている他、内周面に被洗濯
物を持ち上げて落下させる複数個のバッフル(図示せ
ず)が、ドラム軸4a、4bと平行に設けられている。
る本体ケースで、この本体ケース1内には、洗濯・脱水
時の振動を吸収できるように支持された水槽2と、水槽
2内に位置して水平なドラム軸4a,4bの部分を水槽
2の本体軸受20,20に回転可能に支持されたドラム
3とが収納されている。水槽2と正または逆方向に回転
されるドラム3の上部には、被洗濯物の出し入れ口2
a,3aが設けられている。水槽2は、底壁部に洗濯液
やすすぎ水を排出する排水口9が設けられており、ドラ
ム3は、周側面に洗濯液やすすぎ水を通すための多数の
小孔(図示せず)が設けられている他、内周面に被洗濯
物を持ち上げて落下させる複数個のバッフル(図示せ
ず)が、ドラム軸4a、4bと平行に設けられている。
【0011】ドラム3の一方のドラム軸4bにはドラム
プーリ5が固定されている。8は本体ケース1の底壁に
取り付けられた駆動モータで、この駆動モータ8の回転
は、モータ軸に固定されたモータプーリ7からベルト6
を介してドラム3のドラムプーリ5に回転数を減速して
伝えられ、ドラム3を回転させる。
プーリ5が固定されている。8は本体ケース1の底壁に
取り付けられた駆動モータで、この駆動モータ8の回転
は、モータ軸に固定されたモータプーリ7からベルト6
を介してドラム3のドラムプーリ5に回転数を減速して
伝えられ、ドラム3を回転させる。
【0012】ドラム3の他方のドラム軸4aは中空に形
成されており、この中空内には、先端部をドラム3内に
突出させた揺動ディスク軸11が、ドラム軸4aの中空
穴内に嵌合されたメタル12,13によりドラム3に対
して相対的に回転し得るように保持されている。ドラム
軸4aは、その先端部に形成されたフランジ部4cをド
ラム3の側面にねじ止めされている。
成されており、この中空内には、先端部をドラム3内に
突出させた揺動ディスク軸11が、ドラム軸4aの中空
穴内に嵌合されたメタル12,13によりドラム3に対
して相対的に回転し得るように保持されている。ドラム
軸4aは、その先端部に形成されたフランジ部4cをド
ラム3の側面にねじ止めされている。
【0013】揺動ディスク軸11には、ドラム3内に突
出する先端部にドラム3の直径より若干小さく、周辺部
に掻き落とし用の突出部10aを形成された揺動ディス
ク10がねじ止めされるとともに、ドラム軸4aからの
突出部をシール部材14によって洗濯液やすすぎ水から
シールされている。揺動ディスク軸11の後端側には、
インボリュートセレーションで噛み合い嵌合しているク
ラッチボス15が設けられている。
出する先端部にドラム3の直径より若干小さく、周辺部
に掻き落とし用の突出部10aを形成された揺動ディス
ク10がねじ止めされるとともに、ドラム軸4aからの
突出部をシール部材14によって洗濯液やすすぎ水から
シールされている。揺動ディスク軸11の後端側には、
インボリュートセレーションで噛み合い嵌合しているク
ラッチボス15が設けられている。
【0014】また、前記本体軸受20には、クラッチボ
ス15の外周部に達するハウジング16がフランジ部1
6aをねじ止めにより締結されている。ハウジング16
は、内周面に等しい間隔で複数個の凹部16aが設けら
れている。ハウジング16とクラッチボス15との間に
は、ハウジング16の凹部16aと同じ個数の円筒コロ
18を回転可能に保持したリテーナ17が装着されてい
る。各円筒コロ18は、リテーナ17と一体または別体
に設けられた付勢部材により、常にクラッチボス15に
押圧されている。また、ハウジング16から突出するリ
テーナ17の外周部には、外部信号により作動される外
部信号ソレノイド19のプランジャ19aにより回転方
向に位置決めされる溝部17aが形成されている。
ス15の外周部に達するハウジング16がフランジ部1
6aをねじ止めにより締結されている。ハウジング16
は、内周面に等しい間隔で複数個の凹部16aが設けら
れている。ハウジング16とクラッチボス15との間に
は、ハウジング16の凹部16aと同じ個数の円筒コロ
18を回転可能に保持したリテーナ17が装着されてい
る。各円筒コロ18は、リテーナ17と一体または別体
に設けられた付勢部材により、常にクラッチボス15に
押圧されている。また、ハウジング16から突出するリ
テーナ17の外周部には、外部信号により作動される外
部信号ソレノイド19のプランジャ19aにより回転方
向に位置決めされる溝部17aが形成されている。
