JP3419059B2 - 小型車両用車速検出装置 - Google Patents

小型車両用車速検出装置

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JP3419059B2
JP3419059B2 JP01268494A JP1268494A JP3419059B2 JP 3419059 B2 JP3419059 B2 JP 3419059B2 JP 01268494 A JP01268494 A JP 01268494A JP 1268494 A JP1268494 A JP 1268494A JP 3419059 B2 JP3419059 B2 JP 3419059B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型車両用車速検出装置
に係り、特に、小型車両の電気式車速検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】小型車両、例えば自動二輪車の車速を検
出する手段としては、一般に、フロントフォーク下端部
付近に設けられるギヤボックス内に、前輪の回転運動を
取出すギヤ列を収納し、このギヤ列の出力回転運動をメ
ータケーブルを介してスピードメータに伝えるようにし
た機械式車速検出装置がある。
【0003】ところで、自動二輪車においては、その前
部重量の低慣性化を図ることが走行性能の向上のために
求められるため、前述した機械式車速検出装置をフロン
トフォーク下端部からエンジンの最終出力軸付近に移動
し、エンジン出力軸の回転運動をケーブルを介してスピ
ードメータに伝えるようにしたものもある(特開昭64
−29771号公報参照)。
【0004】しかし、機械式車速検出装置は、ギヤ列の
磨耗やケーブルの摺動抵抗等から誤差が発生しやすく、
定期的なメンテナンスや部品の交換が要求されていた。
また、ケーブルの配置上の自由度にも制限があった。
【0005】そこで、近年、エンジン出力軸の回転運動
を電気的に検出してスピードメータに伝えるようにした
電気式車速検出装置が発案されている。
【0006】電気式車速検出装置の具体例を図8および
図8のX−X線に沿う断面図である図9に示す。図8お
よび図9に示すように、エンジン1後部のトランスミッ
ションケース2内には複数のギヤ列3が配置され、エン
ジン1からの回転動力を減速している。そして、エンジ
ン1からの最終出力軸であるドライブシャフト4の端部
4aにはドライブスプロケット5が設けられている。な
お、このドライブスプロケット5はスプロケットカバー
6により覆われている。
【0007】一方、後輪にはそのリヤアクスル7と同軸
にドリブンスプロケット8が後輪と一体的に取付けら
れ、ドリブンスプロケット8とドライブスプロケット5
とにはチェーン9が巻装される。すなわち、ドライブシ
ャフト4の回転数は後輪の回転数(車速)に比例してい
る。
【0008】ドライブシャフト4の最端部4bには磁性
体から成るセンサロータ10がドライブシャフト4に一
体的に取付けられる。センサロータ10は、図8に示す
ように外周部に凹凸部11が交互に配置されたな円盤状
のものであり、これらの凹凸部11に対向する位置で例
えばスプロケットカバー内面6aにスピードセンサ12
が配置されている。そして、センサロータ10とスピー
ドセンサ12とで車速検出装置13を構成している。
【0009】スピードセンサ12は、例えば磁気回路を
備え、センサロータ10の回転による凹凸部11の通過
を磁気的に検出し、磁気量の変化を電気信号(パルス
波)に変換する。パルス波は、ワイヤハーネス14を介
して、途中、演算装置15を経由してスピードメータ1
6に伝達され、センサロータ10の回転数、すなわち車
速を表示するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スプロ
ケットカバー内には高速で回転するドライブスプロケッ
トやチェーン等によって砂、石、オイル、水、泥等の異
物が侵入する虞が多々あり、高精度が要求されるセンサ
ロータやスピードセンサにとってスプロケットカバー内
は好ましい環境ではない。
【0011】また、センサロータやスピードセンサに水
分や砂鉄等の電気・磁気回路に影響を及ぼす虞のある異
物が付着すると検出装置の精度の低下を招くことにな
る。
【0012】そこで、車速検出装置をスプロケットカバ
ーの外部に設けたもの(特開平5−85449号公報参
照)もあるが、ドライブシャフト端部と検出装置とを連
結する部材が必要になるなど部品点数が増える一方、ス
プロケットカバーの形状の大掛かりな変更が必要になる
場合もある。また、車速検出装置をスプロケットカバー
の外部に設けるとスプロケットカバーの美観を損なう虞
もある。
