JP2002360966A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

Info

Publication number
JP2002360966A
JP2002360966A JP2001168891A JP2001168891A JP2002360966A JP 2002360966 A JP2002360966 A JP 2002360966A JP 2001168891 A JP2001168891 A JP 2001168891A JP 2001168891 A JP2001168891 A JP 2001168891A JP 2002360966 A JP2002360966 A JP 2002360966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
drying
dewatering tub
hot air
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001168891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3825280B2 (ja
Inventor
Tsunetoshi Komatsu
常利 小松
Masayo Kawahara
雅代 川原
Katsuhisa Aida
勝寿 会田
Tamotsu Shikamori
保 鹿森
Kenichi Ogoshi
憲一 大越
Hideaki Munakata
英明 宗形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001168891A priority Critical patent/JP3825280B2/ja
Publication of JP2002360966A publication Critical patent/JP2002360966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3825280B2 publication Critical patent/JP3825280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】温風乾燥運転の循環空気に対する加熱電力と冷
却水の消費量を軽減する。 【解決手段】本発明は、乾燥運転の初期段階で加熱しな
がら洗濯兼脱水槽を高速回転させ、水冷除湿開始時間を
洗濯物の量に応じて制御することによって乾燥運転にお
ける加熱電力と冷却水の消費量を軽減し、また、洗濯物
(乾燥物)に応じて洗濯および乾燥の実行方法を設定す
ることによって効率的で皺の発生が少ない温風乾燥運転
を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯乾燥機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】洗濯乾燥機は、洗い運転においては、水
道水(洗い水)を給水後に、攪拌翼を正逆回転させ、洗
濯衣類に機械力を作用させる洗い運転を実行し、その
後、水道水(濯ぎ水)を給水すると共に洗濯衣類に同様
に機械力を作用させる濯ぎ運転を実行し、その後、洗濯
兼脱水槽を回転させることにより洗濯衣類に含まれる濯
ぎ水を遠心脱水する脱水運転を実行し、更にその後に、
洗濯兼脱水槽に温風を供給して洗濯物を乾燥させる乾燥
運転を実行する構成である。
【0003】このような一連の運転を実行する洗濯乾燥
機として、特開平11−347281号公報や、特開平
11−347282号公報や、特開平11−34729
6号公報等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、効率
的な洗濯乾燥機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯
兼脱水槽の底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽
および回転体を回転駆動する駆動装置と、温風を供給す
る温風供給手段と、前記駆動手段と温風供給手段を制御
する制御装置を備え、乾燥運転では前記温風供給手段に
より温風を供給し、前記洗濯兼脱水槽を回転させて運転
する第1の乾燥運転を前記洗濯兼脱水槽を回転させて運
転する第2の乾燥運転よりも高速回転としたことを特徴
とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽の
底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽および回転
体を回転駆動する駆動装置と、温風を供給する温風供給
手段と、前記駆動手段と温風供給手段を制御する制御装
置を備え、乾燥運転では前記温風供給手段により温風を
供給し、前記洗濯兼脱水槽を回転させて運転する第1の
乾燥運転を前記洗濯兼脱水槽を回転させて運転する第2
の乾燥運転よりも高速回転としたことを特徴とする洗濯
乾燥機である。この構成によれば、第1の乾燥運転によ
り脱水効果と共に温風が洗濯兼脱水槽内の洗濯物に満遍
なくかかることで乾燥効率が良くなり、第2の乾燥運転
にすることで電力を抑えることができ、効率的な洗濯乾
燥機とすることができる。
【0007】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽の底部
に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽および回転体を
回転駆動する駆動装置と、排水電磁弁と、温風を供給す
る温風供給手段と、前記駆動手段と前記排水電磁弁と、
前記温風供給手段を制御する制御装置を備え、乾燥運転
では前記温風供給手段により温風を供給し、前記排水電
磁弁を開放した状態で前記洗濯兼脱水槽を回転させて脱
水運転する第1の乾燥運転と、前記第1の乾燥運転より
低速で前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する第2の乾燥運転
を行うことを特徴とする洗濯乾燥機である。この構成に
よれば、第1の乾燥運転により脱水効果と共に温風が洗
濯兼脱水槽内の洗濯物に満遍なくかかることで乾燥効率
が良くなり、第2の乾燥運転にすることで電力を抑える
ことができ、効率的な洗濯乾燥機とすることができる。
【0008】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1または2において、前記洗濯乾燥機は前記外槽
内の空気を水冷除湿する水冷除湿手段を有し、前記第1
の乾燥運転の後に前記第2の乾燥運転を実行し、前記第
2の乾燥運転から前記水冷除湿手段を作動させることを
特徴とする洗濯乾燥機である。この構成によれば、請求
項1または2の効果に加えて、水冷除湿手段を第2の乾
燥運転から作動させるので節水にすることができる。
【0009】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1または2において、前記洗濯乾燥機は前記外槽
内の空気を水冷除湿する水冷除湿手段を有し、前記第1
の乾燥運転の後に前記第2の乾燥運転を実行し、前記第
2の乾燥運転から前記水冷除湿手段を作動させ、前記第
1の乾燥運転時間は洗濯物の量に応じて設定したことを
特徴とする洗濯乾燥機である。この構成によれば、請求
項1または2の効果に加えて、第1の乾燥運転時間を洗
濯物の量に応じて設定しているため乾燥時間や電力の効
率化を図ることができる。
【0010】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1または2において、前記洗濯乾燥機は前記外槽
内の空気を水冷除湿する水冷除湿手段と、前記外槽内の
空気の湿度を検知する湿度検知手段を有し、前記第1の
乾燥運転中に湿度が所定の値まで低下したときには前記
水冷除湿手段を作動させることを特徴とする洗濯乾燥機
である。この構成によれば、請求項1または2の効果に
加えて、湿度検知により水冷除湿手段を作動させるので
乾燥時間や電力の効率化を図ることができる。
【0011】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
請求項1または2において、前記第1の乾燥運転および
/または第2の乾燥運転で前記洗濯兼脱水槽の回転を停
止し、前記回転体を回転させて洗濯物を回転させること
を特徴とする洗濯乾燥機である。この構成によれば、請
求項1または2の効果に加えて、洗濯物の乾燥むらを防
止できる。
【0012】また、本発明の請求項7に記載の発明は、
請求項1または2において、前記第1の乾燥運転および
/または第2の乾燥運転で前記洗濯兼脱水槽の回転を停
止し、前記回転体を前記洗濯物の量に応じた回転力で回
転させることを特徴とする洗濯乾燥機である。この構成
によれば、請求項1または2の効果に加えて、効率良く
洗濯物の乾燥むらを防止できる。
【0013】また、本発明の請求項8に記載の発明は、
請求項1または2において、乾燥運転のみを選択できる
