JP3424050B2 - 直流ケーブル用絶縁樹脂組成物およびそれを絶縁層とした直流ケーブル - Google Patents
直流ケーブル用絶縁樹脂組成物およびそれを絶縁層とした直流ケーブルInfo
- Publication number
- JP3424050B2 JP3424050B2 JP15432494A JP15432494A JP3424050B2 JP 3424050 B2 JP3424050 B2 JP 3424050B2 JP 15432494 A JP15432494 A JP 15432494A JP 15432494 A JP15432494 A JP 15432494A JP 3424050 B2 JP3424050 B2 JP 3424050B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- carboxyl group
- parts
- cable
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
脂組成物およびおよびそれを絶縁層とした直流ケーブル
に関する。詳しくは、無水マレイン酸で変性したポリエ
チレンを変性されていないポリエチレンに一定の範囲で
配合した、絶縁破壊強度に優れた直流ケーブル用絶縁性
樹脂組成物およびそれを絶縁層とした直流ケーブルに関
するものである。
の水トリーを防止するために無水マレイン酸で変性した
ポリエチレンをブレンドする方法(特開昭63−150
811号公報)、無水マレイン酸で変性したポリエチレ
ンを直接使用する方法(特開昭63−150810号公
報)が存在する。また、本発明者らの一部はさきに、カ
ルボキシル基と芳香族環をポリオレフィンに含有せしめ
ることにより体積固有抵抗と絶縁破壊強度が上昇するこ
とを提案している(特願平6−76380号明細書)。
ーを改良するという点や、体積固有抵抗を改良するとい
う点においては、画期的な発明であったが、幾つものモ
ノマーを併用する必要があったり、直流ケーブル内で使
用されるのに必要である絶縁破壊強度については十分と
はいえなかった。水トリー耐性や体積固有抵抗を悪化さ
せないで絶縁破壊強度を向上させることが望まれてい
る。
らが鋭意検討した結果、驚くべきことに、ある濃度でカ
ルボキシル基を含むモノマーで変性したポリエチレンを
ある特定の割合でポリエチレンに配合した場合に破壊電
圧を向上させることを見いだし本発明を為すに至った。
樹脂組成物であって、樹脂組成物全体でカルボキシル基
を有するモノマーが樹脂組成物1gあたり、8.0×1
0 -7 〜5.0×10 -5 molであることを特徴とする直
流ケーブル用絶縁性樹脂組成物である。
流ケーブル用絶縁性樹脂組成物を絶縁層とした直流ケー
ブルである。以下、本発明を詳細に説明する。
ンの重合体、またはエチレンと少量の他のエチレン性2
重結合を有するモノマーの共重合体をいう。具体的に
は、ラジカル法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレンな
どがある。特に、この中でも高圧ラジカル重合法による
ポリエチレンが不純物が少ないために特に好ましい。
基を含むモノマーで変性したポリエチレンである。変性
とは溶媒の存在下または不存在下においてラジカル発生
剤を使用しカルボキシル基を含むモノマーとポリオレフ
ィンとを反応させることをいう。このとき、最終的にポ
リエチレンに付加するカルボキシル基を含むモノマーの
量は変性された変性ポリエチレン1gあたり8.0×1
0-6〜4.5×10-5mol、好ましくは8.5×10
-6〜3.5×10-5mol、更に好ましくは9.5×1
0-6〜3.0×10-5molで使用される。この範囲外
でカルボキシル基を含むモノマーが付加した変性された
ポリオレフィンであると体積固有抵抗や水トリー耐性は
改良されても、絶縁破壊特性は改良されない。
マーとは、下記の一般式(化1)
エステル、無水物等を含む。
は、具体的には、α,β−不飽和カルボン酸から誘導さ
れる不飽和カルボン酸、α,β−不飽和カルボン酸エス
テルから誘導される不飽和カルボン酸エステル、ビニル
エステル単量体を挙げることができる。
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸等の不飽和カルボン酸類を挙げることができ
る。
しては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メアクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、
メタクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−ブチル、
