JP3420133B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP3420133B2 JP29166399A JP29166399A JP3420133B2 JP 3420133 B2 JP3420133 B2 JP 3420133B2 JP 29166399 A JP29166399 A JP 29166399A JP 29166399 A JP29166399 A JP 29166399A JP 3420133 B2 JP3420133 B2 JP 3420133B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フラッシュメモ
リやEPROM、或いは読み出し専用メモリ(ROM)
などの半導体記憶装置に関し、特に、メモリセルからの
データ信号とリファレンスセルからの参照信号/基準電
圧とを比較してデータの読み出しを行う半導体記憶装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フラッシュメモリなどの半導体
記憶装置は、8ビットなどの多ビットデータを入出力可
能なように構成されている。この種の半導体記憶装置の
読み出し系の主要な構成を図8に示す。この図に示すよ
うに、不揮発性のメモリセル(図示省略)がマトリック
ス状に配列されたメモリセルアレイ1100は、外部デ
ータDの各ビットデータD0〜D7に対応させて、ブロ
ック1100−1〜1100−8に区分されている。
【0003】このメモリセルアレイ1100の行方向に
は、ブロック1100−1〜1100−8を貫通するよ
うに複数のワード線WLが配線され、各ワード線には、
同一行に属する複数のメモリセルのコントロールゲート
が接続されており、各ブロックの列方向には、複数のビ
ット線BLが配線されている。また、各ビット線には、
同一列に属するメモリセルの電流経路の一端側(ソース
またはドレイン)が接続されている。
【0004】メモリセルアレイ1100上のワード線W
Lは、ロウデコーダ1200に接続されており、またビ
ット線BLは、カラムセレクタ1300に接続されてい
る。このカラムセレクタ1300は、外部から与えられ
る列アドレスに基づき、ブロック1100−1〜110
0−8のそれぞれについてビット線BLを択一的に選択
するように構成される。
【0005】センスアンプ群1400は、メモリセルア
レイ1100内のブロック1100−1〜1100−8
に対応づけられた8個の電流検出型センスアンプからな
り、カラムセレクタ1300により選択された各ビット
線上に現れるデータ信号を電流検出するように構成され
る。センスアンプ群1400内の各センスアンプの出力
Vdata−1〜Vdata−8は、差動型センスアン
プ1501〜1508の一方の入力部にそれぞれ与えら
れる。これら差動型センスアンプ1501〜1508の
他方の入力部には、データ信号の論理値を判定する上で
の基準を与える後述の参照信号Vrefが与えられる。
【0006】リファレンスセル1100Rは、上述の差
動型センスアンプ1501〜1508に与えられる参照
信号Vrefを得るためのものであって、メモリセルア
レイ1100内の一列分に相当する複数のリファレンス
用のメモリセルを備えて構成され、これらリファレンス
用のメモリセルがリファレンスセル用のビット線BLR
に接続されている。このリファレンスセル用のビット線
BLRは、上述のカラムセレクタ1300と負荷的に等
価なリファレンス用のカラムセレクタ1300Rを介し
て、上述のセンスアンプ群1400内の各センスアンプ
に対応する電流検出型センスアンプ1400Rの入力部
に接続される。
【0007】このセンスアンプ1400Rは、リファレ
ンスセル1100Rから出力される信号を電流検出して
上述の参照信号Vrefをセンスアンプ1501〜15
08に与えるものであって、後述するように、この参照
信号Vrefのレベルが、センスアンプ群1400内の
各センスアンプから出力されるデータ信号のロウレベル
とハイレベルとの間に収まるように設計される。
【0008】制御回路1700は、動作モードに応じて
参照信号Vrefのレベルを制御するためのものであ
る。例えばフラッシュメモリにおいては、メモリセルに
対するデータの書き込み状態を確かめるための書き込み
ベリファイや、データの消去状態を確かめるための消去
ベリファイなどの動作モードが準備されており、各動作
モードで必要とされる参照信号Vrefのレベルが異な
る。
【0009】制御回路1700は、製造段階でリファレ
ンスセルを所定のしきい値に調整するためのものでもあ
る。このしきい値の調整は、最初にリファレンスセルの
消去を行い、その後、リファレンスセルのしきい値が所
定の閾値に達するまで書き込みを繰り返すことにより行
われる。
【0010】具体的には、まずリファレンスセルを消去
するために、例えばゲートに−16V程度の負の電圧を
印加し、ソース、ドレイン、および基板に0Vの電圧を
印加して、FNトンネリング法によりフローティングゲ
ートから電子を基板側に押し出す。その後、例えばゲー
トに12V程度の正の電圧を印加し、ドレインに6V程
度の電圧を印加し、ソースおよび基板に0Vの電圧を印
加して、チャネルホットエレクトロン(CHE)法によ
りフローティングゲートに電子を注入して書き込みを行
う。
【0011】さらにこの後、ゲートに3Vを印加し、ド
レインに1Vを印加し、ソースに0Vを印加した状態
で、リファレンスセルを流れる電流を検出することによ
り、正規のしきい値となったか否かを検証する(書き込
み検証)。この検証の結果、過剰に電子が注入されてい
れば消去を行い、不足していれば再書き込みの処理を行
う。リファレンスセルのしきい値が所定のしきい値にな
るまでこの処理を繰り返し行う。
【0012】消去ベリファイや書込ベリファイを行う場
合には、一般にセンスアンプ1400Rの感度を切り替
えることにより行われる。具体的には、後述する図9に
示す負荷トランジスタ1401Rとして、複数のトラン
ジスタのドレイン、ゲートを並列に接続し、ソースと電
源(Vdd)との間にスイッチ用トランジスタを接続す
る。該スイッチ用トランジスタオン/オフ制御すること
で、負荷トランジスタの抵抗値が変わり、参照信号のレ
ベルを変えることができる。図示しないが、上述の制御
回路はリファレンスセルだけでなく、各センスアンプ1
400−1〜8に対して1つ設けられており、読み出
し、書き込み、消去、検証のための諸電圧を生成してい
る。
【0013】図9に、データD0の読み出し系を例と
し、さらに具体的な回路構成を示す。同図において、ブ
ロック1100−1は、メモリセルアレイ1100をな
すブロック1100−1〜1100−8のうち、データ
D0に対応するデータを記憶するためのメモリセルから
なるブロックであり、不揮発性のメモリセル1100M
−1がマトリックス状に配列されて複数のワード線WL
と複数のビット線BL−1に接続されている。ドライバ
1200Dは、ワード線WLを駆動するためのドライバ
であり、ロウデコーダ1200の出力段を構成する。こ
のドライバ1200Dは、CMOSインバータの構成を
有し、その入力部とp型トランジスタのソースとに、予
めプリデコードされた行アドレス信号がそれぞれ入力さ
れる。
【0014】セレクタ1300−1は、ブロック110
0−1の複数のビット線BL−1の何れかを選択するた
めの図8に示すカラムセレクタ1300の一部を構成す
るものであって、予めプリデコードされた列アドレスY
S0〜YSnに基づき択一的に導通する複数のn型のト
ランジスタから構成される。これらトランジスタの電流
経路の一端側は、ブロック1100−1の各ビット線に
それぞれ接続され、他端側はデータ線DL−1に共通に
接続される。このセレクタ1300−1によれば、アド
レスYS0〜YSnの何れかを選択的にハイレベルとす
ることにより、ブロック1100−1の複数のビット線
BL−1にそれぞれ現れるデータ信号の何れかが、デー
タ線DL−1に選択的に出力される。
【0015】電流検出型センスアンプ1400−1は、
メモリセルからデータ信号としてデータ線DL−1に出
力される電流信号を検出するものであって、この電流信
号に応じた電圧信号を出力する。このセンスアンプ14
00−1は、電源側に接続された負荷用のp型トランジ
スタ1401と、このトランジスタ1401とデータ線
DL−1との間に接続された電流検出用のn型トランジ
スタ1402と、このトランジスタ1402のゲート電
圧を制御するためのインバータ回路をなすp型トランジ
スタ1403およびn型トランジスタ1404,140
5とから構成され、トランジスタ1401とトランジス
タ1402との間のノードに現れる電圧信号をデータ信
号Vdata−1として出力する。
【0016】トランジスタ1403〜1405から構成
されるインバータ回路は、センスアンプ活性化信号SA
Eにより出力信号のレベルを固定可能なように構成さ
れ、このセンスアンプ活性化信号SAEによりセンスア
ンプ1400−1の活性状態が制御される。具体的に
は、センスアンプ活性化信号SAEが、ロウレベルの場
合、トランジスタ1403がトランジスタ1404の負
荷として機能し、トランジスタ1405がオフ状態に固
定される。この結果、トランジスタ1403,1404
から形成されるインバータが機能し、データ線DL−1
に現れるデータ信号に応じた電圧がトランジスタ140
2のゲートに出力され、このセンスアンプ1400−1
が活性状態となる。
【0017】このとき、メモリセルに流れる電流が存在
する場合、データ線DL−1のレベルが低下し、これを
入力するインバータがトランジスタ1402のゲート電
圧をハイレベルに駆動する。この結果、トランジスタ1
402がオン状態となり、データ信号Vdata−1の
電圧レベルが低下する。逆に、メモリセルに流れる電流
が存在しない場合、トランジスタ1402のソース電圧
(データ線DL−1のレベル)に対し、このトランジス
タ1402のゲート電圧がトランジスタのしきい値分だ
け高い状態で安定する。この結果、トランジスタ140
2がオフ状態となり、データ信号Vdata−1の電圧
レベルが上昇する。
【0018】また、センスアンプ活性化信号SAEが、
ハイレベルの場合、トランジスタ1405がオン状態に
固定される。この結果、トランジスタ1403,140
4から形成されるインバータの出力信号がロウレベルと
なってトランジスタ1402がオフ状態に固定され、デ
ータ信号Vdataがハイレベルに固定される。この結
果、センスアンプ1400−1が非活性状態となる。
【0019】次に、リファレンスセル1100Rは、ド
ライバ1200DRによりゲート電圧が制御されるリフ
ァレンス用のメモリセル1100MRと、コントロール
ゲートが接地された複数のメモリセル1100MDをリ
ファレンス用のビット線BLRに接続して構成される。
これらリファレンス用のメモリセル1100MR,11
00MDは、上述のメモリセルアレイ1100に属する
正規のメモリセルと同等の特性を有するように形成され
る。実際に機能するリファレンス用のメモリセルは、メ
モリセル1100MRのみである。
【0020】リファレンス用のビット線BLRは、カラ
ムセレクタ1300内のトランジスタと同等の特性を有
するn型のトランジスタからなるリファレンス用のカラ
ムセレク1300Rを介して、リファレンス用のデータ
線DLRに接続される。このカラムセレクタ1300R
をなすトランジスタは、そのゲートが電源に接続され、
オン状態に固定される。これにより、ビット線BLR
は、カラムセレクタ1300Rおよびデータ線DLRを
介して電流検出型センスアンプ1400Rに接続され、
このセンスアンプ1400Rには定常的にリファレンス
用のメモリセル1100MRからの電流信号が入力され
る。
【0021】電流検出型センスアンプ1400Rは、基
本的には上述の電流検出型センスアンプ1400−1と
同様に構成され、リファレンスセル1100Rからデー
タ線DLRに出力される電流信号を検出し、参照信号V
refとしての電圧信号を出力するものである。具体的
には、センスアンプ1400Rは、電源側に接続された
負荷用のp型トランジスタ1401Rと、このトランジ
スタ1401Rとデータ線DLRとの間に接続された電
流検出用のn型トランジスタ1402Rと、このトラン
ジスタ1402Rのゲート電圧を制御するためのインバ
ータ回路1406Rをなすp型トランジスタ1403R
およびn型トランジスタ1404R,1405Rとから
構成され、トランジスタ1401Rとトランジスタ14
02Rとの間のノードに現れる電圧信号を参照信号Vr
efとして出力する。また、インバータ回路1406R