機能を備えた洗濯乾燥機である。この構成によれば、請
求項1または2の効果に加えて、洗濯物を乾燥したい場
合のみの運転にも対応でき使用者にとって使い勝手がよ
いものとなる。
【0014】また、本発明の請求項9に記載の発明は、
請求項1または2において、前記制御装置は、実行する
運転(洗濯・乾燥)の種類を設定するコース設定スイッ
チと洗濯物(乾燥物)に応じて洗濯および乾燥の実行方
法を設定するモード設定スイッチを備えたことを特徴と
する洗濯乾燥機である。この構成によれば、請求項1ま
たは2の効果に加えて、使用者にとって使い勝手がよい
洗濯乾燥機を提供できる。
【0015】また、本発明の請求項10に記載の発明
は、請求項1または2において、前記制御装置は、皺に
なり易い洗濯物を対象にした乾燥モードの乾燥運転は、
前記洗濯兼脱水槽を超低速回転させた状態で実行するよ
うに構成したことを特徴とする洗濯乾燥機である。この
構成によれば、請求項1または2の効果に加えて、皺に
なりやすい洗濯物を好適に乾燥することができる。
【0016】また、本発明の請求項11に記載の発明
は、外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽の
底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽および回転
体を回転駆動する駆動装置と、温風を供給する温風供給
手段と、前記駆動手段と温風供給手段を制御する制御装
置を備え、乾燥運転では前記温風供給手段により温風を
供給し、前記洗濯兼脱水槽を洗濯物の量に応じた回転速
度で回転させることを特徴とする洗濯乾燥機である。こ
の構成によれば、布量に応じた洗濯兼脱水槽の回転とす
ることができ、効率のよい乾燥運転とすることができ
る。
【0017】また、本発明の請求項12に記載の発明
は、外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽の
底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽および回転
体を回転駆動する駆動装置と、温風を供給する温風供給
手段と、前記駆動手段と温風供給手段を制御する制御装
置を備え、乾燥運転では前記温風供給手段により温風を
供給し、前記洗濯兼脱水槽を洗濯物の質に応じた回転速
度で回転させることを特徴とする洗濯乾燥機である。こ
の構成によれば、布質に応じた洗濯兼脱水槽の回転とす
ることができ、効率のよい乾燥運転とすることができ
る。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施の形態である洗濯乾
燥機を縦断面して示す模式図である。
【0019】1は、外郭を構成する枠体である。2は、
洗濯兼脱水槽であり、その周壁に通水穴2aを有し、そ
の上縁部に流体バランサー3を備え、底部の内側には回
転自在に回転体4を設置する。回転体4は、大径(洗濯
兼脱水槽2の直径の90%以上が望ましい)で周縁部を
立ち上げるようにわん曲させた形状で、低位領域に通水
穴4aを設ける。5は、前記洗濯兼脱水槽2を内包する
外槽であり、底部の外側には駆動装置6を鋼板製の取り
付けベース7によって取り付け、外枠1の上端部の四隅
から防振支持装置8によって懸垂するように支持する。
【0020】駆動装置6は、駆動電動機と電動操作クラ
ッチ機構と遊星歯車減速機構を内蔵し、洗濯兼脱水槽2
を静止させた状態で回転体4を回転(撹拌モード)さ
せ、洗濯兼脱水槽2と回転体4をそれぞれ反対方向に回
転(洗濯モード)させ、洗濯兼脱水槽2と回転体4を一
体的に同一方向に回転(脱水・乾燥モード)させるよう
な選択的な駆動機能を有する。
【0021】衣類投入開口9aを形成した上面カバー9
は、枠体1の上部開口を覆うように該開口端縁に嵌め込
み、フロントパネル10およびバックパネル11と共に
取り付けねじによって枠体1に取り付ける。
【0022】上面カバー9とフロントパネル10の間に
形成されるフロントパネルボックス12には、電源スイ
ッチ13と入力スイッチ群および表示素子群を備えた操
作パネル14と、外槽5内の水位に応じた水位信号を発
生する水位センサ15と、コントロールユニット16を
内蔵する。これらは、制御装置を構成する。
【0023】上面カバー9とバックパネル11の間に形
成されるバックパネルボックス17には、洗濯水給水手
段と高濃度洗剤液生成手段を横並びに設置するように内
蔵する。
【0024】洗濯水給水手段は、入水側を水栓接続口1
8に接続し、出水側を注水口19に接続した主給水電磁
弁20によって構成する。
【0025】高濃度洗剤液生成・供給手段は、補助給水
電磁弁22から洗剤溶解容器21に少量の洗剤溶解水を
供給し、この洗剤溶解容器21内に投入されている粉末
合成洗剤を撹拌しながら前記洗剤溶解水で溶解して高濃
度洗剤液を生成する。洗剤溶解容器21は、給水口19
に連なる溢水部(図示省略)を有し、生成した高濃度洗
剤液を更なる給水(希釈給水)によって希釈して増量す
ることにより前記溢水部から溢水させて注水口19に供
給する。高濃度洗剤液を生成するための洗剤溶解水は、
洗剤溶解容器21の溢水部から溢水しない程度の少量に
設定し、希釈給水時には、洗濯物に浸沈させるのに好ま
しい洗剤濃度に希釈するために、主給水電磁弁20も開
放して追加の希釈水を注水口19に供給するように構成
する。
【0026】洗剤溶解容器21に仕上剤投入器を付設し
たときには、仕上剤を流し出すための補助給水電磁弁2
2aを設ける。
【0027】温風供給手段は図1に示すように、外槽2
下部の5aから吸い込んだ空気をダクト27を通ってヒ−
タ29で加熱して吹き出し口30から吹き出すものであ
る。
【0028】温風循環乾燥手段は、外槽5の底部近くの
側壁に形成した吸い出し口5aから該外槽5の後側の外
壁面に沿って垂直状態で上向きに伸びるように形成して
前記吸い出し口5aから浸入した洗濯水を堰き止める水
冷除湿ダクト23と、この水冷除湿ダクト23内の上部
に位置して該ダクト内に冷却水を供給する冷却散水部2
4と、洗濯運転における外槽5の水位よりも高い位置で
折り返して該外槽5の外壁面に沿って該外槽5の下側に
向かって垂直に伸びる下降風路ダクト25と、外槽5の
下側の空間に配置されて前記下降風路ダクト25から空
気を吸い込んで循環空気を生成する循環ファン26と、
この循環ファン26の吐出口から外槽5の外壁面に沿っ
て上方向に垂直状態に伸びる上昇風路ダクト27と、外
槽上カバー28上に設置されて前記上昇風路ダクト27
から送り込まれる循環空気を加熱するヒータ(PTCヒ
ータ)29と、ヒータ29によって加熱された循環空気
を洗濯兼脱水槽2内に向けて吹き込む吹き出し口30を
備える。
【0029】下降風路ダクト25内には湿度検知手段で
ある湿度センサ40と第1温度センサ41を設置し、ヒ
ータ29の下流側の風路内には第2温度センサ42を設
置する。
【0030】また、水冷除湿ダクト23の上部から下降
風路ダクト25への折り返し部に糸屑捕集フィルタ(図
示省略)を設置する。
【0031】前記水冷除湿ダクト23,下降風路ダクト
25および上昇風路ダクト27は、外槽5の後側の外壁
面に該外槽5の周方向に並べて実装する。
【0032】そして、この温風循環乾燥手段は、洗濯後
に外槽5内の洗濯水を排水し、洗濯兼脱水槽2を高速回
転させて脱水した後に低速回転させながら、循環ファン
26を運転することによって、外槽5および洗濯兼脱水
槽3内の湿潤空気を吸い出し口5aから吸い出し、水冷
除湿ダクト23内を上昇させる過程において冷却散水部
24から該水冷除湿ダクト23内に供給される冷却水に
よって冷却して除湿する。その後、冷却除湿した空気
は、下降風路ダクト25を下降させて循環ファン26に
吸い込み、この循環ファン26から上昇風路ダクト27
とヒータ29を通して吹き出し口30に送り込み、ヒー
タ29によって加熱して洗濯兼脱水槽2内の内壁面付近
に向けて該洗濯兼脱水槽2の回転方向に対して逆向きに
吹き込む。このように洗濯兼脱水槽2に吹き込まれた循
環空気は、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物に触れて該洗濯物
を乾燥する。
【0033】上面カバー9に形成した衣類投入開口9a
は、外蓋31によって開閉自在に覆い、外槽上カバー2
8に形成した開口28aは、内蓋32によって開閉自在
に覆うように構成する。
【0034】外槽5の底に形成した排水口5bは、排水
電磁弁33を介して排水ホース34に接続する。エアー
トラップ5cは、エアーチューブ35を介して前記水位
センサ15に接続する。枠体1の下端縁には、四隅に脚
36を取り付けた合成樹脂で成形されたベース37を装
着する。
【0035】なお、参照符号38は、洗濯兼脱水槽2内
に投入された洗濯物である。
【0036】図2は、前述した洗濯乾燥機の具体的な構
成を示す縦断側面図である。図1の説明と重複する説明
は一部省略する。
【0037】駆動装置6は、駆動電動機61と電動操作
クラッチ機構62と遊星歯車減速機構63と中心出力軸
64と外側出力軸65を備え、鋼板製の取付けベース7
の下面上に一体的に組み立て、この取付けベース7を外