【0013】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、外部からの異物の侵入・付着を防ぎ、高精度を
維持可能な小型車両用車速検出装置を提供することを目
的とする。
【0014】この発明の他の目的は、たとえ車速検出装
置に異物が付着しても、この異物を容易に除去できる小
型車両用車速検出装置を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る小型車両用
車速検出装置は、上述した課題を解決するために、請求
項1に記載したように、エンジンの最終出力軸にドライ
ブメンバを備え、このドライブメンバはカバー部材で覆
われると共に上記ドライブメンバから後輪にエンジン出
力を伝達する小型車両において、上記出力軸端部に有底
筒状の外筒部およびその内側に一体的に設けられたセン
サロータによって構成された回転部材を設け、上記カバ
ー部材内部に上記センサロータの回転数検出手段を配置
する一方、この回転数検出手段と上記センサロータとで
構成される車速検出装置を上記カバー部材と上記回転部
を構成する上記外筒部とから形成される空間内に収納
したものである。
【0016】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、前記回転部材の外周側で、前
記カバー部材の内側に円筒部材を設けると共に、この円
筒部材と上記回転部材との間にシール装置を介在させた
ものである。
【0017】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、前記回転数検出手段を、前
記カバー部材外部から着脱可能に取り付けたものであ
る。
【0018】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、エンジ
ンの最終出力軸にドライブメンバを備え、このドライブ
メンバはカバー部材で覆われると共に上記ドライブメン
バから後輪にエンジン出力を伝達する小型車両におい
て、上記出力軸端部に有底筒状の外筒部およびその内側
に一体的に設けられたセンサロータによって構成された
回転部材を設け、上記カバー部材内部に上記センサロー
の回転数検出手段を配置する一方、この回転数検出手
と上記センサロータとで構成される車速検出装置を上
記カバー部材と上記回転部材を構成する上記外筒部とか
ら形成される空間内に収納したため、回転数検出手段へ
の外部からの異物の侵入・付着を防ぐことができ、その
結果、車速検出装置の精度を高く維持できる。
【0019】また、前記回転部材の外周側で、前記カバ
ー部材の内側に円筒部材を設けると共に、この円筒部材
と上記回転部材との間にシール装置を介在させたため、
回転数検出手段への外部からの異物、特に水分や細かい
塵等の侵入・付着を防ぐことができ、その結果、車速検
出装置の精度をより一層高く維持できる。
【0020】さらに、前記回転数検出手段を、前記カバ
ー部材外部から着脱可能に取り付けたため、たとえ車速
検出装置に異物が付着しても、この異物を容易に除去で
きる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】図1は、この発明を適用した小型車両の一
例を示す自動二輪車の左側面図である。
【0023】図1において、この自動二輪車20は車体
フレーム21を有し、この車体フレーム21の前方下部
にエンジン22が搭載され、このエンジン22の上方に
燃料タンク23が、燃料タンク23の後方に運転シート
24がそれぞれ設置される。この自動二輪車20は、車
体前部が流線形のカウリング25で覆われており、走行
中の空気抵抗低減と、走行風圧からのライダの保護とが
図られている。
【0024】車体フレーム21の前方にはヘッドパイプ
26が設けられ、このヘッドパイプ26にはステアリン
グ機構27が設けられる。このステアリング機構27に
は、前輪28を回動自在に支持する左右一対のフロント
フォーク29が備えられる。
【0025】フロントフォーク29は、ステアリング機
構27のアッパーブラケット30aとロアーブラケット
30bとによって前輪28を挟み込むように平行に固定
される一方、ハンドルバー31やフロントフェンダ32
などが取付けられる。そして、ステアリング機構27は
ヘッドパイプ26に左右回動自在に枢着され、ハンドル
バー31により前輪28が左右に回動自在に操舵される
ようになっている。
【0026】また、ヘッドパイプ26前部にはフレーム
状に構成されたカウリング25固定用のカウリングブレ
ース33が設けられ、このカウリングブレース33のア
ーム部33aに取付けられたメータブラケット33bに
スピードメータ34等のメータ類が取付けられる。ま
た、カウリングブレース33の前部にはヘッドライトを
内装したヘッドライトアッセンブリ35が設けられる。