は、センスアンプ活性化信号SAERにより制御され、
このセンスアンプの活性状態が制御される。
【0022】ここで、センスアンプ1400−1のトラ
ンジスタ1401の電流駆動能力に対し、センスアンプ
1400Rのトランジスタ1401Rの電流駆動能力が
大きくなるように、トランジスタ1401,1401R
の各サイズ(ゲート幅やゲート長)が設定される。一般
には、データを書き込む前のメモリセルのドレイン電流
−ゲート電圧特性と、データを書き込んだ後のメモリセ
ルのドレイン電流−ゲート電圧特性と、電源電圧特性と
を考慮した上で、参照信号Vrefのレベルがデータ信
号Vdataのロウレベルとハイレベルとの間の適切な
値となるように、負荷用のトランジスタ1401,14
01Rの各サイズが決定される。
【0023】上述のセンスアンプ1400−1からのデ
ータ信号Vdata−1と、センスアンプ1400Rか
らの参照信号Vrefは、差動型センスアンプ1501
に与えられて比較される。この例では、差動型センスア
ンプ1501は、データ信号Vdata−1のレベルが
参照信号Vrefのレベルよりも大きい場合に論理値
「0」の信号を出力し、逆にデータ信号Vdata−1
のレベルが参照信号Vrefのレベルよりも小さい場合
に論理値「1」の信号を出力するものとなっている。
【0024】なお、特に図示しないが、上述の図8およ
び図9に示す構成要素以外に、半導体記憶装置の内部に
は、外部からアドレスを受けて内部のアドレス信号とし
て取り込むためのアドレスバッファ、アドレスをプリデ
コードするプリデコーダ、センスアンプから出力される
信号を外部に出力するための出力バッファ、各種の制御
を行うための制御回路など、各種の周辺回路が設けられ
ている。
【0025】このように構成された従来の半導体記憶装
置の動作について、ブロック1100−1内のメモリセ
ルに記憶されたデータ(外部のデータD0に対応するデ
ータ)を読み出す場合を例として説明する。まず、外部
から与えられる行アドレスに基づいて、ロウデコーダ1
200によりメモリセルアレイ1100内の何れか1本
のワード線をハイレベルに駆動する。これにより、ハイ
レベルに駆動されたワード線に接続される全てのメモリ
セルが同時に活性化され、1行分の複数のメモリセルか
らデータ信号が各ビット線に並列的に出力される。
【0026】このメモリセルの活性化と並行して、列ア
ドレスYS0〜YSnに基づき、カラムセレクタ130
0−1によりブロック1100−1内の複数のビット線
の中から1本のビット線を選択し、このビット線にメモ
リセルから出力されるデータ信号(電流信号)をデータ
線DL−1を介してセンスアンプ群1400内のセンス
アンプ1400−1に与える。このセンスアンプ140
0−1は、センスアンプ活性化信号SAEにより活性化
されて、データ信号として与えられた電流信号を検出
し、電圧信号であるデータ信号Vdata−1を差動型
センスアンプ1501に出力する。
【0027】一方、リファレンス用のセンスアンプ14
00Rもセンスアンプ活性化信号SAEにより同時に活
性化され、リファレンスセル1100Rから定常的に与
えられている電流信号を検出して、電圧信号としての参
照信号Vrefを出力する。ここで、図10に示すよう
に、センスアンプ活性化信号SAEにより、差動型セン
スアンプ1501に入力されるデータ信号Vdata−
1と参照信号Vrefが同時に立ち上がる。そして、デ
ータ信号Vdata−1は、読み出しの対象とされてい
るメモリセルに記憶されたデータに応じて、参照信号V
refよりも高いレベルか低いレベルに安定する。この
図に示す例では、メモリセルは消去状態にあり、データ
「1」が記憶された状態にある。この場合、メモリセル
が導通して電流が流れる結果、データ信号Vdata−
1が参照信号Vrefよりも低いレベルに安定し、外部
にデータD0としてデータ「1」が読み出される。
【0028】センスアンプ1501は、データ信号Vd
ata−1と参照信号Vrefとを比較し、これら信号
の大小関係に応じた論理値を有する電圧信号を出力す
る。この例では、データ信号Vdata−1のレベルが
参照信号Vrefよりも小さいので、センスアンプ15
01は、論理値「1」の信号を出力する。このセンスア
ンプ1501の出力信号は、図示しない出力バッファを
介し、データD0として外部に送出される。上述のデー
タD0の読み出し動作と並行して、ブロック1100−
2〜1100−8から、データD1〜D7の読み出しが
行われる。
【0029】ここで、図10に示すように、例えばセン
スアンプ1400とセンスアンプ1400−1とが、セ
ンスアンプ活性化信号SAE,SAERの活性化と共
に、同時に活性化されると、データ信号Vdata−1
と参照信号Vrefとが同時に立ち上がり、これら信号
間にデータに応じた電位差が生じてデータの読み出しが
行われる。
【0030】このとき、例えば図9に示すセンスアンプ
1400−1のトランジスタ1402のソース電位が上
昇すると、トランジスタ1403,1404からなるイ
ンバータ回路1406の出力が低下し、トランジスタ1
402がオフ状態となる。しかし、インバータ回路14
06での遅延のため、トランジスタ1402のソース電
圧の変化にゲート電圧がリアルタイムに追従しない。こ
のため、トランジスタ1402がオフ状態となるタイミ
ングが遅れる。この結果、データ信号Vdata−1の
レベルが過度に上昇し、データ信号Vdataにオーバ
ーシュートが生じる。同様に参照信号Vrefにも、オ
ーバーシュートが生じる。
【0031】このとき、図11に示すように、仮に、参
照信号Vrefが一定電圧に固定されて定常的に発生さ
れているとすると、データ信号Vdata−1にオーバ
ーシュートが生じることにより、データ信号Vdata
−1と参照信号Vrefとの電位差が一時的に過大とな
り、これらの信号を入力する差動型センスアンプが飽和
状態となる。このため、この差動型センスアンプの動作
が、その後のデータの変化に即座に追従できなくなり、
データの読み出しに支障をきたす。
【0032】しかしながら、上述の従来技術によれば、
データ信号Vdata−1がオーバーシュートするとし
ても、参照信号Vrefも同様にオーバーシュートする
ので、このオーバーシュートによる信号間の相対変化が
事実上打ち消され、必要とする電位差が速やかに得られ
る。この結果、差動型センスアンプが飽和状態とされる
ことがなく、データの読み出しが正常に行われる。
【0033】このように、従来の半導体記憶装置では、
リファレンスセルからの参照信号Vrefを複数の差動
型センスアンプに共通に供給して、各差動型センスアン
プにより各ブロックからのデータ信号とリファレンスセ
ルからの参照信号とを比較し、多ビットデータの読み出
しを行うものとなっている。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、半導
体記憶装置の記憶容量は増大し、その用途も多様化して
いる。例えば、形態電話では、受信したデータを不揮発
性半導体記憶装置に記憶させながら、電話番号リストを
読み出したり、所定の相手先の電話番号を読み出してダ
イアルしている最中に、受信データを消去するなど、1
つの半導体記憶装置で2つの処置を同時に実行すること
が要求されている。このような要求に応えるため、1つ
の半導体記憶装置内を複数のバンクに分割して、同時に
複数のメモリセルから読み出したり、または書き込み処
理が出来るような構成が提案されている。
【0035】しかしながら、上述のように、制御回路1
700は、各リファレンス用センスアンプ1400Rに
1つ必要になり、この制御回路1700の回路規模は、
1バンク分だけでも大きく、チップ面積に多大な影響を
及ぼすため、バンク構成された半導体記憶装置では、バ
ンク数の増大に伴い、チップ面積が著しく増大するとい
う問題が生ずる。
【0036】また、バンク構成された半導体記憶装置で
は、周辺回路の簡略化を図る観点から、参照信号Vre
fを発生するための回路を各バンクで共用することが考
えられる。この場合、各バンクの動作の独立性を確保す
る必要上、参照信号Vrefを定常的に発生させておく
必要がある。このように参照信号Vrefを定常的に発
生させておくと、上述のように、データ信号がオーバー
シュートすることにより、データ信号と参照信号との電
位差が一時的に過大となり、同様にデータの読み出しに
支障をきたすという問題が生ずる。
【0037】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、チップ面積の増大を招くことなく、しかも、メモ
リセルからのデータ信号の論理値を判定する際の基準を
与える参照信号を定常的に発生させておいても、データ
信号のオーバーシュートによる読み出し障害を回避する
ことが可能な半導体記憶装置を提供することを目的とす
る。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は以下の構成を有する。即ち、この発明に
かかる第1の半導体記憶装置は、バンク構成され、リフ
ァレンスセル(例えば後述するリファレンス用のメモリ
セル110MRに相当する構成要素)からの参照信号
(例えば後述する参照信号VREFに相当する要素)を
各バンクに共通に与えると共に該参照信号を定常的に発
生し、メモリセル(例えば後述するメモリセル110M
A−0に相当する構成要素)からのデータ信号(例えば
後述するデータ信号VDA−0に相当する要素)と前記
リファレンスセルからの参照信号とを差動増幅回路(例
えば後述する差動型センスアンプ150A−0に相当す
る構成要素)で比較して前記メモリセルに記憶されたデ
ータを読み出すように構成された半導体記憶装置であっ
て、前記差動増幅回路に入力される前記参照信号と前記
データ信号との間の相対的変化を制限する機能(例えば
後述する帰還回路200A−0、信号補正回路300A
−0、リミッタ回路400A−0の機能の相当する構成
要素)を備えたことを特徴とする。
【0039】この構成によれば、メモリセルからのデー
タ信号は、データの内容に応じてリファレンスセルから
の参照信号よりも大きいか小さくなる。差動増幅回路
は、これらデータ信号と参照信号を比較し、これらの大
小関係に応じた信号を出力する。例えば、データ信号が
参照信号よりも大きい場合、データ「1」に相当する信
号を出力し、逆にデータ信号が参照信号よりも小さい場
合、データ「0」に相当する信号を出力する。つまり、
メモリセルに記憶されたデータの内容に応じて、このメ
モリセルからのデータ信号が参照信号に対して変化し、
これらの信号間に差分が生じる。そして、差動増幅回路
は、この差分を増幅して、メモリセルに記憶されたデー
タに応じた信号を出力する。
【0040】ここで、差動増幅回路に入力される参照信
号とデータ信号との間の相対的変化が制限される。この
とき、例えば、メモリセルからのデータ信号と参照信号
との差分を増幅することによるデータの読み出しを阻害
しない範囲で、参照信号とデータ信号との間の相対的変
化を制限すると、差動増幅回路が過度に飽和することが
なくなり、差動増幅回路の出力信号がデータ信号の変化
に速やかに追従する。したがって、チップ面積の増大を
招くことなく、しかも、参照信号を定常的に発生させて
おいても、データ信号のオーバーシュートによる読み出
し障害を回避することが可能となる。
【0041】また、この発明にかかる第2の半導体記憶
装置は、バンク構成され、リファレンスセル(例えば後
述するリファレンス用のメモリセル110MRに相当す
る構成要素)からの参照信号(例えば後述する参照信号
VREFに相当する要素)を各バンクに共通に与えると
共に該参照信号を定常的に発生し、メモリセル(例えば
後述するメモリセル110MA−0に相当する構成要
素)からのデータ信号(例えば後述するデータ信号VD
A−0に相当する要素)と前記リファレンスセルからの
参照信号とを差動増幅回路(例えば後述する差動型セン
スアンプ150A−0に相当する構成要素)で比較して
前記メモリセルに記憶されたデータを読み出すように構
成された半導体記憶装置であって、前記参照信号に対す
る前記データ信号の相対的変化を抑制するように、前記
参照信号に前記データ信号を反映させる機能(例えば後
述する信号補正回路300A−0の機能に相当する構成
要素)を備えたことを特徴とする。
【0042】この構成によれば、メモリセルからのデー
タ信号は、データの内容に応じてリファレンスセルから
の参照信号よりも大きいか小さくなる。差動増幅回路
は、これらデータ信号と参照信号を比較し、これらの大
小関係に応じた信号を出力する。例えば、データ信号が
