JP4253660B2 - 電気洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、電気洗濯機に関する。
電気洗濯機は、基本的には、外槽の内側に設置した洗濯兼脱水槽内に洗濯物と洗剤を投入し、外槽(洗濯兼脱水槽)内に洗い水を入れ、洗濯兼脱水槽や該洗濯兼脱水槽の底部の撹拌翼を回転させて洗濯物を撹拌することにより該洗濯物に付着している汚れに化学的洗浄力および機械的洗浄力を作用させて該汚れを落す構成である。このような電気洗濯機において、洗剤、特に粉末合成洗剤を少量の洗剤溶解水によって溶解して超高濃度洗剤液を生成し、この超高濃度洗剤液を洗い工程における洗い水の標準洗剤濃度の5〜30倍の高洗剤濃度液に希釈して洗濯物に浸沈させることによって洗剤の化学的洗浄力を効果的に発揮させる方法が提案されている。
また、外槽を防振支持装置によって外枠内に吊り下げるように設置し、この外槽内に洗濯兼脱水槽と撹拌翼を設けた電気洗濯機に、脱水工程後に洗濯兼脱水槽内に空気を循環させて該洗濯兼脱水槽内の洗濯物を乾燥させる手段を付加した洗濯乾燥機が提案されているが、このような洗濯乾燥機においても、前述した高濃度洗剤液を洗濯物に浸沈させることにより、洗剤の化学的洗浄力を効果的に発揮させることができる。
このような電気洗濯機および洗濯乾燥機(以下、電気洗濯機という)は、排水処理設備の処理負担や環境汚染を軽減するためには、洗剤の使用量を少なくすることが必要である。また、電気洗濯機の運転経費を軽減するためには、洗剤の使用量と水道水の使用量を少なくすることが必要である。
しかしながら、洗剤の使用量を少なくすると、洗濯物の汚れに作用する洗剤の化学的な洗浄力が減少することから、必要な洗浄率を維持するために機械的な洗浄力を増加させて洗浄力を補うようにすると、洗濯物の布傷みが増加し、洗濯時間が長くなる問題が発生する。
また、水道水使用量を軽減するために、風呂の残り湯(風呂水)を利用する給水手段を備えた電気洗濯機が提案されているが、粉末合成洗剤を溶解して生成した超高濃度洗剤液を洗濯物に浸沈させるのに適した高濃度洗剤液に希釈して該洗濯物に浸沈させる方法を採用すると、給水量制御の観点から風呂水を有効に使用することが困難であった。
本発明の第1の目的は、洗濯時間を短縮することができる電気洗濯機を実現することにある。本発明の第2の目的は、風呂水を有効に活用して水道水使用量を軽減することができる電気洗濯機を実現することにある。本発明の第3の目的は、温風脱水の設定操作が容易な電気洗濯機を実現することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明の電気洗濯機は、内側に洗濯兼脱水槽を設置した外槽と、前記洗濯兼脱水槽の底部に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽および撹拌翼を回転駆動する駆動装置と、外槽内に洗濯水を給水する主給水電磁弁と、外槽内から排水するための排水電磁弁と、前記外槽の下部に設けた吸い出し口から該外槽内の空気を吸い出し、吸い出した空気を前記洗濯兼脱水槽の上部開口に臨んで設けた吹き込み口から該洗濯兼脱水槽内に吹き込む循環風路と、この循環風路に空気を循環させる循環ファンと、前記外槽から循環風路に吸い出した循環空気を水冷除湿する冷却水を風路内に給水する冷却散水磁弁を有する水冷除湿手段と、水冷除湿した循環空気を加熱する加熱手段と、これらを制御する制御装置を備えた電気洗濯機において、前記制御装置は、外槽内への洗濯水給水時に前記冷却散水電磁弁を開弁制御するものである。
このとき、前記冷却散水磁弁で給水する風路の下端は前記排水電磁弁の上流側で前記外槽に連通しているとよい。
また、前記制御装置は、前記撹拌翼を回転させて検出した洗濯物の布量に適した水位及び洗剤量を設定する制御処理を実行すると共に、前記水位での洗い攪拌を行う前に前記洗濯兼脱水槽および撹拌翼を緩速回転させて洗濯物を回転させながら給水し洗濯物を湿潤させる制御処理を実行し、洗濯物を湿潤させる前記制御処理での給水では、前記冷却散水磁弁を閉弁制御し、前記主給水電磁弁を開弁制御して給水を行い、洗い攪拌のための前記水位までの給水では、前記冷却散水磁弁と前記主給水電磁弁とを開弁制御して給水を行うとよい。
また前記制御装置は、前記撹拌翼を回転させて検出した洗濯物の布量に適した水位及び洗剤量を設定する制御処理を実行すると共に、前記水位での洗い攪拌を行う前に、前記洗剤量の粉末洗剤を溶かして高濃度洗剤液を生成する制御処理と、前記高濃度洗剤液を生成している間に前記洗濯兼脱水槽および撹拌翼を緩速回転させて洗濯物を回転させながら給水し洗濯物を湿潤させる制御処理と、前記高濃度洗剤液を洗濯物に浸沈させる制御処理と、洗濯物に前記高濃度洗剤液を浸沈させた後に据え置く制御処理と、検出した洗濯物の布量に基づいて設定した設定水位よりも低い所定の水位まで給水し前記撹拌翼を回転させて洗濯物の布質を検出することにより洗濯水量の補正、洗濯時間及び洗濯水流を決定する制御処理とを実行し、洗濯物を湿潤させる前記制御処理では、前記冷却散水磁弁を閉弁制御し、前記主給水電磁弁を開弁制御して給水し、洗濯物の布質を検出する前記制御処理では、前記冷却散水磁弁と前記主給水電磁弁とを開弁制御して給水するとよい。
