JP3420741B2 - タイヤ成形用ドラム - Google Patents
タイヤ成形用ドラムInfo
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Description
ー、チェーハー、プライ等のタイヤ構成部材を貼り合わ
せたバンドや、主としてパッセンジャータイヤの製造工
程における第1成形にてグリーンケースを成形するのに
適したタイヤ成形用ドラムに関するものである。
の成形に用いられるタイヤ成形用ドラムにおいては、そ
の外周に巻回されるタイヤ構成部材の貼り付け径の変動
に対応させるため、あるいはタイヤリム径の変更に迅速
に対応させるために、ドラム径の変更可能なものが要求
されている。このような要望に対処するため、例えば図
7に示すような構成のタイヤ成形用ドラムが従来から提
案されている。
に複数のメインセグメント42が所定角度間隔おきで、
一体回転可能及び軸筒41の軸線と交差する半径方向へ
相対移動可能に配設され、それらの外周には円弧状のド
ラム外周形成部42aが軸筒41の軸線方向に沿って延
びるように形成されている。各メインセグメント42間
に位置するように、軸筒41の外周には複数のサブセグ
メント43が所定角度間隔おきで、一体回転可能及び軸
筒41の軸線と交差する半径方向へ相対移動可能に配設
され、それらの外周には円弧状のドラム外周形成部43
aが軸筒41の軸線方向に沿って延びるように形成され
ている。
ンセグメント42及び各サブセグメント43が軸筒41
の軸線と交差する半径方向へ一体的に移動されて、ドラ
ム径が設定変更されるようになっている。また、このド
ラム径の設定状態で、一部のメインセグメント42に設
けられた吸引通路44からの吸引空気流により、タイヤ
構成部材45の巻始端がドラムの外周に吸着固定された
後、タイヤ構成部材45がドラムの外周に巻回されるよ
うになっている。
タイヤ成形用ドラムでは、隣接するメインセグメント4
2とサブセグメント43との間において、ドラム外周形
成部42a,43aの端縁間に軸線方向へ連続して延び
る凹溝46が形成され、ドラム径を拡径状態に設定する
程、その凹溝46の幅が大きくなる。このため、ドラム
の外周にタイヤ構成部材45を巻回したとき、そのタイ
ヤ構成部材45の凹溝46と対応する部分に筋状の窪み
が生じるという問題があった。また、ドラムの外周にタ
イヤ構成部材45を複数積層巻回した場合には、凹溝4
6と対応する部分の各層間に空気溜りが生じ易いという
問題もあった。
ドラムの外周全体を筒状のゴムシートにより被覆して、
前記凹溝46を見掛上排除した構成も、従来から提案さ
れている。しかしながら、この構成においては、吸引通
路44がゴムシートにより閉塞されるため、タイヤ構成
部材45の巻始端の吸着固定が困難になるという新たな
問題が生じた。
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、ドラムの外周にタイヤ構成部材を巻回した際に、そ
のタイヤ構成部材に筋状の窪みが生じたり、タイヤ構成
部材を複数積層巻回した際に、各層間に空気溜りが生じ
たりするのを抑制することができるドラム径の変更可能
なタイヤ成形用ドラムを提供することにある。
的を達成するために、請求項1に記載の発明では、タイ
ヤ構成部材を巻回するための円弧状のドラム外周形成部
を有する複数のセグメントを、軸筒の周りにその軸筒と
一体回転可能に配設し、各セグメントを軸筒の軸線に対
して交差する方向へ移動させることにより、ドラム径を
調整するようにしたタイヤ成形用ドラムにおいて、前記
各セグメントのドラム外周形成部を、隣接するセグメン
ト間の隙間がドラム外周で軸線方向へ連続しないように
形成したことを特徴とするものである。
ば、複数のセグメントを軸筒の軸線と交差する方向へ移
動させることによって、ドラム径を変更調整することが
できる。この場合、隣接するセグメント間の隙間がドラ
ム外周で軸線方向に連続して延長形成されることはな
い。よって、ドラムの外周にタイヤ構成部材を巻回した
際に、そのタイヤ構成部材に筋状の窪みが生じたり、タ
イヤ構成部材を複数積層巻回した際に、各層間に空気溜
りが生じたりするのを抑制することができる。
載の発明において、前記各セグメントのドラム外周形成
部は、そのドラム外周形成部の幅よりも若干幅広の空間
を交互に介在させながら、ドラム外周の軸線方向へ複数
形成したことを特徴とするものである。
ば、簡単な構造のセグメントによって、隣接するセグメ
ント間の隙間がドラム外周で軸線方向に連続して延長形
成されないように構成することができる。
載の発明において、前記各セグメントのドラム外周形成
部は、隣接するセグメントのドラム外周形成部間の空間
に入れ子状態で配置されるようにしたことを特徴とする
