JP2003053090A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2003053090A
JP2003053090A JP2001241304A JP2001241304A JP2003053090A JP 2003053090 A JP2003053090 A JP 2003053090A JP 2001241304 A JP2001241304 A JP 2001241304A JP 2001241304 A JP2001241304 A JP 2001241304A JP 2003053090 A JP2003053090 A JP 2003053090A
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Japan
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washing
drying
laundry
water
time
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JP2001241304A
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English (en)
Inventor
Tsunetoshi Komatsu
常利 小松
Masayo Kawahara
雅代 川原
Katsuhisa Aida
勝寿 會田
Kenichi Ogoshi
憲一 大越
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗濯および/または乾燥運転のための所要時間
(残時間)を運転初期から表示して知らせることができ
る便利な洗濯乾燥機を提供する。 【解決手段】洗いおよび濯ぎ運転では回転体4および/
または洗濯兼脱水槽2を回転させて洗濯物を撹拌するよ
うに駆動装置6を制御し、乾燥運転では洗濯兼脱水槽内
に温風を供給するように温風供給手段を制御すると共
に、乾燥運転開始時に所要時間(残時間)を初期表示す
る時間表示を行うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯乾燥機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】洗濯乾燥機は、洗い運転においては、水
道水(洗い水)を給水後に、攪拌翼を正逆回転させ、洗
濯衣類に機械力を作用させる洗い運転を実行し、その
後、水道水(濯ぎ水)を給水すると共に洗濯衣類に同様
に機械力を作用させる濯ぎ運転を実行し、その後、洗濯
兼脱水槽を回転させることにより洗濯衣類に含まれる濯
ぎ水を遠心脱水する脱水運転を実行し、更にその後に、
洗濯兼脱水槽に温風を供給して洗濯物を乾燥させる乾燥
運転を実行する構成である。
【0003】このような一連の運転を実行する洗濯乾燥
機として、特開平11−347281号公報や、特開平
11−347282号公報や、特開平11−34729
6号公報等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、洗濯
および/または乾燥運転のための所要時間(残時間)を
運転初期から表示して知らせることができる便利な洗濯
乾燥機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、洗いおよび濯ぎ運転では回転体および/
または洗濯兼脱水槽を回転させて洗濯物を撹拌するよう
に駆動装置を制御し、乾燥運転では洗濯兼脱水槽内に温
風を供給するように温風供給手段を制御する洗濯乾燥機
において、乾燥運転開始時に所要時間(残時間)を初期
表示する時間表示制御を実行するように構成したことを
特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態で
ある洗濯乾燥機を縦断面して示す模式図である。
【0007】1は、外郭を構成する枠体である。2は、
洗濯兼脱水槽であり、その周壁に通水穴2aを有し、そ
の上縁部に流体バランサー3を備え、底部の内側には回
転自在に回転体4を設置する。回転体4は、大径(洗濯
兼脱水槽2の直径の90%以上が望ましい)で周縁部を
立ち上げるようにわん曲させた形状で、低位領域に通水
穴4aを設ける。5は、前記洗濯兼脱水槽2を内包する
外槽であり、底部の外側には駆動装置6を鋼板製の取り
付けベース7によって取り付け、外枠1の上端部の四隅
から防振支持装置8によって懸垂するように支持する。
【0008】駆動装置6は、駆動電動機と電動操作クラ
ッチ機構と遊星歯車減速機構を内蔵し、洗濯兼脱水槽2
を静止させた状態で回転体4を回転(撹拌モード)さ
せ、洗濯兼脱水槽2と回転体4をそれぞれ反対方向に回
転(槽回転モード)させ、洗濯兼脱水槽2と回転体4を
一体的に同一方向に回転(脱水・乾燥モード)させるよ
うな選択的な駆動機能を有する。
【0009】衣類投入開口9aを形成した上面カバー9
は、枠体1の上部開口を覆うように該開口端縁に嵌め込
み、フロントパネル10およびバックパネル11と共に
取り付けねじによって枠体1に取り付ける。
【0010】上面カバー9とフロントパネル10の間に
形成されるフロントパネルボックス12には、電源スイ
ッチ13と入力スイッチ群および表示素子群を備えた操
作パネル14と、外槽5内の水位に応じた水位信号を発
生する水位センサ15と、コントロールユニット16を
内蔵する。これらは、制御装置を構成する。
【0011】上面カバー9とバックパネル11の間に形
成されるバックパネルボックス17には、洗濯水給水手
