JP2006069130A - タイヤ及びタイヤ成型方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴムストリップ材1を巻き付けて成形する場合に、不要な重なり部分を小さくして、重量バランスや均一性がよく、ユニフォミティを良好に保持できるタイヤを得る。
【解決手段】ゴムストリップ材1の巻き付け開始の1周目M1 をタイヤ周方向に巻き付け、2周目M2 以降は、各周毎に、タイヤ周方向の一部領域G内で所定ピッチDの送りを与えるようにタイヤ周方向に対し傾斜させて巻き付け、傾斜領域Gを除く他の部分ではタイヤ周方向に巻き付け、さらに巻き付け終了側の最後の1周分をタイヤ周方向に巻き付けて傾斜させずに傾斜領域Gを越えて終端させる。
【選択図】 図4
【解決手段】ゴムストリップ材1の巻き付け開始の1周目M1 をタイヤ周方向に巻き付け、2周目M2 以降は、各周毎に、タイヤ周方向の一部領域G内で所定ピッチDの送りを与えるようにタイヤ周方向に対し傾斜させて巻き付け、傾斜領域Gを除く他の部分ではタイヤ周方向に巻き付け、さらに巻き付け終了側の最後の1周分をタイヤ周方向に巻き付けて傾斜させずに傾斜領域Gを越えて終端させる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、複数のタイヤ用ゴム部材を含んで構成されるタイヤ及びこのタイヤの成型方法に関するものである。
一般に、タイヤは、複数のタイヤ用ゴム部材を含んで構成されている。代表的には、図7に示すように、インナーライナーゴム部2、トレッドゴム部3、サイドウォールゴム部4、リムストリップゴム部5等の各部が、各々要求される特性に応じたゴム部材により形成されており、これらのゴム部材がカーカス6やベルト7等のタイヤ用補強部材と組み合されてタイヤTが構成されている。
従来は、前記の各ゴム部材を成形するために、それぞれのゴム部材の断面形状に見合ったダイスを介して押出機から連続して押出し成形し、その後、定寸にカットすることにより目的とするゴム部材を得ていた。タイヤの成型においては、前記のゴム部材を成型ドラム等の回転支持体上で順次貼り付けて成型していた。
従来は、前記の各ゴム部材を成形するために、それぞれのゴム部材の断面形状に見合ったダイスを介して押出機から連続して押出し成形し、その後、定寸にカットすることにより目的とするゴム部材を得ていた。タイヤの成型においては、前記のゴム部材を成型ドラム等の回転支持体上で順次貼り付けて成型していた。
また、近年においては、タイヤ形状に対する精度要求が厳しくなると共に、連続して押出機により押し出して定寸にカットすることによる部材の歪みや収縮といった問題から、下記の特許文献1に開示されているように、リボン状に押出し成形した未加硫のゴムストリップ材を、成型ドラム等の回転支持体上においてタイヤ周方向に沿って螺旋状に重ねて巻きつけることにより、所定の断面形状のゴム部材を形成することが行われている。
本出願人においても、リボン状のゴムストリップ材によりゴム部材を成形する場合において、ゴムストリップ材の巻き付け開始位置と終了位置がタイヤ周方向に大きくずれていると、タイヤの重量バランスやユニフォミティを損なうことおそれがあることから、ゴムストリップ材の巻き付け開始位置と終了位置の位置ずれを小さくすることを提案している(特許文献2)。
さらに、前記のゴムストリップ材の幅方向の重なり量が大きくなりすぎると、成型されたゴム部材の断面形状における凹凸が大きくなり、目的とする断面形状にできないおそれがあり、タイヤの重量バランスやユニフォミティに影響を与えるおそれがあることから、前記ゴムストリップ材のタイヤ幅方向の重なり量を一定範囲(ゴムストリップ材の幅寸法の1/2〜1/5)にして巻き付けることも提案している(特許文献3)。
前記特許文献2及び3に開示のタイヤのいずれの場合も、ゴムストリップ材の巻き付け開始位置と終了位置との位置ずれを、タイヤ周方向で0〜5mmの範囲にして所定形状のゴム部材を成形するものであって、その巻き付け形態は、基本的に、巻き付け開始側の最初の1周と巻き付け終了側の最後の1周とを、タイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に平行に巻き付け、2周目以降の他の巻き付け部分では、1周つまり1回転で幅方向の1ピッチ分の送りを与えるように螺旋状に巻き付けることとしている。