槽5の底下面にねじ止めすることにより取り付ける。
【0038】駆動電動機61は、複数段または無段変速
の可逆回転型の電動機とする。この実施の形態において
は、検出時に洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で回転体
4を回転させる回転速度と、湿潤給水時に洗濯兼脱水槽
2と回転体4を一体的に回転させる回転速度と、高濃度
洗剤液を洗濯物に降りかけて浸沈させるときに洗濯兼脱
水槽2および/または回転体4を正転および逆回転を繰
り返させる回転速度と、洗濯時に遊星歯車減速機構の太
陽歯車を回転させる回転速度と、脱水時に洗濯兼脱水槽
2と回転体4を一体的に950rpmで回転させる回転
速度と、温風乾燥時に洗濯兼脱水槽2と回転体4を一体
的に700rpmと100rpmと35rpmで回転さ
せ、回転体4を単独で回転させる回転速度を設定した。
【0039】遊星歯車減速機構63は、遊星歯車を支持
するキャリアを中心出力軸64に結合し、内歯車を外側
出力軸65に結合し、太陽歯車を駆動電動機61に直に
結合した構成である。
【0040】そして、電動操作クラッチ機構62は、電
動操作機62aによって操作レバー62bを操作するこ
とによって、撹拌モードと洗濯モードと脱水・乾燥モー
ドに選択的に設定する。撹拌モードでは、遊星歯車減速
機構63の内歯車を静止部材に係合させることによって
洗濯兼脱水槽2に静止力を作用させた状態で駆動電動機
61の回転力を遊星歯車減速機構63と中心出力軸64
を介して回転体4に伝達して該回転体4を回転させて該
回転体4に作用する負荷量に基づく布量検出および布質
検出を実行させる。洗濯モードでは、遊星歯車減速機構
63の内歯車を回転自由にした状態で駆動電動機61に
よって太陽歯車を回転させることによって該駆動電動機
61の回転力を中心出力軸64および外側出力軸65の
双方に反対向きに伝達して洗濯兼脱水槽2と回転体4に
反対向きに繰り返し正逆回転させて洗濯を実行させる。
そして、脱水・乾燥モードでは、遊星歯車減速機構62
の内歯車を駆動電動機61と連結状態として該駆動電動
機61によって太陽歯車と内歯車を一体的に回転駆動
し、中心出力軸64および外側出力軸65を同一方向に
回転させて洗濯兼脱水槽2と回転体4に同一方向に低速
回転させて湿潤給水を実行させ、高速回転させて遠心脱
水を実行させ、各種の速度で回転させて温風乾燥を実行
させる構成である。
【0041】図3は、この洗濯乾燥機の電気的構成を示
すブロック図である。
【0042】電源スイッチ13を介して受電するコント
ロールユニット16は、マイクロコンピュータ16aを
中心にして構成し、電源回路16bと、駆動装置6と主
給水電磁弁20と補助給水電磁弁22と洗剤撹拌電動機
39と排水電磁弁33と循環ファン26とヒータ29と
冷却散水電磁弁24aへの給電を制御するための半導体
交流スイッチング素子(FLS)群を有する駆動回路1
6cとを備える。
【0043】前記駆動装置6の駆動電動機61は、固定
子巻線61aと回転センサ61bを有し、電動操作クラ
ッチ機構62は、電動操作機62aと動作位置を検出す
る位置センサ62cを有する。
【0044】そして、前記駆動回路16cは、駆動装置
6における前記駆動電動機61の固定子巻線61aへの
給電制御に関しては、正逆回転制御用に2つの半導体交
流スイッチング素子(FLS)16c1,16c2を備え
る。FLS16c1は、正回転給電制御用の半導体スイ
ッチング素子、FLS16c2は逆回転給電制御用の半
導体交流スイッチング素子である。この実施の形態にお
いて、駆動電動機61の回転速度制御は、固定子巻線6
1aへの給電をFLS16c1,16c2によって位相制
御することによって行うように構成しているが、インバ
ータ駆動のブラシレス電動機を使用する構成において
は、PWM制御やPAM制御によって行うように構成す
ることができる。また、駆動装置6における電動操作ク
ラッチ機構62の電動操作機62aへの給電を制御する
ためのFLS16c3を備える。
【0045】また、駆動回路16cは、主給水電磁弁2
0,給水電磁弁22,洗剤撹拌電動機39,排水電磁弁
33,循環ファン26,ヒータ29,冷却散水電磁弁2
4aaへの給電を制御するFLS16c4〜16c10を
備える。そして、この駆動回路16cは、マイクロコン
ピュータ16aからの指示に従ってFLS16c1〜F
LS16c10の導通状態を制御して従属する負荷への給
電制御を行う。
【0046】マイクロコンピュータ16aは、更に、前
記駆動電動機61の回転センサ61b,電動操作クラッ
チ機構62の位置センサ62c,外槽5内の洗濯水位を
検出する水位センサ15,湿度センサ40,第1,第2
温度センサ41,42,アンバランス検出センサ43,
操作パネル14に接続し、予め組み込まれた制御処理プ
ログラムを実行することにより、操作パネル14の入力
スイッチ群14aと水位センサ15と回転センサ61b
と位置センサ62cと湿度センサ39と第1,第2温度
センサ41,42とアンバランス検出センサ43からの
信号を取り込み、駆動回路16cを制御することによっ
て、検出,高濃度洗剤液生成,洗濯物湿潤,高濃度洗剤
液生成・供給(浸沈),洗い,濯ぎ,脱水および温風乾
燥の各運転を実行し、操作パネル14の表示素子群14
bを制御することによってその進行状況を表示する。こ
こで、アンバランス検出センサ43は、洗濯兼脱水槽2
を回転させたときに該洗濯兼脱水槽2内の洗濯物38の
分布のアンバランスによって該洗濯兼脱水槽2(外槽
5)が所定値以上に大きく振れるのを検出するセンサで
ある。
【0047】操作パネル14の入力スイッチ群14a
は、実行する運転(洗濯・乾燥)の種類を設定するコー
ス設定スイッチや洗濯物(乾燥物)に応じて洗濯および
乾燥の実行方法を設定するモード設定スイッチを備え
る。コース設定スイッチには、洗濯・乾燥コース,洗濯
コース,乾燥コースを選択的に設定する設定スイッチを
設け、モード設定スイッチには、標準モード,ワイシャ
ツモード,毛布モード,生乾燥モード,ドライモード,
仕上げモード,小物乾燥モードを選択的に設定するスイ
ッチを設ける。
【0048】ここで、洗濯・乾燥コースは、洗いから乾
燥までの運転を一貫して実行するコースであり、洗濯コ
ースは、洗いから遠心脱水までの運転を実行するコース
であり、乾燥コースは、洗濯および脱水されている洗濯
物の乾燥運転のみを実行するコースである。また、標準
モードは、各コースの運転を標準的に実行するモードで
あり、ワイシャツモードは、ワイシャツやブラウスのよ
うに皺になり易い洗濯物を対象にして各コースを実行す
るモードであり、毛布モードは、毛布などの嵩張る洗濯
物を対象にして各コースを実行するモードであり、生乾
燥モードは、洗濯物の洗濯皺を伸ばす程度に短時間の乾
燥までのコースを実行するモードであり、ドライモード
は、ドライマークの洗濯物を対象にして各コースを実行
するモードであり、仕上げモードは、生乾きの洗濯物を
対象にして仕上げの乾燥コースを実行するモードであ
り、小物乾燥モードは、ズックや帽子などのように型崩
れが心配な洗濯物を対象にして乾燥コースを実行するモ
ードである。
【0049】次に、各運転について説明する。
【0050】図4は、コントロールユニット16内のマ
イクロコンピュータ16aが実行する前記各運転のフロ
ーチャートである。
【0051】マイクロコンピュータ16aは、電源スイ
ッチ13が投入されると次のような制御処理を実行す
る。
【0052】ステップ401 洗濯兼脱水槽2に洗濯衣類38を投入し、操作パネル1
4の入力スイッチ群14aを操作して初期設定を行い、
洗濯・乾燥開始ボタンスイッチが押されると、各運転の
自動制御処理をスタートする。
【0053】前記初期設定では、前記コースとモードを
選択して設定する。ここでは、洗濯・乾燥コースが設定
されたときの運転制御を例示する。
【0054】ステップ402 洗濯物38の布量の検出制御処理を行う。この布量検出
は、給水前の乾布状態において、駆動装置6の電動操作
クラッチ機構62を撹拌モードに制御し、駆動電動機6
1を短時間付勢して回転体4を回転駆動し、消勢時の惰
性回転における減速特性に基づいて検出する。この検出
結果(洗濯物の布量)に基づいて洗い水量および好まし
い洗剤濃度の洗い水を生成するための洗剤量を演算して
決定し、この洗剤量を表示素子群14bによって表示し
て相当する量の粉末合成洗剤を洗剤溶解容器21に投入
させる。
【0055】ステップ403 駆動装置6の電動操作クラッチ機構62を脱水・乾燥モ
ードに制御し、駆動電動機61を低速運転して洗濯兼脱
水槽2と回転体4を低速回転させながら主給水電磁弁2
0を開いて水道水を注水口19に直に供給して該水道水
を洗濯兼脱水槽2内の洗濯物38上に散布する。洗濯物
38は、散布された水道水を吸水して湿潤し、嵩が低減
する。このときの水道水の散布量は、検出運転によって
検出した洗濯物38の量に応じて制御し、洗濯物38の
量が少ないときには少なくし、多くなるにつれて多くな
るように制御する。洗濯物38に散布する水道水量は、
例えば、洗濯物38の量が4kg未満の場合には4L
