JP2508564Y2 - ボ―ルねじ装置 - Google Patents

ボ―ルねじ装置

Info

Publication number
JP2508564Y2
JP2508564Y2 JP1437791U JP1437791U JP2508564Y2 JP 2508564 Y2 JP2508564 Y2 JP 2508564Y2 JP 1437791 U JP1437791 U JP 1437791U JP 1437791 U JP1437791 U JP 1437791U JP 2508564 Y2 JP2508564 Y2 JP 2508564Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball screw
ball
nut
groove
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1437791U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04110255U (ja
Inventor
雅幸 片平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP1437791U priority Critical patent/JP2508564Y2/ja
Priority to US07/811,490 priority patent/US5228353A/en
Priority to DE4142983A priority patent/DE4142983C2/de
Publication of JPH04110255U publication Critical patent/JPH04110255U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2508564Y2 publication Critical patent/JP2508564Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工作機械,スカラー型
ロボットその他の産業機械装置用のアクチュエータとし
て好適に利用できるボールねじ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のボールねじ装置として
は、例えば特開平1−229160号公報に示されるも
のがある。このものは、図4に示されるように、単一の
軸体の外周面にボールねじ溝3とボールスプライン溝4
とを重複させて形成した軸2に、多数のボール26を介
してボールねじナット5を嵌合すると共に、多数のボー
ル30を介してボールスプラインナット6を嵌合し、さ
らに上記両ナット5,6を同一のハウジング12に対し
それぞれ一対のサポートベアリングBrを介して回転自
在に組付けると共に、上記両ナット5,6をおのおの独
立に駆動するための伝動部材23を備えている。しかし
て、前記各ナット5,6をそれぞれ支持する一対のサポ
ートベアリングBr同士を背面組合せに配設し、その両
ベアリング間に間座31を介装して引張り予圧を付与す
ることで、軸体が往復運動時に急停止した場合もベアリ
ング転動体の弾性変形によるガタつきが発生しないよう
にしている。しかし、間座31の薄肉化はできないため
必然的に外径が大きくなり、且つまたナット5,6の長
手寸法も長くなり、ひいてはボールねじ装置全体が大形
化せざるを得なかった。そこで本出願人は、間座を用い
ずに予圧を付与できる構造を開発して先に出願した(特
願平2−405766号)。このものは、図5に示され
るように、軸2に装着されたボールねじナット5とボー
ルスプラインナット6をサポートベアリング部Brを介
してハウジング12に回転自在に支承するボールねじ装
置において、ボールねじナット5とボールスプラインナ
ット6との外周面にそれぞれサポートベアリング部Br
の内輪溝10,11を形成すると共に、サポートベアリ
ング部Brの外輪溝15,17をハウジング12の内周
面に前記内輪溝10,11の溝間隔とはやや異ならせて
形成したものである。内外輪溝に挿入された転動体18
には、溝間ピッチP1,2,3,4 の差異に応じて予圧
が付与されることとなり、間座は不要で、小型化し易
い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】先の出願(特願平2−
405766号)に係るボールねじ装置は、サポートベ
アリング部Brに転動体18を組み込む手段として、ハ
ウジング12の内周面の外輪溝15,17からハウジン
グ外周面に貫通させた転動体挿入孔7を設け、これから
転動体18を内外両溝10,15(11,17)間に挿
入した後、挿入孔7をコマ8で塞いでいた。ところでボ
ールねじ装置の場合、サポートベアリング部Brのdm
N値(dm :軸受内径と外径との平均値mm、N:回転数
rpm )が15万前後で使用されることが多く、高速回転
で転動体18には大きな遠心力が発生する。その転動体
18が挿入孔7を塞いだコマ8の端面に絶えず衝撃を与
え、コマ8が緩むおそれがある。そのため、コマ8は金
属製とされネジあるいは接着剤を利用して強固に固定す
る必要があった。