上記第2の目的を達成するために、本発明の電気洗濯機は、外槽に内包された洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽の底部に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽および撹拌翼を回転駆動する駆動装置と、粉末洗剤を溶解して高濃度の洗剤液を生成して前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物に降りかけて浸沈させる高濃度洗剤液生成及び供給手段と、洗濯水給水手段と、これらを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記撹拌翼を回転させて洗濯物の布量を検出し、検出した洗濯物の布量に基づいて該洗濯物の洗濯に適した洗濯水量と洗剤量を設定し、投入された粉末洗剤を水道水で溶解して高濃度洗剤液を生成して洗濯物に降りかける制御を実行する電気洗濯機において、前記洗濯水給水手段は、水道水を給水する主給水電磁弁および補助給水電磁弁と、風呂水を給水する風呂水ポンプを備え、前記制御装置は、風呂水給水モードを設定するスイッチを備え、風呂水給水モードが設定されているときには、高濃度洗剤液を洗濯物に降りかける工程を終了までは主給水電磁弁と補助給水電磁弁を使用し、その後は風呂水ポンプを運転して給水する給水制御を実行するように構成したものである。
上記第3の目的を達成するために、本発明の電気洗濯機は、内側に洗濯兼脱水槽を設置した外槽と、前記洗濯兼脱水槽の底部に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽および撹拌翼を回転駆動する駆動装置と、外槽内に洗濯水を給水する主給水電磁弁と、前記外槽の下部に設けた吸い出し口から該外槽内の空気を吸い出し、吸い出した空気を前記洗濯兼脱水槽の上部開口に臨んで設けた吹き込み口から該洗濯兼脱水槽内に吹き込む循環風路と、この循環風路に空気を循環させる循環ファンと、前記外槽から循環風路に吸い出した循環空気を水冷除湿する冷却水を風路内に給水する冷却散水磁弁を有する水冷除湿手段と、水冷除湿した循環空気を加熱する加熱手段と、これらを制御する制御装置を備えた電気洗濯機において、前記制御装置は、脱水スイッチを備え、この脱水スイッチが長時間押されたときには温風脱水モードを設定し、脱水工程において、循環ファンと加熱手段を動作させる制御を実行するものである。
本発明によれば、洗濯水の給水時に主給水電磁弁と乾燥のために循環する空気を水冷除湿するために水道水を給水する冷却散水電磁弁や補助給水電磁弁を併用して給水することにより給水所要時間を短縮して洗濯時間を短縮することができる。
また、高濃度洗剤液を生成して洗濯物に浸沈させるまでの給水には水道水を使用するが、風呂水給水モードが設定されているときには、その後の給水は風呂水ポンプを運転して給水することにより水道水の節約を実現することができる。
また、温風脱水モードの設定は、脱水を設定するボタンスイッチが長時間連続して押されたときに設定するように構成するたことによって温風脱水の設定操作を容易にすることができる。
本発明は、全自動電気洗濯機や洗濯乾燥機に適用することができるが、ここでは洗濯乾燥機の実施の形態を例示して図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である洗濯乾燥機を縦断面して示す模式図である。
1は、外郭を構成する四角筒状の外枠である。2は、洗濯兼脱水槽であり、その周壁に通水および通風のための小穴2aを有し、その上縁部に流体バランサー3を備え、底部の内側には回転自在に撹拌翼4を設置する。撹拌翼4は、通水および通風のための小穴4aを有する。5は、前記洗濯兼脱水槽2を内包する外槽であり、底部の外側には駆動装置6を鋼板製の取り付けベース7によって取り付け、外枠1の上端部の四隅部に係止した4本の防振支持装置8によって外槽5を四方から均等に吊り下げることにより該外枠1の中心部に懸垂するように支持する。
駆動装置6は、駆動電動機と電動操作クラッチ機構と遊星歯車減速機構を内蔵し、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させ(撹拌モード)、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4をそれぞれ反対方向に回転させ(洗濯モード)、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に同一方向に回転(脱水・乾燥モード)させるような選択的な駆動機能を有する。
外側衣類投入口9aを形成したトップカバー9は、外枠1の上部開口を覆うように該開口端縁に嵌め込み、フロントパネル10およびバックパネル11と共に取り付けねじによって外枠1に取り付ける。
トップカバー9とフロントパネル10の間に形成される前部収納部であるフロントパネルボックス12には、電源スイッチ13と入力スイッチ群および表示素子群を備えた操作パネル14と、外槽5内の水位に応じた水位信号を発生する水位センサ15と、コントロールユニット16を内蔵する。これらは、制御装置を構成する。
トップカバー9とバックパネル11の間に形成される後部収納部であるバックパネルボックス17には、後述する洗濯水給水手段と高濃度洗剤液生成・供給手段を横並びにして内蔵する。
洗濯水給水手段は、主として、入水側を水栓接続口18に接続し、出水側を注水口19に接続した主給水電磁弁20と風呂水ポンプ(後述する)によって構成する。
高濃度洗剤液生成・供給手段は、補助給水電磁弁22から洗剤溶解容器21に洗剤溶解水を供給し、この洗剤溶解容器21内に投入されている粉末合成洗剤を撹拌しながら前記洗剤溶解水で溶解して超高濃度洗剤液を生成し、更なる給水により希釈しながら洗剤溶解容器21から溢水させて前記注水口19に供給し、また、洗剤溶解容器21に付設した仕上剤投入室(後述する)に補助吸水電磁弁22aから給水することによって該仕上剤投入室を溢水させて該仕上剤投入室内の仕上剤を前記注入口19に供給するように構成する。
注水口19は、トップカバー9の底と外槽5の外槽上カバー28の後部を貫通して洗濯兼脱水槽2の上部開口内に向けて開口する。この注水口19は、トップカバー9の底と外槽上カバー28の間には可撓管19a(図3参照)を介在させる。
