JP3423822B2 - 外壁目地構造 - Google Patents

外壁目地構造

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JP3423822B2
JP3423822B2 JP17986895A JP17986895A JP3423822B2 JP 3423822 B2 JP3423822 B2 JP 3423822B2 JP 17986895 A JP17986895 A JP 17986895A JP 17986895 A JP17986895 A JP 17986895A JP 3423822 B2 JP3423822 B2 JP 3423822B2
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浩巳 刀根川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅における隣合
う外壁材の各目地側端部付近に中空形状の定形ガスケッ
トを圧接状態で設けることで、当該目地をシールする外
壁目地構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、隣合う外壁パネルの目地に乾
式の定形ガスケットを配設し、これにより雨水の居住空
間への浸入等を防止することが行われている。この種の
構造の一例が特開平6−26117号公報に開示されて
おり、以下に簡単に説明する。
【0003】図7の水平断面図に示されるように、隣接
して配置された外壁パネル150の裏面には、矩形断面
の縦フレーム152がそれぞれ配設されている。これら
の縦フレーム152における対向面には、ビス154に
よって縦フレーム152に固定される基板156A及び
この基板156Aの幅方向両端部から互いに対向する方
向へ突出され断面略コ字形とされた一対の保持部156
B、156Cを備えた枠材156が配設されている。屋
外側に配置された保持部156Bと屋内側に配置された
保持部156Cとの間には所定の間隔が設けられてお
り、空間部158を形成している。また、屋外側に配置
された保持部156Bには凹部が形成されており、この
凹部と外壁パネル150の裏面との間にはシール材16
0が配設されている。さらに、枠材156における屋外
側の保持部156B付近には、空気流入孔162、16
3がそれぞれ形成されている。
【0004】上述した屋外側の保持部156Bには一次
ガスケット164が嵌着されており、又屋内側の保持部
156Cには二次ガスケット166が嵌着されている。
一次ガスケット164は、屋外側の保持部156Bに嵌
着される基部164Aと、この基部164Aから一体的
に中空に形成されたリップ部164Bと、によって構成
されている。同様に、二次ガスケット166は、屋内側
の保持部156Cに嵌着される基部166Aと、この基
部166Aから一体的に中空に形成されたリップ部16
6Bと、によって構成されている。なお、一次ガスケッ
ト164及び二次ガスケット166は、いずれもゴム製
とされている。そして、互いに対向する一次ガスケット
164のリップ部164B同士及び二次ガスケット16
6のリップ部166B同士が弾性的に圧接されることに
より、一次シール及び二次シールがそれぞれなされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された構成による場合、枠材156の組付誤
差、或いは対向する一次ガスケット164相互の組付誤
差、対向する二次ガスケット166相互の組付誤差等に
よって、対向する一次ガスケット164同士或いは対向
する二次ガスケット166同士の位置関係にずれが生じ
た場合や、外壁パネル150の組付誤差によって目地幅
が比較的広くなった場合には、対向する一次ガスケット
164同士或いは対向する二次ガスケット166同士の
圧接状態が区々となる。すなわち、適切な圧接状態が得
られない場合が生じてくる。このため、場合によっては
シール圧が低下して、雨水等が浸入するおそれがある。
【0006】なお、対向する一次ガスケット164同士
或いは対向する二次ガスケット166同士の圧接状態に
バラツキが生じると、目地の外観品質が低下するという