しかしながら、前記のような巻き付け方式では、最初の1周と最後の1周とをタイヤ周方向に平行に巻き付けるので、特許文献1の場合のような左右両側端部にはみ出した余分なゴム部分が生じず、巻き付け後のカット処理が不要になるものの、この巻き付け開始側の最初の1周もしくは数周と、巻き付け終了側の最後の1周もしくは数周の部分で、巻き付けられるゴム量(ゴム層)が多くなり、タイヤユニフォミティに対する影響が大きくなると言った問題がある。
この問題について図8に基づいて詳細に説明する。図8は、ゴムストリップ材101の巻き付け状態について、巻き付け開始側の数周分と巻き付け終了側の数周分とを、平面に展開して模式的に示したもので、巻き付け開始の1周目をM1 、2周目をM2 、3周目をM3 ・・・n−1周目をMn−1 、最後のn周目をMn で示し、最初の1周目M1 と最後のn周目Mn とをタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に平行に巻き付け、2周目以降の中間部分の各周を螺旋状に巻き付けた状態を示している。また、前記ゴムストリップ材101の重ね代Bは利用頻度の高いゴムストリップ材101の幅Aの1/2に設定している。図中の丸数字は、各部分のゴムストリップ材の重なり数(層数)を示している。
このように重ね代Bを前記ゴムストリップ材101の幅Aの1/2に設定した場合、該ゴムストリップ材101の重なりは、最初の1周目M1 の1/2幅の部分が1層、残余の1/2幅に重なる2周目M2 以降の各周の巻き付け部分は2層になり、さらに最後のn周目Mn の1/2幅の部分が1層になるのが理想的である。
しかし、最初の1周目M1 と最後のn周目Mn をタイヤ周方向に平行に巻き付け、2周目M2 以降を螺旋状に巻き付けた場合には、図8のように、最初の1周目M1 の1/2幅の部分に2周目M2 の螺旋状の巻き付けによる2層の重なり部分Q1(斜線部分)が生じることになり、さらに3周目M3 の螺旋状の巻き付けにより残余の1/2幅の部分に3層の重なり部分Q2(斜め格子状部分)が生じることになる。巻き付け終了側のn周目Mn 、及びn−1周目Mn−1 も同様の重なりが生じる。しかも、前記の1層でよい部分の2層の重なり部分Q1、また2層でよい部分の3層の重なり部分Q2が、前記の螺旋状の巻き付けのために、周方向に長く略全長に渡って延び、この不要な重なり部分で理想から外れるゴム量が多くなっており、タイヤの重量バランスや均一性に影響し、ひいてはタイヤのユニフォミティにも影響する結果となっている。
特開平9−29858号公報
特開2002−178415号公報
特開2002−205512号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、複数のタイヤ用ゴム部材を含んで構成されるタイヤとして、少なくとも一つのゴム部材をリボン状のゴムストリップ材の巻き付けにより成形する場合において、不要な重なり部分を極力小さくでき、重量バランスや均一性がよく、ヤユニフォミティ特性を良好に保持できるタイヤと、このタイヤを得るためのタイヤ成型方法を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は、複数のタイヤ用ゴム部材を含んで構成されるタイヤであって、少なくとも一つの前記ゴム部材が、リボン状のゴムストリップ材をタイヤ周方向に沿って一部を重ねて巻き付けて成形されてなるタイヤにおいて、前記ゴムストリップ材は、巻き付け開始の1周目が巻き付け開始位置からタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付けられ、前記巻き付け開始端の位置に達した後の2周目以降は、各周毎に、タイヤ周方向の一部の領域内でタイヤ幅方向に所定ピッチの送りを与えるようにタイヤ周方向に対し傾斜して巻き付けられるとともに、該傾斜領域を除く他の部分ではタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付けられ、さらに巻き付け終了側の最後の1周分は、前記傾斜領域に連続してタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付けられて傾斜することなく前記傾斜領域を越えて終端せしめられてなることを特徴とする。
この構成によるタイヤは、前記ゴムストリップ材の巻き付けによる少なくとも一つゴム部材が、前記の巻き付け形態により、巻き付け開始の1周目と最後の1周分がタイヤ周方向に巻き付けられているのに加えて、2周目以降の各周毎のピッチ送りのための前記傾斜領域がタイヤ周方向の一部に存するだけで、前記傾斜領域以外の部分がタイヤ周方向に巻き付けられて構成されている。すなわち、前記傾斜領域以外の部分は全てタイヤ周方向に平行に巻き付けられている。
