JP2808183B2 - シールドセグメントおよびその連結構造 - Google Patents

シールドセグメントおよびその連結構造

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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は継手部の止水性に優れたシールドセグメント
およびその連結構造に関する。
〈従来の技術〉 この種のシールドセグメント(以下「セグメント」と
いう)は長期的にはトンネル周囲の土圧や水圧が作用
し、短期的にはシールド掘進機の発進力が作用する関係
から継手部の漏水防止と剛性確保が問題となる。
止水に関してはセグメント間に膨潤ゴムなどのシール
材を介在して対処し、剛性確保についてはセグメントを
厚く設計することで対処している。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 前記した従来のセグメントにはつぎのような問題点が
ある。
〈イ〉 セグメント間にシール材を介在しても完全に止
水することは難しい。
〈ロ〉 また最近は水底トンネルや水中トンネルをシー
ルド工法で施工することが提案されている。
このような背景から高水圧下での施工に適応できるセ
グメントの提案が望まれている。
〈本発明の目的〉 本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的
とするところは継手部を確実に止水できると共に、トン
ネルの剛性を向上できるシールドセグメントおよびその
連結構造を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は矩形の主枠と、主枠内に縦横に配置
した補強リブと、主枠の片面を被覆するスキンプレート
とで構成するシールドセグメントにおいて、主枠がスキ
ンプレートから一定の距離を隔てて離隔し、各補強リブ
の両端部の下半に切欠を設けてセグメントの周縁部に連
続した作業空間を形成し、スキンプレートの内側周縁部
に連続して突条を突設して構成することを特徴とする、
シールドセグメントである。
さらに本発明は前記シールドセグメントを使用し、ボ
ルトを用いて組み立てたセグメントの突条間に連続して
当板を架け渡し、当板を両側部と突条間を溶接して剛結
したことを特徴とする、シールドセグメントの連結構造
である。
さらに本発明は前記シールドセグメントを使用し、ボ
ルトを用いて組み立てたセグメントの周縁部間に連続し
て可撓性を有する当板を架け渡し、当板の両側部と突条
間を溶接して剛結したことを特徴とする、シールドセグ
メントの連結構造である。
さらに本発明は前記シールドセグメントを使用し、ボ
ルトを用いて組み立てたセグメントの突条間に連続して
形成される空間内を止水材で充填すると共に、止水材を
充填した対向する突条間に一定の間隔を隔てて当板の剛
結したことを特徴とする、シールドセグメントの連結構
造である。
〈本発明の説明〉 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
〈イ〉セグメント 第1図に本発明に係るセグメントの一例を示す。
セグメント1が矩形の主枠2と、主枠2内に縦横に配
置した補強リブ3と、主枠2の片面を被覆するスキンプ
レート4と、主枠2の外周面に連続して設けたシール材
5で構成する点は従来と同様である。
本発明のセグメント1は従来と比較し、つぎの点が異
なる。
まずその一つはスキンプレート4の外周面に亜鉛メッ
キやエポキシ樹脂の皮膜を形成して防水処理を施したこ
とである。
さらに主枠2がスキンプレート4から一定の距離を隔
てて離隔し、各補強リブ3の両端部の下半にスカラップ
状の切欠31を形成してあることである。
補強リブ3の切欠31以外の面はスキンプレート4に固
定されている。
さらにまたスキンプレート4の内側周縁部に断面山形
の突条6が突設してあることである。
突条6は公知の各種アングル材で形成できる。
切欠31を形成したのは、後述する溶接空間を確保する
ためである。
また突条6を突設したのは、セグメント1、1を突き
合わせたときに突条6と突条6の間に断面V字形または
U字形の空間を形成するためである。
〈ロ〉セグメントの連結方法 第2図に示すようにセグメント1a、1bを突き合わせ、
重合する主枠2a、2b間をボルト7で連結して組み立て
る。
これにより両スキンプレート4a、4bの周縁部の突条6
a、6bの間に断面V字形の空間が形成される。
つぎに第3図に示すように突条6a、6b間には帯状の当
板8を架け渡し、当板8の両端と突条6a、6bとの間を連
続して溶接する。
このセグメント1a、1bの全周に亘る溶接作業は主枠2
の下半の空間や補強リブ3の端部に形成した切欠31を利
用して行う。
当板8を各セグメント1a、1b間に固定したことによ
り、トンネル全体の剛性が向上する。
またセグメント1a、1b間を当板8で連続して被覆する
から、確実に止水できる。
〈その他の変形例〉 第4図に示すようにスキンプレート4a、4bが薄い場合
はスキンプレート4a、4bの周縁部を直角に屈曲し、屈曲
した板の外面にシール材5を取り付ける。
