JP3423821B2 - 配電機器 - Google Patents

配電機器

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JP3423821B2
JP3423821B2 JP16087595A JP16087595A JP3423821B2 JP 3423821 B2 JP3423821 B2 JP 3423821B2 JP 16087595 A JP16087595 A JP 16087595A JP 16087595 A JP16087595 A JP 16087595A JP 3423821 B2 JP3423821 B2 JP 3423821B2
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純一 松本
貢一 石田
公蔵 岸本
鋭久 安達
隆 佐々木
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Energy Support Corp
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ブッシングを備えた
開閉器、変圧器、しゃ断器等の配電機器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の開閉器52が梱包箱53に
収納された状態を示す。同図に示すように、開閉器ケー
ス54の両側には、それぞれ3相のブッシング51が電
源側ブッシング、負荷側ブッシングとして設けられてい
る。(図7では各側1相のみを図示している。)ブッシ
ング51は全体が略円柱状をなし、その周囲には複数の
絶縁ひだ55がブッシング51の軸芯方向において所定
間隔を隔てて形成されている。ブッシング51に形成さ
れる絶縁ひだ55の数あるいは形状は同ブッシング51
が使用される環境に応じて変更されるものであり、例え
ば、塩害地域等の重汚損地域用のブッシング51では、
図7のように多くの絶縁ひだ55がその軸芯方向に沿っ
て設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、絶縁ひだが
複数設けられたブッシングが開閉器等の配電機器のケー
スに内外を挿通して固設されると、同配電機器は、その
ケースから突出したブッシングにより大型化することが
避けられなかった。そのため、例えば、梱包箱に収納し
て配電機器を保管あるいは運搬する場合、梱包箱の長さ
(図7で左右方向の長さ)はブッシングの軸心方向の長
さ分だけ増大し、同箱内には無駄なスペースが生じてい
た。このようにブッシングが取着された配電機器では、
その保管時あるいは運搬時における省スペース化を図る
ことが困難であった。
【0004】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、保管あるいは
運搬する際の省スペース化を図ることができる配電機器
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、配電機器において、配電
機器のブッシング支持部材に対して固設されたブッシン
グ本体と、前記ブッシング本体に対して貫通固定される
とともに、ブッシング本体から外方位置において、外端
部側を回動可能に連結する連結部が形成された導電棒
と、前記外端部側の導電棒に対してその軸芯方向に沿っ
て相対移動可能に挿通され、外端部側の導電棒の少なく
とも一部を覆う絶縁体と、前記外端部側の導電棒に形成
された螺子部に螺着され、締め付けることにより前記絶
縁体をブッシング本体に対して固定する、緩めることに
より前記絶縁体をブッシング本体から離間する方向へ移
動させて前記連結部を露出させる固定部材とからなるブ
ッシングを具備した。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
配電機器において、ブッシング本体あるいは絶縁体の少
なくともいずれか一方において、他方と接触する部位を
弾性を有する高分子材料にて形成した。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、配電機器のブッシン
グ支持部材に対してブッシング本体が固設され、同ブッ
