JP3419799B2 - Isdn端末装置の制御方法およびisdn端末装置 - Google Patents

Isdn端末装置の制御方法およびisdn端末装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のISDN回線を
引き込み、おのおののISDN回線について1つの通信
制御手段を備えたISDN端末装置の制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、グループ4ファクシミリ機能を
備えたセンタ装置などでは、複数のISDN回線を引き
込み、おのおののISDN回線について1つの通信制御
装置を備え、それぞれのISDN回線を用いた通信動作
を独立して並列処理できる機能を備えている。
【0003】通常、それぞれの通信制御装置には、それ
が接続しているISDN回線のISDN番号が設定さ
れ、おのおのの通信制御装置は、この設定されたISD
N番号に従って、呼設定手順を実行するようにしてい
る。
【0004】また、ISDNに設けられている通信サー
ビス、例えば、パケットサービスや、ファクシミリ通信
網サービスなどを契約したISDN回線については、そ
のISDN回線が接続されている通信制御装置は、その
契約内容に応じた通信サービスを活用するために、その
通信サービスに特有のパラメータなどを付加して、呼設
定動作などの伝送手順を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、次のような不都合を生じていた。
【0006】すなわち、それぞれの通信制御装置に対す
るISDN回線のISDN番号の設定入力、および、通
信サービスの契約状態の情報の入力は、ユーザが手動に
より行なうため、それらの入力操作に誤りがあると、適
切な通信動作を行なえないという不都合を生じる。
【0007】例えば、入力されたISDN番号が誤って
いる場合には、ISDN番号がご入力された通信制御装
置は、正常な着呼に応答することができない。また、通
信サービスが誤って設定されている場合には、その通信
サービスを受けることができない。
【0008】本発明は、かかる従来装置の不都合を解消
して、適切な通信動作を行なえるようにしたISDN端
末装置の制御方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のISD
N回線を引き込み、おのおののISDN回線について1
つの通信制御手段を備えたISDN端末装置の制御方法
において、おのおのの通信制御手段に設定されたISD
N回線番号を着番号に指定した呼設定メッセージをIS
DN回線に送出して試験発呼動作を行い、かかる試験発
呼動作に基づく呼設定メッセージをISDN回線より受
信したときには、ISDN回線番号の設定値をそのまま
使用する一方、上記試験発呼動作に基づく呼設定メッセ
ージを受信しなかったときには、ISDN回線番号の設
定が誤っていることを判定してかかる旨をエラー表示
し、当該試験発呼動作を終了するようにしたものであ
る。また、前記呼設定メッセージには、ランダムに発生
させたサブアドレス値をもつ着サブアドレス情報要素を
付加するようにしたものである。また、前記試験発呼動
作は、前記通信制御手段へのISDN回線番号の設定後
にISDN回線からの給電を最初に検出した時点で実施
するようにしたものである。また、複数のISDN回線
を引き込み、おのおののISDN回線について1つの通
信制御手段を備えたISDN端末装置において、おのお
のの通信制御手段に設定されたISDN回線番号を着番
号に指定した呼設定メッセージをISDN回線に送出し
て試験発呼動作を行い、かかる試験発呼動作に基づく呼
設定メッセージをISDN回線より受信したときには、
ISDN回線番号の設定値をそのまま使用する一方、上
記試験発呼動作に基づく呼設定メッセージを受信しなか
ったときには、ISDN回線番号の設定が誤っているこ
とを判定してかかる旨をエラー表示し、当該試験発呼動
作を終了する試験発呼制御手段を備えたものである。
【0010】
【0011】
【作用】したがって、試験発呼動作により、ISDN番
号および通信サービスの誤設定が検出されて通知される
ので、ユーザは、かかる誤設定を明確に知ることがで
き、適切なISDN番号の設定、あるいは、通信サービ
スの設定を行なうことができるので、適切な通信動作を
行なうことができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例にかかるグルー
プ4ファクシミリ装置を示している。このグループ4フ
ァクシミリ装置は、m本のISDN回線を引き込み、そ
れぞれのISDN回線に接続するm個の通信制御部を備
え、おのおのの通信制御部により、独立した通信動作を
並列的に実行できる機能を備えたものである。
【0014】同図において、システム制御部SCUは、
このグループ4ファクシミリ装置の各部の制御処理、お
よび、Bチャネル(情報チャネル)上で実行する上位レ
イヤのファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであ
り、システムメモリSSMは、システム制御部SCUが
実行する制御処理プログラム、および、処理プログラム
を実行するときに必要な各種データなどを記憶するとと
もに、システム制御部SCUのワークエリアを構成する
ものであり、パラメータメモリPRMは、おのおのの通
信制御部に対するISDNアドレスの割り当て、およ
び、通信サービスの設定を記憶する端末機能テーブルな
どこのグループ4ファクシミリ装置に固有な各種の情報
を記憶するためのものである。
【0015】スキャナSCNは、所定の解像度で原稿画
像を読み取るためのものであり、プロッタPLTは、所
定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操
作表示部OPPは、このファクシミリ装置を操作するた
めのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器か
らなる。
【0016】符号化復号化部DCRは、画信号を符号化
圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の
画信号に復号化するためのものであり、画像処理部IP
Uは、画信号の解像度の変換や変倍処理などの画像処理
を行なうためのものであり、画像蓄積装置SAFは、符
号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのもの
である。
【0017】通信制御部CCU1〜CCUmは、それぞ
れISDNの基本インタフェースのS(/T)点、すな
わち、ISDN回線に接続して、ISDNとの間で実行
する呼制御などの各種処理、および、Bチャネル上で実
行する下位レイヤのグループ4ファクシミリ伝送制御手
順処理を実行するものである。
【0018】これらの、システム制御部SCU、システ
ムメモリSSM、パラメータメモリPRM、スキャナS
CN、プロッタPLT、操作表示部OPP、符号化復号
化部DCR、画像処理部IPU、画像蓄積装置SAF、
および、通信制御部CCU1〜CCUmは、システムバ
スSBSに接続されており、これらの各要素間でのデー
タのやりとりは、主としてこのシステムバスSBSを介
して行われている。
【0019】通信制御部CCU(CCU1〜CCUm)
の一例を図2に示す。
【0020】通信制御部CCUにおいて、ISDNイン
タフェース回路IFUは、このグループ4ファクシミリ
装置をISDNに接続するためのものであり、レイヤ1
信号制御部PLCは、レイヤ1の信号処理機能およびD
チャネル(信号チャネル)の信号と2つのBチャネルの
信号の統合/分離機能を備えたものである。
【0021】Dチャネル伝送制御部DCUは、回線交換
モードおよびパケット交換モードにおける呼設定/呼解
放手順処理やISDNの種々の通信サービスの設定要求
時の処理など、ISDNのDチャネル上の信号処理を実
行するためのものであり、Bチャネル伝送制御部BCU
1,BCU2は、それぞれのBチャネル上で行う下位レ
イヤのグループ4ファクシミリ伝送手順機能を実現する
ためのものである。
【0022】また、レイヤ1信号制御部PLU、Dチャ
ネル伝送制御部DCU、および、Bチャネル伝送制御部
BCU1,BCU2は、それぞれシステムバスSBSに
接続され、このシステムバスSBSを介し、このシステ
ムバスSBSに接続されたシステム制御部SCUなどと
データをやりとりする。
【0023】また、パラメータメモリPRMには、図3
(a)に示すような端末機能テーブルが記憶されてい
る。
【0024】この端末機能テーブルは、おのおのの通信
制御部CCU1〜CCUmについて1つの情報要素が形
成されている。それぞれの情報要素は、それぞれの通信
制御部CCUに設定されているユニット番号、おのおの
の通信制御部CCUが接続されているISDN回線のア
ドレスをあらわすISDN番号、後述する試験発呼動作
時に使用するサブアドレスを記憶するためのサブアドレ
ス情報、および、その通信制御部CCUで使用する通信
サービスを記憶するためのサービス情報からなる。な
お、本実施例では、通信サービスとして、ファクシミリ
通信サービスを用いる。ファクシミリ通信サービスを使
用することが設定された場合には、サービス情報にデー
タ「F」が設定され、ファクシミリ通信サービスが設定
されていない場合には、データ「なし」が設定される。
【0025】図4は、ISDNに接続されている端末装
置が、ISDNとの間で行う回線交換モードでの呼制御
手順の一例について示している。
【0026】すなわち、発端末は、まず、転送モードと
して回線交換モードを設定するとともに、着端末を宛先
に指定した呼設定メッセージSETUPをISDNに送
出して着端末との呼設定を要求し、ISDNは、指定さ
れた着端末に呼設定メッセージSETUPを送出して発
呼する。また、ISDNは、呼設定状況を通知するため
の呼設定受付メッセージCALL_PROCを発端末に
送出する。
【0027】着端末は、着信検出すると、自端末が着信
可能な状態になっているときには、ISDNに呼出メッ
セージALERTを送出し、ISDNは呼出メッセージ
ALERTを発端末に送出して着端末の呼出を開始した
ことを通知する。
【0028】着端末は、着信応答すると応答メッセージ
CONNをISDNに送出し、ISDNは応答メッセー
ジCONNを発端末に送出して着端末が呼を受け付けた
ことを通知する。
【0029】また、ISDNは、着端末に応答確認メッ
セージCONN_ACKを送出して着端末の応答を確認
し、その時点で、発端末と着端末の間にデータ伝送のた
めの情報チャネル(Bチャネル)が確立する。
【0030】これにより、発端末と着端末との相互間
で、情報チャネルを用いたデータ伝送が、おのおのの端
末の伝送機能に設定された伝送制御手順により実行され
る。
【0031】そして、データ伝送を終了すると、発端末
が切断メッセージDISCをISDNに送出して情報チ
ャネルの解放を要求し、ISDNは、解放メッセージR
ELを発端末に送出して情報チャネルの復旧を通知す
る。一方、着端末には、ISDNが切断メッセージDI
SCを送出して情報チャネルの解放を要求し、着端末が
解放メッセージRELをISDNに送出して情報チャネ
ルの復旧を通知する。
【0032】これにより、発端末は、チャネル切断完了
を通知する解放完了メッセージREL_COMPをIS
DNに応答し、発端末とISDNとの間の情報チャネル
が解放される。それとともに、ISDNは、解放完了メ
ッセージREL_COMPを着端末に送出して、ISD
Nと着端末との間の情報チャネルが解放される。それに
より、発端末と着端末との間に設定されていた情報チャ
ネルが完全に解放される。
【0033】このようにして、発端末と着端末との間に
情報チャネルが設定されて、データ伝送が行われ、デー
タ伝送が終了すると、情報チャネルが解放される。
【0034】また、ISDNの呼設定用のおのおののメ
ッセージは、図5(a)に示すように、レイヤ3呼制御
メッセージを規定するプロトコル仕様(フォーマット、
シーケンスなど)を識別するためのプロトコル識別子、
そのメッセージがどの呼に関与するものであるかを識別