段と高濃度洗剤液生成・供給手段を横並びに設置するよ
うに内蔵する。
【0012】洗濯水給水手段は、入水側を水栓接続口1
8に接続し、出水側を注水口19に接続した主給水電磁
弁20によって構成する。
【0013】高濃度洗剤液生成・供給手段は、補助給水
電磁弁22から洗剤溶解容器21に少量の洗剤溶解水を
供給し、この洗剤溶解容器21内に投入されている粉末
合成洗剤を撹拌しながら前記洗剤溶解水で溶解して高濃
度洗剤液を生成する。洗剤溶解容器21は、給水口19
に連なる溢水部(図示省略)を有し、生成した高濃度洗
剤液を更なる給水(希釈給水)によって希釈して増量す
ることにより前記溢水部から溢水させて注水口19に供
給する。高濃度洗剤液を生成するための洗剤溶解水は、
洗剤溶解容器21の溢水部から溢水しない程度の少量に
設定し、希釈給水時には、洗濯物に浸沈させるのに好ま
しい洗剤濃度に希釈するために、主給水電磁弁20も開
放して追加の希釈水を注水口19に供給するように構成
する。
【0014】洗剤溶解容器21に仕上剤投入器を付設し
たときには、仕上剤を流し出すための補助給水電磁弁2
2aを設ける。
【0015】温風供給手段は、外槽2下部の5aから吸
い込んでダクト23,25,27を通した空気をヒ−タ
29で加熱して吹き出し口30から洗濯兼脱水槽2に向
けて吹き出す構成である。
【0016】温風循環乾燥手段は、外槽5の底部近くの
側壁に形成した吸い出し口5aから該外槽5の後側の外
壁面に沿って垂直状態で上向きに伸びるように形成して
前記吸い出し口5aから浸入した洗濯水を堰き止める水
冷除湿ダクト23と、この水冷除湿ダクト23内の上部
に位置して該ダクト内に冷却水を供給する冷却散水部2
4と、洗濯運転における外槽5の水位よりも高い位置で
折り返して該外槽5の外壁面に沿って該外槽5の下側に
向かって垂直に伸びる下降風路ダクト25と、外槽5の
下側の空間に配置されて前記下降風路ダクト25から空
気を吸い込んで循環空気を生成する循環ファン26と、
この循環ファン26の吐出口から外槽5の外壁面に沿っ
て上方向に垂直状態に伸びる上昇風路ダクト27と、外
槽上カバー28上に設置されて前記上昇風路ダクト27
から送り込まれる循環空気を加熱するヒータ(PTCヒ
ータ)29と、ヒータ29によって加熱された循環空気
を洗濯兼脱水槽2内に向けて吹き込む吹き出し口30を
備える。
【0017】下降風路ダクト25内には湿度検知手段で
ある湿度センサ40と第1温度センサ41を設置し、ヒ
ータ29の下流側の風路内には第2温度センサ42を設
置する。
【0018】また、水冷除湿ダクト23の上部から下降
風路ダクト25への折り返し部に糸屑捕集フィルタ(図
示省略)を設置する。
【0019】前記水冷除湿ダクト23,下降風路ダクト
25および上昇風路ダクト27は、外槽5の後側の外壁
面に該外槽5の周方向に並べて実装する。
【0020】そして、この温風循環乾燥手段は、洗濯後
に外槽5内の洗濯水を排水し、洗濯兼脱水槽2を高速回
転させて脱水した後に低速回転させながら、循環ファン
26を運転することによって、外槽5および洗濯兼脱水
槽3内の湿潤空気を吸い出し口5aから吸い出し、水冷
除湿ダクト23内を上昇させる過程において冷却散水部
24から該水冷除湿ダクト23内に供給される冷却水に
よって冷却して除湿する。その後、冷却除湿した空気
は、下降風路ダクト25を下降させて循環ファン26に
吸い込み、この循環ファン26から上昇風路ダクト27
とヒータ29を通して吹き出し口30に送り込み、ヒー
タ29によって加熱して洗濯兼脱水槽2内の内壁面付近
に向けて該洗濯兼脱水槽2の回転方向に対して逆向きに
吹き込む。このように洗濯兼脱水槽2に吹き込まれた循
環空気は、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物に触れて該洗濯物
を乾燥する。
【0021】上面カバー9に形成した衣類投入開口9a
は、外蓋31によって開閉自在に覆い、外槽上カバー2
8に形成した開口28aは、内蓋32によって開閉自在
に覆うように構成する。
【0022】外槽5の底に形成した排水口5bは、排水
電磁弁33を介して排水ホース34に接続する。エアー
トラップ5cは、エアーチューブ35を介して前記水位
センサ15に接続する。枠体1の下端縁には、四隅に脚
36を取り付けた合成樹脂製のベース37を装着する。
【0023】なお、参照符号38は、洗濯兼脱水槽2内
に投入された洗濯物である。
【0024】図2は、前述した洗濯乾燥機の具体的な構
成を示す縦断側面図である。図1の説明と重複する説明
は一部省略する。
【0025】駆動装置6は、駆動電動機61と電動操作
クラッチ機構62と遊星歯車減速機構63と中心出力軸
64と外側出力軸65を備え、鋼板製の取付けベース7
の下面上に一体的に組み立て、この取付けベース7を外
槽5の底下面にねじ止めすることにより取り付ける。
【0026】駆動電動機61は、複数段または無段変速
の可逆回転型の電動機とする。この実施の形態において
は、検出時に洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で回転体
4を回転させる回転速度と、湿潤給水時に洗濯兼脱水槽
2と回転体4を一体的に回転させる回転速度と、高濃度
洗剤液を洗濯物に降りかけて浸沈させるときに洗濯兼脱
水槽2および/または回転体4を正転および逆回転を繰
り返させる回転速度と、洗濯時に遊星歯車減速機構の太
陽歯車を回転させる回転速度と、脱水時に洗濯兼脱水槽
2と回転体4を一体的に950rpmで回転させる回転
速度と、温風乾燥時に洗濯兼脱水槽2と回転体4を一体