【0004】しかしコマ8の抜け止めに十分な量の接着
剤を充填できる容積の挿入孔7にするとハウジング12
の外径が大きくなり、かといってネジ固定にすると更に
ハウジング外径が大きくなってしまい、結局ボールねじ
装置の小型軽量化に自ずから限度が生じていた。
【0005】また、ハウジング12の内周の外輪溝1
0,11の面に開口する転動体挿入孔7の端縁とコマ8
の端面との間には段差ができ易く、この段差に高速回転
する転動体18が衝突することによるガタつきや摩耗が
発生するなど、ボールねじ装置の機能面,耐久性の点で
なお改善の余地があった。
【0006】さらに、ボールねじナット5やボールスプ
ラインナット6を回転駆動するための駆動プーリ23を
取り付ける取付用フランジを各ナットに設ける必要があ
るが、その取付用フランジの位置が外輪溝面の転動体挿
入孔に拘束され、その結果駆動プーリ位置が限定されて
しまい使い勝手がわるくなるという問題点があった。本
考案は、上記従来の問題点を解決することを課題とする
ものであり、転動体挿入孔を高速回転する転動体が衝突
しない位置に設けることにより、コマの固定強度を下
げ、ハウジングを薄肉化して、より小型軽量で、しかも
機能性,耐久性に優れ、かつ使い勝手が良いボールねじ
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のボールねじ装置
は、ボールねじ溝とボールスプライン溝とを有するボー
ルねじ軸にボールねじナットとボールスプラインナット
とがボールを介して螺着され、ボールねじナットとボー
ルスプラインナットとは、ベアリング部の転動体の転動
を介して回転可能にハウジングの内面に支持されている
ボールねじ装置において、ハウジングの内周面にベアリ
ング部の外輪溝を形成し、ボールねじナットの外周面と
ボールスプラインナットの外周面とにベアリング部の内
輪溝をそれぞれ形成すると共に、ナット内周からベアリ
ング部の各内輪溝に通じる転動体挿入孔を形成し、この
挿入孔をコマで塞いだことを特徴とする
【0008】
【作用】転動体挿入孔をベアリング部の外輪側ではなく
内輪溝側に設けたので、外輪側となるハウジングの肉厚
を必要最小限に設定して外径を縮小することが可能とな
り、小型軽量化が容易である。こうした構成部品の小型
軽量化により、ボールねじ装置を軽量にすれば、これが
組み込こまれた装置のイナーシャが低減される。
【0009】また、高速回転する転動体の遠心力が転動
体挿入孔に作用することがないから、転動体挿入孔を塞
ぐコマの固定をそれほど強固にする必要がないばかり
か、転動体挿入孔の端縁とコマの端面との間の段差に転
動体が衝突してガタつきや摩耗が発生することもなく、
機能性,耐久性が向上する。
【0010】また、駆動プーリ取付用フランジの位置が
転動体挿入孔に拘束されないから、駆動プーリ位置の自
由度が増えて使い勝手が良くなる。コマ自体も軽く且つ
簡単に取り付け可能なもので良く、コマを合成樹脂製に
すれば軽量で低コストに量産することも容易になり、且
つコマの固定を圧入固定式にすることも可能となり、組
立工数を低減させて生産性の向上が果たせる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1ないし図2は本考案の第1の実施例である。
図1にボールねじ装置1の概要を示す。図中、2はボー
ルねじ軸であり、このボールねじ軸2には、ゴシックア
ーチ溝からなる螺旋状のボールねじ溝3と共に軸方向に
直線状のボールスプライン溝4が形成されていて、ボー
ルねじナット5とボールスプラインナット6とがそれぞ
れ装着されている。
【0012】ボールねじナット5は、ゴシックアーチ溝
からなるボールねじ溝3に対応するゴシックアーチ形状
の図示されないボールねじ溝を内周面に有しており、そ
のナットのボールねじ溝と前記ボールねじ軸2のボール
ねじ溝3との間に図示されない多数のボールが転動自在
に介装されている。しかして、ボールねじナット5に
は、図示しないがそれらのボールの循環路が形成されて
おり、ボールはボールねじ軸2とボールねじナット5と
の相対回転と共にねじ溝内を転動しつつ螺旋状に移動
し、ねじ溝を1回半ないし3回半回ってからナット内の
戻し通路を経て元の位置に戻り、循環を繰り返す公知の
構造になっている。そして上記ボールねじナット5の円
筒状の外周面には、ゴシックアーチ溝からなるベアリン
グ内輪溝10が2条平行に、間隔P1 を隔てて形成され
ている。
【0013】一方、ボールスプラインナット6は、ボー
ルねじ軸2に沿って直線的に延びるボールスプライン溝
4に対応する図示されないボールスプライン溝を内周面
に有しており、そのナットのボールねじ溝と前記ボール
ねじ軸2のボールねじ溝3との間に図示されない多数の
ボールが転動自在に介装されている。しかして、ボール
スプラインナット6には、図示しないがそれらのボール
の循環路が形成されており、ボールはボールねじ軸2と
ボールスプラインナット6との相対的な直線移動と共に
ねじ溝内を転動しつつ直線方向に移動し、ナット端部に
至ってナット内の戻し通路に入りUターンして元の位置
にもどり循環を繰り返す構造になっている。そして上記
ボールスプラインナット6の円筒状の外周面にも、やは
りゴシックアーチ溝からなるベアリング内輪溝11が2