(リットル)程度,4kg〜8kgの場合には10Lと
する。この量の給水は、主給水電磁弁20の開弁時間に
よって制御する。
【0056】そして、水道水を洗濯物38内に十分に浸
透させるように、必要に応じて、湿潤状態で所定時間据
え置くようにする。この据え置き時間は、洗濯物38の
量と散布した水道水の量に応じて制御する。散布された
水道水を洗濯物38に十分に浸透させるための据え置き
時間中は、洗濯兼脱水槽2を停止させた状態にしても良
いが、早く浸透させるためには洗濯兼脱水槽2を低速度
で回転させると良い。
【0057】ステップ404 補助給水電磁弁22を開いて洗剤溶解容器21に溢水し
ない程度の少量の水道水(洗剤溶解水)を供給し、好ま
しい洗剤濃度の洗い水を生成するために投入した洗剤溶
解容器21内の粉末合成洗剤を回転体で撹拌しながら少
量の洗剤溶解水で溶解することによって高濃度洗剤液を
生成する。洗剤溶解水の量は、洗剤溶解容器21の溢水
部から溢水せず、回転体によって粉末合成洗剤を撹拌し
ながら該粉末合成洗剤を良く溶解するのに好適な水量に
設定する。
【0058】ステップ405 駆動装置6の電動操作クラッチ機構62を脱水・乾燥モ
ードに制御し、駆動電動機61を低速運転して洗濯兼脱
水槽2と回転体4を低速度で回転させながら補助給水電
磁弁22を開いて洗剤溶解容器21に希釈給水すること
によって高濃度洗剤液を希釈して溢水部から溢水させる
ことにより注水口19に送り込むと共に主給水電磁弁2
0を開いて注水口19に給水して高濃度洗剤液を好まし
い高濃度洗剤液に希釈して洗濯兼脱水槽2内の洗濯物3
8に降りかけて該洗濯物38に浸沈させる。
【0059】洗濯物38に浸沈した高濃度洗剤液は、そ
の化学的な高い洗浄力を洗濯物38に作用させて洗浄力
を高めることから、洗い運転において洗濯物38に作用
させる機械力を減少させて布傷みや布絡みを軽減させる
ことを可能にする。
【0060】粉末合成洗剤は、汚れを落す界面活性剤
と、活性剤を補助するアルカリ剤,ゼオライト,酵素,
再付着防止剤などのビルダー、蛍光増白剤などの添加剤
を含んでいる。ゼオライトは、水道水に含まれている金
属イオンを除去(軟水化)して金属石鹸の生成を抑制す
ることにより、洗い水中の有効な界面活性剤の量の減少
を抑制するように機能するが、粉末合成洗剤を多量の水
道水に溶解して生成した洗い水では、ゼオライトの量が
不足して有効な界面活性剤が大幅に減少してしまう。
【0061】しかしながら、少量の水道水(洗剤溶解
水)で粉末合成洗剤を溶解して生成した高濃度洗剤液
(例えば、洗い水の洗剤濃度の10倍の洗剤濃度)は、
金属イオンの量が少ないことから、ゼオライトが十分に
機能して有効な界面活性剤の減少を極めて少量(約2%
程度)に抑制することができる。従って、このような高
濃度の洗剤液を洗濯物に降りかけて浸沈させることによ
り、洗剤液が洗濯物(汚れ衣類)に高速(洗い水の約4
倍の速度)で浸透して素早く汚れに到達し、海面活性剤
が汚れの乳化,分散を促進し、アルカリ材が油汚れの膨
潤,鹸化を促進し、酵素が脂肪や蛋白質の汚れを分解す
る洗浄力を発揮する。
【0062】ステップ406 洗濯物38に降りかけた高濃度洗剤液が該洗濯物38内
に浸透・浸沈するのを促進するための時間であって、省
略することもできる。
【0063】ステップ407 主給水電磁弁20および補助給水電磁弁22を開いて水
道水(洗い水)の給水を開始する。この洗い水の給水
は、ステップ402において決定した水量まで行うが、
給水の途中で洗濯物38の布量(湿布値),布質を検出
するために中断する。この中断水位は、マイクロコンピ
ュータ16aに予め設定された湿布布量および布質検出
に適した水位である。
【0064】ステップ408 湿布布量と布質を検出して洗い水給水量の補正と洗い,
濯ぎ,脱水,乾燥運転における制御定数の決定を行う。
この布質検出は、所定の低水位で給水を中断して駆動装
置6の電動操作クラッチ機構62を検出モードに制御
し、駆動電動機61を短時間付勢して回転体4を回転駆
動し、消勢時の惰性回転における第1の減速特性(湿布
布量)を検出し、次いで、給水を再開して所定の高水位
まで洗い水を補給した後に給水を中断して駆動装置6の
駆動電動機61を短時間付勢して回転体4を回転駆動
し、消勢時の惰性回転における第2の減速特性を検出
し、この第1の減衰特性と第2の減衰特性の差に基づい
て洗濯物38の布質を検出する。この布質検出制御は、
初期設定により不要になったときには、省略する。そし
て、布質に応じて、洗いおよび濯ぎ運転における時間と
水流(機械的撹拌の強さ)や乾燥運転における制御定数
を決定する。
【0065】ステップ409 ステップ402で決定した水量まで水道水を給水する。
この給水により、洗い水は、高濃度洗剤液を更に希釈し
て洗いに好ましい洗剤濃度となる。これにより、洗濯物
38は、洗濯兼脱水槽2内で所定の洗剤濃度の洗い水に
浸した状態となり、洗濯兼脱水槽2や回転体4を回転さ
せて洗濯物38に機械的な洗浄力を作用させるのに好適
な状態となる。
【0066】ステップ410 ステップ408において設定した洗い水流と洗い時間の
洗い運転を行うように駆動装置6を制御する。この洗い
運転においては、駆動装置6は、電動操作クラッチ機構
62を洗濯モードに制御し、駆動電動機61を正逆運転
を繰り返すことによって洗濯兼脱水槽2と回転体4を反
対向きに繰り返し正逆回転させて洗濯物38に機械的な
洗浄力を作用させる。洗濯物38に作用させる機械(撹
拌)力は、洗濯兼脱水槽2および回転体4の正逆回転の
ON−OFF時限を調整したり、回転数を調整したり、
洗い(撹拌)時間を調整したりすることによって制御す
ることができる。
【0067】この洗濯乾燥機は、高濃度洗剤液の化学的
な高い洗浄力を利用するようにしているので、小さい機
械(撹拌)力でも従来の洗浄方式よりも洗濯物38の汚
れが良く落ちるようになることから、洗濯物38の傷み
や絡みを低減することができる。
【0068】ステップ411 排水電磁弁33を開いて洗い水を機外に排水する。
【0069】ステップ412 主給水電磁弁20と補助給水電磁弁22を開いて濯ぎ水
(水道水)を設定水量まで給水する。必要に応じて、補
助給水電磁弁22aを開いて仕上剤を混入させる。
【0070】ステップ413 駆動装置6を制御して濯ぎ運転を実行する。
【0071】ステップ414 排水電磁弁33を開いて濯ぎ水を機外に排水する。
【0072】ステップ415 排水電磁弁33を開いたままにして駆動装置6の電動操
作クラッチ機構62を脱水・乾燥モードに制御し、駆動
電動機61を高速運転することによって洗濯兼脱水槽2
と回転体4を一体的に950rpmの高速度で回転させ
ることにより洗濯物38の水分を遠心脱水する。この遠
心脱水が終了した状態では、洗濯物38は、洗濯兼脱水
槽2の側壁に押し付けられて側壁面に付着した状態にあ
る。
【0073】ステップ416 駆動装置6の電動操作クラッチ機構62を脱水・乾燥モ
ードに制御し、駆動電動機61を運転して洗濯兼脱水槽
2と回転体4を回転させながら循環ファン26を運転し
て外槽5内の空気を吸い出し口5aから吸い出し、水冷
除湿ダクト23内を通過するときに冷却散水部24から
該水冷除湿ダクト23内に供給する冷却水によって冷却
除湿し、下降風路ダクト25を通して循環ファン26に
吸い込み、この循環ファン26から上昇風路ダクト27
とヒータ29を通して吹き出し口30に送り込み、ヒー
タ29によって加熱して洗濯兼脱水槽2内の内壁面付近
に向けて該洗濯兼脱水槽2の回転方向に対して逆向きに
吹き込む循環空気を生成し、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物
を乾燥する。
【0074】この温風乾燥運転について、図5〜図11
を参照して更に詳しく説明する。
【0075】この温風乾燥運転は、基本的には、予め設
定した所定のタイムスケジュールに従って、前述したよ
うに、洗濯兼脱水槽2と回転体4を回転させながら、循
環ファン26を運転して洗濯兼脱水槽2(外槽5)内の
空気をダクト23,25,27を通して循環させ、冷却
散水部24から散水して循環空気を水冷除湿し、水冷除
湿した循環空気をヒータ29によって加熱することによ
り実行するが、設定されているモードや洗濯物38の量
や循環空気の湿度(洗濯物38の乾燥度)や温度やアン
バランス検出結果に応じて洗濯兼脱水槽2および回転体
4の回転制御や循環ファン26の運転制御やヒータ29
の発熱制御や冷却散水部24の散水制御を実行する。
【0076】この温風乾燥運転における洗濯兼脱水槽2
の回転は、準高速回転速度としての700rpmと、低
速回転速度としての100rpmと、超低速回転速度と
しての35rpmを設定する。これらの各回転速度の具
体値は、この値に制約されるものではなく、必要に応じ
て変更し得る。例えば、布量、布質に応じて変化させる
ことが好ましい。準高速度回転速度による洗濯兼脱水槽
2の回転を行う第1の乾燥運転は、乾燥運転の初期の初
期加熱段階で行って洗濯物38の遠心脱水と加熱乾燥を
促進させるのに好適である。この初期加熱段階では、循
環空気の水冷除湿を行わない。第1の乾燥運転よりも低
速回転速度で洗濯兼脱水槽2を回転させる第2の乾燥運