【0027】一方、車体フレーム21の中央下部に架設
されたピボット軸36にはスイングアーム37がピボッ
ト軸36廻りにスイング自在に枢着され、このスイング
アーム37の後端に後輪38がリヤアクスル39により
回動自在に軸支される。スイングアーム37の基端部側
には、リヤショックアブソーバ40ならびに複数のリン
ク41が設けられ、これらのスイングアーム37、リヤ
ショックアブソーバ40およびリンク41からリヤサス
ペンション機構42が構成される。
【0028】前記エンジン22は、シリンダ部22aと
ケース部22bとから構成され、ケース部22bの後部
はトランスミッションケース43となっている。シリン
ダ部22aの前側にはエンジン排気系を構成するエキゾ
ーストパイプ44aおよびマフラ44bが接続される。
また、シリンダ部22aの後側にはエンジン吸気系を構
成するキャブレタ45aおよびエアクリーナ45bが接
続される。さらに、エンジン22前方にはエンジン冷却
系を構成するラジエター46が配置される。
【0029】図2は、車体後方下部の概略側面図であ
り、図3は、図2のIII-III 線に沿う断面図である。
【0030】図1、図2および図3に示すように、トラ
ンスミッションケース43内には複数段のギヤ列47か
ら構成される変速装置48が設けられ、エンジン22か
らの回転動力を減速している。トランスミッションケー
ス43の左側面にはエンジン22からの最終出力軸であ
るドライブシャフト49の端部49aが突出される。こ
の端部49aにはドライブメンバであるドライブスプロ
ケット50が例えばスプライン嵌合されており、ドライ
ブスプロケット50は外側方よりカバー部材であるスプ
ロケットカバー51により覆われる。
【0031】一方、前記後輪38にはそのリヤアクスル
39と同軸にドリブンメンバであるドリブンスプロケッ
ト52が後輪38と一体的に取付けられ、ドリブンスプ
ロケット52とドライブスプロケット50とには例えば
チェーン53が巻装され、動力伝達手段が構成される。
【0032】ところで、他の動力伝達手段の構成とし
て、例えば、ドライブメンバにドライブプーリ、ドリブ
ンメンバにドリブンプーリを用い、両プーリ間にベルト
を巻装したものや、ドライブメンバにドライブギヤ、ド
リブンメンバにドリブンギヤを用い、両ギヤ間に連結ギ
ヤを配置するものなどが考えられる。
【0033】スプロケットカバー51には、回転数検出
手段であるスピードセンサ54が例えば図示しないビス
等によりスプロケットカバー51外側から着脱自在に、
また、スピードセンサ54の先端部がスプロケットカバ
ー51の取付孔51aを貫通して内部に突出するように
取付けられる。そして、スピードセンサ54とスプロケ
ットカバー51との間にはガスケット55が介在され
る。
【0034】一方、スプロケットカバー51内には、図
2および図3に示すように、底部56aおよび周側縁部
56bからなる有底筒状の回転部材である外筒部56が
外側、図3においては左側に開口するように配置され
る。また、外筒部56の内側には他の回転部材であるセ
ンサロータ57が設けられる。そして、スプロケットカ
バー内面51bと外筒部56の開口側およびセンサロー
タ57とから構成される空間S1内にスピードセンサ5
4の先端部が収納される。そして、スピードセンサ54
とセンサロータ57とで車速検出装置58を構成する。
【0035】外筒部56の底部56aはドライブシャフ
ト49の端部49aにボルト59等の固定手段により一
体的に、また、ドライブシャフト49と同軸上に固定さ
れる。そして、センサロータ57も外筒部56同様に、
ドライブシャフト49と同軸上に外筒部56に一体的に
固定される。さらに、外筒部56の側縁端部56cはス
プロケットカバー内面51bに近接して延設される。
【0036】ところで、センサロータ57は、鉄系合金
等の磁性体から形成された円盤状のものであり、図3お
よび図4に示すように、その外周部に突起部57aが外
側、図3においては左側に突出するように等間隔に形成
される。
【0037】図5は、図4のV−V線に沿う断面図であ
る。図5に示すように、スピードセンサ54先端部内部
には磁石60aと、ヨーク60bと、ホール素子60c
とからなる磁気回路であるセンサ部60が、センサロー
タ57の突起部57a内面に対向して設けられる。ホー
ル素子60cは、半導体のホール効果を利用して磁気量
を電圧に変換する磁電変換素子であり、磁石60aが生
じる磁界内に磁性体が配置されると起電力を生じるもの
である。また、磁界内の磁性体の有無により磁気量が変
化し、起電する電圧も変化して電気信号(パルス波)を
発生する。なお、センサ部60には、ホール素子60c
にかえて磁気抵抗素子を用いることも可能である。
【0038】すなわち、センサロータ57が回転するこ