するための呼番号、それぞれのメッセージの内容を識別
するためのメッセージタイプ、おのおののメッセージに
必ず付加される必須情報要素、および、おのおののメッ
セージに必要に応じて付加される付加情報要素からな
る。なお、必須情報要素は、メッセージタイプに応じて
0,1または複数個が設定されており、付加情報要素
は、その状況に応じて0,1または複数個が配置され
る。
【0035】呼設定メッセージSETUPは、同図
(b)に示すように、必須情報要素として「伝達能力」
をもち、付加情報要素としては、例えば、「発番号」、
「発サブアドレス」、「着番号」、「着サブアドレ
ス」、「低位レイヤ整合性」、「高位レイヤ整合性」、
および、「ユーザ・ユーザ」などの情報要素をもつ。
【0036】これらの情報要素の概略について説明す
る。
【0037】「伝達能力」情報要素は、伝送する情報の
内容が、音声、非制限デジタル情報、制限デジタル情
報、3.1KHzオーディオ、7KHzオーディオ、あ
るいは、ビデオのいずれかであるのかを示す情報転送能
力、使用する交換機能が回線交換であるのかパケット交
換であるのかを示す転送モード、情報転送の速度をあら
わす情報転送速度、情報の転送形態をあらわす情報、お
よび、ユーザ情報のプロトコルをあらわす情報などから
なる。
【0038】「発番号」情報要素は、発端末のISDN
番号をあらわし、「発サブアドレス」情報要素は、発端
末に設定されているサブアドレスをあらわす。「着番
号」情報要素は、着端末のISDN番号をあらわし、
「着サブアドレス」情報要素は、着端末に設定されてい
るサブアドレスをあらわす。なお、「発サブアドレス」
情報要素、および、「着サブアドレス」情報要素の信号
形式は、ユーザが独自に設定することができる。
【0039】「低位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との通信可能性検査に使用されるためのものであり、
基本的な内容は「伝達能力」情報要素と同一である。さ
らに、この「低位レイヤ整合性」情報要素には、より細
かい内容が含まれる。
【0040】「高位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との整合性検査に使用するためのものであり、例え
ば、グループ2/グループ3ファクシミリ、グループ4
ファクシミリ、ミクストモード、テレテックス、ビデオ
テックス、テレックス、あるいは、メッセージ・ハンド
リング・システムなどの端末機能のうち、いずれの端末
機能を備えているのかを表示する。
【0041】「ユーザ・ユーザ」情報要素は、ユーザ間
の情報の伝達に用いるためのものであり、この「ユーザ
・ユーザ」情報要素の内容は、ISDNによって解釈さ
れることなくトランスペアレントに転送されて相手ユー
ザに伝達される。
【0042】以上の構成で、ユーザは、操作表示部OP
Pを操作入力して、おのおのの通信制御部CCU1〜C
CUmについて、それぞれに接続されたISDN回線の
ISDN番号を設定する。また、ファクシミリ通信サー
ビスの契約を行なっているISDN回線に接続された通
信制御部CCU1〜CCUmについては、サービス情報
を設定する。
【0043】このように、通信制御部CCU1〜CCU
mについて、ISDN番号およびサービス情報の設定が
終了すると、システム制御部SCUは、おのおのの通信
制御部CCU1〜CCUmについて、次のような動作を
行なう。
【0044】例えば、ISDN番号およびサービス情報
の設定終了後に、通信制御部CCU1にISDN回線が
接続されたことが、通信制御部CCU1のレイヤ1信号
制御部PLDから通知されると、システム制御部SCU
は、端末情報テーブルからユニット番号1の情報要素の
ISDN番号を取り出して、この取り出したISDN番
号を通信制御部CCU1に通知し、通信制御部CCU1
に試験発呼動作を行なうように指令する。また、このと
き、システム制御部SCUは、例えば、3桁の10進数
からなるサブアドレスの値をランダムに発生し、その値
を「着サブアドレス」情報要素の値として通信制御部C
CU1に通知する。
【0045】これにより、通信制御部CCU1は、図6
(a)に示すように、「発番号」情報要素、および、
「着番号」情報要素に、通知されたISDN番号をセッ
トするとともに、「着サブアドレス」情報要素に通知さ
れた値をセットした呼設定メッセージSETUPを形成
し、ISDNに送出する。ISDNは、通信制御部CC
U1に対して、呼設定受付メッセージCALL_PRO
Cを送出する。
【0046】ここで、通信制御部CCU1に正しい値の
ISDN番号が設定されているときには、ISDNは、
通信制御部CCU1が接続されているS(/T点)に対
して、「発番号」情報要素、「着番号」情報要素、およ
び、「着サブアドレス」情報要素に、通信制御部CCU
1から受信した呼設定メッセージSETUPにセットさ
れた値をそれぞれセットした呼設定メッセージSETU
Pを送出する。
【0047】通信制御部CCU1は、ISDNより、呼
設定メッセージSETUPを受信すると、その「発番
号」情報要素、および、「着サブアドレス」情報要素の
値をシステム制御部SCUに通知する。
【0048】それとともに、通信制御部CCU1は、I
SDNに切断メッセージDISCを送出して呼の切断復
旧手順を実行して、試験発呼動作を終了する。
【0049】システム制御部SCUは、通信制御部CC
U1より呼設定メッセージSETUPの受信が通知され
るとともに、その「発番号」情報要素、および、「着サ
ブアドレス」情報要素の値が通知されると、「発番号」
情報要素が通信制御部CCU1の設定値に等しく、か
つ、「着サブアドレス」情報要素の値が、今回の試験発
呼動作について発生した値に等しい場合には、折り返し
発呼があったと判断し、通信制御部CCU1について設
定入力されたISDN番号が適切な値であったことを操
作表示部OPPに表示出力する。
【0050】一方、通信制御部CCU1について設定入
力されたISDN番号が、他の端末、あるいは、通信制
御部CCU2〜CCUmの値であり、かつ、その他の端