条平行に、間隔P2 を隔てて形成されている。
【0014】ボールねじ軸2に螺合されたボールねじナ
ット5とボールスプラインナット6の外周には共通のハ
ウジング12が被せてある。このハウジング12は、内
ハウジング12Aと、外ハウジング12Bとからなる2
重構造を有する。内ハウジング12Aは一端にフランジ
13を有すると共に、内周面14には、前記ボールねじ
ナット5のベアリング内輪溝10に対応させてゴシック
アーチ形状のベアリング外輪溝15が2条平行に、間隔
3 を隔てて形成されている。また、前記ボールスプラ
インナット6の方の内ハウジング12Aの内周面14に
は、ベアリング内輪溝11に対応する同じくゴシックア
ーチ形状のベアリング外輪溝17が2条平行に、間隔P
4 を隔てて形成されている。そしてベアリング内輪溝1
0とベアリング外輪溝15とでなる溝空間、及びベアリ
ング内輪溝11とベアリング外輪溝17とでなる溝空間
に、それぞれ多数のベアリングボール18が装着されて
いる。
【0015】ベアリング内輪溝10,ベアリング外輪溝
15,ベアリングボール18並びにベアリング内輪溝1
1,ベアリング外輪溝17,ベアリングボール18で、
それぞれボールベアリング部Brが構成されている。ボ
ールねじナット5とボールスプラインナット6がそのボ
ールベアリング部Brの内輪を兼用し、ハウジング12
の内ハウジング12AはそのボールベアリングBrの共
通の外輪を兼用している。
【0016】ボールねじナット5側のベアリング外輪溝
15の溝間隔P3 は、対応するベアリング内輪溝10の
溝間隔P1 より僅かに大きい(P1 <P3)。また、ボー
ルスプラインナット6側の前記ベアリング外輪溝15の
溝間隔 4 は、対応するベアリング内輪溝10の溝間隔
2 より僅かに大きい(P2 <P4)。このようにベアリ
ング内外輪溝の溝間隔をオフセットさせることにより、
夫々のボールベアリング部Brに対して引張り予圧を付
与している。
【0017】上記ボールねじナット5の各ベアリング内
輪溝10、及びボールスプラインナット6の各ベアリン
グ内輪溝11の溝面には、図2に示すようにそれぞれの
ナット内周面に貫通させた転動体挿入孔19が、各溝毎
に少なくとも1個づつ設けられている。この転動体挿入
孔19はベアリングボール18が楽に挿通できる大きさ
であり、途中に段部19aを設けてナット内周面側の直
径がいくらか拡張されている。そのナット内周面側から
所定数のベアリングボール18を挿入した後、コマ20
を埋め込んでベアリングボール挿入孔19を塞ぐ。コマ
20は合成樹脂製で、前記転動体挿入孔19の段部19
aと係合する段部20aと共に、軸方向に延びる複数本
の凸条20bを外周面に有している。また、コマ20の
先端20cはボールねじナット5(ボールスプラインナ
ット6)のベアリング内輪溝10(11)の溝面形状に
合わせた形状とされて段差を防止し、ベアリングボール
18の滑らかな転動を確保している。コマ20の後端面
20dは、対向する軸2の軸面2aに合わせた凹面形状
とされ、更にその端縁には平らに面取りした面取り部2
0eが設けられている。
【0018】ボールねじナット5及びボールスプライン
ナット6の外周端部付近には、リング状のプーリ取付用
フランジ22がそれぞれ設けられており、これにプーリ
23がおのおの取付けられる。このプーリ23は精密伝
動用のタイミングベルト24を介して図外の駆動装置に
より回転駆動されるようになっている。
【0019】次に作用を述べる。上記のボールねじ装置
1のボールねじナット5及びボールスプラインナット6
への、ベアリングボール18の組み込みは、転動体挿入
孔19を利用して行う。すなわち、ハウジング12にボ
ールねじナット5,ボールスプラインナット6を挿入し
た後、各ナット5(6)の内周面側から転動体挿入孔1
9を介して、所定数のベアリングボール18をベアリン
グ内輪溝10(11)とベアリング外輪溝15(17)
とで構成される溝空間に順次送り込む。次いで、コマ2
0を各ナット5(6)の内周面側から装着して転動体挿
入孔19を塞ぐ。この合成樹脂製のコマ20の装着は圧
入によって行うことができる。この圧入でコマ20の外
周面の凸条20bが潰されて、コマ20は転動体挿入孔
19に固く嵌合する。このようにコマ20は圧入で簡単
に固定できるから、従来のねじ込みや接着剤による固定
に比べて工程が簡単で作業時間が大幅に短縮される。
【0020】圧入されたコマ20の段部20aは転動体
挿入孔19の段部19aに係止して、遠心力によるコマ
抜けを防止する。もっとも、コマ20を内輪側にしたた
め負荷される遠心力は小さく、必ずしも段部20aは必
要ではない。
【0021】このように転動体挿入孔19をベアリング
内輪溝10,11の方に設けたため、ベアリングボール
18の高速回転時の大きい遠心力が直接に加わるベアリ
ング外輪溝15,17は平滑に形成することができ、円
滑なベアリングボール18の転動が保証される。更に、
コマ20に影響されずに、ベアリング外輪であるハウジ
ング12Aの厚みを軸受強度上必要な最小肉厚に形成す
れば良いから、コンパクトな設計が可能になる。
【0022】ベアリングボール18が挿入された後、ボ
ールねじナット5.ボールスプラインナット6はボール
ねじ軸2に取り付けられる。コマ20の後端面20d
