JP4921793B2 - タイヤ用生ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ用生ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、ゴムストリップを周方向に螺旋状に重ねて巻き付けることによりタイヤ用生ゴム部材を形成するタイヤ用生ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤに関する。
近年、リボン状の未加硫のゴムストリップを、被巻付体(例えば生カーカスや成形フォーマ)に、螺旋状に重ねて巻き付けることにより、環状のタイヤ用生ゴム部材を製造する所謂ストリップワインド法が種々提案されている(例えば下記特許文献参照)。
このようなストリップワインド法では、理論的には、巻き重ねられるゴムストリップの巻き付けピッチなどを変化させることにより、任意の断面形状の生ゴム部材が形成できるとされている。具体的には、ゲージ厚さを厚くする部分(山部)では、巻き付けピッチを小さく、逆にゲージ厚さを薄くする部分(谷部)では、巻き付けピッチを大きくする。
特許第3477289号公報 特許第3352045号公報 特許第3370282号公報 特許第3397430号公報
しかし、例えば巻き付けピッチを「ピッチ小→ピッチ大」に変化させて「山部→谷部」を形成する場合、ストリップ貼付ヘッドをプログラムされた通りに、「ピッチ小→ピッチ大」に横送りしたとしても、ゴムストリップ自体は、局部的に周速が速い山部に引き寄せられる現象が発生し、結果的に周方向でプロファイルを均一にすることが難しくなるという問題が発生する。
そこで本発明は、複数本のゴムストリップを用い、各ゴムストリップの巻付けの始端部のタイヤ軸方向位置を、ゴムストリップ毎にタイヤ軸方向に相違させることを基本として、タイヤ用生ゴム部材が山部と谷部とを有する凹凸断面形状を具える場合にも、周方向でプロファイルを均一化でき、タイヤのユニフォミティーを向上しうるタイヤ用生ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤの提供を目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、タイヤ用生ゴム部材の製造方法であって、同一ゴム材からなる複数本の未加流のゴムストリップを用い、各ゴムストリップをタイヤ回転軸芯の周りに螺旋状に重ねて巻き付けることにより形成される複数のゴム領域によってタイヤ用生ゴム部材を形成するとともに、各ゴムストリップの巻付けの始端部のタイヤ軸方向位置を、ゴムストリップ毎にタイヤ軸方向に相違させ、
しかも各ゴムストリップの巻付けの始端部の周方向位置と終端部の周方向位置との間の、前記タイヤ回転軸芯を中心とした周方向角度θを90°以下とし、かつこの始端部の周方向位置と終端部の周方向位置との中間位置を、ゴムストリップ毎にタイヤ周方向に相違させ、しかも、前記ゴム領域は、ゴムストリップの巻き付けに際して、タイヤ軸方向の単位長さに対して、巻き付け方向に厚さが減少する割合である厚さ減少率が1.0(mm/mm)以上となる厚さ急激減少部を具えないことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記ゴムストリップは、前記始端部及び終端部のタイヤ軸方向の各位置を、タイヤ軸方向に互いに相違させたことを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記タイヤ用生ゴム部材は、厚さが大な山部と、厚さが小な谷部とをタイヤ軸方向に1以上設けた凹凸断面形状を具えるとともに、前記各谷部に、ゴムストリップの巻付けの始端部を位置させたことを特徴としている。
又請求項4の発明はタイヤであって、請求項1乃至3の何れかに記載の製造方法により得られたタイヤ用生ゴム部材を用いたことを特徴としている。
本発明は叙上の如く、同一ゴム材からなる複数本の未加流のゴムストリップを用い、各ゴムストリップを螺旋状に巻き付けた複数のゴム領域によって、一つのタイヤ用生ゴム部材を形成している。このとき、各ゴムストリップの巻付けの始端部を、ゴムストリップ毎にタイヤ軸方向に相違させている。従って、例えばタイヤ用生ゴム部材が山部と谷部とを有する凹凸断面形状を具える場合にも、その谷部に、ゴムストリップの巻付けの始端部を位置させることにより、ゴムストリップの巻き付け方向において、ゲージ厚さが急激に減少する厚さ急激減少部を排除することが可能となる。従って、タイヤ用生ゴム部材のプロファイルを周方向で均一化させることができる。