的に700rpmと100rpmで回転させ、回転体4
を単独で回転させる回転速度を設定した。
【0027】遊星歯車減速機構63は、遊星歯車を支持
するキャリアを中心出力軸64に結合し、内歯車を外側
出力軸65に結合し、太陽歯車を駆動電動機61に直に
結合した構成である。
【0028】そして、電動操作クラッチ機構62は、電
動操作機62aによって操作レバーを操作することによ
って、撹拌モードと槽回転モードと脱水・乾燥モードに
選択的に設定する。撹拌モードでは、遊星歯車減速機構
63の内歯車を静止部材に係合させることによって洗濯
兼脱水槽2に静止力を作用させた状態で駆動電動機61
の回転力を遊星歯車減速機構63と中心出力軸64を介
して回転体4に伝達して該回転体4を回転させて該回転
体4に作用する負荷量に基づく布量検出および布質検出
を実行させる。槽回転モードでは、遊星歯車減速機構6
3の内歯車を回転自由にした状態で駆動電動機61によ
って太陽歯車を回転させることによって該駆動電動機6
1の回転力を中心出力軸64および外側出力軸65の双
方に反対向きに伝達して洗濯兼脱水槽2と回転体4に反
対向きに繰り返し正逆回転させて洗濯を実行させる。そ
して、脱水・乾燥モードでは、遊星歯車減速機構62の
内歯車を駆動電動機61と連結状態として該駆動電動機
61によって太陽歯車と内歯車を一体的に回転駆動し、
中心出力軸64および外側出力軸65を同一方向に回転
させて洗濯兼脱水槽2と回転体4に同一方向に低速回転
させて湿潤給水を実行させ、高速回転させて遠心脱水を
実行させ、各種の速度で回転させて温風乾燥を実行させ
る構成である。
【0029】図3は、この洗濯乾燥機の電気的構成を示
すブロック図である。
【0030】電源スイッチ13を介して受電するコント
ロールユニット16は、マイクロコンピュータ16aを
中心にして構成し、電源回路16bと、駆動装置6と主
給水電磁弁20と補助給水電磁弁22と洗剤撹拌電動機
39と排水電磁弁33と循環ファン26とヒータ29と
冷却散水電磁弁24aへの給電を制御するための半導体
交流スイッチング素子(FLS)群を有する駆動回路1
6cとを備える。
【0031】前記駆動装置6の駆動電動機61は、固定
子巻線61aと回転センサ61bを有し、電動操作クラ
ッチ機構62は、電動操作機62aと動作位置を検出す
る位置センサ62cを有する。
【0032】そして、前記駆動回路16cは、駆動装置
6における前記駆動電動機61の固定子巻線61aへの
給電制御に関しては、正逆回転制御用に2つの半導体交
流スイッチング素子(FLS)16c1,16c2を備え
る。FLS16c1は、正回転給電制御用の半導体スイ
ッチング素子、FLS16c2は逆回転給電制御用の半
導体交流スイッチング素子である。この実施の形態にお
いて、駆動電動機61の回転速度制御は、固定子巻線6
1aへの給電をFLS16c1,16c2によって位相制
御することによって行うように構成しているが、インバ
ータ駆動のブラシレス電動機を使用する構成において
は、PWM制御やPAM制御によって行うように構成す
ることができる。また、駆動装置6における電動操作ク
ラッチ機構62の電動操作機62aへの給電を制御する
ためのFLS16c3を備える。
【0033】また、駆動回路16cは、主給水電磁弁2
0,給水電磁弁22,洗剤撹拌電動機39,排水電磁弁
33,循環ファン26,ヒータ29,冷却散水電磁弁2
4aaへの給電を制御するFLS16c4〜16c10を
備える。そして、この駆動回路16cは、マイクロコン
ピュータ16aからの指示に従ってFLS16c1〜F
LS16c10の導通状態を制御して従属する負荷への給
電制御を行う。
【0034】マイクロコンピュータ16aは、更に、前
記駆動電動機61の回転センサ61b,電動操作クラッ
チ機構62の位置センサ62c,外槽5内の洗濯水位を
検出する水位センサ15,湿度センサ40,第1,第2
温度センサ41,42,アンバランス検出センサ43,
操作パネル14に接続し、予め組み込まれた制御処理プ
ログラムを実行することにより、操作パネル14の入力
スイッチ群14aと水位センサ15と回転センサ61b
と位置センサ62cと湿度センサ39と第1,第2温度
センサ41,42とアンバランス検出センサ43からの
信号を取り込み、駆動回路16cを制御することによっ
て、検出,高濃度洗剤液生成,洗濯物湿潤,高濃度洗剤
液希釈供給(浸沈),洗い,濯ぎ,脱水および温風乾燥
の各運転を実行し、操作パネル14の表示素子群14b
を制御することによってその設定状態および進行状態を
表示する。
【0035】ここで、アンバランス検出センサ43は、
洗濯兼脱水槽2を回転させたときに該洗濯兼脱水槽2内
の洗濯物38の分布のアンバランスによって該洗濯兼脱
水槽2(外槽5)が所定値以上に大きく振れるのを検出
するセンサである。
【0036】操作パネル14の入力スイッチ群14a
は、実行する運転(洗濯・乾燥)の種類を設定するコー
ス設定スイッチや洗濯物(乾燥物)に応じて洗濯および
乾燥の実行方法を設定するモード設定スイッチを備え
る。コース設定スイッチには、洗濯・乾燥コース,洗濯
コース,乾燥コースを選択的に設定する設定スイッチを
設け、モード設定スイッチには、標準モード,ワイシャ
ツモード,毛布モード,生乾燥モード,ドライモード,
仕上げモード,小物乾燥モードを選択的に設定するスイ
ッチを設ける。
【0037】ここで、洗濯・乾燥コースは、洗いから乾
燥までの運転を一貫して実行するコースであり、洗濯コ
ースは、洗いから遠心脱水までの運転を実行するコース
であり、乾燥コースは、洗濯および脱水されている洗濯
物の乾燥運転のみを実行するコースである。また、標準