転では、その後に実行する水冷除湿乾燥段階で循環空気
が洗濯兼脱水槽2内に満遍なく吹き込まれて洗濯物38
に触れるようにするのに好適である。そして、超低速回
転速度による洗濯兼脱水槽2の回転は、ワイシャツモー
ドや毛布モードやドライモードや小物乾燥モードにおい
て洗濯物38を緩速回転させながら循環空気を吹き込ん
で乾燥させるのに好適である。
【0077】洗濯物38のアンバランスによる洗濯兼脱
水槽2(外槽5)の振れは、洗濯兼脱水槽2の回転速度
が高いほど大きくなるので、前記準高速回転速度におい
て振れを検出したときには低速回転速度に変更し、低速
回転において振れを検出したときには超低速回転速度に
変更する速度制御を行うことにより、振れによる不都合
(振動や騒音)を軽減しながら温風乾燥を継続する。振
れを検出することによって回転速度を低下させたときに
は、乾燥時間を延長することにより必要な乾燥度まで乾
燥させる。
【0078】温風循環経路(特に糸屑捕集フィルタ)に
目詰まりが発生すると循環空気の風量が減少して乾燥効
率が低下する。この目詰まり検出は、ヒータ29の前後
の循環空気(第1,第2温度センサ41,42の検出温
度)の温度差を監視するかヒータ29の消費電流の大き
さを監視して行うようにする。循環空気の温度差は、糸
屑捕集フィルタが目詰まりして循環空気の風量が減少す
ると大きくなり、ヒータ29の消費電流は、PTCヒー
タを使用していることから、糸屑捕集フィルタが目詰ま
りして循環空気の風量が減少すると少なくなることか
ら、循環空気の温度差またはヒータ29の消費電流の大
きさを監視することにより、糸屑捕集フィルタの目詰ま
りの程度を検出することができる。
【0079】また、洗濯兼脱水槽2内の空気の温度の過
度の上昇は、洗濯物38や洗濯乾燥機の構成部品、特に
樹脂成形部品を過熱状態にして傷めることになる。この
ような過熱を防止するために、吹き出し口30から洗濯
兼脱水槽2に吹き込む循環空気の温度(第2温度センサ
41の検出温度)が106℃に到達したときにはヒータ
29への給電量を減少させるように制御する。
【0080】また、温風乾燥中に温風が洗濯物38に片
寄った状態で当たり続けて該洗濯物38の局部的(表面
部分)な乾燥を進めて該部の温度が局部的に上昇するの
を防止するためには、乾燥の進行度合いに応じて洗濯物
38の入替え(反転)やほぐしを行って温風が該洗濯物
38に満遍なく触れるようにすることが望ましい。この
洗濯物38の入替え(反転)やほぐしのための撹拌は、
洗濯物38の量や乾燥の進行状態(乾燥度や運転時間経
過)に応じた撹拌力で行うようにすることが望ましい。
撹拌力の強さは、回転体4の回転速度や回転時間によっ
て変えることができる。
【0081】図5は、標準モードにおける温風乾燥制御
のフローチャートであり、第1の制御ルーチンを示して
いる。
【0082】ステップ501 この温風乾燥運転をスタートするとタイムスケジュール
を遂行するための運転タイマーを始動する。
【0083】ステップ502 洗濯物38の布量に応じた制御ルーチンへの分岐を行
う。ここでは、洗濯物38の布量は、洗濯時に検出した
布量を採用し、洗濯物の多少を判別するための基準値で
ある2kg以上かどうかによって分岐する。布量が多い
ときには、ステップ503に移る。
【0084】ステップ503 強発熱モードで発熱するようにヒータ29に給電(オ
ン)し、洗濯兼脱水槽2内の空気を循環させながら加熱
するように循環ファン26を運転(オン)する。
【0085】ステップ504 洗濯兼脱水槽2と回転体4を準高速回転速度である70
0rpmで回転させるように駆動装置6を制御(オン)
する。
【0086】ステップ505 湿度センサ40の検出信号を監視し、所定の基準乾燥度
(ここでは、湿度センサ40の抵抗値が20kΩの状態
=洗濯物38の乾燥度が95%まで進行した状態に相応
する)を検出して制御を分岐する。
【0087】ステップ506 洗濯物38の乾燥度が基準乾燥度まで進んでいないとき
には、乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2を準高速
回転速度で回転させて洗濯物38の遠心脱水および加熱
乾燥を促進させるのに好適な時間であって、ここでは乾
燥運転開始から10分に設定)を経過するまで現状を継
続する。
【0088】ステップ507 乾燥運転時間が10分を経過すると、洗濯兼脱水槽2の
回転を止めて静止させ、回転体4を正および逆方向に繰
り返し回転させることにより洗濯物38を撹拌して入替
え(反転)およびほぐしを行うように駆動装置6を制御
する。この入替えおよびほぐしのための回転体4による
撹拌力は、洗濯物38の布量に応じて設定し、この制御
ルーチンでは布量が多いことから回転体4による撹拌力
を比較的に強くする。
【0089】ステップ508 洗濯兼脱水槽2と回転体4を低速回転速度である100
rpmで回転させるように駆動装置6を制御する。
【0090】ステップ509 湿度センサ40の検出信号を監視し、前記所定の基準乾
燥度を検出して制御を分岐する。
【0091】ステップ510 洗濯物38の乾燥度が基準乾燥度まで進んでいないとき
には、乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2を低速回
転速度で回転させて洗濯物38の加熱乾燥を促進させる
のに好適な時間であって、ここでは乾燥運転開始から2
0分に設定)を経過するまで現状を継続する。
【0092】ステップ511 乾燥運転が所定時間(20分)を経過すると、冷却散水
部24から水冷除湿ダクト23内に冷却水を供給するこ
とにより循環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)を開始す
るように冷却散水電磁弁24aを開放制御(オン)す
る。
【0093】ステップ512 所定の周期(ここでは15分周期)で洗濯物の入替え
(反転)およびほぐし、乾燥が基準乾燥度まで進んだか
どうかの乾燥度検出,洗濯兼脱水槽を低速度回転させる
水冷除湿乾燥を所定時間が経過するまで繰り返す。この
所定時間は、水冷除湿乾燥が望ましい時間であって、こ
こでは乾燥運転開始から300分に設定する。
【0094】ステップ513 ステップ509,512において乾燥度が基準乾燥度ま
で進んだことを検出し、またはステップ512の乾燥運
転が所定時間(300分)を経過すると終了運転を実行
する。この終了運転は、ヒータ29の発熱を停止(オ
フ)させ、洗濯物38の入替え(反転)およびほぐしを
所定時間(ここでは10分間を設定)繰り返すように駆
動装置6を制御する。その後、駆動装置6,循環ファン
26,冷却散水電磁弁24aを停止(オフ)して終了す
る。
【0095】ステップ514 ステップ505において、洗濯物38の乾燥度が基準乾
燥度まで進んだことを検出すると、ヒータ29が弱発熱
モードで発熱するように該ヒータ29への給電を制御す
る。
【0096】ステップ515 洗濯兼脱水槽2の回転を止めて静止させ、回転体4を正
および逆方向に繰り返し回転させることにより洗濯物3
8を撹拌して入替え(反転)およびほぐしを行うように
駆動装置6を制御する。
【0097】ステップ516 洗濯兼脱水槽2と回転体4を低速回転速度である100
rpmで回転させるように駆動装置6を制御する。
【0098】ステップ517 乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2を低速回転速度
で回転させて洗濯物38の加熱乾燥を促進させるのに好
適な時間であって、ここでは乾燥運転開始から10分に
設定)を経過するまで現状を継続する。
【0099】ステップ518 乾燥運転が所定時間(10分)を経過すると、冷却散水
部24から水冷除湿ダクト23内に冷却水を供給するこ
とにより循環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)を開始す
るように冷却散水電磁弁24aを開放制御する。
【0100】ステップ519 所定の周期(15分周期)で洗濯物の入替え(反転)お
よびほぐしと、洗濯兼脱水槽を低速度回転させる水冷除
湿乾燥を繰り返し、乾燥運転時間が所定時間(ここでは
乾燥運転開始から50分に設定)を経過すると前記ステ
ップ513の終了運転に移る。
【0101】図6は、標準モードにおける温風乾燥運転
制御のフローチャートであり、第2の制御ルーチンを示
している。この第2の制御ルーチンは、洗濯物38の布
量が少ないときに実行する制御である。
【0102】ステップ520 強発熱モードで発熱するようにヒータ29に給電し、洗
濯兼脱水槽2内の空気を循環させながら加熱するように
循環ファン26を運転する。
【0103】ステップ521 洗濯兼脱水槽2と回転体4を準高速回転速度である70
0rpmで回転させるように駆動装置6を制御する。
【0104】ステップ522 湿度センサ40の検出信号を監視し、所定の基準乾燥度
(ここでは、湿度センサ40の抵抗値が20kΩの状態
=洗濯物38の乾燥度が95%まで進行した状態に相応
する)を検出して制御を分岐する。洗濯物38の乾燥度
が基準乾燥度まで進んでいるときには前記ステップ51