ものである。
ば、セグメントの構造が簡単であるとともに、隣接する
セグメント同志を容易に組み付けることができる。
を、図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2に示
すように、この実施形態のタイヤ成形用ドラム11は、
軸筒12と、その軸筒12の両端に固定された一対の円
板状のディスク13と、軸筒12の一端に突出固定され
た円筒状の連結シャフト14とを備えている。連結シャ
フト14の先端にはテーパ部15が設けられ、このテー
パ部15を図示しないタイヤ成形装置の主軸に形成され
たテーパ孔に嵌合して、タイヤ成形用ドラム11を主軸
に対して着脱可能に装着するようになっている。
13間には複数のセグメント16が各一対のガイド部材
17及びブラケット18を介して、所定角度間隔おきで
一体回転可能及び軸筒12の軸線と交差する半径方向へ
相対移動可能に支持されている。軸筒12の外周には円
筒状のドラム径変更部材19が軸線方向へ相対移動可能
に嵌挿支持され、その両端外周のテーパ状突部19aと
セグメント16両端のブラケット18との間には傾斜カ
ム部材20が軸線方向に対して所定角度傾斜した状態で
介装されている。
回転可能に挿通支持されている。軸筒12内にはボール
ネジ22が回転可能に支持され、調整軸21の内端に連
結されている。ボールネジ22にはナット23が螺合さ
れ、連結板24を介してドラム径変更部材19に連結さ
れている。そして、調整軸21によりボールネジ22が
回転されたとき、ナット23を介してドラム径変更部材
19が軸線方向に移動される。これにより、傾斜カム部
材20のカム作用で、各セグメント16が軸筒12の軸
線と交差する半径方向へ移動されて、タイヤ成形用ドラ
ム11のドラム径が変更調整されるようになっている。
グメント16としては、第1セグメント16Aと第2セ
グメント16Bとの2種類のものが用意され、それらの
セグメント16A,16Bがドラム外周に沿って交互に
配設されている。各セグメント16A,16Bは、軸線
方向に沿って延びる基板部27と、その基板部27の外
面に長手方向へ所定間隔おきに形成された複数の円弧状
のドラム外周形成部28とを備えている。そして、各ド
ラム外周形成部28間には、そのドラム外周形成部28
の幅よりも若干幅広の空間29が形成されている。
ント16Bとでは、それらのドラム外周形成部28と空
間29との位置が互い違いになるように形成されてい
る。すなわち、第1セグメント16Aのドラム外周形成
部28及び空間29が第2セグメント16Bの空間29
及びドラム外周形成部28にそれぞれ対応するようにな
っている。そして、各セグメント16A,16Bを組み
付けた状態で、各セグメント16A,16Bのドラム外
周形成部28が、隣接するセグメント16B,16Aの
ドラム外周形成部28間の空間29に入れ子状態で配置
されるようになっている。そして、各セグメント16
A,16Bのドラム外周形成部28上にタイヤ構成部材
31を巻回するようになっている。
うに、隣接するセグメント16A,16B間の隙間がド
ラム外周で軸線方向へ連続的に延長形成されないように
なっている。すなわち、隣接する異種のセグメント16
A−16B間では、ドラム外周形成部28が入れ子状態
で交互に配置されているため、それらのドラム外周形成
部28の対向端部間に隙間が形成されることはない。ま
た、異種のセグメント16B,16Aを介して隣接する
同種のセグメント16A−16A,16B−16B間で
は、それらのドラム外周形成部28の対向端部間に隙間
30が形成される。ところが、これらの隙間30は、ド
ラム外周の軸線方向へ異種のセグメント16B,16A
のドラム外周形成部28を介在させて交互に形成される
ため、ドラム外周で軸線方向へ連続して延びることはな
い。
用ドラム11の作用を説明する。さて、このタイヤ成形
用ドラム11を図示しないタイヤ成形装置の主軸に装着
した状態で、調整軸21によりボールネジ22が回転さ
れると、ナット23を介してドラム径変更部材19が軸
線方向に沿って右方または左方に移動される。これによ
り、傾斜カム部材20のカム作用で、各セグメント16
A,16Bが軸筒12の軸線と交差する半径方向へ移動
されて、タイヤ成形用ドラム11のドラム径が変更調整
される。すなわち、図2において中心より下方側に示す
ように、ドラム径変更部材19が右方に移動されたとき
には、各セグメント16A,16Bが半径方向の内方に
移動されてドラム径が縮小される。この場合には、図5
に示すように、異種のセグメント16B,16Aを介し
て隣接する同種のセグメント16A−16A,16B−
16B間の隙間30が狭くなる。
ように、ドラム径変更部材19が左方に移動されたとき