【0015】なお、本体ケース1内の上部には、空気を
乾燥温度に加熱するヒータと、加熱された温風をドラム
3内に供給する送風機と、これらの接続する接続ダクト
(いずれも図示せず)とからなる乾燥ユニットが設けら
れている。
乾燥温度に加熱するヒータと、加熱された温風をドラム
3内に供給する送風機と、これらの接続する接続ダクト
(いずれも図示せず)とからなる乾燥ユニットが設けら
れている。
【0016】次に、装置の動作について説明する。装置
による洗濯は、水槽2とドラム3の布地出し入れ口2
a,3aからドラム3内に入れた被洗濯物に洗剤を溶か
した洗濯液を含ませ、ドラム3を低速回転させることに
より行われる。この回転に伴い、ドラム3内の被洗濯物
は、低速回転による遠心力とバッフルとにより上方に持
ち上げられた後、自重により落下するタンブリングを繰
り返しながら、落下するときに受ける衝撃力により汚れ
をタタキ洗いにより除去される。
による洗濯は、水槽2とドラム3の布地出し入れ口2
a,3aからドラム3内に入れた被洗濯物に洗剤を溶か
した洗濯液を含ませ、ドラム3を低速回転させることに
より行われる。この回転に伴い、ドラム3内の被洗濯物
は、低速回転による遠心力とバッフルとにより上方に持
ち上げられた後、自重により落下するタンブリングを繰
り返しながら、落下するときに受ける衝撃力により汚れ
をタタキ洗いにより除去される。
【0017】この洗濯工程の途中において、外部信号ソ
レノイド19に通電してプランジャ19aを突出させる
と、プランジャ19aは、図3に示すように、リテーナ
17の溝部17aの斜面に当接しつつ溝部17aの底部
に達するまで、リテーナ17を回転し、リテーナ17に
保持された各円筒コロ18をハウジング16の各凹部1
6aと係合する位置に保持する。
レノイド19に通電してプランジャ19aを突出させる
と、プランジャ19aは、図3に示すように、リテーナ
17の溝部17aの斜面に当接しつつ溝部17aの底部
に達するまで、リテーナ17を回転し、リテーナ17に
保持された各円筒コロ18をハウジング16の各凹部1
6aと係合する位置に保持する。
【0018】この状態においては、リテーナ17に保持
されてクラッチボス15に押圧されている各円筒コロ1
8は、クラッチボス15の回転に対応して自転できるた
め、クラッチボス15と噛み合い嵌合している揺動ディ
スク軸11と揺動ディスク10は自由に回転し得ること
となる。このため、それまでドラム3と一体に正逆方向
に回転されていた揺動ディスク10は、ドラム3に対し
突出部10aが下方位置に向かう方向に相対的に移動
し、慣性によって反対側に上昇して揺動運動を行う。
されてクラッチボス15に押圧されている各円筒コロ1
8は、クラッチボス15の回転に対応して自転できるた
め、クラッチボス15と噛み合い嵌合している揺動ディ
スク軸11と揺動ディスク10は自由に回転し得ること
となる。このため、それまでドラム3と一体に正逆方向
に回転されていた揺動ディスク10は、ドラム3に対し
突出部10aが下方位置に向かう方向に相対的に移動
し、慣性によって反対側に上昇して揺動運動を行う。
【0019】揺動ディスク10がドラム3に対して相対
的に移動すると、ドラム3の遠心力とバッフルにより上
方に持ち上げられていた被洗濯物は、揺動ディスク10
の突出部10aによって下に落とされるため、揺動ディ
スク10を備えていない従来の場合に比べて、被洗濯物
の布地の動きを複雑にするとともに入れ替わりを起こし
て、被洗濯物を汚している汚れをきわめて効率良く除去
する。
的に移動すると、ドラム3の遠心力とバッフルにより上
方に持ち上げられていた被洗濯物は、揺動ディスク10
の突出部10aによって下に落とされるため、揺動ディ
スク10を備えていない従来の場合に比べて、被洗濯物
の布地の動きを複雑にするとともに入れ替わりを起こし
て、被洗濯物を汚している汚れをきわめて効率良く除去
する。
【0020】これに対して、外部信号ソレノイド19の
通電が止められプランジャ19aが吸引されてリテーナ
17の位置決めが解除されている状態では、クラッチボ
ス15が反時計方向(図4参照)または時計方向(図5
参照)に回転する作用を受けているときには、クラッチ
ボス15に押圧されている各円筒コロ18は、ハウジン
グ16の各凹部16aからクラッチボス15の回転方向
に少し移動し、ハウジング16とクラッチボス15の間
に喰い込みクサビ作用によって自転できなくなる。
通電が止められプランジャ19aが吸引されてリテーナ
17の位置決めが解除されている状態では、クラッチボ