末の通信機能が、自端末と同じであった場合には、図6
(b)に示したような動作となる。
【0051】すなわち、上述の場合と同様にして、通信
制御部CCU1が、「発番号」情報要素、および、「着
番号」情報要素に、通知されたISDN番号をセットす
るとともに、「着サブアドレス」情報要素に通知された
値をセットした呼設定メッセージSETUPを形成し、
ISDNに送出する。ISDNは、通信制御部CCU1
に対して、呼設定受付メッセージCALL_PROCを
送出する。
【0052】このとき、その呼設定メッセージSETU
Pに喚起された着呼にかかる呼設定メッセージSETU
Pが他の端末TEに送出され、かつ、この端末TEの通
信機能が、通信制御部CCU1と同じ場合には、この端
末TEは、応答メッセージCONNをISDNに送出す
る。これにより、通信制御部CCU1は、応答メッセー
ジCONNを受信する。
【0053】通信制御部CCU1は、ISDNから応答
メッセージCONNを受信すると、直ちにISDNに切
断メッセージDISCを送出して呼の切断復旧手順を実
行して、試験発呼動作を終了する。それとともに、通信
制御部CCU1は、システム制御部SCUに対して、呼
設定エラー発生を通知する。
【0054】したがって、システム制御部SCUは、通
信制御部CCU1について設定入力されたISDN番号
が誤っていたことを操作表示部OPPに表示出力する。
【0055】また、通信制御部CCU1について設定入
力されたISDN番号が、いずれの端末のものでもない
場合(すなわち、欠番)、あるいは、そのISDN番号
がいずれかの他の端末のものであり、かつ、その他の端
末の通信機能が、自端末と同じであった場合には、図6
(c)に示したような動作となる。
【0056】すなわち、上述の場合と同様にして、通信
制御部CCU1が、「発番号」情報要素、および、「着
番号」情報要素に、通知されたISDN番号をセットす
るとともに、「着サブアドレス」情報要素に通知された
値をセットした呼設定メッセージSETUPを形成し、
ISDNに送出する。ISDNは、通信制御部CCU1
に対して、呼設定受付メッセージCALL_PROCを
送出する。
【0057】このとき、その呼設定メッセージSETU
Pに喚起された着呼にかかる呼設定メッセージSETU
Pが他の端末TEに送出され、かつ、この端末TEの通
信機能が、通信制御部CCU1と不一致の場合には、こ
の端末TEは、「着呼拒否」をあらわすデータを「理由
表示」情報要素にセットした解放完了メッセージREL
_COMPをISDNに送出する。
【0058】これにより、ISDNは、端末TEより通
知された「理由表示」情報要素をもつ解放完了メッセー
ジREL_COMPを通信制御部CCU1に送出する。
通信制御部CCU1は、ISDNから解放完了メッセー
ジREL_COMを受信すると、直ちに呼を復旧して、
試験発呼動作を終了する。それとともに、通信制御部C
CU1は、システム制御部SCUに対して、呼設定エラ
ー発生、および、受信した解放完了メッセージREL_
COMPの「理由表示」情報要素の内容を通知する。
【0059】したがって、システム制御部SCUは、通
信制御部CCU1について設定入力されたISDN番号
が誤っていたことを操作表示部OPPに表示出力する。
それとともに、通知された「理由表示」情報要素の内容
も操作表示部OPPに表示出力する。
【0060】このようにして、ISDN番号およびサー
ビス情報の設定終了後、最初に通信制御部CCU1にI
SDN回線が接続されるときに実行される試験発呼動作
において、通信制御部CCU1について設定入力された
ISDN番号が正しいか否かが誤っているかが判断され
て、ユーザに通知されるので、ユーザは、早い段階で通
信制御部CCU1について設定入力したISDN番号が
正しいか誤っているかを判断することができる。したが
って、無駄な発呼動作や、無効な着呼動作を回避するこ
とができる。
【0061】また、このようにして、ISDN番号を検
査する試験発呼動作が、全ての通信制御部CCU1〜C
CUmについて終了すると、システム制御部SCUは、
図7に示したような回線アドレス検査レポートを編集し
て、プロッタPLTより記録出力する。この回線アドレ
ス検査レポートは、通信制御部CCU1〜CCUmのユ
ニット番号(CCU#)と、登録された番号と、試験結
果を一覧表示するものである。
【0062】また、おのおのの通信制御部CCU1〜C
CUmについての通信サービスの設定入力の判定は、次
のようにして行なわれる。
【0063】例えば、ISDN番号およびサービス情報
の設定終了後に、通信制御部CCU2にISDN回線が
接続されたことが、通信制御部CCU2のレイヤ1信号
制御部PLDから通知されると、システム制御部SCU
は、端末情報テーブルからユニット番号2の情報要素の
ISDN番号、および、サービス情報の内容を取り出し
て、この取り出したISDN番号およびサービス情報の
内容を通信制御部CCU2に通知し、通信制御部CCU
2に試験発呼動作を行なうように指令する。
【0064】これにより、通信制御部CCU2は、図8
(a)に示すように、「発番号」情報要素に通知された
ISDN番号をセットするとともに、「着番号」情報要
素に通知されたサービス情報の内容に対応した値、この
場合には、ファクシミリ通信サービスを発呼するための
値をセットした呼設定メッセージSETUPを形成し、
ISDNに送出する。ISDNは、通信制御部CCU2
に対して、呼設定受付メッセージCALL_PROCを
送出する。
【0065】ここで、通信制御部CCU2に接続された
ISDN回線について、ファクシミリ通信サービスが契
約されているときには、この場合には、通信制御部CC
U2が送出した呼設定メッセージSETUPに対応し
て、ISDNからファクシミリ通信サービスの機能ユニ
ットに送出された呼設定メッセージSETUPは、ファ
クシミリ通信サービス機能ユニットで受け付けられ、そ
れにより、ファクシミリ通信サービス機能ユニットは、
応答メッセージCONNを送出する。それにより、通信
制御部CCU2は、ISDNより応答メッセージCON
Nを受信する。
【0066】これにより、通信制御部CCU2は、シス
