JP3420805B2 - 自動改頁機構 - Google Patents

自動改頁機構

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JP3420805B2
JP3420805B2 JP28126093A JP28126093A JP3420805B2 JP 3420805 B2 JP3420805 B2 JP 3420805B2 JP 28126093 A JP28126093 A JP 28126093A JP 28126093 A JP28126093 A JP 28126093A JP 3420805 B2 JP3420805 B2 JP 3420805B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、通帳発行の可能な自動
取引装置等に使用される通帳の表紙の開閉を行う自動改
頁機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、金融機関等に設置される自動取引
装置等において、冊子状媒体である通帳の発行処理を行
う際には、予め装置内に閉じた状態でセットされた新し
い通帳を1冊繰出し、表紙に所定事項を印字した後に、
中紙に取引明細の印字を行う必要があるので表紙を開
く。また、印字後の通帳は、表紙を閉じた状態で顧客に
渡すので表紙を閉じる。このような通帳の表紙開き及び
表紙閉じを自動で行う機構を、自動改頁機構という。 【0003】以下に従来の自動改頁機構の構造を図面に
基づいて説明する。図11は従来例の自動改頁機構を示
す正面図、図12は従来例の自動改頁機構を示す側面図
である。図11、図12において、自動取引装置には、
駆動源であるソレノイド1が設けられており、その可動
芯にはリンク2がピン止めされている。リンク2には通
帳アップレバ−3の一端がピン止めされている。通帳ア
ップレバ−3の他端には長穴22が設けられており、こ
の長穴22には、図示せぬ通帳を押圧する通帳アッププ
レ−ト4が、取り付けブラケット5を介してネジ14に
よりネジ止めされている。なお、通帳アップレバ−3
は、一端が図示せぬフレ−ムに取り付けられ、他端が通
帳アップレバ−3に取り付けられているスプリング6に
より、矢印A方向に付勢されており、これにより、リン
ク2が復帰方向に偏倚されている。 【0004】通帳の走行路7には、改頁ロ−ラ8a、8
bと、図示せぬソレノイドへの通電により改頁ロ−ラ8
a、8bに圧接されるフィ−ドロ−ラ9a、9bが設け
られている。 【0005】次に上記構成における自動改頁機構の改頁
動作について説明する。図13、図14は従来例の自動
改頁機構の動作を示す説明図である。通帳の表紙を閉じ
る場合には、図11において、まず、ソレノイド1に通
電する。すると、図示せぬ可動芯が矢印B方向に吸引さ
れ、それと共にリンク2がスプリング6の付勢力に抗し
て矢印B方向に移動し、通帳アップレバ−3が支点11
を中心として矢印C方向に回動する。すると、通帳アッ
ププレ−ト4が矢印D方向に移動して、高さh1だけ通
帳走行面23から突出し、図13に示すように通帳の表
紙20の端部20aを押圧して突出させる。その後、改
頁ロ−ラ8a、8b及びフィ−ドロ−ラ9a、9bを回
転し、表紙を閉じる。 【0006】通帳の表紙を開く場合にも、図11におい
て、まず、ソレノイド1に通電する。すると、図示せぬ
可動芯が矢印B方向に吸引され、それと共にリンク2が
スプリング6の付勢力に抗して矢印B方向に移動し、通
帳アップレバ−3が支点11を中心として矢印C方向に
回動する。すると、通帳アッププレ−ト4が矢印D方向
に移動して、図14に示すように表紙を閉じる際と同じ
高さh1だけ通帳走行面23から突出し、通帳10の中
央部10aを押圧して突出させる。その後、改頁ロ−ラ
8a、8b及びフィ−ドロ−ラ9a、9bを回転し、表
紙を開く。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動改頁機
構においては、通帳の一部を押圧し、突出させる通帳ア
ッププレ−トは、通帳の表紙を開く場合と、表紙を閉じ
る場合の突出量が同じであり、この突出量は、通帳の表
紙を閉じるのに最適な高さとなっている。 【0008】それ故、表紙を閉じることは確実に行なえ
るが、表紙を開く際には、表紙を開くのに最適な通帳中
央部の突出量よりも、更に大きく通帳走行面から突出し
て通帳を撓ませるので、通帳の反力が小さくなる。する
と、表紙だけではなく、中紙まで一緒にめくり上げてし