温風循環乾燥手段は、外槽5の下部の側壁に形成した吸い出し口5aから該外槽5の後側の外壁面に沿って垂直状態で上向きに伸びるように形成して前記吸い出し口5aから浸入した洗濯水を堰き止める除湿風路部である水冷除湿ダクト23と、この水冷除湿ダクト23内の上部に位置して該ダクト内に冷却水を供給する水冷除湿手段である冷却散水部
24と、洗濯工程における外槽5の水位よりも高い位置で折り返して該外槽5の外壁面に沿って該外槽5の下側に向かって垂直に伸びる下降風路部である下降風路ダクト25と、外槽5の下側の空間に配置されて前記下降風路ダクト25から吸い込み口に空気を吸い込んで循環空気を生成する循環ファン26と、この循環ファン26の吹き出し口から外槽5の外壁面に沿って上方向に垂直状態に伸びる上昇風路部である上昇風路ダクト27と、外槽5の上端部に取り付けた外槽上カバー28上に設置されて前記上昇風路ダクト27から送り込まれる循環空気を加熱する加熱手段であるヒータ(PTCヒータ)29を内蔵し、加熱した循環空気を洗濯兼脱水槽2内に向けて吹き込む吹き込み口30を備える。
循環風路を構成する前記水冷除湿ダクト23,下降風路ダクト25および上昇風路ダクト27は、外槽5の後側の外壁面に該外槽5の周方向に並べてその一部を該外槽5と一体成形して実装し、これらの外側を覆う裏側蓋1aは、外側に膨出する形状に構成してねじ止めする。
また、下降風路ダクト25内には湿度センサ40と第1温度センサ41を設置し、吹き込み口30のヒータ29の下流側の風路内には第2温度センサ42を設置する。水冷除湿ダクト23内で水冷除湿された循環空気の湿度と温度を精度良く検出するためには、水冷除湿された循環空気が良く混合されて均一になった後に前記湿度センサ40と第1温度センサ41に触れさせることができる位置に該湿度センサ40と第1温度センサ41を設置するのが良い。更に、湿度センサ40と第1温度センサ41は、保守作業に便利なように、裏側蓋1aを外したときに露出するような設置位置とする。
ここでは図示説明を省略するが、水冷除湿ダクト23から下降風路ダクト25への折り返し部分には、糸屑捕集手段を備える。
トップカバー9に形成した外側衣類投入口9aは、2つ折り(山折り)に開くようにヒンジ31aによってトップカバー9に取り付けた外蓋31によって開閉自在に覆い、外槽5の上端に取り付けた外槽上カバー28に形成した内側衣類投入口28aは、ヒンジ32aによって外槽上カバー28に取り付けた内蓋32によって開閉自在に覆うように構成する。
外槽5の底に形成した排水口5bは、排水電磁弁33を介して排水ホース34に接続する。エアートラップ5cは、エアーチューブ35を介して前記水位センサ15に接続する。外枠1の下端縁には、四隅に脚36を取り付けた合成樹脂で成形されたベース37を装着する。
なお、参照符号38は、洗濯兼脱水槽2内に投入された洗濯物である。
図2および図3は、前述した洗濯乾燥機の具体的な構成を示すもので、図2は、バックパネルを取り外してバックパネルボックス内の部品配置構成を示すトップカバーの平面図、図3は洗濯乾燥機の縦断側面図である。図1の説明と重複する説明は、その一部を省略する。
バックパネルボックス17には、図2に示すように、左右方向の中央部の空間に高濃度洗剤生成・供給手段における洗剤溶解容器21と該洗剤溶解容器21に付設した仕上剤投入室21dを配設し、給水手段である受水口18に接続された主給水電磁弁20と補助給水電磁弁22と、風呂水ホース接続口82に接続された風呂水ポンプ81を前記洗剤溶解容器21と仕上剤投入室21dの左右両外側の空間に配設する。洗剤溶解容器21と仕上剤投入室21dは、外蓋31を開いて外側衣類投入口9aに引き出して洗剤および仕上剤を投入することができるように構成する。
駆動装置6は、図3に示すように、可逆回転型の駆動電動機61と電動操作クラッチ機構62と太陽歯車減速機構63と撹拌翼4が結合される中心出力軸64と洗濯兼脱水槽2が結合される外側出力軸65を備える。太陽歯車減速機構63は、駆動電動機61に直結した太陽歯車と外側出力軸65に直結した内歯車と遊星歯車を支持して中心出力軸64に直結するキャリアを備える。そして、電動操作クラッチ機構62を撹拌モードに制御することによって、太陽歯車減速機構63の内歯車(外側出力軸65と洗濯兼脱水槽2に連結)を静止させた状態で駆動電動機61の回転力を太陽歯車と遊星歯車とキャリアを介して減速して中心出力軸64に伝達して撹拌翼4を正逆回転させ、電動操作クラッチ機構62を洗濯モードに制御することによって、太陽歯車減速機構63の内歯車(外側出力軸65と洗濯兼脱水槽2に連結)を回転自由状態にして駆動電動機61の回転力を太陽歯車と遊星歯車とキャリアを介して減速して中心出力軸64に伝達することにより撹拌翼4を正逆回転させると共に内歯車に作用する反力を外側出力軸65に伝達して洗濯兼脱水槽2を撹拌翼4と反対の方向に回転させ、電動操作クラッチ機構62を脱水・乾燥モードに制御することによって、太陽歯車減速機構63の太陽歯車と内歯車を駆動電動機61に直結して該駆動電動機61の回転力を中心出力軸64と外側出力軸65を介して洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4に伝達してこれらを一体的に回転させる構成である。なお、電動操作クラッチ機構62の制御操作は、電動操作機62aによって操作レバー62bを介して実行する。