そのため、前記ゴムストリップ材の巻き付け開始側及び終了側の1周もしくは数周の部分において斜めの巻き付けによって生じる不要な重なり部分は、タイヤ周方向の一部の前記傾斜領域内に僅かに存在するだけにすぎない。したがって、タイヤ全体としての重量バランスや均一性を大きく損なうことがなく、ひいてはタイヤのユニフォミティに与える影響もごく小さいものになる。
前記ゴムストリップ材は、巻き付け開始位置に対して巻き付け終了位置が巻き付け方向にずらされて、前記傾斜領域が前記巻き付け開始位置と終了位置との位置ずれの範囲内にあるように巻き付けられている。そのため、前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さを小さくすればることにより、前記巻き付け開始位置と終了位置との位置ずれも小さくでき、タイヤの重量バランスをさらに向上でき、タイヤのユニフォミティの改善効果も大きくなる。また、複数のゴム部材を、前記のゴムストリップ材の巻き付け方式により成形する場合、各ゴム部材のゴムストリップ材の巻き付け開始位置を周方向でずらせることにより、ゴムストリップ材がタイヤ周方向に対し傾斜した状態になる前記傾斜領域についてもタイヤ周方向にずらせることができ、タイヤのバランス特性をさらに改善できる。
特に、前記ゴムストリップ材の幅が5〜50mmで、その重ね代が前記ゴムストリップ材の幅の4/5〜1/5のタイヤにおいて、前記傾斜領域におけるタイヤ周方向に対するゴムストリップ材の傾斜角度が45°以下であり、前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さが前記ゴムストリップ材の幅の1/5以上、5倍以下であるのが好ましい。
これにより、前記のようにタイヤ周方向の一部で傾斜させて巻き付けることが問題なく可能になり、タイヤ成型におけるゴムストリップ材の巻き付けスムーズに行うことができ、バランスの良いタイヤを得ることができる。
すなわち、前記傾斜領域における前記ゴムストリップ材の傾斜角度が45°を越えると、ゴムストリップ材の巻き付けにおけるタイヤ周方向の領域と傾斜領域との間の変形量が大きくなる。また、前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さが、前記ゴムストリップ材の幅1/5より小さくなると、重なり代が大きく、送りピッチが小さい場合にも、ゴムストリップ材の傾斜領域の部分と他の部分との境界部での変形が大きくなって、巻き付けが困難になる。また、前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さが5倍を越えると、ゴムストリップ材の幅によっては、不要な重なり部分が大きくなり、重量バランスや均一性向上の効果が得られ難くなる。従って前記の範囲に設定するのが好ましい。
本発明の第2は、前記の複数のタイヤ用ゴム部材を含んで構成されるタイヤを成型する方法であって、少なくとも一つの前記ゴム部材を、リボン状のゴムストリップ材をタイヤ周方向に沿って一部を重ねて巻き付けて成形する工程を有し、前記巻き付け成形工程において、前記ゴムストリップ材は、巻き付け開始の1周目を巻き付け開始位置からタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付け、続いて前記巻き付け開始位置に達した後の2周目以降は、各周毎に、タイヤ周方向の一部の領域内でタイヤ幅方向に所定ピッチの送りを与えるようにタイヤ周方向に対し傾斜させて巻き付けるとともに、該傾斜領域を除く他の部分ではタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付け、さらに巻き付け終了側の最後の1周分は、前記傾斜領域に連続してタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付けて傾斜させることなく前記傾斜領域を越えて終端せしめることを特徴とする。
これにより、ゴムストリップ材の不要な重なり部分を小さくできて、前記のように全体としての重量バランスや均一性を向上でき、タイヤユニフォミティの良好な本発明のタイヤを得ることができる。
また、前記のようにゴムストリップ材を巻き付けることにより、前記傾斜領域がゴムストリップ材の巻き付け開始位置と終了位置との位置ずれの範囲内にあるため、前記傾斜領域のタイヤ周方向長さを小さくすることにより、前記巻き付け開始位置と巻き付け終了位置との位置ずれも小さくなり、重量バランスや均一性を向上でき、ひいてはタイヤのユニフォミティもさらに改善できることになる。