には、各セグメント16が半径方向の外方に移動されて
ドラム径が拡張される。この場合には、図6に示すよう
に、異種のセグメント16B,16Aを介して隣接する
同種のセグメント16A−16A,16B−16B間の
隙間30が広くなる。ところが、これらの隙間30は、
ドラム外周で軸線方向へ連続することなく、異種のセグ
メント16B,16Aのドラム外周形成部28を介在さ
せて交互に形成されている。
2に鎖線で示すように、タイヤ成形用ドラム11の外周
にタイヤ構成部材31を巻回して、バンドやグリーンケ
ースを成形した場合、そのタイヤ構成部材31に円周方
向へ延びる筋状の窪みが生じるおそれはない。また、タ
イヤ成形用ドラム11の外周にタイヤ構成部材31を複
数積層巻回した場合、各層間に空気溜りが生じるおそれ
もない。
うな効果を得ることができる。 (1)このタイヤ成形用ドラム11においては、タイヤ
構成部材31を巻回するための円弧状のドラム外周形成
部28を有する複数のセグメント16A,16Bが、軸
筒12の周りにその軸筒12と一体回転可能に配設され
ている。各セグメント16A,16Bが軸筒12の軸線
に対して交差する方向へ移動されることにより、ドラム
径が調整されるようになっている。そして、各セグメン
ト16A,16Bのドラム外周形成部28は、隣接する
セグメント16A,16B間の隙間がドラム外周で軸線
方向へ連続しないように形成されている。
Bが軸筒12の軸線と交差する方向へ移動されることに
よって、ドラム径を容易に変更調整することができる。
この場合、隣接するセグメント16A,16B間の隙間
がドラム外周で軸線方向に連続して延長形成されること
はない。よって、タイヤ成形用ドラム11の外周にタイ
ヤ構成部材31を巻回した際に、そのタイヤ構成部材3
1に筋状の窪みが生じたり、タイヤ構成部材31を複数
積層巻回した際に、各層間に空気溜りが生じたりするの
を抑制することができる。
ては、前記各セグメント16A,16Bのドラム外周形
成部28が、そのドラム外周形成部28の幅よりも若干
幅広の空間29を交互に介在させながら、ドラム外周の
軸線方向へ複数形成されている。このため、簡単な構造
のセグメント16A,16Bによって、隣接するセグメ
ント16A,16B間の隙間がドラム外周で軸線方向に
連続して延長形成されないように構成することができ
る。
ては、前記各セグメント16A,16Bのドラム外周形
成部28が、隣接するセグメント16B,16Aのドラ
ム外周形成部28間の空間29に入れ子状態で配置され
るようになっている。このため、セグメント16A,1
6Bの構造が簡単であるとともに、隣接するセグメント
16A,16B同志を容易に組み付けることができる。
うに変更して具体化することも可能である。 ・前記実施形態における各セグメント16A,16Bの
ドラム外周形成部28の寸法、形状、配列数等を、任意
に変更して構成してもよい。
A,16Bを半径方向に移動させるための機構を適宜変
更してもよい。
図。
では拡径状態にて示すとともに下方側では縮径状態にて
示す断面図。
図。
示す分解斜視図。
す斜視図。
図。
ント、16A…第1セグメント、16B…第2セグメン
ト、27…基板部、28…ドラム外周形成部、29…空
間、30…隙間、31…タイヤ構成部材。
Claims (3)
- 【請求項1】 タイヤ構成部材を巻回するための円弧状
のドラム外周形成部を有する複数のセグメントを、軸筒
の周りにその軸筒と一体回転可能に配設し、各セグメン
トを軸筒の軸線に対して交差する方向へ移動させること
により、ドラム径を調整するようにしたタイヤ成形用ド
ラムにおいて、 前記各セグメントのドラム外周形成部を、隣接するセグ
メント間の隙間がドラム外周で軸線方向へ連続しないよ
うに形成したことを特徴とするタイヤ成形用ドラム。 - 【請求項2】 前記各セグメントのドラム外周形成部
は、そのドラム外周形成部の幅よりも若干幅広の空間を
交互に介在させながら、ドラム外周の軸線方向へ複数形
成したことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形用
ドラム。 - 【請求項3】 前記各セグメントのドラム外周形成部
は、隣接するセグメントのドラム外周形成部間の空間に
入れ子状態で配置されるようにしたことを特徴とする請
求項2に記載のタイヤ成形用ドラム。
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- 2000-07-13 JP JP2000212803A patent/JP3420741B2/ja not_active Expired - Lifetime
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