参照信号よりも大きい場合、データ「1」に相当する信
号を出力し、逆にデータ信号が参照信号よりも小さい場
合、データ「0」に相当する信号を出力する。つまり、
メモリセルに記憶されたデータの内容に応じて、このメ
モリセルからのデータ信号が参照信号に対して変化し、
これらの信号間に差分が生じる。そして、差動増幅回路
は、この差分を増幅して、メモリセルに記憶されたデー
タに応じた信号を出力する。
【0043】ここで、リファレンスセルからの参照信号
に対してメモリセルからのデータ信号の相対的変化を抑
制するように、前記参照信号に前記データ信号が反映さ
れる。例えば、データ信号のレベルが上昇した場合、差
動増幅回路に入力される参照信号のレベルも上昇し、逆
にデータ信号のレベルが降下した場合、差動増幅回路に
入力される参照信号のレベルも降下する。この結果、参
照信号とデータ信号との間の相対的変化が抑制され、差
動増幅回路が過度に飽和することがなくなり、差動増幅
回路の出力信号がデータ信号の変化に速やかに追従す
る。したがって、参照信号を定常的に発生させておいて
も、メモリセルからのデータを速やかに読み出すことが
可能となる。
【0044】
【0045】さらにまた、この発明にかかる第の半導
体記憶装置は、複数のバンク(例えば後述するバンク1
00A,100Bに相当する構成要素)を有し、各バン
クにおいてメモリセル(例えば後述するメモリセル11
0MA−0に相当する構成要素)からのデータ信号(例
えば後述するデータ信号VDA−0に相当する要素)と
リファレンスセル(例えば後述するリファレンス用のメ
モリセル110MRに相当する構成要素)からの参照信
号(例えば後述する参照信号VREFに相当する要素)
とを差動増幅回路(例えば後述する差動型センスアンプ
150A−0に相当する構成要素)で比較して前記メモ
リセルに記憶されたデータを読み出すと共に、前記参照
信号を定常的に発生させるように構成された半導体記憶
装置であって、前記複数のバンクで前記参照信号を共有
し、各バンクにおいて前記差動増幅回路に入力される前
記参照信号と前記データ信号との間の相対的変化を制限
する機能(例えば後述する帰還回路200A−0、信号
補正回路300A−0、リミッタ回路400A−0の機
能に相当する構成要素)を備えたことを特徴とする。
【0046】この構成によれば、メモリセルからのデー
タ信号は、データの内容に応じてリファレンスセルから
の参照信号よりも大きいか小さくなる。差動増幅回路
は、これらデータ信号と参照信号を比較し、これらの大
小関係に応じた信号を出力する。例えば、データ信号が
参照信号よりも大きい場合、データ「1」に相当する信
号を出力し、逆にデータ信号が参照信号よりも小さい場
合、データ「0」に相当する信号を出力する。つまり、
メモリセルに記憶されたデータの内容に応じて、このメ
モリセルからのデータ信号が参照信号に対して変化し、
これらの信号間に差分が生じる。そして、差動増幅回路
は、この差分を増幅して、メモリセルに記憶されたデー
タに応じた信号を出力する。
【0047】ここで、各バンクにおいて、差動増幅回路
に入力される参照信号とデータ信号との間の相対的変化
が制限される。このとき、例えば、メモリセルからのデ
ータ信号と参照信号との差分を増幅することによるデー
タの読み出しを阻害しない範囲で、参照信号とデータ信
号との間の相対的変化を制限すると、差動増幅回路が過
度に飽和することがなくなり、差動増幅回路の出力信号
がデータ信号の変化に速やかに追従する。したがって、
各バンクにおいて参照信号をデータ信号に同期させるこ
となく、参照信号を定常的に発生させておいても、メモ
リセルからのデータを速やかに読み出すことが可能とな
る。
【0048】さらにまた、この発明にかかる第の半導
体記憶装置は、複数のバンク(例えば後述するバンク1
00A,100Bに相当する構成要素)を有し、各バン
クにおいてメモリセル(例えば後述するメモリセル11
0MA−0に相当する構成要素)からのデータ信号(例
えば後述するデータ信号VDA−0に相当する要素)と
リファレンスセル(例えば後述するリファレンス用のメ
モリセル110MRに相当する構成要素)からの参照信
号(例えば後述する参照信号VREFに相当する要素)
とを差動増幅回路(例えば後述する差動型センスアンプ
150A−0に相当する構成要素)で比較して前記メモ
リセルに記憶されたデータを読み出すと共に、前記参照
信号を定常的に発生させるように構成された半導体記憶
装置であって、前記複数のバンクで前記参照信号を共有
し、各バンクにおいて前記参照信号に対する前記データ
信号の相対的変化を抑制するように、前記参照信号に前
記データ信号を反映させる機能(例えば後述する信号補
正回路300A−0の機能に相当する構成要素)を備え
たことを特徴とする。
【0049】この構成によれば、メモリセルからのデー
タ信号は、データの内容に応じてリファレンスセルから
の参照信号よりも大きいか小さくなる。差動増幅回路
は、これらデータ信号と参照信号を比較し、これらの大
小関係に応じた信号を出力する。例えば、データ信号が
参照信号よりも大きい場合、データ「1」に相当する信
号を出力し、逆にデータ信号が参照信号よりも小さい場
合、データ「0」に相当する信号を出力する。つまり、
メモリセルに記憶されたデータの内容に応じて、このメ
モリセルからのデータ信号が参照信号に対して変化し、
これらの信号間に差分が生じる。そして、差動増幅回路
は、この差分を増幅して、メモリセルに記憶されたデー
タに応じた信号を出力する。
【0050】ここで、各バンクにおいて、リファレンス
セルからの参照信号に対してメモリセルからのデータ信
号の相対的変化を抑制するように、前記参照信号に前記
データ信号が反映される。例えば、データ信号のレベル
が上昇した場合、差動増幅回路に入力される参照信号の
レベルも上昇し、逆にデータ信号のレベルが降下した場
合、差動増幅回路に入力される参照信号のレベルも降下
する。この結果、参照信号とデータ信号との間の相対的
変化が抑制され、差動増幅回路が過度に飽和することが
なくなり、差動増幅回路の出力信号がデータ信号の変化
に速やかに追従する。したがって、参照信号を定常的に
発生させておいても、メモリセルからのデータを速やか
に読み出すことが可能となる。
【0051】第1または第の半導体記憶装置におい
て、前記メモリセルに記憶されたデータを読み出す際
に、前記差動増幅回路の入力ノードであって前記データ
信号が与えられるノード(例えば後述する入力ノードN
INに相当する要素)に前記差動増幅回路の出力を一時
的に帰還させる帰還回路(例えば後述する帰還回路20
0A−0の機能に相当する構成要素)を備えたことを特
徴とする。
【0052】この構成によれば、差動増幅回路の出力を
データ信号の入力ノードに帰還させると、データ信号と
参照信号の差分に応じてデータ信号のレベルが修正され
る。このとき、例えば、データ信号のレベルが参照信号
のレベルに等しい場合に差動増幅回路の出力のレベルが
データ信号のレベルに略等しくなるとすると、差動増幅
回路の出力を帰還させる結果、データ信号のレベルは参
照信号のレベルと略等しくされる。つまり、差動増幅回
路に入力されるデータ信号と参照信号との間の相対的変
化が制限される。これにより、差動増幅回路が過度に飽
和することがなくなり、差動増幅回路の出力信号がデー
タ信号の変化に速やかに追従する。従って、参照信号を
データ信号に同期させることなく、参照信号を定常的に
発生させておいても、メモリセルからのデータを速やか
に読み出すことが可能となる。
【0053】第1ないし第の半導体記憶装置におい
て、前記メモリセルからのデータ信号を入力して該デー
タ信号に応じた第1の信号(例えば後述する信号Vsa
inに相当する要素)を前記差動増幅回路の一方の入力
信号として出力する第1のインバータ回路(例えば後述
するインバータ回路310A−0に相当する構成要素)
と、前記リファレンスセルからの参照信号および前記メ
モリセルからのデータ信号を入力して、前記参照信号に
応じた第2の信号(例えば後述する信号Vsarefに
相当する要素)を前記差動増幅回路の他方の入力信号と
して出力すると共に、前記データ信号が過大になったと
きに前記第2の信号を前記第1の信号に追従させる第2
のインバータ回路(例えば後述するインバータ回路32
0A−0に相当する構成要素)と、を備えたことを特徴
とする。
【0054】この構成によれば、第1のインバータ回路
は、メモリセルからのデータ信号を入力し、このデータ
信号のレベルに応じたレベルの第1の信号を差動増幅回
路に出力する。一方、第2のインバータ回路は、リファ
レンスセルからの参照信号を入力し、この参照信号のレ
ベルに応じたレベルの第2の信号を差動増幅回路に出力
する。
【0055】ここで、メモリセルからのデータ信号が大
きく変化してそのレベルが過度になると、第1のインバ
ータ回路から出力される第1の信号が大きく変化し、第
2のインバータ回路から出力される第2の信号に対して
相対的に大きく変化しようとする。このとき、第2のイ
ンバータ回路は、メモリセルからのデータ信号に基づ
き、その出力信号である第2の信号のレベルを、第1の
信号のレベルに追従させる。この結果、参照信号として
差動増幅回路に入力される第2の信号に対し、データ信
号として差動増幅回路に入力される第1の信号の相対的
変化が抑制され、したがって差動増幅回路に入力される
参照信号とデータ信号との間の相対的変化が制限され
る。
【0056】前記第2のインバータ回路は、前記メモリ
セルからのデータ信号(例えば後述するデータ信号VD
A−0に相当する要素)に応じて前記リファレンスセル
からの参照信号(例えば後述する参照信号VREFに相
当する要素)に対する入力閾値を移動させることを特徴
とする。
【0057】この構成によれば、例えば、メモリセルか
らのデータ信号のレベルが上がった場合に参照信号に対
する入力閾値を低いレベルに移動させると、見かけ上、
参照信号のレベルが上昇し、その出力信号である第2の
信号のレベルが低い方向に移動する。この結果、第2の
信号が第1の信号に追従し、第2の信号に対する第1の
信号の相対的変化が抑制され、したがって差動増幅回路
に入力される参照信号とデータ信号との間の相対的変化
が制限される。
【0058】前記第1のインバータ回路は、前記メモリ
セルからのデータ信号が制御電極に印加されると共に電
流経路の一端側が第1の電源に接続された第1導電型の
第1のトランジスタ(例えば後述するp型トランジスタ
311A−0に相当する構成要素)と、前記第1のトラ
ンジスタの電流経路の他端側と第2の電源との間に接続
された第2導電型の負荷用の第2のトランジスタ(例え
ば後述するn型トランジスタ312A−0に相当する構
成要素)と、を備え、前記第2のインバータ回路は、前
記リファレンスセルからの参照信号が制御電極に印加さ
れると共に電流経路の一端側が前記第1の電源に接続さ
れた第1導電型の第3のトランジスタ(例えば後述する
p型トランジスタ321A−0に相当する構成要素)
と、前記メモリセルからのデータ信号が制御電極に印加
されると共に電流経路の一端側が前記第3のトランジス
タの電流経路の他端側に接続された第1導電型の第4の
トランジスタ(例えば後述するp型トランジスタ322
A−0に相当する構成要素)と、前記第4のトランジス
タの電流経路の他端側と前記第2の電源との間に接続さ
れた第2導電型の負荷用の第5のトランジスタ(例えば
後述するn型トランジスタ323A−0に相当する構成
要素)と、を備え、前記第1のインバータ回路は、前記
第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの間
(例えば後述するトランジスタ313A−0のドレイ
ン)に現れる信号を前記第1の信号として出力し、前記
第2のインバータ回路は、前記第のトランジスタと前
記第のトランジスタとの間(例えば後述するトランジ
スタ323A−0のドレイン側)に現れる信号を前記第
2の信号として出力し、前記第1および第2のインバー
タ回路は、入出力特性が同等となるように構成された
とを特徴とする。
【0059】この構成によれば、例えば、第1導電型を
p型とし、第2導電型をn型とし、第1の電源を正のレ
ベルを与える電源とし、第2の電源をグランドのレベル
を与える電源とすると、第1のトランジスタは、メモリ
セルからのデータ信号がHレベルのときにオフ状態とな
り、Lレベルのときにオン状態となる。したがって、こ
のデータ信号がHレベルのときに、負荷用の第2のトラ
ンジスタを介して第2の電源のグランドのレベルが出力
され、またデータ信号がLレベルのときに、第1のトラ
ンジスタを介して第1の電源の正のレベルが出力され
