JP2000110494A - コーナー用カバーシール材 - Google Patents

コーナー用カバーシール材

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JP2000110494A
JP2000110494A JP10279723A JP27972398A JP2000110494A JP 2000110494 A JP2000110494 A JP 2000110494A JP 10279723 A JP10279723 A JP 10279723A JP 27972398 A JP27972398 A JP 27972398A JP 2000110494 A JP2000110494 A JP 2000110494A
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一高 小倉
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修 岸本
Morimasa Fujiwara
盛正 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな接着面積が確保できて脱落が防止でき
るとともに、固着時の多少の位置ずれによっても密接面
積が減少することがなく、かつ施工性、止水性の向上を
図る。 【解決手段】 帯状シール材35を外側面に回し貼りし
たシールドトンネル用セグメント31のコーナー部Cに
固着されるコーナー用カバーシール材11であって、L
字状に形成される水膨張性を有する弾性材からなる二片
13,15により、L字形状の出隅部17の全てを角状
に形成し、L字形状の入隅部19の幅方向中央を曲面状
に形成し、コーナー部Cにおける帯状シール材35に対
応させるとともに、この入隅部19の幅方向両側縁を角
状に形成し、セグメント31のコーナー部Cに固着させ
る。また、入隅部19の幅方向中央を、少なくとも帯状
シール材35の幅より大きく形成し、帯状シール材35
を覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木工事用部材で
あるセグメントの接合間の目地を止水処理するために用
いられるカバーシール材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、市街地などの地下に掘削される
シールドトンネルの工事材料には、図11に示すよう
な、ユニット化された多数のセグメント1が使用され
る。トンネル施工の際には、これらの各セグメント1
は、坑道の周壁回りaと坑道の長さ方向bとの両方向に
沿い密につなぎ合わせ結合される。各セグメント1は、
周壁回りに沿った前後のフランジ3a、3bと、長さ方
向に沿った上下のフランジ3c、3dとが枠型に成形さ
れており、これらのセグメント1がつなぎ合い結合され
る際には、互いに隣接するフランジ3同士を結合ボルト
で締着して結合する。
【0003】ここで、坑道の地山からの湧水が坑道内に
漏水することを防止するために、各セグメント1のフラ
ンジ3間には、その目地部分に止水処理を施さなければ
ならない。そこで、図12に示すように、この目地部分
には帯状の目地シール材5が接着固定される。この目地
シール材5は水膨張性材料、例えば高吸収性樹脂と、合
成ゴムとが混合成形加硫されてなる材料が用いられてお
り、セグメント1のフランジ3にこの目地シール材5を
貼付し、各セグメント1を結合することで目地への浸水
を防止するようになっている。
【0004】ところが、上述した目地シール材5を用い
たセグメントのシール構造では、厚さの一定なシール材
5を貼付するため、シール材5の外周がセグメント1の
コーナー部Cにて角にならず、図12に示すように湾曲
し、シール材5を貼付した後の各セグメント1の結合状
態で各コーナー部間に隙間Sが生じてしまうという問題
があった。つまり、各セグメント1がつなぎ合わされ、
トンネルが施工されたのちに地山からの湧水が、この隙
間を介してトンネル内に浸水してしまうという欠点があ
り、シール材5が水膨張性の材質であっても初期止水性
が得られないという問題がある。
【0005】このような問題を解消するものとして例え
ば特開平5−52096号公報に開示される図13に示
すコーナーシール材7が提案された。コーナーシール材
7は、外側7aが略直角に形成され、内側7bが弓なり
に湾曲して形成された略L字形状に形成されている。こ
のコーナーシール材7は、帯状シール材5が湾曲してい
る各コーナー部にそれぞれ装着される。これにより、図
