JP3419674B2 - 電動ガンの加圧軸駆動装置 - Google Patents

電動ガンの加圧軸駆動装置

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JP3419674B2
JP3419674B2 JP01350598A JP1350598A JP3419674B2 JP 3419674 B2 JP3419674 B2 JP 3419674B2 JP 01350598 A JP01350598 A JP 01350598A JP 1350598 A JP1350598 A JP 1350598A JP 3419674 B2 JP3419674 B2 JP 3419674B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの手首に
接続される溶接ガンをサ―ボモ―タにより駆動するよう
にした電動ガンの加圧軸駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットの手首に接続される溶接
ガンをサ―ボモ―タにより駆動するC型電動ガンであっ
て、電動ガンのハウジングにC字状のア―ムを固定し、
サ―ボモ―タの出力軸の回転を加圧軸である可動ア―ム
の往復動に変換するボ―ルねじ機構を前記ハウジング内
に設け、前記ボ―ルねじ機構を保持する可動ア―ムとハ
ウジング間に直動型ころがり案内機構を設けたものは公
知である(例えば特開平9ー47881号公報参照)。
この公知の電動ガンにおいては、ハウジングを構成する
シリンダの内部にボ―ルねじ機構を保持する加圧軸を配
置し、該加圧軸の後端部に直動型ころがり軸受を構成す
るボ―ルボックスを固着し、該ボ―ルボックスと対向す
る面にガイド溝を備えたレ―ルを前記シリンダの内壁に
固着して、シリンダ内部においてこれらの加圧軸駆動装
置を組み付けるようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
の場合には、レ―ルや軸受やボ―ルねじ機構等からなる
加圧軸駆動装置をハウジング内で組み付けるため、その
組み付け作業が面倒であると共に精度のある製品を得る
ことが難しくまたコスト高となるという問題がある。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、加圧軸駆動装置を構成する部材を予めハウジン
グの一部に取り付けておくことによって、精度のある加
圧軸駆動装置を簡単に組み付け結果的にコスト安の電動
ガンを得るような電動ガンの加圧軸駆動装置を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における電動ガンの加圧軸駆動装置は、サ―
ボモ―タの出力軸の回転を加圧軸の往復動に変換するボ
―ルねじ機構をハウジング内に設け、前記ボ―ルねじ機
構を保持する加圧軸とハウジング間に直動型ころがり案
内機構を設けたものにおいて、前記ハウジングに片側の
ア―ムを取付け、前記ハウジングの断面形状を一側が開
放したほぼU字状の本体と該開放部を覆うベ―スプレ―
トで構成し、後部にボ―ルねじ機構を組み込んだ加圧軸
と、該加圧軸に固着された直動型ころがり軸受と、該直
動型ころがり軸受に組み合わせたレ―ルとからなる加圧
機構部材を、予め前記ベ―スプレ―トと一体化し、該ベ
―スプレ―トを前記ハウジングの開放部に固着したこと
を特徴とするものである。
【0006】また、前記ハウジングの前端を前壁で覆う
共に、該前壁に加圧軸の挿通用の通孔を形成し、該通
孔をベアリングレスにしたことを特徴とするものであ
る。
【0007】また、前記ハウジングの前端を固定ア―ム
の後端部で覆う共に、該固定ア―ムの後端部に前記加
圧軸の挿通用の通孔を形成したことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【発明の実施の態様】図1,図2を参照してこの発明の
実施例について説明をする。図において、1は断面形状
がほぼU字状で一側が開放した本体2と該開放部を覆う
ベ―スプレ―ト3で構成されたハウジングであり、該ハ
ウジング1内には、後部にボ―ルねじ機構4を組み込ん
だ加圧軸5と、該加圧軸5に固着された直動型ころがり
軸受6と、該直動型ころがり軸受6に組み合わされたレ