前記巻き付け成形工程において、前記ゴムストリップ材を所定の回転支持体上に供給しながら該回転支持体の回転により巻き付けを行うとともに、2周目以降の前記傾斜領域に相当する回転角度部分においてのみ、前記ゴムストリップ材の供給手段を前記回転支持体に対して幅方向に相対的に移動させるように制御して、前記ゴムストリップ材を幅方向の所定ピッチの送りを与えるように傾斜させて巻き付ける。これにより、タイヤ周方向の一部にのみゴムストリップ材の巻き付けの傾斜領域を設定した巻き付け形態を自動化でき、その生産性を高めることができる。
前記のタイヤ成型方法において、前記ゴムストリップ材を、該傾斜部分のタイヤ周方向に対するゴムストリップ材の傾斜角度が45°以下になるように巻き付けるのがよい。これにより、ゴムストリップ材の巻き付けにおけるタイヤ周方向の領域と傾斜領域との間の変形が過度に大きくならず、タイヤ周方向の一部でのみ傾斜させるにも拘わらず、スムーズに巻き付け成型でき。
さらに、前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さがゴムストリップ材の巻き付け1周長さの1/5以下になるように巻き付けるのがよい。これにより重量バランスや均一性を良好に保持できることになる。
前記ゴムストリップ材の幅が5〜50mm、その重ね代を前記ゴムストリップ材の幅の4/5〜1/5として、前記傾斜領域におけるタイヤ周方向に対するゴムストリップ材の傾斜角度が45°以下で、かつ前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さを前記ゴムストリップ材の幅の1/5以上、5倍以下になるように巻き付けるのが特に好適である。これにより、各種のタイヤ用ゴム部材をリボン状ゴムストリップ材の巻き付けにより成形することが問題なく可能になる。またこれが、ゴムストリップ材の巻き付けにおける傾斜領域を一部に設定したことと相俟って、ゴムストリップ材の変更に対する対応性が増し、種々のゴム部材の成型に適用できることになる。
上記したように本発明のタイヤ及びその成型方法によれば、タイヤを構成するゴム部材をリボン状のゴムストリップ材の巻き付けにより成形するものにおいて、該ゴムストリップ材の巻き付け形態として、最初の1周目と最後の1周分をタイヤ幅方向と直交するタイヤ周方向に巻き付けることに加えて、特に、2周目以降の巻き付け部分において、各周毎に、タイヤ周方向の一部の領域内で所定ピッチの送りを与えるように傾斜させて巻き付け、他の部分では全てタイヤ周方向に平行に巻き付けるようにしたので、前記ゴムストリップ材の巻き付け開始側及び終了側の1周もしくは数周の部分における不要な重なり部分がタイヤ周方向の一部の前記傾斜領域内に僅かに存在するだけである。そのため、タイヤ全体としての重量バランスや均一性を損なうことがなく、タイヤユニフォミティの改善を図ることができる。
しかも、前記ゴムストリップ材を周方向の一部でのみ斜めに傾斜させて、他の部分ではタイヤ周方向と平行に巻き付けるだけでよいので、全周にわたる螺旋状をなすものに比して傾斜領域が小さく、巻き付け状態が比較的安定したものになる上、ゴムストリップ材の幅や厚み及び重ね代等の変更にも容易に対応でき、形状を異にする種々の形状のゴム部材の成形に適用できることになる。
次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1及び図2は、成型ドラム等の回転支持体20上に供給されるリボン状のゴムストリップ材1を本発明による巻き付け状態を説明するための模式図であって、図1は略示斜視図、図2は略示正面図を示し、図3は図2の巻き付け開始端の部分と巻き付け終了端の部分を拡大して示している。
本発明に係るタイヤTは、図7に示すように、その基本構成として、インナーライナーゴム部2、トレッドゴム部3、サイドウォールゴム部4、リムストリップゴム部5等の複数のタイヤ用ゴム部材を含み、これらのゴム部材がカーカス6、ベルト7等のタイヤ用補強部材と組み合わされて構成される。この点は従来タイヤと同じである。
そして、前記タイヤTを構成する複数のゴム部材のうちの少なくとも一つ、好ましくは複数もしくは全部のゴム部材は、タイヤ製造上の成型工程において、押出機等の供給手段から長尺に押し出し成形されるリボン状のゴムストリップ材1をタイヤ周方向に沿って一部を重ねて巻き付けることにより成形される。
