JPH03280992A - 洗濯・乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は衣類の洗濯から乾燥までを行ない得る洗濯・乾
燥機に関する。

（従来の技術） 従来より、この種洗濯・乾燥機においては、一般にドラ
ムが水平横軸状に具えられ、このドラム内部に衣類を収
容して、ドラムを軸回りに回転させることにより、衣類
を上下に撹拌して底部の洗濯水中に落とすということを
繰返し、もって洗濯をするようになっており、又、乾燥
時にも、ドラムを軸回りに回転させることにより、衣類
を上下に撹拌して、内部に供給された温風に接触させ、
もって乾燥させるようになっている。

しかしながら、上述のものでは、特に洗濯時、衣類が単
に上下に撹拌されて底部の洗濯水中に落とすということ
を繰返されるだけであって、単調であることから、洗濯
性能が充分に得られないという欠点を有していた。

これに対して、ドラムを傾斜状態で設けて、同様に回転
させることにより、洗濯及び乾燥を行なうものが考えら
れた。このものによれば、衣類は上下だけでなくドラム
の軸方向（奥行方向）にも撹拌されるようになり、上述
のものより洗濯性能を高く得ることができる。

しかし、その洗濯性能は未だ充分とはいえず、又、特に
このドラム傾斜タイプのものでは、乾燥時に衣類がドラ
ムの内周面に張りつきやすくなって、温風との接触が少
なくなり、よって乾燥性能が充分に得られないという欠
点を有していた。

（発明が解決しようとする課題） 上述のように、従来の洗濯・乾燥機では、洗濯性能が結
果として充分に得られず、又、乾燥性能も充分に得られ
るものはなかったのである。

本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従っ
てその目的は、洗濯性能が充分に得られ、又、乾燥性能
も充分に得ることのできる優れた洗濯・乾燥機を提供す
るにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の洗濯・乾燥機にお
いては、檜を傾斜状態で具えると共に、この槽内の下半
部に位置して撹拌体を具え、且つ洗濯時に槽を回転させ
ると共に撹拌体を槽と回転差をもたせて回転させる制御
を行なう制御装置を具えたことを特徴とするものである
。

この場合、上記制御装置は、乾燥時にも槽を回転させる
と共に撹拌体を槽と回転差をもたせて回転させる制御を
行なうものであると良い。

又、槽を球形に形成したものであると、なお良い。

（作用） 上記手段によれば、洗濯時、衣類は、槽の傾斜状態での
回転と、槽内下半部に位置しての撹拌体の槽とは回転差
をもたせた回転とにより、上下方向、槽の奥行方向に撹
拌されると共に、撹拌体が生成する水流によっても撹拌
されて揉まれ、更にこの撹拌体との接触摩擦力をも受け
る。

又、乾燥時には、衣類は、槽の回転によって内周面に張
りついたものが、撹拌体の槽とは回転差をもたせた回転
により剥がされ、撹拌される。又、この撹拌体上に乗っ
たものも、該撹拌体の回転により撹拌される。

そして、槽を球形に形成したものでは、洗濯時及び乾燥
時のいずれにおいても、衣類の反転をよくし、又、該衣
類の槽内底部での撹拌体側への移動を促進して、それら
の接触を多くすることができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例につき、図面を参照して説明す
る。

まず第１図に示す洗濯・乾燥機全体の外箱１には、上部
の前側（図中左側）部に前下がりの斜面部２を形成して
いて、ここに衣類出入口３を形成し、且つ該出入口３を
開閉する蓋４を枢設している。外箱１の内部には、球形
の桶５を、複数の弾性吊持機構６により、開口部７が上
記衣類出入口３に臨む傾斜状態に支持して配設しており
、その開口部７と衣類出入口３とはベロー８により連通
させている。

楢５の開口部７とは反対側の底部には、軸受装置９を配
設しており、この軸受装置９によって、中空の軸１０を
桶５と同じ傾斜状態に支持し、この軸１０を貫通させて
軸１１を同じ傾斜状態に支持している。軸１０には桶５
外に位置して大プーリ１２を取着しており、この大ブー
９１２に、桶５の底部外面に取付けたモータ１３から小
プーリ１４及びベルト１５を介して回転動力を伝達する
ようにしている。又、軸１１には桶５外に位置して大プ
ーリ１６を取着しており、この大プーリ１６に、上記モ
ータ１３と対称的に桶５の底部外面に取付けたモータ１
７から小プーリ１８及びベルト１９を介して回転動力を
伝達するようにしている。

桶５の内部には、球形の槽２０を、上記軸１゜の桶５内
側端部に取付けて、開口部２１が前記外箱１の衣類出入
口３に臨む傾斜状態に配設しており、この槽２０の周囲
部には多数の脱水孔２２を形成し、内周面に複数のバッ
フル２３を設けている。槽２０の内部には、第１図に一
点鎖線で示す水平中心線Ｏより下方の下半部に、偏平な
撹拌体２４を、前記軸１１の槽２０内側端部に取付けて
、槽２０と同じ傾斜状態（桶５と同じ傾斜状態）に配設
している。又、この結果、前記モータ１３の回転動力は
最終的に軸１０から槽２０に伝達され、モータ１７の回
転動力が軸１１から撹拌体２４に伝達されるようになっ
ている。

このほか、外箱１内の上部には、詳しく図示しないがフ
ァンやヒータを内蔵してそれらにより温風を生成する温
風生成装置２５を配設しており、乾燥時にその生成した
温風を給気ダクト２６によって桶５内、更には槽２０内
に供給するようにしている。又、外箱１内の上部前側部
には、例えばマイクロコンピュータから成る制御装置２
７を配設しており、この制御装置２７によって、前記槽
２０及び撹拌体２４（モータ１３，１７）の回転を洗濯
時には第３囚あるいは第４図に示すように制御し、乾燥
時には第５図に示すように制御するようにしている。