4に移る。
【0105】ステップ523 洗濯物38の乾燥度が基準乾燥度まで進んでいないとき
には、乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2を準高速
回転速度で回転させて洗濯物38の遠心脱水および加熱
乾燥を促進させるのに好適な時間であって、ここでは乾
燥運転開始から10分に設定)を経過するまで現状を継
続する。
【0106】ステップ524 乾燥運転が所定時間(10分)を経過すると、冷却散水
部24から水冷除湿ダクト23内に冷却水を供給するこ
とにより循環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)を開始す
るように冷却散水電磁弁24aを開放制御する。
【0107】ステップ525 洗濯兼脱水槽2の回転を止めて静止させ、回転体4を正
および逆方向に繰り返し回転させることにより洗濯物3
8を撹拌して入替え(反転)およびほぐしを行うように
駆動装置6を制御する。この入替えおよびほぐしのため
の回転体4による撹拌力は、洗濯物38の布量に応じて
設定し、この制御ルーチンでは布量が少ないことから回
転体4による撹拌力を比較的に弱くする。
【0108】ステップ526 洗濯兼脱水槽2と回転体4を低速回転速度である100
rpmで回転させるように駆動装置6を制御し、前記ス
テップ512に移る。
【0109】図7は、ワイシャツモードにおける温風乾
燥制御のフローチャートである。
【0110】ステップ701 温風乾燥運転をスタートするとタイムスケジュールを遂
行するための運転タイマーを始動する。
【0111】ステップ702 ヒータ29を弱発熱モードで発熱させて吹き出し口30
から洗濯兼脱水槽2内に向けて吹き出す温風の温度を形
状記憶布製品(洗濯物)の乾燥に好ましい70℃以下と
なるように該ヒータ29への給電を制御(オン)し、洗
濯兼脱水槽2内の空気を循環させながら加熱するように
循環ファン26を運転(オン)し、冷却散水部24から
水冷除湿ダクト23内に冷却水を供給することにより循
環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)を開始するように冷
却散水電磁弁24aを開放制御(オン)する。
【0112】ステップ703 洗濯兼脱水槽2と回転体4を超低速回転速度である35
rpmで回転させるように駆動装置6を制御する。この
ような超低速回転速度は、洗濯物38に大きな遠心力が
作用して洗濯兼脱水槽2の側壁面に押し付けられた状態
で乾燥が進むことによって皺になるのを防止するために
好適である。
【0113】ステップ704 湿度センサ40の検出信号を監視し、所定の基準乾燥度
(ここでは、湿度センサ40の抵抗値が20kΩの状態
=洗濯物38の乾燥度が95%まで進行した状態に相応
する)を検出して制御を分岐する。なお、所定の基準乾
燥度まで乾燥が進んでいるときには後述するステップ7
06に移る。
【0114】ステップ705 洗濯物38の乾燥度が基準乾燥度まで進んでいないとき
には、乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2と回転体
4を超低速回転速度で回転させて洗濯物38の水冷除湿
乾燥を促進させるのに好適な時間であって、ここでは乾
燥運転開始から10分に設定)を経過するまで現状を継
続する。
【0115】ステップ706 冷却散水電磁弁24a,ヒータ29をオフ(停止)し、
洗濯物38の準完乾燥度(湿度センサ40の抵抗値が2
5kΩの状態=洗濯物38の乾燥度が98%まで進行し
た状態に相応する)検出とほぐしを所定時間(ここでは
5分間に設定)実行する。
【0116】ステップ707 ヒータ29を弱発熱モードでオンさせ、冷却散水電磁弁
24aをオンし、洗濯物38の準完乾燥度(湿度センサ
40の抵抗値が25kΩの状態=洗濯物38の乾燥度が
98%まで進行した状態に相応する)の検出,洗濯物3
8のほぐしを所定時間(ここで5分間に設定)実行す
る。
【0117】ステップ708 乾燥開始から所定時間(ここでは47分を設定)経過す
るまでステップ7とステップ8を繰り返えす。
【0118】ステップ709 ヒータ29をオフ(発熱停止)し、所定時間(3分間)
経過まで冷却運転を継続した後に駆動装置6,冷却散水
電磁弁24a,循環ファン26をオフ(停止)して乾燥
運転を終了する。
【0119】図8は、毛布モードにおける温風乾燥制御
の第1の制御ルーチンのフローチャートである。
【0120】ステップ801 温風乾燥運転をスタートするとタイムスケジュールを遂
行するための運転タイマーを始動する。
【0121】ステップ802 ヒータ29を弱発熱モードで発熱するように該ヒータ2
9への給電を制御し、洗濯兼脱水槽2内の空気を循環さ
せながら加熱するように循環ファン26を運転する。
【0122】ステップ803 洗濯兼脱水槽2と回転体4を準高速回転速度である70
0rpmで回転させるように駆動装置6を制御する。こ
の準高速回転速度での乾燥運転は、所定の時間(洗濯兼
脱水槽2を準高速回転速度で回転させて洗濯物(毛布)
38の遠心脱水および加熱乾燥を促進させるのに好適な
時間であって、ここでは乾燥運転開始から10分に設
定)を経過するまで現状を継続する。
【0123】ステップ804 乾燥運転時間が10分を経過すると、洗濯兼脱水槽2の
回転を止めて静止させ、回転体4を正および逆方向に繰
り返し回転させることにより洗濯物38を撹拌して入替
え(反転)およびほぐしを行うように駆動装置6を制御
する。
【0124】ステップ805 冷却散水部24から水冷除湿ダクト23内に冷却水を供
給することにより循環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)
を開始するように冷却散水電磁弁24aを開放制御す
る。そして、洗濯兼脱水槽2と回転体4を35rpmで
回転させるように駆動装置6を運転し、洗濯物38の準
完乾燥度(湿度センサ40の抵抗値が25kΩの状態=
洗濯物38の乾燥度が98%まで進行した状態に相応す
る)の検出を所定時間(ここでは3分間に設定)実行す
る。
【0125】ステップ806 冷却散水電磁弁24aを閉じ(オフ)、洗濯兼脱水槽2
と回転体4を35rpmで回転させながら洗濯物38の
準完乾燥度(湿度センサ40の抵抗値が25kΩの状態
=洗濯物38の乾燥度が98%まで進行した状態に相応
する)の検出を所定時間(ここでは3分間に設定)実行
する。
【0126】ステップ807 洗濯兼脱水槽2の回転を止めて静止させ、回転体4を正
および逆方向に繰り返し回転させることにより洗濯物3
8を撹拌して入替え(反転)およびほぐしを行うように
駆動装置6を制御する。
【0127】ステップ808 乾燥運転時間が所定時間(ここでは240分)経過する
までステップ805,806,807を繰り返す。
【0128】ステップ809 ヒータ29への給電をオフし、所定時間(5分間)経過
まで冷却運転を継続した後に駆動装置6,冷却散水電磁
弁24a,循環ファン26をオフ(停止)して乾燥運転
を終了する。
【0129】図9は、ステップ805,806において
洗濯物38の乾燥が準完乾燥度まで進んだことを検出し
たときに実行する第2の制御ルーチンのフローチャート
である。
【0130】ステップ811 冷却散水部24から水冷除湿ダクト23内に冷却水を供
給することにより循環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)
を開始するように冷却散水電磁弁24aを開放制御す
る。そして、洗濯兼脱水槽2と回転体4を35rpmで
回転させるように駆動装置6を運転し、洗濯物38の準
完乾燥度(湿度センサ40の抵抗値が70kΩの状態=
一般的な洗濯物(衣類)38では乾燥度が115〜12
0%まで進行した状態に相応する)の検出を所定時間
(ここでは3分間に設定)実行する。
【0131】ステップ812 冷却散水電磁弁24aを閉じ(オフ)、洗濯兼脱水槽2
と回転体4を35rpmで回転させながら洗濯物38の
準完乾燥度(湿度センサ40の抵抗値が70kΩの状
態)の検出を所定時間(ここでは3分間に設定)実行す
る。
【0132】ステップ813 洗濯兼脱水槽2の回転を止めて静止させ、回転体4を正
および逆方向に繰り返し回転させることにより洗濯物3
8を撹拌して入替え(反転)およびほぐしを行うように
駆動装置6を制御する。
【0133】ステップ814 乾燥運転時間が所定時間(ここでは240分)経過する
までステップ811,812,813を繰り返す。
【0134】前記ステップ811,812において湿度
センサ40の抵抗値が70kΩを越えたとき、または、
ステップ814で所定時間を経過したときには前記ステ
ップ809に移る。
【0135】次に、生乾燥モードにおける温風乾燥制御
を説明する。この生乾燥モードは、標準モードのステッ
プ512における入替えおよびほぐし,乾燥度検出,水
冷除湿乾燥を所定時間(洗濯物38が生乾き状態になる
までの時間で、ここでは、温風乾燥開始から27分経過
に設定)が経過するまで行うように変更することで実施
する。
【0136】図10は、ドライモードにおける温風乾燥