モードは、各コースの運転を標準的に実行するモードで
あり、ワイシャツモードは、ワイシャツやブラウスのよ
うに皺になり易い洗濯物を対象にして各コースを実行す
るモードであり、毛布モードは、毛布などの嵩張る洗濯
物を対象にして各コースを実行するモードであり、生乾
燥モードは、洗濯物の洗濯皺を伸ばす程度に短時間の乾
燥までのコースを実行するモードであり、ドライモード
は、ドライマークの洗濯物を対象にして各コースを実行
するモードであり、仕上げモードは、生乾きの洗濯物を
対象にして仕上げの乾燥コースを実行するモードであ
り、小物乾燥モードは、ズックや帽子などのように型崩
れが心配な洗濯物を対象にして乾燥コースを実行するモ
ードである。
【0038】操作パネル14の表示素子群14bは、図
示説明は省略するが、設定状態および進行状態を表示す
るために、設定されたコースおよびモードと、洗濯・脱
水および乾燥運転の所要時間(残時間)を表示する表示
素子を有する。
【0039】次に、洗濯および乾燥運転について説明す
る。
【0040】図4は、コントロールユニット16内のマ
イクロコンピュータ16aが実行する前記各運転のフロ
ーチャートである。
【0041】マイクロコンピュータ16aは、電源スイ
ッチ13が投入されると次のような制御処理を実行す
る。
【0042】ステップ401 洗濯兼脱水槽2に洗濯衣類38を投入し、操作パネル1
4の入力スイッチ群14aを操作して初期設定を行い、
洗濯・乾燥開始ボタンスイッチが押されると、各運転の
自動制御処理をスタートする。
【0043】前記初期設定では、前記コースとモードを
選択して設定する。ここでは、洗濯・乾燥コースの標準
モードが設定されたときの運転制御を例示する。
【0044】ステップ402 洗濯物38の布量の検出制御処理を行う。この布量検出
は、給水前の乾布状態において、駆動装置6の電動操作
クラッチ機構62を撹拌モードに制御し、駆動電動機6
1を所定時間付勢して回転体4を回転駆動し、そのとき
の到達回転速度に基づいて検出する。この検出結果(洗
濯物の乾布布量)に基づいて洗い水量および好ましい洗
剤濃度の洗い水を生成するための洗剤量を演算して決定
し、この洗剤量を表示素子群14bによって表示して相
当する量の粉末合成洗剤を洗剤溶解容器21に投入させ
る。
【0045】ステップ403 駆動装置6の電動操作クラッチ機構62を脱水・乾燥モ
ードに制御し、駆動電動機61を低速運転して洗濯兼脱
水槽2と回転体4を低速回転させながら主給水電磁弁2
0を開いて水道水を注水口19に直に供給して該水道水
を洗濯兼脱水槽2内の洗濯物38上に散布する。洗濯物
38は、散布された水道水を吸水して湿潤し、嵩が低減
する。このときの水道水の散布量は、検出運転によって
検出した洗濯物38の量に応じて制御し、洗濯物38の
量が少ないときには少なくし、多くなるにつれて多くな
るように制御する。洗濯物38に散布する水道水量は、
例えば、洗濯物38の量が4kg未満の場合には4L
(リットル)程度,4kg〜8kgの場合には10Lと
する。この量の給水は、主給水電磁弁20の開弁時間に
よって制御する。
【0046】そして、水道水を洗濯物38内に十分に浸
透させるように、必要に応じて、湿潤状態で所定時間据
え置くようにする。この据え置き時間は、洗濯物38の
量と散布した水道水の量に応じて制御する。散布された
水道水を洗濯物38に十分に浸透させるための据え置き
時間中は、洗濯兼脱水槽2を停止させた状態にしても良
いが、早く浸透させるためには洗濯兼脱水槽2を低速度
で回転させると良い。
【0047】ステップ404 補助給水電磁弁22を開いて洗剤溶解容器21に溢水し
ない程度の少量の水道水(洗剤溶解水)を供給し、好ま
しい洗剤濃度の洗い水を生成するために投入した洗剤溶
解容器21内の粉末合成洗剤を回転体で撹拌しながら少
量の洗剤溶解水で溶解することによって高濃度洗剤液を
生成する。洗剤溶解水の量は、洗剤溶解容器21の溢水
部から溢水せず、回転体によって粉末合成洗剤を撹拌し
ながら該粉末合成洗剤を良く溶解するのに好適な水量に
設定する。
【0048】ステップ405 駆動装置6の電動操作クラッチ機構62を脱水・乾燥モ
ードに制御し、駆動電動機61を低速運転して洗濯兼脱
水槽2と回転体4を低速度で回転させながら補助給水電
磁弁22を開いて洗剤溶解容器21に希釈給水すること
によって高濃度洗剤液を希釈して溢水部から溢水させる
ことにより注水口19に送り込むと共に主給水電磁弁2
0を開いて注水口19に給水して高濃度洗剤液を好まし
い高濃度洗剤液に希釈して洗濯兼脱水槽2内の洗濯物3
8に降りかけて該洗濯物38に浸沈させる。
【0049】洗濯物38に浸沈した高濃度洗剤液は、そ
の化学的な高い洗浄力を洗濯物38に作用させて洗浄力
を高めることから、洗い運転において洗濯物38に作用
させる機械力を減少させて布傷みや布絡みを軽減させる
ことを可能にする。
【0050】粉末合成洗剤は、汚れを落す界面活性剤
と、活性剤を補助するアルカリ剤,ゼオライト,酵素,
再付着防止剤などのビルダー、蛍光増白剤などの添加剤
を含んでいる。ゼオライトは、水道水に含まれている金
属イオンを除去(軟水化)して金属石鹸の生成を抑制す
ることにより、洗い水中の有効な界面活性剤の量の減少
を抑制するように機能するが、粉末合成洗剤を多量の水
道水に溶解して生成した洗い水では、ゼオライトの量が
不足して有効な界面活性剤が大幅に減少してしまう。
【0051】しかしながら、少量の水道水(洗剤溶解
水)で粉末合成洗剤を溶解して生成した高濃度洗剤液
(例えば、洗い水の洗剤濃度の10倍の洗剤濃度)は、
金属イオンの量が少ないことから、ゼオライトが十分に