問題も生じてくる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、対向するガス
ケット同士の位置関係にずれが生じた場合等において
も、安定したシール圧を確保することができる外壁目地
構造を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、住宅における隣合う外壁材の各目地側端部付近に中
空形状の定形ガスケットを圧接状態で設けることで、当
該目地をシールする外壁目地構造であって、前記定形ガ
スケットに弓型の圧接面及び支持部から成る中空形状の
突起部を設けると共に、当該圧接面及び当該突起部の長
手方向の中心線を当該定形ガスケットの圧縮基準面に対
して屋内側方向へ傾斜させ、さらに、当該突起部の突出
方向寸法を当該突起部の幅方向寸法よりも小さく設定し
た、ことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、前記定形ガスケットを屋外側及び屋内側
に離間して一対配置する場合に、屋外側に配置される定
形ガスケットについては前記圧接面及び前記突起部の長
手方向の中心線当該定形ガスケットの圧縮基準面に対
して屋内側へ傾斜させ、屋内側に配置される定形ガスケ
ットについては前記圧接面及び前記突起部の長手方向の
中心線当該定形ガスケットの圧縮基準面に対して屋外
側へ傾斜させた、ことを特徴としている。
【0010】請求項1記載の本発明によれば、中空形状
の定形ガスケットに弓型の圧接面及び支持部から成る中
空形状の突起部を設けると共に、この圧接面及び突起部
の長手方向の中心線を定形ガスケットの圧縮基準面に対
して屋内側方向へ傾斜させたので、定形ガスケットの圧
接時の変形方向が屋内側方向に規制される。このため、
対向するガスケット同士の位置関係にずれが生じた場合
や外壁材の組付誤差によって目地幅が広くなった場合に
も、圧接面及び突起部の長手方向の中心線の傾斜方向が
屋内側方向に規制されることに起因して、圧接面及び突
起部の長手方向の中心線が規制された方向以外の方向へ
変形することはない。また、本発明によれば、定形ガス
ケットの突起部の圧接面及び突起部の長手方向の中心線
定形ガスケットの圧縮基準面に対して屋内側方向へ傾
斜させた構成を前提とし、更に突起部の突出方向寸法
(仮に寸法Aとする)を当該突起部の幅方向寸法(仮に
寸法Bとする)よりも小さく設定したので、見かけ上の
寸法A’、B’がいずれも大きくなる。このため、対関
係にある双方の定形ガスケットの位置関係がずれた場合
(段差が大である場合)には、幅方向寸法B’が大であ
ることに起因して突起部の圧接状態は良好になる。ま
た、外壁パネルの組付誤差によって目地幅が大となった
場合には、突出方向寸法A’が大であることに起因して
圧接状態は良好になる。
【0011】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明において、定形ガスケットを屋外側及び屋内
側に離間して一対配置する場合に、屋外側に配置される
定形ガスケットについては圧接面及び突起部の長手方向
の中心線を当該定形ガスケットの圧縮基準面に対して
内側へ傾斜させ、屋内側に配置される定形ガスケットに
ついては圧接面及び突起部の長手方向の中心線を当該定
形ガスケットの圧縮基準面に対して屋外側へ傾斜させた
ので、以下の作用が得られる。
【0012】すなわち、住宅が例えばユニット住宅であ
る場合には、一のユニットを設置した後に他の一のユニ
ットを隣合うように設置するが、この際に定形ガスケッ
トの圧接作業も完了することが好ましい。しかし、実際
には、ユニットの設置作業を行った際に、定形ガスケッ
トの圧接状態(圧接後の形状)が予定した状態(形状)
から多少ずれることもある。この場合、本発明によれ
ば、屋外側に配置される定形ガスケットの圧接面及び突
起部の長手方向の中心線圧縮基準面に対する傾斜方向
並びに屋内側に配置される定形ガスケットの圧接面及び
突起部の長手方向の中心線圧縮基準面に対する傾斜方
向をそれぞれ所定方向に定めているので、各定形ガスケ
ットの圧接面の圧接状態の手直しが簡単に行える。つま
り、屋外側に配置される定形ガスケットについては屋外