循環風路における水冷除湿ダクト23の垂直部分は、円筒状の外槽5の最後部位、すなわち、外枠1の裏側蓋1aに最も近付い部位に位置するように外槽2に沿わせて該外槽2の側壁の吸い出し口5aの周縁から連続させて該側壁と一体的に成形により形成する。この水冷除湿ダクト23は、外槽2と後側蓋1aの間の最も狭隘な空間に配置するために好適なように、奥行きを狭くし、横幅を広げた長方形の風路断面形状に形成する。このように幅広の略長方形の風路断面形状の水冷除湿ダクト23は、壁面が広くなるので循環空気冷却壁面が増加することから循環空気の冷却除湿に好適である。
下降風路ダクト25の垂直部分は、前記水冷除湿ダクト23の横隣に該水冷除湿ダクト23と共通の側壁となるように外槽5の側壁に一体成形により形成する。この位置は、外槽5の湾曲によって裏側蓋1aから離れるので、風路断面形状は、奥行きを広げて幅を狭くした略正方形状に形成することにより、循環風路の横幅の広がりを抑制するように構成する。
上昇風路ダクト27の垂直部分は、前記水冷除湿ダクト23の反対側の横隣に該水冷除湿ダクト23と共通の側壁となるように外槽5の側壁に一体成形により形成する。この位置は、外槽5の湾曲によって裏側蓋1aから離れるので、風路断面形状は、奥行きを広げて幅を狭くした略正方形状に形成することにより、循環風路の横幅の広がりを抑制するように構成する。
また、上昇風路ダクト27の垂直部分の上端部に連通させた吹き込み口30は、前記外槽上カバー28の上面の後部に張り出させ、ヒータ29を内蔵し、加熱した循環空気を洗濯兼脱水槽2の回転方向に対して逆方向に向けて該洗濯兼脱水槽2内に吹き込むように外槽上カバー28を貫通させて該洗濯兼脱水槽2の開口に臨んで開口させる。ヒータ29は、PTCヒータを採用し、通風路が上下方向に傾くように斜めに設置して吹き込み口30の背丈を低くすることによって機体の背丈の増加を抑制する。
図4は、この洗濯乾燥機の電気系を示すブロック図である。
電源スイッチ13を介して受電するコントロールユニット16は、マイクロコンピュータ16aを中心にして構成し、電源回路16bと、駆動装置6と主給水電磁弁20と補助給水電磁弁22,22aと洗剤撹拌電動機39と排水電磁弁33と風呂水ポンプ81と循環ファン26とヒータ29と冷却散水電磁弁24aへの給電を制御するための半導体交流スイッチング素子(FLS)群を有する駆動回路16cとを備える。
前記駆動装置6の駆動電動機61は、固定子巻線61aと回転センサ61bを有し、電動操作クラッチ機構62は、電動操作機62aと動作位置を検出する位置センサ62cを有する。
そして、前記駆動回路16cは、駆動装置6における前記駆動電動機61の固定子巻線61aへの給電制御に関しては、正逆回転制御用に2つの半導体交流スイッチング素子
(FLS)16c1,16c2を備える。FLS16c1は、正回転給電制御用の半導体スイッチング素子、FLS16c2は逆回転給電制御用の半導体交流スイッチング素子である。この実施の形態において、駆動電動機61の回転速度制御は、固定子巻線61aへの給電をFLS16c1,16c2によって位相制御することによって行うように構成しているが、インバータ駆動のブラシレス電動機を使用する構成においては、PWM制御やPAM制御によって行うように構成する。また、駆動装置6における電動操作クラッチ機構62の電動操作機62aへの給電を制御するためのFLS16c3を備える。
また、駆動回路16cは、主給水電磁弁20,補助給水電磁弁22,22a,洗剤撹拌電動機39,排水電磁弁33,風呂水ポンプ81,循環ファン26,ヒータ29,冷却散水電磁弁24aへの給電を制御するFLS16c4〜16c12を備える。そして、この駆動回路16cは、マイクロコンピュータ16aからの指示に従ってFLS16c1〜
FLS16c12の導通状態を制御して従属する負荷への給電制御を行う。
マイクロコンピュータ16aは、更に、前記駆動電動機61の回転センサ61b,電動操作クラッチ機構62の位置センサ62c,外槽5内の洗濯水位を検出する水位センサ
15,湿度センサ40,第1,第2温度センサ41,42,アンバランス検出センサ43,ふたスイッチ44,操作パネル14に接続し、予め組み込まれた制御処理プログラムを実行することにより、操作パネル14の入力スイッチ群14aと水位センサ15と回転センサ61bと位置センサ62cと湿度センサ39と第1,第2温度センサ41,42とアンバランス検出センサ43とふたスイッチ44からの信号を取り込み、駆動回路16cを制御することによって、各種の検出,超高濃度洗剤液生成,洗濯物湿潤,高濃度洗剤液生成(希釈)・供給(浸沈),洗い,濯ぎ,脱水および温風乾燥の各工程を実行し、操作パネル14の表示素子群14bを制御することによってその進行状況を表示する。ここで、アンバランス検出センサ43は、洗濯兼脱水槽2を回転させたときに該洗濯兼脱水槽2内の洗濯物38の分布のアンバランスによって該洗濯兼脱水槽2(外槽5)が所定値以上に大きく振れるのを検出するセンサであり、ふたスイッチ44は外蓋31の開閉に応動するスイッチである。
図5は、前記操作パネルの平面図である。
この実施の形態における操作パネル14は、入力スイッチ群14aとして、スタートや一時停止を指示するボタンスイッチ14a1と、風呂水を利用して洗濯する風呂水給水モードを指示するボタンスイッチ14a2と、水量の設定や変更を指示するボタンスイッチ14a3と、予約運転を指示するボタンスイッチ14a4と、洗濯物の種類や汚れに応じた洗濯コースの設定を指示するボタンスイッチ14a5と、洗濯物に応じて洗濯および乾燥(洗乾)コースの設定を指示するボタンスイッチ14a6と、衣類に応じた乾燥コースの設定を指示するボタンスイッチ14a7と、洗い,濯ぎ,脱水の内容の設定や変更や温風脱水モードを指示するボタンスイッチ14a8を備える。温風脱水モードの指示は、ボタンスイッチ14a8における「脱水」を通常の操作時間よりも長い所定時間(ここでは3秒間)押し続けることにより行うものとする。