る。すなわち、第1のインバータ回路は、メモリセルか
らのデータ信号の変化に対して出力信号である第1の信
号が逆方向に変化するインバータとして機能し、データ
信号に応じた第1の信号を出力する。
【0060】一方、第2のインバータ回路が備える第3
のトランジスタは、リファレンスセルからの参照信号が
Hレベルのときにオフ状態となり、Lレベルのときにオ
ン状態となる。したがって、この参照信号がHレベルの
ときに、負荷用の第5のトランジスタを介して第2の電
源のグランドのレベルが出力され、また参照信号がLレ
ベルのときに、第3のトランジスタを介して第1の電源
の正のレベルが出力される。すなわち、第2のインバー
タ回路は、リファレンスセルからの参照信号の変化に対
して出力信号である第2の信号が逆方向に変化するイン
バータとして機能し、参照信号に応じた第2の信号を出
力する。
【0061】ここで、メモリセルからのデータ信号が過
度に高いレベルに変化すると、第1のトランジスタを流
れる電流が抑制され、第1の信号のレベルが大きく低下
する。このとき、このデータ信号を制御電極に入力する
第4のトランジスタを流れる電流が抑制され、第2の信
号も低下する。この結果、第2の信号が第1の信号に追
従し、第2の信号に対する第1の信号の相対的変化が抑
制され、したがって差動増幅回路に入力される参照信号
とデータ信号との間の相対的変化が制限される。
【0062】第1または第の半導体記憶装置におい
て、前記差動増幅回路に入力される前記データ信号のピ
ーク値を制限するリミッタ回路(例えば後述するリミッ
タ回路400A−0に相当する構成要素)を備えたこと
を特徴とする。
【0063】この構成によれば、差動増幅回路に与えら
れるデータ信号のピーク値が制限されると、データ信号
のピーク値と参照信号との差分が制限される。つまり、
差動増幅回路に入力されるデータ信号と参照信号との間
の相対的変化が制限される。これにより、差動増幅回路
が過度に飽和することがなくなり、差動増幅回路の出力
信号がデータ信号の変化に速やかに追従する。従って、
参照信号をデータ信号に同期させることなく、参照信号
を定常的に発生させておいても、メモリセルからのデー
タを速やかに読み出すことが可能となる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態を説明する。 <実施の形態1>図1に、この発明の実施の形態1にか
かる半導体記憶装置の概略構成を示す。この図に示す半
導体記憶装置は、メモリセルからのデータ信号とリファ
レンスセルからの参照信号とを差動型センスアンプで比
較してデータを読み出すように構成され、16ビットデ
ータを記憶可能に構成されたバンク100Aとバンク1
00Bを備えて構成される。
【0065】ここで、バンク100Aは、不揮発性のメ
モリセル(図示なし)がマトリックス状に配列されたメ
モリセルアレイ110Aを有し、このメモリセルアレイ
110Aは、外部に出力される16ビットのデータDO
UTA−0〜DOUTA−15に対応させて、ブロック
110A−0〜110A−15に区分されている。
【0066】メモリセルアレイ110Aの行方向には、
ブロック110A−0〜110A−15を貫通するよう
に複数のワード線WLAが配線され、また各ブロックの
列方向には、複数のビット線BLAが配線されている。
各ワード線には、同一行に属する複数のメモリセルのゲ
ートが接続され、各ビット線には、同一列に属するメモ
リセルの電流経路の一端側(ドレイン)が接続されてい
る。
【0067】メモリセルアレイ110Aのワード線WL
Aは、ロウデコーダ120Aに接続されており、またビ
ット線BLAは、カラムセレクタ130Aに接続されて
いる。このカラムセレクタ130Aは、外部からバンク
100Aに与えられる列アドレスに基づき、ブロック1
10A−0〜110A−15のそれぞれについて、ビッ
ト線を択一的に選択するように構成される。このカラム
セレクタ130Aにより選択された各ブロックのビット
線上の信号は、データ線DLA−0〜DLA−15を介
してセンスアンプ群140Aに与えられる。
【0068】センスアンプ群140Aは、メモリセルア
レイ110A内のブロック110A−0〜110A−1
5に対応する16個の電流検出型センスアンプからな
り、データ線DLA−0〜DLA−15上の各データ信
号を電流検出するように構成される。センスアンプ群1
40A内の各センスアンプから出力されるデータ信号V
DA−0〜VDA−15は、差動型センスアンプ150
A−0〜150A−15の一方の入力部にそれぞれ与え
られる。これら差動型センスアンプ150A−0〜15
0A−15の他方の入力部には、データ信号の論理値を
判定する上での基準を与える後述の参照信号VREFが
与えられる。これら差動型センスアンプ150A−0〜
150A−15は、データDOUTA−0〜DOUTA
−15を出力する。
【0069】バンク100Bも上述のバンク100Aと
同様に構成される。すなわち、バンク100Bは、不揮
発性のメモリセル(図示なし)がマトリックス状に配列
されたメモリセルアレイ110Bを有し、このメモリセ
ルアレイ110Bは、外部に出力される16ビットのデ
ータDOUTB−0〜DOUTB−15に対応させて、
ブロック110B−0〜110B−15に区分されてい
る。
【0070】メモリセルアレイ110Bの行方向には、
各ブロックを貫通するように複数のワード線WLBが配
線され、各ブロックの列方向には、複数のビット線BL
Bが配線されている。各ワード線には、同一行に属する
複数のメモリセルのゲートが接続され、各ビット線に
は、同一列に属するメモリセルの電流経路の一端側(ド
レイン)が接続されている。
【0071】ワード線WLBは、ロウデコーダ120B
に接続されており、またビット線BLBは、カラムセレ
クタ130Bに接続されている。このカラムセレクタ1
30Bは、外部からバンク100Bに与えられる列アド
レスに基づき、ブロック110B−0〜110B−15
のそれぞれについて、ビット線を択一的に選択するよう
に構成される。このカラムセレクタ130Bにより選択
された各ブロックのビット線上の信号は、データ線DL
B−0〜DLB−15を介してセンスアンプ群140B
に与えられる。
【0072】センスアンプ群140Bは、ブロック11
0B−0〜110B−15に対応する16個の電流検出
型センスアンプからなる。センスアンプ群140B内の
各センスアンプから出力されるデータ信号VDB−0〜
VDB−15は、データ線D差動型センスアンプ150
B−0〜150B−15の一方の入力部にそれぞれ与え
られる。これら差動型センスアンプ150B−0〜15
0B−15の他方の入力部には、上述のバンク100A
に供給される参照信号VREFが共通に与えられる。こ
れら差動型センスアンプ150B−0〜150B−15
は、データDOUTB−0〜DOUTB−15を出力す
る。
【0073】リファレンスセル110Rは、上述の参照
信号VREFを得るためのものであって、メモリセルア
レイ110A,110Bの一列分に相当する複数のリフ
ァレンス用のメモリセルを備えて構成され、これらリフ
ァレンス用のメモリセルがリファレンスセル用のビット
線BLRに接続されている。このビット線BLRは、リ
ファレンス用のカラムセレクタ130Rおよびデータ線
DLRを介して電流検出型センスアンプ140Rの入力
部に接続される。カラムセレクタ130Rは、上述のバ
ンク100A,100B内のカラムセレクタ130A,
130Bと負荷的に等価に構成される。
【0074】ここで、センスアンプ140Rは、バンク
100A,100B内のセンスアンプ群140A,14
Bを構成する各センスアンプに対応するものであって、
リファレンスセル110Rから出力される電流信号を検
出して上述の参照信号VREFをセンスアンプ群140
A,140Bに与える。この参照信号VREFのレベル
は、センスアンプ群140A,140B内の各センスア
ンプから出力されるデータ信号のロウレベルとハイレベ
ルとの間に収まるように設計される。
【0075】制御回路170Rは、製造段階でリファレ
ンスセルを所定のしきい値に調整するための制御回路で
ある。このしきい値の調整は、最初にリファレンスセル
の消去を行い、その後、リファレンスセルのしきい値が
所定の閾値に達するまで書き込みを繰り返すことにより
行われる。
【0076】具体的には、まずリファレンスセルを消去
するために、例えばゲートに−16V程度の負の電圧を
印加し、ソース、ドレイン、および基板に0Vの電圧を
印加して、FNトンネリング法によりフローティングゲ
ートから電子を基板側に押し出す。この後、例えばゲー
トに12V程度の正の電圧を印加し、ドレインに6V程
度の電圧を印加し、ソースおよび基板に0Vの電圧を印
加して、チャネルホットエレクトロン(CHE)法によ
りフローティングゲートに電子を注入して書き込みを行
う。
【0077】さらにこの後、ゲートに3Vを印加し、ド
レインに1Vを印加し、ソースに0Vを印加した状態
で、リファレンスセルを流れる電流を検出することによ
り、正規のしきい値となったか否かを検証する(書き込
み検証)。この検証の結果、過剰に電子が注入されてい
れば消去を行い、不足していれば再書き込みの処理を行
う。リファレンスセルのしきい値が所定のしきい値にな
るまでこの処理を繰り返し行う。リファレンスセルのし
きい値電圧は、オフセル(書き込み済みのセル)または
オンセル(未書き込みセル)の何れかと同等のしきい
値、或いはオフセルのしきい値とオンセルのしきい値と
の中間値となるように調整する。なお、制御回路170
Rは、製造段階でのみ機能し、実使用段階では動作しな
い。
【0078】制御回路170Rは、上記のように正の高
電圧、または負の電圧を扱うので、トランジスタのサイ
ズが大きく、また、通常の電源電圧で動作している論理
回路とは、レベルシフト回路を介して接続され、さら
に、書き込み、消去、検証といった複雑な処理を行うた
め、極めて大きな面積を必要とする。図示しないが、制
御回路は、リファレンスセルだけでなく、センスアンプ
群140A,140B内の各センスアンプに対してそれ
ぞれ設けられており、読み出し、書き込み、消去、検証
のための諸電圧を生成している。
【0079】図2に、データDOUTA−0の読み出し
系を例とし、さらに具体的な回路構成を示す。同図にお
いて、上述のメモリセルアレイ110Aをなすブロック
110A−0は、データDOUTA−0に対応するデー
タを記憶するための不揮発性のメモリセル110MA−
0がマトリックス状に配列されて構成される。このメモ
リセルアレイ110Aの行方向に配線されたワード線W
LAには、同一行に属するメモリセルの各ゲートが接続
され、列方向に配線されたビット線BLA(BLA0−
0〜BLAn−0)には、同一列に属するメモリセルの
電流経路の一端(ドレイン)が接続される。また、各メ
モリセルの電流経路の他端(ソース)は接地される。た
だし、例えばフラッシュメモリでは、各メモリセルのソ
ースは、ソース電位を制御するための制御回路に接続さ
れる。
【0080】ドライバ120ADは、ワード線WLAを
駆動するためのものであり、図1に示すロウデコーダ1
20Aの出力段を構成する。このドライバ120AD
は、CMOSインバータの構成を有し、その入力部とp
型トランジスタのソースには、予めプリデコードされた
行アドレス信号がそれぞれ入力され、ワード線WLAを
択一的にハイレベルに駆動する。このドライバ12AD
のp型トランジスタのソースに入力されるアドレス信号
の電圧レベルは、動作モードに応じて制御されるものと
なっている。
【0081】セレクタ130A−0は、図1に示すカラ
ムセレクタ130Aの一部を構成するものであって、予
めプリデコードされた列アドレスYS0〜YSnに基づ
き択一的に導通する複数のn型のトランジスタから構成
される。これらトランジスタの電流経路の一端側は、ブ
ロック110A−0のビット線BLA0−0〜BLAn
−0にそれぞれ接続され、他端側はデータ線DLA−0
に共通に接続される。このセレクタ130A−0によれ
ば、アドレスYS0〜YSnの何れかをハイレベルとす
ることにより、ブロック110A−1の複数のビット線
にそれぞれ並列的に現れるデータ信号の何れかが、デー
タ線DLA−0に選択的に出力される。
【0082】電流検出型センスアンプ140A−0は、
ブロック110A−0内のメモリセル110MA−0か
らデータ線DL−1に出力される電流信号を検出するも
のであって、この電流信号に応じたデータ信号VDA−
0を出力するように構成される。すなわち、このセンス
アンプ140A−0は、電源側に接続された負荷用のp
型トランジスタ141A−0と、このトランジスタ14