シング本体に対して導電棒が貫通固定される。導電棒に
は、その外端部側を回動可能に連結する連結部が形成さ
れる。また、絶縁体は、外端部側の導電棒に対してその
軸芯方向に沿って相対移動可能に挿通される。また、固
定部材は、外端部側の導電棒に形成された螺子部に螺着
される。同絶縁体がブッシング本体に対して固定部材に
より固定されると、導電棒の外端部の少なくとも一部は
絶縁体により覆われる。
【0008】固定部材により絶縁体をブッシング本体に
対して固定しない場合、絶縁体を導電棒の軸芯方向にお
いて同ブッシング本体から離間する方向へ移動させるこ
とができる。この移動によって、導電棒の外端部側は絶
縁体とともに、連結部を支点として回動可能となり、ブ
ッシングは連結部にて全体が折れ曲がった状態となる。
したがって、ブッシングにおける軸芯方向の長さが短縮
され、配電機器は一時的に小型化される。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
配電機器の作用に加え、ブッシング本体あるいは絶縁体
の少なくともいずれか一方において、他方と接触する部
位が弾性を有する高分子材料にて形成されているため、
絶縁体がブッシング本体に対して固定される際、両者の
密着性が向上される。したがって、絶縁体とブッシング
本体とが接触する部分においてブッシングの電気的特性
が低下することを抑制することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、この発明を配電機器としてのケース入
り開閉器に具体化した実施例について図1〜図4に従っ
て説明する。尚、本発明は開閉器ケースに固設されたブ
ッシングにその特徴を有するものであり、開閉器の内部
構造については従来と同様であるためその説明を省略す
る。また、開閉器ケースの内部から外部に向かう方向に
おいて先端側(図1では上側)にある部分を各構成部材
の外端側、基端側(図1では下側)にある部分を内端側
として、ブッシングの構成を説明する。
【0011】ブッシングは、ブッシング支持部材として
の開閉器ケースの両側部において電源側ブッシング及び
負荷側ブッシングとしてそれぞれ3相ずつ取着されてい
る。図1は電源側ブッシングとして、開閉器ケース2の
側部に取着されたブッシングの1つを示している。他の
2つのブッシングは同図の紙面垂直方向(以下、相間方
向という)において所定間隔を隔てて並設されている。
【0012】図1に示すようにブッシング1は、エポキ
シ樹脂等の絶縁材料からなる固定部3と、同固定部3に
対して固定されたシリコンゴム製の第1笠部4、及び第
1笠部4に対して取着された同じくシリコンゴム製の第
2笠部5を備えている。固定部3及び第1笠部4は本発
明のブッシング本体を構成し、第2笠部5は絶縁体を構
成している。また、シリコンゴムは弾性を有する高分子
材料として用いられている。これらの各部材3,4,5
がブッシング1の軸芯方向(図1の上下方向、以下、単
に軸芯方向という)に配設され、ブッシング1は全体が
略円柱状となっている。
【0013】固定部3の外周部において軸芯方向の略中
央の位置にはフランジ6が張り出し形成されている。固
定部3の内部にはコロナ放電防止用の導電性ゴム7によ
って覆われた棒状の導電体8が軸芯方向に挿通する状態
で配設されている。導電体8の外端側の端部には取付穴
8aが穿設されている。また、導電体8の内端側には図
示しない固定電極が取着されている。
【0014】固定部3において、フランジ6が形成され
た位置より外端側の部分は、外端側に向かうほど縮径さ
れ、外周面がテーパ面9aとなった円錐台状の取付部9
となっている。また、固定部3において、フランジ6よ
り内端側の部分は開閉器ケース2に設けられた取付孔1
0に挿入されている。フランジ6には貫通孔11を有し
た有蓋低円筒状の取付金具12が被冠されている。取付
金具12にはその周方向において均等の間隔をおいて複
数の挿通孔13が形成されており、各挿通孔13内には
開閉器ケース2に植設された取付ボルトが14挿通され
ている。取付ボルト14の上部には締付ナット15が螺
着され、同締付ナット15を締め付けることにより前記
フランジ6が取付金具12にて固定されて、固定部3は