また、操作パネル14は、表示素子群14bとして、蓋31のロックや槽内の高温や乾燥フィルタの目詰まりを表示する表示器14b1と、風呂水給水モードにおいて風呂水を利用する工程を表示する表示器14b2と、予約時間,水量,残時間を表示する表示器
14b3と、選択できるコースおよび設定されたコースを表示する表示器14b4と、温風脱水モードが設定されたことを表示する表示器14b5と、洗い,濯ぎ,脱水の内容を表示する表示器14b6と、高濃度洗剤液を浸沈させる洗いを実行することを表示する表示器14b7と、投入すべき粉末洗剤の量を表示する表示器14b8を備える。
このように構成した洗濯乾燥機は、操作パネル14における入力スイッチ群14aによる設定に従って洗濯,脱水,乾燥工程を実行するが、以下、標準コースと洗剤を節約する洗剤1/2コースにおける水道水給水モード,風呂水給水モード,温風脱水モードと洗濯,洗濯乾燥について、コントロールユニット16におけるマイクロコンピュータ16aが実行する制御処理の内容を図6および図7を参照して具体的に説明する。
この洗濯乾燥機は、電源スイッチ13を投入し、外蓋31と内蓋32を開いて洗濯兼脱水槽2内に洗濯物38を投入し、外蓋31と内蓋32を閉じて操作パネル14の入力スイッチ群14aにおけるボタンスイッチ14a2,14a5,14a6,14a8を操作して前記コースとモードの設定入力を行うと、コントロールユニット16のマイクロコンピュータ16aは、この設定入力に基づいて前記コースとモードの設定制御(初期設定)を実行し、初期設定状態を表示素子群14bにおける表示器14b2,14b3,14b4,14b5に表示し、ボタンスイッチ14a1が投入されると、初期設定に従った洗濯工程の制御を開始する。
標準コース(図6参照)
ステップ601
使用者が操作パネル14の入力スイッチ群14aにおけるボタンスイッチ14a2,
14a5,14a6,14a8を操作して標準コースと各モードの設定入力を行うと、マイクロコンピュータ16aは、この設定入力に基づいて標準コースと各モードの設定制御(初期設定)を実行し、この初期設定状態を表示素子群14bにおける表示器14b2,14b4,14b5,14b7に表示し、ボタンスイッチ14a1が投入されると、初期設定に従った洗濯工程の制御を開始する。
ステップ602
マイクロコンピュータ16aは、駆動装置6を運転して洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させることによって洗濯物38の布量を検出し、洗濯水量(水位)およびこの洗濯水を標準洗剤濃度の洗い水にするために適した洗剤量を決定して設定し、これを操作パネル14の表示素子群14bにおける表示器14b3,14b8に表示する制御を実行する。洗濯物38の布量の検出は、駆動電動機61を所定時間付勢したときに該駆動電動機61が到達する回転速度を回転センサ61bの出力信号により検出し、検出した回転速度に基づいて推定することにより行う。
使用者は、外蓋31を開いて表示器14b8に表示された洗剤量に相応する粉末合成洗剤を投入し、必要に応じて仕上剤を投入し、外蓋31を閉じる。
ステップ603
外蓋31が閉じられると、マイクロコンピュータ16aは、補助給水電磁弁22を開いて前記粉末合成洗剤を溶解して超高濃度洗剤液を生成するのに好適な量の水道水(洗剤溶解水)を洗剤溶解容器21に供給し、更に、洗剤撹拌電動機39を運転して粉末合成洗剤を撹拌しながら溶解して超高濃度洗剤液を生成する。
ステップ604
超高濃度洗剤液を生成している間に、マイクロコンピュータ16aは、駆動装置6を制御して洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を緩速回転させて洗濯物38を回転させながら主給水電磁弁20を開いて給水することによって、水道水を洗濯物38に満遍なく降りかけて該洗濯物38を湿潤させる。このときの給水量は、洗濯物38を均一に湿潤させることができる程度に止めるように制御する。
ステップ605
マイクロコンピュータ16aは、補助給水電磁弁22を開いて洗剤溶解容器21に追加の給水を行うことにより該洗剤溶解容器21内の超高濃度洗剤液を溢水させて注水口19に供給すると共に主給水電磁弁20を開いて注水口19に給水することにより、超高濃度洗剤液を所望の洗剤濃度(洗い水に適した洗剤濃度の5〜30倍の範囲)の高濃度洗剤液に希釈して洗濯物38に降りかけるように制御する。この標準コースにおいては、所望の洗剤濃度に希釈するために主給水電磁弁20を断続的に開放(10回程度)する制御を行う。高濃度洗剤液が洗濯物38に満遍なく降りかかって該洗濯物38内に均一に浸沈するように、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に緩速回転させ、または洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させることによって、洗濯物38を回転または撹拌するように駆動装置6を制御すると良い。
このように粉末合成洗剤を水で溶解して生成し更に希釈した5〜30倍の濃度の高濃度洗剤液を洗濯物38に浸沈させると、洗剤成分の化学的な洗浄力が洗濯物38の汚れに効率良く作用して洗浄力を高める。
ステップ606
ここまでは、超高濃度洗剤液を正確に生成および希釈するための給水制御を実現するために、風呂水使用モードにおいても水道水を使用した給水を実行する。ここで、風呂水給水モードの設定の有無を確認し、以降の給水のモードを設定する。
ステップ607
風呂水給水モードに設定されていないときには、以降の給水には主として水道水を使用する水道水給水モードを設定する。
ステップ608
風呂水給水モードが設定されているときには、以降の給水には主として風呂水を使用する風呂水給水モードを設定する。
ステップ609