また、継手部に可撓性が要求される場合は第4図に示
すように両スキンプレート4a、4b間に断面Ω形または波
形の当板81を連続して架け渡し、当板81の両端部を溶接
により固定する。
当板81の中央部が変形することで、トンネルにフレキ
シビリティを付与できる。
また本例も当板81が連結部を連続して被覆するから良
好な止水性が期待できる。
尚、当板81を直接スキンプレート4a、4bに溶接するこ
とで前記突条6を省略できる。
〈その他の実施例〉 第5図に示すようにセグメント1a、1bをボルト7で組
み立てた後に、突条6a、6b間に形成される断面U字形ま
たはV字形のカップ状の空間内にプライマーを塗布して
樹脂モルタル9を充填し、つぎに第6図に示すように突
条6a、6b間に一定間隔をおいて棒状または帯状の当板82
を溶接して剛結してもよい。
樹脂モルタル9は強度の発現が早く、付着面が漏れ面
や鉄でも接着性を発揮し、しかも高圧下で透水しない性
質の公知の止水材を使用できる。
樹脂モルタル9の一例としては、エポキシ樹脂と硅砂
を4対1程度の重量比で混合したものを使用できる。
本実施例によれば、樹脂モルタル9がセグメント1a、
1b間を連続して被覆するから、確実にシールできると共
に、当板82の取り付けが部分的で済む利点がある。
〈その他の変形例〉 第7図に示すようにスキンプレート4の周縁部の近く
に垂直に突条6a、6bを設け、両セグメント1a、1bを組み
立てたとき突条6a、6b間に断面矩形の空間を形成するよ
うに構成してもよい。
本例の場合も突条6a、6b間に形成された空間に止水材
である樹脂モルタル9を充填し、突条6a、6b間に一定の
間隔をおいて当板83を溶接して剛結することは前記実施
例と同様である。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得ら
れる。
〈イ〉 セグメントの周縁部に連続した空間が形成して
あるので、この空間を利用して溶接による剛結工や止水
工を簡易に行える。
〈ロ〉 セグメント間に当板を剛結したことにより、ト
ンネルの剛性が向上する。
その結果、トンネルの剛性が向上する分に応じてセグ
メントの強度を低く設計できるからセグメントの製造コ
ストを低減できる。
〈ハ〉 セグメントの製造誤差やセグメントの組立段差
に対応して当板を設置できる。
〈ニ〉 可撓性のある当板で連結すれば、セグメントの
製造誤差を吸収できるだけでなく、可撓性の要求される
トンネルの施工に好適である。
〈ホ〉 セグメントの連結部に沿って樹脂モルタルを被
覆することで、漏水を効果的に防止できる。
〈ヘ〉 継手部にカップ状の空間が形成してあるから、
無駄なコーキングをしないで済む。
〈ト〉 確実な止水効果が得られるから、水中トンネル
や水底トンネルの他に地下大深度トンネルに適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明に係るセグメントの一部を破断した斜視
図 第2図:セグメントの組み立て方法を示す断面図 第3図:当板を連結したときのセグメントの断面図 第4図:可撓性を有する当板を用いた変形例を示すセグ
メントの断面図 第5図:樹脂モルタルを充填する他の実施例を示すセグ
メントの断面図 第6図:当板で剛結したときのセグメントの断面図 第7図:他の変形例を示すセグメントの断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/14 E21D 11/04 E21D 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形の主枠と、主枠内に縦横に配置した補
    強リブと、主枠の片面を被覆するスキンプレートとで構
    成するシールドセグメントにおいて、 主枠がスキンプレートから一定の距離を隔てて離隔し、 各補強リブの両端部の下半に切欠を設けてセグメントの
    周縁部に連続した作業空間を形成し、 スキンプレートの内側周縁部に連続して突条を突設して
    構成することを特徴とする、 シールドセグメント。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載のシールドセグメント
    を使用し、 ボルトを用いて組み立てたセグメントの突条間に連続し
    て当板を架け渡し、 当板の両側部と突条間を溶接して剛結したことを特徴と
    する、 シールドセグメントの連結構造。
  3. 【請求項3】請求項(1)に記載のシールドセグメント
    を使用し、 ボルトを用いて組み立てたセグメントの周縁部間に連続
    して可撓性を有する当板を架け渡し、 当板の両側部と突条間を溶接して剛結したことを特徴と
    する、 シールドセグメントの連結構造。
  4. 【請求項4】請求項(1)に記載のシールドセグメント
    を使用し、 ボルトを用いて組み立てたセグメントの突条間に連続し
    て形成される空間内を止水材で充填すると共に、 止水材を充填した対向する突条間に一定の間隔を隔てて
    当板を剛結したことを特徴とする、 シールドセグメントの連結構造。
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