メタクリル酸−n−ブチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メ
タクリル酸ステアリル、マレイン酸モノメチルエステ
ル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸ジエチ
ルエステル、フマル酸モノメチルエステル、アクリル酸
グリシジル、メタクリル酸グリシジル等の不飽和カルボ
ン酸エステル類を挙げることができる。
は、プロピンオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸ビ
ニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニル、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水ハイミック酸、メチル無水マ
レイン酸、ジメチル無水マレイン酸、フェニル無水マレ
イン酸、ジフェニル無水マレイン酸、クロロ無水マレイ
ン酸、ジクロロ無水マレイン酸、フルオロ無水マレイン
酸、ジフルオロ無水マレイン酸、プロモ無水マレイン
酸、ジプロモ無水マレイン酸等の1種または2種以上が
使用される。これらの中でも特に好ましいものとして無
水マレイン酸を挙げることができる。
量に10〜50重量部の範囲、好ましくは、15〜40
重量部の範囲で配合する。本発明においては、特定の濃
度でカルボキシル基を含むモノマーで変性したポリエチ
レンをある特定の割合で変性されていないポリエチレン
に配合することにより絶縁破壊強度が改良されるもので
ある。したがって、各成分の配合量やポリエチレンに付
加したカルボキシル基を含むモノマーの量が異なれば絶
縁破壊強度は改良されない。
ンがアクリル酸やそのエステル、酢酸ビニル等のカルボ
キシル基を有するモノマーを含有するポリエチレンを使
用する時には、(A)成分のカルボキシル基を有するモ
ノマーと、(B)成分の変性に使用されたカルボキシル
基を有するモノマーとを合わせて、樹脂組成物1gあた
り8.0×10-7〜5.0×10-5mol、好ましくは
8.5×10-7〜3.5×10-5mol、更に好ましく
は9.0×10-7〜3.0×10-5molで使用され
る。カルボキシル基を有するモノマーの合計量は樹脂組
成物1gあたり8.0×10-7〜5.0×10-5mol
であることを必要とし、この範囲外であると体積固有抵
抗や絶縁破壊特性が悪化するものである。
架橋は電子線等を使用した物理的な架橋でも良いが、通
常は架橋剤を使用した化学架橋をおこなう。架橋剤の具
体例としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパ
ーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルヒ
ドロパーオキサイド、α,α−ビス(t−ブチルパーオ
キシジイソプロピル)ベンゼン、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シン、アゾビスイソブチロニトリル等の過酸化物、2,
3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン、2,3−ジ
エチル−2,3−ジフェニルブタン、2,3−ジエチル
−2,3−ジ(p−メチルフェニル)ブタン、2,3−
ジエチル−2,3−ジ(プロモフェニル)ブタン等が挙
げられる。
100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲で使用さ
れる。0.1重量部より少なければ架橋が十分に行われ
ず、5重量部を超えれば不必要な着色や水トリー等の発
生、体積固有抵抗の悪化が生じ易くなる。これらの架橋
は成形品の製造前および/または製造中および/または
製造後行っても差し支えない。通常は、成形品を製造し
た後に行うことが望ましい。
の存在がないものが好ましい。しかし、当然のことなが
ら必要に応じて無機フィラー、有機フィラー、酸化防止
剤、滑剤、有機あるいは無機系顔料、紫外線防止剤、光
安定剤、分散剤、銅害防止剤、中和剤、可塑剤、核剤、
顔料等を添加してもよい。
ボキシル基を含むモノマーでポリエチレンを変性させる
際に使用する架橋剤を練り込んだ組成物をブレンドして
架橋に供することも可能であり、また、過酸化物などの
架橋剤を組成物に染み込ませる等により架橋に供するこ
ともできる。
縁層で被覆した電線ケーブル全てを包含する。本発明の
絶縁用樹脂組成物は、これら全ての電線ケーブルに好ま
しく使用することができ、特に、導電性金属の集合線か
らなる導体部材を半導電層で被覆し、その上から本
発明の絶縁用樹脂組成物で被覆し、さらにその上に、
半導電層を被覆し、所望により、金属性物質で被覆
し、最後に保護材料で最外部を被覆した電線ケーブル