所定の水位まで洗い水を給水するように、設定されている給水モードに応じて、主給水電磁弁20および冷却散水電磁弁24aを開弁制御(水道水給水モード)し、または、風呂水ポンプ81を運転(風呂水給水モード)する。この水位は、洗濯水量の補正や洗濯時間や洗濯水流を決定するために参照する布質を検出するために参照する布量検出に適した水位である。
ステップ610
洗濯水量の補正や洗濯時間や洗濯水流を決定するための布質を検出するために参照する布量検出を行う。この布量検出もステップ602と同様にして行う。
ステップ611
洗濯時間や洗濯水流を決定するための布質を検出するために参照する布量検出に適した水位まで給水を行う。この給水は、設定されている給水モードに応じて、主給水電磁弁
20および冷却散水電磁弁24aを開弁制御し、または、風呂水ポンプ81を運転して行うと共に補助給水電磁弁22を開弁して洗剤溶解容器21にも通水して該洗剤溶解容器
21のクリーニングも行う。また、撹拌翼4を正,逆回転させて洗濯物38を撹拌するように駆動装置6を制御する。
ステップ612
前述したと同様にして布量検出を行い、ステップ610で検出した布量検出結果との差を参照して布質を検出し、洗濯時間と洗濯水流を設定する。
ステップ613
設定されている洗濯水位までの給水を実行する。この給水も設定されている給水モードに応じて、主給水電磁弁20および冷却散水電磁弁24aを開弁制御し、または、風呂水ポンプ81を運転することにより実現する。
ステップ614
設定されている洗濯水流により洗濯時間を経過するまで洗いを実行する。洗い水流の制御は、駆動装置6を制御することにより、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を正,逆回転させて洗濯物38に機械力を作用させる撹拌と、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を反対方向に正,逆回転させて洗濯物38に機械力を作用させる撹拌と、前記正,逆回転の時限(回転時間と休止時間)を変えることによって実現する。
ステップ615
洗い工程を終了すると、排水電磁弁33を開弁制御して洗い水を機外に排水する。
ステップ616
洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に高速回転させるように駆動装置6を制御して洗い水を遠心脱水する中間脱水を行う。
ステップ617
排水電磁弁33を閉弁制御し、所定の濯ぎ水位まで給水するように、給水モードに応じて、主給水電磁弁20,冷却散水電磁弁24aおよび最後の濯ぎ時には補助給水電磁弁
22aを開弁制御し、または、風呂水ポンプ81を運転する。
ステップ618
濯ぎ撹拌を実行する。濯ぎ水流の制御は、駆動装置6を制御することにより、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を正,逆回転させて洗濯物38に機械力を作用させる撹拌と、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を反対方向に正,逆回転させて洗濯物38に機械力を作用させる撹拌と、前記正,逆回転の時限を変えることによって実現する。
ステップ615〜618までを濯ぎ工程として、必要に応じて複数回実行し、最後の濯ぎにおける給水時には前述したように補助給水電磁弁22aを開いて仕上剤投入室21dに給水することにより該仕上剤投入室21d内の仕上剤をサイフォン機構(図示省略)を通して流し出して濯ぎ水中に供給する給水を行う。
ステップ619
排水電磁弁33を開弁制御して濯ぎ水を機外に排水する。その後の制御処理は、設定コース「洗乾」,「洗濯」に応じて分岐する。
ステップ620
「洗乾」コースが設定されているときには、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に高速回転させるように駆動装置6を制御して濯ぎ水を遠心脱水する。
ステップ621
このように洗濯および遠心脱水した洗濯物38を洗濯兼脱水槽2内で乾燥させるように、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的または反対方向に回転させるように駆動装置6を制御し、外槽5および洗濯兼脱水槽3内の湿潤空気を吸い出し口5aから吸い出して吹き込み口30から洗濯兼脱水槽2内に吹き込む循環空気を生成するように循環ファン26を運転制御し、この循環空気を水冷除湿ダクト23内で水冷するように冷却散水部24の冷却散水電磁弁24aを開弁制御して水冷除湿ダクト23内に給水し、洗濯兼脱水槽2に吹き込む空気を加熱するようにヒータ29を制御する温風乾燥工程を実行する。この温風乾燥工程の制御は、湿度センサ40,第1温度センサ41,第2温度センサ42の検出信号を監視しながら実行し、所望の乾燥度が得られた時点で終了する。
ステップ622
「洗濯」コースが設定されているときには、温風脱水モードが設定されているかどうかを確認して制御処理を分岐する。
ステップ623
温風脱水モードが設定されているときには、循環ファン26とヒータ29に給電して脱水兼洗濯槽2に温風を循環させる。
ステップ624
洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に高速回転させるように駆動装置6を制御して濯ぎ水を遠心脱水する。この温風脱水モードで脱水した洗濯物38は、暖かいので、寒冷時の洗濯物38の取り扱いに便利である。
ステップ625
撹拌翼4を正,逆回転させて洗濯物38を撹拌することにより、遠心脱水によって固まった洗濯物38を解き解す。温風脱水モードが設定されているときには、温風を供給して洗濯物38を加熱する制御を継続する。従って、解き解された暖かい洗濯物38を取り出すことができ、寒冷時の扱いが容易になる。