前記ゴムストリップ材1の断面形状は、主として幅方向中央部が最大の厚みで、該中央部から両側端に向かって漸次厚みが薄くなる比較的扁平な断面形状のリボン状、例えば略三日月形、あるいは扁平な略三角形状、あるいは扁平な略台形状等の、成形対象となるゴム部材の形態に応じた種々の断面形状のリボン状をなしている。前記ゴムストリップ材1としては、その幅Aが5〜50mm、幅方向中央部の厚みが0.5〜3.0mm、幅方向両側端の厚みが0.05〜0.2mmの範囲の比較的扁平なリボン状をなすものが、実施上好適に用いられる。
前記ゴムストリップ材1の巻き付け形態について、例えば図7のタイヤTにおけるインナーライナーゴム部2のゴム部材を巻き付け成形する場合を例にして、図面に基づいて説明する。
図5はゴムストリップ材1の巻き付けを行う装置の基本構成を示す模式図であり、前記ゴムストリップ材1の押出機等の供給手段10を前記回転支持体20に対向設置し、該供給手段10から所定の断面形状のリボン状に供給されるゴムストリップ材1を、直に回転支持体20上に供給して巻き付ける場合を示している。回転支持体20は軸20aの回りに回転可能であり、該回転支持体20を図5のK方向に回転させながら前記ゴムストリップ材1を図1及び図2のようにタイヤ周方向に沿って巻き付ける。
図1〜図4の例では、前記ゴムストリップ材1の重ね代Bをゴムストリップ材1の幅Aの1/2として、左側から右側へと巻き付けた状態を示している。図では、巻き付け開始の最初の1周目はM1 、2周目はM2 、3周目はM3 ・・・n−1周目はMn-1 、最後のn周目はMnで示されている。
そして、図2(図3)に示すように、巻き付け開始の最初の1周目M1 は、タイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向と平行に巻き付けている。また、これに続いて、前記巻き付け開始位置Psに達した後の2周目以降は、その巻き付けの各周毎に、タイヤ周方向の一部の領域、特には前記の巻き付け開始位置Psと同位の位置(前記開始位置Psを含む幅方向の線a1−a1上の位置)を基準とするタイヤ周方向の所定長(所定角度)の領域G内において、タイヤ幅方向に前記重ね代Bに対応した所定ピッチDの送りを与えるようにタイヤ周方向に対しで斜めに傾斜させて巻き付けるとともに、該傾斜領域Gを除く他の部分では、前記の傾斜により順次位置を位置をずらせてタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に平行に巻き付けている。図中のθは前記の傾斜角度を示す。
そして、図2(図3)に示すように、巻き付け開始の最初の1周目M1 は、タイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向と平行に巻き付けている。また、これに続いて、前記巻き付け開始位置Psに達した後の2周目以降は、その巻き付けの各周毎に、タイヤ周方向の一部の領域、特には前記の巻き付け開始位置Psと同位の位置(前記開始位置Psを含む幅方向の線a1−a1上の位置)を基準とするタイヤ周方向の所定長(所定角度)の領域G内において、タイヤ幅方向に前記重ね代Bに対応した所定ピッチDの送りを与えるようにタイヤ周方向に対しで斜めに傾斜させて巻き付けるとともに、該傾斜領域Gを除く他の部分では、前記の傾斜により順次位置を位置をずらせてタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に平行に巻き付けている。図中のθは前記の傾斜角度を示す。
さらに、巻き付け終了側の最後のn周目Mn において前記傾斜領域Gから連続する1周分は、前記傾斜領域Gに続いてタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に平行に巻き付けて、その終了端を傾斜させさせることなく前記傾斜領域Gを越えて該傾斜領域Gの端部近傍で終端させている。すなわち、前記巻き付け開始位置Psに対して前記巻き付け終了位置Peが巻き付け方向にずらされて、この位置ずれの範囲内で前記傾斜領域Gが設定されて巻き付けられた状態になっている。そのため、前記傾斜領域Gのタイヤ周方向の長さEを小さくすれば、前記巻き付け開始位置Psと巻き付け終了位置Peの位置ずれも小さくできる。
前記のゴムストリップ材1の巻き付けの際は、前記回転支持体20を回転させるとともに、2周目以降の巻き付けにおける各周毎の前記傾斜領域Gに相当する回転角の部分では、幅方向の所定ピッチDの送りを与えるように、図5における前記供給手段10をタイヤ幅方向に沿って前記回転支持体20に対して相対的に移動させる。そのため、前記供給手段10及び前記回転支持体20のいずれかをタイヤ幅方向に沿って移動させる。この幅方向の移動と前記回転支持体20の回転とにより、前記ゴムストリップ材1を前記傾斜領域G内で傾斜させることができる。また、その傾斜角度θは、前記回転支持体20の回転速度、特に外周部(巻き付け部分)での周方向の回転速度と前記幅方向の相対移動の速度を調整することにより適宜設定できる。