テム制御部SCUに正常応答を検出したことを通知する
とともに、通信制御部CCU2は、ISDNに切断メッ
セージDISCを送出して呼の切断復旧手順を実行し、
試験発呼動作を終了する。
【0067】システム制御部SCUは、通信制御部CC
U2より正常応答が通知されると、通信制御部CCU2
について設定入力されたサービス情報が適切な値であっ
たことを操作表示部OPPに表示出力する。
【0068】一方、通信制御部CCU2に接続されてい
るISDN回線については、ファクシミリ通信サービス
の契約が行なわれていない場合、すなわち、設定入力さ
れたサービス情報が不適切であった場合には、図8
(b)に示したような動作となる。
【0069】すなわち、上述の場合と同様にして、通信
制御部CCU2が、「発番号」情報要素に通知されたI
SDN番号をセットするとともに、「着番号」情報要素
に通知されたサービス情報の内容に対応した値、この場
合には、ファクシミリ通信サービスを発呼するための値
をセットした呼設定メッセージSETUPを形成し、I
SDNに送出する。ISDNは、通信制御部CCU2に
対して、呼設定受付メッセージCALL_PROCを送
出する。
【0070】ここで、この場合には、通信制御部CCU
2に接続されたISDN回線について、ファクシミリ通
信サービスが契約されていないので、通信制御部CCU
2が送出した呼設定メッセージSETUPに対応して、
ISDNからファクシミリ通信サービスの機能ユニット
に送出された呼設定メッセージSETUPは、ファクシ
ミリ通信サービス機能ユニットで受け付けらない。それ
により、ファクシミリ通信サービス機能ユニットは、
「理由表示」情報要素に「理由なし」に対応したデータ
をセットするとともに、「ユーザ・ユーザ」情報要素に
「契約が必要です」というメッセージをあらわす文字列
をセットした解放完了メッセージREL_COMPを送
出する。それにより、通信制御部CCU2は、同じ情報
要素の値をもつ解放完了メッセージREL_COMPを
ISDNより受信する。
【0071】これにより、通信制御部CCU2は、呼を
解放するとともに、呼設定エラー発生、および、解放完
了メッセージREL_COMPの「理由表示」情報要素
と「ユーザ・ユーザ」情報要素の内容を、システム制御
部SCUに通知する。
【0072】システム制御部SCUは、通信制御部CC
U2より呼設定エラーが通知されると、通信制御部CC
U2についてサービス情報が誤設定されたことを操作表
示部OPPに表示出力するとともに、通信制御部CCU
2より通知された「ユーザ・ユーザ」情報要素の内容を
操作表示部OPPに表示出力する。
【0073】このようにして、ISDN番号およびサー
ビス情報の設定終了後、最初に通信制御部CCU2にI
SDN回線が接続されるときに実行される試験発呼動作
において、通信制御部CCU2について設定入力された
サービス情報が正しいか否かが誤っているかが判断され
て、ユーザに通知されるので、ユーザは、早い段階で通
信制御部CCU2について設定入力したサービス情報が
正しいか誤っているかを判断することができる。したが
って、無駄な発呼動作や、無効な着呼動作を回避するこ
とができる。
【0074】また、このようにして、サービス情報の登
録を検査する試験発呼動作が、全ての通信制御部CCU
1〜CCUmについて終了すると、システム制御部SC
Uは、図9に示したようなサービス登録検査レポートを
編集して、プロッタPLTより記録出力する。このサー
ビス登録検査レポートは、通信制御部CCU1〜CCU
mのユニット番号(CCU#)と、登録サービスの内容
と、試験結果と、試験結果がNG(エラー)の場合に受
信したメッセージに含まれる各種情報の内容をを一覧表
示するものである。
【0075】以上のように、本実施例では、おのおのの
通信制御部CCU1〜CCUmについて、設定入力され
たISDN番号およびサービス情報の内容が正しいか否
かの判定動作が自動的に行なわれるので、誤設定が検出
されたとき、ユーザは、正しい値を再設定することがで
きるので、このグループ4ファクシミリ装置の使用効率
が向上する。
【0076】また、ユーザは、回線アドレス検査レポー
ト、および、サービス登録検査レポートの内容を参照し
て、再設定作業を行なうことができるので、ユーザがI
SDN番号およびサービス情報の設定作業を再度誤るよ
うな事態を回避できる。
【0077】図10は、ISDN番号を検査するときの
システム制御部SCUの処理例を示している。
【0078】まず、システム制御部SCUは、ISDN
番号を検査する通信制御部CCUを1つ選択し(処理1
01)、「着サブアドレス」情報要素にセットするサブ
アドレスの値をランダムに発生して、そのときに検査す
る通信制御部CCUに対応した端末情報テーブルのサブ
アドレス情報の値にセットする(処理102)。
【0079】次いで、そのときに検査する通信制御部C
CUに、対応した端末情報テーブルのISDN番号の
値、発生したサブアドレスの値、および、通信モードと
して番号検査モードを指定した状態で、その通信制御部
CCUに対して、発呼動作を要求する(処理103)。
【0080】これにより、選択された通信制御部CCU
は、上述したISDN番号の検査のための試験発呼動作
を実行して、その検査結果をシステム制御部SCUに通
知する。システム制御部SCUは、選択した通信制御部
CCUからの検査結果を入力し(処理104)、そのと
きに呼設定メッセージSETUPを受信したかどうかを
調べる(判断105)。
【0081】判断105の結果がYESになるときに
は、通知された「発番号」情報要素の値が設定されてい
るISDN番号に等しく、かつ、通知された「着サブア
ドレス」情報要素の値が、記憶している値に等しいかど
うかを調べ、折り返し発呼であったかどうかを調べ(判
断106)、判断106の結果がNOになるときには、
処理103に戻って、同一試験発呼動作を再度実行させ
る。
【0082】また、判断106の結果がYESになると
きには、その選択した通信制御部CCUに対するISD
N番号の設定が正常であると判定し(処理107)、操
作表示部OPPに対して、その旨を表示出力するととも