洗剤1/2コース(図7参照)
ステップ701
使用者が操作パネル14の入力スイッチ群14aにおけるボタンスイッチ14a2,
14a5,14a6,14a8を操作して洗剤節約コースである洗剤1/2コースと各モードの設定入力を行うと、マイクロコンピュータ16aは、この設定入力に基づいて洗剤1/2コースと各モードの設定制御(初期設定)を実行し、この初期設定状態を表示素子群14bにおける表示器14b2,14b4,14b5,14b7に表示し、ボタンスイッチ14a1が投入されると、初期設定に従った洗濯工程の制御を開始する。
ステップ702
マイクロコンピュータ16aは、駆動装置6を運転して洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させることによって洗濯物38の布量を検出し、洗濯水量(水位)およびこの洗濯水を標準洗剤濃度の1/2の洗剤濃度の洗い水にするために必要な洗剤量を決定して設定し、これを操作パネル14の表示素子群14bにおける表示器14b3,
14b8に表示する制御を実行する。洗濯物38の布量の検出は、駆動電動機61を所定時間付勢したときに該駆動電動機61が到達する回転速度を回転センサ61bの出力信号により検出し、検出した回転速度に基づいて推定することにより行う。
使用者は、外蓋31を開いて表示器14b8に表示された洗剤量に相応する粉末合成洗剤を投入し、必要に応じて仕上剤を投入し、外蓋31を閉じる。
ステップ703
外蓋31が閉じられると、マイクロコンピュータ16aは、補助給水電磁弁22を開いて前記粉末合成洗剤を溶解して超高濃度洗剤液を生成するのに好適な量の水道水(洗剤溶解水)を洗剤溶解容器21に供給し、更に、洗剤撹拌電動機39を運転して粉末合成洗剤を撹拌しながら溶解して超高濃度洗剤液を生成する。
ステップ704
超高濃度洗剤液を生成している間に、マイクロコンピュータ16aは、駆動装置6を制御して洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を緩速回転させて洗濯物38を回転させながら主給水電磁弁20を開いて給水することによって、水道水を洗濯物38に満遍なく降りかけて該洗濯物38を湿潤させる。このときの給水量は、洗濯物38を均一に湿潤させることができる程度に止めるように制御する。
ステップ705
マイクロコンピュータ16aは、補助給水電磁弁22を開いて洗剤溶解容器21に追加の給水を行うことにより該洗剤溶解容器21内の超高濃度洗剤液を溢水させて注水口19に供給すると共に主給水電磁弁20を開いて注水口19に給水することにより、超高濃度洗剤液を所望の洗剤濃度(洗い水に適した洗剤濃度の5〜30倍の範囲)の高濃度洗剤液に希釈して洗濯物38に降りかけるように制御する。この洗剤1/2コースにおいては、所望の洗剤濃度に希釈するために行う主給水電磁弁20の断続的な開放回数を標準コースにおける開放回数よりも少ない回数(3回程度)となるように制御する。高濃度洗剤液が洗濯物38に満遍なく降りかかって該洗濯物38内に均一に浸沈するように、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に緩速回転させ、または洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させることによって、洗濯物38を回転または撹拌するように駆動装置6を制御すると良い。
このように粉末合成洗剤を水で溶解して生成し更に希釈した5〜30倍の濃度の高濃度洗剤液を洗濯物38に浸沈させると、洗剤成分の化学的な洗浄力が洗濯物38の汚れに効率良く作用して洗浄力を高める。
ステップ705−1
補助給水電磁弁22の開弁を継続して洗剤溶解容器21内に残留する高濃度洗剤液を流し出して洗濯物38に降りかける動作を継続する。
ステップ705−2
洗濯物38に高濃度洗剤液を浸沈させた状態で5分程度据え置いて洗剤液の化学的な洗浄力が洗濯物に作用する時間を長くすることにより、洗剤使用量が減ったことによる化学的洗浄力の低下を補う。
ステップ706
ここまでは、超高濃度洗剤液を正確に生成および希釈するための給水制御を実現するために、風呂水使用モードにおいても水道水を使用した給水を実行する。ここで、風呂水給水モードの設定の有無を確認し、以降の給水のモードを設定する。
ステップ707
風呂水給水モードに設定されていないときには、以降の給水には主として水道水を使用する水道水給水モードを設定する。
ステップ708
風呂水給水モードが設定されているときには、以降の給水には主として風呂水を使用する風呂水給水モードを設定する。
ステップ709
所定の水位まで洗い水を給水するように、設定されている給水モードに応じて、主給水電磁弁20および冷却散水電磁弁24aを開弁制御(水道水給水モード)し、または、風呂水ポンプ81を運転(風呂水給水モード)する。この水位は、洗濯水量の補正や洗濯時間や洗濯水流を決定するために参照する布質を検出するために参照する布量検出に適した水位である。
ステップ710
洗濯水量の補正や洗濯時間や洗濯水流を決定するための布質を検出するために参照する布量検出を行う。この布量検出もステップ602と同様にして行う。
ステップ711
洗濯時間や洗濯水流を決定するための布質を検出するために参照する布量検出に適した水位まで給水を行う。この給水は、設定されている給水モードに応じて、主給水電磁弁
20および冷却散水電磁弁24aを開弁制御し、または、風呂水ポンプ81を運転して行う。また、撹拌翼4を正,逆回転させて洗濯物38を撹拌するように駆動装置6を制御する。
ステップ712
前述したと同様にして布量検出を行い、ステップ710で検出した布量検出結果との差を参照して布質を検出し、洗濯時間と洗濯水流を設定する。