機能して有効な界面活性剤の減少を極めて少量(約2%
程度)に抑制することができる。従って、このような高
濃度の洗剤液を洗濯物に降りかけて浸沈させることによ
り、洗剤液が洗濯物(汚れ衣類)に高速(洗い水の約4
倍の速度)で浸透して素早く汚れに到達し、海面活性剤
が汚れの乳化,分散を促進し、アルカリ材が油汚れの膨
潤,鹸化を促進し、酵素が脂肪や蛋白質の汚れを分解す
る洗浄力を発揮する。
【0052】ステップ406 洗濯物38に降りかけた高濃度洗剤液が該洗濯物38内
に浸透・浸沈するのを促進するための時間であって、省
略することもできる。
【0053】ステップ407 主給水電磁弁20および補助給水電磁弁22を開いて水
道水(洗い水)の給水を開始する。この洗い水の給水
は、ステップ402において決定した水量まで行うが、
給水の途中で洗濯物38の布量(湿布値),布質を検出
するために中断する。この中断水位は、マイクロコンピ
ュータ16aに予め設定された湿布布量および布質検出
に適した水位である。
【0054】ステップ408 湿布布量と布質を検出して洗い水給水量の補正と洗い,
濯ぎ,脱水,乾燥運転における制御定数の決定を行う。
この布質検出は、所定の低水位で給水を中断して駆動装
置6の電動操作クラッチ機構62を撹拌モードに制御
し、駆動電動機61を所定時間付勢して回転体4を回転
駆動し、そのときの到達回転速度に基づいて第1の湿布
布量を検出し、次いで、給水を再開して所定の高水位ま
で洗い水を補給した後に給水を中断して駆動装置6の駆
動電動機61を所定時間付勢して回転体4を回転駆動
し、そのときの到達回転速度に基づいて第2の湿布布量
を検出し、この第1の湿布布量と第2の湿布布量の差に
基づいて洗濯物38の布質を検出する。この布質検出制
御は、初期設定により不要になったときには、省略す
る。そして、布量や布質に応じて、洗いおよび濯ぎ運転
における時間と水流(機械的撹拌の強さ)や乾燥運転に
おける制御定数を決定し、運転所要時間(残時間)を表
示するための時間を設定して初期表示する。
【0055】乾燥コースが設定されているときには、運
転所要時間は、各モードに対応させて予め設定した所定
の時間を運転モードに応じて選択する。
【0056】ステップ409 ステップ402で決定した水量まで水道水を給水する。
この給水により、洗い水は、高濃度洗剤液を更に希釈し
て洗いに好ましい洗剤濃度となる。これにより、洗濯物
38は、洗濯兼脱水槽2内で所定の洗剤濃度の洗い水に
浸した状態となり、洗濯兼脱水槽2や回転体4を回転さ
せて洗濯物38に機械的な洗浄力を作用させて洗うのに
好適な状態となる。
【0057】ステップ410 ステップ408において設定した洗い水流と洗い時間の
洗い運転を行うように駆動装置6を制御する。この洗い
運転においては、駆動装置6は、電動操作クラッチ機構
62を槽回転モードに制御し、駆動電動機61を正逆運
転を繰り返すことによって洗濯兼脱水槽2と回転体4を
反対向きに繰り返し正逆回転させて洗濯物38に機械的
な洗浄力を作用させる。洗濯物38に作用させる機械
(撹拌)力は、洗濯兼脱水槽2および回転体4の正逆回
転のON−OFF時限を調整したり、回転数を調整した
り、洗い(撹拌)時間を調整したりすることによって制
御することができる。
【0058】この洗濯乾燥機は、高濃度洗剤液の化学的
な高い洗浄力を利用するようにしているので、小さい機
械(撹拌)力でも従来の洗浄方式よりも洗濯物38の汚
れが良く落ちるようになることから、洗濯物38の傷み
や絡みを低減することができる。
【0059】この制御ステップ開始以降は、外蓋31
(内蓋32)を開放不能状態にロックする。蓋ロック機
構については、従来の洗濯機と同様であるので、図示説
明を省略する。
【0060】ステップ411 排水電磁弁33を開いて洗い水を機外に排水する。
【0061】ステップ412 主給水電磁弁20と補助給水電磁弁22を開いて濯ぎ水
(水道水)を設定水量まで給水する。必要に応じて、補
助給水電磁弁22aを開いて仕上剤を混入させる。
【0062】ステップ413 駆動装置6を制御して濯ぎ運転を実行する。
【0063】ステップ414 排水電磁弁33を開いて濯ぎ水を機外に排水する。
【0064】ステップ415 排水電磁弁33を開いたままにして駆動装置6の電動操
作クラッチ機構62を脱水・乾燥モードに制御し、駆動
電動機61を高速運転することによって洗濯兼脱水槽2
と回転体4を一体的に950rpmの高速度で回転させ
ることにより洗濯物38の水分を遠心脱水する。この遠
心脱水が終了した状態では、洗濯物38は、洗濯兼脱水
槽2の側壁に押し付けられて側壁面に付着した状態にあ
る。
【0065】ステップ416 駆動装置6の電動操作クラッチ機構62を脱水・乾燥モ
ードに制御し、駆動電動機61を運転して洗濯兼脱水槽
2と回転体4を回転させながら循環ファン26を運転し
て外槽5内の空気を吸い出し口5aから吸い出し、水冷
除湿ダクト23内を通過するときに冷却散水部24から
該水冷除湿ダクト23内に供給する冷却水によって冷却
除湿し、下降風路ダクト25を通して循環ファン26に
吸い込み、この循環ファン26から上昇風路ダクト27
とヒータ29を通して吹き出し口30に送り込み、ヒー
タ29によって加熱して洗濯兼脱水槽2内の内壁面付近
に向けて該洗濯兼脱水槽2の回転方向に対して逆向きに
吹き込む循環空気を生成し、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物
を乾燥する。
【0066】この温風乾燥運転について、図5,図6を
参照して更に詳しく説明する。
【0067】この温風乾燥運転は、基本的には、予め設