開閉器ケース2に対して取着されている。
【0015】図1に示すように第1笠部4の外周面には
ブッシング1の径方向に延出した2つの絶縁ひだ17が
軸芯方向において所定間隔を隔てて形成されている。な
お、この絶縁ひだ17の枚数は機器の使用箇所の状況に
応じ、ひだ無しから複数のひだ有りまで、適宜選定され
る。
【0016】第1笠部4の内部には全体が略逆漏斗状を
なす嵌合孔16が形成されており、同嵌合孔16の内端
側の内周面はテーパ面16aとなっている。第1笠部4
は、嵌合孔16にて固定部3の取付部9に嵌合され、嵌
合孔16のテーパ面16aが取付部9のテーパ面9aに
対して密着されている。また、第1笠部4の外端側の部
分は嵌合部18となっている。前記嵌合孔16において
嵌合部18の内部に対応する部分には、金属製パイプ1
9が内嵌されている。金属製パイプ19の外周面には導
電性ゴム20が接着されており、この導電性ゴム20は
嵌合孔16の内周面に密着されている。
【0017】第2笠部5は軸芯方向に延びる挿通孔21
を有した略円筒状に形成されている。同第2笠部5の外
周部にはブッシング1の径方向に延びる絶縁ひだ22が
軸芯方向に所定間隔を隔て、前記第1笠部4の絶縁ひだ
17と同様に機器使用箇所の状況に応じ、そのひだの枚
数が適宜選定されて設けられている。また、挿通孔21
の内端側の部分には前記嵌合部18と嵌合可能なる嵌合
部23が形成されている。そして、前記第2笠部5と第
1笠部4とは前記嵌合部18,23の凹凸関係にて嵌合
されるようになっている。
【0018】挿通孔21及び嵌合孔16内の空間には連
結ボルト24が遊挿されている。連結ボルト24の内端
側の部分は導電体8の取付穴8aにて螺着され固定され
ている。連結ボルト24の外端側の部分には螺子部24
aが形成され、同螺子部24aには金属製のワッシャ2
5を介して、同じく金属製の固定ナット26が螺着され
ている。この固定ナット26は本発明の固定部材を構成
するものである。尚、前記ワッシャ25の外径は、後述
する金属製パイプ27及び同パイプ27の外周に円管状
をなして設けられた導電性ゴム28の外径より大径とな
っている。第2笠部5はこの固定ナット26を締め付け
る際に生じる連結ボルト24の軸力によって第1笠部4
に対し押圧され、さらには第1笠部4が固定部3に押圧
される。その結果、前記嵌合部18と嵌合部23及び前
記取付部9と固定部3のテーパ面16a,9aが互いに
密着した状態となり、固定部3、第1笠部4及び第2笠
部5は一体化される。尚、前記導電体8及び連結ボルト
24により本発明の導電棒が構成されている。
【0019】第2笠部5の挿通孔21には前記金属製パ
イプ19と同径の金属製パイプ27が前記金属製パイプ
19と共通軸芯上に内嵌されている。同金属製パイプ2
7の外周面には、前記金属製パイプ19と同様に、導電
性ゴム28が接着されており、同導電性ゴム28は挿通
孔21の内周面に密着されている。第1笠部4及び第2
笠部5に設けられた両金属製パイプ19,27は、いず
れも前記固定ナット26を締め付けて第2笠部5を第1
笠部4に対して取着したときに、第1笠部4及び第2笠
部5が軸芯方向において著しく変形することを抑制する
ものである。
【0020】また、両金属製パイプ19,27の外周面
に導電性ゴム20,28を接着し、その導電性ゴム2
0,28を嵌合孔16あるいは挿通孔21の内周面に密
着させた構成としたのは以下の理由による。すなわち、
両金属製パイプ19,27を直接、嵌合孔16あるいは
挿通孔21の内周面に密着させる構成とした場合には金
属製パイプ19,27の外周面と嵌合孔16あるいは挿
通孔21の内周面との間に隙間が生じ、その隙間におい
てコロナ放電が発生する虞がある。そこで、本実施例で
は、両金属製パイプ19,27と嵌合孔16あるいは挿
通孔21との間に導電性ゴム20,28を介在させた構
成とすることにより、両金属製パイプ19,27と嵌合
孔16あるいは挿通孔21との間における密着性を向上
させ、そのようなコロナ放電の発生を抑制している。
【0021】また、前記固定ナット26を締め付けるこ
とにより第2笠部5が第1笠部4に対して取着される
と、図1に示すように第2笠部5の金属製パイプ27及
び導電性ゴム28の外端側の部分はワッシャ25に接触