ス15が反時計方向(図4参照)または時計方向(図5
参照)に回転する作用を受けているときには、クラッチ
ボス15に押圧されている各円筒コロ18は、ハウジン
グ16の各凹部16aからクラッチボス15の回転方向
に少し移動し、ハウジング16とクラッチボス15の間
に喰い込みクサビ作用によって自転できなくなる。
【0021】このため、クラッチボス15に噛み合い嵌
合している揺動ディスク軸11と揺動ディスク10は、
クラッチボス15の左右の回転方向に対してロックされ
た状態となり、ドラム3と一体に揺動する。それ故、ド
ラム3を回転して被洗濯物を洗濯または乾燥されている
ときに、被洗濯物の布地の種類や汚れの程度に応じて揺
動ディスク10の駆動を、外部信号ソレノイド19の作
動プログラムが最適な条件になるように設定して運転す
ると、ドラム式洗濯乾燥機の洗浄性能及び乾燥性能を従
来の場合に比べて著しく向上することができる。
合している揺動ディスク軸11と揺動ディスク10は、
クラッチボス15の左右の回転方向に対してロックされ
た状態となり、ドラム3と一体に揺動する。それ故、ド
ラム3を回転して被洗濯物を洗濯または乾燥されている
ときに、被洗濯物の布地の種類や汚れの程度に応じて揺
動ディスク10の駆動を、外部信号ソレノイド19の作
動プログラムが最適な条件になるように設定して運転す
ると、ドラム式洗濯乾燥機の洗浄性能及び乾燥性能を従
来の場合に比べて著しく向上することができる。
【0022】なお、上記実施例では、リテーナ17の位
置決めに外部信号ソレノイド19を用いる場合について
説明したが、リテーナ17の位置決めには、図6に示す
ように、外部信号ソレノイド19と同じ作用効果を示す
信号作動部材を用いてもよい。この場合の信号作動部材
は、モータ取り付け板21に固定されるロッド支持板2
3と、一端をギャドモータ22に内蔵された不図示のギ
ヤのギヤ軸24に枢着され、他端をロッド支持板23の
開口23aから突出するロッド25とから構成されてお
り、ロッド25の一端がギャドモータ22により円運動
されたときに、わずかに揺動しながら上下方向に移動す
るロッド25の他端により、リテーナ17の溝部17a
を係合したり、係合解除するようになっている。
置決めに外部信号ソレノイド19を用いる場合について
説明したが、リテーナ17の位置決めには、図6に示す
ように、外部信号ソレノイド19と同じ作用効果を示す
信号作動部材を用いてもよい。この場合の信号作動部材
は、モータ取り付け板21に固定されるロッド支持板2
3と、一端をギャドモータ22に内蔵された不図示のギ
ヤのギヤ軸24に枢着され、他端をロッド支持板23の
開口23aから突出するロッド25とから構成されてお
り、ロッド25の一端がギャドモータ22により円運動
されたときに、わずかに揺動しながら上下方向に移動す
るロッド25の他端により、リテーナ17の溝部17a
を係合したり、係合解除するようになっている。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ドラム内にドラムと一
体、または相対的に揺動し得る揺動ディスクが設けら
れ、この揺動ディスクの運転状態は、水槽の外側に設け
られた信号作動部材の作動によって制御されるため、被
洗濯物の布地の種類や汚れに応じて信号作動部材の制御
プログラムを設定することにより、ドラム式洗濯乾燥機
の洗浄性能と乾燥性能とを著しく向上することができ
る。
体、または相対的に揺動し得る揺動ディスクが設けら
れ、この揺動ディスクの運転状態は、水槽の外側に設け
られた信号作動部材の作動によって制御されるため、被
洗濯物の布地の種類や汚れに応じて信号作動部材の制御
プログラムを設定することにより、ドラム式洗濯乾燥機
の洗浄性能と乾燥性能とを著しく向上することができ
る。
【図1】本発明の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】揺動ディスクの制御部を拡大して示した縦断面
図である。
図である。
【図3】信号作動部材がリテーナの溝部を押圧してクラ
ッチボスの回転を許容する位置に規制した状態を示す作
動図である。
ッチボスの回転を許容する位置に規制した状態を示す作
動図である。
【図4】リテーナの位置決めが解除された状態におい
て、クラッチボスが左方向への回転力を受けたときの状
態を示す作動図である。
て、クラッチボスが左方向への回転力を受けたときの状
態を示す作動図である。
【図5】リテーナの位置決めが解除された状態におい