1A−0とデータ線DLA−1との間に接続された電流
検出用のn型トランジスタ142A−0と、このトラン
ジスタ142A−0のゲート電圧を制御するためのイン
バータ回路146A−0とから構成され、トランジスタ
141A−0とトランジスタ142A−0との間のノー
ドに現れる電圧信号をデータ信号VDA−0として出力
する。
【0083】インバータ回路146A−0は、データ線
DLA−0上の信号とは逆方向に変化する電圧信号を出
力すると共に、センスアンプ活性化信号SAEにより出
力信号をロウレベルに固定するように構成される。具体
的には、電源と接地との間に電流経路を直列にしてp型
トランジスタ143A−0とn型トランジスタ144A
−0が接続されこのトランジスタ144A−0と並列に
n型トランジスタ145A−0が接続される。トランジ
スタ144A−0のゲートはデータ線DLA−0に接続
され、トランジスタ143A−0,145A−0のゲー
トにはセンスアンプ活性化信号SAEAが共通に与えら
れる。
【0084】なお、インバータ回路146A−0におい
て、実際にインバータとして機能するトランジスタは、
p型トランジスタ143A−0とn型トランジスタ14
4A−0とであり、このうちトランジスタ143A−0
は負荷抵抗として機能し、トランジスタ144A−0は
ソース接地型のアンプとして機能する。n型トランジス
タ145A−0は、このインバータの出力をロウレベル
に固定するためのものである。
【0085】このインバータ回路146A−0によれ
ば、データ線DLA−0上の信号の電位をトランジスタ
144A−0で増幅し、このトランジスタ144A−0
のドレイン電圧をトランジスタ142A−0がソースフ
ォロアでデータ線DLA−0に出力する。データ線DL
A−0の電位はトランジスタ144A−0のコンダクタ
ンスとトランジスタ143A−0の負荷で決まる値に落
ち着く。また、トランジスタ142A−0〜144A−
0は、メモリセルに印加される電圧を一定にするための
定電圧回路として機能する。メモリセルのドレイン電圧
(Vds)が一定でないと、ドレイン電流(Id)が一
定せず、記憶情報を判定できなくなるためである。
【0086】つまり、このセンスアンプ140A−0に
よれば、センスアンプ活性化信号SAEAが、ロウレベ
ルの場合、トランジスタ143A−0がトランジスタ1
44A−0の負荷として機能し、且つトランジスタ14
5A−0がオフ状態に固定される。この結果、インバー
タ回路146A−0が機能し、データ線DLA−1上の
信号の電圧に応じた電圧がトランジスタ142A−0の
ゲートに出力され、センスアンプ140A−0が活性状
態となる。
【0087】このとき、メモリセル110MA−0に流
れる電流が存在する場合(データ「1」を読み出す場
合)、データ線DLA−1上の信号の電圧レベルが低下
し、これを入力するインバータ146A−0がトランジ
スタ142A−0のゲート電圧をハイレベルに駆動す
る。この結果、トランジスタ142A−0がオン状態と
なり、データ信号VDA−0の電圧レベルが低下する。
【0088】逆に、メモリセル110MA−0に流れる
電流が存在しない場合(データ「0」を読み出す場
合)、トランジスタ142A−0のソース電圧(データ
線DLA−1上の信号の電圧レベル)に対し、このトラ
ンジスタ142A−0のゲート電圧がトランジスタ14
2A−0のしきい値分だけ高い状態で安定する。この結
果、トランジスタ142A−0がオフ状態となり、負荷
用トランジスタ141A−0によりデータ信号VDA−
0の電圧レベルが上昇する。
【0089】すなわち、センスアンプ活性化信号SAE
がロウレベルの場合、センスアンプ140A−0が活性
化され、メモリセル110MA−0のデータ内容に応じ
て、センスアンプ140A−0から出力されるデータ信
号VDA−0の電圧レベルが、ハイレベルまたはロウレ
ベルに変化する。
【0090】また、センスアンプ活性化信号SAEA
が、ハイレベルの場合、トランジスタ145A−0がオ
ン状態に固定される。この場合、トランジスタ142A
−0のゲート電圧がトランジスタ145A−0によりロ
ウレベルに駆動され、トランジスタ142A−0がオフ
状態に固定される。この結果、センスアンプ140A−
0が非活性状態となり、データ信号VDA−0がハイレ
ベルに固定される。
【0091】次に、リファレンスセル110Rは、上述
のメモリセルアレイ110A,110Bに属する正規の
メモリセルと同等の特性を有するリファレンス用のメモ
リセル110MRおよび複数のメモリセル110MDか
ら構成され、メモリセル110−MRのゲートはドライ
バ120DRにより駆動され、メモリセル110MDの
ゲートは接地されている。また、これらメモリセル11
0MR,110MDのドレインはリファレンス用のビッ
ト線BLRに共通に接続され、ソースは接地されてい
る。
【0092】また、ドライバ120Rの入力部は接地さ
れており、ワード線、すなわちリファレンス用のメモリ
セル110MRのゲートはハイレベルに固定されてい
る。実際に機能するリファレンス用のメモリセルは、メ
モリセル110MRのみであって、メモリセル110M
Dはオフ状態に固定される。(これに対して、前述の従
来技術では、メモリセル110MA−0のワード線と同
じタイミングでリファレンスセル側のワード線も立ち上
げている)。
【0093】なお、ベリファイ時にメモリセルのゲート
電圧を変えて検証する場合には、ロウデコーダ内のバイ
アス供給回路(図示なし)を切り替えることにより、ワ
ード線の電圧、すなわちメモリセルのゲート電圧を切り
替えて行う。この制御は、外部のCPUからのコマンド
に基づき、図示しない制御回路にて制御される。この実
施の形態では、参照信号をバンク100Aとバンク10
0Bとで共通に使用しているため、従来のように、ベリ
ファイ時にセンスアンプ140Rの感度を勝手に変える
ことはできない。もし、センスアンプの感度を変えると
すれば、データ用のセンスアンプ140A側を変えるこ
とになる。
【0094】リファレンス用のビット線BLRは、リフ
ァレンス用のカラムセレク130Rを介して、リファレ
ンス用のデータ線DLRに接続される。カラムセレクタ
1300Rは、各バンクのカラムセレクタ130A,1
30Bを構成するトランジスタと同等の特性を有するn
型のトランジスタからなる。このトランジスタは、その
ゲートが電源に接続され、オン状態に固定される。これ
により、ビット線BLRは、カラムセレクタ130Rお
よびデータ線DLRを介して電流検出型センスアンプ1
40Rに接続され、このセンスアンプ140Rには定常
的にリファレンス用のメモリセル110MRからの電流
信号が入力される。
【0095】電流検出型センスアンプ140Rは、基本
的には上述の電流検出型センスアンプ140A−0と同
様に構成され、リファレンスセル110Rからデータ線
DLRに出力される電流信号を検出し、参照信号VRE
Fとしての電圧信号を出力するものである。すなわち、
センスアンプ140Rは、電源側に接続された負荷用の
p型トランジスタ141Rと、このトランジスタ141
Rとデータ線DLRとの間に接続された電流検出用のn
型トランジスタ142Rと、このトランジスタ142R
のゲート電圧を制御するためのインバータ回路146R
とから構成され、トランジスタ141Rとトランジスタ
142Rとの間のノードに現れる電圧信号を参照信号V
REFとして出力する。
【0096】インバータ回路146Rは、データ線DL
Rの電位を所定の電圧に保つために、データ線DLR上
の信号とは逆方向に変化する電圧信号を出力すると共
に、センスアンプ活性化信号SAERにより出力信号を
ロウレベルに固定するように構成される。具体的には、
電源と接地との間に電流経路を直列にしてp型トランジ
スタ143Rとn型トランジスタ144Rが接続されこ
のトランジスタ144Rと並列にn型トランジスタ14
5Rが接続される。
【0097】また、トランジスタ144Rのゲートはデ
ータ線DLRに接続され、トランジスタ143R,14
5Rのゲートにはセンスアンプ活性化信号SAERが共
通に与えられる。このセンスアンプ活性化信号SAER
は、センスアンプ140Rの活性状態を制御するための
ものであって、例えば、常にロウレベルに固定されて活
性化されているか、または上述のセンスアンプ活性化信
号SAEA,SAEBの何れかが活性化されると、活性
化される信号である。
【0098】なお、インバータ回路146Rにおいて、
実際にインバータとして機能するトランジスタは、p型
トランジスタ143Rとn型トランジスタ144Rとで
あり、このうちトランジスタ143Rは負荷抵抗として
機能し、トランジスタ144Rはソース接地型のアンプ
として機能する。n型トランジスタ145Rは、このイ
ンバータの出力をロウレベルに固定するためのものであ
る。
【0099】このインバータ回路146Rによれば、デ
ータ線DLR上の信号の電位をトランジスタ144Rで
増幅し、このトランジスタ144Rのドレイン電圧をト
ランジスタ142Rがソースフォロアでデータ線DLR
に出力する。データ線DLRの電位はトランジスタ14
4Rのコンダクタンスとトランジスタ143Rの負荷で
決まる値に落ち着く。また、トランジスタ142R〜1
44Rは、メモリセルに印加される電圧を一定にするた
めの定電圧回路として機能する。メモリセルのドレイン
電圧(Vds)が一定でないと、ドレイン電流(Id)
が一定せず、記憶情報を判定できなくなるためである。
【0100】ここで、センスアンプ140A−0側のト
ランジスタ141A−0およびセンスアンプ140R側
のトランジスタ141Rの各電流駆動能力は、次のよう
に設定される。すなわち、リファレンスセルのしきい値
をオンセルと同じしきい値に調整した場合には、トラン
ジスタ141Rの電流駆動能力が大きく、即ち負荷抵抗
が小さくなるように設定される。これに対してリファレ
ンスセルのしきい値をオンセルとオフセルとの間のしき
い値に調整した場合には、トランジスタ141Rの電流
駆動能力はトランジスタ141A−0と同一となるよう
に設定される。これにより、参照信号VREFのレベル
がデータ信号VDA−0のロウレベルとハイレベルとの
間の適切な値となる。
【0101】上述のセンスアンプ140A−0からのデ
ータ信号VDA−0と、センスアンプ140Rからの参
照信号VREFは、差動型センスアンプ150A−0に
与えられて比較される。このセンスアンプ150A−0
は、いわゆるカレントミラーを構成するp型トランジス
タ151A−0,152A−0と、電流検出用のn型ト
ランジスタ153A−0,154A−0と、定電流源用
のn型トランジスタ155A−0とから構成される。こ
の定電流源用のトランジスタ155A−0のゲートに
は、このセンスアンプ150A−0の活性状態を制御す
るための信号DSAEが与えられる。
【0102】この実施の形態1では、差動型センスアン
プ150A−0は、電流検出型センスアンプ140A−
0から与えられるデータ信号VDA−0のレベルが、参
照信号VREFのレベルよりも大きい場合に論理値
「0」を表す信号を出力し、逆にデータ信号VDA−0
のレベルが参照信号VREFのレベルよりも小さい場合
に論理値「1」を表す信号を出力する。
【0103】次に、上述の差動型センスアンプ150A
−0には、この実施の形態1の特徴部であるところの帰
還回路200A−0が接続される。この帰還回路200
A−0は、差動型センスアンプ150A−0の入力ノー
ドであってデータ信号VDA−0が与えられるノードN
INに対し、この差動型センスアンプ150A−0の出
力ノードNOUTに現れる信号(センスアンプ150A
−0の出力信号)を一時的に帰還させるものであり、こ
れによりセンスアンプ150A−0に入力される参照信
号VREFとデータ信号VDA−0との間の相対的変化
を一時的に制限するものである。
【0104】具体的には、帰還回路200A−0は、セ
ンスアンプ150A−0の入力ノードNINと出力ノー
ドNOUTとの間に電流経路が接続されたトランスファ
ゲート201と、インバータ202とから構成される。
トランスファゲート201は、n型トランジスタとp型
トランジスタとを並列接続して構成される。p型トラン
ジスタのゲートとインバータ202には、このトランス
ファゲート201の導通状態を制御するための制御信号
EQAが与えられ、またn型トランジスタ202のゲー
トにはインバータ202の出力(即ち制御信号EQAの
反転信号)が与えられる。この帰還回路200A−0に
よれば、制御信号EQAがロウレベルの場合、トランス
ファゲート201がオン状態となり、センスアンプ15
0A−0の出力が入力ノードNINに帰還される。
【0105】なお、特に図示しないが、上述の図1およ