し、この接触により金属製パイプ27及び導電性ゴム2
8は固定ナット26及び連結ボルト24に対して電気的
に導通された状態となる。さらに、第1笠部4の金属製
パイプ19及び導電性ゴム20は第2笠部5の金属製パ
イプ27及び導電性ゴム28に対して接触し電気的に導
通されている。したがって、連結ボルト24の周囲を覆
うようにして設けられている各金属製パイプ19,27
及び導電性ゴム20,28は通電時において連結ボルト
24と同電位となる。その結果、本実施例では、両金属
製パイプ19,27と連結ボルト24との間に形成され
た空間においてコロナ放電の発生が抑制されている。
【0022】さて、連結ボルト24において第1笠部4
より外端部側の位置には、同連結ボルト24の外端側の
部分を相間方向と直交する方向(図1の紙面に沿った方
向)に約180度の範囲内で回動可能とする連結部29
が形成されている。図3はこの連結部29を拡大して示
している。同図に示すように、連結ボルト24はこの連
結部29において内端側及び外端側の2つの部材30,
31に分割されている。分割された両部材30,31の
接合端部にはボルト孔32a,33aが透設された平坦
部32,33が形成されている。両部材30,31は、
各平坦部32,33が重ね合わせられた状態でボルト3
4及びナット37により固定されている。すなわち、ボ
ルト34はワッシャ35内、各ボルト孔32a,33
a、及び緩み止め用のスプリングワッシャ36内に順に
挿通され、さらに、同ボルト34にはナット37が螺着
されている。そして、このナット37を締め付けること
により前記両部材30,31はその平坦部32,33に
て互いに固定されている。(尚、以上説明した図1に示
すブッシング1の状態を以下、使用状態という。) 以上のように構成された本実施例における作用について
説明する。
【0023】本実施例のブッシング1が取着された開閉
器を梱包箱に収納する際、以下のように連結部29にお
いて連結ボルト24の外端部側を回動させ、ブッシング
1を全体が折れ曲がった形状にして、その軸芯方向の長
さを短縮した状態で同開閉器を梱包箱に収納することが
できる。
【0024】すなわち、連結ボルト24の螺子部24a
に螺着されている固定ナット26を緩め、同固定ナット
26及びワッシャ25を連結ボルト24の外端側へ移動
させる。さらに、第2笠部5を第1笠部4から分離し、
連結ボルト24の外端側へと移動させて連結部29を露
出させる。つぎに、連結部29の両平坦部32,33を
固定しているナット37を緩めるとともに、連結ボルト
24の外端側の部材31を第2笠部5とともに前記ボル
ト34を軸として、図2において反時計回りに約90度
回動させる。その結果、図2に示すようにブッシング1
は連結部29において全体が折り曲げられた形状とな
る。(以下、図2に示すブッシング1の状態を収納状態
という。)以上の操作が開閉器ケース2の両側部に固設
された電源側及び負荷側ブッシングの全てに対して行わ
れ、図4に示すように各ブッシングはその外端側の部分
が鉛直方向の上側(図4の上側)へ回動される。
【0025】以上のようにしてブッシング1が収納状態
となった開閉器39が梱包箱38に収納された状態を図
4に示す。同図に示すようにブッシング1は軸芯方向の
長さが短縮されているため、短縮された分だけ開閉器3
9の長さ(図4の左右方向の長さ)が短くなり同開閉器
39を一時的に小型化することができる。そのため、開
閉器39を収納する梱包箱38も小型化され、開閉器3
9が運搬あるいは保管される際における省スペース化を
図ることができる。また、収納状態となっているブッシ
ング1を使用状態とする場合には、同梱包箱38から開
閉器39を取り出し、連結部29において連結ボルト2
4の外端側部分と第2笠部5とを前記回動方向とは逆方
向(図2では時計回り方向)に約90度回動させ、その
状態で前記ナット37を締め付け、前記両平坦部32,
33を固定する。そして、第2笠部5を内端側に移動さ
せるとともに、第2笠部5の嵌合部23を第1笠部4の
嵌合部18に嵌合させて密着させる。更に、固定ナット
26を締め付けて両笠部4,5を一体とする。このよう
に、本実施例では、収納状態となっているブッシング1
を容易に使用状態とすることができる。