側から屋内側へ向けてヘラ等を差し込むことにより、圧
接状態を見ながら修正でき、又屋内側に配置される定形
ガスケットについては屋内側から屋外側へ向けてヘラ等
を差し込むことにより、圧接状態を見ながら修正でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕以下、図1〜図4を用いて、第1の
実施形態について説明する。なお、この第1の実施形態
が請求項1記載の本発明の一実施形態に相当する。
【0014】図2には、ユニット住宅の外壁目地構造の
水平断面図が示されている。この図に示されるように、
外壁パネル10の幅方向両端部の裏面には、縦フレーム
12が取り付けられている。なお、外壁パネル10は、
この縦フレーム12を介してユニット住宅を構成する各
ユニット14、16の屋外側の面に組付けらている。
【0015】隣合う縦フレーム12の各対向面には、所
定形状の支持体18がビス20によって取り付けられて
いる。図1に示されるように、支持体18は、縦フレー
ム12の前記対向面に密着状態で配置される平板状の取
付部18Aと、この取付部18Aから反対側の縦フレー
ム12側へ突出される略コ字形の保持部18Bと、によ
って構成されている。なお、保持部18Bにおける取付
部18A側には、中空部22が形成されている。また、
保持部18Bにおける屋外側の側面と外壁パネル10の
裏面との間には、シール材24が配設されている。
【0016】上述した支持体18の保持部18Bには、
定形ガスケット26が取り付けられている。定形ガスケ
ット26は、保持部18Bに嵌合される基部28と、こ
の基部28から一体的に突出形成された突起部30と、
基部28と突起部30との間に形成され保持部18Bの
先端部が係止される首部32と、によって構成されてい
る。なお、突起部30は中空形状とされている。また、
基部28の材質と突起部30の材質とは異なり、後者が
軟質弾性材料(ゴム)によって形成されているのに対
し、前者は後者に比べれば硬質の弾性材料(ゴム)によ
って形成されている。なお、定形ガスケット26は、多
層押出し成形等の手法により一体形成されている。
【0017】図1に示されるように、上述した突起部3
0は、弓型形状とされた圧接部30Aと、この圧接部3
0Aと連続して圧接部30Aと反対側に設けられた支持
部30Bと、によって構成されている。圧接部30Aの
形成範囲はJとされており、支持部30Bの形成範囲は
Kとされている。これにより、圧接部30Aの圧接面3
0A’の基準線(長手方向の中心線)Pは、定形ガスケ
ット26の圧縮基準面Qに対して約45度だけ内壁側
(屋内側)に傾斜されている(即ち、θ=約45度に設
定されている)。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。ま
ず、一のユニット14が基礎上或いは一階の上端面に据
えつけられる。この状態では、ユニット14側の定形ガ
スケット26は図1図示状態となっている。次に、他の
一のユニット16が先に据えつけられたユニット14に
隣合うように基礎上或いは一階の上端面に据えつけられ
る。このとき、双方のユニット14、16に予め工場内
で取付けられた定形ガスケット26の突起部30同士が
圧接される。より具体的には、定形ガスケット26の突
起部30の圧接面30A’同士が圧接される。これによ
り、ユニット16の据付けと同時に双方の定形ガスケッ
ト26による目地のシールが終了する。
【0019】ここで、本実施形態では、定形ガスケット
26の圧接面30A’が所定角度だけ内壁側(屋内側)
に傾斜されているため、定形ガスケット26の突起部3
0同士の圧接時における圧接面30A’の変形方向が所
定方向に規制される。なお、この所定方向というのは、
圧接面30A’の基準線Pが定形ガスケット26の圧縮
基準面Qに一致する方向(θ=0度に向かう方向、時計
方向)である。このため、対向する定形ガスケット26
同士の位置関係にずれが生じた場合や外壁パネル10の
組付誤差等によって目地幅が広くなった場合にも、圧接
面30A’が所定方向と異なる方向に変形することはな
く、各圧接面30A’は誤差に応じて追従して適切な圧
接状態となる。