び図2に示す構成要素以外に、半導体記憶装置の内部に
は、外部からアドレスを受けて内部のアドレス信号とし
て取り込むためのアドレスバッファ、アドレスをプリデ
コードするプリデコーダ、センスアンプから出力される
信号を外部に出力するための出力バッファ、各種の制御
を行うための制御回路など、各種の周辺回路が設けられ
ている。
【0106】以下、この実施の形態1にかかる半導体記
憶装置の動作について、図3に示すタイミングチャート
を参照しながら、ブロック110A−0内のメモリセル
110MA−0に記憶されたデータを読み出す場合を例
として説明する。まず、読み出し動作モードの設定が行
われる。例えばバンク100Aは通常の読み出しモード
に設定され、バンク100Bは、消去ベリファイモード
に設定される。そして、参照信号VREFが定常的に発
生された状態とされる。
【0107】このような状態から、時刻t0において、
バンク100Aとバンク100Bの全てのセンスアンプ
を制御する最上位のセンスアンプ制御信号SAEがロウ
レベルとされ、且つバンク100Aのセンスアンプ活性
化信号SAEAがロウレベルとされると、通常の読み出
しモードによるバンク100Aからの読み出しが開始さ
れ、バンク100Aのセンスアンプ140A−0が活性
化される。これにより、センスアンプ140A−0が動
作を開始して、このセンスアンプ140A−0から出力
されるデータ信号VDA−0が上昇を始める。
【0108】続いて、時刻t1から時刻t2にわたる期
間において、帰還回路200A−0に与えられる制御信
号EQAがロウレベルとされる。これにより、トランス
ファゲート201がオン状態となり、差動型センスアン
プ150A−0の出力がその入力ノードNINに帰還さ
れる。
【0109】ここで、差動型センスアンプ150A−0
の出力が入力ノードNINに帰還されると、この入力ノ
ードNINの電圧レベル(すなわちデータ信号VDA−
0の電圧レベル)が参照信号VREFと等しくされる。
つまり、仮にデータ信号VDA−0が参照信号VREF
よりも低い電圧レベルにあるとすると、このセンスアン
プ150A−0の出力電圧が上昇し、これが帰還回路2
00A−0を介して入力ノードNINに与えられる結
果、データ信号VDA−0の電圧レベルが上昇する。逆
に、データ信号VDA−0が参照信号VREFよりも高
い電圧レベルにあるとすると、このセンスアンプ150
A−0の出力電圧が低下し、これが帰還回路200A−
0を介して入力ノードNINに与えられる結果、データ
信号VDA−0の電圧レベルが上昇する。
【0110】このように、帰還回路200A−0により
差動型センスアンプ150A−0の出力信号が入力ノー
ドNINに帰還されると、データ信号VDA−0の電圧
レベルが参照信号VREFと等しくなって安定する。こ
の結果、帰還回路200A−0により、参照信号VRE
Fとデータ信号VDA−0との間の相対的変化が一時的
に制限され、データ信号VDA−0のオーバーシュート
が抑えられる。換言すれば、参照信号VREFとデータ
信号VDA−0との間のノイズ的な相対変化が一時的に
制限される。
【0111】続いて、時刻t2において、制御信号EQ
Aがハイレベルに回復すると、帰還回路200A−0の
トランスファゲート201がオフ状態とされ、差動型セ
ンスアンプ150A−0の出力が入力ノードNINに帰
還されなくなる。これにより、データ信号VDA−0
は、メモリセルからの電流信号に応じた本来の電圧レベ
ルに安定し、参照信号VREFとの間に電位差が生じ
る。差動型センスアンプ150A−0は、この電位差を
増幅して電圧信号を出力する。つまり、差動型センスア
ンプ150A−0は、データ信号VDA−0と参照信号
VREFとを比較して、これら信号の大小関係に応じた
論理値を有する電圧信号を出力する。続いて、時刻t3
において、センスアンプ活性化信号SAEAがハイレベ
ルに復帰すると、センスアンプ140A−0が非活性状
態とされ、バンク100Aからの読み出し動作が終了す
る。
【0112】次に、時刻t4以降において、消去ベリフ
ァイモードによるバンク100Bからの読み出しが開始
される。なお、図2に示すバンク100Aの具体的構成
に対応するバンク100Bの具体的構成については図示
していないので、以下のバンク100Bの読み出し動作
については、図3に示すタイミングチャートのみを参照
して行う。
【0113】参照信号VREFが維持された状態から、
時刻t4において、バンク100Bの電流検出型センス
アンプを制御するためのセンスアンプ活性化信号SAE
Bがロウレベルとされると、センスアンプ140A−0
に対応するバンク100Bのセンスアンプ(以下センス
アンプ140B−0と称す)が活性化される。これによ
り、このセンスアンプ140B−0が動作を開始して、
データ信号VDB−0(バンク100B)が上昇を始め
る。
【0114】続いて、時刻t5から時刻t6にわたる期
間において、センスアンプ150B−0に接続された上
述の帰還回路200A−0に相当する帰還回路(以下、
帰還回路200B−0と称す)に与えられる制御信号E
QBがロウレベルとされる。これにより、この帰還回路
200B−0のトランスファゲートがオン状態となり、
差動型センスアンプ150B−0の出力信号がその入力
ノードに帰還される。これにより、データ信号VDB−
0の電圧レベルが参照信号VREFと等しくなって安定
し、参照信号VREFとデータ信号VDB−0との間の
相対的変化が一時的に制限され、データ信号VDB−0
のオーバーシュートが抑えられる。
【0115】続いて、時刻t6において、制御信号EQ
Bがハイレベルに回復すると、帰還回路200B−0の
トランスファゲートがオフ状態とされ、差動型センスア
ンプ150B−0の出力が入力ノードに帰還されなくな
る。これにより、データ信号VDB−0は、メモリセル
からの電流信号に応じた本来の電圧レベルに安定し、参
照信号VREFとの間に電位差が生じる。差動型センス
アンプ150B−0は、この電位差を増幅して、これら
信号の大小関係に応じた論理値を有する電圧信号を出力
する。
【0116】続いて、時刻t7において、センスアンプ
活性化信号SAEBがハイレベルに復帰すると、センス
アンプ140B−0が非活性状態とされ、バンク100
Bからの読み出し動作が終了する。さらに、時刻t8に
おいて、最上位のセンスアンプ制御信号SAEがハイレ
ベルに復帰すると、全てのセンスアンプが強制的に非活
性状態に固定され、一連の読み出し動作モードが終了す
る。
【0117】この実施の形態1によれば、帰還回路20
0A−0(200B−0)により、データ信号VDA−
0(VDB−0)は、参照信号VREFに安定されるの
で、データ信号のオーバーシュートのみならず、アンダ
ーシュートをも抑制することができ、データ信号と参照
信号VREFとの間の過大な相対的変化を、有効に抑制
することが可能となる。したがって、データ信号上のノ
イズを抑制し、差動型センスアンプの動作の遅れを抑え
ることができる。また、この実施の形態1によれば、参
照信号VREFを各バンクで共用するので、参照信号V
REFを発生させるための回路規模を必要最小限に抑え
ることができ、チップ面積を有効に縮小することが可能
となる。
【0118】<実施の形態2>次に、この発明の実施の
形態2を説明する。図4に、この実施の形態2にかかる
半導体記憶装置が備える差動型センスアンプの周辺の詳
細な構成を示す。図4において、前述の実施の形態1に
かかる図2に示す構成要素と共通する要素については、
その説明を省略する。
【0119】図4に示すように、この実施の形態2にか
かる半導体記憶装置は、上述の図2に示す実施の形態1
に係る構成において、帰還回路200A−0に代え、電
流検出型センスアンプ140A−0,140Rと差動型
センスアンプ150Aとの間に、参照信号VREFに対
するデータ信号VDA−0の相対的変化を抑制するよう
に、参照信号VREFにデータ信号VDA−0を反映さ
せて、参照信号VREFとデータ信号VDA−0を補正
する信号補正回路300A−0を備える。この信号補正
回路は、各バンクにおいて、全ての差動型センスアンプ
に対して設置される。
【0120】この補正回路300A−0は、センスアン
プ140Aからデータ信号VDA−0を入力するインバ
ータ回路310A−0と、センスアンプ140Rから参
照信号VREFを入力するインバータ回路320A−0
とから構成される。ここで、インバータ回路310A−
0は、メモリセルからのデータ信号VDA−0を入力し
て該データ信号に応じた信号Vsainを差動型センス
アンプ150A−0の一方の入力信号として出力するも
のである。
【0121】また、インバータ回路320A−0は、参
照信号VREFおよびデータ信号VDA−0を入力し
て、参照信号VREFに応じた信号Vsarefを差動
型センスアンプ150A−0の他方の入力信号として出
力すると共に、データ信号VDA−0が過大になったと
きに信号Vsarefを信号Vsainに追従させるも
のである。換言すれば、インバータ回路320A−0
は、メモリセルからのデータ信号VDA−0に応じて参
照信号VREFに対する入力閾値を移動させるものであ
る。
【0122】信号補正回路300A−0の具体的構成を
説明する。図4において、符号311A−0は、メモリ
セルからのデータ信号VDA−0がゲートに印加される
と共に電流経路の一端側が正電源に接続されたp型のト
ランジスタ、符号312A−0は、参照信号VDA−0
がゲートに印加されると共に電流経路の一端側がトラン
ジスタ311A−0の電流経路の他端側に接続されたp
型のトランジスタ、符号313A−0は、トランジスタ
311A−0の電流経路の他端側と接地電源との間に接
続されたn型の負荷用のトランジスタであり、これらト
ランジスタ311A−0〜313A−0は、インバータ
回路310A−0を構成する。このインバータ回路31
0A−0は、トランジスタ313A−0のドレインに現
れる信号を信号Vsainとして出力する。
【0123】また、符号321A−0は、リファレンス
セルからの参照信号VREFがゲートに印加されると共
に電流経路の一端側が正電源に接続されたp型のトラン
ジスタ、符号322A−0は、メモリセルからのデータ
信号VDA−0がゲートに印加されると共に電流経路の
一端側がトランジスタ321A−0の電流経路の他端側
に接続されたp型のトランジスタ、符号323A−0
は、トランジスタ322A−0の電流経路の他端側と接
地電源との間に接続されたn型の負荷用のトランジスタ
であり、これらのトランジスタ321A−0〜322A
−0は、インバータ回路320A−0を構成する。この
インバータ回路320A−0は、トランジスタ323A
−0のドレインに現れる信号を信号Vsarefとして
出力する。
【0124】ここで、トランジスタ311A−0とトラ
ンジスタ321A−0は、電流駆動能力が等しく、トラ
ンジスタ312A−0とトランジスタ322A−0は、
電流駆動能力が等しく、トランジスタ313A−0とト
ランジスタ323A−0は、電流駆動能力が等しく設定
される。つまり、インバータ回路310A−0とインバ
ータ回路320A−0は、対称的に構成される。
【0125】また、トランジスタ311A−0,321
A−0に対して、トランジスタ312A−0,322A
−0の例えばゲート幅を大きく設定し、これらトランジ
スタ312A−0,322A−0の電流駆動能力を相対
的に大きく設定する。これにより、データ信号VDA−
0が過大となっていない通常の状態において、トランジ
スタ312A−0,322A−0を流れる電流が事実上
抑制されることがなくなり、インバータ回路310A−
0,320A−0の利得が不当に阻害されることがなく
なる。
【0126】なお、トランジスタ311A−0,321
A−0に対してトランジスタ312A−0,322A−
0の電流駆動能力を大きく設定する方法としては、上述
のようにトランジスタ312A−0,322A−0のゲ
ート幅を相対的に大きくする方法以外に、そのゲート長
を小さくする方法や、そのしきい値を小さくする方法を
用いてもよい。
【0127】以下、この実施の形態2の動作について、
図5に示す波形図を参照して説明する。なお、参照信号
VREFは、既に発生された状態にあるものとする。図
5(a)に示すように、時刻t0において、センスアン
プ活性化信号SAEAがロウレベルに遷移すると、電流
検出型センスアンプ140A−0が動作を開始し、デー
タ信号VDA−0が上昇する。このとき、前述のよう
に、センスアンプ140A−0の内部動作に起因して、
データ信号VDA−0の電圧レベルが参照信号VREF
を超えてオーバーシュートを生じる。