又各ゴムストリップの巻付けの始端部の周方向位置と終端部の周方向位置との間の、前記タイヤ回転軸芯を中心とした周方向角度θを90°以下、即ち始端部と終端部とを周上で近い位置としている。そのため、各ゴム領域において、周上での質量分布の均一性を高めることができる。しかも、前記始端部の周方向位置と終端部の周方向位置との中間位置を、ゴムストリップ毎にタイヤ周方向に相違、即ち周方向に分散している。そのため、高速FV(例えばRFVやTFV)における高次成分の要素を意図的に高めることができ、低次成分の影響を減じ、タイヤのユニフォミティーを改善することが可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の製造方法によって製造されたタイヤ用生ゴム部材を用いて加硫成形された空気入りタイヤの一例を示す断面図である。
図1において、空気入りタイヤ1は、ゴム配合を違えた複数種のタイヤ用ゴム部材G、及びタイヤの骨格をなすカーカス6とその半径方向外側に配されるベルト7とを含むコード補強層を具えて形成される。なおトレッド部2の外表面には、本例では、タイヤ赤道Cの両側で周方向に連続してのびる2本の周方向溝gを含むトレッド溝からなるトレッドパターンが形成されている。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからなる。このカーカスプライ6Aは、本例では、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の周りで折り返されるプライ折返し部6bを一連に具える。
又前記ベルト7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、ベルトコードがプライ間交互で交差することにより、ベルト剛性を高めトレッド部2を強固に補強する。なおベルト7の外側には、高速走行性能を高めることを主目的として、バンドコードをタイヤ周方向に沿って配列させたバンド9を設けることができる。
次に、前記タイヤ用ゴム部材Gとしては、前記トレッド部2に配され接地面をなすトレッドゴムG1と、前記サイドウォール部3に配されタイヤ外側面をなすサイドウォールゴムG2と、前記カーカス6の内側に配されタイヤ内腔面をなすインナーライナゴムG3と、前記ビード部4に配されリムずれを防止するクリンチゴムG4と、前記ベルト7の両端かつカーカス6との間に配されてベルト外端を保護するベルトクッションゴムG5と、前記ビードコア5から半径方向外方にのびるビードエーペックスゴムG6とを含むことができる。
そして、このタイヤ用ゴム部材G1〜G6の生ゴム状態であるタイヤ用生ゴム部材Gnのうち、本例ではトレッドゴム2Gの生ゴム状態である生トレッドゴム2Gn(タイヤ用生ゴム部材)を、本発明の製造方法によって形成する。
この生トレッドゴム2Gnは、図2に断面図を示すように、本例では、略断面台形状の基体10を具え、かつその外表面には、前記周方向溝gを形成するための左右の凹溝部11L、11R(総称する時、凹溝部11という)を形成している。これにより、生トレッドゴム2Gnは、厚さtが大な中央の山部12Cと左右の山部12L、12R、及び厚さtが小な左右の谷部13L、13Rをタイヤ軸方向に設けた凹凸断面形状を具える。なお前記基体10の最大厚さと凹溝部11の最小厚さ部との中間厚さを基準線Nとし、この基準線Nよりも厚さが大な領域を山部12C、12L、12R(総称する時、山部12という)と定義し、又前記凹溝部11L、11Rのうちで基準線Nよりも厚さが小な領域を谷部13L、13R(総称する時、谷部13という)と定義している。
次に、同一ゴム材からなる複数本の未加流のゴムストリップ15を用い、各ゴムストリップ15をタイヤ回転軸芯の周りに螺旋状に重ねて巻き付けることにより形成される複数のゴム領域Yによって、前記凹凸断面形状の生トレッドゴム2Gnを作成している。
具体的には、図3、4に示すように、生トレッドゴム2Gnは、本例では第1のゴムストリップ15Aからなるゴム領域YAと、第2のゴムストリップ15からなるゴム領域YBとから形成されるとともに、各ゴムストリップ15A、15Bの巻付けの始端部E1A、E1Bのタイヤ軸方向位置を、タイヤ軸方向に互いに相違させている。本例では、前記始端部E1A、E1Bが、それぞれ前記谷部13L、13Rに位置させる場合を例示している。
詳しくは、第1のゴムストリップ15Aは、その始端部E1Aを、右の凹溝部11Rの溝底22又はその近傍に位置させ、その位置から生トレッドゴム2Gnの左側縁TLまで左方に向かって巻き付けられる。これにより、ゴム領域YAのうちの、主領域部YAiを形成している。又本例では、第1のゴムストリップ15Aは、前記左側縁TLを折り返し位置Pとして折り返された後、右方に向かって巻き付けられるとともに、その終端部E2Aは、前記左の山部12Lの頂部にて終端し、これにより前記主領域部YAi上に重置される副領域部YAoを形成している。