とによりスピードセンサ54のセンサ部60近傍をセン
サロータ57の突起部57aが通過し、突起部57aの
有無によりパルス波を発生するようになっている。そし
て、符号61はカプラ部であり、このカプラ部61にワ
イヤハーネス62が接続される。なお、センサ部60に
直接ワイヤハーネス62を接続してもよい。ワイヤハー
ネス62は、図2に示すように、途中に演算装置63を
経てスピードメータ34に接続され、センサロータ57
の回転数、すなわち車速を伝達する。
【0039】ところで、演算装置63は、詳細には図示
しないが、例えばホール素子60cからのパルス波を増
幅する増幅回路と、この増幅回路からの信号を波形整形
する波形整形回路と、波形整形回路からの信号に基づい
て車速を演算する演算ユニットと、から構成される。
【0040】一方、図2および図3に示すように、外筒
部56の外周側で、スプロケットカバー内面51bには
円筒部材64がドライブスプロケット50側に向かって
延設され、外筒部56の周側縁部56bと円筒部材64
内周側との間にはシール装置であるダストシール65が
介在される。ダストシール65は公知のもので、例えば
L型断面形状の金属製の環状心材65aの回りに弾性の
あるコの字状のパッキン部材65bを被覆したものであ
り、このパッキン部材65bの一側、例えば内周側には
遊動自在のリップ部65cが形成される。
【0041】ダストシール65の外周側は円筒部材64
内周側に嵌挿される一方、ダストシール65の内周側、
即ちリップ部65cは外筒部56の周側縁部56bに遊
嵌されると共にガータスプリング66により締付られ
る。
【0042】次に、本実施例の作用について説明する。
【0043】エンジン22の回転動力は変速装置48に
より減速された後ドライブシャフト49により出力さ
れ、チェーン53等を介して後輪38に伝達されると共
に回転部材である外筒部56およびセンサロータ57を
後輪38の回転数、すなわち車速に比例して回転させ
る。
【0044】回転するセンサロータ57の突起部57a
が回転数検出手段であるスピードセンサ54のセンサ部
60の磁界内を通過することにより突起部57aの有無
がパルス波を発生し、このパルス波が演算装置63によ
り演算処理されてスピードメータ34に車速を表示す
る。
【0045】なお、センサロータ57の突起部57aの
数を、図6に示すように多くすると、車速検出装置58
の精度が向上する。また、車速検出装置58の構成を、
図7(a)および(b)に示すように、外筒部56をセ
ンサロータ57と共用し、外筒部56の底部56aに凸
部67を等間隔に環状に配置し、スピードセンサ54の
センサ部60をこれらの凸部67に対向するように配置
しても上記実施例と同様の効果を生ずる。
【0046】ところで、スプロケットカバー51内には
高速で回転するドライブスプロケット50やチェーン5
3等によって砂、石、オイル、水、泥等の異物が侵入す
る虞があるが、図3に示すように、スピードセンサ54
のセンサ部60は外筒部56に覆われるように、すなわ
ち、有底筒状の外筒部56とスプロケットカバー内面5
1bとから形成される空間S1内に位置するため、セン
サ部60への異物の侵入・付着を防止することができ、
その結果、車速検出装置58の精度を高く維持できる。
【0047】また、スピードセンサ54とセンサロータ
57とから構成される車速検出装置58は、スプロケッ
トカバー内面51bとダストシール65とから形成され
る空間S2内に収納されるため、車速検出装置58への
異物、特に水分や細かい塵等の侵入・付着をより一層効
果的に防止することができ、その結果、車速検出装置5
8の精度をより一層高く維持できる。
【0048】さらに、スピードセンサ54は例えば図示
しないビス等によりスプロケットカバー51外側から着
脱自在に取付けられるため、たとえセンサ部60や外筒
部56内に異物、例えば砂鉄等が侵入・付着しても、ス
ピードセンサ54をスプロケットカバー51の取付孔5
1aから取り外すだけでよく、容易に異物を除去でき
る。
【0049】上述したように、本発明による車速検出装
置58は構造が簡単であると共にスプロケットカバー5
1の変更も小さくて済み、コストをあまり掛けることな
く従来の機械式または電気式車速検出装置との変換が可
能である。
【0050】ところで、本発明による車速検出装置58
は、車速検出装置58からの情報、即ち車速をスピード
メータ34に示す例を示したが、車速検出装置58から
の情報は、他に、スピードリミッタや点火時期制御装置
等のエンジン制御コンピュータにも利用できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る小型
車両用車速検出装置によれば、エンジンの最終出力軸に
ドライブメンバを備え、このドライブメンバはカバー部