14に示すようにセグメント1の4隅はコーナーシール
材7によって略直角となり、各セグメント1間の結合部
分に隙間が生じず、地山側からの湧水の浸水の防止が期
待できた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のコーナーシール材は、外側を略直角、内側を湾
曲に形成したので、セグメントのコーナー部同士の間に
生じる隙間を封じることができるものの、帯状シール材
と略同一幅に形成されて帯状シール材のみに固着される
ので、接着面積が大きく確保できず十分な固定強度が得
られないことから、セグメント同士の結合施工時に、容
易に剥がれて脱落してしまうことが予想され、施工性を
低下させることが危惧された。
【0007】また、帯状シール材の幅と略同一の幅に形
成されるため、帯状シール材との固着位置が幅方向にず
れれば、ずれた距離だけ帯状シール材の湾曲したコーナ
ー部が露出することとなり、密接面積が減少して止水性
の低下する虞れがあった。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、大きな接着面積が確保できて脱落が防止できるとと
もに、固着時の多少の位置ずれによっても密接面積が減
少することのないカバーシール材を提供し、施工性、止
水性の向上を図ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の請求項1のコーナー用カバーシ
ール材は、弾性を有する帯状シール材を外側面に回し貼
りしたシールドトンネル用セグメントのコーナー部に固
着されるコーナー用カバーシール材であって、弾性を有
する素材からなる二片が所定の角度を有して略L字形状
に形成され、該L字形の出隅部の全てが角状に形成され
ており、入隅部の幅方向中央が曲面状に形成されるとと
もに、該入隅部の幅方向両側縁側が角状に形成され、か
つ前記入隅部の幅方向中央が少なくとも前記帯状シール
材の幅長以上に幅広に形成されたことを特徴としてい
る。
【0010】このコーナー用カバーシール材では、各部
材のコーナー形状に合わせて隙間が封じられ、コーナー
部同士の目地部が隙間なく密接される。また、入隅部の
幅方向中央が少なくとも帯状シール材の幅長以上に幅広
に形成され、中央を挟む両片がセグメントに直接固着可
能になる。さらに、コーナー部への密接面積が拡大する
ことで、帯状シール材とセグメントとの段部が覆われる
ようになる。
【0011】請求項2のコーナー用カバーシール材は、
前記二片の入隅側の内面が、前記入隅部の幅方向中央部
分に相当する幅で、前記帯状シール材の略厚み分凹溝状
に形成されたことを特徴としている。
【0012】このコーナー用カバーシール材では、凹溝
状内に帯状シール材が収容可能となる。これにより、帯
状シール材が、コーナー部分における脱落を防止でき、
また、セグメントのコーナー部が、外側面と帯状シール
材との表面に沿って覆われ、外側面と帯状シール材との
段差により生じる隙間が小さくなる。
【0013】請求項3のコーナー用カバーシール材は、
前記弾性を有する素材が、水膨張性を有する素材よりな
ることを特徴としている。
【0014】このコーナー用カバーシール材では、素材
が水膨張性であることから、良好な止水性能を得ること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコーナー用カ
バーシール材の好適な実施の形態を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明に係るコーナー用カバーシー
ル材の斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1
のB−B断面図である。
【0016】コーナー用カバーシール材11は、弾性材
からなる二片13,15が、所定の角度を有して出会う
略L字状に形成されている。このL字形の稜線部、すな
わち、外面側である出隅部17は、全てが角状に形成さ
れている。この実施の形態では、二片13,15が、9
0度の角度を有するため、出隅部17は略直角となって
いる。
【0017】これに対し、内面側である入隅部19の幅
方向中央19aは、図2に示すように、曲面状に形成さ
れている。一方、入隅部19の幅方向両側縁側19b
は、図2及び図3に示すように、それぞれ角状に形成さ
れている。
【0018】コーナー用カバーシール材11の入隅側の
面である内面23は、上述した入隅部19の幅方向中央
19aに相当する幅で、凹溝状に形成されている。この
凹み量は、後述する帯状シール材の略厚み分に相当して
いる。
【0019】この実施の形態では、二片13,15が均