【0020】このことをより具体的に説明すると、以下
の通りである。図3(A)には突起部の突出方向寸法A
が突起部の幅方向寸法Bよりも小さく設定された定形ガ
スケットL(比較例)が示されている。この定形ガスケ
ットLを用いた場合において、図3(B)に示される如
く、双方の定形ガスケットLの位置関係がずれた場合
(段差Xが大である場合)には、幅方向寸法Bが大であ
ることに起因して圧接状態は良好といえる。しかし、図
3(C)に示される如く、外壁パネルの組付誤差によっ
て目地幅Yが大となった場合には、突出方向寸法Aが小
であることに起因して隙間34が生じるかシール圧が低
下するおそれがある。
【0021】一方、図3(D)には突起部の突出方向寸
法Aが突起部の幅方向寸法Bよりも大きく設定された定
形ガスケットM(比較例)が示されている。この定形ガ
スケットMを用いた場合において、図3(E)に示され
る如く、双方の定形ガスケットMの位置関係がずれた場
合(段差Xが大である場合)には、幅方向寸法Bが小で
あることに起因して突起部が相互に離間する方向へ滑り
(逃げてしまい)圧接状態はよくないといえる。しか
し、図3(F)に示される如く、外壁パネルの組付誤差
によって目地幅Yが大となった場合には、突出方向寸法
Aが大であることに起因して圧接状態は良好といえる。
【0022】すなわち、いずれの定形ガスケットL、M
を用いたとしても、段差Xが大である場合のシール圧の
確保及び目地幅Yが大である場合のシール圧の確保の両
立を図ることはできない。
【0023】これに対し、図3(G)に示される如く、
A<Bに設定した突起部の中心を基部の中心線からオフ
セットさせかつ回転配置した本実施形態の定形ガスケッ
トNを用いた場合には、見かけ上の寸法A’、B’がい
ずれも大きくなる。このため、図3(H)に示される如
く、双方の定形ガスケットNの位置関係がずれた場合
(段差Xが大である場合)には、幅方向寸法B’が大で
あることに起因して突起部の圧接状態が良好になる。ま
た、図3(I)に示される如く、外壁パネルの組付誤差
によって目地幅Yが大となった場合には、突出方向寸法
A’が大であることに起因して圧接状態は良好といえ
る。すなわち、本実施形態によれば、より少ない部材断
面積で、段差Xが大である場合のシール圧の確保及び目
地幅Yが大である場合のシール圧の確保の両立を図るこ
とができる。
【0024】このように本実施形態では、定形ガスケッ
ト26の突起部30を弓型の圧接部30Aと支持部30
Bとによって構成し、更に圧接部30Aの圧接面30
A’を所定角度だけ内壁側(屋内側)に傾斜させたの
で、対向する定形ガスケット26同士の位置関係にずれ
が生じた場合や外壁パネル10の組付誤差等によって目
地幅が広くなった場合にも、安定したシール圧を確保す
ることができる。
【0025】また、本実施形態では、上記の如く、定形
ガスケット26に弓型の圧接面30A’を設けると共
に、この圧接面30A’を所定方向へ所定角度だけ傾斜
させることで、安定したシール圧を確保することができ
るので、安定した圧接状態が得られ、目地の外観品質を
向上させることができる。
【0026】さらに、外観品質の観点からすれば、本実
施形態では圧接面30A’を所定方向へ所定角度だけ傾
斜させているので、図2に示される組付状態において定
形ガスケット26の突起部30の根元が屋外側へ突出す
ることがなく、意匠性を向上させる効果もある。
【0027】なお、上述した実施形態では、圧接部30
Aと支持部30Bとが連続的に略楕円形状を成している
が、これに限らず、図4に示されるように、圧接部30
Aの先端に対し支持部30Cの先端を所定距離だけ内方
へオフセットさせて接続するようにしてもよい。この場
合、支持部30Cの先端より突出した圧接部30Aは、
通常のリップ状突起と同様に小さな反力で圧接され、そ
の後支持部30Cと圧接部30Aとで形成された中空形
状のガスケットによって大きな反力で圧接されるため、
ガスケット全体としては二段階の反発力を有するように
設計することができる。 〔第2の実施形態〕次に、図5及び図6を用いて、第2
の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と