に、その結果を保存する(処理108)。また、選択し
た通信制御部CCUから呼設定エラーが通知された場合
で、判断105の結果がNOになるときには、処理10
8に進んで、その旨を表示出力するとともに、その結果
を保存する。
【0083】このようにして、1つの通信制御部CCU
について、ISDN番号の試験発呼動作を終了すると、
全ての通信制御部CCUについてのISDN番号の試験
発呼動作を終了したかどうかを調べて(判断109)、
判断109の結果がNOになるときには、処理101に
進んで、次の通信制御部CCUを選択し、上述と同様の
ISDN番号の試験発呼動作を行なう。
【0084】また、判断109の結果がYESになると
きには、そのときの試験発呼動作の検査結果に基づい
て、上述した回線アドレス検査レポートを編集して、プ
ロッタPLTより記録出力する(処理110)。
【0085】図11は、通信サービスの登録状態を検査
するときのシステム制御部SCUの処理例を示してい
る。
【0086】まず、システム制御部SCUは、端末情報
テーブルを調べて、サービス情報の内容に「なし」以外
の情報がセットされ、かつ、通信サービスの登録状態の
検査が終了していない通信制御部CCUを1つ選択し
(処理201)、そのときに検査する通信制御部CCU
に対応した端末情報テーブルから、サービス情報の内容
を取り出して、そのサービス情報を通知するとともに、
および、通信モードとして番号検査モードを指定した状
態で、その通信制御部CCUに対して、発呼動作を要求
する(処理202)。
【0087】これにより、選択された通信制御部CCU
は、上述したサービス登録状態の検査のための試験発呼
動作を実行して、その検査結果をシステム制御部SCU
に通知する。システム制御部SCUは、選択した通信制
御部CCUからの検査結果を入力すると、そのときに正
常応答を受信しているかどうかを調べる(判断20
3)。
【0088】判断203の結果がYESになるときに
は、通信サービスの登録状態が正常であると判定し、そ
の旨を表示する(処理204)。また、判断203の結
果がNOになるときには、通信サービスの登録状態がエ
ラーであると判断し、その旨を表示する(処理20
5)。このようにして、選択した通信制御部CCUにつ
いて、通信サービスの登録状態の検査結果を得ると、そ
の結果を保存する(処理206)。
【0089】このようにして、1つの通信制御部CCU
について、通信サービスの登録状態検査の試験発呼動作
を終了すると、全ての通信制御部CCUについての通信
サービスの登録状態検査の試験発呼動作を終了したかど
うかを調べて(判断207)、判断207の結果がNO
になるときには、処理201に進んで、次の通信制御部
CCUを選択し、上述と同様の通信サービスの登録状態
検査の試験発呼動作を行なう。
【0090】また、判断207の結果がYESになると
きには、そのときの試験発呼動作の検査結果に基づい
て、上述したサービス登録検査レポートを編集して、プ
ロッタPLTより記録出力する(処理208)。
【0091】図12および図13は、システム制御部S
CUより発呼動作が要求されたときの通信制御部CCU
(CCU1〜CCUm)の処理例を示している。
【0092】まず、システム制御部SCUより通知され
た通信モード、着番号、および、着サブアドレスの値
(ある場合)を入力し(処理301)、指定された通信
モードが番号検査モードであるかどうかを調べる(判断
302)。
【0093】判断302の結果がYESになるときに
は、指定された着番号を「発番号」情報要素および「着
番号」情報要素にセットするとともに、指定された着サ
ブアドレスの値を「着サブアドレス」情報要素にセット
した呼設定メッセージSETUPを送出して試験発呼動
作を開始する(処理303)。
【0094】そして、所定時間を経過するまでの間に、
ISDNより、応答メッセージCONN、解放完了メッ
セージREL_COMP、あるいは、呼設定メッセージ
SETUPのいずれかを受信するまで待機する(処理3
04、判断305,306,307,308のNOルー
プ)。
【0095】呼設定メッセージSETUPを受信して、
判断308の結果がYESになると、その受信した呼設
定メッセージSETUPの「発番号」情報要素、およ
び、「着サブアドレス」情報要素の値とともに、呼設定
メッセージSETUPを受信したことをシステム制御部
SCUに通知する(処理309)。
【0096】また、タイムアウトして判断305の結果
がYESになるとき、あるいは、応答メッセージCON
Nを受信して判断306の結果がYESになるとき、あ
るいは、解放完了メッセージREL_COMPを受信し
て判断307の結果がYESになるときには、システム
制御部SCUに対してエラー発生を通知する(処理31
0)。
【0097】このようにして、試験発呼動作の結果をシ
ステム制御部SCUに通知すると、所定の呼切断復旧手
順を実行して(処理311)、試験発呼動作を終了す
る。
【0098】また、システム制御部SCUより通知され
た通信サービスが、番号検査モードでなく、判断302
の結果がNOになるときには、通知された通信サービス
が、サービス検査モードであるかどうかを調べる(判断
312)。判断312の結果がNOになるときには、通
常発呼処理に移行する。
【0099】判断312の結果がYESになるときに
は、指定されたサービスに対応した発呼動作を実行して
(処理313)、その発呼動作に対応した正常応答を受
信するかどうかを判断する(判断314)。
【0100】判断314の結果がYESになるときに
は、システム制御部SCUに対して、正常応答受信を通
知し(処理315)、所定の呼切断復旧手順を実行して
(処理316)、試験発呼動作を終了する。
【0101】また、判断314の結果をNOになるとき
には、システム制御部SCUに対して、エラー発生、
「理由表示」情報要素、および、「ユーザ・ユーザ」情
報要素の内容を通知する(処理317)。次いで、処理
316に移行して、所定の呼切断復旧手順を実行し、試
験発呼動作を終了する。
【0102】ところで、上述した実施例では、システム