は、図2に示すようにボールねじ軸2の軸面2aとすき
ま間隔Sを介して対向する。このすきま間隔Sは、コマ
20の面取り部20eにおいて末広がりに拡大されてお
り、そのくさび効果によって、ボールねじ軸2に塗布さ
れているグリースが回転時にすきま間隔Sに容易に押し
込まれると同時に、圧力が高まる。そのため、ボールね
じ装置1の運転中の微振動などで、たとえコマ20の圧
入が緩んで軸2の方に移動しようとしても、すきま間隔
S内のグリースの高圧により強制的に浮上させられるこ
ととなり、軸2との接触を阻止することができる。
【0023】組み立てたボールねじ装置1は、例えばハ
ウジング12を図外の工作機械やロボット等の取付部に
固定して装着し、タイミングベルト24を介してプーリ
23を回転駆動させることで、ボールねじ軸2を駆動せ
しめる。ボールねじナット5のみを回転させれば、ボー
ルねじ軸2は軸方向に運動する。ボールスプラインナッ
ト6のみを回転させれば、ボールねじ軸2は回転運動を
伴って軸方向に運動する。またボールねじナット5とボ
ールスプラインナット6とを共に同じ回転数で同方向に
回転させれば、ボールねじ軸2は軸方向の運動をせずに
回転運動のみを行う。ボールねじナット5とボールスプ
ラインナット6とを異なる回転数で駆動すれば、ボール
ねじ軸2は回転運動と軸方向運動との複合された運動と
なる。回転方向を逆とすれば、各運動も逆方向となる。
これらの運動に際して、ボールベアリング部Brには予
圧が付与されているから、ボールねじ軸2のガタつきは
阻止され、ボールねじ軸2の円滑な運動と高い位置決め
精度が確保できる。
【0024】図3に、第2の実施例を示す。この実施例
は、ボールねじナット5におけるコマ20の後端面20
dに、ボールねじナット5のボール26の循環路の戻し
通路26が形成されている点が上記第1の実施例とは異
なっている。ボール26は、ボールねじ軸2とボールね
じナット5との相対回転と共にねじ溝を転動しつつ螺旋
状に移動してからナット内の戻し通路27を経て元の位
置に戻り、循環を繰り返す。コマ20の後端面20d
は、常時、ボール26で支持されており、コマ20の内
周面側への抜けが防止できる利点がある。また、コマ2
0に圧入用の凸条20bを設ける必要がないから、その
分コスト低減される。
【0025】この実施例のコマ構造は、ボールねじ軸2
の面に形成されたねじ溝のピッチが小さくて、且つボー
ルねじ軸2のねじ溝3内のボール26がボールねじ軸2
を1回半回ってから戻し通路27を経て元の位置に戻る
循環を繰り返すタイプのボールねじ装置に好適である。
【0026】その他の作用・効果は上記第1の実施例と
ほぼ同様である。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように本考案のボールねじ
装置は、ハウジングの内周面にベアリング部の外輪溝を
形成し、ボールねじナットの外周面とボールスプライン
ナットの外周面とにベアリング部の内輪溝をそれぞれ形
成すると共に、ナット内周からベアリング部の各内輪溝
に通じる転動体挿入孔を形成し、これを塞ぐコマを挿入
したものとした。そのため、次のような効果が得られ
る。
【0028】外輪側となるハウジングの肉厚を、転動
体挿入孔とは無関係に必要最小限にして外径を縮小する
ことが可能となり、小型軽量化が容易である。こうした
構成部品の小型軽量化により、ボールねじ装置を軽量に
すれば、これが組み込こまれた装置のイナーシャが低減
される。
【0029】高速回転する転動体は、転動体挿入孔の
ない滑らかな外輪溝内を転動するから、ガタつきや摩耗
が発生しにくく、機能性,耐久性が向上する。 転動体挿入孔を塞いだコマには転動体の遠心力が作用
しない。よってコマ自体を合成樹脂製にすることがで
き、組立工数を低減させて生産性の向上が果たせる。
【0030】駆動プーリ取付用フランジの位置が転動
体挿入孔に拘束されないから、駆動プーリ位置の自由度
が増えて使い勝手が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のボールねじ装置の第1の実施例の縦断
面図。
【図2】図1のII部拡大断面図。
【図3】本考案のボールねじ装置の第2の実施例を示す
図2相当断面図。
【図4】従来のボールねじ装置の一例の縦断面図。
【図5】先の出願に係るボールねじ装置の縦断面図。
【符号の説明】
1 ボールねじ装置 2 ボールねじ軸 3 ボールねじ溝 4 ボールスプライン溝 5 ボールねじナット 6 ボールスプラインナット 10,11 ベアリング内輪溝 12 ハウジング 15,17 ベアリング外輪溝 18 転動体 Br ベアリング部 19 転動体挿入孔 20 コマ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじ溝とボールスプライン溝とを
    有するボールねじ軸にボールねじナットとボールスプラ
    インナットとがボールを介して螺着され、ボールねじナ
    ットとボールスプラインナットとは、ベアリング部の転
    動体の転動を介して回転可能にハウジングの内面に支持
    されているボールねじ装置において、前記ハウジングの
    内周面に前記ベアリング部の外輪溝を形成し、前記ボー