【0128】ここで、データ信号VDA−0がオーバー
シュートして、その電圧レベルが上昇すると、このデー
タ信号VDA−0がゲートに与えられるトランジスタ3
11A−0の電流が抑制されて、図5(b)に示すよう
に、信号Vsainの電圧レベルが低下する。このと
き、データ信号VDA−0がインバータ回路320A−
0のトランジスタ322A−0のゲートに与えられ、こ
のトランジスタ322A−0を流れる電流が抑制され
る。
【0129】この結果、参照信号VREFに対するイン
バータ回路320A−0の入力しきい値が、ハイレベル
側に移動し、信号Vsarefの電圧レベルが信号Vs
ainに追従するように低下する。換言すれば、差動型
センスアンプ150A−0に入力される信号Vsain
と信号Vsarefとの間のノイズ的な相対変化が抑制
される。このため、信号Vsainと信号Vsaref
との間の電位差が過大とならない。したがって、データ
信号VDA−0がオーバーシュートしても、差動型セン
スアンプ150A−0は飽和状態とならない。
【0130】この後、図5(a)に示すように、データ
信号VDA−0が、メモリセルのデータの内容に応じて
参照信号VREFよりも高い電圧レベルまたは低い電圧
レベルに安定すると、差動型センスアンプ150A−0
に入力される信号Vsainもまた、信号Vsaref
よりも低い電圧レベルまたは高い電圧レベルに安定す
る。差動型センスアンプ150A−0は、これら信号の
電位差を増幅して、これら信号の大小関係に応じた論理
値を有するデータDOUTA−0を出力する。
【0131】上述のように、この実施の形態2にかかる
半導体記憶装置は、参照信号VREFに対するデータ信
号VDA−0の相対的変化を抑制するように、参照信号
VREFにデータ信号VDA−0を反映させるものであ
る。しかし、差動型センスアンプ150A−0に入力さ
れる信号Vsainと信号Vsarefとの間の電位差
を過大としない点に着目すれば、前述の実施の形態1と
同様に、差動型センスアンプ150A−0に入力される
信号間の相対的変化を一時的に制限するものであるとも
言える。
【0132】なお、この実施の形態2では、インバータ
回路310A−0とインバータ回路320A−0は、対
称に構成されるものとしたが、トランジスタ312A−
0を省略してもよい。すなわち、トランジスタ312A
−0は、インバータ回路320A−0にトランジスタ3
22A−0を設けたことに伴って、インバータ回路31
0A−0とインバータ回路320A−0の入出力特性を
揃えるために付加されたものである。したがって、デー
タ信号VDA−0が通常の電圧レベルにあり、オーバー
シュートなどによるノイズ的な電圧レベルにない状態
で、インバータ回路310A−0とインバータ回路32
0A−0の入出力特性が同等であれば、トランジスタ3
12A−0を省略することができる。
【0133】<実施の形態3>次に、この発明の実施の
形態3を説明する。図6に、この実施の形態3にかかる
半導体記憶装置が備える差動型センスアンプ150A−
0の周辺の詳細な構成を示す。図6において、前述の実
施の形態1にかかる図2に示す構成要素と共通する要素
については、その説明を省略する。
【0134】図4に示すように、この実施の形態3にか
かる半導体記憶装置は、前述の図2に示す実施の形態1
の構成において、帰還回路200A−0に代え、差動型
センスアンプ150A−0に入力されるデータ信号VD
A−0のピーク値を制限するリミッタ回路400A−0
を備える。このリミッタ回路は、各バンクにおいて、全
ての差動型センスアンプに対して設置される。
【0135】このリミッタ回路400A−0は、データ
信号VDA−0をロウレベル側に駆動するための駆動用
のn型トランジスタ401A−0と、データ信号VDA
−0と参照信号VREFとの電位差を検出するための検
出用のp型トランジスタ402A−0と、トランジスタ
403A−0をオフ状態に維持するための負荷用のn型
トランジスタ403A−0から構成される。
【0136】具体的には、駆動用のトランジスタ401
A−0のドレインは、データ信号VDA−0が与えられ
る差動型センスアンプ150A−0の入力ノードに接続
され、そのソースは接地されている。検出用のトランジ
スタ402A−0のソースは、トランジスタ401A−
0のドレイン、すなわちデータ信号VDA−0が与えら
れる差動型センスアンプ150A−0の入力ノードに接
続され、そのゲートは参照信号VREFが与えられる差
動型センスアンプ150A−0の入力ノードに接続され
る。負荷用のトランジスタ403A−0のドレインおよ
びゲートは、トランジスタ402A−0のソースと共に
トランジスタ401A−0のゲートに接続される。
【0137】以下、この実施の形態3の動作について、
図7に示す波形図を参照して説明する。なお、参照信号
VREFは、既に発生された状態にあるものとする。図
7に示すように、時刻t0において、センスアンプ活性
化信号SAEAがロウレベルに遷移すると、電流検出型
センスアンプ140A−0が動作を開始し、データ信号
VDA−0が上昇を開始する。このとき、前述のよう
に、センスアンプ140A−0の内部動作に起因して、
データ信号VDA−0の電圧レベルが参照信号VREF
を超えてオーバーシュートを生じる。
【0138】ここで、データ信号VDA−0が参照信号
VREFを超えて、その電位差が検出用のトランジスタ
402A−0の閾値Vtpに達すると、このトランジス
タ402A−0がオン状態となり、駆動用のトランジス
タ401A−0のゲート電圧がこのトランジスタ401
A−0のしきい値以上に上昇する。この結果、駆動用の
トランジスタ401A−0がオン状態となり、データ信
号VDA−0の上昇が制限される。つまり、データ信号
VDA−0は、参照信号VREFよりもしきい値Vtp
分だけ高い電圧レベルに固定され、そのピーク値が制限
される。換言すれば、リミッタ回路400A−0によ
り、差動型センスアンプ150A−0に入力されるデー
タ信号VDA−0と参照信号VREFとの間の相対的変
化が抑制される。従って、データ信号VDA−0と参照
信号VREFとの間の電位差が過大とならず、差動型セ
ンスアンプ150A−0は飽和状態とならない。
【0139】この後、データ信号VDA−0が、メモリ
セルのデータの内容に応じて参照信号VREFよりも高
い電圧レベルまたは低い電圧レベルに安定すると、差動
型センスアンプ150A−0は、これら信号の電位差を
増幅して、これら信号の大小関係に応じた論理値を有す
るデータVOUTA−0を出力する。
【0140】ここで、従来技術によれば、複数のバンク
で参照信号を単純に共用すると、電流検出型のセンスア
ンプのセンス動作の開始直後に差動型センスアンプが誤
判定してしまい、正規の読み出しデータに戻るまでに相
当の時間を要する。これに対し、本発明では、参照信号
とデータ信号との間の相対的変化を抑制/制限する機能
を設けたので、差動型センスアンプに入力されるデータ
信号と参照信号との差分が過大となることがなく、した
がって各バンクにおいて差動型センスアンプが誤判定す
ることがなくなり、各バンクの読み出し時間を大幅に短
縮することができる。
【0141】以上、この発明の実施の形態1〜3を説明
したが、この発明は、これらの実施の形態に限られるも
のではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、上述の実施
の形態1〜3では、バンク構成を有する半導体記憶装置
を例としたが、これに限定されることなく、メモリセル
からのデータ信号とリファレンスセルからの参照信号と
を差動増幅回路で比較してデータを読み出すように構成
された半導体記憶装置であれば、どのような半導体記憶
装置にも適用可能である。
【0142】また、上述の実施の形態1〜3では、各バ
ンクは16ビット長のデータを取り扱うものとしたが、
これに限定されることなく、どのようなビット長のデー
タを取り扱うものであってもよい。さらに、上述の実施
の形態1では、トランスファゲート201を介して差動
型センスアンプの出力を入力側に帰還させるものとした
が、これに限定されることなく、p型またはn型のトラ
ンジスタの何れかのみにより帰還させるものとしてもよ
く、適切な抵抗成分を介して帰還させるものとしてもよ
い。
【0143】さらにまた、上述の実施の形態2では、信
号補正回路300A−0をインバータ回路310A−
0,320A−0から構成したが、このインバータ回路
310A−0,320A−0をいわゆるレベルシフタと
して構成してもよい。さらにまた、上述の実施の形態3
では、参照信号VREFに対するデータ信号VDA−0
の差分を検出して、参照信号VREFを基準としてデー
タ信号VDA−0のピーク値を制限するものとしたが、
これに限定されることなく、接地電位を基準としてデー
タ信号VDA−0を所定の電圧値に制限するものとして
もよい。さらにまた、以上の説明では、不揮発性半導体
記憶装置を例としたが、読み出し信号をリファレンス電
圧と比較して記憶情報を判定するような半導体記憶装
置、例えばROMなどであればであれば、どのような装
置にも本発明を適用することができる。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、以下の効果を得ることができる。すなわち、この発
明にかかる第1の半導体記憶装置によれば、バンク構成
され、リファレンスセルからの参照信号を各バンクに共
通に与えると共に該参照信号を定常的に発生し、メモリ
セルからのデータ信号とリファレンスセルからの参照信
号とを差動増幅回路で比較して前記メモリセルに記憶さ
れたデータを読み出すように構成された半導体記憶装置
において、差動増幅回路に入力される前記参照信号と前
記データ信号との間の相対的変化を制限する機能を備え
たので、チップ面積の増大を招くことなく、しかも、メ
モリセルからのデータ信号の論理値を判定する際の基準
を与える参照信号を定常的に発生させておいても、デー
タ信号のオーバーシュートによる読み出し障害を回避す
ることが可能となる。
【0145】また、この発明にかかる第2の半導体記憶
装置によれば、バンク構成され、リファレンスセルから
の参照信号を各バンクに共通に与えると共に該参照信号
を定常的に発生し、メモリセルからのデータ信号とリフ
ァレンスセルからの参照信号とを差動増幅回路で比較し
て前記メモリセルに記憶されたデータを読み出すように
構成された半導体記憶装置において、前記参照信号に対
する前記データ信号の相対的変化を抑制するように、前
記参照信号に前記データ信号を反映させる機能を備えた
ので、メモリセルからのデータ信号の論理値を判定する
際の基準を与える参照信号を定常的に発生させておいて
も、データ信号のオーバーシュートによる読み出し障害
を回避することが可能となる。
【0146】
【0147】さらに、この発明にかかる第の半導体記
憶装置は、複数のバンクを有し、各バンクにおいてメモ
リセルからのデータ信号とリファレンスセルからの参照
信号とを差動増幅回路で比較して前記メモリセルに記憶
されたデータを読み出すと共に、前記参照信号を定常的
に発生させるように構成された半導体記憶装置におい
て、前記複数のバンクで前記参照信号を共有し、各バン
クにおいて前記差動増幅回路に入力される前記参照信号
と前記データ信号との間の相対的変化を制限する機能を
備えたので、チップ面積の増大を招くことなく、しか
も、メモリセルからのデータ信号の論理値を判定する際
の基準を与える参照信号を定常的に発生させておいて
も、各バンクでデータ信号のオーバーシュートによる読
み出し障害を回避することが可能となる。
【0148】さらにまた、この発明にかかる第の半導
体記憶装置は、複数のバンクを有し、各バンクにおいて
メモリセルからのデータ信号とリファレンスセルからの
参照信号とを差動増幅回路で比較して前記メモリセルに
記憶されたデータを読み出すと共に、前記参照信号を定
常的に発生させるように構成された半導体記憶装置にお
いて、前記複数のバンクで前記参照信号を共有し、各バ
ンクにおいて前記参照信号に対する前記データ信号の相
対的変化を抑制するように、前記参照信号に前記データ
信号を反映させる機能を備えたので、チップ面積の増大
を招くことなく、しかも、メモリセルからのデータ信号
の論理値を判定する際の基準を与える参照信号を定常的
に発生させておいても、各バンクでデータ信号のオーバ
ーシュートによる読み出し障害を回避することが可能と
なる。
【0149】さらにまた、第1または第の半導体記憶
装置において、前記メモリセルに記憶されたデータを読
み出す際に、前記差動増幅回路の入力ノードであって前
記データ信号が与えられるノードに前記差動増幅回路の