また、2周目以降の前記傾斜領域Gを除く他の回転角部分(タイヤ周方向と平行になる部分)では、前記供給手段10を回転支持体20に対してタイヤ幅方向に相対移動しないように制御することにより、タイヤ周方向に平行に巻き付けることができる。最初の1周目M1 、及びn周目Mn の傾斜領域Gから連続する最後の1周分についても、前記供給手段10を回転支持体20に対しタイヤ幅方向に相対運動しないように制御することにより、タイヤ周方向に巻き付けることができる。図5の制御装置30は、前記のような供給手段10と回転支持体20の巻き付け作動のための制御を行う。
前記の巻き付けおいて、ゴムストリップ材1の幅A、重ね代B、傾斜領域G内での重ね代C、幅方向の送りピッチD、傾斜領域Gのタイヤ周方向の長さE、傾斜角度θ等の各条件は、成型対象のタイヤ用ゴム部材の種類や形態に応じて、巻き付け成形できるように適宜設定されるが、実施上は下記のように設定するのが望ましい。
例えば、前記傾斜角度θは45°以下とされる。すなわち、前記傾斜角度θが大きくなるほど、前記ゴムストリップ材1の巻き付けにおけるタイヤ周方向と傾斜方向との連続部分での変形量が大きくなり、特に傾斜角度45°を越えると巻き付け(一部重ね他状態の貼り付け)が難しくなり、目的を達成できないことになる。そのため、ゴムストリップ材1の幅Aや重ね代B等に拘わらず、前記傾斜角度θを45°以下に設定するのが、実施上特に好ましい。なお、前記傾斜角度θを小さくすると、ゴムストリップ材1の幅Aや重ね代Bとの関係で、傾斜領域Gのタイヤ周方向の長さEが大きくなるので、この長さEが過度に大きくならないように前記角度θを設定するのがよい。
また、前記ゴムストリップ材1を傾斜させて所定ピッチDの送りをする前記傾斜領域Gのタイヤ周方向の長さEについては、ゴムストリップ材1の幅A及び重ね代B、幅方向の巻き付けのピッチDと、傾斜角度θに応じて設定できるが、この長さEが長くなるほど、重量バランスや均一性に対する影響低減の効果が充分に得られないことになるので、多くとも1周長さの1/5以下、好ましくは1/10以下、さらに好ましくはゴムストリップ材1の幅Aの5倍以下とし、できるだけ短く設定するのがよい。ただし、前記長さEが小さくなり過ぎると、ゴムストリップ材1の幅Aおよび重ね代BやピッチDによっては傾斜角度θが大きくなり、巻き付けが困難になる場合があるので、実施上は前記の傾斜角度θが45°を越えないように前記長さEを設定するのがよく、例えばゴムストリップ幅Aの1/5以上、5倍以下の範囲とするのが好ましい。
また、前記ゴムストリップ材1の重ね代Bは、前記ゴムストリップ材1の幅Aの4/5〜1/5の範囲で設定され、また、幅方向の送りピッチDつまり傾斜領域Gでの幅方向の送り量は、前記重ね代Bに対応してゴムストリップ材の幅Aの1/5〜4/5とされる。すなわち、前記重ね代Bが前記幅Aの4/5の場合、前記ピッチDは前記幅Aの1/5になる。
使用するゴムストリップ材1の幅A(5〜50mm)に対して、前記重ね代B、及び前記傾斜角度θを与えることにより、前記傾斜領域Gのタイヤ周方向の長さE、傾斜領域G内での重ね代C、幅方向の送りピッチD等を決定することができる。前記の重ね代Bや傾斜角度θの制御は、制御装置30により前記供給手段10と回転支持体20とのタイヤ幅方向の相対移動の速度や移動量を制御することにより行われる。
図6の(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)は、それぞれ前記傾斜領域Gのタイヤ周方向の長さE、ゴムストリップ材1の重ね代B、送りピッチD及び傾斜角度θの組み合わせ例を示している。また、下記の表1は、前記ゴムストリップ材の幅A、重ね代B、傾斜領域G内での重ね代C、幅方向の送りピッチD、傾斜領域Gのタイヤ周方向の長さE、傾斜角度θ等の組み合わせ例を示している。表1において、重ね率B/Aは、前記のゴムストリップ材の幅Aに対する重ね代Bの比率を示す。表1におけるタイプ3〜6、9、10、12、13は、それぞれ図6の(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)に対応する。
前記のゴムストリップ材1の巻き付けにより、巻き付け開始の最初の1周目M1 と、n周目Mn の傾斜領域Gから連続する最後の1周分がタイヤ周方向に巻き付けられ、2周目M2 以降の各周毎のピッチ送りのための前記傾斜領域G以外の部分もタイヤ周方向に巻き付けられて構成されている。すなわち、前記傾斜領域G以外の部分は全てタイヤ周方向に平行に巻き付けられていることになる。