材で覆われると共に上記ドライブメンバから後輪にエン
ジン出力を伝達する小型車両において、上記出力軸端部
に有底筒状の外筒部およびその内側に一体的に設けられ
たセンサロータによって構成された回転部材を設け、上
記カバー部材内部に上記センサロータの回転数検出手段
を配置する一方、この回転数検出手段と上記センサロー
タとで構成される車速検出装置を上記カバー部材と上記
回転部材を構成する上記外筒部とから形成される空間内
に収納したため、回転数検出手段への外部からの異物の
侵入・付着を防ぐことができ、その結果、車速検出装置
の精度を高く維持できる。
【0052】また、前記回転部材の外周側で、前記カバ
ー部材の内側に円筒部材を設けると共に、この円筒部材
と上記回転部材との間にシール装置を介在させたため、
回転数検出手段への外部からの異物、特に水分や細かい
塵等の侵入・付着を防ぐことができ、その結果、車速検
出装置の精度をより一層高く維持できる。
【0053】さらに、前記回転数検出手段を、前記カバ
ー部材外部から着脱可能に取り付けたため、たとえ車速
検出装置に異物が付着しても、この異物を容易に除去で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型車両用車速検出装置の一実施
例を示す自動二輪車の左側面図。
【図2】車体後方下部の概略側面図。
【図3】図2のIII-III 線に沿う断面図。
【図4】外筒部、センサロータおよびシール装置の平面
図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】センサロータの他の実施例を示す平面図。
【図7】(a)は車速検出装置の他の実施例を示す平面
図であり、(b)は図7(a)のVII-VII 線に沿う断面
図。
【図8】従来の車速検出装置の具体例を示す図。
【図9】図8のX−X線に沿う断面図。
【符号の説明】
20 自動二輪車(小型車両) 22 エンジン 34 スピードメータ 49 ドライブシャフト(エンジンの最終出力軸) 49a ドライブシャフトの端部 50 ドライブスプロケット(ドライブメンバ) 51 スプロケットカバー(カバー部材) 51a スプロケットカバーのスピードセンサ取付孔 51b スプロケットカバー内面 53 チェーン 54 スピードセンサ(回転数検出手段) 56 外筒部(回転部材) 56b 外筒部の周側縁部 57 センサロータ(回転部材) 57a センサロータの突起部 58 車速検出装置 60 スピードセンサのセンサ部 60c センサ部のホール素子 63 演算装置 64 円筒部材 65 ダストシール(シール装置) S1 スプロケットカバー内面と外筒部とから構成され
る空間 S2 スプロケットカバー内面とシール装置とから形成
される空間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−85449(JP,A) 特開 平4−163286(JP,A) 特開 昭64−29771(JP,A) 実開 平5−29894(JP,U) 実開 平2−43655(JP,U) 実開 昭61−119765(JP,U) 実開 昭60−60560(JP,U) 実開 昭60−48158(JP,U) 実開 昭59−118848(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00 F02B 77/08 F16J 15/50 G01P 3/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの最終出力軸にドライブメンバを
    備え、このドライブメンバはカバー部材で覆われると共
    に上記ドライブメンバから後輪にエンジン出力を伝達す
    る小型車両において、上記出力軸端部に有底筒状の外筒
    部およびその内側に一体的に設けられたセンサロータに
    よって構成された回転部材を設け、上記カバー部材内部
    に上記センサロータの回転数検出手段を配置する一方、
    この回転数検出手段と上記センサロータとで構成される
    車速検出装置を上記カバー部材と上記回転部材を構成す
    る上記外筒部とから形成される空間内に収納したことを
    特徴とする小型車両用車速検出装置。
  2. 【請求項2】 前記回転部材の外周側で、前記カバー部
    材の内側に円筒部材を設けると共に、この円筒部材と上
    記回転部材との間にシール装置を介在させた請求項1記
    載の小型車両用車速検出装置。
  3. 【請求項3】 前記回転数検出手段を、前記カバー部材
    外部から着脱可能に取り付けた請求項1または2記載の
    小型車両用車速検出装置。
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