制御のフローチャートである。
【0137】ステップ1001 温風乾燥運転をスタートするとタイムスケジュールを遂
行するための運転タイマーを始動する。
【0138】ステップ1002 弱発熱モードで発熱するようにヒータ29に給電し、洗
濯兼脱水槽2内の空気を循環させながら加熱するように
循環ファン26を運転し、洗濯兼脱水槽2と回転体4を
超低速度回転速度である35rpmで回転させるように
駆動装置6を制御する加熱乾燥を所定時間(この実施の
形態では乾燥運転開始から10分に設定)まで実行す
る。
【0139】ステップ1003 冷却散水電磁弁24aを開いて水冷除湿乾燥を3分間実
施する。
【0140】ステップ1004 冷却散水電磁弁24aを閉じて加熱乾燥を3分間実施す
る。
【0141】ステップ1005 ステップ1003,1004を入力スイッチ群14aに
よって予め設定された所定時間(ここでは、乾燥運転開
始から55分または115分)実行する。
【0142】ステップ1006 ヒータ29の発熱を停止させ、その後、所定時間(ここ
では3分間)冷却運転を継続した後に駆動装置6,循環
ファン26,冷却散水電磁弁24aを停止して終了す
る。
【0143】次に、仕上げモードにおける温風乾燥制御
を説明する。この仕上げモードは、前述した標準モード
に準じた制御であるので、図5および図6を準用して説
明し、重複する説明は省略する。
【0144】この仕上げモードは、布量判別(ステップ
502)は、洗濯兼脱水槽2を静止させて状態で回転体
4を正および逆方向に繰り返し回転させることにより洗
濯物38を撹拌してほぐしを行ってから布量判別のため
の検出を行う。このほぐしは、洗濯および脱水に継続す
る温風乾燥においては省略する。
【0145】そして、ステップ504,521における
洗濯兼脱水槽2の回転速度は、低速回転速度(100r
pm)に設定する。
【0146】また、ステップ506,523における所
定の時間は、乾燥運転開始から5分に設定する。
【0147】また、ステップ510における所定の時間
は、乾燥運転開始から10分に設定する。
【0148】また、ステップ512における所定の周期
は、4分周期に設定し、所定の時間は、乾燥運転開始か
ら150分に設定する。
【0149】また、ステップ519における所定の時間
は、乾燥運転開始から30分に設定する。
【0150】次に、小物乾燥モードについて図11を参
照して説明する。この小物乾燥モードは、ズックや帽子
などのように型崩れが心配な洗濯物を対象にした乾燥モ
ードであるので、洗濯兼脱水槽2内に入れた(実際に
は、回転体4の上に載せた)洗濯物が位置ずれしないよ
うな超速度回転で洗濯兼脱水槽2と回転体4を回転させ
ながら比較的低い温度(ここでは60℃以下に設定)の
温風を洗濯兼脱水槽2内に吹き込み、冷却散水部24へ
の冷却水の供給を断続して節水しながら水冷除湿するよ
うに実行する。
【0151】ステップ1101 この温風乾燥運転をスタートするとタイムスケジュール
を遂行するための運転タイマーを始動する。
【0152】ステップ1102 循環ファン26を運転して洗濯兼脱水槽2内の空気の循
環を開始する。
【0153】ステップ1103 弱発熱モードで発熱して循環空気を加熱するようにヒー
タ29に給電し、洗濯兼脱水槽2と回転体4を超低速回
転速度である35rpmで回転させるように駆動装置6
を制御する。この状態を所定時間(ここでは2分間に設
定)継続する。
【0154】ステップ1104 ヒータ29への給電をオフ(発熱停止)し、洗濯兼脱水
槽2と回転体4を超低速回転速度(35rpm)で回転
させる制御状態を所定時間(ここでは2分間に設定)継
続する。
【0155】ステップ1105 ステップ1103,1104を所定時間(ここでは、乾
燥運転開始から12分経過までに設定)繰り返させる。
【0156】ステップ1106 弱発熱モードで発熱して循環空気を加熱するようにヒー
タ29に給電し、冷却散水部24から水冷除湿ダクト2
3内に冷却水を供給することにより循環空気の水冷除湿
(水冷除湿乾燥)を開始するように冷却散水電磁弁24
aを開放制御し、洗濯兼脱水槽2と回転体4を超低速回
転速度(35rpm)で回転させる制御状態を所定時間
(ここでは2分間に設定)継続する。
【0157】ステップ1107 ヒータ29への給電をオフし、水冷除湿ダクト23内へ
の冷却水の供給を停止するように冷却散水電磁弁24a
を閉じ、洗濯兼脱水槽2と回転体4を超低速回転速度
(35rpm)で回転させる制御状態を所定時間(ここ
では2分間に設定)継続する。
【0158】ステップ1108 ステップ1106,1107を所定時間(ここでは、乾
燥運転開始から97分経過までに設定)繰り返させる。
【0159】ステップ1109 ヒータ29の発熱を停止させ、その後、所定時間(ここ
では3分間)冷却運転を継続した後に駆動装置6,循環
ファン26,冷却散水電磁弁24aを停止して終了す
る。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、効率的な洗濯乾燥機と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である洗濯乾燥機を縦断
面して示す模式図である。
【図2】図1に示した洗濯乾燥機の具体的な構成を示す
縦断側面図である。
【図3】図1および図2に示した洗濯乾燥機の電気的構
成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したコントロールユニット内のマイク
ロコンピュータが実行する洗濯・脱水および乾燥運転の
フローチャートである。
【図5】標準モードにおける温風乾燥制御の第1の制御
ルーチンのフローチャートである。
【図6】標準モードにおける温風乾燥制御の第2の制御
ルーチンのフローチャートである。
【図7】ワイシャツモードにおける温風乾燥制御のフロ
ーチャートである。
【図8】毛布モードにおける温風乾燥制御の第1の制御
ルーチンのフローチャートである。
【図9】毛布モードにおける温風乾燥制御の第2の制御
ルーチンのフローチャートである。
【図10】ドライモードにおける温風乾燥制御のフロー
チャートである。
【図11】小物乾燥モードにおける温風乾燥制御のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
2…洗濯兼脱水槽、6…駆動装置、23…水冷除湿ダク
ト、24…冷却散水部、24a…冷却散水電磁弁、26
…循環ファン、29…ヒータ、40…湿度センサ、4
1,42…温度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 会田 勝寿 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 鹿森 保 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 大越 憲一 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 宗形 英明 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 3B155 AA16 BB14 BB15 BB16 CB07 CB52 CB53 HB02 KA29 KA33 LA02 LB18 LC28 MA02 MA06 MA08 4L019 EA01 EA05 EB01 EC06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯兼
    脱水槽の底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽お
    よび回転体を回転駆動する駆動装置と、温風を供給する
    温風供給手段と、前記駆動手段と温風供給手段を制御す
    る制御装置を備え、乾燥運転では前記温風供給手段によ
    り温風を供給し、前記洗濯兼脱水槽を回転させて運転す
    る第1の乾燥運転を前記洗濯兼脱水槽を回転させて運転
    する第2の乾燥運転よりも高速回転としたことを特徴と
    する洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯兼
    脱水槽の底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽お
    よび回転体を回転駆動する駆動装置と、排水電磁弁と、
    温風を供給する温風供給手段と、前記駆動手段と前記排
    水電磁弁と、前記温風供給手段を制御する制御装置を備
    え、乾燥運転では前記温風供給手段により温風を供給
    し、前記排水電磁弁を開放した状態で前記洗濯兼脱水槽
    を回転させて脱水運転する第1の乾燥運転と、前記第1
    の乾燥運転より低速で前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する
    第2の乾燥運転を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記洗濯乾燥