一な厚みで形成されることから、内面23で凹んだ中央
部25は、その分、外面21へ膨出している。つまり、
図1に示すように、コーナー用カバーシール材11は、
外面21へ膨出した中央部25の両側に、翼片27が延
設された形状となっている。また、中央部25と翼片2
7との境界部は、傾斜面29によって連続している。
【0020】なお、このコーナー用カバーシール材11
は、肉厚に形成し、入隅部19の幅方向中央のみを薄肉
に形成して凹溝状に形成し、外面21における上述の膨
出部を無くして、二片13、15の外面21を、直交す
る平坦面として形成するものであってもよい。
【0021】コーナー用カバーシール材11は、均一な
厚みの場合、0.5乃至5mm、好ましくは、1乃至3
mmの厚みで薄板状に形成される。コーナー用カバーシ
ール材11は、加硫ゴム、又は熱可塑性エラストマー等
をその素材として好適に用いることができる。また、コ
ーナー用カバーシール材11は、その素材に水膨張性を
有することが好ましい。
【0022】また、コーナー用カバーシール材11は、
内面23が接着面とされる。この接着面は、全面的或い
は部分的にプライマー処理が施されるものであってもよ
い。この実施の形態では、プライマー処理された内面2
3に、図示しない粘着層が設けられている。また、コー
ナー用カバーシール材11は、外面21が一時遮水処理
されるものであってもよい。
【0023】次に、上記のように構成されるコーナー用
カバーシール材11を用いたセグメントコーナー部のシ
ール構造を説明する。図4は本発明に係るコーナー用カ
バーシール材を用いたシール構造の分解斜視図、図5は
図4のC−C断面図、図6は図4のD−D断面図、図7
は図4のE−E断面図、図8はコーナー用カバーシール
材を用いて結合したセグメントコーナー部の正面図であ
る。
【0024】セグメント31のフランジ33の外側面3
3aには、弾性を有する帯状シール材35が回し貼りさ
れている。外側面33aに回し貼りされた帯状シール材
35は、セグメント31のコーナー部37にて、厚み方
向の中立点から半径方向内側と外側とで伸び量が異なる
ことから、外周面が湾曲して内側に入り込んだ曲面35
aとなっている。
【0025】コーナー用カバーシール材11は、内面2
3に設けられた粘着層により、帯状シール材35の回し
貼りされたセグメント31のコーナー部37に固着され
る。このとき、コーナー用カバーシール材11は、内面
23の中央19aが、図6に示すように帯状シール材3
5の曲面35aに固着されるとともに、この中央19a
を挟む左右の翼片27が、図7に示すようにセグメント
31のコーナー部37に直接固着される。
【0026】従って、コーナー用カバーシール材11の
内面23は、曲面状の中央19aで、帯状シール材35
の曲面35aに密接するとともに、角状の翼片27で、
セグメント31のコーナー部37に密接する。すなわ
ち、密接する相手側の出隅形状にそれぞれ対応した形状
で密接し、それぞれの部材との間に隙間を生じさせない
ようになっている。
【0027】このようにして、コーナー部37にコーナ
ー用カバーシール材11が固着されたセグメント31
は、図8に示すように、コーナー部37同士と、直線部
39とがT字状の目地となって結合される。従って、コ
ーナー用カバーシール材11を固着したセグメント31
のコーナー部37は、コーナー用カバーシール材11の
外面21の中央部25同士が密接する。この中央部25
の出隅部17は角状に形成されているので、コーナー部
37同士と、直線部39とによるT字状の目地には、隙
間が生じることがない。
【0028】なお、図8及び図5は、フランジ33同士
が完全に結合される前の途中過程を示す。従って、帯状
シール材35及びコーナー用カバーシール材11は、フ
ランジ33同士のボルトなどによる締結結合に伴って、
対向する帯状シールー材35,35同士が密着状態とな
り、コーナー用カバーシール材11の中央部25の外面
21が、翼片27の外面21と略同一面となる程度まで
圧縮変形される。
【0029】このように、上述のコーナー用カバーシー
ル材11によれば、出隅部17の全てを角状に形成する
とともに、入隅部19の幅方向中央19aを曲面に形成
する一方、入隅部19の両側縁19bを角状に形成し、
かつ入隅部19の中央19aを帯状シール材35の幅よ
り大きく形成したので、中央19aで帯状シール材35
を覆い、翼片27を外側面33aに直接固着すること
で、各部材のコーナー形状に合わせて隙間を封じ、コー
ナー部37同士の目地部を隙間なく密接することができ
る。
【0030】そして、中央19aを少なくとも帯状シー