【0026】ところで、以上のように第1笠部4を第2
笠部5から分離可能な構成とすることにより、両部材
4,5の接触部分においてブッシング1の電気的特性が
低下することが懸念される。すなわち、第2笠部5を第
1笠部4に対して取着した際に、両者が密着した状態に
て接触していない場合には、その部分においてブッシン
グ1の沿面距離が減少し、同ブッシング1の電気的特性
が低下する虞があるからである。
【0027】しかしながら、本実施例におけるブッシン
グ1では、第1笠部4及び第2笠部5を弾性に富むシリ
コンゴムにより構成することにより、上記のような問題
が抑制されている。すなわち、固定ナット26を締め付
けることにより第2笠部5が第1笠部4側に押圧される
と、両笠部4,5は互いに密着するように弾性変形す
る。したがって、第2笠部5の嵌合部23と第1笠部4
の嵌合部18とを嵌合させた場合に、両者の間に若干の
隙間があっても、その隙間はシリコンゴムが弾性変形す
ることにより吸収される。その結果、本実施例における
ブッシング1では両笠部4,5が密着した状態となり、
良好な電気特性が維持されている。
【0028】さらに、本実施例では第2笠部5が第1笠
部4に対して分離可能であるため、第2笠部5の絶縁ひ
だ22の数あるいは形状を変更するだけでブッシング1
を種々の使用環境に対応した仕様に変更することができ
る。すなわち、ブッシング1における部品の共通化が可
能となって、同ブッシング1の低コスト化を図ることが
でき、これにより開閉器39のコストを低減することが
できる。また、第2笠部5が汚損等によりその電気的特
性が劣化した場合には、その第2笠部5のみを交換する
ことができる。
【0029】また、固定部3、第1笠部4、及び第2笠
部5はそれぞれエポキシ樹脂及びシリコンゴムをモール
ド材料としているため、例えば磁器を焼成して形成され
たブッシングと比較して本実施例のブッシング1では、
その軽量化を図ることができ、ひいては開閉器39の軽
量化を図ることができる。加えて、同ブッシング1にお
ける割れ等の破損を未然に回避できる。
【0030】また、第1笠部4及び第2笠部5のモール
ド材料であるシリコンゴムは耐候性に優れるとともに、
撥水性を有しているため、本実施例では第1笠部4及び
第2笠部5に設けられた絶縁ひだ17,22には耐汚損
性が付与され、ブッシング1、開閉器39の電気的特性
が向上される。
【0031】以上、本発明を具体化した実施例について
詳細に説明したが、その他の実施例について以下に記載
する。 (1)固定部3はエポキシ樹脂で成形されているが、絶
縁物であれば磁器、シリコンゴム、エチレンプロピレン
ゴム等を用いることができる。
【0032】(2)第1笠部4及び第2笠部5はシリコ
ンゴムによりモールド成形されているが、モールド材料
としてはエチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、クロロ
プレンゴム等を用いることができる。
【0033】(3)上記実施例において固定部3と第1
笠部4とを一体形成してもよい。 (4)上記実施例において、連結ボルト24は第1笠部
4の金属製パイプ19及び第2笠部5の金属製パイプ2
7内を挿通させる構成としたが、例えば図5に示すよう
に両金属パイプ19,27を省略し、第1笠部4及び第
2笠部5の導電性ゴム20,28を連結ボルト24の外
周面に密着させる構成としてもよい。
【0034】(5)連結部29は上記実施例に示した構
成に限定されず、例えば、ユニヴァーサルジョイントに
より構成してもよく、また、以下に示す構成を採用する
こともできる。すなわち、図6に示すように、連結ボル
ト24を2つの部材30,31に分割し、内端側の部材
30の接合端部を2つの平坦部40a,40bを有した
二股状に形成するとともに、外端側の部材31の平坦部
41を前記2つの平坦部40a,40bにて挟持した状
態でボルト34及びナット37により固定する。このよ
うな構成とすることで、連結部29において分割された
連結ボルト24の両部材30,31を電気的に確実に接
触させることができる。
【0035】(6)上記実施例はブッシング1がケース
入り開閉器に取着される場合を示したが、露出型開閉
器、変圧器、しゃ断器等のブッシングを備えた他の配電