に好ましく使用される。
使用するときの成形方法の例としては、単線または集合
線からなる芯線用ワイヤーを一定張力、速度で引き電線
被覆用ダイに導入する方法を挙げることができる。この
張力、速度は芯線の形状、直径、被覆する外形、被覆材
の密度、粘度、等により任意に選択できる。一般的にい
えば、細物電線で600〜800m/分、50mm系の
ケーブルで5〜15m/分がよい。芯線用ワイヤーの送
線機と電線被覆用ダイの間には芯線用ワイヤーの矯線機
を設け芯線用ワイヤーの振動を防止することが望まし
い。
(A)成分および(B)成分をブレンドし、ペレット化
したものを使用しても良いし、被覆の際に(A)成分、
(B)成分両方をブレンドしても良い。但し、この組成
物の密度は一般的には0.91〜0.94g/cm3 の
範囲に、メルトフローレイト(以下「MFR」という)
についてはケーブルへの押出加工性を考慮すると0.0
5〜20g/10分になることが好ましい。電線被覆用
ダイは押出型、スパイラル型等任意であり、摩耗しにく
いタングステン鋼やクローム鋼製のものがよい。
ワイヤーに電波緩和層の樹脂組成物を被覆し、その上か
ら、本発明の絶縁用樹脂組成物を被覆する方法、直接ワ
イヤー上に被覆する方法等を挙げることができる。積層
する際は同時に、また逐次的に行われる。これらの成形
は必要に応じて電線被覆用ダイの雌型ダイの先端がテー
パー状になっている物を組み合わせて使用することが望
ましい。この際に架橋を行うことが望ましい。
却等任意であるが、内部欠損等を防ぐため、比較的緩や
かに冷却することが望ましい。例えば、180〜260
℃程度の被覆材を冷却するのに150℃、110℃、8
0℃程度の3種程度の冷却槽を設け逐次的に冷却してい
く、あるいは、金属媒体を使用し冷却する等の手段をと
ることができる。その後、シース材や半導電層でさらに
被覆しても良い。本発明の絶縁用樹脂組成物は絶縁被覆
特性に優れ、高い耐水トリー性も有するので直流ケーブ
ル被覆用の絶縁層に最適なものである。
明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。変性ポリオレフィンの製造 下記に示す樹脂と樹脂1gあたり0.0005〜0.0
03gの無水マレイン酸及び樹脂1gあたり0.000
5〜0.003gの2,5−ジメチル−2,5−ジタ−
シャリブチルパーオキシヘキシン−3をヘンシェルミキ
サーで予備混合した後、2軸押出機で180℃の温度で
反応させた。カルボキシル基を含むモノマーとしては、
以外全て無水マレイン酸を使用した。
ーの含有量が本発明の範囲内である(B)成分〜。 線状低密度ポリエチレン(MFR=1.2g/10m
in、密度=0.921g/cm3 ) 変性樹脂を回収したのちIR(赤外線)分光分析で測定
した結果、変性ポリエチレンはカルボキシル基を含むモ
ノマーを樹脂1gあたり2.84×10-5mol含有し
ていた。 低密度ポリエチレン(MFR=1g/10min、密
度=0.924g/cm3 )(カルボキシル基を含むモ
ノマーとしてアクリル酸を用いて変性した) 変性樹脂を回収したのちIR分光分析で測定した結果、
変性ポリエチレンはカルボキシル基を含むモノマーを樹
脂1gあたり2.51×10-5mol含有していた。 低密度ポリエチレン(MFR=1g/10min、密
度=0.924g/cm3 ) 変性樹脂を回収したのちIR分光分析で測定した結果、
変性ポリエチレンはカルボキシル基を含むモノマーを樹
脂1gあたり2.57×10-5mol含有していた。
ーの含有量が本発明の範囲外である(B)成分〜。 低密度ポリエチレン(MFR=3.3g/10mi
n、密度=0.922g/cm3 ) 変性樹脂を回収したのちIR分光分析で測定した結果、
変性ポリエチレンはカルボキシル基を含むモノマーを樹
脂1gあたり5.51×10-5mol含有していた。 線状低密度ポリエチレン(MFR=4.0g/10m
in、密度=0.923g/cm3 ) 変性樹脂を回収したのちIR分光分析で測定した結果、
変性ポリエチレンはカルボキシル基を含むモノマーを樹
脂1gあたり4.85×10-5mol含有していた。 低密度ポリエチレン(MFR=1.0g/10mi
n、密度=0.924g/cm3 ) 変性樹脂を回収したのちIR分光分析で測定した結果、
変性ポリエチレンはカルボキシル基を含むモノマーを樹
脂1gあたり6.63×10-5mol含有していた。
チレン(MFR=1g/10min、密度=0.924
g/cm3 )84重量部にの変性ポリオレフィンを1
6重量部ブレンドした。その後、ジクミルパーオキサイ
ド2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含むモノ
マーの量は樹脂組成物1gあたり4.11×10-6mo
l、樹脂組成物の体積固有抵抗は6.8×1018Ωc