―ル7とからなる加圧機構部材が配置されている。
【0009】前記ボ―ルねじ機構4は、ねじ軸8と該ね
じ軸8に噛み合うボ―ルナット9とからなり、ねじ軸8
は前記ボ―ルナット9を貫通していると共に、その後部
は軸受10に支承され、後端部には図示しないサ―ボモ
―タからベルトを介して駆動力が伝達されるプ―リ11
が固着されている。また、ボ―ルナット9はその後部に
角形のフランジ9’が形成され該フランジ9’において
複数のビス12,12…で加圧軸5の後端部の角形部に
固着されている。
【0010】加圧軸5は前記後端部の上下にビス保持用
突片13,13を備え、該突片13に挿通されたビス1
4,14…で加圧軸5と直動型ころがり軸受6とは一体
化されている。また、加圧軸5は、ハウジング1の前端
部を覆う前壁15に形成された通孔16を貫通してハウ
ジング1の外方に延びており、例えばX型電動ガンの一
方のガンア―ムの接続されて、該ガンア―ムの先端に取
付けられた電極に加圧動作を行わせる。そして前記通孔
16内には軸受を設けず、通孔16内を加圧軸5は間隙
を有して挿通され、該間隙には、スクレ―パ17および
ダストシ―ル18が嵌装され、通孔16は言謂ベアリン
グレスに構成されている。
【0011】そして、電動ガンがC型電動ガンの場合に
は、前記加圧軸5が可動ア―ムを構成し、前記ハウジン
グ1の前壁15が固定ア―ムの後端部を構成するように
し、該固定ア―ムの後端部に前記通孔16を形成するよ
うにする。
【0012】直動型ころがり軸受6は、断面ほぼコ字状
に形成され、その開放部側にレ―ル7が配置されてい
る。そして軸受6のレ―ル7と対向する上下面にはボ―
ル19,19を収納するV字状の溝20,20がレ―ル
7に形成したV字状の溝21,21と共働するように形
成されている。なお、22,22はボ―ル19の循環用
の戻り孔である。
【0013】レ―ル7は、直動型ころがり軸受6に組付
けられかつベ―スプレ―ト3にビス23,23…で固着
されて、加圧軸5の回り止め兼直進往復動のガイドを行
うものである。なお、24,24…はベ―スプレ―ト3
をハウジング本体2に固着するためのビスである。
【0014】そして、C型電動ガンの可動ア―ムである
加圧軸5を往復動させるには、図示しないサ―ボモ―タ
からベルトを介してプ―リ11を回転させるとねじ軸8
が回転し、その回転によってボ―ルナット9が回転しよ
うとするが、その回転力は直動型ころがり軸受6によっ
て抑制されてボ―ルナット9の前後進運動に変換され、
該ボ―ルナット9を後部に組み込んだ加圧軸5は前進ま
たは後進運動を行う。
【0015】ところで、ハウジング1の断面形状を一側
が開放したほぼU字状の本体2と該開放部を覆うベ―ス
プレ―ト3で構成し、後部にボ―ルねじ機構4を組み込
んだ加圧軸5と、該加圧軸5に固着された直動型ころが
り軸受6と、該直動型ころがり軸受6に組み合わせたレ
―ル7とからなる加圧機構部材を、予め前記ベ―スプレ
―ト3と一体化し、該ベ―スプレ―ト3を前記本体2の
開放部に固着するようにしたので、特に精密な組付けを
要するレ―ル7と直動型ころがり軸受6とはハウジング
1の外部で予め組付けられることから正確な組付けが容
易にできるものである。また、ねじ軸8,ボ―ルナット
9,加圧軸5,直動型ころがり軸受6,レ―ル7等も全
てハウジング1の外部で予めベ―スプレ―ト3に取り付
けられることから、それらの組付け作業は極めて容易な
ものとなる。
【0016】また、ハウジング1の前端を前壁15で覆
共に、該前壁15に加圧軸5の挿通用の通孔16を
形成し、該通孔16をベアリングレスにしたので、加圧
軸5の表面にスパッタが付着しても軸受がかじるなどの
不具合は発生せず、また加圧軸5に偏芯加圧による曲げ
モ―メントがかかっても直動型ころがり軸受6のみで荷
重を受けるので溶接性への影響が最小限に抑えることが
できる。
【0017】また、ハウジング1の前端の前壁15を固
定ア―ムの後端部で構成し、該固定ア―ムの後端部に加
圧軸5の挿通用の通孔16を形成した場合には、ハウジ
ング1の全長が短くなり、電動ガン全体もコンパクトに
おさめることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明においては、ハウジングの断面形