そのため、前記ゴムストリップ材1の巻き付け開始側及び終了側の1周もしくは数周の部分における不要な重なり部分が、タイヤ周方向の一部の前記傾斜領域内に僅かに存在するだけにすぎない。
この点を、図4に基づいて図8と比較して説明する。図4は図8の場合と同様に、ゴムストリップ材1の重ね代Bをゴムストリップ材の幅Aの1/2にして巻き付けた場合を示しており、図中の丸数字は、各部分毎のゴムストリップ材の重なり数(層数)を示している。この図4では、最初の1周目M1 と最後のn周目Mn の傾斜領域Gから続く1周分をタイヤ周方向に平行に巻き付け、2周目M2 以降の各周毎に、タイヤ周方向の一部の領域Gでのみ1ピッチDの送りを与えるように傾斜させて巻き付け、この傾斜領域G以外の他の部分ではタイヤ周方向に巻き付けている。
このため、前記傾斜領域Gにおいて、最初の1周目M1 の1/2幅の部分の1層でよい部分に、次の2周目M2 の斜めの巻き付けにより前記傾斜領域Gの部分に2層の重なり部分Q1(斜線部分)が生じ、さらに3周目M3 の斜めの巻き付けにより残余の1/2幅の部分に3層の重なり部分Q2(斜め格子状部分)が生じる。また、巻き付け終了側のn周目Mn 、及びn−1周目M2−1 にも同様の重なりが生じる。
しかし、前記の1層でよい部分の2層の重なり部分、また2層でよい部分の3層の重なり部分は、図のようにタイヤ周方向の一部に設定される前記傾斜領域Gのみに僅かに形成されるだけであり、螺旋状に巻き付けられることで不要な重なり部分Q1,Q2が全周に渡って生じる図8の場合に比して、前記不要な重なり部分Q1,Q2はごく僅かにすぎない。そのため、タイヤの重量バランスや均一性には殆ど影響せず、タイヤユニフォミティを良好に保持できることになる。
なお、前記のゴムストリップ材1の巻き付けにおいて、最初の1周目M1 と最後のn周目Mn についても2周目M2 以降と同様に角度θ分を傾斜させると、左右両側端部に側方への余分なはみ出し部分が生じ、巻き付け後にこれをカット処理する必要があるが、前記のように最初の1周と最後のn周目Mn の傾斜部分から続く1周分をタイヤ周方向と平行に巻き付けることで、両側端には前記のようなはみ出しが生じず、余分な部分をカットする処理が不要となる。
また、上記のゴムストリップ材1の巻き付けにおいて、巻き付け途中に隣接するゴムストリップ材1,1同士の重なり具合や断面形状を変化させることもできる。これにより、ゴム部材の形状をさらに精度良く成形することができ、目的とするタイヤを一層精度良く成型できる。
さらに、複数のタイヤ用ゴム部材を、それぞれ上記同様のゴムストリップ材1の巻き付け形態を適用して成形する場合、各々のゴム部材に対応するゴムストリップ材の巻き付け開始位置がタイヤ周上の略同じ位置に集中すると、各々の巻き付けにおける前記傾斜領域もタイヤ周上の同じ位置に集中することになって、バランス特性が悪化する可能性がある。そこで、複数のゴム部材それぞれのゴムストリップ材の巻き付け開始位置をタイヤ周方向にずらし、その位相ずれを10°以上とするのが好ましい。
また、トレッドゴム部3を構成するゴム部材を、第1層と第2層の2種類のゴムストリップ材を用いて上記同様の巻き付け形態により構成する場合、第1層(下層)のゴムストリップ材を巻き付けるときの巻き付け開始位置と、第2層(上層)のゴムストリップ材を巻き付けるときの巻き付け開始位置についても、同じように開始位置のタイヤ周方向の位相ずれを10度以上とするのが好ましい。
なお、巻き付け開始位置と巻き付け終了位置との間に、幅方向に所定ピッチの送りを与えるための傾斜領域が形成されることから、巻き付け開始位置に対する巻き付け終了位置の位相ずれを10°以上にすれば、各ゴム部材同士の傾斜領域の位相ずれも10°以上となる。
このようにして、ゴムストリップ材1を巻き付けて各ゴム部材を成型することにより、、重量バランス等のタイヤ性能を良好に維持することができる。
なお、上記の成型方法の説明では、押出機等の供給手段10から押出し成型されるゴムストリップ材1を、押出しと同時に成型ドラム等の回転支持体20に供給して巻き付け成型する場合を示したが、該ゴムストリップ材を巻き付けの工程とは別工程で押出し成形しておき、これを巻き付け成型の工程に移送して、供給装置を介して回転支持体上に連続して供給して巻き付け成型することも可能である。
本発明は、リボン状にの未加硫のゴムストリップ材を、成型ドラム等の回転支持体上においてタイヤ周方向に沿って螺旋状に重ねて巻きつけることによりタイヤ用ゴム部材を成型してタイヤを製造する場合に好適に利用できる。