まう多重めくりが発生してしまい、その後、中紙のめく
り返しの動作をしなければならないので、その分処理速
度が遅くなってしまうという問題点があった。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、通帳のページを捲る改頁ローラと、該改頁
ローラに通帳を圧接させるフィードローラと、改頁ロー
ラ側に通帳を押し上げる押圧手段とを有する自動改頁機
構において、その押圧手段は、駆動源により改頁ローラ
側に滑動可能な第1プレートと、該第1プレートは第2
プレートを滑動可能に支持すると共に、両プレート間に
スプリングを架設する。このスプリングのテンションは
通帳の端部を第2の高さまで押し上げるに必要な力より
大きく、通帳の略中央部を第1の高さまで押し上げる力
より小さく設定する。駆動源が作動すると、第1プレー
トが滑動して第2プレートを第1の高さまで押し上げ、
更にはスプリングの作用により第2の高さまで押し上げ
可能とする。そして、通帳の表紙を開く時にはその略中
央部を第1の高さまで押し上げ、又は通帳を閉じる時に
はその端部を第2の高さまで押し上げた後、改頁ローラ
とフィードローラを回転制御して改頁する。 【0010】 【作用】表紙を閉じる場合には、まず駆動源であるソレ
ノイドに通電する。すると、第1プレートが媒体走行面
方向に移動を開始し、追従してスプリングの付勢力によ
り第2プレートも媒体走行面方向に移動し、媒体走行面
から突出する。この時には通帳の端部を押し上げる。そ
の後、通帳を搬送して表紙閉じを行う。 【0011】表紙を開く場合にも同様に駆動源であるソ
レノイドに通電する。すると、第1プレートが通帳走行
面方向に移動を開始し、追従してスプリングの付勢力に
より第2プレートも通帳走行面方向に移動する。しかし
ながら、スプリングの付勢力は表紙を開く際に必要な力
より小さく設定してあるので、スプリングの付勢力では
通帳の中央部を押し上げることができない。 【0012】ソレノイドの通電により第1プレートが通
帳走行面方向に移動が完了する直前には、第1プレート
に設けられた長穴も通帳走行面方向に移動している。こ
の移動行程により、長穴の端部が第2プレートに設けら
れたポストに当接し、長穴の端部がポストを通帳走行面
方向に押し上げる。それにより、第2プレートが通帳の
中央部を押し上げる。その後、改頁ローラ等を回転、更
には搬送して表紙開きを行う。 【0013】従って、表紙を開く場合の通帳の突出量
は、ポストが長穴を移動する長さだけ表紙を閉じる場合
の突出量よりも小さくした。したがって、通帳の表紙開
きと表紙閉じをそれぞれ最適な条件でめくることがで
き、多重めくり等のめくり不良が発生しない。 【0014】 【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。なお、各図面に共通な要素には同一の符号を
付す。図1は本発明に係る一実施例の自動改頁機構を示
す正面図、図2は一実施例の自動改頁機構を示す側面図
である。 図1、図2において、自動改頁機構の取り付
けブラケット5には、駆動源であるソレノイド1が取り
付けられており、その可動芯にはリンク2がピン止めさ
れている。リンク2には通帳アップレバー3の一端がピ
ン止めされている。通帳アップレバー3の他端には長穴
22が設けられており、この長穴22には、第1プレー
トであるスライドプレート13が取り付けブラケット5
の長穴21を介してネジ14でネジ止めされている。な
お、ネジ14には長穴22及び長穴21を遊嵌する状態
となっている。通帳アップレバー3はスプリング6によ
り矢印F方向に付勢されており、このスプリング6は一
端が図示せぬフレームに取り付けられ、他端が通帳アッ
プレバー3に取り付けられている。また、このスプリン
グ6の矢印F方向への付勢力により、リンク2が復帰方
向に偏倚されている。 【0015】スライドプレ−ト13には長穴12が設け
られており、この長穴12には、第2プレ−トである通
帳アッププレ−ト15に設けられたポスト16が挿入さ
れている。ポスト16の径は長穴12の幅よりやや小さ
く、長さはスライドプレ−ト13の板厚よりもやや長く
なっているので、長穴12を遊嵌する状態となってお
り、ポスト16は長穴12の一端12aに当接してい
る。 【0016】スライドプレート13の一端13aと通帳
アッププレート15の一端15aには偏倚部材であるス
プリング17が張設されており、スライドプレート13
矢印E方向に、通帳アッププレート15を矢印D方向