ここで、前記主領域部YAiでは、前記中央の山部12Cを通る際、ゴムストリップ15Aの巻き付けピッチを小として巻回され、これにより前記右の凹溝部11Rにおける左溝壁面に沿って厚さが急激に増加する厚さ急激増加部23aを形成する。又この厚さ急激増加部23aの形成後は、巻き付けピッチを次第に大きくしながら巻回され、これにより、厚さが緩やかに減少する厚さ緩減少部24aを前記左の凹溝部11Lの溝底22下まで形成する。又前記左の山部12Lを通る際にも同様に、ゴムストリップ15Aの巻き付けピッチを小として、前記左の凹溝部11Lにおける左溝壁面に沿って厚さが急激に増加する厚さ急激増加部23bを形成するとともに、この厚さ急激増加部23bの形成後は、巻き付けピッチを次第に大きくして、厚さが緩やかに減少する厚さ緩減少部24bを、前記折り返し位置Pまで形成する。
他方、前記副領域部YAoでは、前記折り返し位置Pから終端部E2Aまで、ゴムストリップ15Aは巻き付けピッチを滑らかに変化させて巻き付けられる。
次に、第2のゴムストリップ15Bは、図4に示すように、その始端部E1Aを、前記左の凹溝部11Lの溝底22又はその近傍に位置させ、その位置から生トレッドゴム2Gnの右側縁TRまで右方に向かって巻き付けられる。これにより、ゴム領域YBの主領域部YBiを形成している。又本例では、第2のゴムストリップ15Bは、前記右側縁TRを折り返し位置Pとして折り返された後、左方に向かって巻き付けられるとともに、その終端部E2Bは、前記右の山部12Rの頂部にて終端し、これにより前記主領域部YBi上に重置される副領域部YBoを形成している。
ここで、前記主領域部YBiでは、前記中央の山部12Cを通る際、ゴムストリップ15Aの巻き付けピッチを小として巻回され、これによって、前記左の凹溝部11Lにおける右溝壁面に沿って厚さが急激に増加する厚さ急激増加部25aを形成する。又この厚さ急激増加部25aの形成後は、巻き付けピッチを次第に大きくして厚さ緩減少部26aを形成するとともに、本例では前記右の凹溝部11Rの溝底22下まで、ほぼ一定の巻き付けピッチで形成している。又前記右の山部12Rを通る際も同様に、ゴムストリップ15Bの巻き付けピッチを小として、前記右の凹溝部11Rにおける右溝壁面に沿って厚さが急激に増加する厚さ急激増加部25bを形成するとともに、この厚さ急激増加部25bの形成後は、巻き付けピッチを次第に大きくし、厚さが緩やかに減少する厚さ緩減少部26bを、前記折り返し位置Pまで形成する。
他方、前記副領域部YBoでは、前記折り返し位置Pから終端部E2Bまで、ゴムストリップ15Bは、巻き付けピッチを滑らかに変化させて巻き付けられる。
このように、本発明では複数のゴムストリップ15を用い、その始端部E1の位置、及び巻き付け方向を特定することにより、厚さ急激増加部23,25、厚さ緩減少部24、26を用いて、厚さが急激に変化する凹凸断面形状の生トレッドゴム2Gnを形成することが可能となる。即ち、巻き付けピッチを、「ピッチ小→ピッチ大」に急激に変化させる厚さ急激減少部の形成を排除することができる。この「厚さ急激減少部」は、ゴムストリップ15の巻き付け方向において、厚さ減少率が1.0(mm/mm)以上となる部位であって、プロファイルの周方向における不均一化の原因となる。なお、前記「厚さ減少率」は、タイヤ軸方向の単位長さに対して巻き付け方向に厚さが減少する割合を意味する。
又ゴムストリップが不連続となる始端部E1の位置を、ゴムストリップ毎にタイヤ軸方向に相違させて分散しているため、この不連続に起因するタイヤ軸方向のユニフォミティーを低減することができる。特に本例では、各ゴムストリップ15の始端部E1と終端部E2との各位置をタイヤ軸方向に互いに相違させているため、タイヤ軸方向のユニフォミティーの低減をより効果的に抑制しうる。
なお本例では、2本のゴムストリップ15を用いたが、例えば、前記副領域部YAo、YBoを第3、第4のゴムストリップ15を用いて形成しうるなど、ゴムストリップ15の本数は自在に設定しうる。
又ゴムストリップ15の本数に応じた数のストリップ貼付ヘッドを用い、各ゴムストリップ15を同時に、或いは時間差を隔てて巻き始めるのが、タイヤ用生ゴム部材の形成時間を短縮する観点から好ましい。しかし、1つのストリップ貼付ヘッドを用い、各ゴム領域Yを順次形成していくこともできる。