制御部SCUが、おのおのの通信制御部CCU1〜CC
Umについて、端末情報テーブルを保存している場合に
ついて説明したが、この端末情報をおのおのの通信制御
部CCU1〜CCUmが保存し、管理することもでき
る。
【0103】この場合、おのおのの通信制御部CCU1
〜CCUmは、図3(b)に示すように、ISDN番
号、サブアドレス、および、サービス情報からなる端末
情報を保存する。
【0104】この場合、システム制御部SCUが実行す
るISDN番号試験発呼動作の処理例を図14に示す。
【0105】まず、システム制御部SCUは、ISDN
番号を検査する通信制御部CCUを1つ選択し(処理4
01)、ISDN番号検査モードの試験発呼動作を実行
するように指令する(処理402)。
【0106】これにより、選択された通信制御部CCU
は、ISDN番号の検査のための試験発呼動作を実行し
て(後述)、その検査結果をシステム制御部SCUに通
知する。システム制御部SCUは、選択した通信制御部
CCUからの検査結果を入力して保存する(処理40
3)。そして、その検査結果を操作表示部OPPに表示
出力する(判断404)。
【0107】このようにして、1つの通信制御部CCU
について、ISDN番号の試験発呼動作を終了すると、
全ての通信制御部CCUについてのISDN番号の試験
発呼動作を終了したかどうかを調べて(判断405)、
判断405の結果がNOになるときには、処理401に
進んで、次の通信制御部CCUを選択し、上述と同様の
ISDN番号の試験発呼動作を行なう。
【0108】また、判断405の結果がYESになると
きには、そのときの試験発呼動作の検査結果に基づい
て、上述した回線アドレス検査レポートを編集して、プ
ロッタPLTより記録出力する(処理406)。
【0109】また、システム制御部SCUが実行する通
信サービスの登録状態検査の試験発呼動作の処理例を図
15に示す。
【0110】まず、システム制御部SCUは、通信サー
ビスの登録状態を検査する通信制御部CCUを1つ選択
し(処理501)、通信サービスの登録状態検査モード
の試験発呼動作を実行するように指令する(処理50
2)。
【0111】これにより、選択された通信制御部CCU
は、通信サービスの登録状態の検査のための試験発呼動
作を実行して(後述)、その検査結果をシステム制御部
SCUに通知する。システム制御部SCUは、選択した
通信制御部CCUからの検査結果を入力して保存する
(処理503)。そして、その検査結果を操作表示部O
PPに表示出力する(判断504)。このときに、エラ
ー結果が通知されたときには、通知される「理由表示」
情報要素、および、「ユーザ・ユーザ」情報要素の内容
も保存するとともに表示出力する。
【0112】このようにして、1つの通信制御部CCU
について、ISDN番号の試験発呼動作を終了すると、
全ての通信制御部CCUについてのISDN番号の試験
発呼動作を終了したかどうかを調べて(判断505)、
判断505の結果がNOになるときには、処理501に
進んで、次の通信制御部CCUを選択し、上述と同様の
ISDN番号の試験発呼動作を行なう。
【0113】また、判断505の結果がYESになると
きには、そのときの試験発呼動作の検査結果に基づい
て、上述したサービス登録検査レポートを編集して、プ
ロッタPLTより記録出力する(処理506)。
【0114】図12および図13は、システム制御部S
CUより発呼動作が要求されたときの通信制御部CCU
(CCU1〜CCUm)の処理例を示している。
【0115】まず、システム制御部SCUより通知され
た通信モード(処理601)、指定された通信モードが
番号検査モードであるかどうかを調べる(判断60
2)。
【0116】判断602の結果がYESになるときに
は、その試験発呼動作で使用する「着サブアドレス」情
報要素の値を、ランダムに発生して端末情報の所定領域
に保存する(処理603)。そして、端末情報のISD
N番号の値をを「発番号」情報要素および「着番号」情
報要素にセットするとともに、発生した着サブアドレス
の値を「着サブアドレス」情報要素にセットした呼設定
メッセージSETUPを送出して試験発呼動作を開始す
る(処理604)。
【0117】そして、所定時間を経過するまでの間に、
ISDNより、応答メッセージCONN、解放完了メッ
セージREL_COMP、あるいは、呼設定メッセージ
SETUPのいずれかを受信するまで待機する(処理6
05、判断606,607,608,609のNOルー
プ)。
【0118】呼設定メッセージSETUPを受信して、
判断609の結果がYESになると、その受信した呼設
定メッセージSETUPの「発番号」情報要素、およ
び、「着サブアドレス」情報要素の値が、送出した呼設
定メッセージSETUPのものと同一であり、折り返し
着呼を検出したかどうかを調べる(判断610)。判断
610の結果がNOになるときには、処理605に戻っ
て、再度メッセージの受信を行なう。また、判断610
の結果がYESになるときには、正常接続したことをシ
ステム制御部SCUに通知する(処理611)。そし
て、所定の呼切断復旧手順を実行して(処理612)、
試験発呼動作を終了する。
【0119】また、タイムアウトして判断606の結果
がYESになるとき、あるいは、応答メッセージCON
Nを受信して判断607の結果がYESになるとき、あ
るいは、解放完了メッセージREL_COMPを受信し
て判断608の結果がYESになるときには、システム
制御部SCUに対してエラー発生を通知し(処理61
3)、処理612に移行して所定の呼切断復旧手順を実
行し、試験発呼動作を終了する。
【0120】また、システム制御部SCUより通知され
た通信サービスが、番号検査モードでなく、判断602
の結果がNOになるときには、通知された通信サービス
が、サービス検査モードであるかどうかを調べる(判断
614)。判断614の結果がNOになるときには、通
常発呼処理に移行する。
【0121】判断612の結果がYESになるときに
は、記憶している端末情報のサービス情報の項目に、
「なし」以外のデータが登録されているかどうかを調べ
る(判断615)。判断615の結果がYESになると