そこで、次には制御装置２７の作動に基づく全体の作用
について述べる。

運転がスタートされると、第２図に示すように、最初に
「洗濯」が行なわれるもので、この「洗濯」時には“洗
い“及び“すすぎ１′、“すすぎ■。

“すすぎ■“のいずれにおいても、槽２０内及び桶５内
に第１図に二点鎖線で示す水位Ｈまて給水した状態で、
槽２０と撹拌体２４とが所定の回転差をもって回転され
る。これにより、槽２０内に収容した衣類は、上下に撹
拌されると共に、槽２０の傾斜に沿って槽２０の奥行方
向にも撹拌され、更に撹拌体２４が生成する水流によっ
ても撹拌されて揉まれ、又、撹拌体２４との接触摩擦力
をも受ける。中でも、強力洗濯コースを選択した場合に
は、第３図に示すように、槽２０が低速の正転及び低速
の逆転を交互に繰返すように回転されるのに対して、撹
拌体２４はそれより高速で更に回転方向が逆の逆転及び
正転を交互に繰返すように回転されるものであり、これ
によって、衣類はより激しく揉まれると共に、強く擦ら
れるから、強力に洗濯される。これに対して、ソフト洗
濯コースを選択した場合には、第４図に示すように、槽
２０が低速の正転及び低速の逆転を交互に繰返すように
回転されるのに対して、撹拌体２４はそれより若干高速
で回転方向も同一の正転及び逆転を交互に繰返すように
回転されるものであり、これによゝって、衣類の揉み、
擦りが弱められ、ソートな、但し、効果的には所望の洗
濯作用が行なわれる。

次いで、「脱水」時、槽２０と撹拌体２４とは、図示し
ないが、同速度で同方向に高速回転されるものであり、
それによって、洗濯後の衣類から残った水分を脱水孔２
２のそれぞれを通じて振り切り、脱水する。

そして、「乾燥」時、槽２０と撹拌体２４とは、第５図
に示すように、最初、槽２０の回転より撹拌体２４の回
転が低速で、更にその速度差を大きくとって同方向に回
転され、時間の経過とともにその速度差を漸次少なくし
て、最終的には同速度で同方向に回転されるものであり
、その速度差のあるところの回転により、撹拌体２４が
槽２０の回転によって該槽２０の内周面に張りついた衣
類を剥がす。従って、この場合、衣類が槽２０の内周面
に張りついたままになることはなく、すべて充分に撹拌
されて、このとき温風生成装置２５から給気ダクト２６
を通じて槽２０内に供給される温風と又充分に接し、充
分な乾燥性能が得られる。

なお、この場合の最終的な同速度・同方向の回転により
、衣類の傷みを少なくすることができる。

加えて、上記構成のものの場合、槽２０を球形に形成し
たことにより、「洗濯」時及び「乾燥」時のいずれにお
いても、円筒状のドラムではその隅部に張りついたり滞
ったりし勝ちであった衣類の動きをよくして特にその反
転をよくし、又、該衣類の槽２０内底部での撹拌体２４
側への移動を促進して、それらの接触を多くすることが
できるものであり、従って、「洗濯」時には衣類の擦り
をより確実にし、又、「乾燥」時には衣類の槽２０内周
面からの剥がしをより確実にして、−層良好な洗濯性能
及び乾燥性能を得ることができる。

［発明の効果］ 本発明の洗濯・乾燥機は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。

槽を傾斜状態で具えると共に、この槽内の下半部に位置
して撹拌体を具え、制御装置によって、洗濯時に槽を回
転させると共に撹拌体を槽と回転差をもたせて回転させ
る制御を行なうようにしたことにより、衣類の揉み、擦
りを盛んにし、充分な洗濯性能を得ることができる。

又、上記制御装置により、乾燥時にも、槽を回転させる
と共に撹拌体を槽と回転差をもたせて回転させる制御を
行なうようにしたことにより、槽の内周面に張りつき勝
ちな衣類を剥がして、その撹拌を盛んにし、温風との接
触を多くできるから、充分な乾燥性能を得ることができ
る。

更に、槽を球形に形成したことにより、洗濯時及び乾燥
時のいずれにおいても、衣類の反転をよくし、又、該衣
類の槽内底部での撹拌体側への移動を促進して、それら
の接触を多くできるから、洗濯性能及び乾燥性能を更に
充分に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したもので、第１図は全体
の縦断側面図、第２図は運転全般の行程図、第３図は洗
濯時の強力洗濯コースでの槽及び撹拌体の回転パターン
図、第４図は洗濯時のソフト洗濯コースでの槽及び撹拌
体の回転パターン図、第５図は乾燥時の槽及び撹拌体の
回転パターン図である。 図面中、１３．１７はモータ、２０は槽、２４は撹拌体
、２７は制御装置を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、衣類の洗濯から乾燥までを行ない得るようにしたも
   のであって、槽を傾斜状態で具えると共に、この槽内の
   下半部に位置して撹拌体を具え、且つ洗濯時に槽を回転
   させると共に撹拌体を槽と回転差をもたせて回転させる
   制御を行なう制御装置を具えて成ることを特徴とする洗
   濯・乾燥機。 ２、制御装置が、乾燥時にも槽を回転させると共に撹拌
   体を槽と回転差をもたせて回転させる制御を行なうこと
   を特徴とする請求項１記載の洗濯・乾燥機。 ３、槽を球形に形成したことを特徴とする請求項１記載
   の洗濯・乾燥機。