に付勢している。なお、スプリング17のテンションを
通帳10の表紙20を閉じる際に必要な力、即ち通帳1
0の表紙20の端部20aを一定高さ押し上げるのに要
する力より大きく、且つ表紙20を開く際に必要な力、
即ち閉じられた通帳10の中央部を一定高さ押し上げ、
湾曲させるのに要する力より小さく設定する。 【0017】通帳10の走行路7には、改頁ローラ8
a,8bと、図示せぬ駆動源への通電により改頁ローラ
8a,8bに圧接されるフィードローラ9a,9bが設
けられている。また、自動改頁機構の図示せぬフレーム
には、可動ガイド板18が移動自在に設けられており、
表紙開き及び表紙閉じを行う際には、2点鎖線で示す位
置から実線で示す位置に移動する。更に、自動改頁機構
には通帳10を検知する発光センサ19aと受光センサ
19bとからなる検知センサ19が設けられている。 【0018】次に上記構成における自動改頁機構の改頁
動作について説明する。図3、図4、図5、図6、図
7、図8及び図9は一実施例の自動改頁機構の動作を示
す説明図である。通帳10の表紙20を閉じる場合には
通帳10を表紙閉じ位置まで搬送し、まず、ソレノイド
1に通電する。すると図示せぬ可動芯が矢印G方向に吸
引され、それと共にリンク2がスプリング6の付勢力に
抗して図1に示す矢印G方向に移動する。通帳アップレ
バー3が支点11を中心として矢印H方向に回動し、ス
ライドプレート13が矢印D方向に移動する。すると、
図3に示すようにスプリング17の付勢力により通帳ア
ッププレート15も矢印D方向に通帳走行面23から
2の高さh2だけ突出し、通帳10の表紙20の端部2
0aを押圧して突出させる。 【0019】次に、図4に示すように、改頁ロ−ラ8a
を矢印J方向、フィ−ドロ−ラ9aを矢印K方向にそれ
ぞれ回転し、通帳10を矢印L方向に、検知センサ19
が通帳10を検知するまで移動させた後、図1に示すソ
レノイド1の通電を止め、通帳アッププレ−ト15を矢
印E方向に移動する。 【0020】すると、表紙20は矢印M方向に下降し、
可動ガイド板18bに当接する。その後、図示せぬソレ
ノイドに通電し、図5に示すようにフィ−ドロ−ラ9b
を改頁ロ−ラ8bに圧接し、改頁ロ−ラ8a、8bを矢
印J方向、フィ−ドロ−ラ9a、9bを矢印K方向に回
転し、通帳10を矢印N方向に移動して表紙20を閉じ
る。 【0021】通帳10の表紙20を開く場合には通帳1
0を図6に示す表紙開き位置まで搬送した後、図1にお
いて、まず、ソレノイド1に通電する。すると、図示せ
ぬ可動芯が図1に示す矢印G方向に吸引され、それと共
にリンク2がスプリング6の付勢力に抗して図1に示す
矢印G方向に移動し、通帳アップレバー3が支点11を
中心として矢印H方向に回動して、スライドプレート1
3が矢印D方向に移動する。すると、スプリング17の
付勢力により通帳アッププレート15も矢印D方向に
動を開始し、図6に示す通帳10のほぼ中央部10aを
押圧して突出させようとするが、スプリング17のテン
ションが表紙20を開く際に必要な力よりも小さく設定
されているので、通帳10を押圧して突出させることが
できず、通帳アッププレート15は通帳10に当接した
状態で矢印D方向への移動が一瞬停止して、長穴12と
一端12aが離間する。 【0022】図7に示すようにスライドプレート13は
ソレノイド1により矢印D方向に移動しているので、ス
ライドプレート13に設けられた長穴12も矢印D方向
に移動する。すると、図8に示すように長穴12の他端
12bが通帳アッププレート15に設けられたポスト1
6に当接し、ソレノイド1の残りストローク分、長穴1
2の他端12bがポスト16を矢印D方向に押し上げ
る。それにより、通帳アッププレート15が通帳走行面
23から図8に示す第1の高さh3だけ突出し、通帳1
0の中央部10aを突出させることができる。 【0023】次に、図9に示すように、フィ−ドロ−ラ
9aを矢印O方向に回転し、通帳10を矢印P方向に移
動すると、表紙20は、改頁ロ−ラ8aとの摩擦力によ
り矢印Q方向に持ち上がる。 【0024】図1に示すソレノイド1の通電を止め、図
10に示すように通帳アッププレ−ト15を矢印E方向
に移動する。次に改頁ロ−ラ8aを矢印J方向に回転
し、表紙20を矢印R方向に跳ね上げると、検知センサ
19により表紙20が検知される。表紙20は矢印R方
向に跳ね上がった後、矢印S方向に下降し、可動ガイド
板18aに当接する。その後、改頁ロ−ラ8aを矢印T
方向、フィ−ドロ−ラ9aを矢印O方向にそれぞれ回転