ステップ713
設定されている洗濯水位よりも一段低い水位までの給水を実行する。この給水も、設定されている給水モードに応じて、主給水電磁弁20および冷却散水電磁弁24aを開弁制御し、または、風呂水ポンプ81を運転することにより実現する。
ステップ714−1
設定されている洗濯水流により洗濯時間の約1/2を経過するまで洗いを実行する。洗い水流の制御は、駆動装置6を制御することにより、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を正,逆回転させて洗濯物38に機械力を作用させる撹拌と、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を反対方向に正,逆回転させて洗濯物38に機械力を作用させる撹拌と、前記正,逆回転の時限を変えることによって実現する。
ステップ714−2
設定されている洗濯水位までの給水を実行する。この給水も、設定されている給水モードに応じて、主給水電磁弁20および冷却散水電磁弁24aを開弁制御し、または、風呂水ポンプ81を運転することにより実現する。
ステップ714−3
設定されている洗濯時間の残りの時間を経過するまでステップ714−1と同様の洗いを実行する。
その後は、標準コースにおけるステップ615〜625と同様な濯ぎ,脱水および乾燥を実行する。
この実施の形態では、洗剤を節約するために洗剤量を標準コースの1/2にする洗剤1/2コースを設けたが、この節約量は1/2に限るものではなく、他の節約率で実施することも可能である。
本発明になる洗濯乾燥機の一実施の形態を示す模式図である。 本発明になる洗濯乾燥機におけるバックパネルを取り外してバックパネルボックス内の部品配置構成を示すトップカバーの平面図である。 本発明になる洗濯乾燥機の具体的な構成を示す縦断側面図である。 本発明になる洗濯乾燥機の電気系を示すブロック図である。 本発明になる洗濯乾燥機における操作パネルの平面図である。 本発明になる洗濯乾燥機におけるコントロールユニットのマイクロコンピュータが実行する標準コースの制御処理のフローチャートである。 本発明になる洗濯乾燥機におけるコントロールユニットのマイクロコンピュータが実行する洗剤1/2コースの制御処理のフローチャートである。
符号の説明
2…洗濯兼脱水槽、4…撹拌翼、5…外槽、5a…吸い出し口、6…駆動装置、9…トップカバー、9a…外側衣類投入口、17…バックパネルボックス、19…注水口、20…主給水電磁弁、21…洗剤溶解容器、21d…仕上剤投入室、22,22a…補助給水電磁弁、23…水冷除湿ダクト、24…冷却散水部、24a…冷却散水電磁弁、25…下降風路ダクト、26…循環ファン、27…上昇風路ダクト、28…外槽上カバー、28a…内側衣類投入口、29…ヒータ、30…吹き込み口、31…外蓋、32…内蓋、39…洗剤撹拌電動機、40…湿度センサ、41…第1温度センサ、42…第2温度センサ、
81…風呂水ポンプ。

Claims (2)

  1. 内側に洗濯兼脱水槽を設置した外槽と、前記洗濯兼脱水槽の底部に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽および撹拌翼を回転駆動する駆動装置と、外槽内に洗濯水を給水する主給水電磁弁と、外槽内から排水するための排水電磁弁と、前記外槽の下部に設けた吸い出し口から該外槽内の空気を吸い出し、吸い出した空気を前記洗濯兼脱水槽の上部開口に臨んで設けた吹き込み口から該洗濯兼脱水槽内に吹き込む循環風路と、この循環風路に空気を循環させる循環ファンと、前記外槽から循環風路に吸い出した循環空気を水冷除湿する冷却水を風路内に給水する冷却散水電磁弁を有する水冷除湿手段と、水冷除湿した循環空気を加熱する加熱手段と、これらを制御する制御装置を備えた電気洗濯機において、
    前記冷却散水電磁弁で給水する風路の下端は前記排水電磁弁の上流側で前記外槽に連通され、
    前記制御装置は、前記撹拌翼を回転させて検出した洗濯物の布量に適した水位及び洗剤量を設定する制御処理を実行すると共に、前記水位での洗い攪拌を行う前に前記洗濯兼脱水槽および撹拌翼を緩速回転させて洗濯物を回転させながら給水し洗濯物を湿潤させる制御処理を実行し、この洗濯物を湿潤させる制御処理を実行後、高濃度洗剤液を洗濯物に浸沈させる制御処理を行い、
    洗い攪拌前の洗濯物を湿潤させる前記制御処理での給水では、前記冷却散水磁弁を閉弁制御し、前記主給水電磁弁を開弁制御して給水を行い、
    洗い攪拌のための前記水位までの給水では、前記冷却散水磁弁と前記主給水電磁弁とを
    開弁制御して給水を行うことを特徴とする電気洗濯機。
  2. 請求項に記載の電気洗濯機において、
    前記制御装置は、
    前記撹拌翼を回転させて検出した洗濯物の布量に適した水位及び洗剤量を設定する制御処理を実行すると共に、
    前記水位での洗い攪拌を行う前に、前記洗剤量の粉末洗剤を溶かして高濃度洗剤液を生成する制御処理と、前記高濃度洗剤液を生成している間に前記洗濯兼脱水槽および撹拌翼を緩速回転させて洗濯物を回転させながら給水し洗濯物を湿潤させる制御処理と、前記高濃度洗剤液を洗濯物に浸沈させる制御処理と、洗濯物に前記高濃度洗剤液を浸沈させた後に据え置く制御処理と、検出した洗濯物の布量に基づいて設定した設定水位よりも低い所定の水位まで給水し前記撹拌翼を回転させて洗濯物の布質を検出することにより洗濯水量の補正、洗濯時間及び洗濯水流を決定する制御処理とを実行し
    濯物の布質を検出する前記制御処理では、前記冷却散水磁弁と前記主給水電磁弁とを開弁制御して給水することを特徴とする電気洗濯機。
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