出力を一時的に帰還させる帰還回路を備えたので、前記
差動増幅回路に入力される前記参照信号と前記データ信
号との間の相対的変化を制限することが可能となる。
【0150】さらにまた、第1ないし第の半導体記憶
装置において、前記メモリセルからのデータ信号を入力
して該データ信号に応じた第1の信号を前記差動増幅回
路の一方の入力信号として出力する第1のインバータ回
路と、前記リファレンスセルからの参照信号および前記
メモリセルからのデータ信号を入力して、前記参照信号
に応じた第2の信号を前記差動増幅回路の他方の入力信
号として出力すると共に、前記データ信号が過大になっ
たときに前記第2の信号を前記第1の信号に追従させる
第2のインバータ回路と、を備えたので、前記差動増幅
回路の入力ノードであって前記データ信号が与えられる
ノードに前記差動増幅回路の出力を一時的に帰還させる
ことが可能となる。
【0151】さらにまた、前記第2のインバータ回路
は、前記メモリセルからのデータ信号に応じて前記リフ
ァレンスセルからの参照信号に対する入力閾値を移動さ
せるようにしたので、前記データ信号が過大になったと
きに前記第2の信号を前記第1の信号に追従させること
が可能となる。
【0152】さらにまた、前記第1のインバータ回路
は、前記メモリセルからのデータ信号が制御電極に印加
されると共に電流経路の一端側が第1の電源に接続され
た第1導電型の第1のトランジスタと、前記第1のトラ
ンジスタの電流経路の他端側と第2の電源との間に接続
された第2導電型の負荷用の第2のトランジスタと、を
備え、前記第2のインバータ回路は、前記リファレンス
セルからの参照信号が制御電極に印加されると共に電流
経路の一端側が前記第1の電源に接続された第1導電型
の第3のトランジスタと、前記メモリセルからのデータ
信号が制御電極に印加されると共に電流経路の一端側が
前記第3のトランジスタの電流経路の他端側に接続され
た第1導電型の第4のトランジスタと、前記第4のトラ
ンジスタの電流経路の他端側と前記第2の電源との間に
接続された第2導電型の負荷用の第5のトランジスタ
と、を備え、前記第1のインバータ回路は、前記第1の
トランジスタと前記第2のトランジスタとの間に現れる
信号を前記第1の信号として出力し、前記第2のインバ
ータ回路は、前記第のトランジスタと前記第のトラ
ンジスタとの間に現れる信号を前記第2の信号として出
し、前記第1および第2のインバータ回路は、入出力
特性が同等となるように構成したので、前記メモリセル
からのデータ信号に応じて前記リファレンスセルからの
参照信号に対する入力閾値を移動させ、前記データ信号
が過大になったときに前記第2の信号を前記第1の信号
に追従させることが可能となる。
【0153】さらにまた、第1または第の半導体記憶
装置において、前記差動増幅回路に入力される前記デー
タ信号のピーク値を制限するリミッタ回路を備えたの
で、差動増幅回路に入力される前記参照信号と前記デー
タ信号との間の相対的変化を制限することが可能とな
る。
【0154】したがって、本発明によれば、参照信号と
データ信号との間の相対的変化を抑制/制限する機能を
設けたので、差動型センスアンプに入力されるデータ信
号と参照信号との差分が過大となることがなく、例えば
半導体記憶装置がバンク構成されたものであっても、各
バンクにおいて差動型センスアンプが誤判定することが
なくなり、各バンクの読み出し時間を大幅に短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る半導体記憶装
置の概略構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る半導体記憶装
置の詳細構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る半導体記憶装
置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る半導体記憶装
置の詳細構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る半導体記憶装
置の動作を説明するための波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る半導体記憶装
置の構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る半導体記憶装
置の動作を説明するための波形図である。
【図8】 従来技術に係る半導体記憶装置の概略構成を
示す図である。
【図9】 従来技術に係る半導体記憶装置の詳細構成を
示す図である。
【図10】 従来技術に係る半導体記憶装置の動作を説
明するための波形図である。
【図11】 従来技術に係る半導体記憶装置の動作(参
照信号が一定電圧に固定された場合)を説明するための
波形図である。
【符号の説明】
100A,100B:バンク 110A,110B:メモリセルアレイ 110MA−0:メモリセル 110MR,110MD:リファレンス用のメモリセル 110R:リファレンスセル 110A−0〜110A−15,110B−0〜110
B−15:ブロック 120A,120B:ロウデコーダ 120AD:ドライバ(ロウデコーダのドライバ) 120R:ドライバ(リファレンス用のロウデコーダの
ドライバ) 130A,130B:カラムセレクタ 130R:リファレンス用のカラムセレクタ 140A,140B:センスアンプ群(電流検出型セン
スアンプ) 140R:リファレンス用の電流検出型センスアンプ 141A−0,143A−0:p型トランジスタ 142A−0,144A−0,145A−0:n型トラ
ンジスタ 141R,143R:p型トランジスタ 142R,144R,145R:n型トランジスタ 146A−0,146R:インバータ回路 150A−0〜150A−15,150B−0〜150
B−15:差動型センスアンプ 151A−0,152A−0:p型トランジスタ 153A−0〜155A−0:n型トランジスタ 170R:制御回路 200A−0:帰還回路 201:トランスファゲート 202:インバータ 300A−0:信号補正回路 310A−0:インバータ回路 320A−0:インバータ回路 311A−0,321A−0:p型トランジスタ 312A−0,313A−0,322A−0,323A
−0:n型トランジスタ 400A−0:リミッタ回路 402A−0:p型トランジスタ 401A−0,403A−0:n型トランジスタ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンク構成され、リファレンスセルから
    の参照信号を各バンクに共通に与えると共に該参照信号
    を定常的に発生し、メモリセルからのデータ信号と前記
    リファレンスセルからの参照信号とを差動増幅回路で比
    較して前記メモリセルに記憶されたデータを読み出すよ
    うに構成された半導体記憶装置であって、 前記差動増幅回路に入力される前記参照信号と前記デー
    タ信号との間の相対的変化を制限する機能を備えたこと
    を特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 バンク構成され、リファレンスセルから
    の参照信号を各バンクに共通に与えると共に該参照信号
    を定常的に発生し、メモリセルからのデータ信号と前記
    リファレンスセルからの参照信号とを差動増幅回路で比
    較して前記メモリセルに記憶されたデータを読み出すよ
    うに構成された半導体記憶装置であって、 前記参照信号に対する前記データ信号の相対的変化を抑
    制するように、前記参照信号に前記データ信号を反映さ
    せる機能を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 複数のバンクを有し、各バンクにおいて
    メモリセルからのデータ信号とリファレンスセルからの
    参照信号とを差動増幅回路で比較して前記メモリセルに
    記憶されたデータを読み出すと共に、前記参照信号を定
    常的に発生させるように構成された半導体記憶装置であ
    って、 前記複数のバンクで前記参照信号を共有し、各バンクに
    おいて前記差動増幅回路に入力される前記参照信号と前
    記データ信号との間の相対的変化を制限する機能を備え
    たことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 複数のバンクを有し、各バンクにおいて
    メモリセルからのデータ信号とリファレンスセルからの
    参照信号とを差動増幅回路で比較して前記メモリセルに
    記憶されたデータを読み出すと共に、前記参照信号を定
    常的に発生させるように構成された半導体記憶装置であ
    って、 前記複数のバンクで前記参照信号を共有し、各バンクに
    おいて前記参照信号に対する前記データ信号の相対的変
    化を抑制するように、前記参照信号に前記データ信号を
    反映させる機能を備えたことを特徴とする半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルに記憶されたデータを読
    み出す際に、前記差動増幅回路の入力ノードであって前
    記データ信号が与えられるノードに前記差動増幅回路の
    出力を一時的に帰還させる帰還回路を備えたことを特徴
    とする請求項1またはの何れかに記載された半導体記
    憶装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリセルからのデータ信号を入力
    して該データ信号に応じた第1の信号を前記差動増幅回
    路の一方の入力信号として出力する第1のインバータ回
    路と、 前記リファレンスセルからの参照信号および前記メモリ
    セルからのデータ信号を入力して、前記参照信号に応じ
    た第2の信号を前記差動増幅回路の他方の入力信号とし
    て出力すると共に、前記データ信号が過大になったとき
    に前記第2の信号を前記第1の信号に追従させる第2の
    インバータ回路と、 を備えたことを特徴とする請求項1ないしの何れかに
    記載された半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のインバータ回路は、 前記メモリセルからのデータ信号に応じて前記リファレ
    ンスセルからの参照信号に対する入力閾値を移動させる
    ことを特徴とする請求項に記載された半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1のインバータ回路は、 前記メモリセルからのデータ信号が制御電極に印加され
    ると共に電流経路の一端側が第1の電源に接続された第
    1導電型の第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの電流経路の他端側と第2の電
    源との間に接続された第2導電型の負荷用の第2のトラ
    ンジスタと、 を備え、 前記第2のインバータ回路は、 前記リファレンスセルからの参照信号が制御電極に印加
    されると共に電流経路の一端側が前記第1の電源に接続
    された第1導電型の第3のトランジスタと、 前記メモリセルからのデータ信号が制御電極に印加され
    ると共に電流経路の一端側が前記第3のトランジスタの
    電流経路の他端側に接続された第1導電型の第4のトラ
    ンジスタと、 前記第4のトランジスタの電流経路の他端側と前記第2
    の電源との間に接続された第2導電型の負荷用の第5の
    トランジスタと、 を備え、 前記第1のインバータ回路は、前記第1のトランジスタ
    と前記第2のトランジスタとの間に現れる信号を前記第
    1の信号として出力し、前記第2のインバータ回路は、
    前記第のトランジスタと前記第のトランジスタとの
    間に現れる信号を前記第2の信号として出力し、前記第
    1および第2のインバータ回路は、入出力特性が同等と
    なるように構成されたことを特徴とする請求項に記載
    された半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記差動増幅回路に入力される前記デー
    タ信号のピーク値を制限するリミッタ回路を備えたこと
    を特徴とする請求項1またはの何れかに記載された半
    導体記憶装置。
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