定した所定のタイムスケジュールに従って、前述したよ
うに、洗濯兼脱水槽2と回転体4を回転させながら、循
環ファン26を運転して洗濯兼脱水槽2(外槽5)内の
空気をダクト23,25,27を通して循環させ、冷却
散水部24から散水して循環空気を水冷除湿し、水冷除
湿した循環空気をヒータ29によって加熱することによ
り実行するが、設定されているモードや洗濯物38の量
や循環空気の湿度(洗濯物38の乾燥度)や温度やアン
バランス検出結果に応じて洗濯兼脱水槽2および回転体
4の回転制御や循環ファン26の運転制御やヒータ29
の発熱制御や冷却散水部24の散水制御を実行する。
【0068】この温風乾燥運転における洗濯兼脱水槽2
の回転は、準高速回転速度としての700rpmと、低
速回転速度としての100rpmを設定する。これらの
各回転速度の具体値は、この値に制約されるものではな
く、必要に応じて変更し得る。例えば、布量、布質に応
じて変化させることが好ましい。準高速度回転速度によ
る洗濯兼脱水槽2の回転を行う第1の乾燥運転は、乾燥
運転の初期の初期加熱段階で行って洗濯物38の遠心脱
水と加熱乾燥を促進させるのに好適である。この初期加
熱段階では、循環空気の水冷除湿を行わない。第1の乾
燥運転よりも低速回転速度で洗濯兼脱水槽2を回転させ
る第2の乾燥運転では、その後に実行する水冷除湿乾燥
段階で循環空気が洗濯兼脱水槽2内に満遍なく吹き込ま
れて洗濯物38に触れるようにするのに好適である。そ
して、超低速回転速度による洗濯兼脱水槽2の回転は、
ワイシャツモードや毛布モードやドライモードや小物乾
燥モードにおいて洗濯物38を緩速回転させながら循環
空気を吹き込んで乾燥させるのに好適である。
【0069】洗濯物38のアンバランスによる洗濯兼脱
水槽2(外槽5)の振れは、洗濯兼脱水槽2の回転速度
が高いほど大きくなるので、前記準高速回転速度におい
て振れを検出したときには低速回転速度に変更し、低速
回転において振れを検出したときには超低速回転速度に
変更する速度制御を行うことにより、振れによる不都合
(振動や騒音)を軽減しながら温風乾燥を継続する。振
れを検出することによって回転速度を低下させたときに
は、乾燥時間を延長することにより必要な乾燥度まで乾
燥させる。
【0070】温風循環経路(特に糸屑捕集フィルタ)に
目詰まりが発生すると循環空気の風量が減少して乾燥効
率が低下する。この目詰まり検出は、ヒータ29の前後
の循環空気(第1,第2温度センサ41,42の検出温
度)の温度差を監視するかヒータ29の消費電流の大き
さを監視して行うようにする。循環空気の温度差は、糸
屑捕集フィルタが目詰まりして循環空気の風量が減少す
ると大きくなり、ヒータ29の消費電流は、PTCヒー
タを使用していることから、糸屑捕集フィルタが目詰ま
りして循環空気の風量が減少すると少なくなることか
ら、循環空気の温度差またはヒータ29の消費電流の大
きさを監視することにより、糸屑捕集フィルタの目詰ま
りの程度を検出することができる。
【0071】また、洗濯兼脱水槽2内の空気の温度の過
度の上昇は、洗濯物38や洗濯乾燥機の構成部品、特に
樹脂成形部品を過熱状態にして傷めることになる。この
ような過熱を防止するために、吹き出し口30から洗濯
兼脱水槽2に吹き込む循環空気の温度(第2温度センサ
41の検出温度)が106℃に到達したときにはヒータ
29への給電量を減少させるように制御する。
【0072】また、温風乾燥中に温風が洗濯物38に片
寄った状態で当たり続けて該洗濯物38の局部的(表面
部分)な乾燥を進めて該部の温度が局部的に上昇するの
を防止するためには、乾燥の進行度合いに応じて洗濯物
38の入替え(反転)や均し(ほぐし)を行って温風が
該洗濯物38に満遍なく触れるようにすることが望まし
い。この洗濯物38の入替えや均しのための撹拌は、洗
濯物38の量や乾燥の進行状態(乾燥度や運転時間経
過)に応じた撹拌力で行うようにすることが望ましい。
撹拌力の強さは、回転体4の回転速度や回転時間によっ
て変えることができる。
【0073】そして、乾燥運転開始時には、運転所要時
間(残時間)を初期表示し、その後、時間経過および乾
燥状態検出結果に応じて表示時間(残時間)を修正する
時間表示制御を実行する。
【0074】図5は、標準モードにおける温風乾燥制御
のフローチャートであり、第1の制御ルーチンを示して
いる。
【0075】ステップ501 この温風乾燥運転をスタートするとタイムスケジュール
を遂行するための運転タイマーを始動する。また、運転
所要時間(残時間)の初期表示を行う。この所要時間
は、洗濯運転において検出した布量や布質に応じて設定
するが、乾燥コースが設定されているときには、各モー
ドに対応させて予め設定されている所定の所要時間を運
転モードに応じて選択して初期表示する。
【0076】ステップ502 洗濯物38の布量に応じた制御ルーチンへの分岐を行
う。ここでは、洗濯物38の布量は、洗濯時に検出した
布量を採用し、洗濯物の多少を判別するための基準値で
ある2kg以上かどうかによって分岐する。布量が多い
ときには、ステップ503に移る。
【0077】ステップ503 強発熱モードで発熱するようにヒータ29に給電(オ
ン)し、洗濯兼脱水槽2内の空気を循環させながら加熱
するように循環ファン26を運転(オン)する。
【0078】ステップ504 洗濯兼脱水槽2と回転体4を準高速回転速度である70
0rpmで回転させるように駆動装置6を制御(オン)
する。
【0079】ステップ505 湿度センサ40の検出信号を監視し、所定の基準乾燥度
(ここでは、湿度センサ40の抵抗値が20kΩの状態