状を一側が開放したほぼU字状の本体と該開放部を覆う
ベ―スプレ―トで構成し、後部にボ―ルねじ機構を組み
込んだ加圧軸と、該加圧軸に固着された直動型ころがり
軸受と、該直動型ころがり軸受に組み合わせたレ―ルと
からなる加圧機構部材を、予め前記ベ―スプレ―トと一
体化し、該ベ―スプレ―トを前記ハウジングの開放部に
固着したので、精度のある加圧軸駆動装置を簡単に組み
付け、結果的にC型,X型の両方にコスト安の電動ガン
を得るような電動ガンの加圧軸駆動装置となる。
【0019】また、ハウジングの前端を前壁で覆う
に、該前壁に加圧軸の挿通用の通孔を形成し、該通孔を
ベアリングレスにした場合には、加圧軸の表面にスパッ
タが付着しても軸受がかじるなどの不具合は発生せず、
また加圧軸に偏芯加圧による曲げモ―メントがかかって
も直動型ころがり軸受のみで荷重を受けるので溶接性へ
の影響が最小限に抑えることができ、しかも軸受が1セ
ットであるので軸受間の相対精度を出すのも容易な電動
ガンの加圧軸駆動装置となる。
【0020】また、ハウジングの前端を固定ア―ムの後
端部で覆うと共に、該固定ア―ムの後端部に前記加圧軸
の挿通用の通孔を形成した場合には、電動ガン全体もコ
ンパクトなC型電動ガンの加圧軸駆動装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動ガンの加圧軸駆動装置の要部
断面図である。
【図2】図1のA―A断面拡大図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ハウジング本体 3 ベ―スプレ―ト 4 ボ―ルねじ機構 5 加圧軸 6 直動型ころがり軸受 7 レ―ル 15 前壁 16 通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−47881(JP,A) 特開 平10−323764(JP,A) 特開 昭61−186177(JP,A) 特開 昭60−9342(JP,A) 実開 昭57−176188(JP,U) 実公 平8−7980(JP,Y2) 登録実用新案3042267(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 11/11

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの手首に接続される溶接ガンを
    サ―ボモ―タにより駆動する電動ガンであって、サ―ボ
    モ―タの出力軸の回転を加圧軸の往復動に変換するボ―
    ルねじ機構をハウジング内に設け、前記ボ―ルねじ機構
    を保持する加圧軸とハウジング間に直動型ころがり案内
    機構を設けたものにおいて、前記ハウジングに片側のア
    ―ムを取付け、前記ハウジングの断面形状を一側が開放
    したほぼU字状の本体と該開放部を覆うベ―スプレ―ト
    で構成し、後部にボ―ルねじ機構を組み込んだ加圧軸
    と、該加圧軸に固着された直動型ころがり軸受と、該直
    動型ころがり軸受に組み合わせたレ―ルとからなる加圧
    機構部材を、予め前記ベ―スプレ―トと一体化し、該ベ
    ―スプレ―トを前記ハウジングの開放部に固着したこと
    を特徴とする電動ガンの加圧軸駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングの前端を前壁で覆う
    に、該前壁に加圧軸の挿通用の通孔を形成し、該通孔を
    ベアリングレスにしたことを特徴とする請求項1記載の
    電動ガンの加圧軸駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの前端を固定ア―ムの後
    端部で覆うと共に、該固定ア―ムの後端部に前記加圧軸
    の挿通用の通孔を形成したことを特徴とする請求項1記
    載のC型電動ガンの加圧軸駆動装置。
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JP3042267U (ja) 1997-04-07 1997-10-14 小原株式会社 電動溶接ガンの加圧駆動装置

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