ル材35の幅長より幅広に形成することにより、翼片2
7をセグメント31に直接固着することができ、帯状シ
ール材35の幅長と略同等の幅で形成される従来のコー
ナーシール材に比べて、接着面積を大きく確保すること
ができる。この結果、取付け強度を高めて、脱落を防止
でき、再取付け等による施工性の低下を防止することが
できる。
【0031】また、コーナー部37への密接面積が従来
のコーナーシール材に比べて拡大し、しかも、帯状シー
ル材35とセグメント31との段部40(図5参照)を
翼片27によって覆うことができるので、固着時の位置
ずれによっても密接面積が減少することがなく、高い止
水性を得ることができる。
【0032】さらに、コーナー用カバーシール材11の
材質を、加硫ゴム、又は熱可塑性エラストマー等とする
ことで、組立時の圧縮により反発弾性力を発揮させ、止
水性を高めることができる。また、コーナー用カバーシ
ール材11に、水膨張性を持たせることで、吸水膨張を
発生させ、これによっても止水性を高めることができ
る。
【0033】なお、上述の実施の形態では、セグメント
31の平坦な外側面33aに、帯状シール材35が固着
される場合を例に説明したが、本発明に係るコーナー用
カバーシール材11を用いたシール構造は、図9に示す
ように、外側面33aに凹溝41を形成し、この凹溝4
1内に帯状シール材35を固着し、この凹溝41及び帯
状シール材35を覆うようにして、翼片27をセグメン
ト31に直接固着して、コーナー用カバーシール材11
をコーナー部37に固着するものであってもよい。
【0034】また、上述の実施の形態では、コーナー用
カバーシール材11の内面23に粘着層を設ける場合を
例に説明したが、本発明に係るコーナー用カバーシール
材は、現場にて接着剤等を塗布して固着させるものであ
ってもよい。
【0035】さらに、上述の実施の形態では、帯状シー
ル材35をセグメント31の4面全周に回し貼りして、
各コーナー部37にコーナー用カバーシール材11を固
着した例について述べたが、この回し貼りは、セグメン
ト31の外側面の2面に貼るL字貼り、3面に貼るコ字
状貼りが含まれる。この場合、L字貼りやコ字状貼りで
は、帯状シール材35の両端部をセグメント31のコー
ナー部37を覆うように貼る。すなわち、L字貼りでは
3ヵ所のコーナー部37にコーナー用カバーシール材1
1を固着し、コ字状貼りでは4ヵ所のコーナー部37に
コーナー用カバーシール材11を固着する。
【0036】
【実施例】次に、上述したコーナー用カバーシール材を
実際に製作し、そのコーナー用カバーシール材を用いて
結合したセグメントコーナー部と、このコーナー用カバ
ーシール材を用いずに結合したセグメントコーナー部と
の耐水圧を測定した結果を説明する。
【0037】〔実験条件〕 1.セグメント セグメントは、図10に示した直交面51a,51bが
コーナー部53で出会う一対のフランジ55,55と、
平板状のフランジ57とを用いた。 2.帯状シール材 ・形状 厚さ5mm、幅20mm ・材質 熱可塑性エラストマー 3.コーナー用カバーシール材 ・形状 厚さ1mm、幅72mm、長さ30×30mm ・材質 熱可塑性エラストマー
【0038】なお、各フランジ55,55,57には、
帯状シール材の取り付けられる溝(図示せず)が形成さ
れ、深さが3mmに設定され、また帯状シール材を取り
付けて各フランジ55,55,57を組み付けた状態で
の目開きが2mmとされる。
【0039】〔実験方法〕環状の帯状シール材59を、
各フランジ55,55の溝に取り付け、各フランジ5
5,55のコーナー部53で折曲して、直交面51a,
51bに固着し、それぞれのコーナー部53にコーナー
用カバーシール材61を固着した。フランジ55,55
の帯状シール材59に対応する形状で、平板状のフラン
ジ57に、環状の帯状シール材59を固着し、これら、
フランジ55,55のコーナー部同士と、フランジ57
との結合部の耐水圧を測定した。また、同様の構造で、
コーナー用カバーシール材61を用いない場合の耐水圧
を比較例として測定した。
【0040】〔測定結果〕 1.コーナー用カバーシール材61を用いた場合の耐水
圧 12kgf/cm2 2.コーナー用カバーシール材61を用いない場合の耐
水圧 1kgf/cm2 であった。このことから、コーナー用カバーシール材6
1は、フランジ55,55のコーナー部同士と、フラン
ジ57との結合部において、耐水圧を高める上で十分に
効果を奏するものであることが知見された。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1のコーナー用カバーシール材は、出隅部の全てを角