    機は前記外槽内の空気を水冷除湿する水冷除湿手段を備
    え、前記第1の乾燥運転の後に前記第2の乾燥運転を実
    行し、前記第2の乾燥運転から前記水冷除湿手段を作動
    させることを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記洗濯乾燥
    機は前記外槽内の空気を水冷除湿する水冷除湿手段を備
    え、前記第1の乾燥運転の後に前記第2の乾燥運転を実
    行し、前記第2の乾燥運転から前記水冷除湿手段を作動
    させ、前記第1の乾燥運転時間は洗濯物の量に応じて設
    定することを特徴とする洗濯乾燥機。
  5. 【請求項5】請求項1または2において、前記洗濯乾燥
    機は前記外槽内の空気を水冷除湿する水冷除湿手段と、
    前記外槽内の空気の湿度を検知する湿度検知手段を備
    え、前記第1の乾燥運転中に湿度が所定の値まで低下し
    たときには前記水冷除湿手段を作動させることを特徴と
    する洗濯乾燥機。
  6. 【請求項6】請求項1または2において、前記第1の乾
    燥運転および/または第2の乾燥運転で前記洗濯兼脱水
    槽の回転を停止し、前記回転体を回転させて洗濯物を回
    転させることを特徴とする洗濯乾燥機。
  7. 【請求項7】請求項1または2において、前記第1の乾
    燥運転および/または第2の乾燥運転で前記洗濯兼脱水
    槽の回転を停止し、前記回転体を前記洗濯物の量に応じ
    た回転力で回転させることを特徴とする洗濯乾燥機。
  8. 【請求項8】請求項1または2において、乾燥運転のみ
    を選択することができる機能を備えたことを特徴とする
    洗濯乾燥機。
  9. 【請求項9】請求項1または2において、前記制御装置
    は、実行する運転(洗濯・乾燥)の種類を設定するコー
    ス設定スイッチと洗濯物(乾燥物)に応じて洗濯および
    乾燥の実行方法を設定するモード設定スイッチを備えた
    ことを特徴とする洗濯乾燥機。
  10. 【請求項10】請求項1または2において、前記制御装
    置は、皺になり易い洗濯物を対象にした乾燥モードの乾
    燥運転は、前記洗濯兼脱水槽を超低速回転させた状態で
    実行するように構成したことを特徴とする洗濯乾燥機。
  11. 【請求項11】外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯
    兼脱水槽の底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽
    および回転体を回転駆動する駆動装置と、温風を供給す
    る温風供給手段と、前記駆動手段と温風供給手段を制御
    する制御装置を備え、乾燥運転では前記温風供給手段に
    より温風を供給し、前記洗濯兼脱水槽を洗濯物の量に応
    じた回転速度で回転させることを特徴とする洗濯乾燥
    機。
  12. 【請求項12】外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯
    兼脱水槽の底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽
    および回転体を回転駆動する駆動装置と、温風を供給す
    る温風供給手段と、前記駆動手段と温風供給手段を制御
    する制御装置を備え、乾燥運転では前記温風供給手段に
    より温風を供給し、前記洗濯兼脱水槽を洗濯物の質に応
    じた回転速度で回転させることを特徴とする洗濯乾燥
    機。
JP2001168891A 2001-06-04 2001-06-04 洗濯乾燥機 Expired - Fee Related JP3825280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168891A JP3825280B2 (ja) 2001-06-04 2001-06-04 洗濯乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168891A JP3825280B2 (ja) 2001-06-04 2001-06-04 洗濯乾燥機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002360966A true JP2002360966A (ja) 2002-12-17
JP3825280B2 JP3825280B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=19011036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001168891A Expired - Fee Related JP3825280B2 (ja) 2001-06-04 2001-06-04 洗濯乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3825280B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011924A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Mitsubishi Electric Corp 洗濯乾燥機
JP2012223438A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Panasonic Corp 乾燥装置
JP2013128531A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Panasonic Corp 衣類乾燥機
JP2016049160A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 日立アプライアンス株式会社 洗濯乾燥機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011924A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Mitsubishi Electric Corp 洗濯乾燥機
JP2012223438A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Panasonic Corp 乾燥装置
JP2013128531A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Panasonic Corp 衣類乾燥機
JP2016049160A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 日立アプライアンス株式会社 洗濯乾燥機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3825280B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4160786B2 (ja) 洗濯乾燥機
CN101058932B (zh) 洗衣机
JP4163445B2 (ja) 洗濯乾燥機
JPH02305593A (ja) 全自動洗濯・乾燥機
JP5608603B2 (ja) 洗濯機
JP5841957B2 (ja) 縦型洗濯乾燥機
JP3680766B2 (ja) 洗濯機
JP3877052B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2004358087A (ja) 洗濯機
JP3825280B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2010011924A (ja) 洗濯乾燥機
JP7213075B2 (ja) 縦型洗濯乾燥機
JP4316930B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP3636106B2 (ja) 洗濯機
JP3636107B2 (ja) 洗濯機
JP3820117B2 (ja) 洗濯機および洗濯乾燥機
JP3823835B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP3825283B2 (ja) 電気洗濯機
JP3820118B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2003053090A (ja) 洗濯乾燥機
JP4253660B2 (ja) 電気洗濯機
JP3757819B2 (ja) 洗濯機および洗濯乾燥機
JP3636105B2 (ja) 洗濯機
JP2002360975A (ja) 洗濯機および洗濯乾燥機
CN110735278B (zh) 立式洗涤干燥机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees