JP2908713B2 - ラベルプリンタ - Google Patents

ラベルプリンタ

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JP2908713B2
JP2908713B2 JP29545494A JP29545494A JP2908713B2 JP 2908713 B2 JP2908713 B2 JP 2908713B2 JP 29545494 A JP29545494 A JP 29545494A JP 29545494 A JP29545494 A JP 29545494A JP 2908713 B2 JP2908713 B2 JP 2908713B2
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台紙上に多数のラベル
を貼付したラベル用紙としてロール状に巻回されたラベ
ルロール体を用いるラベルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベルロール体を用いたラベルプ
リンタとして図5に示すようなものがある。その概要を
説明すると、まず、印字ヘッド1とこの印字ヘッド1に
対向接触させたプラテンローラ2とにより印字部が形成
されている。また、長尺状の台紙3上に多数のラベル4
を剥離自在に一定間隔で貼付することにより形成された
ラベル用紙5を巻回してなるラベルロール体6が用意さ
れ、このラベルロール体6が回転自在に保持されてい
る。このラベルロール体6の先端側は、ガイドローラ
7、印字部、ラベル剥離板8、ガイドローラ9を介して
巻取ローラ10に巻き付けることにより使用可能状態に
セットされる。このため、印字ヘッド1はプラテンロー
ラ2に対して接離自在に設けられており、ラベルロール
体6のセットに際しては印字ヘッド1が離反状態とされ
る。
【0003】このような構成において、印字時には、ス
テッピングモータ(図示せず)によりプラテンローラ2
及び巻取ローラ10を反時計方向に回転駆動させること
により、ラベルロール体6を回転させてラベル用紙5を
繰り出し搬送させながら、印字ヘッド1でラベル4上に
印字を行う。ラベル用紙5の繰り出しが進んで印字され
た部分がラベル剥離板8まで進むと、このラベル剥離板
8で台紙3が鋭角に曲げられるため、印字済みのラベル
4が台紙3から剥離され、ラベル発行口(図示せず)等
から発行される。
【0004】ここで、ラベル4に対する印字が終了して
プラテンローラ2を停止させた時点では、ラベルロール
体6が慣性により回転を継続しており、引き続きラベル
用紙5が繰り出されるため、その分がラベル用紙5の弛
みとなってしまう。弛みを生じた状態で、次のラベル印
字のためにプラテンローラ2の駆動を再開させると、弛
みがなくなるまでは軽い負荷でラベル用紙5の搬送が行
われつつ印字ヘッド1により印字が行われるが、弛みが
なくなった瞬間にプラテンローラ2ないしはその駆動源
であるステッピングモータにはラベルロール体6をも回
転させるための負荷がかかり、ショックを与えるため、
ラベル用紙5の送りに乱れを生ずる。この結果、印字部
における印字に際して印字縮み(送り不良)や、ラベル
停止位置不良といった不都合を生じてしまう。
【0005】このような不都合を回避するために、従来
は、図5に示すように、印字部の上流側にテンション機
構11が設けられている。このテンション機構11はガ
イドローラ7に接するテンションローラ12とこのテン
ションローラ12をガイドローラ7側に付勢する板ばね
13とを主体として形成されている。これにより、ラベ
ル用紙5に対してガイドローラ7部分でテンションロー
ラ12によって用紙面垂直方向の力を張力として付与す
ることにより、印字部とローラ7,12との間でラベル
用紙5の張設状態が維持される。
【0006】このようなローラ7,12間もラベル用紙
5のセットに際しては離反させる必要があり、テンショ
ン機構11はガイドローラ7側に対して開閉回動自在に
設けられている。即ち、板ばね13が取り付けられると
ともに、テンションローラ12を支持する長孔14が形
成されたローラ取付金具15が、上方の回動支点16を
中心に支持板(図示せず)等に対して回動自在に支持さ
れている。よって、ラベル用紙5のセットに際しては、
ローラ取付金具15の下端側の操作部17を把持して時
計方向に回動させることにより、テンションローラ12
がガイドローラ7から離反し、両ローラ7,12間にラ
ベル用紙5を挿通セットし得ることになる。ラベル用紙
5のセット後には、操作部17を反時計方向に回動させ
てこの操作部17を磁石18に近付けることにより、磁
力によってテンション機構11のセット状態が維持され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のテン
ション機構11によると、ラベル用紙5のセットに際し
ては、操作部17を解除する操作と、操作部17を復帰
させる操作との二度の操作を必要とし、面倒である。ま
た、解除させたテンション機構11をセットし忘れる可
能性もあり、そのまま使用してしまい、印字乱れを生じ
てしまう等の懸念がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のラベルプリンタ
は、回転自在に保持されたラベルロール体から用紙搬送
機構の駆動により繰り出されるラベル用紙に対して印字
ヘッドにより印字を行ってラベルを発行させるととも
に、ラベルが剥離された台紙を巻取機構により巻き取る
ようにしたラベルプリンタにおいて、支持構造体と、こ
の支持構造体に回動変位自在に支持されて前記ラベルロ
ール体と前記印字ヘッドとの間の位置で前記ラベル用紙
に張力を付与する張力付与体と、この張力付与体の回動
支点と異なる位置に付勢力作用点が設定されて前記張力
付与体を張力付与方向と張力付与解除方向とに択一的に
付勢する付勢手段と、前記張力付与体が張力付与解除方
向に付勢された位置で前記巻取機構に向けて張設される
台紙の干渉を受けてこの張力付与体の付勢方向を切り換
えさせる干渉受部とを備えたテンション機構を設けた。
【0009】
【作用】ラベル用紙のセットに際しては、張力付与体を
張力付与解除方向に付勢力が作用する状態に変位させ
る。この状態で、ラベル用紙のセット操作を行い、先端
を巻取機構に巻き付ける。巻取機構に巻き付けられた台
紙が張設状態になる位置では、この台紙が干渉受部に干
渉するため、張力付与体の付勢方向が自動的に張力付与
方向に切り換えられ、ラベルロール体と印字ヘッドとの
間のラベル用紙に張力を付与する使用可能状態にセット
される。よって、ラベル用紙をセットするだけでテンシ
ョン機構も自動的にセット状態となり、安定したラベル
用紙の繰り出し動作を行わせることができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図4に基づい
て説明する。まず、印字ヘッド21とこの印字ヘッド2
1に対向接触させたプラテンローラ22とにより印字部
が形成され、印字部の下流側には、ラベル剥離板23が
設けられている。プリンタ本体(図示せず)に回転自在
に支持された前記プラテンローラ22はステッピングモ
ータ(図示せず)により回転駆動されるもので、ステッ
ピングモータとともに用紙搬送機構として機能する。ま
た、前記印字ヘッド21はプリンタ本体に対して片持ち
支持されて前記プラテンローラ22に対して接離自在に
設けられている。また、長尺状の台紙24上に多数のラ
ベル25を剥離自在に一定間隔で貼付することにより形
成されたラベル用紙26を巻回してなるラベルロール体
27が用意され、印字部より上流側の所定位置において
プリンタ本体の保持部(図示せず)に回転自在に保持さ
れている。このラベルロール体27から繰り出された先
端側は、印字部より上流側位置に配設されたガイド板2
8、印字部、ラベル剥離板23、ガイドローラ29を経
て巻取機構を構成する巻取ローラ30に巻回されるよう
に用紙経路が屈曲形状に設定されている。前記巻取ロー
ラ30もプリンタ本体に回転自在に支持されている。さ
らに、ガイド板28部分において、繰り出されるラベル
用紙26の一側縁が通る位置には反射型フォトセンサと
透過型フォトセンサとが実装されて前記ラベル用紙26
上のラベル25の位置を検出するためのラベルセンサ3
1が配設されている。
【0011】このような基本的な構成に加えて、本実施
例では、ガイド板28、プラテンローラ22、ガイドロ
ーラ29及び巻取ローラ30等で囲まれる領域内に位置
させてテンション機構32が設けられている。まず、ラ
ベル用紙幅相当の幅を有して側面的に略L字状に形成さ
れた支持構造体33がプリンタ本体内に位置固定されて
設けられている。この支持構造体33のガイドローラ2
9側下端は、ラベル用紙26のガイド部33aとして湾
曲形成されている。この支持構造体33には張力付与体
として機能するテンションプート34が回動変位自在に
取り付けられている。このテンションプレート34はラ
ベル用紙幅方向の中央部において前記ガイド板28に対
向する位置に押圧部34aを有するもので、前記支持構
造体33の上流側中央部を切り欠いた支持部33bに対
して内側より係合させたピン部34bを回動支点として
回動自在とされている。
【0012】また、前記テンションプレート34と支持
構造体33内に位置固定的に設けられた係止軸35との
間には付勢手段として機能する引っ張りばね36が係止
されている。ここに、引っ張りばね36はピン部34b
よりも上流側にずれた位置でテンションプレート34に
係止されており、その係止点が付勢力作用点34cとさ
れている。テンションプレート34において引っ張りば
ね36を付勢力作用点34cまで係止させる個所には引
っ張りばね36の動きをテンションプレート34によっ
て阻害しないように切欠34dが形成されている。これ
により、係止軸35とピン部34bと付勢力作用点34
cとが同一直線上に位置する状態(図1(a)参照)で
は、引っ張りばね36による付勢力がテンションプレー
ト34に作用しないが、テンションプレート34が上方
又は下方に少しでも変位すると、変位した方に付勢力が
作用することになる。具体的には、上方が押圧部34a
をガイド板28に押し付ける張力付与方向とされ(図1
(c)参照)、下方が張力付与解除方向とされている
(図1(b)参照)。
【0013】なお、前記切欠34dを形成する凸片34
eの先端はピン部34bよりも下流側に突出しており、
かつ、少し上方に屈曲されて前記支持構造体33の天井
面に当接し得るストッパ部34fが形成されている。ま
た、テンションプレート34において押圧部34aの一
側(手前側)には操作しやすいように下降傾斜させた解
除操作部34gが突出形成されている。
【0014】さらに、前記テンションプレート34にお
いて、押圧部34a及び解除操作部34gの下面には、
干渉受部として機能するリブ34gが形成されている。
このリブ34gの下端は、テンションプレート34が張
力付与解除方向に付勢された状態のときに巻取ローラ3
0とガイド部33aとを結ぶ線より下方に突出するよう
に形成されている。
【0015】なお、前記ラベルセンサ31はガイド板2
8の真横位置(図3に示すように、押圧部34aに対し
て解除操作部34gとは反対側の真横位置に相当する位
置)に配設されている。
【0016】このような構成において、ラベルロール体
27ないしはラベル用紙26をセットする際の動作につ
いて説明する。まず、ラベル用紙26が無い状態におい
て、図1(a)に示すように、係止軸35とピン部34
bと付勢力作用点34cとが同一直線上となる位置で
は、引っ張りばね36による付勢力がテンションプレー
ト34に作用しない。この状態で解除操作部34gを押
し下げると、図1(b)に示すように、テンションプレ
ート34には引っ張りばね36によって張力付与解除方
向に付勢力が作用する状態で安定する。特に、本実施例
においては、ストッパ部34fが支持構造体33の天井
面に当接する状態でテンションプレート34は安定す
る。これにより、ガイド板28から押圧部34aが離反
した状態となり、ガイド板28と押圧部34aとの間に
ラベルロール体27から繰り出されたラベル用紙26を
挿通セットし得ることになる。
【0017】そして、図1(b)に示すように、ラベル
用紙26の先端側を開放された印字ヘッド21とプラテ
ンローラ22との間を通し、さらに、台紙24部分をラ
ベル剥離板23、ガイドローラ29等を経て巻取ローラ
30に巻き付ける。この操作において、テンションプレ
ート34の状態はストッパ部34fにより規制されてお
り、あまり下がり過ぎることはないので、台紙24をテ
ンションプレート34の下を通して巻取ローラ30に巻
き付けるのに支障はない。この後、台紙24を巻取ロー
ラ30とガイド部33aとの間で張設状態となるように
すると、この間に位置する台紙24が張力付与解除方向
に付勢されているテンションプレート34のリブ34h
に干渉し、このリブ34hを介してテンションプレート
34を図1(a)に示したような中立位置を超える位置
まで上方に変位させる。この動きに伴い、引っ張りばね
36による付勢力がテンションプレート34に対して張
力付与方向に作用するように切り換えられ、図1(c)
に示すように、テンションプレート34の押圧部34a
がガイド板28に押圧接触する状態となる。つまり、台
紙24を張設状態にセットする操作によって自動的にテ
ンションプレート34をセット状態に変位させることが
でき、ラベル用紙26はガイド板28と押圧部34aと
による挾持状態、即ち、張力を付与された状態となり、
弛みを生じないラベル用紙26の繰り出し搬送が可能と
なる。
【0018】このような状態で、プラテンローラ22及
び巻取ローラ30を回転駆動させると、ラベルロール体
27も反時計方向に回転し、ラベル用紙26の繰り出し
が行われ、印字ヘッド21によってラベル25上に印字
が行われる。このような動作時に、ラベル用紙26の送
りは、ラベルセンサ31によるラベル検知に基づき行わ
れるが、テンションプレート34によって張力を付与し
ている部分の真横でラベルセンサ31でラベル25の検
知を行っているので、印字部でのラベル停止制御等を正
確に行うことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のラベルプリンタによれば、回転
自在に保持されたラベルロール体から用紙搬送機構の駆
動により繰り出されるラベル用紙に対して印字ヘッドに
より印字を行ってラベルを発行させるとともに、ラベル
が剥離された台紙を巻取機構により巻き取るようにした
ラベルプリンタにおいて、支持構造体と、この支持構造
体に回動変位自在に支持されて前記ラベルロール体と前
記印字ヘッドとの間の位置で前記ラベル用紙に張力を付
与する張力付与体と、この張力付与体の回動支点と異な
る位置に付勢力作用点が設定されて前記張力付与体を張
力付与方向と張力付与解除方向とに択一的に付勢する付
勢手段と、前記張力付与体が張力付与解除方向に付勢さ
れた位置で前記巻取機構に向けて張設される台紙の干渉
を受けてこの張力付与体の付勢方向を切り換えさせる干
渉受部とを備えたテンション機構を設けたので、ラベル
用紙のセットに際しては、張力付与体を張力付与解除方
向に解除する操作とラベル用紙を巻取機構までセットす
る操作を行うだけで、自動的に張力付与体を張力付与方
向に付勢力が作用する状態にセットさせることができ、
よって、印字ずれやラベル停止位置のずれのないラベル
用紙の繰り出し搬送を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示し、(a)は中立
状態の側面図、(b)は張力付与解除方向に付勢された
状態の側面図、(c)は張力付与方向に付勢された状態
の側面図である。
【図2】全体的構成を示す側面図である。
【図3】テンション機構を示す平面図である。
【図4】テンションプレートを示す斜視図である。
【図5】従来例を示す側面図である。
【図6】テンション機構を示す側面図である。
【符号の説明】
21 印字ヘッド 22 用紙搬送機構 24 台紙 25 ラベル 26 ラベル用紙 27 ラベルロール体 30 巻取機構 32 テンション機構 33 支持構造体 34 張力付与体 34b 回動支点 34c 付勢力作用点 34h 干渉受部 36 付勢手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に保持されたラベルロール体か
    ら用紙搬送機構の駆動により繰り出されるラベル用紙に
    対して印字ヘッドにより印字を行ってラベルを発行させ
    るとともに、ラベルが剥離された台紙を巻取機構により
    巻き取るようにしたラベルプリンタにおいて、支持構造
    体と、この支持構造体に回動変位自在に支持されて前記
    ラベルロール体と前記印字ヘッドとの間の位置で前記ラ
    ベル用紙に張力を付与する張力付与体と、この張力付与
    体の回動支点と異なる位置に付勢力作用点が設定されて
    前記張力付与体を張力付与方向と張力付与解除方向とに
    択一的に付勢する付勢手段と、前記張力付与体が張力付
    与解除方向に付勢された位置で前記巻取機構に向けて張
    設される台紙の干渉を受けてこの張力付与体の付勢方向
    を切り換えさせる干渉受部とを備えたテンション機構を
    設けたことを特徴とするラベルプリンタ。
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KR100414444B1 (ko) * 2001-05-07 2004-01-07 장상빈 계산기의 레이블 출력장치
JP7427842B2 (ja) * 2021-02-19 2024-02-05 富士通フロンテック株式会社 搬送ガイド機構、及び、印刷装置

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