=洗濯物38の乾燥度が95%まで進行した状態に相応
する)を検出して制御を分岐する。
【0080】ステップ506 洗濯物38の乾燥度が基準乾燥度まで進んでいないとき
には、乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2を準高速
回転速度で回転させて洗濯物38の遠心脱水および加熱
乾燥を促進させるのに好適な時間であって、ここでは乾
燥運転開始から10分に設定)を経過するまで現状を継
続する。
【0081】ステップ507 乾燥運転時間が10分を経過すると、洗濯兼脱水槽2の
回転を止めて静止させ、回転体4を正および逆方向に繰
り返し回転させることにより洗濯物38を撹拌して入替
えおよび均しを行うように駆動装置6を制御する。この
入替えおよび均しのための回転体4による撹拌力は、洗
濯物38の布量に応じて設定し、この制御ルーチンでは
布量が多いことから回転体4による撹拌力を比較的に強
くする。
【0082】ステップ508 洗濯兼脱水槽2と回転体4を低速回転速度である100
rpmで回転させるように駆動装置6を制御する。
【0083】ステップ509 湿度センサ40の検出信号を監視し、前記所定の基準乾
燥度を検出して制御を分岐する。
【0084】ステップ510 洗濯物38の乾燥度が基準乾燥度まで進んでいないとき
には、乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2を低速回
転速度で回転させて洗濯物38の加熱乾燥を促進させる
のに好適な時間であって、ここでは乾燥運転開始から2
0分に設定)を経過するまで現状を継続する。
【0085】ステップ511 乾燥運転が所定時間(20分)を経過すると、冷却散水
部24から水冷除湿ダクト23内に冷却水を供給するこ
とにより循環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)を開始す
るように冷却散水電磁弁24aを開放制御(オン)す
る。
【0086】ステップ512 所定の周期(ここでは15分周期)で洗濯物の入替えお
よび均し、乾燥が基準乾燥度まで進んだかどうかの乾燥
度検出,洗濯兼脱水槽を低速度回転させる水冷除湿乾燥
を所定時間が経過するまで繰り返す。この所定時間は、
水冷除湿乾燥が望ましい時間であって、ここでは乾燥運
転開始から300分に設定する。
【0087】ステップ513 ステップ509,512において乾燥度が基準乾燥度ま
で進んだことを検出し、またはステップ512の乾燥運
転が所定時間(300分)を経過すると終了運転を実行
する。この終了運転は、ヒータ29の発熱を停止(オ
フ)させ、洗濯物38の入替えおよび均しを所定時間
(ここでは10分間を設定)繰り返すように駆動装置6
を制御する。その後、駆動装置6,循環ファン26,冷
却散水電磁弁24aを停止(オフ)して乾燥運転を終了
する。
【0088】ステップ514 ステップ505において、洗濯物38の乾燥度が基準乾
燥度まで進んだことを検出すると、ヒータ29が弱発熱
モードで発熱するように該ヒータ29への給電を制御す
る。
【0089】ステップ515 洗濯兼脱水槽2の回転を止めて静止させ、回転体4を正
および逆方向に繰り返し回転させることにより洗濯物3
8を撹拌して入替えおよび均しを行うように駆動装置6
を制御する。
【0090】ステップ516 洗濯兼脱水槽2と回転体4を低速回転速度である100
rpmで回転させるように駆動装置6を制御する。
【0091】ステップ517 乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2を低速回転速度
で回転させて洗濯物38の加熱乾燥を促進させるのに好
適な時間であって、ここでは乾燥運転開始から10分に
設定)を経過するまで現状を継続する。
【0092】ステップ518 乾燥運転が所定時間(10分)を経過すると、冷却散水
部24から水冷除湿ダクト23内に冷却水を供給するこ
とにより循環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)を開始す
るように冷却散水電磁弁24aを開放制御する。
【0093】ステップ519 所定の周期(15分周期)で洗濯物の入替えおよび均し
と、洗濯兼脱水槽を低速度回転させる水冷除湿乾燥を繰
り返し、乾燥運転時間が所定時間(ここでは乾燥運転開
始から50分に設定)を経過すると前記ステップ513
の終了運転に移る。
【0094】図6は、標準モードにおける温風乾燥運転
制御のフローチャートであり、第2の制御ルーチンを示
している。この第2の制御ルーチンは、洗濯物38の布
量が少ないときに実行する制御である。
【0095】ステップ520 強発熱モードで発熱するようにヒータ29に給電し、洗
濯兼脱水槽2内の空気を循環させながら加熱するように
循環ファン26を運転する。
【0096】ステップ521 洗濯兼脱水槽2と回転体4を準高速回転速度である70
0rpmで回転させるように駆動装置6を制御する。
【0097】ステップ522 湿度センサ40の検出信号を監視し、所定の基準乾燥度
(ここでは、湿度センサ40の抵抗値が20kΩの状態
=洗濯物38の乾燥度が95%まで進行した状態に相応
する)を検出して制御を分岐する。洗濯物38の乾燥度
が基準乾燥度まで進んでいるときには前記ステップ51
4に移る。
【0098】ステップ523 洗濯物38の乾燥度が基準乾燥度まで進んでいないとき
には、乾燥運転が所定の時間(洗濯兼脱水槽2を準高速
回転速度で回転させて洗濯物38の遠心脱水および加熱
乾燥を促進させるのに好適な時間であって、ここでは乾
燥運転開始から10分に設定)を経過するまで現状を継