    ルねじナットの外周面と前記ボールスプラインナットの
    外周面とに前記ベアリング部の内輪溝をそれぞれ形成す
    ると共に、ナット内周から該ベアリング部の各内輪溝に
    通じる転動体挿入孔を形成し、該挿入孔に該孔を塞ぐコ
    マを挿入したことを特徴とするボールねじ装置。
JP1437791U 1990-12-25 1991-03-13 ボ―ルねじ装置 Expired - Lifetime JP2508564Y2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1437791U JP2508564Y2 (ja) 1991-03-13 1991-03-13 ボ―ルねじ装置
US07/811,490 US5228353A (en) 1990-12-25 1991-12-20 Ball screw device
DE4142983A DE4142983C2 (de) 1990-12-25 1991-12-24 Kugelumlaufspindel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1437791U JP2508564Y2 (ja) 1991-03-13 1991-03-13 ボ―ルねじ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04110255U JPH04110255U (ja) 1992-09-24
JP2508564Y2 true JP2508564Y2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=31901919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1437791U Expired - Lifetime JP2508564Y2 (ja) 1990-12-25 1991-03-13 ボ―ルねじ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2508564Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009103200A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Shangyin Sci & Technol Co Ltd ナット回転型ボールスクリュー
WO2023145595A1 (ja) * 2022-01-26 2023-08-03 日本精工株式会社 ボールねじ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04110255U (ja) 1992-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4442421B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US5121647A (en) Composite motion guiding unit and composite motion guiding apparatus incorporating same
JPH079260B2 (ja) 複合運動案内装置
EP1335154B1 (en) Electric power steering apparatus
WO2014159032A1 (en) Electric power steering assembly
US20060238051A1 (en) Electric actuator
US4620351A (en) Unlimited sliding ball spline assembly
US20020017160A1 (en) Gear drive unit
WO2019163982A1 (ja) 揺動加工装置、ハブユニット軸受の製造方法および自動車の製造方法
JP3653617B2 (ja) 動力舵取装置
JP2021188687A (ja) ボールねじ装置
JP2508564Y2 (ja) ボ―ルねじ装置
JP2003014055A (ja) ウォーム減速装置のバックラッシュ調整装置
US7021417B2 (en) Vehicle steering apparatus
JP3698990B2 (ja) 伝動ユニット
JP2843931B2 (ja) 直線駆動装置
WO2002016804A1 (fr) Dispositif mobile a arbre de transmission
JP2810228B2 (ja) ローラースクリュー
JPS5928776B2 (ja) サポ−トベアリング付ボ−ルスプライン
JP4636813B2 (ja) 回転直動変換機構
JP2003014069A (ja) 単軸ロボットにおける軸連結構造
JPH0684778B2 (ja) 複合運動案内装置
JP3106503B2 (ja) ボールねじ装置
JP2543403Y2 (ja) エンジンのコンロッド大端部用軸受
JPH0645149U (ja) ボールねじのナット装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term