m、直流絶縁破壊強度は6.5MV/cmであった。体
積固有抵抗の測定は以下の条件で行った。 印加電圧:3300V 有効電極面積:19.6cm2 測定機:振動容量型絶縁計(アドバンテスト製TR84
11) 測定値:電圧印加後10分値、異なる4点測定後平均 測定環境:オーブン内窒素雰囲気下、室温 試料厚:0.3mm
チレン(MFR=1g/10min、密度=0.924
g/cm3 )100重量部に無水マレイン酸とジクミル
パーオキサイドを配合し変性させた。その後、ジクミル
パーオキサイド2重量部使用し架橋した。カルボキシル
基を含むモノマーの量は樹脂組成物1gあたり3.98
×10-5mol、上記方法で測定した樹脂組成物の体積
固有抵抗は2.0×1018Ωcm、直流絶縁破壊強度は
5.5MV/cmであった。
チレン(MFR=1g/10min、密度=0.924
g/cm3 )94.5重量部にの変性ポリオレフィン
を7.5重量部ブレンドした。その後、ジクミルパーオ
キサイド2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含
むモノマーの量は樹脂組成物1gあたり4.13×10
-6mol、上記方法で測定した樹脂組成物の体積固有抵
抗は6.2×1018Ωcm、直流絶縁破壊強度は5.2
MV/cmであった。
FR=1.2g/10min、密度=0.921g/c
m3 )85重量部にの変性ポリオレフィンを15重量
部ブレンドした。その後、ジクミルパーオキサイド2重
量部使用し架橋した。カルボキシル基を含むモノマーの
量は樹脂組成物1gあたり4.26×10-6mol、上
記方法で測定した樹脂組成物の体積固有抵抗は6.0×
1018Ωcm、直流絶縁破壊強度は6.2MV/cmで
あった。
FR=1.2g/10min、密度=0.921g/c
m3 )100重量部に無水マレイン酸とジクミルパーオ
キサイドを配合し変性した。その後、ジクミルパーオキ
サイド2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含む
モノマーの量は樹脂組成物1gあたり2.98×10-5
mol、上記方法で測定した樹脂組成物の体積固有抵抗
は1.5×1018Ωcm、直流絶縁破壊強度は5.2M
V/cmであった。
FR=1.2g/10min、密度=0.921g/c
m3 )94.5重量部の変性ポリオレフィンを5.5
重量部ブレンドした。その後、ジクミルパーオキサイド
2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含むモノマ
ーの量は樹脂組成物1gあたり2.66×10-6mo
l、上記方法で測定した樹脂組成物の体積固有抵抗は
5.8×1018Ωcm、直流絶縁破壊強度は5.3MV
/cmであった。
チレン(MFR=1g/10min、密度=0.924
g/cm3 )84重量部にの変性ポリオレフィンを1
6重量部ブレンドした。その後、ジクミルパーオキサイ
ド2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含むモノ
マーの量は樹脂組成物1gあたり4.06×10-6mo
l、上記方法で測定した樹脂組成物の体積固有抵抗は
3.5×1018Ωcm、直流絶縁破壊強度は5.9MV
/cmであった。
チレン(MFR=1g/10min、密度=0.924
g/cm3 )70重量部にの変性ポリオレフィンを3
0重量部ブレンドした。その後、ジクミルパーオキサイ
ド2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含むモノ
マーの量は樹脂組成物1gあたり7.50×10-6mo
l、上記方法で測定した樹脂組成物の体積固有抵抗は
4.5×1018Ωcm、直流絶縁破壊強度は6.1MV
/cmであった。
チレン(MFR=1g/10min、密度=0.924
g/cm3 )60重量部にの変性ポリオレフィンを4
0重量部ブレンドした。その後、ジクミルパーオキサイ
ド2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含むモノ
マーの量は樹脂組成物1gあたり1.03×10-5mo
lであったが、の変性ポリオレフィンの配合量が本発
明の範囲外であるので上記方法で測定した樹脂組成物の
体積固有抵抗は1.5×1018Ωcm、直流絶縁破壊強
度は4.9MV/cmであった。
チレン(MFR=1g/10min、密度=0.924
g/cm3 )92重量部にの変性ポリオレフィンを8
重量部ブレンドした。その後、ジクミルパーオキサイド
2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含むモノマ
ーの量は樹脂組成物1gあたり2.06×10-6mol
であったが、の変性ポリオレフィンの配合量が本発明