実質的に同一な構成部分については、同一番号を付して
その説明を省略する。また、この第2の実施形態が、請
求項2記載の本発明の一実施形態に相当する。
【0028】これらの図に示されるように、本実施形態
では、支持体40が、縦フレーム12の対向面に密着状
態で配置される平板状の取付部40Aと、この取付部4
0Aの幅方向両端部に設けられ取付部40Aから反対側
の縦フレーム12側へそれぞれ突出された略コ字形の保
持部40B、40Cと、によって構成されている。
【0029】上述した支持体40における屋外側の保持
部40Bには一次シール用の定形ガスケット26が取り
付けられており、又支持体40における屋内側の保持部
40Bには二次シール用の定形ガスケット42が取り付
けられている。定形ガスケット42は定形ガスケット2
6に対し大きめに形成されているが、基本的な構成自体
は両者は共に同一であるので、定形ガスケット42の構
成の説明は省略する。なお、説明の便宜上、定形ガスケ
ット42についても定形ガスケット26と同様の符号を
付しておく(基部44、突起部46、首部48、圧接部
46A、圧接面46A’、支持部46B)。
【0030】ここで、本実施形態では、屋外側に配置さ
れた定形ガスケット26の突起部30における圧接面3
0A’は屋内側へ所定角度(θ=約45度)だけ傾斜さ
れており、又屋内側に配置された定形ガスケット42の
突起部46における圧接面46A’は屋外側へ所定角度
(θ=約45度)だけ傾斜されている。すなわち、定形
ガスケット26、42の突起部30、46(圧接面30
A’、46A’)は、互いに接近する方向へ傾斜されて
いる。
【0031】上記構成によれば、前述した如く、一のユ
ニット14が基礎上或いは一階の上端面に据えつけられ
た後、他の一のユニット16が先に据えつけられたユニ
ット14に隣合うように基礎上或いは一階の上端面に据
えつけられ、この際に双方の定形ガスケット26の圧接
面30A’同士並びに双方の定形ガスケット42の圧接
面46A’同士が圧接されて目地のシールが終了する。
しかし、実際には、ユニット16の設置作業を行った際
に、定形ガスケット26の圧接面30A’同士並びに定
形ガスケット42の圧接面46A’同士の圧接状態(圧
接後の形状)が予定した状態(形状)から多少ずれるこ
ともある。
【0032】ところが、本実施形態によれば、定形ガス
ケット26、42の突起部30、46(圧接面30
A’、46A’)が互いに接近する方向へ傾斜されてい
るため、各定形ガスケット26、42の圧接面30
A’、46A’の圧接状態の手直しを簡単に行うことが
できる。つまり、屋外側に配置された定形ガスケット2
6については、屋外側から屋内側へ向けてヘラ等を差し
込んで上下方向に沿って移動させれば、圧接状態が適切
な状態になる。同様に、屋内側に配置された定形ガスケ
ット42については、屋内側から屋外側へ向けてヘラ等
を差し込んで上下方向に沿って移動させれば、圧接状態
が適切な状態になる。これにより、いずれの定形ガスケ
ット26、42についても、容易な作業で最適な圧接状
態となる。従って、本実施形態によれば、定形ガスケッ
ト26、42の圧接面30A’、46A’の圧接状態を
手直しする場合の作業効率を向上させることができる。
【0033】また、本実施形態によれば、定形ガスケッ
ト26、42の突起部30、46が互いに接近する方向
へ変形するので、定形ガスケット26、42の全体幅方
向寸法C(図6参照)の範囲外へ突起部30、46が突
出して位置されることはない。このため、周辺他部品の
境界領域を侵犯することがなく、周辺他部品との干渉を
避けることができる。
【0034】また、防水の点でも、定形ガスケット42
は、気密ガスケットとしてより大きな風圧力が加えられ
るが、風圧による外からの加圧は定形ガスケット42の
突起部46をより締め付けるように作用するため漏気の
心配がない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る外壁目地構造は、定形ガスケットに弓型の圧
接面及び支持部から成る中空形状の突起部を設けると共
に、当該圧接面及び当該突起部の長手方向の中心線を当
該定形ガスケットの圧縮基準面に対して屋内側方向へ傾