て、クラッチボスが右方向への回転力を受けたときの状
態を示す作動図である。
て、クラッチボスが右方向への回転力を受けたときの状
態を示す作動図である。
【図6】信号作動部材の他の実施例を示す要部正面図で
ある。
ある。
1 本体ケース 2 水槽 3 ドラム 4a,4b ドラム軸 10 揺動ディスク 11 揺動ディスク軸 15 クラッチボス 16 ハウジング 16a 凹部 17 リテーナ 17a 溝部 18 円筒コロ 19,21〜25 信号作動部材 20 本体軸受
Claims (1)
- 【請求項1】 本体ケース内に洗濯、脱水時の振動を吸
収できるように支持された水槽と、水槽内に本体軸受に
より回転可能に支持され、かつ周側面に多数の小孔が形
成されたドラムと、ドラム内にドラム軸を挿通して突出
する揺動ディスク軸に設けられる揺動ディスクと、揺動
ディスク軸をドラム軸と一体に回転させたり回転しない
状態に保持するクラッチ手段とを備え、 クラッチ手段は、揺動ディスク軸と噛み合い嵌合するク
ラッチボスと、本体軸受に締結された内面に複数個の凹
部が形成されたハウジングと、このハウジングの凹部と
クラッチボスとの間に挿入される複数個の円筒コロと、
これらの円筒コロをクラッチボスの表面に押圧状態に保
持し、かつ外表面に信号作動部材と係合し得る溝部が形
成されたリテーナとからなるドラム式洗濯乾燥機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3200218A JP2732729B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | ドラム式洗濯乾燥機 |
DE69112333T DE69112333T2 (de) | 1990-10-16 | 1991-10-15 | Trommelwaschmaschine/-trockner. |
EP91117635A EP0481442B1 (en) | 1990-10-16 | 1991-10-15 | Tumbler type washing/drying machine |
CA002053445A CA2053445C (en) | 1990-10-16 | 1991-10-15 | Tumbler type washing/drying machine and method of controlling the same |
US07/775,542 US5207764A (en) | 1990-10-16 | 1991-10-15 | Tumbler type washing/drying machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3200218A JP2732729B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | ドラム式洗濯乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542288A JPH0542288A (ja) | 1993-02-23 |
JP2732729B2 true JP2732729B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=16420776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3200218A Expired - Fee Related JP2732729B2 (ja) | 1990-10-16 | 1991-08-09 | ドラム式洗濯乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2732729B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6444645B2 (ja) * | 2014-08-05 | 2018-12-26 | アクア株式会社 | ドラム式洗濯機 |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP3200218A patent/JP2732729B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0542288A (ja) | 1993-02-23 |
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