機器に取着される場合であっても同様の効果を奏するこ
とができる。
【0036】以下に上記実施例から把握できる技術的思
想についてその効果とともに記載する。 (a)請求項2記載の配電機器において、ブッシング本
体あるいは絶縁体のすくなくとも一方をシリコンゴムに
より構成したこと。
【0037】このような構成とすることにより、ブッシ
ング本体と絶縁体とが接触する部分における密着性を高
めることができる。また、シリコンゴムは耐候性、撥水
性を有するため、配電機器に設けられたブッシングの耐
汚損性を向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1又は2記載の配電機器によれ
ば、保管あるいは運搬する際の省スペース化を図ること
ができる。
【0039】特に、請求項2記載の配電機器によれば、
ブッシング本体と絶縁体との密着性を向上させることが
でき、両者が接触する部分においてブッシングの電気的
特性が低下することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例におけるブッシングが開閉器ケースに
固設された状態を示す断面図。
【図2】同じく、収納状態となったブッシングを示す断
面図。
【図3】同じく、連結部を示す部分拡大断面図。
【図4】同じく、開閉器が梱包箱に収納された状態を示
す説明図。
【図5】他の実施例におけるブッシングを示す断面図。
【図6】他の実施例における連結部を示す部分拡大断面
図。
【図7】従来の開閉器が梱包箱に収納された状態を示す
説明図。
【符号の説明】
1…ブッシング、2…開閉器ケース(ブッシング支持部
材)、3…固定部(ブッシング本体)、4…第1笠部
(ブッシング本体)、5…第2笠部(絶縁体)、8…導
電体(導電棒)、21…挿通孔、24…連結ボルト(導
電棒)、26…固定ナット(固定部材)、29…連結
部、39…開閉器(配電機器)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 公蔵 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジー サポート 株式会社 内 (72)発明者 安達 鋭久 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジー サポート 株式会社 内 (72)発明者 佐々木 隆 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジー サポート 株式会社 内 (56)参考文献 特開 平4−210708(JP,A) 実開 昭59−148042(JP,U) 特公 昭40−6146(JP,B1) 実公 昭15−15463(JP,Y1) 実公 昭35−13421(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02B 13/00 - 13/08 H01B 17/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電機器のブッシング支持部材に対して
    固設されたブッシング本体と、 前記ブッシング本体に対して貫通固定されるとともに、
    ブッシング本体から外方位置において、外端部側を回動
    可能に連結する連結部が形成された導電棒と、 前記外端部側の導電棒に対してその軸芯方向に沿って相
    対移動可能に挿通され、外端部側の導電棒の少なくとも
    一部を覆う絶縁体と、前記外端部側の導電棒に形成された螺子部に螺着され、
    締め付けることにより 前記絶縁体をブッシング本体に対
    して固定する、緩めることにより前記絶縁体をブッシン
    グ本体から離間する方向へ移動させて前記連結部を露出
    させる固定部材とからなるブッシングを具備した配電機
    器。
  2. 【請求項2】 前記ブッシング本体あるいは絶縁体の少
    なくともいずれか一方において、他方と接触する部位は
    弾性を有する高分子材料にて形成されてなる請求項1記
    載の配電機器。
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