斜させたので、圧接面の追従性が向上され、これにより
対向するガスケット同士の位置関係にずれが生じた場合
等においても、安定したシール圧を確保することができ
るという優れた効果を有する。
【0036】また、請求項1記載の本発明によれば、定
形ガスケットに弓型の圧接面を設けると共に、当該圧接
及び当該突起部の長手方向の中心線を当該定形ガスケ
ットの圧縮基準面に対して屋内側方向へ傾斜させること
で、安定したシール圧を確保することができるので、目
地の外観品質を向上させることができるという優れた効
果も得られる。さらに、請求項1記載の本発明によれ
ば、定形ガスケットの突起部の圧接面及び当該突起部の
長手方向の中心線定形ガスケットの圧縮基準面に対し
て屋内側方向へ傾斜させた構成を前提とし、更に突起部
の突出方向寸法を当該突起部の幅方向寸法よりも小さく
設定したので、見かけ上の突出方向寸法、幅方向寸法が
いずれも大きくなり、その結果、より少ない部材面積
で、段差が大である場合のシール圧の確保及び目地幅が
大である場合のシール圧の確保の両立を図ることができ
るという優れた効果も得られる。
【0037】請求項2記載の本発明に係る外壁目地構造
は、請求項1記載の発明において、定形ガスケットを屋
外側及び屋内側に離間して一対配置する場合に、屋外側
に配置される定形ガスケットについては圧接面及び突起
部の長手方向の中心線を当該定形ガスケットの圧縮基準
面に対して屋内側へ傾斜させ、屋内側に配置される定形
ガスケットについては圧接面及び突起部の長手方向の中
線を当該定形ガスケットの圧縮基準面に対して屋外側
へ傾斜させたので、定形ガスケットの圧接面の圧接状態
を手直しする場合の作業効率を向上させることができる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る定形ガスケットを組付前
の状態で示す水平断面図である。
【図2】図1に示される定形ガスケットを組付後の状態
で示す水平断面図である。
【図3】第1の実施形態の作用を説明するための説明図
である。
【図4】第1の実施形態の変形例に係る定形ガスケット
を示す図1に対応する水平断面図である。
【図5】第2の実施形態に係る定形ガスケットを組付前
の状態で示す水平断面図である。
【図6】図5に示される定形ガスケットを組付後の状態
で示す水平断面図である。
【図7】従来例に係る定形ガスケットの構造を示す水平
断面図である。
【符号の説明】
10 外壁パネル(外壁材) 26 定形ガスケット 30 突起部 30A’圧接面 30B 支持部 42 定形ガスケット 46A’圧接面 基準線(長手方向の中心線) 圧縮基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−26117(JP,A) 特開 昭52−15125(JP,A) 実開 昭58−183811(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅における隣合う外壁材の各目地側端
    部付近に中空形状の定形ガスケットを圧接状態で設ける
    ことで、当該目地をシールする外壁目地構造であって、 前記定形ガスケットに弓型の圧接面及び支持部から成る
    中空形状の突起部を設けると共に、当該圧接面及び当該
    突起部の長手方向の中心線を当該定形ガスケットの圧縮
    基準面に対して屋内側方向へ傾斜させ、 さらに、当該突起部の突出方向寸法を当該突起部の幅方
    向寸法よりも小さく設定した、 ことを特徴とする外壁目地構造。
  2. 【請求項2】 前記定形ガスケットを屋外側及び屋内側
    に離間して一対配置する場合に、屋外側に配置される定
    形ガスケットについては前記圧接面及び前記突起部の長
    手方向の中心線当該定形ガスケットの圧縮基準面に対
    して屋内側へ傾斜させ、屋内側に配置される定形ガスケ
    ットについては前記圧接面及び前記突起部の長手方向の
    中心線当該定形ガスケットの圧縮基準面に対して屋外
    側へ傾斜させた、 ことを特徴とする請求項1に記載の外壁目地構造。
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