状に形成し、入隅部の幅方向中央を曲面に形成するとと
もに、この入隅部の幅方向両側縁部を角状に形成し、か
つ入隅部の幅方向中央を帯状シール材の幅長以上に幅広
に形成した。これにより、セグメントに回し貼りされた
帯状シール材のコーナー形状に合わせて隙間を封じ、コ
ーナー部同士の目地部を隙間なく密接することができ
る。
【0042】また、入隅部の幅方向中央部分を少なくと
も帯状シール材の幅長より幅広に形成したので、中央を
挟む両片をセグメントに直接固着することができ、接着
面積を大きく確保することができる。この結果、取付け
強度を高めて、脱落を防止でき、再取付け等による施工
性の低下を防止することができる。
【0043】さらに、コーナー部への密接面積が拡大
し、帯状シール材とセグメントとの段部も覆うことがで
きるので、固着時の位置ずれによっても密接面積が減少
することがなく、高い止水性を得ることができる。
【0044】また、本発明に係る請求項2のコーナー用
カバーシール材は、二片の入隅側の内面を、入隅部の幅
方向中央部分に相当する幅で、弾性帯状シール材の略厚
み分凹ませたので、この凹み内に帯状シール材を収容し
て、セグメントのコーナー部を、外側面と帯状シール材
との表面に沿って覆うことができ、外側面と帯状シール
材との段差により生じる隙間を小さくすることができ
る。
【0045】さらに、本発明に係る請求項3のコーナー
用カバーシール材は、水膨張性を有する素材よりなるこ
とから、良好な止水性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコーナー用カバーシール材の斜視
【図2】図1のA−A断面図
【図3】図1のB−B断面図
【図4】本発明に係るコーナー用カバーシール材を用い
たシール構造の分解斜視図
【図5】図4のC−C断面図
【図6】図4のD−D断面図
【図7】図4のE−E断面図
【図8】コーナー用カバーシール材を用いて結合したセ
グメントコーナー部の正面図
【図9】本発明に係るコーナー用カバーシール材を用い
たシール構造の変形例を示す断面図
【図10】本発明に係るコーナー用カバーシール材を用
いたシール構造の実験方法を説明するフランジの結合前
の分解斜視図
【図11】従来のコーナーシール材が取り付けられるセ
グメントの斜視図
【図12】従来のコーナーシール材が取り付けられてい
ない状態のセグメントを示す正面図
【図13】従来のコーナーシール材の取り付け方を示す
斜視図
【図14】従来のコーナーシール材が取り付けられた状
態のセグメントを示す正面図
【符号の説明】
11…コーナー用カバーシール材 13,15…二片 17…出隅部 19…入隅部 19a…中央 31…セグメント 33a…外側面 35…帯状シール材 37…コーナー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 修 東京都中央区京橋1丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 藤原 盛正 東京都中央区京橋1丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 Fターム(参考) 2D055 BA01 EB00 GC09 KB09 KB14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する帯状シール材を外側面に回
    し貼りしたシールドトンネル用セグメントのコーナー部
    に固着されるコーナー用カバーシール材であって、 弾性を有する素材からなる二片が所定の角度を有して略
    L字形状に形成され、該L字形の出隅部の全てが角状に
    形成されており、入隅部の幅方向中央が曲面状に形成さ
    れるとともに、該入隅部の幅方向両側縁側が角状に形成
    され、かつ前記入隅部の幅方向中央が少なくとも前記帯
    状シール材の幅長以上に幅広に形成されたことを特徴と
    するコーナー用カバーシール材。
  2. 【請求項2】 前記二片の入隅側の内面が、前記入隅部
    の幅方向中央部分に相当する幅で、前記帯状シール材の
    略厚み分凹溝状に形成されたことを特徴とする請求項1
    記載のコーナー用カバーシール材。
  3. 【請求項3】 前記弾性を有する素材は、水膨張性を有
    する素材よりなることを特徴とする請求項1又は2記載
    のコーナー用カバーシール材。
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