の範囲外であるので、上記方法で測定した樹脂組成物の
体積固有抵抗は4.8×1018Ωcm、直流絶縁破壊強
度は4.9MV/cmであった。
チレン(MFR=1g/10min、密度=0.924
g/cm3 )80重量部にの変性ポリオレフィンを2
0重量部ブレンドした。その後、ジクミルパーオキサイ
ド2重量部使用し架橋した。カルボキシル基を含むモノ
マーの量は樹脂組成物1gあたり1.33×10-5mo
l、上記方法で測定した樹脂組成物の体積固有抵抗は
4.7×1018Ωcm、直流絶縁破壊強度は5.0MV
/cmであった。
物は絶縁被覆特性に優れ、かつ高い耐水トリー性や体積
固有抵抗を有するので直流ケーブル被覆用の絶縁層に最
適なものである。本発明の直流ケーブル用絶縁用樹脂組
成物は各種の電気用品、輸送機器、電線、プラント、工
場等で絶縁材として幅広く使用することが可能である。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ポリエチレン 100重量部 (B)カルボキシル基を含むモノマーで変性されたポリエチレンであって付加し たカルボキシル基を含むモノマーの含有量が1gあたり8.0×10-6〜4.5 ×10-5molである変性ポリエチレン10〜50重量部 からなる樹脂組成物を架橋させた直流ケーブル用絶縁性
樹脂組成物であって、樹脂組成物全体でカルボキシル基
を有するモノマーが樹脂組成物1gあたり、8.0×1
0 -7 〜5.0×10 -5 molであることを特徴とする直
流ケーブル用絶縁性樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の直流ケーブル用絶縁性樹
脂組成物を絶縁層とした直流ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15432494A JP3424050B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 直流ケーブル用絶縁樹脂組成物およびそれを絶縁層とした直流ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15432494A JP3424050B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 直流ケーブル用絶縁樹脂組成物およびそれを絶縁層とした直流ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH087653A JPH087653A (ja) | 1996-01-12 |
JP3424050B2 true JP3424050B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=15581657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15432494A Expired - Fee Related JP3424050B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 直流ケーブル用絶縁樹脂組成物およびそれを絶縁層とした直流ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3424050B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102209153B1 (ko) | 2019-11-06 | 2021-01-28 | 한화토탈 주식회사 | 직류 절연 특성이 개선된 연질 폴리올레핀 수지 조성물 및 그로부터 제조된 성형품 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0947550A1 (en) * | 1998-03-30 | 1999-10-06 | Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation | Tree resistant cable |
CN1120857C (zh) * | 1998-09-16 | 2003-09-10 | 日本聚烯烃株式会社 | 电绝缘材料用树脂材料、以其制备的电绝缘材料及电线和电缆 |
JP6205032B1 (ja) | 2016-08-09 | 2017-09-27 | 株式会社Nuc | 直流電力ケーブル用絶縁性樹脂組成物、樹脂架橋体、直流電力ケーブル、直流電力ケーブル接続部の補強絶縁層形成用部材および直流電力ケーブル接続部 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP15432494A patent/JP3424050B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102209153B1 (ko) | 2019-11-06 | 2021-01-28 | 한화토탈 주식회사 | 직류 절연 특성이 개선된 연질 폴리올레핀 수지 조성물 및 그로부터 제조된 성형품 |