きには、登録されたサービスに対応した発呼動作を実行
して(処理617)、その発呼動作に対応した正常応答
を受信するかどうかを判断する(判断618)。
【0122】判断618の結果がYESになるときに
は、システム制御部SCUに対して、正常応答受信を通
知し(処理619)、所定の呼切断復旧手順を実行して
(処理620)、試験発呼動作を終了する。
【0123】また、判断618の結果をNOになるとき
には、システム制御部SCUに対して、登録されたサー
ビスの内容、「理由表示」情報要素、および、「ユーザ
・ユーザ」情報要素の内容を通知する(処理621)。
次いで、処理620に移行して、所定の呼切断復旧手順
を実行し、試験発呼動作を終了する。
【0124】また、判断615の結果がNOになるとき
には、登録サービスなしをシステム制御部SCUに通知
して(処理616)、試験発呼動作を終了する。
【0125】このようにして、本実施例では、通信制御
部CCU1〜CCUmに端末情報が登録されている場合
でも、適切に試験発呼動作を行なうので、グループ4フ
ァクシミリ装置の使い勝手が大幅に向上する。
【0126】ところで、上述した実施例では、本発明を
グループ4ファクシミリ装置について適用したが、それ
以外のISDN端末装置についても、本発明を同様にし
て適用できる。
【0127】また、上述した実施例では、通信サービス
としてファクシミリ通信サービスを用いているが、それ
以外の通信サービスを用いる場合にも、本発明を適用す
ることができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試験発呼動作により、ISDN番号および通信サービス
の誤設定が検出されて通知されるので、ユーザは、かか
る誤設定を明確に知ることができ、適切なISDN番号
の設定、あるいは、通信サービスの設定を行なうことが
できるので、適切な通信動作を行なうことができるとい
う効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ4ファクシ
ミリ装置を示すブロック図。
【図2】通信制御部の一例を示すブロック図。
【図3】端末情報テーブルおよび端末情報の一例を示す
概略図。
【図4】ISDN端末装置がISDNとの間で実行する
回線交換モードの呼設定/呼解放手順の一例を示すタイ
ムチャート。
【図5】呼設定用信号の信号形式を示す概略図。
【図6】ISDN番号検査モードの試験発呼動作を説明
するためのタイムチャート。
【図7】回線アドレス検査レポートの一例を示す概略
図。
【図8】通信サービス登録検査モードの試験発呼動作を
説明するためのタイムチャート。
【図9】サービス登録検査レポートの一例を示す概略
図。
【図10】ISDN番号検査時のシステム制御部の処理
例を示すフローチャート。
【図11】通信サービス登録検査時のシステム制御部の
処理例を示すフローチャート。
【図12】発呼時の通信制御部の処理の一部を示すフロ
ーチャート。
【図13】発呼時の通信制御部の処理の他の部分を示す
フローチャート。
【図14】他の実施例にかかるISDN番号検査時のシ
ステム制御部の処理例を示すフローチャート。
【図15】他の実施例にかかる通信サービス登録検査時
のシステム制御部の処理例を示すフローチャート。
【図16】他の実施例にかかる発呼時の通信制御部の処
理の一部を示すフローチャート。
【図17】他の実施例にかかる発呼時の通信制御部の処
理の部分を示すフローチャート。
【符号の説明】
SCU システム制御部 CCU1〜CCUm 通信制御部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のISDN回線を引き込み、おのお
    ののISDN回線について1つの通信制御手段を備えた
    ISDN端末装置の制御方法において、 おのおのの通信制御手段に設定されたISDN回線番号
    を着番号に指定した呼設定メッセージをISDN回線に
    送出して試験発呼動作を行い、かかる試験発呼動作に基
    づく呼設定メッセージをISDN回線より受信したとき
    には、ISDN回線番号の設定値をそのまま使用する一
    方、上記試験発呼動作に基づく呼設定メッセージを受信
    しなかったときには、ISDN回線番号の設定が誤って
    いることを判定してかかる旨をエラー表示し、当該試験
    発呼動作を終了することを特徴とするISDN端末装置
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記呼設定メッセージには、ランダムに
    発生させたサブアドレス値をもつ着サブアドレス情報要
    素を付加することを特徴とする請求項1記載のISDN
    端末装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記試験発呼動作は、前記通信制御手段
    へのISDN回線番号の設定後にISDN回線からの給
    電を最初に検出した時点で実施することを特徴とする請
    求項1記載のISDN端末装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 複数のISDN回線を引き込み、おのお
    ののISDN回線について1つの通信制御手段を備えた
    ISDN端末装置において、 おのおのの通信制御手段に設定されたISDN回線番号
    を着番号に指定した呼設定メッセージをISDN回線に
    送出して試験発呼動作を行い、かかる試験発呼動作に基
    づく呼設定メッセージをISDN回線より受信したとき
    には、ISDN回線番号の設定値をそのまま使用する一
    方、上記試験発呼動作に基づく呼設定メッセージを受信
    しなかったときには、ISDN回線番号の設定が誤って
    いることを判定してかかる旨をエラー表示し、当該試験
    発呼動作を終了する試験発呼制御手段を備えたことを特
    徴とするISDN端末装置。
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