続する。
【0099】ステップ524 乾燥運転が所定時間(10分)を経過すると、冷却散水
部24から水冷除湿ダクト23内に冷却水を供給するこ
とにより循環空気の水冷除湿(水冷除湿乾燥)を開始す
るように冷却散水電磁弁24aを開放制御する。
【0100】ステップ525 洗濯兼脱水槽2の回転を止めて静止させ、回転体4を正
および逆方向に繰り返し回転させることにより洗濯物3
8を撹拌して入替えおよび均しを行うように駆動装置6
を制御する。この入替えおよび均しのための回転体4に
よる撹拌力は、洗濯物38の布量に応じて設定し、この
制御ルーチンでは布量が少ないことから回転体4による
撹拌力を比較的に弱くする。
【0101】ステップ526 洗濯兼脱水槽2と回転体4を低速回転速度である100
rpmで回転させるように駆動装置6を制御し、前記ス
テップ512に移る。
【0102】この乾燥運転期間中は、初期表示した乾燥
所要時間を時間経過および乾燥状態検出結果に応じて修
正することによって残時間を表示する時間表示制御を並
行して実行する。
【0103】
【発明の効果】本発明の洗濯乾燥機は、洗濯および/ま
たは乾燥運転のための所要時間(残時間)を運転初期か
ら表示して知らせることができるので、便利である。こ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である洗濯乾燥機を縦断
面して示す模式図である。
【図2】図1に示した洗濯乾燥機の具体的な構成を示す
縦断側面図である。
【図3】図1および図2に示した洗濯乾燥機の電気的構
成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したコントロールユニット内のマイク
ロコンピュータが実行する洗濯・脱水および乾燥運転の
フローチャートである。
【図5】標準モードにおける温風乾燥制御の第1の制御
ルーチンのフローチャートである。
【図6】標準モードにおける温風乾燥制御の第2の制御
ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
2…洗濯兼脱水槽、6…駆動装置、14…操作パネル、
14a…入力スイッチ群、14b…表示素子群、16…
コントロールユニット、23…水冷除湿ダクト、24…
冷却散水部、24a…冷却散水電磁弁、26…循環ファ
ン、29…ヒータ、40…湿度センサ、41,42…温
度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 會田 勝寿 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 大越 憲一 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 3B155 AA16 BB19 CA06 CB07 JB04 JB12 JC13 KA02 KA03 KB02 LB02 MA01 MA02 MA06 MA07 MA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外槽内に設置した洗濯兼脱水槽と、洗濯兼
    脱水槽の底部に設置した回転体と、前記洗濯兼脱水槽お
    よび回転体を回転駆動する駆動装置と、温風を供給する
    温風供給手段と、前記駆動手段と温風供給手段を制御す
    る制御装置を備え、前記制御装置は、洗いおよび濯ぎ運
    転では前記回転体および/または洗濯兼脱水槽を回転さ
    せて洗濯物を撹拌するように前記駆動装置を制御し、乾
    燥運転では前記洗濯兼脱水槽内に温風を供給するように
    前記温風供給手段を制御する洗濯乾燥機において、 前記制御装置は、乾燥運転開始時に所要時間(残時間)
    を初期表示する時間表示制御を実行するように構成した
    ことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記制御装置は、布量
    および/または布質に応じて所要時間を設定して初期表
    示し、時間経過および乾燥状態検出結果に応じて表示時
    間を修正するように構成したことを特徴とする洗濯乾燥
    機。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記制御装置は、洗濯
    ・乾燥コースにおいては、洗濯運転において検出した布
    量および/または布質に応じて所要時間を設定して初期
    表示することを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記制御装置は、乾燥
    コースは、モードに対応させて予め設定した所要時間を
    初期表示し、時間経過および乾燥状態検出結果に応じて
    残時間を修正するように構成したことを特徴とする洗濯
    乾燥機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012130424A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Sharp Corp 洗濯乾燥機
WO2013008362A1 (ja) * 2011-07-08 2013-01-17 パナソニック株式会社 ドラム式洗濯機
JP2013017556A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Panasonic Corp ドラム式洗濯機

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