して通帳10を矢印P方向に移動して表紙20を開く。 【0025】なお、通帳アッププレ−ト15に長穴12
を設け、この長穴12に遊嵌するポスト16をスライド
プレ−ト13に設けてもよい。 【0026】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載される効果を奏する。通帳の中央
部または端部を押し上げるための通帳アッププレートの
突出量を、表紙を開く場合と表紙を閉じる場合とでそれ
ぞれ変えて、最適な突出量としたので、表紙開きと表紙
閉じを確実に行なうことができる。 【0027】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る一実施例の自動改頁機構を示す正
面図である。 【図2】一実施例の自動改頁機構を示す側面図である。 【図3】一実施例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【図4】一実施例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【図5】一実施例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【図6】一実施例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【図7】一実施例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【図8】一実施例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【図9】一実施例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【図10】一実施例の自動改頁機構の動作を示す説明図
である。 【図11】従来例の自動改頁機構を示す正面図である。 【図12】従来例の自動改頁機構を示す側面図である。 【図13】従来例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【図14】従来例の自動改頁機構の動作を示す説明図で
ある。 【符号の説明】 1 ソレノイド 10 通帳 12 長穴 13 スライドプレ−ト 15 通帳アッププレ−ト 16 ポスト 17 スプリング 20 表紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 9/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 通帳のページを捲る改頁ローラと、該改
    頁ローラに通帳を圧接させるフィードローラと、前記改
    頁ローラ側に前記通帳を押し上げる押圧手段とを有する
    自動改頁機構において、 前記押圧手段は、 駆動源により前記改頁ローラ側に滑動可能な第1プレー
    トと、該第1プレートは第2プレートを滑動可能に支持
    すると共に、両プレート間にスプリングを架設し、 該スプリングのテンションは通帳の端部を第2の高さま
    で押し上げるに必要な力より大きく、通帳の略中央部を
    第1の高さまで押し上げる力より小さく設定し、前記駆
    動源が作動すると、前記第1プレートが滑動して前記第
    2プレートを第1の高さまで押し上げ、更には前記スプ
    リングの作用により第2の高さまで押し上げ可能とし、 前記通帳の表紙を開く時には前記通帳の略中央部を前記
    第1の高さまで押し上げ、又は前記通帳を閉じる時には
    該通帳の端部を前記第2の高さまで押し上げた後、前記
    改頁ローラと前記フィードローラを回転制御して改頁す
    ることを特徴とする自動改頁機構。
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JP2003025765A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Oki Electric Ind Co Ltd 冊子状媒体処理機構
JP5462087B2 (ja) * 2010-06-28 2014-04-02 富士通フロンテック株式会社 冊子媒体取扱装置
JP2012240353A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 通帳頁替え機構

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