T タイヤ
1 ゴムストリップ材
2 インナーライナーゴム部
3 トレッドゴム部
4 サイドウォールゴム部
5 リムストリップゴム部
6 カーカス
7 ベルト層
10 供給手段
20 回転支持体
30 制御装置
1 ゴムストリップ材
2 インナーライナーゴム部
3 トレッドゴム部
4 サイドウォールゴム部
5 リムストリップゴム部
6 カーカス
7 ベルト層
10 供給手段
20 回転支持体
30 制御装置
Claims (7)
- 複数のタイヤ用ゴム部材を含んで構成されるタイヤであって、少なくとも一つの前記ゴム部材が、リボン状のゴムストリップ材をタイヤ周方向に沿って一部を重ねて巻き付けて成形されてなるタイヤにおいて、
前記ゴムストリップ材は、巻き付け開始の1周目が巻き付け開始位置からタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付けられ、前記巻き付け開始位置に達した後の2周目以降は、各周毎に、タイヤ周方向の一部の領域内でタイヤ幅方向に所定ピッチの送りを与えるようにタイヤ周方向に対し傾斜して巻き付けられるとともに、該傾斜領域を除く他の部分ではタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付けられ、さらに巻き付け終了側の最後の1周分は、前記傾斜領域に連続してタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付けられて傾斜することなく前記傾斜領域を越えて終端せしめられてなることを特徴とするタイヤ。 - 前記ゴムストリップ材の幅が5〜50mmで、その重ね代が前記ゴムストリップ材の幅の4/5〜1/5のものにおいて、前記傾斜領域におけるタイヤ周方向に対するゴムストリップ材の傾斜角度が45°以下であり、前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さが前記ゴムストリップ材の幅の1/5以上、5倍以下である請求項1に記載のタイヤ。
- 複数のタイヤ用ゴム部材を含んで構成されるタイヤを成型する方法であって、
少なくとも一つの前記ゴム部材を、リボン状のゴムストリップ材をタイヤ周方向に沿って一部を重ねて巻き付けて成形する工程を有し、
前記巻き付け成形工程において、前記ゴムストリップ材は、巻き付け開始の1周目を巻き付け開始位置からタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付け、続いて前記巻き付け開始位置に達した後の2周目以降は、各周毎に、タイヤ周方向の一部の領域内でタイヤ幅方向に所定ピッチの送りを与えるようにタイヤ周方向に対し傾斜させて巻き付けるとともに、該傾斜領域を除く他の部分ではタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向にに巻き付け、さらに巻き付け終了側の最後の1周分は、前記傾斜領域に連続してタイヤ幅方向に対して直交するタイヤ周方向に巻き付けて傾斜させることなく前記傾斜領域を越えて終端せしめることを特徴とするタイヤ成型方法。 - 前記巻き付け成形工程において、前記ゴムストリップ材を所定の回転支持体上に供給しながら該回転支持体の回転により巻き付けを行うとともに、2周目以降の各周毎の前記傾斜領域に相当する回転角度部分においてのみ、前記ゴムストリップ材の供給手段を前記回転支持体に対して幅方向に相対的に移動させるように制御して、前記ゴムストリップ材を幅方向の所定ピッチの送りを与えるように傾斜させて巻き付ける請求項3に記載のタイヤ成型方法。
- 前記傾斜領域におけるタイヤ周方向に対するゴムストリップ材の傾斜角度が45°以下になるように巻き付ける請求項3または4に記載のタイヤ成型方法。
- 前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さがゴムストリップ材の巻き付け1周長さの1/5以下になるように巻き付ける請求項3または4に記載のタイヤ。
- 前記ゴムストリップ材の幅が5〜50mm、その重ね代を前記ゴムストリップ材の幅の4/5〜1/5として、前記傾斜領域におけるタイヤ周方向に対するゴムストリップ材の傾斜角度が45°以下で、かつ前記傾斜領域のタイヤ周方向の長さを前記ゴムストリップ材の幅の1/5以上、5倍以下になるように巻き付ける請求項3または4に記載のタイヤ成型方法。
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