次に、複数のゴムストリップ15を用いた場合、各ゴム領域Yにおいて、周上での質量分布の不均一化を招いて周方向のユニフォミティーを低下させる問題がある。そこで本例では、図5に概念的に示すように、各ゴムストリップ15において、その巻付けの始端部E1の周方向位置と終端部E2の周方向位置との間の、前記タイヤ回転軸芯を中心とした周方向角度θを90°以下、好ましくは70°、さらに好ましくは50°以下、特に好ましくは20°以下に設定している。即ち、各ゴムストリップ15毎に、前記始端部E1と終端部E2とを周上で近い位置としている。そのため、各ゴム領域において、周上での質量分布の均一性を高めることができる。
又本発明では、前記始端部E1の周方向位置と、終端部E2の周方向位置との中間位置Ecを、図6に示すように、ゴムストリップ15毎にタイヤ周方向に相違、即ち周方向に分散させている。図6には3本のゴムストリップ15を用いた場合を例示している。そのため、高速FV(例えばRFVやTFV)における高次成分の要素を意図的に高めることができ、低次成分の影響を減じ、タイヤのユニフォミティーを改善することができる。この中間位置Ecは、周方向に均一に分散させるのがユニフォミティーの観点から望ましく、従って、中間位置Ec、Ec間の前記タイヤ回転軸芯を中心とした周方向角度αを、(360/n)°±10%の範囲内とするのが好ましい。なお「n」は前記ゴムストリップ15の本数である。
なお前記生トレッドゴム2Gnとしては、図7に示すように、タイヤ赤道C上に1本の凹溝部11を具えた凹凸断面形状であっても良く、斯かる場合にも、例えば2本のゴムストリップ15A、15Bを用いることにより、巻き付け方向に対して厚さ急激減少部を形成をすることなく、生トレッドゴム2Gnを形成することができる。
また本発明の製造方法は、生トレッドゴムに限定されることなく、例えば生サイドウォールゴムなど、種々のタイヤ用生ゴム部材の形成に採用することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の製造方法によって製造されたタイヤ用生ゴム部材を用いて形成された空気入りタイヤの実施の一形態を示す断面図である。 それに用いる生トレッドゴムを示す断面図である。 生トレッドゴムにおける第1のゴムストリップの巻き付け状態を説明する断面図である。 生トレッドゴムにおける第2のゴムストリップの巻き付け状態を説明する断面図である。 ゴムストリップにおける巻付けの始端部と終端部との間の、タイヤ回転軸芯を中心とした周方向角度を概念的に示す図面である。 各ゴムストリップにおける始端部と終端部との中間位置の、周方向の分散を概念的に示す図面である。 生トレッドゴムの他の例を示す断面図である。
符号の説明
12 山部
13 谷部
15 ゴムストリップ
E1 始端部
E2 終端部
Ec 中間位置
G タイヤ用生ゴム部材
Y ゴム領域

Claims (4)

  1. 同一ゴム材からなる複数本の未加流のゴムストリップを用い、各ゴムストリップをタイヤ回転軸芯の周りに螺旋状に重ねて巻き付けることにより形成される複数のゴム領域によってタイヤ用生ゴム部材を形成するとともに、
    各ゴムストリップの巻付けの始端部のタイヤ軸方向位置を、ゴムストリップ毎にタイヤ軸方向に相違させ、
    しかも各ゴムストリップの巻付けの始端部の周方向位置と終端部の周方向位置との間の、前記タイヤ回転軸芯を中心とした周方向角度θを90°以下とし、かつこの始端部の周方向位置と終端部の周方向位置との中間位置を、ゴムストリップ毎にタイヤ周方向に相違させ、
    しかも、前記ゴム領域は、ゴムストリップの巻き付けに際して、タイヤ軸方向の単位長さに対して、巻き付け方向に厚さが減少する割合である厚さ減少率が1.0(mm/mm)以上となる厚さ急激減少部を具えないことを特徴とするタイヤ用生ゴム部材の製造方法。
  2. 前記ゴムストリップは、前記始端部及び終端部のタイヤ軸方向の各位置を、タイヤ軸方向に互いに相違させたことを特徴とする請求項1記載のタイヤ用生ゴム部材の製造方法。
  3. 前記タイヤ用生ゴム部材は、厚さが大な山部と、厚さが小な谷部とをタイヤ軸方向に1以上設けた凹凸断面形状を具えるとともに、前記各谷部に、ゴムストリップの巻付けの始端部を位置させたことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ用生ゴム部材の製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の製造方法により得られたタイヤ用生ゴム部材を用いて加硫成形されたタイヤ。
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