EP3819337A1 (en) | 2019-11-06 | 2021-05-12 | Hanwha Total Petrochemical Co., Ltd. | Soft polyolefin resin composition with improved direct-current insulation characteristics and article molded therefrom |
US11566128B2 (en) | 2019-11-06 | 2023-01-31 | Hanwha Total Petrochemical Co., Ltd. | Soft polyolefin resin composition with improved direct-current insulation characteristics and article molded therefrom |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH087653A (ja) | 1996-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3551755B2 (ja) | 剥離容易性半導電性樹脂組成物及び電線・ケーブル | |
JP2016181413A (ja) | 電線被覆材組成物、絶縁電線及びワイヤーハーネス | |
JP2013224429A (ja) | 半導体組成物 | |
JP6295886B2 (ja) | 電線被覆材用組成物、絶縁電線およびワイヤーハーネス | |
JP6350129B2 (ja) | 電線被覆材用組成物、絶縁電線およびワイヤーハーネス | |
KR20170026479A (ko) | 안정화된 수분-경화성 폴리머성 조성물 | |
JP2001354811A (ja) | ポリエチレン架橋性組成物 | |
JP4341203B2 (ja) | 電線またはケーブル | |
US20030207979A1 (en) | Wear resistant, flame-retardant composition and electric cable covered with said composition | |
JP3424050B2 (ja) | 直流ケーブル用絶縁樹脂組成物およびそれを絶縁層とした直流ケーブル | |
DE69817386T2 (de) | Elektrisches kabel und ein verfahren sowie zusammensetzung zu dessen herstellung | |
JP3656545B2 (ja) | シラン架橋ポリオレフィン成型物 | |
JP2000319464A (ja) | 半導電性樹脂組成物及び架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル | |
JP2000248074A (ja) | シラン架橋ポリオレフィン成形物および電線・ケーブル | |
JPH07153315A (ja) | 高性能絶縁用樹脂組成物およびそれを用いてなる電力ケーブル | |
JP2016134312A (ja) | 電線被覆材組成物、絶縁電線及びワイヤーハーネス | |
JP2005206763A (ja) | シラン架橋ポリマを用いた成形物及び電線・ケーブル | |
JPH06275129A (ja) | 電気絶縁組成物および電線・ケーブル | |
EP1041580A1 (en) | A crosslinkable polyethylene composition | |
JP2003096306A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JPH10265583A (ja) | 架橋成形物及び電線・ケーブル | |
JPH06349336A (ja) | 電気絶縁用樹脂組成物 | |
JP2001014946A (ja) | 電線・ケーブル | |
JP2002155187A (ja) | シラン架橋ポリオレフィン成型物 | |
JPH07149959A (ja) | 電気絶縁用樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140502 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |